JP2010102543A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークに対してサーバコンピュータを介さずに直接接続されており、ネットワーク上のクライアントを識別する機能を備えていないプリンタにおいて、接続してくるクライアントに応じて異なる処理を実現可能にする。
【解決手段】ウェブページ生成機能を有するプリンタ10において、プリンタ10の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントから受付け可能であり、ウェブページの送信先となる各クライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信してクライアントに保存させ、クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える。
【選択図】図4
【解決手段】ウェブページ生成機能を有するプリンタ10において、プリンタ10の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントから受付け可能であり、ウェブページの送信先となる各クライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信してクライアントに保存させ、クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える。
【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラムに関し、特に、ウェブページ生成機能を有する情報処理装置の情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラムに関する。
ネットワーク上のクライアントコンピュータを区別し、接続要求してきたクライアントコンピュータに応じて異なる処理を実行する技術として、例えば、ネットワーク上の接続要求を接続元に応じて区別し、優先順位の異なる接続元から接続要求があると、優先順位の低い接続元を排他制御すること、排他制御されたコンピュータに既にアクセス中である旨を報知すること、等が知られている(例えば特許文献1,2等)。
特開2005-313413号公報
特開2005-269326号公報
近年、DLNAに対応したプリンタが販売されている。DLNAに対応したプリンタではウェブサーバ機能が搭載されており、自機のステータスを表示したウェブページや、メンテナンス作業の指示ボタンを備えたウェブページ等を作成してクライアントコンピュータに提供することができる。但し、プリンタはリソースが少ないためにプリントサーバ機能を備えていないものがあり、アクセスしてくる各クライアントを区別する管理が出来ない場合もある。このような場合に、先に実行されたクライアントコンピュータAからの印刷ジョブにおいて発生したエラー情報等が、その後にステータス情報を要求したクライアントコンピュータBに表示される等、ネットワーク上のクライアントコンピュータを区別できない状況が発生していた。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、ネットワークに対してサーバコンピュータを介さずに直接接続されており、ネットワーク上のクライアントを識別する機能を備えていない情報処理装置において、接続してくるクライアントに応じて異なる処理を実現可能にすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、ウェブページ生成機能を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントから受付け可能であり、ウェブページの送信先となるクライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信し、前記クライアントに保存させ、クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える構成としてある。
前記構成において、ウェブページ生成機能とは、クライアントからのURI(Uniform Resource Identifier)等を指定したアクセス要求に応じて、該URI等の指し示すウェブページのデータを取得もしくは新たに生成して、アクセス要求元のクライアントへ送信する機能である。ウェブページを新たに生成するとは、各クライアントに関する情報を取得して所定のフォーマットに整形したウェブページを生成する等である。よって、本発明にかかる情報処理装置においては、接続してくるクライアントに応じて異なる処理を実行可能となる。
本発明の選択的な一側面として、前記クライアントからのアクセスに前記情報が含まれない場合は、前記クライアントを識別する情報を新たに生成し、送信するウェブページに含ませて送信し、前記クライアントに保存させる構成としてもよい。すなわち、前記情報は、前記情報処理装置が発行する情報であり、ウェブページと共に前記情報を送信してこないクライアントについては新たに情報を発行してクライアントに付与する。すなわち、情報に応じてとは、情報の内容に応じてという意味に加えて情報を付与されているか否かという意味も含む。
本発明の選択的な一側面として、前記情報処理装置が特定の機能で占有動作中にアクセスされた場合、該アクセス要求元となるクライアントと前記占有動作を行わせているクライアントとが同一であるか否か前記識別情報に基づいて判断し、該判断に基づいてアクセスに対して送信するウェブページを変更する構成としてもよい。例えば、前記ウェブページ要求元のクライアントが、前記情報処理装置の特定の機能を占有する処理を実行中である場合は、該占有する処理に関する情報を、生成するウェブページに含め、そうでない場合は、前記占有する処理に関する情報を、生成するウェブページに含めない。よって、前記占有する処理を実行していないクライアントに、前記占有する処理に関する情報が送信されて、クライアントのユーザを混乱させることがない。
本発明の選択的な一側面として、前記情報処理装置が特定の機能で占有動作中にエラー発生したときにアクセスされた場合、該アクセス要求元となるクライアントと前記占有動作を行わせているクライアントとが同一であるか否か前記識別情報に基づいて判断し、同一である場合はエラー発生を通知し、異なる場合は他のクライアントが使用中である旨を通知する構成としてもよい。すなわち、前記占有する動作に関係する情報の中でも、エラー発生についての情報は、実際に前記占有動作を行わせているクライアント以外のユーザには不要な情報であり、要求された処理を実行できない旨を通知すれば済むことである。ここで言うエラー発生とは、前記占有する動作が中途で異常終了し、該エラーが解消されるまで次の前記占有する動作を実行できない状況を言う。よって、クライアントに応じて、該クライアントに通知するべき情報を適切に選択できるようになる。
本発明のより具体的な選択的な一側面として、前記情報処理装置は、プリンタとしてもよい。また、前記情報処理装置としてプリンタを採用した場合の選択的な一側面として、前記占有動作とは、印刷処理とノズルクリーニングとプリンタ設定の少なくとも1つとしてもよい。すなわち、印刷処理やノズルクリーニングはプリンタの印刷機構全体を占有して実行するものであり、プリンタ設定を利用する処理を実行している最中にプリンタ設定が変更されるとエラーの原因となるためプリンタのほぼ全機能を占有することになる。よって、接続してくるクライアントに応じて異なる処理を実行可能なプリンタを提供できるようになる。
上述した情報処理装置は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は前記情報処理装置を備える情報処理システム、上述した装置の構成に対応した工程を有する制御方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させるプログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。これら情報処理システム、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、該プログラムを記録した媒体、の発明も、上述した作用、効果を奏する。むろん、請求項2〜6に記載した構成も、前記システムや前記方法や前記プログラムや前記記録媒体に適用可能である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)ネットワークの構成:
(2)ステータス提供処理:
(3)まとめ:
(1)ネットワークの構成:
(2)ステータス提供処理:
(3)まとめ:
(1)ネットワークの構成:
図1は本実施形態にかかる情報処理装置としてのプリンタが接続されたネットワークの概略構成図である。同図において、プリンタ10は、小規模ネットワーク(例えば家庭内環境(ホームネットワーク)等)としてのLAN(Local Area Network)に接続されており、このLANにはプリンタ10の他にPC(Personal Computer)、携帯電話、テレビ、デジタルカメラ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ等のクライアントが接続されている。携帯電話については、無線LANのアクセスポイントAPを介してLANに接続されている。プリンタ10を含むその他の機器については、有線(イーサネット)・無線(IEEE802.11無線LAN)の何れでLANに接続されていてもよいし、双方で接続されていてもよい。プリンタ10には、このLANを介して各クライアントから印刷要求やプリンタステータスの要求が来る。図1では、プリンタを除く各機器を、クライアント20,21,22・・・、と記載してある。なお、クライアントは1台でもよい。
図1は本実施形態にかかる情報処理装置としてのプリンタが接続されたネットワークの概略構成図である。同図において、プリンタ10は、小規模ネットワーク(例えば家庭内環境(ホームネットワーク)等)としてのLAN(Local Area Network)に接続されており、このLANにはプリンタ10の他にPC(Personal Computer)、携帯電話、テレビ、デジタルカメラ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ等のクライアントが接続されている。携帯電話については、無線LANのアクセスポイントAPを介してLANに接続されている。プリンタ10を含むその他の機器については、有線(イーサネット)・無線(IEEE802.11無線LAN)の何れでLANに接続されていてもよいし、双方で接続されていてもよい。プリンタ10には、このLANを介して各クライアントから印刷要求やプリンタステータスの要求が来る。図1では、プリンタを除く各機器を、クライアント20,21,22・・・、と記載してある。なお、クライアントは1台でもよい。
《クライアント》
ここで、クライアント20,21,22・・・に共通する構成について、クライアント20を例にとって説明する。図2は、クライアント20の電気的、ソフトウェア的構成を示すブロック図である。同図において、クライアント20は、少なくとも、CPU,RAM,ROMを備えた制御部20aと、LAN内においてユニークな識別情報を記憶可能な記憶部20bと、ユーザの操作入力を受付ける操作入力部20cと、ネットワーク接続用のインターフェース20dと、各種情報や画像等を画面に表示する表示部20eとを備えており、これらはバスを介して相互に接続されている。
ここで、クライアント20,21,22・・・に共通する構成について、クライアント20を例にとって説明する。図2は、クライアント20の電気的、ソフトウェア的構成を示すブロック図である。同図において、クライアント20は、少なくとも、CPU,RAM,ROMを備えた制御部20aと、LAN内においてユニークな識別情報を記憶可能な記憶部20bと、ユーザの操作入力を受付ける操作入力部20cと、ネットワーク接続用のインターフェース20dと、各種情報や画像等を画面に表示する表示部20eとを備えており、これらはバスを介して相互に接続されている。
制御部20aのROMにはいわゆるファームウェアやアプリケーションプログラムが記憶されている。制御部20aにおいて、CPUはROMに記憶された各種プログラムをRAMをワークエリアとして利用しつつ実行し、クライアント20の動作を制御する。このようなプログラムの1つとして制御部20aは、ブラウザBを実行可能である。ブラウザBは、プリンタ10との間でHTTPに基づいた通信で制御メッセージの交換やファイル転送、HTTPヘッダを利用した各種情報の取得等が可能であり、HTTPに基づいた通信で取得したHTMLファイル等を解釈してウェブページの画面のレイアウトを構築する。ブラウザBが構築したウェブページの画面は表示部20eに表示され、ユーザは表示部20eを介してウェブページを閲覧できる。
本実施形態においてブラウザBで表示するウェブページとして、プリンタ10から受信(ダウンロード)される印刷設定画面用のウェブページがある。印刷設定画面用のウェブページには、印刷条件(用紙種類、カラー/モノクロの選択、色調整(色補正方法、ガンマ値設定、コントラスト調整、彩度調整)、カラースペースの選択、用紙サイズ、印刷レイアウト、印刷品質等)の選択欄、ノズルヘッドのクリーニング、インク残量、プリンタのステータス情報、等が表示され、印刷条件の入力設定やノズルヘッドのクリーニング命令が可能な制御プログラムが組み込まれている。ユーザは、ブラウザBによって表示部20eに表示された印刷設定画面を見つつ、操作入力部20cを操作して印刷設定画面上で各種印刷パラメータを設定したりノズルヘッドのクリーニング命令を行ったりすることができる。
《プリンタ》
図3は、プリンタ10の電気的構成を示すブロック図である。同図において、プリンタ10は、制御部10a、操作入力部10b、表示部10c、記憶部10d、インターフェース(I/F)10e、プリントエンジン10f、印刷部10g、を備える。I/F10eは、LANに接続されており、LANに接続された各クライアントとの間で相互通信可能である。制御部10aは、CPUとRAMとROMとを備え、ROMにはいわゆるファームウェアやアプリケーションプログラムが記憶されている。制御部10aは、ROMに記憶されたプログラムを適宜RAMに展開してRAMをワークエリアとして利用しつつプログラムに基づいた演算をCPUで実行することにより、プリンタ10全体を制御する。
図3は、プリンタ10の電気的構成を示すブロック図である。同図において、プリンタ10は、制御部10a、操作入力部10b、表示部10c、記憶部10d、インターフェース(I/F)10e、プリントエンジン10f、印刷部10g、を備える。I/F10eは、LANに接続されており、LANに接続された各クライアントとの間で相互通信可能である。制御部10aは、CPUとRAMとROMとを備え、ROMにはいわゆるファームウェアやアプリケーションプログラムが記憶されている。制御部10aは、ROMに記憶されたプログラムを適宜RAMに展開してRAMをワークエリアとして利用しつつプログラムに基づいた演算をCPUで実行することにより、プリンタ10全体を制御する。
印刷部10gは、CMYK各色のインクが充填されたインクカートリッジ、該インクカートリッジのインクを記録媒体の記録面に向けて吐出する印刷ヘッド、該印刷ヘッドのインク吐出量をコントロールするASIC(Application Specific Integrated Circuits)、印刷ヘッドやインクカートリッジを搭載したキャリッジ機構、紙送り機構、等を備えており、プリントエンジン10fを介して行われる制御部10aの制御に従って所定の画像データを印刷用紙に印刷可能である。
記憶部10dには、識別情報管理テーブルと、プリンタ設定情報が記憶されている。識別情報管理テーブルには、クライアントに付与した識別情報のうち有効なものが記録されている。プリンタ設定情報は、プリンタ10に固有の印刷パラメータを特定可能な情報であり、用紙サイズ、用紙種類、カラー、基準色等のパラメータ、インク残量情報等を含む。
また、記憶部10dには、プリンタ10で実行可能な各処理が、プリンタ10の特定の機能を占有する処理に該当するか否かを示す情報が記憶される。プリンタ10の機能が占有されている間は、占有された機能を利用する処理が他のクライアントから要求されても実行することができない。例えば、印刷処理は、印刷部10gのキャリッジ機構や紙送り機構やASIC等を占有的に利用する処理であり、また印刷処理中は印刷条件を利用しつつ処理が実行されることから印刷部10gと印刷条件とを占有する処理であると言える。従って、印刷処理は、印刷部10gを利用した処理(例えば、ノズルクリーニング処理、印刷処理、印刷処理に伴って生じたエラー等)や、印刷条件を変更する操作について、占有動作することになる。
各種プログラムを実行してプリンタ10を制御する制御部10aは、ウェブサーバP1、HTML生成部P2、HTML解釈部P3、識別情報管理部P4、ステータス管理部P5、印刷制御部P6、タイマ部P7、としての機能を実現する。
ウェブサーバP1は、クライアントのブラウザBにウェブページを表示させる機能を有する。例えば、クライアントから指定されたウェブページをHTML生成部P2に生成させてHTTPプロトコルに基づいて送信し、クライアントのブラウザBに画面を構築させ、クライアントの表示部に表示させる。
HTML生成部P2は、HTML生成部P2は、ウェブサーバP1の要求に応じて、記憶部10dからプリンタ設定情報を取得し、プリンタ設定情報を用いて各印刷条件を項目とする入力欄、プリンタ10のステータスの表示欄、プリンタのノズル目詰まり解消のノズルクリーニング命令欄、等が設けられた印刷設定画面を、HTMLで予め定められたフォーマットで作成する。作成したHTMLデータは、ウェブサーバP1を介してクライアントに送信され、クライアントのブラウザBが印刷設定画面(ステータス表示画面)を構築して表示部20eに表示される。
HTML解釈部P3は、クライアントの表示部20eにブラウザBが表示した印刷設定画面において、ユーザが操作入力部20cを操作して入力設定した印刷パラメータの設定値を含む印刷設定データを、ウェブサーバP1を介して取得して解釈する。印刷設定データはHTMLで記述されており、HTML解釈部P3は、HTMLを解釈して印刷パラメータの設定値を取得する。HTML解釈部P3が取得した印刷設定データは、識別情報とともにクライアントに送信され、これを受信したブラウザBが記憶部20bに記憶する。
識別情報管理部P4は、ユーザ識別や他機器との通信におけるセッション管理を目的としてプリンタ10に保存される識別情報を管理する。識別情報管理部P4は、接続要求してきたクライアントにユニークな識別情報を生成し、この識別情報をウェブサーバP1を介して要求元のクライアントに送信して記憶部20bに保存させる。なお、識別情報管理部P4は、これまでに生成した識別情報を記憶部10dに記憶させているが、識別情報管理部P4は、処理が終了してから所定期間、接続要求してこないクライアントの識別情報については、リソース確保のために管理対象から削除して識別情報を無効化し、次回接続要求のあったときに新たに識別情報を生成してクライアントに保存させる。
より具体的には、識別情報の記述先としてCookieを採用することができる。例えば、Cookieには「Set-cookieヘッダ」や「document.cookieヘッダ」に続けて任意の値を記載することができる。Cookieであれば、HTTP通信のヘッダとして送信可能であり、ブラウザBやウェブサーバP1の既存の機能を利用して各クライアントの識別情報を各クライアントに保存させることができる。また、Cookieを識別情報の記述先として用いる場合、Cookie自体の有効期限を示す「expires」に何らかの値を記載しないと、有効期限がクライアントのブラウザBの終了時までになってしまう。そこで、現在の絶対時間を利用可能であれば、「expires」を利用して識別情報の有効期限を指定することも可能である。ただし、現在の絶対時間をプリンタ10で利用できないのであれば、「expires」には西暦9999年等のようにプリンタ10の耐用期間中に経過しようの無い時間を記載しておけばよい。
ここで、識別番号の生成法についていくつか例示する。まず、識別情報を各クライアントでユニークなものとするために、乱数を用いることが考えられる。この場合、識別情報管理部P4に登録の無いクライアントからアクセスがあるたびに、8桁くらいの乱数を発生して識別番号とする。さらに、所定期間接続要求の無いクライアントに付与した識別情報を無効化するために、日付情報や時間情報(年月日時分秒)を利用してもよい。例えば、年月日時分秒を2008年10月2日10時55分35秒にアクセスしてきたクライアントに対し、「20081002105535」という識別番号を付与すれば、まったく同一時間にアクセスが発生しない限り、同一の値は発生しない。無論、無効化する所定期間の設定を1日等とするならば、「02105535」もクライアント間でユニークな識別番号となる。よって、タイムアウト管理と、識別番号のユニーク性とを両立可能である。
ステータス管理部P5は、印刷ジョブの優先順位の設定、印刷する時間帯の設定、待ち行列の変更、プリンタ10の使用状況の追跡等を行い、プリンタ設定情報として記憶部10dに記憶する。
印刷制御部P6は、プリントエンジン10fを制御することにより印刷部10gに印刷媒体への印刷を実行させる。印刷制御部P6は、入力された印刷ジョブに基づいてプリントエンジン10fを制御するための印刷制御データを生成し、この印刷制御データに基づいてプリントエンジン10fを制御する。
タイマ部P7は、時間情報を保持し、要求に応じて現在時の情報を提供する。提供する現在時情報は、年月日時分秒の任意の組合せでもよいし、プリンタ10が起動してからの経過した時間情報であってもよい。なお、絶対時間を保持するのであれば、バックアップ電池を備えることが好ましい。
タイマ部P7は、時間情報を保持し、要求に応じて現在時の情報を提供する。提供する現在時情報は、年月日時分秒の任意の組合せでもよいし、プリンタ10が起動してからの経過した時間情報であってもよい。なお、絶対時間を保持するのであれば、バックアップ電池を備えることが好ましい。
(2)ステータス提供処理:
本発明のプリンタ10は、スケーラビリティの問題上(リソースの制限上)、各クライアントの接続を管理するプリントサーバ機能は備えておらず、IPアドレス等を利用したクライアント管理は出来ない。従って、プリンタ10は各インタラクションでステートレスな処理を行うことになるが、本実施形態においては、前記構成を利用して、ステートレスな処理を行うプリンタ10においてステートフルな応答を可能としている。より具体的には、インタラクション毎にクライアントが自機の識別情報や過去の処理内容(アプリケーション状態、セッション状態等)を示す情報(例えばcookie等)をプリンタ10に通知するように構成しているため、プリンタ10は処理を要求したクライアントに対してステートフルな応答が可能となるのである。プリンタ10で実行されるステートフルな処理の一例としてのステータス提供処理について、図4を参照しつつ説明する。無論、本発明はステータス提供処理に限らず、印刷処理が要求されたときや、ノズルクリーニングが命令されたとき等にも適用可能である。
本発明のプリンタ10は、スケーラビリティの問題上(リソースの制限上)、各クライアントの接続を管理するプリントサーバ機能は備えておらず、IPアドレス等を利用したクライアント管理は出来ない。従って、プリンタ10は各インタラクションでステートレスな処理を行うことになるが、本実施形態においては、前記構成を利用して、ステートレスな処理を行うプリンタ10においてステートフルな応答を可能としている。より具体的には、インタラクション毎にクライアントが自機の識別情報や過去の処理内容(アプリケーション状態、セッション状態等)を示す情報(例えばcookie等)をプリンタ10に通知するように構成しているため、プリンタ10は処理を要求したクライアントに対してステートフルな応答が可能となるのである。プリンタ10で実行されるステートフルな処理の一例としてのステータス提供処理について、図4を参照しつつ説明する。無論、本発明はステータス提供処理に限らず、印刷処理が要求されたときや、ノズルクリーニングが命令されたとき等にも適用可能である。
図4は本実施形態のネットワークにおいてプリンタ10で実行されるステータス提供処理のフローチャートである。図4のステータス提供処理は、いずれかのクライアントからウェブサーバP1にステータス情報が要求されたときに開始される。以下のステータス提供処理の説明においては、特に断らない限り、ウェブサーバP1が処理の主体となる。
処理が開始されると、ステップS100において、ステータス情報を要求したクライアントの識別情報を取得して、RAMに保存する。なお、このクライアントが識別情報を持たない場合や、識別情報が無効になっている場合は、次のステップS102の判断処理をスキップしてステップS116に進んでも構わない。ウェブサーバP1は、処理が開始されてから終了するまでする間、処理の要求元となるクライアントの識別情報を保持している。
ステップS102においては、プリンタ10で占有動作を伴う処理を実行中か否かを判断する。例えば、記憶部10dに記憶された占有動作に関する情報を参照して、入力された処理が占有動作を伴うか否かを判断する。記憶部10dの情報には、処理の種類を特定する情報と、処理が占有動作であるか否かを示す情報とが、互いに関連付けて記載されている。占有動作を伴う処理を実行中である場合はステップS104に進み、そうでない場合はステップS116に進む。
ステップS116においては、HTML生成部P2を制御して印刷設定画面のHTMLデータを生成させる。ここで生成するHTMLデータは、記憶部10dに記憶されている情報をそのまま詳細に記載することになる。
ステップS104においては、実行中の占有処理の要求元クライアントと、本処理を開始させたクライアントとが、同一のクライアントであるか否かを判断する。同一であれば現在の処理状況について通知してもよいが、異なる場合は現在の処理状況を通知すると通知されたクライアントのユーザの混乱の元となるので、通知しない方が好ましいからである。ステップS104の判断は、クライアントから要求時に送信されている識別情報を比較することによって行われる。識別情報が一致する場合は、ステップS106に進み、不一致の場合はステップS108に進む。
ステップS106においては、HTML生成部P2を制御して印刷設定画面のHTMLデータを生成させる。ここで生成するHTMLデータには、プリンタ10の占有動作中であるが、この占有動作に関するプリンタの処理状態についても、そのまま詳細に記載して構わない。従って、占有動作を実行させたクライアントのユーザは、自身で行わせた処理の進行状況を把握することができる。
ステップS108においては、HTML生成部P2を制御して印刷設定画面のHTMLデータを生成させる。ここで生成するHTMLデータには、プリンタ10の占有動作に関するプリンタの処理状態については記載しないかもしくは明確に記載せず、例えば、印刷できない状態であることを記載する。従って、ステータスを要求したクライアントのユーザは、他のクライアントの処理が原因で発生したステータスを通知されて混乱することがない
ステップS110においては、本処理を要求したクライアントに付与する識別情報を更新して作成する。
ステップS112においては、S106,S108,S116の何れかで作成したHTMLデータにステップS110で作成した識別情報を付してクライアントに送信する。送信完了すると、本処理を終了する。
(3)まとめ:
以上説明したように、本実施形態にかかるウェブページ生成機能を有するプリンタ10では、プリンタ10の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントから受付け可能であり、ウェブページの送信先となる各クライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信してクライアントに保存させ、クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える。よって、ネットワークに対してサーバコンピュータを介さずに直接接続されており、ネットワーク上のクライアントを識別する機能を備えていないプリンタにおいて、接続してくるクライアントに応じて異なる処理を実現可能になる。
以上説明したように、本実施形態にかかるウェブページ生成機能を有するプリンタ10では、プリンタ10の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントから受付け可能であり、ウェブページの送信先となる各クライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信してクライアントに保存させ、クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える。よって、ネットワークに対してサーバコンピュータを介さずに直接接続されており、ネットワーク上のクライアントを識別する機能を備えていないプリンタにおいて、接続してくるクライアントに応じて異なる処理を実現可能になる。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、等も含まれる。
10…プリンタ、10a…制御部、10b…操作入力部、10c…表示部、10d…記憶部、10e…I/F、10f…プリントエンジン、10g…印刷部、20…クライアント、20a…制御部、20b…記憶部、20c…操作入力部、20d…インターフェース、20e…表示部、21…クライアント、22…クライアント、B…ブラウザ、P1…ウェブサーバ、P2…HTML生成部、P3…HTML解釈部、P4…識別情報管理部、P5…ステータス管理部、P6…印刷制御部、P7…タイマ部
Claims (8)
- ウェブページ生成機能を有する情報処理装置であって、
前記情報処理装置の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントから受付け可能であり、
ウェブページの送信先となる各クライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信してクライアントに保存させ、
クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記クライアントからのアクセスに前記情報が含まれない場合は、前記クライアントを識別する情報を新たに生成し、送信するウェブページに含ませて送信し、前記クライアントに保存させる請求項1記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置が特定の機能で占有動作中にアクセスされた場合、該アクセスの要求元となるクライアントと前記占有動作を行わせているクライアントとが同一であるか否か前記情報に基づいて判断し、該判断に基づいてアクセスに対して送信するウェブページを変更する請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置が特定の機能で占有動作中にエラー発生したときにアクセスされた場合、該アクセス要求元となるクライアントと前記占有動作を行わせているクライアントとが同一であるか否か前記情報に基づいて判断し、同一である場合はエラー発生を通知し、異なる場合は他のクライアントが使用中である旨を通知する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、プリンタである請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記占有動作とは、印刷処理とノズルクリーニングとプリンタ設定の少なくとも1つである請求項5に記載の情報処理装置。
- ウェブページ生成機能を有する情報処理の制御方法であって、
前記情報処理装置の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントの少なくとも1つから受付ける工程と、
ウェブページの送信先となるクライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信し、前記クライアントに保存させる工程と、
クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える工程と、
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - ウェブページ生成機能を有する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記情報処理装置の特定の機能を占有動作させるアクセスを含むアクセスを複数クライアントの少なくとも1つから受付ける機能と、
ウェブページの送信先となるクライアントを識別する情報をウェブページに含ませて送信し、前記クライアントに保存させる機能と、
クライアントからアクセスを受付けたときに前記情報を受付け、受付けた情報に応じてクライアントを判断し、該判断に応じてクライアントへ送信するウェブページを変える機能と、
を情報処理装置に実現させるための制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008273995A JP2010102543A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラム |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015133057A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-07-23 | キヤノン株式会社 | 情報処理端末、処理装置、これらの制御方法およびプログラム |
JP2015141523A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | キヤノン株式会社 | システム、システムの制御方法およびコンピュータプログラム |
JP2019066899A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-25 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 管理システム、画像形成装置、画像形成装置用プログラム、管理サーバーおよび管理サーバー用プログラム |
-
2008
- 2008-10-24 JP JP2008273995A patent/JP2010102543A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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