JP2010100924A - 金属微粒子生成装置およびそれを備える髪ケア装置 - Google Patents

金属微粒子生成装置およびそれを備える髪ケア装置 Download PDF

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Abstract

【課題】金属微粒子の生成量をより多くすることが可能な金属微粒子生成装置ならびにこれを備えた髪ケア装置を得る。
【解決手段】グラウンド電極3(の対向部分3a)を放電極2(の先端部分2a)の少なくとも一部を覆うように形成した。これにより、グラウンド電極3が放電極2に対向する面積を増大させやすくなり、その分、放電極2に対する電界の集中度を高めて、金属微粒子の生成量を増大させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属微粒子生成装置およびそれを備える髪ケア装置に関する。
従来、遷移金属を含む電極間で放電させることによって当該遷移金属の微粒子を生成し、その微粒子を髪に向けて放出するようにしたヘアドライヤが知られている(特許文献1)。
特開2008−23063号公報
この種の金属微粒子生成装置では、金属微粒子の生成量をより多くすることが望まれている。
そこで、発明者らは鋭意検討を重ねた結果、新規な電極の構成によって、金属微粒子の生成量をより多くできることを見出すに至った。
すなわち、本発明は、金属微粒子の生成量をより多くすることが可能な金属微粒子生成装置ならびにこれを備えた髪ケア装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、放電極とグラウンド電極とを有し当該放電極とグラウンド電極との間で放電させることにより金属部材に含まれる金属の微粒子を放出させる金属微粒子生成装置において、前記放電極およびグラウンド電極のうち一方の電極を、他方の電極の少なくとも一部を覆うように形成したことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、前記放電極およびグラウンド電極のうち一方の電極を、他方の電極の全周を覆うように形成したことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、前記一方の電極が前記他方の電極を覆う部分に、開口部を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、前記一方の電極は、他方の電極の周囲を部分的に覆うように形成されており、前記一方の電極に前記グラウンド電極につながるグラウンド線を巻き付けて、前記一方の電極が他方の電極を覆っていない部分を当該グラウンド線で覆うようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、上記金属微粒子生成装置を備える髪ケア装置である。
請求項1の発明によれば、一方の電極の他方の電極に対向する面積が増大する分、他方の電極に対する電界の集中度を高めることができ、これにより、金属微粒子の生成量を増大させることができる。
請求項2の発明によれば、一方の電極が他方の電極の全周を覆う分、当該他方の電極に対する電界の集中度をより一層高めることができ、金属微粒子の生成量をさらに増大させることができる。
請求項3の発明によれば、開口部を設けた分、一方の電極が他方の電極を覆う部分の内側に空気流を形成しやすくなり、金属微粒子を空気流に乗せて放出させやすくなる。
請求項4の発明によれば、一方の電極にグラウンド線を巻き付けた部分によって他方の電極を覆うことで電気力線を遮蔽し、生成された金属微粒子が所期の方向とは異なる方向に流出するのを抑制して、金属微粒子の放出効率を高めることができる。
請求項5の発明によれば、髪や地肌に対して金属微粒子による効果を高めた髪ケア装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。また、各実施形態および実施例に示す構成は、他の実施形態や他の実施例の対応する構成に置き換えることができる。
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。
本実施形態にかかる金属微粒子生成装置1は、放電極2とグラウンド電極3とを備えており、これら放電極2とグラウンド電極3との間に配線5を介して図示しない高電圧回路によって高電圧を印加して、放電(コロナ放電等)を生じさせ、その放電作用によって金属微粒子(金属の分子やイオン等)を放出させるものである。
放電極2は、略一定の円形断面を有する丸棒状に形成されており、支持台4に支持されている。支持台4は、長方形の板状に形成された台座部4aと、当該台座部4aから垂直に突設された柱状の放電極支持部4bと、を備えており、この放電極支持部4bに、放電極2が、台座部4aと略平行な姿勢で貫通されて固定されている。
グラウンド電極3は、半円筒状に形成されて放電極2と対向する対向部分3aと、対向部分3aに接続された端子部3bとを備えている。支持台4には、台座部4aから垂直に突出してグラウンド電極3を支えるグラウンド電極支持部4cが設けられている。このグラウンド電極支持部4cの上面には円柱面状に凹設された凹部4dが形成されており、この凹部4dに対向部分3aが嵌め込まれている。
かかる構成では、対向部分3aの中心軸は、放電極2の中心軸Cと略一致するように配置される。すなわち、グラウンド電極3の対向部分3aは、放電極2の先端部分2aの半周分(180°分)を間隔をあけて覆う状態となっている。つまり、本実施形態では、グラウンド電極3が一方の電極、放電極2が他方の電極に相当する。
また、本実施形態では、放電極2およびグラウンド電極3のうち少なくともいずれか一方は、遷移金属(例えば、金、銀、銅、白金、亜鉛、チタン、ロジウム、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム等)を含む部材として構成され、具体的には、それら遷移金属の単体、合金、あるいはメッキ処理した部材等として構成される。金属微粒子生成装置1で生成され放出された金属の微粒子に、金や、銀、銅等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗菌作用を生じさせることができる。また、金属の微粒子に、白金、亜鉛、チタン等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗酸化作用を生じさせることができる。なお、白金は、抗酸化作用が極めて高いことが判明している。
ここで、金属微粒子生成装置1は、放電作用によって、放電極2やグラウンド電極3から上記遷移金属のイオンや分子を金属微粒子として放出させるものであってもよいし、放電作用によって生じたイオン(例えば、NO 、NO 等のマイナスイオンや、N 、O 、H(HO)、H等のプラスイオン)を、放電極2や、グラウンド電極3、他の金属材料や金属成分を含む部材等に衝突させることで、金属微粒子を生成するものであってもよい。本実施形態では、グラウンド電極3の対向部分3aを、放電極2の先端部分2aの半周分を覆うように設けているため、イオンが対向部分3aに衝突することで放出される金属微粒子の量を、特に増大させやすくなる。
また、本実施形態では、支持台4の台座部4aには突起4eが複数設けられており、放電極2およびグラウンド電極3に高電圧を印加するための配線5が、これら突起4eに挟持された状態で固定されている。そして、放電極2は、かしめ端子6によって配線5の導体部分5aに接続される一方、グラウンド電極3の端子部3bには、貫通孔3cに挿通された導体部分5aが、はんだ7を用いて接合(はんだ付け)されている。
以上のように、本実施形態にかかる金属微粒子生成装置1では、グラウンド電極3(の対向部分3a)を放電極2(の先端部分2a)の少なくとも一部(本実施形態では周囲の半分)を覆うように形成した。これにより、グラウンド電極3が放電極2に対向する面積を増大させやすくなり、その分、放電極2に対する電界の集中度を高めて、金属微粒子の生成量を増大させることができる。
また、かかる構成では、対向部分3aが、放電極2の保護部材としても機能することになる。さらに、かかる構成では、イオンがグラウンド電極3に衝突する面積を増大させやすくなり、その分、イオンがグラウンド電極3に衝突することで当該グラウンド電極3から放出される金属の微粒子の量を増大させやすくなる。
なお、本実施形態では、グラウンド電極3が放電極2の一部分を覆う構成としたが、これとは逆に、放電極がグラウンド電極の一部を覆うように構成しても、同様の効果を得ることができる。また、一方の電極が他方の電極を覆う部分は、略半円筒状以外の形状(例えば、略U字状断面や、略V字状断面、半矩形状断面等を有する形状など)としてもよい。また、放電極2とグラウンド電極3との間の放電は、コロナ放電以外の、アーク放電や、沿面放電等であってもよい。
(放電極の変形例)図2は、上記第1実施形態の第1変形例にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。
この変形例にかかる金属微粒子生成装置1Aでは、放電極2Aの先端部分2aを尖らせてある。かかる変形例によれば、尖らせた先端部分2aの周囲をグラウンド電極3で覆うため、先端部分2aに対する電界の集中度をより一層高めて、金属微粒子の生成量をより一層増大させることができる。
(グラウンド電極の変形例)図3は、上記第1実施形態の第2変形例にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。
この変形例にかかる金属微粒子生成装置1Bでは、グラウンド電極3Bが放電極2Aの先端部分2aの全周を覆っている。すなわち、グラウンド電極3Bの対向部分3aは略円筒状に形成されており、その中心軸に沿って放電極2Aが配置されている。
かかる変形例によれば、放電極2Aの先端部分2aの全周をグラウンド電極3で覆うため、一部分を覆う場合に比べて放電極2Aに対する電界の集中度をより一層高めて、金属微粒子の生成量をより一層増大させることができる。なお、一方の電極が他方の電極を覆う部分は、略角筒状とするなど、略円筒状以外の形状としてもよい。
(グラウンド電極の別の変形例)図4は、上記第1実施形態の第3変形例にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(a)のIVc−IVc断面図である。
この変形例にかかる金属微粒子生成装置1Cでは、放電極2Aを覆うグラウンド電極3Cの対向部分3a(略円筒状に形成される部分の側壁部)に、開口部3dを形成してある。すなわち、グラウンド電極3Cの対向部分3aは略円筒状に形成されており、その中心軸に沿って放電極2Aが配置されている。そして、グラウンド電極3Cの軸方向に沿って細長いスリット状の開口部3dが、周方向に沿って一定のピッチで複数配置されている。
また、本変形例では、グラウンド電極3Cの、放電極2Aの先端側となる部分に底壁部3eを設け、これにより、放電極2Aに対向する部分の表面積を増大させてある。そして、底壁部3eの中央には、金属微粒子の放出口となる略円形の貫通孔3fを形成してある。
かかる変形例によれば、グラウンド電極3が放電極2Aの先端部分2aを覆う部分に、開口部3dを形成したため、グラウンド電極3が放電極2Aの先端部分2aを覆う部分の内側で空気流を通流させやすくなり、金属微粒子を空気流に乗せて放出させやすくなる。また、開口部3dから放電状況を確認しやすくなるという利点もある。
(第2実施形態)図5は、本発明の第2実施形態にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。
本実施形態にかかる金属微粒子生成装置1Dは、グラウンド電極3Dを、線材を渦巻き状に巻回して略円筒状に形成することで放電極2Aの全周を覆うようにした点が、上記実施形態や変形例と相違している。グラウンド電極3Dをなす線材の巻回部3gの二つの端部3hは、それぞれ支持台4Dの台座部4a上に突設された線材挟持部4fに挟持されて固定されており、そのうち一方は、かしめ端子9を介して配線5の導体部分5aに接続されている。そして、本実施形態でも、放電極2Aおよびグラウンド電極3Dのうち少なくともいずれか一方を遷移金属で形成してある。
本実施形態によっても、放電極2Aの全周を取り囲んであるため、金属微粒子の生成量を増大させやすくなる。さらに、本実施形態では、線材を巻回してグラウンド電極3Dを筒状に形成したため、筒内面に線材による凹凸が形成される。よって、この凹凸の分、グラウンド電極3Dの放電極2Aに対向する部分の表面積を増大させることができ、放電極2Aに対する電界の集中度をより一層高めて、金属微粒子の生成量をより一層増大させることができる。
(第3実施形態)図6は、本発明の第3実施形態にかかる金属微粒子生成装置を備える髪ケア装置としてのヘアドライヤの側面図である。
本実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤ20は、使用者が手で握る部分としての把持部20bと、把持部20bと交差する方向に結合された本体部20aとを備えており、把持部20bと本体部20aとで略T字状あるいは略L字状(本実施形態では略T字状)の外観を呈するように構成されている。また、把持部20bの突出端側からは、電源コード23が引き出されている。なお、本実施形態では、把持部20bは折り畳み可能に構成されている。
ケーシング24は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されている。このケーシング24の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。
本体部20aの内部には、その長手方向(図6の左右方向)の一方側(左側)の開口部28aから他方側(右側)の開口部28bに至る空洞28が形成されており、当該空洞28内に収容されたファン(図示せず)を回転することによって、外部から開口部28aを介して空洞28内に流入し、当該空洞28内を通って開口部28bから排出される空気流Wが形成されるようになっている。すなわち、本実施形態では、空洞28が送風通路に相当する。
また、本実施形態では、本体部20aの内部に略円筒状の内筒25が設けられており、空気流Wは主としてこの内筒25の内側を流れるようになっている。内筒25の内部では、最も上流側にモータやファンを含む空気流生成部21が配置され、空気流生成部21の下流側に加熱機構としてのヒータ26が配置されている。ヒータ26を作動させたときには、吹出口となる開口部28bから温風が吹き出されることになる。
また、本体部20aには、ケーシング24と内筒25との間に形成された空洞29内に、上記第1実施形態にかかる金属微粒子生成装置1と回路部27とが配置されている。回路部27には、少なくとも、金属微粒子生成装置1の放電極2とグラウンド電極3との間に高電圧を印加する高電圧回路が含まれる。
内筒25の長手方向のほぼ中央部には、空洞28と空洞29とを連通する連通路(図示せず)が形成されており、内筒25の内側の空洞28を流れる空気流Wの一部が分岐されて外側の空洞29へ導入され、当該空洞29内を流れる分岐流Wpが形成されるようになっている。
上述したように、本実施形態では、金属微粒子生成装置1は、空洞29内に配置されており、当該金属微粒子生成装置1で発生した荷電粒子(金属の微粒子)は、空洞29内を流れる分岐流Wpに乗せられて、開口部28bとは別の開口部28cから排出される。
以上の本実施形態によれば、金属微粒子生成装置1によって生成した金属微粒子を含む分岐流Wpを、開口部28cから吹き出すことができるため、髪や地肌に対して、当該金属微粒子による種々の作用(抗菌作用、抗酸化作用など)を与えることができる。
そして、グラウンド電極3を、放電極2の少なくとも一部を覆うように形成したため、グラウンド電極3が放電極2に対向する面積を増大させやすくなり、その分、放電極2に対する電界の集中度を高めて、金属微粒子の生成量を増大させることができる。なお、本実施形態に示したヘアドライヤ20はあくまで一例であって、第1実施形態以外の金属微粒子生成装置を設けてもよいし、ヘアドライヤの構成もこの実施形態に限定されるものではない。
(第4実施形態)図7は、本発明の第4実施形態にかかる金属微粒子生成装置を備える髪ケア装置としてのヘアブラシの断面図である。
図7に示すように、髪ケア装置としてのヘアブラシ20Aは、回動支持部22で折り畳み可能に形成されており、伸展させた状態で使用者が把持部20cを持って先端部20dに設けられたブラシ部30を髪に当てて整髪する(髪を梳かす)ものである。ブラシ部30には、複数のブリッスル30aが突設されている。
ケーシング31は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されており、その内部には空洞が形成され、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。
また、ケーシング31には、ブラシ部30のブリッスル30aに向けて開放された開口部33が形成され、さらに、この開口部33を終端とする空洞32が形成されている。そして、この空洞32内に、上記第1実施形態にかかる金属微粒子生成装置1が収容されている。よって、この金属微粒子生成装置1で生成された金属微粒子が開口部33から外部に放出され、髪や地肌に作用することになる。なお、金属微粒子生成装置1は、回路部27によって駆動される。
以上の本実施形態にかかるヘアブラシ20Aも、髪や地肌に対して、金属微粒子による種々の作用(抗菌作用、抗酸化作用など)を与えることができる。
そして、本実施形態でも、グラウンド電極3を、放電極2の少なくとも一部を覆うように形成したため、グラウンド電極3が放電極2に対向する面積を増大させやすくなり、その分、放電極2に対する電界の集中度を高めて、金属微粒子の生成量を増大させることができる。なお、本実施形態に示したヘアブラシ20Aはあくまで一例であって、第1実施形態以外の金属微粒子生成装置を設けてもよいし、ヘアブラシの構成もこの実施形態に限定されるものではない。また、モータおよびファンを内蔵して、開口部33から金属の微粒子を含む空気流を吹き出させるようにしてもよい。
(第5実施形態)図8は、本発明の第5実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアアイロンの断面図である。
図8に示すように、本実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアアイロン20Bは、回動連結部36を介して略V字状に拡開可能な二つのアーム部20e,20fを備えており、それらアーム部20e,20fの先端側の挟持部37に髪を挟み込んで加熱部38で加熱して整髪するものである。
ケーシング39の内部には空洞が形成され、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。また、ケーシング39には開口部33が形成され、さらにこの開口部33を終端とする空洞32が形成されている。そして、この空洞32に、金属微粒子生成装置1が収容されている。金属微粒子生成装置1で発生した金属微粒子は、開口部33から放出される。
以上の本実施形態にかかるヘアアイロン20Bも、髪や地肌に対して、金属微粒子による種々の作用(抗菌作用、抗酸化作用など)を与えることができる。
そして、本実施形態でも、グラウンド電極3を、放電極2の少なくとも一部を覆うように形成したため、グラウンド電極3が放電極2に対向する面積を増大させやすくなり、その分、放電極2に対する電界の集中度を高めて、金属微粒子の生成量を増大させることができる。なお、本実施形態に示したヘアアイロン20Bはあくまで一例であって、第1実施形態以外の金属微粒子生成装置を設けてもよいし、ヘアアイロンの構成もこの実施形態に限定されるものではない。
(第6実施形態)図9は、本発明の第6実施形態にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、図10は、図9の金属微粒子生成装置を備える髪ケア装置としてのヘアドライヤの側面図である。
本実施形態にかかる金属微粒子生成装置1Eでは、グラウンド電極3Eが断面略U字状の対向部分3aを備えており、この対向部分3aによって、放電極2の先端部分2aの周囲が部分的に(本実施形態では周囲の半分強が)覆われている。すなわち、対向部分3aは、図9(a)の右側に向けて開放されており、先端部分2aの周面はこの部分(すなわち図9(a)の右側の部分)では対向部分3aによって覆われていない。また、対向部分3aの両側壁の高さを比較的高く形成し、先端部分2aを、対向部分3aの断面略U字状の凹部内に没入させてある。なお、グラウンド電極3Eは、支持台4Eの取付部4gに熱溶着等して取り付けられている。
そして、本実施形態では、グラウンド電極3Eに繋がる配線5としてのグラウンド線5Gを当該グラウンド電極3Eに巻き付けて巻回部5bを形成し、これにより、グラウンド電極3Eの対向部分3aが放電極2を覆っていない側(対向部分3aの開放側、すなわち図9(a)の右側)では、グラウンド線5Gの巻回部5bによって放電極2の先端部分2aを覆うようにしてある。このとき、先端部分2aは対向部分3aの凹部内に没入させてあるため、巻き付けたグラウンド線5G(巻回部5b)は放電極2には接触しない。したがって、かかる構成により、先端部分2aの全周が、対向部分3aと巻回部5bとによって、間隔をあけて(すなわち接触しない状態で)覆われることになる。なお、巻回部5bは、放電極2の先端側へ向かう金属微粒子の流れを形成する観点から、当該放電極2の先端部分2aの端部の周囲を覆うようにし、当該巻回部5bを、放電極2の根元部分に対して放出側となる位置に配置するのが好適である。
かかる構成によれば、放電によって生成された金属微粒子の一部が、対向部分3aの開放部分から、グラウンド線5Gに引かれるなどして、所期の放出方向とは異なる方向(例えば図9(b)の右方向)に流出するのを抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、金属微粒子をより確実に所期の方向(本実施形態では図9(b)の左方向)へ放出することができ、金属微粒子の放出効率を高めることができる。そして、グラウンド線5Gを巻き付けるという比較的簡素な構成によって、比較的安価に、当該効果を得られるようになる。
そして、本実施形態にかかる金属微粒子生成装置1Eは、図10に示すヘアドライヤ20Eなどの各種髪ケア装置に実装することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
本発明の第1実施形態にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(a)のIVc−IVc断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第3実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤの側面図である。 本発明の第4実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアブラシの断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアアイロンの断面図である。 本発明の第6実施形態にかかる金属微粒子生成装置の概略構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第6実施形態にかかる金属微粒子生成装置を含む髪ケア装置としてのヘアドライヤの側面図である。
符号の説明
1,1A〜1E 金属微粒子生成装置
2,2A 放電極(電極)
3,3B〜3E グラウンド電極(電極)
3a 対向部分(覆う部分)
3d 開口部
5G グラウンド線
20,20E ヘアドライヤ(髪ケア装置)
20A ヘアブラシ(髪ケア装置)
20B ヘアアイロン(髪ケア装置)

Claims (5)

  1. 放電極とグラウンド電極とを有し当該放電極とグラウンド電極との間で放電させることにより金属部材に含まれる金属の微粒子を放出させる金属微粒子生成装置において、
    前記放電極およびグラウンド電極のうち一方の電極を、他方の電極の少なくとも一部を覆うように形成したことを特徴とする金属微粒子生成装置。
  2. 前記放電極およびグラウンド電極のうち一方の電極を、他方の電極の全周を覆うように形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属微粒子生成装置。
  3. 前記一方の電極が前記他方の電極を覆う部分に、開口部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の金属微粒子生成装置。
  4. 前記一方の電極は、他方の電極の周囲を部分的に覆うように形成されており、
    前記一方の電極に前記グラウンド電極につながるグラウンド線を巻き付けて、前記一方の電極が他方の電極を覆っていない部分を当該グラウンド線で覆うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の金属微粒子生成装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の金属微粒子生成装置を備える髪ケア装置。
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