JP2010101332A - 嵌合環およびそれを備えた車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で脱落を防止し、長期間に亘って固定力を維持することができる嵌合環およびそれを備えた車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外方部材5のインナー側の端部に嵌合環10が装着され、この嵌合環10がカップ状に形成され、外方部材5の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部10aを備え、この嵌合部10aに、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角αが形成されると共に、外方部材5の端部外周が、嵌合環10が圧入される方向に向かって漸次縮径されるテーパ角βを有し、このテーパ角βが嵌合環10のテーパ角αよりも僅かに小さく設定されている。
【選択図】図4
【解決手段】外方部材5のインナー側の端部に嵌合環10が装着され、この嵌合環10がカップ状に形成され、外方部材5の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部10aを備え、この嵌合部10aに、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角αが形成されると共に、外方部材5の端部外周が、嵌合環10が圧入される方向に向かって漸次縮径されるテーパ角βを有し、このテーパ角βが嵌合環10のテーパ角αよりも僅かに小さく設定されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、嵌合環に関し、特に、軸受の外方部材に装着される鋼鈑製の嵌合環およびそれを備えた車輪用軸受装置に関するものである。
自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置は、路面等に曝される厳しい環境下にあるため、外部からの塵埃や泥水の確実な侵入防止が求められると共に、メンテナンスの不要化の面から、グリース漏れの防止についても高い効果が求められる。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダが前記シール装置に一体化されている。
このような車輪用軸受装置の一例として図7に示すような構造が知られている。この車輪用軸受装置は、図示しない懸架装置(ナックル)に支持固定され、固定部材となる外方部材61と、この外方部材61に複列のボール63、63を介して内挿された内方部材62とを有している。外方部材61は、外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジ61bを一体に有し、内周には複列の外側転走面61a、61aが形成されている。一方、内方部材62は、前記した外方部材61の外側転走面61a、61aに対向する複列の内側転走面65a、66aが形成されている。これら複列の内側転走面65a、66aのうち一方の内側転走面65aはハブ輪65の外周に一体形成され、他方の内側転走面66aは内輪66の外周に形成されている。この内輪66は、ハブ輪65の内側転走面65aから軸方向に延びる円筒状の小径段部65bに圧入されている。そして、複列のボール63、63がこれら両転走面間にそれぞれ収容され、保持器67、67によって転動自在に保持されている。
ハブ輪65は、外周に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ64を一体に有し、この車輪取付フランジ64の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト64aが植設されている。また、ハブ輪65の内周にはセレーション65cが形成され、図示しない等速自在継手を構成する外側継手部材70のステム部71が内嵌されている。内方部材62は、このハブ輪65と内輪66を指す。そして、外方部材61の端部にはシール68、69が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
シール69は、図8に拡大して示すように、外方部材61の端部内周に内嵌され、断面L字状に形成された第1のシール板72と、この第1のシール板72に対向し、断面L字状に形成された第2のシール板73とからなる。この第2のシール板73は、内輪66に外嵌される円筒部73aと、この円筒部73aから径方向外方に延びる立板部73bとを有し、この立板部73bの外側面には、磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが形成されたゴム磁石からなる磁気エンコーダ74が一体に加硫接着されている。
一方、第1のシール板72は、断面L字状に形成された芯金75と、この芯金75に一体に加硫接着され、前記第2のシール板73における立板部73bの内側面に摺接するサイドリップ76aと、円筒部73aに摺接する一対のラジアルリップ76b、76cとからなるシール部材76とを有している。
また、外方部材61の端部には円環状のセンサホルダ79が装着されている。このセンサホルダ79は、嵌合筒77と、この嵌合筒77に結合された保持部78とからなる。嵌合筒77は、円筒状の嵌合筒部77aと、この嵌合筒部77aから径方向内方に延びる内向鍔部77bとからなり、全体として円環状に形成されている。
また、保持部78は、その内部に前記磁気エンコーダ74に所定の軸方向のエアギャップを介して対峙する回転速度センサ80が包埋され、合成樹脂で円弧状に一体モールド成形されている。回転速度センサ80は、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、この磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたICとからなる。
ここで、内輪66の端面と嵌合筒77の内向鍔部77bとを微小隙間81を介して全周に亙り近接対向させてラビリンスシールが構成されている。これにより、自動車の完成品メーカの組立ラインへの搬送時を含む、ハブ輪65の内径に外側継手部材70のステム部71を嵌合する以前の状態でも、磁気エンコーダ74と回転速度センサ80の検出部との間に外部から磁性粉末等の異物が侵入するのを防止でき、車輪の回転速度検出の信頼性向上を図ることができる。
特開2003−254985号公報
こうした従来の車輪用軸受装置は、自動車の完成品メーカの組立ラインへの搬送時を含む、ハブ輪65の内径に外側継手部材70のステム部71を嵌合する以前の状態でも、磁気エンコーダ74と回転速度センサ80の検出部との間に外部から磁性粉末等の異物が侵入するのを防止できるという特徴を具備しているものの、円筒状の嵌合筒77が外方部材61の端部に圧入された時、嵌合筒77の剛性不足によって開口端部がラッパ状に開き(図中2点鎖線にて示す)、センサホルダ79が軸方向に移動する恐れがある。すなわち、この種の車輪用軸受装置においては、走行時に様々な振動が発生すると共に、外方部材61には負荷される荷重によって繰り返し変形が生じるために嵌合筒77が微動し、磁気エンコーダ74と回転速度センサ80の検出部との間のエアギャップが崩れる恐れがある。これにより、車輪の回転速度検出の信頼性が低下するだけでなく、長期間の使用において、センサホルダ79が外方部材61から脱落する恐れがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で脱落を防止し、長期間に亘って固定力を維持することができる嵌合環およびそれを備えた車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、車輪用軸受を構成する外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部を閉塞する嵌合環において、前記嵌合環がカップ状に形成され、固定側部材となる前記外方部材の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部を備え、この嵌合部に、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角が形成されている。
このように、嵌合環がカップ状に形成され、固定側部材となる外方部材の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部を備え、この嵌合部に、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角が形成されているので、嵌合部が僅かにラッパ状に弾性変形し、外方部材の端部外周に密着した状態で固定され、車両走行時に振動が発生しても、また、外方部材に繰り返し大きな荷重が負荷されて楕円形状に変形が生じても、嵌合環が外方部材に対して移動することはなく、簡単な構造で脱落を防止し、長期間に亘って固定力を維持することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記外方部材の端部外周が、前記嵌合環が圧入される方向に向かって漸次縮径されるテーパ角を有し、このテーパ角が前記嵌合環のテーパ角よりも僅かに小さく設定されていれば、嵌合環が一層密着した状態で固定される。
また、請求項3に記載の発明のように、前記嵌合環のテーパ角が2°以下に設定されていれば、圧入時、その根元部に過大な応力が発生せず、また、圧入性が低下せず容易に圧入することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記嵌合環の嵌合部の端部内周に面取りが形成され、当該嵌合部の開口径が、前記外方部材の端部外周における面取りの立上り径よりも僅かに大径になるように設定されていれば、圧入時に嵌合部にかじりが発生するのを防止し、容易に圧入することができて作業性が向上する。
また、本発明のうち請求項5記載の発明は、外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材のインナー側の端部に前記請求項1乃至4いずれかに記載の嵌合環が装着されている。
このように、外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールを備えた第2世代または第3世代構造の車輪用軸受装置において、前記外方部材のインナー側の端部に前記請求項1乃至4いずれかに記載の嵌合環が装着されているので、路面等に曝される厳しい環境下にあっても、外部からの塵埃や泥水の侵入を防止することができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記シールのうちインナー側のシールが、互いに対向配置され、前記外方部材の端部内周に圧入される芯金、およびこの芯金に加硫接着により一体に接合され、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップを有するシール部材からなる環状のシール板と、前記内輪の外径に圧入される円筒部、およびこの円筒部から径方向外方に延び、前記サイドリップが所定の軸方向シメシロを介して摺接される立板部からなるスリンガとを備えていれば、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを確実に防止することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記嵌合環が、前記嵌合部から径方向内方に延び、前記外方部材のインナー側の端面に密着される鍔部と、この鍔部からさらに径方向内方に延びる底部とを備えていれば、外方部材に対して容易に、かつ正確に位置決め固定することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記スリンガの立板部の側面に磁気エンコーダが一体に接合されると共に、前記嵌合環に回転速度センサが装着され、この回転速度センサが前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されていれば、回転速度センサと磁気エンコーダとのエアギャップを正確に設定することができ、車輪の回転速度を精度良く検出することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記嵌合環がオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によって形成されていれば、回転速度センサの感知性能に悪影響を及ぼさず、車輪の回転速度検出の信頼性を一層向上させることができる。
本発明に係る嵌合環は、車輪用軸受を構成する外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部を閉塞する嵌合環において、前記嵌合環がカップ状に形成され、固定側部材となる前記外方部材の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部を備え、この嵌合部に、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角が形成されているので、嵌合部が僅かにラッパ状に弾性変形し、外方部材の端部外周に密着した状態で固定され、車両走行時に振動が発生しても、また、外方部材に繰り返し大きな荷重が負荷されて楕円形状に変形が生じても、嵌合環が外方部材に対して移動することはなく、簡単な構造で脱落を防止し、長期間に亘って固定力を維持することができる。
外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪とからなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材のインナー側の端部に嵌合環が装着され、この嵌合環がカップ状に形成され、前記外方部材の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部を備え、この嵌合部に、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角が形成されると共に、前記外方部材の端部外周が、前記嵌合環が圧入される方向に向かって漸次縮径されるテーパ角を有し、このテーパ角が前記嵌合環のテーパ角よりも僅かに小さく設定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、本発明に係る嵌合環を示す断面図、図4は、嵌合環を装着する前の状態を示す説明図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、本発明に係る嵌合環を示す断面図、図4は、嵌合環を装着する前の状態を示す説明図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と称され、ハブ輪1と内輪2とからなる内方部材3と、この内方部材3に複列の転動体(ボール)4、4を介して外挿された外方部材5とを備えている。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周に一方(アウター側)の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1cが形成されている。
内輪2は外周に他方(インナー側)の内側転走面2aが形成され、ハブ輪1の小径段部1bに所定のシメシロを介して圧入されている。そして、内輪2は、小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部1dによって所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。
外方部材5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周に懸架装置を構成するナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ5bを一体に有し、内周に前記複列の内側転走面1a、2aに対向する複列の外側転走面5a、5aが一体に形成されている。これら外側転走面5a、5aは高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。そして、この外方部材5の複列の外側転走面5a、5aと、これらに対向する内方部材3の複列の内側転走面1a、2a間には複列の転動体4、4がそれぞれ収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。また、内方部材3と外方部材5との間に形成される環状空間の開口部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。さらに、外方部材5のインナー側の端部に嵌合環(ダストシールド)10が装着され、外部からシール9に直接雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール8のシールランド部となる車輪取付フランジ6の基部6bから小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部1dは未焼入れで鍛造加工後の表面硬さのままとされている。これにより、シールランド部の耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が向上する。一方、内輪2および転動体4はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
なお、ここでは、転動体4、4をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。また、本実施形態では、第3世代と称される構造を例示したが、これに限らず、例えば、ハブ輪の小径段部に一対の内輪が圧入固定された第2世代構造であっても良い。
アウター側のシール8は、外方部材5のアウター側端部の内周に所定のシメシロを介して圧入された芯金11と、この芯金11に加硫接着により一体に接合されたシール部材12とからなる一体型のシールで構成されている。芯金11は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)や冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成されている。
一方、シール部材12はNBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して形成されたサイドリップ12aとダストリップ12b、および軸受内方側に傾斜して形成されたグリースリップ12cを一体に有している。車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bは断面が円弧状の曲面に形成され、この基部6bにサイドリップ12aとダストリップ12bが所定のシメシロをもって摺接されると共に、グリースリップ12cが所定の径方向すきまを介して対峙し、ラビリンスシールが構成されている。なお、シール部材12の材質としては、NBR以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)等をはじめ、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはEPM(エチレン・プロピレンゴム)やシリコンゴム等を例示することができる。
インナー側のシール9は、図2に拡大して示すように、互いに対向配置された環状のシール板13とスリンガ14とからなる、所謂パックシールで構成されている。シール板13は外方部材5の端部内周に圧入された芯金15と、この芯金15に加硫接着により一体に接合されたシール部材16とからなる。芯金15は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の防錆能を有する鋼板からプレス加工にて断面略L字状に形成されている。
一方、シール部材16はNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップ16aと、二股状に形成されたグリースリップ16bとダストリップ16cとを有している。なお、シール部材16の材質としては、NBR以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR、EPDM等をはじめ、耐熱性、耐薬品性に優れたACM、FKM、あるいはEPMやシリコンゴム等を例示することができる。
スリンガ14は強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によって断面略L字状に形成され、内輪2の外径に圧入される円筒部14aと、この円筒部14aから径方向外方に延びる立板部14bとを備えている。そして、シール部材16のサイドリップ16aが立板部14bに所定の軸方向シメシロを介して摺接されると共に、グリースリップ16bとダストリップ16cが円筒部14aに所定の径方向シメシロを介して摺接されている。さらに、スリンガ14における立板部14bは、シール板13と僅かな径方向すきまを介して対峙し、ラビリンスシール17が構成されている。
立板部14bのインナー側の側面には、ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入された磁気エンコーダ18が一体に加硫接着されている。この磁気エンコーダ18は、周方向に交互に磁極N、Sが着磁され、車輪の回転速度検出用のロータリエンコーダを構成している。
ここで、本実施形態では、外方部材5のインナー側の端部外周が、嵌合環10が圧入される方向(アウター側)に向かって漸次縮径されるテーパ角βを有している。このテーパ角βは2°以下に設定されている。
嵌合環10はカップ状に形成され、図3に拡大して示すように、外方部材5の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、この嵌合部10aから径方向内方に延びる鍔部10bと、この鍔部10bから軸方向に延びる円筒部10cと、この円筒部10cから径方向内方に延びる底部10dとからなる。この嵌合環10は、鍔部10bを外方部材5のインナー側の端面5cに密着させた状態で、嵌合部10aが外方部材5の端部外周に圧入固定されるので、外方部材5に対して容易に、かつ正確に位置決め固定することができる。
嵌合環10は、ステンレス鋼板や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)の耐食性を有する鋼板等をプレス加工にて形成されている。特に、回転速度センサの感知性能に悪影響を及ぼさないように、非磁性体の鋼鈑、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)で形成されるのが好ましい。
ここで、嵌合環10の嵌合部10aには、その先端部に向って漸次縮径されるテーパ角αが形成されている。このテーパ角αは、圧入時、その根元部に過大な応力が発生せず、また、圧入性が低下しないように2°以下に設定され、外方部材5の端部外周のテーパ角βよりも僅かに大きくなるように設定されている。そして、図4に示すように、嵌合部10aの端部内周に面取り19が形成され、嵌合部10aの開口径φAが、外方部材5の面取り5dの立上り径φBよりも僅かに大径になるように設定されている(A>B)。これにより、圧入時に嵌合部10aにかじりが発生するのを防止し、容易に圧入することができて作業性が向上すると共に、嵌合部10aが僅かにラッパ状に弾性変形し、外方部材5の端部外周に密着した状態で固定される。したがって、車両走行時に振動が発生しても、また、外方部材5に繰り返し大きな荷重が負荷されて楕円形状に変形が生じても、嵌合環10が外方部材5に対して移動することはなく、簡単な構造で脱落を防止し、長期間に亘って固定力を維持することができる。
図5は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図6(a)は、図5の検出部を示す要部拡大図、(b)は、図5の嵌合環の嵌合部を示す要部拡大図である。なお、この実施形態は、前述した嵌合環をセンサホルダに適用したもので、第1の実施形態と同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と称され、ハブ輪20と内輪2からなる内方部材21と、この内方部材21に複列の転動体4、4を介して外挿された外方部材5とを備えている。
ハブ輪20は、アウター側の端部に車輪取付フランジ6を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成され、内周にはトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1cが形成されている。ハブ輪20の小径段部1bには内輪2が所定のシメシロを介して圧入固定されている。
ハブ輪20はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール8のシールランド部となる車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bから小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
ここで、本実施形態では、センサホルダ22が外方部材5のインナー側の端部に装着されている。このセンサホルダ22は、カップ状に形成された嵌合環23と、この嵌合環23に結合された保持部24とからなる。嵌合環23は、耐食性を有する非磁性体の鋼鈑、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)等のステンレス鋼板をプレス加工にて形成されている。これにより、後述する回転速度センサ26の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、嵌合環23の発錆を抑えて長期間に亘って信頼性を維持させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
この嵌合環23は、外方部材5のインナー側の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部23aと、この嵌合部23aから径方向内方に延び、外方部材5の端面5cに密着する鍔部23bと、この鍔部23bからさらに径方向内方に延びる底部23cとを備え、全体として円環状に形成されている。このように、鍔部23bを外方部材5の端面5cに密着させた状態で、嵌合環23が外方部材5のインナー側の端部に外嵌されているので、外方部材5に対してセンサホルダ22が容易に、かつ正確に位置決め固定することができ、車輪の回転速度を精度良く検出することができる。
そして、嵌合環23における底部23cの径方向外方(路面から遠い側)の周方向一箇所に、嵌合部23aからインナー側に突出して固定部25が形成されている。この固定部25には切欠き25aが設けられて保持部24が一体に結合されている。なお、嵌合環23の固定部25に保持部24をインサート成形によって一体に結合するようにしても良い。
なお、嵌合環23の底部23cにおける路面から最も近い側の周方向の一箇所に繭型形状のドレーン孔27が穿設されている(図6(b)参照)。このドレーン孔27により、車両走行中に底部23c内に泥水や小石等の異物が入り込んだとしても容易に排出され、長時間に亘って滞留することはない。したがって、異物が車両停止時に固着して周辺部品に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
前記保持部24には回転速度センサ26が包埋されている。この保持部24は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の非磁性の特殊エーテル系合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにGF(ガラスファイバー)等の強化材が添加されている。これにより、回転速度センサ26の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、長期間に亘って強度・耐久性を向上させることができる。
回転速度センサ26は、磁気エンコーダ18に所定の軸方向すきま(エアギャップ)を介して対峙し、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、この磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたICとからなる。そして、回転速度センサ26の出力がABSの制御器(図示せず)に送られる。これにより、低コストで信頼性の高い回転速度検出ができる。なお、保持部24は前述した材質以外にPA(ポリアミド)66、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の射出成形可能な合成樹脂を例示することができる。
ここで、本実施形態では、前述した実施形態と同様、嵌合部23aには、その先端部に向って漸次縮径されるテーパ角αが形成され、外方部材5のインナー側の端部外周に形成されたテーパ角βよりも僅かに大きく設定されている。これにより、外方部材5に対して容易に位置決め固定することができると共に、回転速度センサ26と磁気エンコーダ28とのエアギャップを正確に設定することができ、車輪の回転速度を精度良く検出することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る嵌合環は、第2世代または第3世代構造の車輪用軸受装置において、固定側部材となる外方部材の端部に装着され、外部から軸受内部に雨水やダスト等の侵入を防止するダストシールドあるいは外方部材の端部に装着され、回転速度センサを保持するセンサホルダ等、外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部を閉塞するカップ状に形成された嵌合環に適用される。
1、20・・・・・・・・・ハブ輪
1a、2a・・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・セレーション
2・・・・・・・・・・・・内輪
3、21・・・・・・・・・内方部材
4・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
5c・・・・・・・・・・・インナー側の端面
5d、19・・・・・・・・面取り
6・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・ハブボルト
6b・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのインナー側の基部
7・・・・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・・・・アウター側のシール
9・・・・・・・・・・・・インナー側のシール
10、23・・・・・・・・嵌合環
10a、23a・・・・・・嵌合部
10b、23b・・・・・・鍔部
10c、14a・・・・・・円筒部
10d、23c・・・・・・底部
11、15・・・・・・・・芯金
12、16・・・・・・・・シール部材
12a、16a・・・・・・サイドリップ
12b、16c・・・・・・ダストリップ
12c、16b・・・・・・グリースリップ
13・・・・・・・・・・・シール板
14・・・・・・・・・・・スリンガ
14b・・・・・・・・・・立板部
17・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
18・・・・・・・・・・・磁気エンコーダ
22・・・・・・・・・・・センサホルダ
24・・・・・・・・・・・保持部
25・・・・・・・・・・・固定部
25a・・・・・・・・・・切欠き
26・・・・・・・・・・・回転速度センサ
27・・・・・・・・・・・ドレーン孔
61・・・・・・・・・・・外方部材
61a・・・・・・・・・・外側転走面
61b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
62・・・・・・・・・・・内方部材
63・・・・・・・・・・・ボール
64・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
64a・・・・・・・・・・ハブボルト
65・・・・・・・・・・・ハブ輪
65a、66a・・・・・・内側転走面
65b・・・・・・・・・・小径段部
65c・・・・・・・・・・セレーション
66・・・・・・・・・・・内輪
67・・・・・・・・・・・保持器
68、69・・・・・・・・シール
70・・・・・・・・・・・外側継手部材
71・・・・・・・・・・・ステム部
72・・・・・・・・・・・第1のシール板
73・・・・・・・・・・・第2のシール板
73a・・・・・・・・・・円筒部
73b・・・・・・・・・・立板部
74・・・・・・・・・・・磁気エンコーダ
75・・・・・・・・・・・芯金
76・・・・・・・・・・・シール部材
76a・・・・・・・・・・サイドリップ
76b、76c・・・・・・ラジアルリップ
77・・・・・・・・・・・嵌合筒
77a・・・・・・・・・・嵌合筒部
77b・・・・・・・・・・内向鍔部
78・・・・・・・・・・・保持部
79・・・・・・・・・・・センサホルダ
80・・・・・・・・・・・回転速度センサ
81・・・・・・・・・・・微小隙間
A・・・・・・・・・・・・嵌合環の嵌合部の開口径
B・・・・・・・・・・・・外方部材の面取りの立上り径
α・・・・・・・・・・・・嵌合環の嵌合部のテーパ角
β・・・・・・・・・・・・外方部材の端部外周のテーパ角
1a、2a・・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・セレーション
2・・・・・・・・・・・・内輪
3、21・・・・・・・・・内方部材
4・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
5c・・・・・・・・・・・インナー側の端面
5d、19・・・・・・・・面取り
6・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・ハブボルト
6b・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのインナー側の基部
7・・・・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・・・・アウター側のシール
9・・・・・・・・・・・・インナー側のシール
10、23・・・・・・・・嵌合環
10a、23a・・・・・・嵌合部
10b、23b・・・・・・鍔部
10c、14a・・・・・・円筒部
10d、23c・・・・・・底部
11、15・・・・・・・・芯金
12、16・・・・・・・・シール部材
12a、16a・・・・・・サイドリップ
12b、16c・・・・・・ダストリップ
12c、16b・・・・・・グリースリップ
13・・・・・・・・・・・シール板
14・・・・・・・・・・・スリンガ
14b・・・・・・・・・・立板部
17・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
18・・・・・・・・・・・磁気エンコーダ
22・・・・・・・・・・・センサホルダ
24・・・・・・・・・・・保持部
25・・・・・・・・・・・固定部
25a・・・・・・・・・・切欠き
26・・・・・・・・・・・回転速度センサ
27・・・・・・・・・・・ドレーン孔
61・・・・・・・・・・・外方部材
61a・・・・・・・・・・外側転走面
61b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
62・・・・・・・・・・・内方部材
63・・・・・・・・・・・ボール
64・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
64a・・・・・・・・・・ハブボルト
65・・・・・・・・・・・ハブ輪
65a、66a・・・・・・内側転走面
65b・・・・・・・・・・小径段部
65c・・・・・・・・・・セレーション
66・・・・・・・・・・・内輪
67・・・・・・・・・・・保持器
68、69・・・・・・・・シール
70・・・・・・・・・・・外側継手部材
71・・・・・・・・・・・ステム部
72・・・・・・・・・・・第1のシール板
73・・・・・・・・・・・第2のシール板
73a・・・・・・・・・・円筒部
73b・・・・・・・・・・立板部
74・・・・・・・・・・・磁気エンコーダ
75・・・・・・・・・・・芯金
76・・・・・・・・・・・シール部材
76a・・・・・・・・・・サイドリップ
76b、76c・・・・・・ラジアルリップ
77・・・・・・・・・・・嵌合筒
77a・・・・・・・・・・嵌合筒部
77b・・・・・・・・・・内向鍔部
78・・・・・・・・・・・保持部
79・・・・・・・・・・・センサホルダ
80・・・・・・・・・・・回転速度センサ
81・・・・・・・・・・・微小隙間
A・・・・・・・・・・・・嵌合環の嵌合部の開口径
B・・・・・・・・・・・・外方部材の面取りの立上り径
α・・・・・・・・・・・・嵌合環の嵌合部のテーパ角
β・・・・・・・・・・・・外方部材の端部外周のテーパ角
Claims (9)
- 車輪用軸受を構成する外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部を閉塞する嵌合環において、前記嵌合環がカップ状に形成され、固定側部材となる前記外方部材の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部を備え、この嵌合部に、その先端部に向って漸次縮径される所定のテーパ角が形成されていることを特徴とする嵌合環。
- 前記外方部材の端部外周が、前記嵌合環が圧入される方向に向かって漸次縮径されるテーパ角を有し、このテーパ角が前記嵌合環のテーパ角よりも僅かに小さく設定されている請求項1に記載の嵌合環。
- 前記嵌合環のテーパ角が2°以下に設定されている請求項1または2に記載の嵌合環。
- 前記嵌合環の嵌合部の端部内周に面取りが形成され、当該嵌合部の開口径が、前記外方部材の端部外周における面取りの立上り径よりも僅かに大径になるように設定されている請求項1乃至3いずれかに記載の嵌合環。
- 外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と内方部材との間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、
前記外方部材のインナー側の端部に前記請求項1乃至4いずれかに記載の嵌合環が装着されていることを特徴とする車輪用軸受装置。 - 前記シールのうちインナー側のシールが、互いに対向配置され、前記外方部材の端部内周に圧入される芯金、およびこの芯金に加硫接着により一体に接合され、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップを有するシール部材からなる環状のシール板と、前記内輪の外径に圧入される円筒部、およびこの円筒部から径方向外方に延び、前記サイドリップが所定の軸方向シメシロを介して摺接される立板部からなるスリンガとを備えている請求項5に記載の車輪用軸受装置。
- 前記嵌合環が、前記嵌合部から径方向内方に延び、前記外方部材のインナー側の端面に密着される鍔部と、この鍔部からさらに径方向内方に延びる底部とを備えている請求項5または6に記載の車輪用軸受装置。
- 前記スリンガの立板部の側面に磁気エンコーダが一体に接合されると共に、前記嵌合環に回転速度センサが装着され、この回転速度センサが前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されている請求項6に記載の車輪用軸受装置。
- 前記嵌合環がオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によって形成されている請求項8に記載の車輪用軸受装置。
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JP2008270448A JP2010101332A (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 嵌合環およびそれを備えた車輪用軸受装置 |
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-
2008
- 2008-10-21 JP JP2008270448A patent/JP2010101332A/ja active Pending
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