JP2010101286A - ポンプ及びその圧送機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラーの駆動軸との間の滑りを抑えるとともに、不安定な動きを無くすことにより、正確な流量を安定して得ることができるようにする。
【解決手段】ポンプ1は、流体が流通する弾性チューブAが装着されるケース21と、ケース21に対し、チューブAに接触するように支持されるローラー20、20、20とを備えている。ポンプ1は、ローラー20を回転駆動する駆動軸10を、ローラー20の外周面に押し当てることによってローラー20の外周面をチューブAに押し当て、駆動軸10の回転によりローラー20を回転させながらチューブAの上流側から下流側へ移動させてチューブAをしごくように構成されている。ローラー20を、駆動軸10周りに設定された所定軌跡上を移動するように、押圧部材30により案内する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体が流れる弾性チューブをしごくことによって流体を圧送するように構成されたポンプ及びポンプの圧送機構に関する。
従来より、弾性チューブをしごくことによって流体を圧送するように構成された、所謂、チューブポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のポンプは、例えば、医療現場において薬液を患者に注入する場合等に用いられており、モーター等を内蔵した駆動機構と、駆動機構に連結される圧送機構とを備えている。圧送機構は、チューブが装着される本体部と、本体部に収容される3つのローラーとを備えている。本体部には、チューブの流れ方向中間部も収容されており、このチューブにはローラーの外周面が接触するようになっている。また、圧送機構の本体部には、駆動機構が有する駆動軸がローラーの中心線と平行となるように挿入され、この駆動軸が3つのローラーの外周面に接触するようになっている。
そして、駆動軸を本体部に挿入してローラーの外周面に押し当てることにより、ローラーの外周面がチューブに押し付けられ、このときのチューブの弾性力が反力となり、ローラーが駆動軸に押し付けられることになる。この状態で駆動軸を回転させると、ローラーが回転しながらチューブの上流側から下流側へ移動していき、これにより、チューブがしごかれて内部の流体が圧送されていく。
特表平6−508669号公報
ところで、上記特許文献1のようなポンプでは、チューブの上流側及び下流側には容器等が接続されるので、チューブの上流側及び下流側は本体部の外方へ延びている。従って、本体部内には、ローラーの軌跡上においてチューブの存在しない部分ができる。
ローラーが本体部内のチューブの存在しない部分を移動するときには、ローラーにはチューブの弾性力が作用しないので、ローラーが駆動軸に押し付けられなくなり、そのローラーと駆動軸との間に滑りが生じることがある。また、チューブの弾性力が作用しないローラーは、不安定な動きをすることもある。さらに、チューブには製造上のバラツキがあり、このことによってもローラーと駆動軸との間に滑りが生じたり、ローラーが不安定な動きをすることが考えられる。上述したようなローラーの滑りや不安定な動きによって、ポンプから圧送される流体の量が不正確になる虞れがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ローラーと駆動軸との間の滑りを抑えるとともに、ローラーの不安定な動きを無くすことにより、正確な流量を安定して得ることができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ローラーを案内することにより、駆動軸との位置関係を略一定に保つようにするとともに、ローラーの不安定な動きを無くすようにした。
具体的には、第1の発明では、流体が流通する弾性チューブが装着される本体部と、上記本体部に対し、上記チューブに接触するように支持されるローラーとを備え、上記ローラーを回転駆動する駆動軸を、該ローラーの外周面に押し当てることによって該ローラーの外周面を上記チューブに押し当て、上記駆動軸の回転により上記ローラーを回転させながら上記チューブの上流側から下流側へ移動させて該チューブをしごくことにより、該チューブ内の流体を圧送するように構成されたポンプの圧送機構であって、上記ローラーを、上記駆動軸周りに設定された所定軌跡上を移動するように案内する案内部を備えている構成とする。
この構成によれば、駆動軸が回転すると、ローラーが案内部により駆動軸周りの所定軌跡上を移動するように案内されるので、ローラーと駆動軸との位置関係を略一定にすることが可能になる。これにより、例えば、ローラーがチューブの存在しない部分を移動するときや、チューブに製造上のバラツキが生じている場合であっても、駆動軸との間の滑りを抑えることが可能になり、また、ローラーの不安定な動きを無くすことが可能になる。
第2の発明では、第1の発明において、本体部には、ローラーを収容するローラー収容部が形成され、上記ローラー収容部には、駆動軸が挿入され、チューブの流れ方向中間部は、上記ローラー収容部の内面に沿うように取り廻され、上記ローラー収容部の内面には、上記チューブの上流側及び下流側を該ローラー収容部の外方へそれぞれ導く第1及び第2導口部が間隔をあけて形成され、案内部は、上記第1及び第2導口部の間に配置され、上記ローラーを上記駆動軸へ向けて押圧する押圧部材で構成されているものとする。
この構成によれば、駆動軸の回転によりローラーがローラー収容部内で移動する。このとき、チューブの上流側及び下流側が第1及び第2導口部から外方へ導かれているので、第1及び第2導口部の間にはチューブが存在しておらず、この第1及び第2導口部の間に押圧部材が設けられていることで、ローラーがチューブの存在しない部分を移動するときに、ローラーを駆動軸に押し付けて駆動軸との位置関係を略一定にすることが可能になる。
第3の発明では、第1の発明において、案内部は、ローラーが係合するように形成された案内溝で構成されているものとする。
この構成によれば、駆動軸が回転すると、ローラーが案内溝に係合した状態で案内される。
第4の発明では、第3の発明において、案内溝は、本体部におけるローラーの端面に対向する部位に設けられ、上記ローラーには、上記案内溝に係合する係合部が上記ローラーの端面から突出するように設けられるとともに、上記係合部を上記ローラーの端面から突出する方向に付勢する付勢部が設けられている構成とする。
この構成によれば、ローラーの係合部を案内溝に確実に係合させることが可能になる。
第5の発明では、第4の発明において、案内溝は、ローラーの両端面に対向するようにそれぞれ設けられ、係合部は、上記ローラーの両端面からそれぞれ突出するように設けられ、上記両係合部は共通の付勢部により付勢されている構成とする。
この構成によれば、ローラーの中心線方向両側が本体部の案内溝によりそれぞれ案内される。
第6の発明では、第4または5の発明において、付勢部は、ローラーの内部に設けられた弾性体で構成され、上記ローラーの周壁部には、上記弾性体が有する弾性力によって変形するように形成された変形部が設けられ、該変形部がチューブに接触する構成とする。
この構成によれば、ローラーの係合部が弾性体により付勢され、この弾性体の弾性力により変形部が変形してチューブに接触するようになる。チューブに製造上のバラツキが生じている場合に、変形部がチューブの形状に沿うように変形する。
第7の発明では、第4から6のいずれか1つの発明において、係合部は、案内溝を転動する球状部材で構成されているものとする。
この構成によれば、球状部材が案内溝を転動することで、ローラーがスムーズに移動するようになる。
第8の発明では、第1から7のいずれか1つの発明において、ローラーの外周面には、駆動軸に接触する駆動軸接触部と、チューブに接触するチューブ接触部とが形成され、上記ローラーの駆動軸接触部の摩擦係数は、上記チューブ接触部の摩擦係数よりも高く設定されている構成とする。
この構成によれば、ローラーの駆動軸接触部がチューブ接触部の摩擦係数よりも高くなるように設定されているので、チューブ接触部をチューブに対し滑り易くする一方、駆動軸接触部を駆動軸に対し滑り難くすることが可能になる。ローラーのチューブ接触部をチューブに対し滑り易くすることで、ローラーをスムーズに安定して回転させることが可能になる。一方、ローラーの駆動軸接触部を駆動軸に対し滑り難くすることで、ローラーの駆動軸に対する滑りを抑制することが可能になる。
第9の発明は、第1から8のいずれか1つの圧送機構を備えているポンプである。
第1の発明によれば、ローラーを案内部で案内することにより、駆動軸周りに設定された所定軌跡上を移動させるようにしたので、ローラーと駆動軸との間の滑りを抑えることができるとともに、ローラーの不安定な動きを無くすことができ、よって、正確な流量を安定して得ることができる。
第2の発明によれば、ローラーがチューブの存在しない部分を移動するときに、ローラーを押圧部材により駆動軸に押さえ付けるようにして、ローラーと駆動軸との位置関係を略一定にすることができ、ローラーと駆動軸との間の滑りを確実に防止できる。
第3の発明によれば、ローラーを案内溝に係合させるようにしたので、所定軌跡上から逸脱させることなく、確実に案内することができる。
第4の発明によれば、ローラーに、案内溝に係合する係合部を設け、この係合部をローラーの端面から突出する方向に付勢するようにしたので、係合部を案内溝に確実に係合させてローラーを案内できる。
第5の発明によれば、ローラーの中心線方向両側の係合部を案内溝にそれぞれ係合させることで、ローラーをより一層安定させることができる。
第6の発明によれば、付勢部をローラーの内部に設けた弾性体で構成し、ローラーの周壁部には弾性体の弾性力によって変形するように形成された変形部を設け、この変形部をチューブに接触させるようにしたので、チューブの製造上のバラツキを変形部の変形により吸収させることができ、ローラーとチューブとの接触状態を略一定にすることができる。
第7の発明によれば、ローラーの係合部を、案内溝を転動する球状部材で構成したので、ローラーをスムーズに移動させることができる。
第8の発明によれば、ローラーの外周面に駆動軸接触部とチューブ接触部とを形成し、駆動軸接触部の摩擦係数を摩擦係数よりも高く設定したので、ローラーをスムーズに安定させて狙い通りに回転させることができる。
第9の発明によれば、正確な流量を安定して得ることができるポンプを構成できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るポンプ1を示すものである。このポンプ1は、薬液を患者に注入するための携帯型チューブポンプであり、駆動機構2と、駆動機構2に連結される圧送機構3とを備えている。このポンプ1で注入する薬液としては、例えば、鎮痛剤や栄養剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、本発明は、医療分野のみならず、他の分野で各種流体を圧送するのに用いることもできる。
ポンプ1の圧送機構3には、薬液が流通する弾性チューブAが装着されるようになっており、この圧送機構3が駆動機構2により駆動されることにより、チューブAがしごかれてチューブA内の薬剤が圧送されるようになっている。チューブAの上流側は薬液が貯留された容器(図示せず)に接続され、チューブAの下流側は、患者に穿刺される穿刺針(図示せず)に接続されている。
駆動機構2は、モーター(図示せず)と、モーターを制御する制御装置(図示せず)と、モーターの出力軸の回転力が伝達される駆動軸10とを備えており、電池(図示せず)を電源として作動するようになっている。モーター、制御装置、駆動軸10の一端側及び電池はケース11に収容されている。駆動軸10の他端側はケース11から突出している。制御装置は、操作者が操作する操作スイッチ等を備えている。この操作スイッチ等によって薬液の注入速度や注入量が設定されるようになっている。制御装置は、設定された注入速度及び注入量となるようにモーターを回転させるように構成されている。このモーターの回転により駆動軸10が回転して圧送機構3が駆動されるようになっている。
圧送機構3は、3つのローラー20、20、20(図2にも示す)と、これらローラー20、20、20を収容するケース(本体部)21とを備えており、ケース21にチューブAが装着され、ローラー20はケース21に対し、チューブAの上流側から下流側に向かうように設定された所定軌跡上を循環移動するように支持されている。
ケース21は大略円筒形状をなしている。図3に示すように、ケース21は、その中心線方向の一側に開放するローラー収容凹部Rを有する第1ケース部材22と、ローラー収容凹部Rを閉塞する板状の第2ケース部材23とで構成され、これらケース部材22、23は爪嵌合構造等によって一体化されている。また、圧送機構3のケース21は、駆動機構2のケース11(図1に示す)に対し着脱可能に固定されるようになっており、圧送機構3を定期的に交換することができるようになっている。
第1ケース部材22のローラー収容凹部Rは、中心線に直交する方向の断面が円形となるように形成されている。図1や図2に示すように、チューブAは、その長手方向中間部がローラー収容凹部Rの内周面に密着するように取り廻されてローラー収容凹部Rに収容されており、この状態でケース20に装着されている。図3に示すように、チューブAの長手方向中間部は、ローラー収容凹部Rの内周面の中心線方向中央部近傍に位置している。
図1に示すように、第1ケース部材22の周壁には、2つのチューブ挿通孔(第1及び第2導口部)22a、22aが周方向に間隔をあけて貫通形成されている。これらチューブ挿通孔22a、22aには、チューブAの上流側及び下流側がそれぞれ挿通されて、ローラー収容凹部Rから外方へ導かれている。従って、ローラー収容凹部R内におけるチューブ挿通孔22a、22aの間の部分にはチューブAが存在しない状態となっている。また、第1ケース部材22には、チューブ挿通孔22a、22aから外部へ延びているチューブAを収容するための空間を区画形成するチューブ収容部24が一体に形成されている。尚、チューブAの上流端及び下流端には、図示しないが、コネクタがそれぞれ設けられている。
図1や図6に示すように、第1ケース部材22の周壁には、チューブ挿通孔22a、22aの間のチューブAが存在しない部分に、チューブ収容凹部Rに臨むように開口部22bが形成されている。この開口部22bは、チューブ収容部24の内部に連通している。チューブ収容部24には、ローラー20をケース21の中心部へ向けて押すための押圧部材30が設けられている。この押圧部材30は、開口部22bからローラー収容凹部R内に臨む押圧面部31と、押圧面部31からチューブ収容部24内へ向けて延び、該チューブ収容部24の内面によって支持される支持部32とを備えている。そして、押圧部材30は、ローラー収容凹部Rの径方向に移動するようになっている。
図6に示すように、押圧面部31は、開口部22bと略同じ形状とされている。押圧面部31には、ケース21の中心線方向中央部に、ローラー収容凹部Rへ向けて膨出して周方向に延びる膨出部31aが形成されている。この膨出部31aがローラー20のチューブ接触面20b(後述する)に接触するようになっている。
チューブ収容部24内には、押圧部材30の押圧面部31と反対側に接するように複数のコイルバネ33、33が設けられている。これらコイルバネ33、33により、押圧部材30がローラー収容凹部R内へ向けて付勢されるようになっている。
第1ケース部材22の底壁面には、駆動機構2の駆動軸10が挿通する駆動軸挿通孔22cがケース21の中心線上に貫通形成されている。
図2に示すように、3つのローラー20、20、20は、同じものであり、それらの中心線X(図3にのみ示す)がケース21の中心線と平行となるように向いた状態でローラー収容部24に収容されており、図4に示すように、ケース21の中心線方向から見て、ローラー20、20、20の中心部を結ぶ3本の線分が正三角形を形作るようになっている。図3及び図6に示すように、各ローラー20は、第1ケース部材22の底壁面及び第2ケース部材23の内面に、該ローラー20の中心線X方向両端面がそれぞれ接触した状態で支持されるようになっている。
図7及び図8に示すように、各ローラー20は、大略円筒形状をなしており、その内部には、中心線X方向両端に開放する中空部Sが形成されている。図9に示すように、ローラー20は、円筒部材40と、2つの同形状の円環部材41、41とを例えば接着剤等を用いて一体化してなる。
2つの円環部材41、41の内径は、円筒部材40の外径と略一致するように設定されており、これら円環部材41、41は、円筒部材40の外側に嵌められている。一方の円環部材41(図7及び図8の上側の円環部材)は、円筒部材40の中心線X(図3参照)方向一端部(図7及び図8の上端部)近傍に位置付けられており、一端部から他端部(図7及び図8の下端部)側へ僅かに離れている。他方の円環部材41(図7及び図8の下側の円環部材)は、円筒部材40の中心線X方向他端部近傍に位置付けられており、他端部から一端部側へ僅かに離れている。
円筒部材40の中心線X方向長さは、一端面が第2ケース部材23の内面に接触し、他端面が第1ケース部材22の底壁面に接触するように設定されている。円筒部材40の内面の中心線X方向両端側には、外方へ向けて次第に拡径するテーパー面40a、40aがそれぞれ形成されている。これにより、ローラー20のケース21への接触面積は、ローラー20の中心線X方向中間部の断面積よりも小さくなり、ローラー20とケース21との間に発生する摩擦力が小さくなる。
図2及び図3に示すように、ローラー20における円環部材41の外周面には、駆動軸10が接触するようになっており、この円環部材41の外周面が駆動軸接触面20aとされている。また、ローラー20の円筒部材40の外周面のうち、円環部材41、41の間の部位には、チューブAが接触するようになっており、この部位がチューブ接触面20bとされている。
ローラー20の駆動軸接触面20aの摩擦係数は、チューブ接触面20bの摩擦係数よりも高く設定されている。具体的には、円環部材41の材料を円筒部材40の材料よりも摩擦係数の高い材料で構成しており、例えば、円筒部材40を滑り易い樹脂材で構成し、円環部材41、41を円筒部材40よりも高い摩擦係数を有する金属材で構成している。このように駆動軸接触面20aとチューブ接触面20bとを異なる材料で構成することで、駆動軸接触面20aとチューブ接触面20bとの摩擦係数を容易に変えることが可能になる。尚、円筒部材40と円環部材41とを共に樹脂材で構成してもよいし、共に金属材で構成してもよい。
また、円環部材41、41は円筒部材40よりも高剛性な材料で構成されている。これにより、駆動軸10が駆動軸接触面20aに押し付けられた際に駆動軸接触面20aが変形し難くなっている。一方、円筒部材40の剛性は、チューブAがチューブ接触面20bに押し付けられた際にチューブ接触面20bがチューブAの形状に沿うように僅かに変形するように設定されている。
図4に示すように、3つのローラー20、20、20がローラー収容凹部Rに収容された状態で、各ローラー20のチューブ接触面20bにチューブAが接触するようになっている。各ローラー20は、チューブAの弾性によりケース21の中心線に接近する方向に付勢されることになる。これにより、圧送機構3が駆動機構2に取り付けられていない状態、即ち、駆動軸10がローラー収容凹部Rに挿入されていない状態では、同図に示すように、3つのローラー20、20、20の駆動軸接触面20a、20a、20aが互いに接触している。
一方、圧送機構3を駆動機構2に取り付けると、図1に示すように、駆動軸10が第1ケース部材22の駆動軸挿通孔22cからローラー収容凹部Rに収容される。この駆動軸10は、3つのローラー20、20、20の間に差し込まれることとなり、各ローラー20の駆動軸接触面20aに接触する。この駆動軸10の挿入動作により、ローラー20、20、20がケース21の径方向外方へ向けて押されて、各ローラー20のチューブ接触面20bがチューブAに押し付けられ、チューブAが押し潰された状態となる。このチューブAが有する弾性により、ローラー20、20、20はケース21の中心部へ向けて付勢される。ローラー20は駆動軸10が回転すると、自転しながら駆動軸10周りを公転運動するようになっている。このときのローラー20の中心部の移動軌跡は、駆動軸10を中心とする円形である。
図5に示すように、3つのローラー20、20、20のうち、1つのローラー20がチューブAの存在しない位置、即ち、押圧部材30に対応する位置にある場合、そのローラー20のチューブ接触面20bには、押圧部材30の膨出部31aが接触することとなる(図6にも示す)。押圧部材30によりローラー20はケース21の中心部へ向けて付勢され、駆動軸10を中心をする軌跡上を移動するように案内される。この付勢力は、コイルバネ33のバネ定数で容易に設定することができるようになっており、この実施形態では、チューブAの潰れ方向の弾性力と略同じとなるように設定されている。従って、ローラー20は、ケース21の周方向のどの位置にあっても、略同じ力でケース21の中心部へ向けて付勢されるようになっている。
次に、上記のように構成されたポンプ1の動作について説明する。まず、はじめに、圧送機構3を駆動機構2に取り付けて、駆動軸10を各ローラー20の駆動軸接触面20aに押し当てるとともに、各ローラー20のチューブ接触面20bをチューブAに押し当てる。その後、駆動機構2の操作スイッチを操作して駆動機構2を作動させる。
駆動機構2の駆動軸10が回転すると、ローラー20の駆動軸接触面20aの摩擦係数がチューブ接触面20bよりも高く設定されているので、駆動軸10との間で滑りが生じ難く、ローラー20は、該ローラー20の中心線X周りに自転しながら、ケース21の中心線周りをチューブAの上流側から下流側へ向けて公転運動していく。これにより、チューブAが上流側から下流側に順にしごかれて薬液が圧送される。このとき、チューブ接触面20bの摩擦係数が低く設定されているので、ローラー20がチューブAに食い付くようになることはなく、長期間に亘ってチューブAの損傷を抑制できるとともに、各ローラー20の回転を安定させることが可能になる。
ローラー20、20、20が移動する際、図5に示すように、押圧部材30に対応する部位に差し掛かると、該押圧部材30により、ケース21の中心部へ向けて付勢される。これにより、チューブAが存在しない箇所においても、ローラー20の駆動軸接触面20aを駆動軸10に押し付けておくことが可能になるので、ローラー20を安定させて回転させることが可能になる。
また、各ローラー20の中心線X方向両端側にテーパー面40a、40aを形成してローラー20のケース21への接触面積を小さくしているので、ローラー20とケース21との間に発生する摩擦力が小さくなり、ローラー20をより一層スムーズに移動させることができる。
以上説明したように、この実施形態1によれば、ローラー20を押圧部材30で押圧することによって案内するようにしたので、ローラー20と駆動軸10との位置関係を略一定にすることができる。よって、ローラー20がチューブAの存在しない部分を移動するときや、チューブAに製造上のバラツキが生じている場合であっても、駆動軸10との間の滑りを抑えることができるとともに、ローラー20の不安定な動きを無くすことができる。これにより、正確な流量を安定して得ることができる。
尚、ローラー20の駆動軸接触面20aには、チューブ接触面20bよりも摩擦係数を高くするための滑り止め処理を施すようにしてもよい。滑り止め処理としては、例えば、表面を粗くすることや、ローレット加工、ゴム等の高摩擦材によるコーティング等を挙げることができる。また、ローラー20のチューブ接触部20bには、駆動軸接触部20aよりも低い摩擦係数を有する低摩擦材によるコーティングを施すようにしてもよい。
また、図10〜12に示す変形例のように、ローラー20を円筒部材45と2つの円環部材46、46とで構成する場合に、各円環部材46に、円筒部材45に挿入される複数の突起46a、46a、…を形成してもよい。突起46a、46a、…は、周方向に間隔をあけて配置されており、円筒部材45に挿入された状態で該円筒部材45の内面に接着されるようになっている。また、この変形例の円筒部材45の中心線方向の長さは上記円筒部材40の同方向の長さよりも短く設定されており、円環部材46の端面が第1ケース部材22の底壁面及び第2ケース部材23の内面に接触するようになっている。円環部材46には、上記円筒部材40のテーパー面40aと同様なテーパー面46bが形成されている。また、円環部材46は円筒部材45よりも厚肉とされている。
また、ローラー20の駆動軸接触面20aとチューブ接触面20bとの摩擦係数を同じにしてもよい。
また、押圧部材30を付勢するコイルバネ33、33は省略してもよい。この場合、押圧部材30をケース21に固定する。押圧部材30の固定位置は、該押圧部材30の押圧面部31に接触したローラー20が、駆動軸10を中心をする軌跡上を移動するように設定されている。これにより、ローラー20が押圧部材30により案内されることになる。
また、図示しないが、押圧部材30及びコイルバネ33、33を省略して、ケース21の内面のうち、チューブAの存在しない部位に、チューブAと同等の弾性力を有する弾性材(案内部)を設け、この弾性材によりローラー20を案内するようにしてもよい。弾性材としては、チューブ状のものであってもよいし、中実状のものであってもよい。
《発明の実施形態2》
図13は、本発明の実施形態2に係るポンプ1を示すものである。この実施形態2では、ケース21の一部とローラー50の構造が実施形態1のものと異なっているだけであり、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図14に示すように、実施形態2のローラー50は、外周面に段差の無い形状となっている。図15に示すように、ローラー50の中心線方向の両端壁部の中心部には、円形の貫通孔51、51がそれぞれ形成されている。ローラー50の中空部S内には、両端壁部近傍に球状部材52、52(係合部)がそれぞれ収容されている。球状部材52、52は例えば金属材等の硬質材料で構成されている。また、中空部S内には、球状部材52、52を受ける一対の受け板53、53が配設されている。受け板53、53は円形板材からなり、その周縁部がローラー50の内面に摺接してローラー50の中心線方向に移動するようになっている。各受け板53の球状部材52側の面の中心部には、球状部材52の一部が嵌る凹部53aが形成されている。球状部材52は、凹部53aに嵌った状態で回転するようになっている。また、一対の受け板53、53の間には、弾性体54が配設されている。弾性体54は、球状部材52、52を中空部S外へ突出する方向に付勢するようになっており、本発明の共通の付勢部である。また、ローラー50の貫通孔51、51から突出した球状部材52、52をローラー50内へ向けて押さえると、弾性体54が変形して球状部材52、52がローラー50内に収容されるようになっている。尚、弾性体54は、例えばゴムや発泡材、バネ等で構成することが可能である。
図13及び図15に示すように、第1ケース部材22のローラー収容凹部Rの底壁面には、ローラー50を案内する環状の案内溝(案内部)58が形成されている。この案内溝58は、駆動軸挿通孔22cの中心線を中心とした円を描くように連続して延びており、ローラー50の移動軌跡を形成している。案内溝58の径は、ローラー収容凹部Rに駆動軸10が挿入された状態で、ローラー50の球状部材52、52が嵌って係合するように設定されている。案内溝58の断面は、V字形状とされている。また、第2ケース部材23の内面には、上記案内溝58と同形状の案内溝(案内部)59が該案内溝58と対向するように形成されている。尚、第1ケース部材22の周壁部におけるチューブ挿入孔22a、22aの間の部位は、動かないようになっている。
各ローラー50はチューブAの弾性力によってケース21の中心線に接近する方向に付勢されている。従って、図16〜図18に示すように、駆動軸10をローラー収容凹部Rから抜くと、チューブAによる付勢力によって、球状部材52、52がローラー50内に入りながら、各ローラー50がケース21の中心線に接近する方向に移動していき、3つのローラー50、50、50の外周面が互いに接触することになる。
一方、図13〜図15に示すように、駆動軸10がローラー収容凹部Rに挿入されると、ローラー50、50、50がケース21の径方向外方へ向けて押されて、各ローラー50の外周面がチューブAに押し付けられ、チューブAが押し潰された状態となる。このとき、各ローラー50の球状部材52、52が弾性体54により中空部S外へ突出する方向に付勢されているので、案内溝58、59に嵌り、係合する。案内溝58、59が、その幅方向中心部に向かって次第に深くなるV字状断面とされているので、球状部材52、52は案内溝58、59の幅方向中心部に位置するようになり、ローラー50が位置決めされる。尚、案内溝58、59の断面は、V字形状に限られるものではなく、例えば、円弧状やU字状であってもよい。
次に、この実施形態2のポンプ1の動作について説明する。駆動軸10が回転すると、ローラー50は、自転しながら、ケース21の中心線周りをチューブAの上流側から下流側へ向けて公転運動していく。これにより、チューブAが上流側から下流側に順にしごかれて薬液が圧送される。各ローラー50は、球状部材52、52が案内溝58、59に嵌って係合した状態となっているので、球状部材52、52が案内溝58、59を転動していき、該案内溝58、59によって案内されることになる。
以上説明したように、この実施形態2によれば、各ローラー50を案内溝58、59によって案内するようにしたので、ローラー50と駆動軸10との位置関係を略一定にすることができる。よって、例えば、ローラー50がチューブAの存在しない部分を移動するときやチューブAに製造上のバラツキが生じている場合であっても、駆動軸10との間の滑りを抑えることができるとともに、ローラー50の不安定な動きを無くすことができる。これにより、正確な流量を安定して得ることができる。
また、ローラー50の球状部材52、52が案内溝58、59を転動するので、ローラー50をスムーズに移動させることができる。
また、球状部材52、52を弾性体54によりローラー50から突出する方向に付勢するようにしているので、球状部材52、52を案内溝58、59に確実に係合させることができる。
また、ローラー50の中心線方向両側が案内溝58、59によりそれぞれ案内されるので、ローラー50をより一層安定させることができる。
尚、ローラー50における駆動軸が接触する部位の摩擦係数を、チューブAが接触する部位の摩擦係数よりも高くしてもよい。
《発明の実施形態3》
図19は、本発明の実施形態3に係るポンプの断面図である。この実施形態3では、ケース21の一部及びローラー60の構造が実施形態1のものと異なっているだけであり、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3のローラー60は、筒状部材61と、筒状部材61の中心線方向両端部に固定された端板部材62、62と、実施形態2と同様な2つの球状部材(係合部)63、63と、球状部材63、63を受ける受け部材64、64と、球状部材63、63を付勢する弾性体(付勢部)65とを備えている。筒状部材61の中心線方向両端部には厚肉部61a、61aが形成されている。筒状部材61の厚肉部61a、61aの間の部位は、弾性体65の弾性力によって変形するように低剛性に構成された変形部61bとされている。変形部61bの外周面がチューブAに接触するようになっている。
端板部材62は、厚肉部61aの外側に嵌るように形成されている。端板部材62の外周面が駆動軸10に接触するようになっている。端板部材62の中心部には貫通孔62aが形成されている。この貫通孔62a内に球状部材63が入るようになっている。受け部材64は、筒状部材61の内部に収容されており、貫通孔62aの外方へ向けて開放するコ字状断面を有している。受け部材64の内部に球状部材63の一部が嵌るようになっている。
弾性体65は、ゴムボールのような中空体で構成されており、受け部材64、64を筒状部材61の外方へ向けて押すことで、球状部材63、63を貫通孔62a、62aの外方へ突出する方向に付勢するようになっている。また、ローラー60から突出した球状部材63、63をローラー60内へ向けて押さえると、弾性体65が変形して球状部材63、63がローラー60内に収容されるようになっている。尚、弾性体65は、中実ゴムや発泡材、バネ等で構成することができる。
第1ケース部材22のローラー収容凹部Rの底壁面と、第2ケース部材23の内面とには、実施形態2と同じ案内溝58、59が形成されている。
ローラー60はチューブAの弾性力によってケース21の中心線に接近する方向に付勢されているので、図示しないが、駆動軸10をローラー収容凹部Rから抜くと、ローラー60の球状部材63がローラー60内に入り、3つのローラー60、60の外周面が互いに接触することになる。
一方、図19に示すように、駆動軸10がローラー収容凹部Rに挿入されると、ローラー60、60がケース21の径方向外方へ向けて押されて、各ローラー60の外周面がチューブAに押し付けられ、チューブAが押し潰された状態となる。このとき、ローラー60の球状部材63、63が弾性体65により中空部S外へ突出する方向に付勢されているので、案内溝58、59に嵌り、係合する。また、変形部61bがチューブAに接触し、チューブAの形状に沿うように変形する。これにより、チューブAの製造上のバラツキが吸収される。
次に、この実施形態3のポンプ1の動作について説明する。駆動軸10が回転すると、実施形態2と同様にローラー60が移動してチューブA内の薬液が圧送される。ローラー60は、球状部材63、63が案内溝58、59に嵌って係合した状態となっているので、球状部材63、63が案内溝58、59を転動しながら、該案内溝58、59によって案内されることになる。
以上説明したように、この実施形態3によれば、実施形態2と同様に、ローラー60を案内溝58、59によって案内するようにしたので、ローラー60と駆動軸10との間の滑りを抑えることが可能になるとともに、ローラー60の不安定な動きを無くすこともでき、正確な流量を安定して得ることができる。
また、ローラー60の周壁部に、弾性体65の弾性力によって変形するように形成された変形部61bを設け、この変形部61bをチューブAに接触させるようにしたので、チューブAの製造上のバラツキを変形部61bの変形により吸収させることができ、ローラー60とチューブAとの接触状態を略一定にすることができる。
尚、ローラー60の端板部材62の外周面の摩擦係数を、筒状部材61の変形部61bの外周面の摩擦係数よりも高くしてもよい。
上記実施形態2、3では、案内部を案内溝で構成しているが、これに限らず、例えば、案内溝の代わりに、ケース21内に突条部を設け、この突条部にローラー50、60を係合させるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係るポンプ及びポンプの圧送機構は、例えば、薬液を患者に注入する場合に用いることが可能である。
実施形態1に係るポンプの圧送機構の中心線に直交する方向の断面図である。 ローラー、駆動軸及びチューブの位置関係を説明する斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 駆動軸をローラー収容凹部から抜いた状態の図1相当図である。 ローラーが押圧部材に対応する位置にある状態の図1相当図である。 図5のVI−VI線断面図である。 ローラーの斜視図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 ローラーの分解斜視図である。 実施形態1の変形例に係る図7相当図である。 図10のXI−XI線断面図である。 実施形態1の変形例に係る図9相当図である。 実施形態2に係る駆動機構の内部構造を示す横断面図である。 実施形態2に係る駆動機構の内部構造を示す縦断面図である。 図13のXV−XV線断面図である。 駆動軸をローラー収容凹部から抜いた状態の図13相当図である。 駆動軸をローラー収容凹部から抜いた状態の図14相当図である。 駆動軸をローラー収容凹部から抜いた状態の図15相当図である。 実施形態3に係る図15相当図である。
符号の説明
1 ポンプ
2 駆動機構
3 圧送機構
10 駆動軸
20、50、60 ローラー
21 ケース(本体部)
22a、22a チューブ挿入孔(第1及び第2導口部)
30 押圧部材(案内部)
40 円筒部材
40a テーパー面
41 円環部材
52 球状部材(係合部)
54、65 弾性体(付勢部)
58、59 案内溝(案内部)
61b 変形部
A チューブ
R ローラー収容凹部(ローラー収容部)
X 中心線

Claims (9)

  1. 流体が流通する弾性チューブが装着される本体部と、
    上記本体部に対し、上記チューブに接触するように支持されるローラーとを備え、
    上記ローラーを回転駆動する駆動軸を、該ローラーの外周面に押し当てることによって該ローラーの外周面を上記チューブに押し当て、上記駆動軸の回転により上記ローラーを回転させながら上記チューブの上流側から下流側へ移動させて該チューブをしごくことにより、該チューブ内の流体を圧送するように構成されたポンプの圧送機構であって、
    上記ローラーを、上記駆動軸周りに設定された所定軌跡上を移動するように案内する案内部を備えていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  2. 請求項1に記載のポンプの圧送機構において、
    本体部には、ローラーを収容するローラー収容部が形成され、
    上記ローラー収容部には、駆動軸が挿入され、
    チューブの流れ方向中間部は、上記ローラー収容部の内面に沿うように取り廻され、
    上記ローラー収容部の内面には、上記チューブの上流側及び下流側を該ローラー収容部の外方へそれぞれ導く第1及び第2導口部が間隔をあけて形成され、
    案内部は、上記第1及び第2導口部の間に配置され、上記ローラーを上記駆動軸へ向けて押圧する押圧部材で構成されていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  3. 請求項1に記載のポンプの圧送機構において、
    案内部は、ローラーが係合するように形成された案内溝で構成されていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  4. 請求項3に記載のポンプの圧送機構において、
    案内溝は、本体部におけるローラーの端面に対向する部位に設けられ、
    上記ローラーには、上記案内溝に係合する係合部が上記ローラーの端面から突出するように設けられるとともに、上記係合部を上記ローラーの端面から突出する方向に付勢する付勢部が設けられていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  5. 請求項4に記載のポンプの圧送機構において、
    案内溝は、ローラーの両端面に対向するようにそれぞれ設けられ、
    係合部は、上記ローラーの両端面からそれぞれ突出するように設けられ、
    上記両係合部は共通の付勢部により付勢されていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  6. 請求項4または5に記載のポンプの圧送機構において、
    付勢部は、ローラーの内部に設けられた弾性体で構成され、
    上記ローラーの周壁部には、上記弾性体が有する弾性力によって変形するように形成された変形部が設けられ、該変形部がチューブに接触することを特徴とするポンプの圧送機構。
  7. 請求項4から6のいずれか1つに記載のポンプの圧送機構において、
    係合部は、案内溝を転動する球状部材で構成されていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載のポンプの圧送機構において、
    ローラーの外周面には、駆動軸に接触する駆動軸接触部と、チューブに接触するチューブ接触部とが形成され、
    上記ローラーの駆動軸接触部の摩擦係数は、上記チューブ接触部の摩擦係数よりも高く設定されていることを特徴とするポンプの圧送機構。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の圧送機構を備えていることを特徴とするポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019072261A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 株式会社ジェイ・エム・エス チューブ送液機構

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