JP2010099997A - 液体噴射ヘッド、液体吐出方法、およびメンテナンス方法 - Google Patents

液体噴射ヘッド、液体吐出方法、およびメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の体積の液滴形状を有する主滴を形成することができ、サテライト滴が着弾することを防ぐことができ、さらには、メンテナンス機構を有する液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】本発明に係る液体噴射ヘッド200は、気体70を用いて液体80aを切断するための第1部材10と、第1部材10の上方に形成され、ノズル孔21を有する第2部材20と、第2部材20の上方に形成され、圧力室31を有する第3部材30と、第3部材30の上方に形成され、振動部を構成する第4部材40と、第4部材40の上方に形成された圧電素子50と、を含み、第1部材10は、第2部材20のノズル孔21の下方に形成され、ノズル孔21と連通した開口部11と、開口部11を構成する側面に形成された噴射口12と、開口部を構成する側面に形成された吸引口13と、噴射口12と連続して形成された供給路14と、吸引口13と連続して形成された排出路15と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射ヘッド、液体吐出方法、およびメンテナンス方法に関する。
近年、インクジェット技術を用いたインクジェット記録装置は、家庭用のプリンタのみならず、工業用、産業用など様々な分野に用いられている。そのために、インクジェット記録装置は、様々な組成のインクを吐出する必要がでてきている。そのなかでも、特に高分子ポリマーなどを含む高粘度インクを用いる場合、ノズル孔から吐出されたインクは、柱状形状を有したインク液柱となり、自重によって切れ難く、所望の体積のインク液滴を形成することが困難なことがある。
また、一般的なインクジェット記録装置では、インク液滴を記録媒体に正確に着弾させるために、ある程度の運動エネルギーをインク液滴に与えて吐出する必要がある。しかしながら、前述のように、特に高粘度インクを使用する場合、実際は、ある程度の運動エネルギーを持ったインク液柱がノズル孔より吐出される。ノズル孔より吐出された後、インク液柱がその自重によって分離する。インク液滴が形成されるタイミングが遅れた場合、サテライト滴の発生が懸念される。発生したサテライト滴がインクジェットヘッドのノズル孔の周辺に付着した場合、インク詰まりの原因となり、また、サテライト滴が記録媒体に付着すると画質の低下を招いてしまうことがある。
例えば、特許文献1には、ノズルの液体吐出側に配設されたスリット状の隙間を有するアクチュエーターブロックを変形させることにより、前記ノズルより吐出された液体を切断し、所定の体積を有する液滴を形成し、サテライト滴の発生を防止する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、アクチュエーターブロックを用いて、ノズル孔より吐出されたインク液柱を直接的に切断することから、アクチュエーターのスリット状の隙間部分にインクが付着し、付着したインクが乾燥した場合、インク詰まりなどによる吐出異常を起こしてしまうことが懸念される。また、吐出部分においてインク硬化などの問題が発生した場合を考慮して、その硬化したインクを洗浄するメンテナンス機構についての記載はない。
特開2007−268966号公報
本発明の目的の1つは、所望の体積の液滴形状を有する主滴を形成することができる液体噴射ヘッドを提供することにある。
本発明の目的の1つは、液体を吐出した際にサテライト滴が発生した場合、前記サテライト滴を記録媒体に付着させない液体噴射ヘッドを提供することにある。
本発明の目的の1つは、上記液体噴射ヘッドを用いた液体吐出方法、およびメンテナンス方法を提供することにある。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、
気体を用いて液体を切断するための第1部材と、
前記第1部材の上方に形成され、ノズル孔を有する第2部材と、
前記第2部材の上方に形成され、圧力室を有する第3部材と、
前記第3部材の上方に形成され、振動部を構成する第4部材と、
前記第4部材の上方に形成された圧電素子と、
を含み、
前記第1部材は、
前記第2部材の前記ノズル孔の下方に形成され、前記ノズル孔と連通した開口部と、
前記開口部を構成する側面に形成された噴射口と、
前記開口部を構成する側面に形成された吸引口と、
前記噴射口と連続して形成された供給路と、
前記吸引口と連続して形成された排出路と、
を有する。
本発明によれば、ノズル孔より吐出された液体より所望の体積の液滴形状を有する主滴を形成することができる。
さらに、本発明によれば、気体を用いて非接触で液体を切断することができるため、構造物を用いて切断する場合に比べて、液体の構成物による汚れを低減することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。同様に、「下方」という文言は、A下に直接Bを形成するような場合と、A下に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとする。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記噴射口と前記吸引口は向かい合う位置に配置されていることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記開口部の開口径は、前記ノズル孔の径以上であることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記吸引口の開口面積は、前記噴射口の開口面積以上であることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記排出路の断面積は、前記供給路の断面積以上であることができる。
本発明に係る液体吐出方法は、
本発明に係る液体噴射ヘッドを用いて液体を吐出する方法であって、
前記圧電素子によって前記圧力室内の液体を加圧し、加圧された前記液体を、前記ノズル孔から前記開口部に向けて吐出する工程と、
前記噴射口から気体を噴射し、噴射された前記気体によって、前記開口部内に吐出された前記液体を切断し、液滴形状を有する主滴を形成する工程と、
を含む。
本発明によれば、ノズル孔より吐出された液体より所望の体積の液滴形状を有する主滴を形成することができる。
さらに、本発明によれば、気体を用いて非接触で液体を切断することができるため、構造物を用いて切断する場合に比べて、液体の構成物による汚れを低減することができる。
本発明に係る液体吐出方法において、噴射される気体は、空気、または不活性ガスであることができる。
本発明に係る液体吐出方法において、前記開口部に吐出された液体は、柱状形状であることができ、前記切断する工程は、柱状形状を有する前記液体を、前記主滴と、吐出不要な液体であるサテライト滴とに切断することができる。
本発明に係る液体吐出方法において、前記気体によって、前記サテライト滴は、前記吸引口から吸引され、前記排出路から排出されることができる。
本発明に係る第1メンテナンス方法は、
本発明に係る液体噴射ヘッドをメンテナンスする方法であって、
前記排出路を封止する工程と、
前記噴射口から洗浄剤を噴射する工程と、
前記洗浄剤によって、前記ノズル孔および前記開口部の内壁を洗浄する工程と、
を含む。
本発明によれば、前記ノズルより吐出された液体が、前記ノズル孔、その周辺部、および前記開口部の内壁に付着することにより発生する付着物を洗浄することにより、除去することができる。
本発明に係るメンテナンス方法において、前記洗浄する工程後、前記噴射口から気体を噴射し、噴射された前記気体によって、洗浄された前記ノズル孔および前記開口部の内壁を乾燥する工程を含むことができる。
本発明に係る第2メンテナンス方法は、
本発明に係る液体噴射ヘッドをメンテナンスする方法であって、
前記噴射口から洗浄剤を噴射する工程と、
前記洗浄剤によって、前記吸引口および排出路の内壁を洗浄する工程と、
を含む。
本発明によれば、前記ノズルより吐出された液体が、前記吸引口、および前記排出路の内壁に付着することにより発生する汚れを洗浄することができるので、前記排出路における詰まりを防ぐことができる。
本発明に係るメンテナンス方法において、前記洗浄する工程後、前記噴射口から気体を噴射し、噴射された前記気体によって、洗浄された前記吸引口および排出路の内壁を乾燥する工程を含むことができる。
本発明に係るメンテナンス方法において、前記洗浄剤は、前記液体に含まれる溶剤成分を含むことができる。
本発明に係るメンテナンス方法において、前記洗浄剤は、有機溶剤、および水の少なくとも一方からなることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 液体噴射ヘッド
まず、本実施形態に係る液体噴射ヘッドについて説明する。図1は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200の要部を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200の要部である第1部材10の斜視図である。図3は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200の要部である第1部材10の平面図である。なお、図1に示す第1部材10は、図2に示すA−A線の断面図である。また、図4は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200の分解斜視図であり、通常使用される状態とは上下を逆に示したものである。
液体噴射ヘッド200は、図1〜図4に示すように、気体を用いて液体を切断するための第1部材10と、前記第1部材10の上方に形成され、ノズル孔21を有する第2部材20と、前記第2部材20の上方に形成され、圧力室31を有する第3部材30と、前記第3部材30の上方に形成され、振動部を構成する第4部材40と、前記第4部材40の上方に形成された圧電素子50と、を含む。さらに、液体噴射ヘッド200は、図4に示すように、供給路32と、リザーバ33と、筐体100を含むことができる。
説明を明瞭とするために、まず、第2部材20、第3部材30、第4部材40、および圧電素子50を説明し、その後、第1部材10を説明する。
第2部材20は、図1に示すように、プレート状の部材であって、ノズル孔21を有する。第2部材20は、後述する第1部材10の上方に形成される。
ノズル孔21は、図1に示すように、円柱形状の第1ホール部21aと、上に行く程、径が大きくなるテーパー形状の第2ホール部21bと、からなる。しかしながら、ノズル孔21の形状は特に限定されず、円柱状の第1ホール部21aのみから形成されていてもよい。また、ノズル孔21は、複数設けられていることができ、その数は特に限定されない。ノズル孔21は、第2部材20の下方に向けて液体を吐出することができる。第2部材20の材質としては、例えば、ニッケル、ステンレス、ステンレス鋼、単結晶シリコンなどを用いることができる。
第3部材30は、図1に示すように、第2部材20の上(図4では下)に形成され、圧力室31を有する。また、図4に示すように、第3部材30は、供給路32およびリザーバ33を有する。第3部材30の材質としては、例えば、ニッケル、ステンレス、ステンレス鋼、単結晶シリコンなどを用いることができる。
圧力室31は、図1に示すように、第2部材20の上(図4では下)に形成されている。圧力室31は、ノズル孔21に連通して形成されている。圧力室31は、第3部材によって区画されている。圧力室31は、図4に示すように、供給路32を介してリザーバ33と連通していることができる。リザーバ33は、供給路32を介して圧力室31に液体を供給することができる。リザーバ33には、図示されない貫通孔が形成されており、貫通孔を通って外部からリザーバ33内に液体が供給される。
第4部材40は、図1に示すように、圧力室31および第3部材30の上(図4では下)に形成されている。第4部材40は、例えば、ニッケルなどの金属膜、ポリイミドなどの高分子材料膜、二酸化ジルコニウムや二酸化シリコンなどの絶縁膜からなる。第4部材40は、圧電素子50によって振動(変位)することができる。
圧電素子50は、図1に示すように、第4部材40の上(図4では下)に形成される。圧電素子50は、図示はしないが、ダイヤフラムや接着剤などを介して、第4部材40上に形成されていてもよい。圧電素子50は、与えられる電気信号にしたがって、第4部材40を上下方向に振動(変位)させることができる。圧電素子50は、圧電体を電極で挟んだ構造を有する。圧電素子50の電極の延びる方向は、第4部材40の振動方向に対して垂直(縦モード)であってもよいし、平行(横モード)であってもよい。縦モードの場合は、圧電素子50の上部は、固定基板(図示せず)に固定されている。圧電素子50の電極は、例えばケーブル(図示せず)によって、外部駆動回路と接続されている。なお、図4では、縦モードの積層型圧電素子を示している。圧電素子50の圧電体としては、圧電特性を有する物質で構成されれば特に限定されず、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr、Ti)O:PZT)などを用いることができる。また、圧電素子40の電極としては、例えば、白金、イリジウムなどを用いることができる。
筐体100は、図4に示すように、圧電素子50や第1部材10などを収納することができる。筐体100は、例えば、各種樹脂材料、各種金属材料からなる。
第1部材10は、図1に示すように、第2部材20の下(図4では上)に形成される。第1部材10は、後述するように、気体を用いて液体を切断する機能を有する。第1部材10は、図1から図3に示すように、プレート状の部材であり、開口部11、噴射口12、吸引口13、供給路14および排出路15を有する。第1部材10は、例えば、ニッケル、ステンレス鋼、ステンレス、単結晶シリコンなどからなる。また、ノズル孔21と同様に、開口部11、噴射口12、吸引口13、供給路14および排出路15は、第1部材10に複数設けられていることができ、その数は特に限定されない。
開口部11は、図1に示すように、ノズル孔21と連通するように設けられる。また、図2に示すように、開口部11は、円柱形状を有する内壁11aによって構成される。開口部11が設けられる位置は、上述のように、ノズル孔21を有する第2部材20との相対的な位置関係により決定される。好適には、図1に示すように、開口部11の開口径11Lは、ノズル孔21の開口径21L以上であることができる。より好適には、開口径11Lは、ノズル孔21の開口径21Lより大きく、図3に示すように、開口部11の外周は、ノズル孔21の外周の外側に位置していることができる。さらに好適には、図3に示すように、ノズル孔21の下端部の第1ホール部21aの外周の中心点が、開口部11の外周の中心点とが重なる。すなわち、開口部11は、開口部11の外周が、第1ホール部21aの外周と、上から見て、同心円を構成するように配置されることができる。このように開口部11を設けることによって、ノズル孔21より吐出された液体は、開口部11内を通って、内壁11aに、より接しにくい状態で、図1において下方に飛翔することができる。また、このように、開口部11の開口径11Lをノズル孔21の開口径21Lより大きく設けることによって、液体を吐出するために必要となるエネルギーを小さくすることができる。これは、開口部11の開口径11Lとノズル孔21の開口径21Lを同等の大きさで設けた場合、ノズル孔21と開口部11が構成する同径のストレート長が長くなることによって、吐出される液体に対する空気抵抗が大きくなるためである。なお、本実施形態においては、開口部11の平面形状は円形であるが、ノズル孔21より吐出される液体の飛翔を妨げるものでなければ、特に限定はされず、例えば、四角形であってもよい。
噴射口12と吸引口13は、図1から図3に示すように、開口部11の内壁11aの上端部の一部に形成される。また、図1から図3に示すように、噴射口12と吸引口13は、互いに向かい合うように配置されることができる。また、噴射口12と吸引口13は、開口部の中心部分に向かって配置される。噴射口12と吸引口13の開口部の形状は、特に限定されず、例えば図2に示すように、四角形であることができる。また、吸引口13の開口面積は、噴射口12の開口面積より大きく設けていてもよい。吸引口13の高さ13Hは、噴射口12の高さ12H以上であることができる。より好適には、吸引口13の高さ13Hは、噴射口12の高さ12Hより大きい。また、図3に示すように、吸引口13の幅13Wは、噴射口12の幅12W以上であることができる。より好適には、吸引口13の幅13Wは、噴射口12の幅12Wより大きい。
供給路14は、図1から図3に示すように、噴射口12に連続して設けられる。供給路14の断面形状は、特に限定されず、例えば、噴射口12と同様の形状を有していてもよい。すなわち、噴射口12の高さ12Hと、噴射口12の幅12Wと、同様の高さと幅を有していてもよい。なお、供給路14が配置される経路は、図2、および図3に示される本実施形態に限定されものではなく、適宜、配置されることができる。
排出路15は、図1から図3に示すように、吸引口13に連続して設けられる。排出路15の断面積は、供給路14の断面積以上であることができる。排出路15の断面形状は、特に限定されず、例えば、吸引口13と同様の形状を有していてもよい。すなわち、吸引口13の高さ13Hと、吸引口13の幅13Wと、同様の高さと幅を有していてもよい。なお、排出路15が配置される経路は、図2、および図3に示される本実施形態に限定されものではなく、適宜、配置されることができる。
本実施形態では、供給路14は、その末端において、所定の圧力を持った気体や液体の供給および遮断などを制御できる開閉弁(図示せず)に接続されている。例えば、開閉弁には、図示されない外部駆動回路と電気的に接続された、電磁弁を用いることができる。また、供給路14の末端に接続される開閉弁は、所定の圧力を持った気体または液体の供給源に接続されている。これによって、電気的信号を用いて、開閉弁を開くことによって、所定の圧力を有する気体や液体を供給路14に供給することができる。また、開閉弁を閉じることにより、その供給を遮断することができる。より具体的には、少なくとも2種類以上の気体または液体の供給を制御することができるゲートバルブに接続されていることができる。
また、第1部材10が、複数の供給路14を有する場合、おのおのの供給路14が開閉弁を有することができ、それぞれの開閉弁は、共通した気体または液体の供給源に接続されることができる。
本実施形態では、排出路15は、供給路14と同様に、所定の圧力を持った気体や液体の供給および遮断などを制御できる開閉弁(図示せず)に接続されている。ただし、排出路15の末端の接続される開閉弁は、気体や液体が外部へ排出されるように、図示されない外部の回収経路に接続されていればよい。これによって、電気信号を用いて、開閉弁を開くことによって、排出路15から気体または液体を排出することができ、開閉弁を閉じることによって、排出路15を封止し、圧力的に閉じた空間にすることができる。
また、第1部材10が、複数の排出路15を有する場合、おのおのの排出路15が開閉弁を有することができ、それぞれの開閉弁は、共通した外部の回収経路に接続されることができる。
本実施形態における、開口部11と、噴射口12と、吸引口13と、供給路14と、排出路15の関係を、図3を用いて、以下にまとめる。
図3に示すように、供給路14に接続された図示されない開閉弁を開くことによって、所定圧力を持った気体または液体が供給路14に供給される(矢印1)。このとき、排出路15に接続された図示されない開閉弁も開いておく。次に、供給された気体または液体は、供給路14から連通する噴射口12に供給され、開口部11内部に向かって噴射されることができる(矢印2)。噴射された気体または液体は、開口部11を通過することができる(矢印3)。このとき、噴射された気体または液体は、ノズル孔21の第1ホール部21aの下方を通過する。次に、噴射された気体または液体は、吸引口13に吸引されることができる(矢印4)。ここで、吸引口13は、噴射口12より開口面積が大きく形成されているため、噴射された気体または液体は、開口部11の下方に進むことなく、吸引口13に吸引されることができる。次に、吸引口13から吸引された気体または液体は、連続する排出路15から、外部へ排出されることができる(矢印5)。
また、気体または液体が噴射口12から噴射された際に、排出路15に接続される開閉弁を閉じていた場合、排出路15は圧力的に閉じた空間となっているため、噴射された気体や液体は進入することができない。よって、噴射口12より噴射された気体や液体は吸引口13から吸引されることはなく、圧力的に開放されている開口部11の下方に流れることができる。
ここで、供給路14に供給される気体は、例えば、空気、または不活性ガス(窒素ガスやアルゴンなど)を用いることができる。また、供給路14に供給される液体は、洗浄剤を用いることができる。洗浄剤は、例えば、有機溶剤のキシレン、アルコールまたは水などを用いることができる。
本実施形態に係る液体噴射ヘッド200は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る液体噴射ヘッド200では、第2部材20の下方に第1部材10を有する。そのため、ノズル孔21と連通している開口部11の側面に設けられた噴射口12より、所定の圧力を持つ気体または、液体を噴射することができる。
気体を用いた場合、吐出された液体を切断し、所望の体積(大きさ)の液滴形状を有する主滴を形成することができる。
また、気体を用いて液体を非接触で切断することができるため、構造物を用いて吐出される液体を切断する場合に比べて、液体噴射ヘッド200内における汚れを低減することができる。詳細は後述する。
また、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200では、噴射された気体を、噴射口12と向かい合って形成された吸引口13に吸引することができる。これによって、液体を切断して、主滴を形成した際に、記録媒体などの被吐出体に吐出されないことが望ましいサテライト滴が発生した場合、吸引口13より吸引される気体と共に、サテライト滴を吸引し、排出路15より排出することができる。よって、サテライト滴が記録媒体に付着することを防ぐことができる。詳細は後述する。
また、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200では、噴射口12より洗浄剤、または気体を噴射することによって、液体噴射ヘッド200内部を洗浄し、乾燥するメンテナンスを行うことができる。これによって、液体噴射ヘッド200内部の汚れを防ぐことができる。詳細は後述する。
また、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200では、例えば、25℃において、10mPa・s以上、さらには、20mPa・s以上の粘度である高粘度の液体を吐出することができる。すなわち、上述のように、噴射口12より所定の圧力を持った気体を噴射することができるため、気体によって、たとえ高粘度の液体であっても切断することができ、所望の体積の液滴を形成することができる。詳細は後述する。
2. 液体吐出方法
次に、本実施形態に係る液体吐出方法について説明する。本実施形態に係る液体吐出方法では、本発明に係る液体噴射ヘッドを用いる。以下、上述した液体噴射ヘッド200を用いた例について説明する。図5から図8は、本実施形態に係る液体吐出方法を説明するための断面図である。
本実施形態に係る液体吐出方法は、図5から図8に示すように、液体噴射ヘッド200を用いて液体を吐出する方法であって、圧電素子50によって圧力室31内の液体を加圧し、加圧された液体を、ノズル孔21から開口部11に向けて吐出する工程と、噴射口12から気体を噴射し、噴射された気体によって、開口部11内に吐出された液体を切断し、液滴形状を有する主滴を形成する工程と、を含む。
図5に示すように、圧力室31には、リザーバ33および供給路32を介して(図4参照)、液体80が供給され、充填されている。圧電素子50によって、圧力室31内およびノズル孔21内の液体80を加圧する。より具体的には、圧電素子50に電気信号を与えることにより第4部材40を振動(変位)させ、第4部材40の変位によって圧力室31の容積を変化させて、液体80に圧力を加える。
図6に示すように、加圧された液体80を、ノズル孔21から開口部11内に向けて吐出する。ノズル孔21から開口部11内に吐出された液体80は、例えば、図6に示すように、液柱形状を有する液体80aであり、圧力室31内およびノズル孔21内の液体80と連続している。
次に、図7に示すように、所望の体積の液体80aがノズル孔21より吐出された後、噴射口12から液柱形状の液体80aと、ノズル孔21内の液体80との接続部分に向けて気体70を噴射する。具体的には、供給路14に所定の圧力を持つ気体70を供給し、噴射口12より噴射する。噴射された気体70は、噴射口12が、ノズル孔21の中心部に面して形成されているので、液柱形状の液体80aとノズル孔21内の液体80との接続部分を切断し、所望の体積の液滴形状を有する主滴80bを形成することができる。
ここで、気体70には、圧縮された空気、または不活性ガス(窒素ガス、アルゴンなど)を用いることができる。
図8に示すように、柱状形状を有する液体80aを切断して主滴80bを形成した後、気体70は、噴射口12と向かい合って形成されている吸引口13に吸引される。これによって、切断時に、記録媒体などの被吐出体に吐出されないことが望ましいサテライト滴80cが発生した場合、所定の間、気体70を噴射し続けることによって、吸引口13から、サテライト滴80cも同時に吸引することができる。吸引された気体70、およびサテライト滴80cは、吸引口13に連続する排出路15より、外部に排出することができる。
本実施形態に係る液体吐出方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る液体吐出方法では、噴射された気体70によって、ノズル孔21より吐出した液体80aを切断し、所望の体積(大きさ)の液滴形状を有する主滴80bを形成することができる。これによって、さまざまな粘度の液体を吐出することができるようになる。
例えば、25℃において、10mPa・s以上、さらには、20mPa・s以上の粘度である高粘度の液体80を吐出することができる。すなわち、液体が高粘度であって、ノズル孔21から吐出後の液柱形状を有する液体80aが自重で切れることがない場合であっても、本実施形態に係る液体吐出方法は、上述の通り、所望の体積の液滴を形成することができるため、液体の粘度が問題になることがない。
また、噴射された気体70を用い、ノズル孔21より吐出される液体80aを非接触で切断することができる。これによって、構造物を用いて吐出される液体80aを切断する場合に比べて、液体噴射ヘッド200内に発生する液体80による構成物の付着汚れを低減することができる。
また、本実施形態に係る液体吐出方法では、噴射された気体70を、噴射口12と向かい合って形成された吸引口13に吸引することができる。これによって、液体80aを切断して、主滴80bを形成した際に、吐出不要なサテライト滴80cが発生した場合、気体70と共に、サテライト滴80cを吸引し、排出路15より排出することができる。つまり、サテライト滴80cが記録媒体などの被吐出体に付着することを防ぐことができ、サテライト滴80cが、主滴80bともに着弾することによる招かれる画質などの品質低下を防ぐことができる。
3. 第1メンテナンス方法
次に、本実施形態に係る第1メンテナンス方法について説明する。本実施形態に係るメンテナンス方法では、本発明に係る液体噴射ヘッドを準備する。以下、上述した液体噴射ヘッド200を用いた例について説明する。図9、および図10は、本実施形態に係るメンテナンス方法を説明するための図である。
図9に示すように、液体噴射ヘッド200の待機時に(例えば、圧電素子50に電気信号を与えていないときに)、噴射口12から洗浄剤90を噴射する。このとき、洗浄剤90が、吸引口13に吸引されないように、排出路15は、例えば、接続されている開閉弁を閉じて封止し、圧力的に閉じた状態にしておく。これによって、洗浄剤90をノズル孔21の周辺部21c、および開口部11の内壁11aに向けて噴射することができる。
ノズル孔21の周辺部21c、および開口部11の内壁11aには、例えば、液体80を構成する物質が付着している場合がある。このような付着物は、付着後に、振動などによって再度飛翔し、記録媒体などの被吐出体に着弾して画質などの品質低下を招くほか、そのまま固着することによって、ノズル孔21からの吐出を妨げることにより、吐出異常を引き起こすことがある。
本実施形態に係る第1メンテナンス方法では、洗浄剤90を噴射口12より噴射して、噴射された洗浄剤90を、吸引口12より吸引させずに、開口部11内における洗浄を行うことによって、前述の付着物を除去することができる。すなわち、ノズル孔21の周辺部21c、および開口部11の開口部内壁11aを洗浄することができる。
ここで、洗浄剤90は、液体80の種類に応じて異なり、液体80に含まれる溶剤成分を含むことができる。より具体的には、キシレン、アルコールなどの有機溶剤または水から構成されていてもよい。これによって、液体80の構成物からなる付着物を、効率的に洗浄することができる。
次に、図10に示すように、洗浄後、噴射口12より、気体70を噴射する。このとき、上述の洗浄の場合と同様に、排出路15は封止されているので、気体70は、吸引口13に吸引されず、ノズル孔21の周辺部21c、および開口部11の内壁11aに向けて噴射される。すなわち、ノズル孔21の周辺部21c、および開口部11の内壁11aに残留していた洗浄剤90を吹き飛ばすことができ、ノズル孔21の周辺部21c、および開口部11の内壁11aを乾燥することができる。
本実施形態に係る第1メンテナンス方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る第1メンテナンス方法では、噴射口12より噴射された洗浄剤90、または気体70によって、ノズル孔21、その周辺部21c、開口部11、開口部内壁11a、噴射口12、および吸引口13を洗浄し、乾燥するメンテナンスを行うことができる。これによって、液体80を構成する物質が付着した付着物や、その付着物が固着した固着物を洗浄および除去することができる。よって、本実施形態に係る第1メンテナンス法により、本実施形態に係る液体噴射ヘッドの液体吐出の安定性を高めることができる。
4. 第2メンテナンス方法
次に、本実施形態に係る第2メンテナンス方法について説明する。本実施形態に係る第2メンテナンス方法では、本発明に係る液体噴射ヘッドを準備する。以下、液体噴射ヘッド200を用いた例について説明する。図11、および図12は、本実施形態に係る第2メンテナンス方法を説明するための図である。
図11に示すように、液体噴射ヘッド200の待機時に(例えば、圧電素子50に電気信号を与えていないときに)、噴射口12から洗浄剤90を噴射する。このとき、前述の第1メンテナンスの実施形態とは異なり、排出路15に接続される開閉弁を開いておく。これによって、洗浄剤90を、吸引口13から吸引し、排出路15内に向けて噴射することができる。
吸引口13、および排出路15内には、例えば、液体80を構成する物質が付着している場合がある。このような場合、その付着物が固着したりすることによって、本実施形態における吸引口13および排出路15からの気体または液体の吸引/排出異常が発生することがある。
本実施形態に係る第2メンテナンス方法では、洗浄剤90を噴射口12より噴射して、吸引口13、および排出路15内の前述の付着物を除去することができる。すなわち、吸引口13、および排出路15内を洗浄することができる。
ここで、洗浄剤90は、液体80の種類に応じて異なり、液体80に含まれる溶剤成分から構成されていてもよい。より具体的には、キシレンまたはアルコールなどの有機溶剤または水から構成されていてもよい。これによって、付着物を効率的に洗浄することができる。
次に、図14に示すように、洗浄後、噴射口12より、気体70を噴射する。これによって、気体70を、吸引口13、および排出路15内に向けて噴射することができる。すなわち、吸引口13、および排出路15内に残留していた洗浄剤90を吹き飛ばすことができ、吸引口13、および排出路15内を乾燥することができる。
本実施形態に係る第2メンテナンス方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る第2メンテナンス方法では、噴射口12より噴射された洗浄剤90、または気体70によって、ノズル孔21、その周辺部21c、噴射口12、吸引口13、および排出路15を洗浄し、乾燥するメンテナンスを行うことができる。よって、本実施形態に係る第2メンテナンス法により、本実施形態に係る液体噴射ヘッドの液体吐出の安定性を高めることができる。
5. 液体噴射ヘッドの製造方法
次に、本実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図13、14は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド200の要部である第1部材10、第2部材20、および第3部材30の製造工程を模式的に示す断面図である。
第1部材10、第2部材20、および第3部材30は、例えば、公知の電鋳法、または公知のフォトリソグラフィ技術を用いて形成される。また、第4部材40は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの公知の成膜技術を用いて形成される。また、圧電素子50は、例えば、CVD法、MOD(Metal Organic Deposition)法、スパッタ法などの公知の技術により形成される。各層は、各層の形成ごとに所望の形状にパターニングされることができる。なお、本実施形態に係る製造方法、および各工程の先後は、以下に記載の製造方法に限定されるものではない。
以下に、電鋳法を用いた場合の本実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造方法について述べる。
図13に示すように、第1部材10に係る製造方法は、例えば、導電性の電鋳用母型基板10aと、導電性の電鋳用レジスト10b、10cおよび10dを用いて、ニッケルやステンレス鋼、ステンレスなどの電鋳金属を、順次めっき成長させることにより形成することができる。めっき成長させる際、電鋳用母型基板10a、電鋳用レジスト10b、10cおよび10dをパターニングして、開口部11、噴射口12、吸引口13、供給路14、および排出路15を形成する。
また、図14に示すように、第2部材20、および第3部材30に係る製造方法は、例えば、導電性の電鋳用母型基板20aと、導電性の電鋳用レジスト30aを用いて、ニッケルやステンレス鋼、ステンレスなどの電鋳金属を、順次めっき成長させることにより形成することができる。めっき成長させる際、電鋳用母型基板20a、電鋳用レジスト30aをパターニングして、ノズル孔21、および圧力室31の側壁部を形成する。また同時に図示されない供給路32、およびリサーバ33の構成部を形成する。
次に、図1に示すように、圧電素子50の下に、第4部材40、第3部材30、および第2部材20を、例えば接着剤を用いて接着する。これにより、圧力室31を形成することができる。同時に図示されない供給路32、リサーバ33を形成することができる。第1部材10は、第2部材20の下に、ノズル孔21と開口部11が連通するように、例えば接着剤を用いて接続される。
以上の方法により、液体噴射ヘッド200を製造することができる。なお、前述の通り、液体噴射ヘッド200の製造方法は、上述の製造方法に限定されずに、第1部材10から第4部材40を電鋳法や、フォトリソグラフィ技術を用いて一体形成してもよい。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
本実施形態に係る液体噴射ヘッドの主要部を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る液体噴射ヘッドの第1部材を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る液体噴射ヘッドの第1部材を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る液体噴射ヘッドを模式的に示す分解斜視図。 本実施形態に係る液体吐出方法を説明するための図。 本実施形態に係る液体吐出方法を説明するための図。 本実施形態に係る液体吐出方法を説明するための図。 本実施形態に係る液体吐出方法を説明するための図。 本実施形態に係るメンテナンス方法を説明するための図。 本実施形態に係るメンテナンス方法を説明するための図。 本実施形態に係るメンテナンス方法を説明するための図。 本実施形態に係るメンテナンス方法を説明するための図。 本実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造工程を模式的に示す断面図。
符号の説明
10 第1部材、11 開口部、12 噴射口、13 吸引口、14 供給路、
15 排出路、10a 電鋳用母型基板、10b 電鋳用レジスト、
10c 電鋳用レジスト、10d 電鋳用レジスト、11a 内壁、20 第2部材、
21 ノズル孔、20a 電鋳用母型基板、21a 第1ホール部、
21b 第2ホール部、21c 周辺部、30 第3部材、31 圧力室、
32 供給路、33 リザーバ、30a 電鋳用レジスト、40 第4部材、
50 圧電素子、70 気体、80 液体、80a 液体、80b 主滴、
80c サテライト滴、90 洗浄剤、100 筐体、200 液体噴射ヘッド

Claims (15)

  1. 気体を用いて液体を切断するための第1部材と、
    前記第1部材の上方に形成され、ノズル孔を有する第2部材と、
    前記第2部材の上方に形成され、圧力室を有する第3部材と、
    前記第3部材の上方に形成され、振動部を構成する第4部材と、
    前記第4部材の上方に形成された圧電素子と、
    を含み、
    前記第1部材は、
    前記第2部材の前記ノズル孔の下方に形成され、前記ノズル孔と連通した開口部と、
    前記開口部を構成する側面に形成された噴射口と、
    前記開口部を構成する側面に形成された吸引口と、
    前記噴射口と連続して形成された供給路と、
    前記吸引口と連続して形成された排出路と、
    を有する液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1において、
    前記噴射口と前記吸引口は、向かい合う位置に配置される、液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または2において、
    前記開口部の開口径は、前記ノズル孔の径以上である、液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記吸引口の開口面積は、前記噴射口の開口面積以上である、液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記排出路の断面積は、前記供給路の断面積以上である、液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の液体噴射ヘッドを用いて液体を吐出する方法であって、
    前記圧電素子によって前記圧力室内の液体を加圧し、加圧された前記液体を、前記ノズル孔から前記開口部に向けて吐出する工程と、
    前記噴射口から気体を噴射し、噴射された前記気体によって、前記開口部内に吐出された前記液体を切断し、液滴形状を有する主滴を形成する工程と、
    を含む、液体吐出方法。
  7. 請求項6において、
    前記気体は、空気、または不活性ガスからなる液体吐出方法。
  8. 請求項6または7において、
    前記開口部に吐出された液体は、柱状形状であり、
    前記切断する工程は、柱状形状を有する前記液体を、前記主滴と、吐出不要な液体であるサテライト滴とに切断する、液体吐出方法。
  9. 請求項8において、
    前記気体によって、前記サテライト滴は、前記吸引口から吸引され、さらに、前記排出路から排出される、液体吐出方法。
  10. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の液体噴射ヘッドをメンテナンスする方法であって、
    前記排出路を封止する工程と、
    前記噴射口から洗浄剤を噴射する工程と、
    前記洗浄剤によって、前記ノズル孔および前記開口部の内壁を洗浄する工程と、
    を含む、メンテナンス方法。
  11. 請求項10において
    前記洗浄する工程後、前記噴射口から気体を噴射し、噴射された前記気体によって、洗浄された前記ノズル孔および前記開口部の内壁を乾燥する工程を含む、メンテナンス方法。
  12. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の液体噴射ヘッドをメンテナンスする方法であって、
    前記噴射口から洗浄剤を噴射する工程と、
    前記洗浄剤によって、前記吸引口および前記排出路の内壁を洗浄する工程と、
    を含む、メンテナンス方法。
  13. 請求項12において、
    前記洗浄する工程後、前記噴射口から気体を噴射し、噴射された前記気体によって、洗浄された前記吸引口および前記排出路の内壁を乾燥する工程を含む、メンテナンス方法。
  14. 請求項10ないし13のいずれか1項において
    前記洗浄剤は、前記液体に含まれる溶剤成分を含む、メンテナンス方法。
  15. 請求項14において
    前記洗浄剤は、有機溶剤、および水の少なくとも一方からなる、メンテナンス方法。
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