JP2010098377A - 表示システム及び表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線送信機から、映像データをブロック分割してサブキャリアに割り当ててマルチキャリア通信により無線伝送された無線信号を、無線受信機で受信し表示機器へ渡してその表示機器で映像表示を行う表示システムにおいて、無線送信機と無線受信機との設置位置を調整する際に、一部のサブキャリアのみで通信状況が悪い状態であることや全てのサブキャリアで通信状況が問題の無いレベルにあることを、ユーザ等に容易に確認させる。
【解決手段】無線受信機3は、無線信号をサブキャリア毎に復調する復調部と、復調結果からサブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出部と、検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、表示機器4へ出力する算出部とを有する。表示機器4は、算出部で出力された最小値又は最小値及び平均値を含む受信状態確認画像をOSD表示する制御を行う確認画像表示制御部を有する。
【選択図】図1
【解決手段】無線受信機3は、無線信号をサブキャリア毎に復調する復調部と、復調結果からサブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出部と、検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、表示機器4へ出力する算出部とを有する。表示機器4は、算出部で出力された最小値又は最小値及び平均値を含む受信状態確認画像をOSD表示する制御を行う確認画像表示制御部を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示システム及び表示方法に関し、より詳細には、無線通信の受信強度を表示する表示システム及び表示方法に関する。
近年、テレビ装置の薄型化が進んでいる。これに伴い、テレビ装置をディスプレイ部(モニター)と外部接続端子を接続する端子ボックス部とに分離して、部屋内、同一家屋内において配置し、ディスプレイ部と端子ボックス部間で映像・音声等を無線で伝送させる技術を搭載した製品が現れている。ここで、端子ボックス部としては、例えばチューナ機器やSTB(Set Top Box)などが挙げられる。このような構成により、配線の接続に制限されない設置を実現することができる。
端子ボックス部とディスプレイ部と間での無線伝送は、それぞれに接続した送信機と受信機との配置により通信状況が変わる。そして、通信状況が良好でないと映像の品質が悪くなるため、ユーザ又はサービスマンが映像品質が良い設置位置を検討するために、一般にディスプレイ部において受信状態を表示する機能が必要となる。
デジタル放送の受信においても、受信できない、映像が乱れるなどの受信障害を起こすことがあり、このような受信障害をユーザや機器設置を行うサービスマンに把握させるための技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1には、ビット誤り率(BER)が測定可能な範囲ではBER(及びC/N)から変換した受信レベルを表示し、測定不可能な範囲ではC/Nのみから変換した受信レベルを表示する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術は、このような表示により正確な受信状態を把握させることが可能になっている。
そして、BS(Broadcasting Satellite)、CS(Communications Satellite)、地上波のデジタル放送については、受信状態として、信号の受信C/N(及びBER)から換算するなどして得た信号強度或いは直接計測した信号強度の現在値と共に、過去の最大値を表示してユーザ等に提示し、現在の信号強度(アンテナレベル)を最大値にすることを目安にアンテナの設置位置を調整させることが行われている。最大値を目安(目標)として調整する理由は、BS,CS,地上波のデジタル放送では一度アンテナの設置位置及び方向が決まると基本的に現在値が上下変動しないので、調整中にそれまでの最大値を保持しておくことで、より高い現在値が得られる設置位置及び方向を探すことができるためである。
ところで、地上デジタル放送では、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)等のマルチキャリア通信が採用されている。このマルチキャリア通信は、通信状態が悪いサブキャリアがあっても通信データを受信側で復元できるように、誤り訂正用データを付加し且つ付加後の通信データを各サブキャリアに分散させて行われる。このような分散により、通信状態が悪いサブキャリアが存在しても、通信データを他の通信状態が良好なサブキャリアでリカバーできるが、誤りが許容量を超えると通信データ全体が復元できなくなる。
このようなマルチキャリア通信は、例えば5GHz帯の無線LAN(Local Area Network)通信にも採用されており、上述したディスプレイ部と端子ボックス部とで分離したシステムでも採用することができる。
一方で、OFDM等のマルチキャリア通信においては、データの重要度に応じてエラー耐性を変えるUEP(Unequal Error Protection)技術も採用されている(例えば、非特許文献1を参照)。非特許文献1に記載の技術では、MSBs(Most Significant Bits)の重要度をLSBs(Least Significant Bits)の重要度よりも高く、また低い空間周波数のデータの重要度を高い空間周波数のデータの重要度よりも高く、また輝度成分の重要度を色成分の重要度より高くしている。ここで、重要度とエラー耐性との関係は、重要度が高い程、高いエラー耐性の冗長度を与えている。
また、非特許文献1には、サブキャリアへのデータのマッピング(constellation mapping)に関して、重要な成分については粗いサブキャリアを割り当て、重要でない成分については細かなサブキャリアを割り当てることや、ノイズが多い周波数帯は重要でない成分に割り当てることも記載されている。
特開2005−6065号公報
AMIMON社、"Enabling wireless uncompressed HDTV connectivity with a unique video-modem approach: A technical overview"[online]、[平成20年10月6日検索]、インターネット<URL:http://www.amimon.com/PDF/tech_article%20final.pdf>
端子ボックス部とディスプレイ部と間での無線伝送において、地上デジタル放送のように通信データ及びその誤り訂正用データを各サブキャリアに分散させる変調方式ではなく、非特許文献1に記載のように通信データの重要度に応じてサブキャリアを割り当てて変調する方式を採用したシステムを考察する。ここで、通信データのうち映像データについては、その重要度は上述のように輝度データか色(色差)データかによって決める以外に、重要度は映像データをブロック分割して得られる各ブロックに応じて決めることができる。つまり、上記システムは、重要度による割り当てを実行するか否かに拘わらず、映像データをブロック単位でサブキャリアに割り当てて無線伝送するように構成されているか、或いはそのように改良することができる。
しかしながら、上記システムの場合、無線受信機(及び無線送信機)の設置位置をユーザ等に調整させるために、従来のような最大値を目標とした調整方法を適用すると、上記システムが、人の移動により通信状況が変わりやすい同一部屋内もしくは同一屋内に無線送信機及び無線受信機を配置しているシステムであるために、主に次のような課題が生じる。
まず、上記システムにおいて、マルチキャリア通信に際してのエラー訂正のための冗長データを少なく設計している場合、一部のサブキャリアの通信状況が非常に悪くなることにより映像の一部の品質が許容できる以上に劣化することがあるが、現在値と最大値とを提示する方法のように検出する受信強度が一つである場合には、その状況をユーザ等に把握させることができない。
この課題を解決するために、仮に上記システムにおいてサブキャリア毎の受信強度を検出するように改良したとしても、上記システムが「通信状況が一部のサブキャリアのみで悪いだけで映像品質に影響を与える」システムであるため、現在値と最大値とを提示してそれらを指標にして調整させる方法では、一部のサブキャリアのみで通信状況が悪い状態であることや全てのサブキャリアで通信状況が問題の無いレベルにあることを、確認することができない。つまり、上記システムでは、現在値と最大値とでは、映像品質の劣化を回避する指標としては不十分である。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線送信機から、映像データをブロック分割してサブキャリアに割り当ててマルチキャリア通信により無線伝送された無線信号を、無線受信機で受信し表示機器へ渡してその表示機器で映像表示を行う表示システムにおいて、無線送信機と無線受信機との設置位置を調整する際に、一部のサブキャリアのみで通信状況が悪い状態であることや全てのサブキャリアで通信状況が問題の無いレベルにあることを、ユーザやサービスマンに容易に確認させることにある。
上述の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、無線送信機からマルチキャリア通信により送信された無線信号を受信する無線受信機と、該無線受信機に有線で接続された表示機器とを備えた表示システムであって、前記無線信号は、前記無線送信機により、前記非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位でサブキャリアを割り当てて送信された信号であり、前記無線受信機は、受信した前記無線信号を前記サブキャリア毎に復調する復調部と、該復調部での復調結果から前記サブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出部と、該受信強度検出部で検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、前記表示機器へ出力する算出部とを有し、前記表示機器は、前記算出部で出力された前記最小値又は前記最小値及び前記平均値を含む受信状態確認画像をOSD表示する制御を行う確認画像表示制御部を有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記無線信号は、前記無線送信機により、前記非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位で且つ各ブロック内のデータの重要度に応じてサブキャリアを割り当てて送信された信号であることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記算出部は、全本数のサブキャリアを一通り復調するための所要期間以上の所定期間で前記復調部が復調したサブキャリア全てについて、前記受信強度検出部で検出された受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、前記表示機器へ出力することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれかの技術手段において、前記受信状態確認画像は、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値を含む画像、又は、前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値とを含む画像であることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記確認画像表示制御部は、(1)前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、(A)前記受信状態確認画像を表示中の場合には、前記受信状態確認画像内に下回ったことを示す警告文をOSD表示する制御を行い、(B)前記受信状態確認画像を表示中でない場合には、(Ba)前記警告文を含む前記受信状態確認画像をOSD表示する制御を行うか、若しくは(Bb)前記受信状態確認画像とは異なる前記警告文を含む画像をOSD表示する制御を行うことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第3のいずれかの技術手段において、前記表示機器は、(I)前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値が設定されているか、又は、(II)前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値とが設定されており、前記表示機器は、(1)前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、下回ったことを示す警告文を含む画像であって前記受信状態確認画像とは異なる画像を、OSD表示する警告表示制御部を有することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれかの技術手段において、前記無線送信機と、該無線送信機に有線で接続されたデジタル放送受信機とを備え、該デジタル放送受信機は、OSD画像データを生成するOSD生成部を有し、該OSD生成部で生成されたOSD画像データを前記無線送信機に出力し、前記無線送信機は、前記デジタル放送受信機から受信したOSD画像データを送信対象の前記非圧縮映像データとして前記無線信号を送信し、前記表示機器は、前記無線信号として前記無線受信機を経由して受信した前記OSD画像データが示すOSD画像が前記表示機器に表示された状態で、前記確認画像表示制御部が該OSD画像に前記受信状態確認画像を重畳してOSD表示する制御を行うことを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1〜第3のいずれかの技術手段において、前記無線送信機と、該無線送信機に有線で接続されたデジタル放送受信機とを備え、該デジタル放送受信機は、アンテナから受信したデジタル放送信号を復調する放送復調部と、該放送復調部で復調されたデジタル放送信号の映像データを前記無線送信機に出力する映像出力部と、前記放送復調部での復調結果から前記デジタル放送信号の受信強度を検出する放送受信強度検出部と、該放送受信強度検出部で検出された受信強度の一定期間での平均値である放送受信平均値を算出し、前記無線送信機に出力する放送受信値算出部とを有し、前記無線送信機は、前記映像出力部で出力された映像データを前記無線信号で送信すると共に、前記放送受信値算出部で出力された前記放送受信平均値も送信対象として無線で送信し、前記表示機器は、(I)前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値と、前記放送受信値算出部で出力される前記放送受信平均値についての目標値である放送平均目標値とが設定されているか、又は、(II)前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値と、前記放送平均目標値とが設定されており、前記表示機器は、(1)前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、(A)前記受信状態確認画像を表示中の場合には、前記受信状態確認画像内に下回ったことを示す警告文をOSD表示する制御を行い、(B)前記受信状態確認画像を表示中でない場合には、(Ba)前記警告文を含む前記受信状態確認画像をOSD表示する制御を行うか、若しくは(Bb)前記受信状態確認画像とは異なる前記警告文を含む画像をOSD表示する制御を行い、前記警告文は、前記デジタル放送受信機での受信状態の劣化であるのか前記無線受信機での受信状態の劣化であるのかを示す情報を含むことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1〜第3のいずれかの技術手段において、前記無線送信機と、該無線送信機に有線で接続されたデジタル放送受信機とを備え、該デジタル放送受信機は、アンテナから受信したデジタル放送信号を復調する放送復調部と、該放送復調部で復調されたデジタル放送信号の映像データを前記無線送信機に出力する映像出力部と、前記放送復調部での復調結果から前記デジタル放送信号の受信強度を検出する放送受信強度検出部と、該放送受信強度検出部で検出された受信強度の一定期間での平均値である放送受信平均値を算出し、前記無線送信機に出力する放送受信値算出部とを有し、前記無線送信機は、前記映像出力部で出力された映像データを前記無線信号で送信すると共に、前記放送受信値算出部で出力された前記放送受信平均値も送信対象として無線で送信し、前記表示機器は、(I)前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値と、前記放送受信値算出部で出力される前記放送受信平均値についての目標値である放送平均目標値とが設定されているか、又は、(II)前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値と、前記放送平均目標値とが設定されており、前記表示機器は、(1)前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、下回ったことを示す警告文を含む画像であって前記受信状態確認画像とは異なる画像を、OSD表示する警告表示制御部を有し、前記警告文は、前記デジタル放送受信機での受信状態の劣化であるのか前記無線受信機での受信状態の劣化であるのかを示す情報を含むことを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第7〜第9のいずれかの技術手段において、前記無線送信機は、前記デジタル放送受信機に接続される代わりに前記デジタル放送受信機に内蔵されることを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第1〜第10のいずれかの技術手段において、前記無線受信機は、前記表示機器に接続される代わりに前記表示機器に内蔵されることを特徴としたものである。
第12の技術手段は、第1〜第11のいずれかの技術手段において、前記算出部は、算出した前記最小値又は前記最小値及び前記平均値を、所定値で正規化してから出力するか、若しくは、前記表示機器は、前記算出部で出力された前記最小値又は前記平均値及び前記を所定値で正規化してから表示時に用いることを特徴としたものである。
第13の技術手段は、第1〜第12のいずれかの技術手段において、前記算出部は、前記無線受信機ではなく前記表示機器側に設けられ、前記受信強度検出部は、検出したサブキャリア毎の受信強度を前記表示機器に出力し、前記表示機器に設けられた前記算出部は、前記受信強度検出部から出力されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、前記確認画像表示制御部に渡すことを特徴としたものである。
第14の技術手段は、無線送信機からマルチキャリア通信により送信された無線信号を受信する無線受信機と、該無線受信機に有線で接続された表示機器とを備えた表示システムにおける表示方法であって、前記無線信号は、前記無線送信機により、前記非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位でサブキャリアを割り当てて送信された信号であり、前記無線受信機が、受信した前記無線信号を前記サブキャリア毎に復調する復調ステップと、前記無線受信機が、前記復調ステップの復調結果から前記サブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出ステップと、前記無線受信機又は前記表示機器が、前記受信強度検出ステップで検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の平均値及び最小値を算出する算出ステップと、前記表示機器が、前記最小値又は前記最小値及び前記平均値を含む受信状態確認画像をOSD表示するステップとを含むことを特徴としたものである。
本発明によれば、無線送信機から、映像データをブロック分割してサブキャリアに割り当ててマルチキャリア通信により無線伝送された無線信号を、無線受信機で受信し表示機器へ渡してその表示機器で映像表示を行う表示システムにおいて、無線送信機と無線受信機との設置位置を調整する際に、一部のサブキャリアのみで通信状況が悪い状態であることや全てのサブキャリアで通信状況が問題の無いレベルにあることを、ユーザやサービスマンに容易に確認させることが可能になる。
本発明に係る表示システム(以下、本システムという)は、無線送信機から送信された無線信号を受信する無線受信機と、その無線受信機に有線で接続された表示機器とを備えるシステムである。従って、本システムを実装する場合にはこの無線送信機も含まれることになる。また、この無線送信機で送信する無線信号には、少なくとも映像データが含まれるものとし、その他、音声データや制御データなどが含まれていてもよい。この映像データ、音声データ、制御データなどは、無線送信機に格納されたデータであるか、或いは外部機器から送信されたデータである。外部機器としては、少なくとも映像データの送信が可能なAV(Audio Visual)機器であればよい。また、表示機器としては、単なるモニターやテレビ装置などが挙げられる。以下、表示機器としてモニターを挙げ、外部機器としてデジタル放送受信機の一例としてのSTB(Set Top Box)を挙げて説明する。
図1は、本発明に係る表示システムの一構成例を示す概略図で、図中、1はSTB、2は無線送信機(以下、単に送信機という)、3は無線受信機(以下、単に受信機という)、4はモニターである。
図1で例示する表示システムは、STB1と、STB1にHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルで接続された送信機2と、送信機2からマルチキャリア通信により送信された無線信号を受信する受信機3と、受信機3にHDMIケーブルで接続されたモニター4とを備える。ここで、STB1と送信機2との間の通信及び受信機3とモニター4との間の通信に、HDMIケーブルを用いて行う例を挙げて説明しているが、これに限ったものではなく、また両者の通信に共通の方式を採用しなくてもよい。さらに、受信機3は、モニター4に接続される代わりにモニター4に内蔵されてもよいし、送信機2は、STB1に接続される代わりにSTB1に内蔵されてもよい。
図2は、図1の表示システムにおけるSTBの主要部の構成例を示すブロック図である。STB1は、映像信号(及び音声信号)を入力し処理するために、イーサネット(登録商標)処理部10a、i.Link(登録商標)処理部10b、外部入力信号処理部10c、及び放送信号処理部10dを備えている。
イーサネット(登録商標)処理部10aは、LAN(Local Area Network)又はLAN及びインターネット網を経由して外部コンピュータ(サーバコンピュータも含む)から映像信号(及び音声信号)を受信する。i.Link(登録商標)処理部10bは、コンピュータやビデオカメラ等の外部AV機器などに接続して映像信号(及び音声信号)を入力する。外部入力信号処理部10cは、処理部10a,10b以外の端子から映像信号(及び音声信号)を入力する。放送信号処理部10dは、その具体例は後述するが、放送波として搬送されたデジタル放送信号をアンテナから受信する。これら処理部10a〜10dのうち、1つの処理部だけを具備していてもよい。但し、後述の例において、送信機2に接続されるAV機器としてデジタル放送受信機を必須とする構成例においては、少なくとも放送信号処理部10dが設けられる。
また、STB1は、入力切換部11、映像信号生成部12、主制御部13、受信強度解析部14、OSD生成部15、合成部16、HDMIトランスミッタ17、CEC(Consumer Electronics Control)制御部18、及びHDMI出力部19を備える。主制御部13は、STB1内の各部を直接又は間接的に制御する。
入力切換部11は、処理部10a〜10dの中から主制御部13からの切換指示に基づいて、映像信号生成部12に映像信号を出力し、図示しない音声信号生成部に音声信号を出力する処理部を切り換える。このように、各処理部10a〜10dの出力先は入力切換部11である。映像信号生成部12は、入力された映像信号から表示用の映像信号(映像データ)を生成し、合成部16へ出力する。OSD生成部15は、電子番組表等のOSD画像データを生成し、合成部16へ出力する。合成部16はこれらの映像データを合成し、HDMIトランスミッタ17へ出力する。受信強度解析部14については、図8を参照して後述する他の例で必要となる部位であり、ここでは説明しない。
HDMI出力部19は、HDMIケーブルを接続するためのHDMI I/Fであり、HDMIケーブルに含まれる次の各ラインと接続している。HDMIケーブルには、機器間で共通の制御信号(CECメッセージ)を伝送する双方向バスであるCECラインを含む。CECプロトコルでは、送信側はデバイス種により定められた論理アドレスを宛先(送信先)として指定することで所望の機器にCECメッセージを送信することができる。また、受信側は、このCECメッセージに自身の論理アドレスが宛先として記述されていた場合(Broadcast送信などとして含まれる場合もある)に受信を行い、このCECメッセージに記述された送信元の論理アドレスによって送信側を認識することが可能になっている。
また、HDMIケーブルには、CECラインの他に、デジタル信号である映像・音声信号のストリームを差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ラインや、EDID(Extended Display Identification Data)の送信等に利用されるDDC(Display Data Channel)ラインなどが含まれる。このEDIDには、表示機器(この例ではモニター4)が処理可能な信号の種類についての情報や、表示パネルの解像度などの情報、ピクセルクロック、水平有効期間、垂直有効期間などの情報が含まれる。EDIDを映像表示側(この例ではモニター4)から映像送信側(この例ではSTB1)が取得し、使用する表示パネル(この例ではモニター4の表示パネル)の解像度に合わせた映像(ビデオ)データを伝送することが可能になっている。
HDMIトランスミッタ17は、合成部16から受け取った映像データ(非圧縮のデジタルデータ)と音声信号生成部から受け取った音声データを、HDMI出力部19を介してHDMIケーブルのTMDSラインで伝送する。CEC制御部18は、主制御部13からの指示に基づき、CECメッセージを生成し、HDMI出力部19を介してCECラインでそのCECメッセージを送信することが可能になっている。また、CEC制御部18は、HDMI出力部19からCECメッセージを受信し、受信したCECメッセージに対してACKビットや応答(Response)を返したり、そのCECメッセージが示す指示(例えば放送信号処理部10dにおけるチャンネル切換操作の指示)を主制御部13に伝えることも可能になっている。
図3は、図1の表示システムにおける送信機の主要部の構成例を示すブロック図である。送信機2は、HDMI入力部20、HDMIレシーバ21、HDMI信号変換部23、データ分解部24、デジタル変調部25、及びアナログ変調部26を備え、これらにより、STB1から受信した映像・音声データを無線伝送することが可能になっている。また、送信機2は、HDMI入力部20、デジタル変調部25、及びアナログ変調部26の他に、CEC制御部22を備え、これらによりSTB1から受信したCECメッセージを示す情報を無線伝送することが可能になっている。
HDMI入力部20は、HDMI出力部19と同様に、HDMIケーブルを接続するためのHDMI I/Fである。CEC制御部22は、HDMI入力部20を介してCECメッセージを受信して、それを解釈して制御データとしてデータ分解部24に出力する。HDMIレシーバ21は、HDMI入力部20を介して非圧縮のデジタル映像・音声データ(HDMI信号)を受信して、HDMI信号変換部23へ出力する。
HDMI信号変換部23は、受信した映像・音声データを、音声データ、映像の主成分のデータ(例えばMSBs等)、及び映像の細部のデータ(例えばLSBs等)に分解可能なような内部データ形式に変換する。データ分解部24は、その内部データ形式のデータを、音声データと映像の主成分のデータと映像の細部のデータとに分解する。データ分解部24はさらに、分解した各データとCEC制御部22からのCECメッセージを示す情報(制御データ)とに、予め定められたルールに従って変調方法を割り当てる。
ここで変調方法の割り当てとは、サブキャリアの割り当てやエラー耐性の冗長度の設定などを意味する。サブキャリアへ割り当てるブロックとしては、例えば1又は複数のマクロブロックのデータを1本のサブキャリアに割り当てることができる。色データと輝度データとで異なるサブキャリアに割り当ててもよい。
また、変調方法の割り当てとしては、MSBsやLSBsを挙げたように、重要度に応じた割り当てを適用することもできる。つまり、送信機2は、映像データをブロック分割して、ブロック単位で且つ各ブロック内のデータの重要度に応じてサブキャリアを割り当てた無線信号を送信してもよい。例えば、重要度が高いデータについて、実際の無線通信の結果から得た通信状態の良いサブキャリア或いは予め決めたサブキャリア(例えば粗いサブキャリア)を割り当てることが好ましい。また、重要度に応じて必要な品質の冗長度で割り当てることが好ましい。つまり、重要度が高い程、エラー耐性の冗長度を長く(つまりエラー耐性を高く)するとよい。なお、例えば制御データの重要度を最も高く、音声データの重要度を次に高くして、映像データの重要度は最も低くすればよい。また、映像データの中でも重要度を区別させるとよい。また、実際の通信状態を得て、通信状態が悪くなると重要度の低いデータの伝送を削っていってもよい。また、変調方法の割り当てに関しては、非特許文献1に記載された他のルールを適宜利用してもよい。
デジタル変調部25は、データ分解部24から入力された各データを、データ分解部24で割り当てられたサブキャリア及び設定されたエラー耐性の冗長度で変調することで、デジタル信号波形に変換する。アナログ変調部26は、そのデジタル信号波形を5GHz帯のアナログの電波に変換して、無線信号として送信する。なお、無線LANと同じ5GHz帯を用いて無線通信を行い、STB1とモニター4とを同一部屋内や同一家屋内などで無線接続する例を挙げているが、周波数帯はこれに限ったものではない。
このように、送信機2から伝送される無線信号は、送信機2により、少なくとも非圧縮デジタル映像データを(空間的に)ブロック分割して、ブロック単位(誤り訂正データも含む)でサブキャリアを割り当てて送信された信号である。
また、送信機2は、HDMI入力部20及びCEC制御部22の他に、デジタル復調部27及びアナログ復調部28を備え、これらにより受信機3から無線伝送されたCECメッセージを示す情報を受信してSTB1へCECメッセージとして伝送することが可能になっている。アナログ電波として受信機3から送信された制御データの無線信号を無線アンテナで受信して、アナログ復調部28でアナログ復調し、デジタル復調部27でデジタル復調して、CEC制御部22に渡す。復調の手順は基本的に変調の手順の逆である。CEC制御部22は、デジタル復調された制御データからCECメッセージを抽出(制御データをCECメッセージに変換)し、そのCECメッセージをSTB1に対してCECラインで送信する。
図4は、図1の表示システムにおける受信機の主要部の構成例を示すブロック図である。受信機3は、アナログ復調部30、デジタル復調部31、データ合成部32、HDMI信号復元部33、HDMIトランスミッタ34、及びHDMI出力部35を備え、これらにより送信機2から無線信号として無線伝送された映像・音声データを受信してモニター4へHDMIケーブルで送信することが可能になっている。
アナログ復調部30は、アナログ電波として送信機2から送信されたデータの無線信号を無線アンテナで受信して、アナログ復調する。デジタル復調部31は、アナログ復調されたデータをデジタル復調して、データ合成部32に渡す。復調の手順は基本的に変調の手順の逆である。より具体的には、アナログ復調部30が5GHz帯のアナログ信号をデジタル復調部31が扱える信号に変換し、デジタル復調部31が、その信号波形をデジタル値に変換し、データを復元する。このように、アナログ復調部30及びデジタル復調部31は、受信した無線信号をサブキャリア毎に復調する復調部の一例である。
データ合成部32は、復調されたデータのうち映像データ(送信機2の例では主成分のデータ及び細部のデータ)を内部データ形式の映像データに合成し、音声データと共にHDMI信号復元部33に出力する。HDMI信号復元部33は、データ合成部32から受け取った映像・音声データをその内部データ形式からHDMI信号の形式に変換し、HDMIトランスミッタ34に渡す。HDMIトランスミッタ34は、HDMI信号復元部33から受け取った非圧縮の映像データ・音声データ(HDMI信号)を、HDMI出力部35を介してHDMIケーブルのTMDSラインで伝送する。HDMI出力部35は、HDMI出力部19と同様に、HDMIケーブルを接続するためのHDMI I/Fである。このように、受信機3は、送信機2から送信された無線信号を復調して映像・音声データをモニター4へ伝送することが可能となっている。
また、受信機3はCEC制御部37を備える。受信機3のデータ合成部32は、送信機2から無線信号として無線伝送され、受信、アナログ復調、デジタル復調された制御データをCEC制御部37へ渡す。CEC制御部37は、データ合成部32を経由してデジタル復調部31(直接、デジタル復調部31から受け取る構成でもよい)から受け取った制御データからCECメッセージを抽出し、モニター4へHDMI出力部35を介してCECラインで伝送する。CEC制御部37は、データ合成部32から受け取った制御データからCECメッセージを抽出(制御データをCECメッセージに変換)し、そのCECメッセージをモニター4に対してHDMI出力部35を介してCECラインで送信する。
受信強度解析部36は、次の受信強度検出部及び算出部を有する。受信強度検出部は、アナログ復調部30及びデジタル復調部31(主にデジタル復調部31。以下同様)でのサブキャリア毎の復調結果から、サブキャリア毎の受信強度を検出する。ここで、受信強度としては、受信信号の各サブキャリアのSNR(Signal-to-Noise Ratio)を計算する。但し、サブキャリア毎の受信強度を、そのサブキャリアの受信C/N(及びBER)から換算するなどして得てもよい。
算出部は、受信強度検出部で検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値(又は最小値及び平均値)を算出し、CEC制御部37へ渡す。このように、算出部は、各サブキャリアに対応して、データが正しく復調されるかを判定する数値指標である受信強度の最小値(又は最小値及び平均値)を同時に複数取得する。これらの値は、最終的にモニター4へ出力される。より具体的には、算出部が算出した受信強度の最小値(又は最小値及び平均値)をCEC制御部37へ渡し、CEC制御部37がこのCECメッセージに変換してHDMI出力部35を介してモニター4に出力する。このように、CEC制御部37は、受信強度のCECメッセージを生成する受信強度CECメッセージ生成部としても機能している。
ここで、平均値(現在値として表示される)は、全てのサブキャリアの通信品質の平均値であり、最小値は、最も通信状況の悪いサブキャリアの通信品質の値である。なお、同時に最も通信状況の良いサブキャリアの通信品質の値である最大値も算出してモニター4へ出力してもよく、この場合、特に後述しないがモニター4で最大値も併せて表示させることができる。
また、算出部は、全本数のサブキャリアを一通り復調するための所要期間以上の所定期間でアナログ復調部30及びデジタル復調部31が復調したサブキャリア全てについて、受信強度検出部で検出された受信強度の最小値(又は平均値及び最小値)を算出することが好ましい。
また、受信機3は、HDMI出力部35及びCEC制御部37の他に、デジタル変調部39及びアナログ変調部38を備える。CEC制御部37は、HDMI出力部35を介してモニター4から伝送されたCECメッセージを受信して、送信機2へそのCECメッセージを示す情報(制御データ)に変換し、デジタル変調部39に渡す。デジタル変調部39は、この制御データをデジタル復調し、アナログ変調部38はデジタル復調後の制御データをアナログ変調し、無線信号として無線アンテナで伝送する。
ここで、図3及び図4で説明した送信機2及び受信機3でのCECメッセージを示す情報の無線伝送について、補足する。CEC規格では応答時間が制限されているCECメッセージがあり、CECメッセージを遅延無く伝える必要がある。そのため、送信機2が、無線伝送路及び受信機3を挟んだ対側にあるCEC対応機器(この例ではモニター4で、論理アドレス0)として振る舞うような動作を、送信機2のCEC制御部22にプリセットしておくとよい。同様に、受信機3が無線伝送路及び送信機2を挟んだ対側にあるCEC対応機器(この例ではSTB1で、論理アドレス3,6,7,10のいずれか)として振る舞うような動作を、受信機3のCEC制御部37にプリセットしておくとよい。このような偽装を行うことで、無線伝送路で区分けされる2つのCECネットワークが構築でき、無線伝送路を介しても各CECネットワーク間で破綻するような遅延が生じ難くなる。
図5は、図1の表示システムにおけるモニターの主要部の構成例を示すブロック図で、図6は、図5のモニターにおいて表示される受信状態確認画像の一例を示す図である。モニター4は、HDMI入力部40、HDMIレシーバ41、映像処理部43、受光部44、主制御部45、OSD生成部46、合成部47、表示制御部48、及び表示パネル49を備える。主制御部45は、モニター4内の各部を直接又は間接的に制御する。受光部44はリモコン5からの操作信号を受光し、主制御部45に渡す。
HDMI入力部40は、HDMI入力部20と同様に、HDMIケーブルを接続するためのHDMI I/Fである。CEC制御部42は、例えば電源ON時や受光部44でユーザ操作の操作信号を受け付けたときなど、主制御部45からの指示を受け、その指示に合うCECメッセージを生成して、そのCECメッセージをHDMI入力部40を介してCECラインで受信機3へ伝送することも可能になっている。このCECメッセージを受けた受信機3は、上述したようにこのCECメッセージを送信機2を経由してSTB1へ伝えることが可能になっている。
HDMIレシーバ41は、受信機3からHDMI入力部40を介して非圧縮のデジタル映像・音声データ(HDMI信号)を受信して、映像データを映像処理部43へ出力し、音声データを音声処理部(図示せず)へ出力する。音声処理部は、音声データに対して各種音声処理を施してスピーカ(図示せず)へ出力し、スピーカがその音声を出力する。
また、CEC制御部42は、受信機3からHDMI入力部40を介してCECメッセージを受信して、それを解釈して制御データとして主制御部45に出力する。このようにして主制御部45に出力される制御データには、受信機3における算出部で出力された各サブキャリアの最小値(又は最小値及び平均値)も含まれる。モニター4は、この最小値(又は最小値及び平均値)を含む受信状態確認画像をOSD表示する制御を行う確認画像表示制御部を有する。この確認画像表示制御部は、主制御部45、OSD生成部46、合成部47、及び表示制御部48で例示できる。
確認画像表示制御部は、例えばユーザ等がリモコン5や本体操作部(図示せず)から受信状態を確認するための操作を行ったときに機能し、主制御部45がCEC制御部42及びHDMI入力部40を制御して受信機3側に、受信強度の検出を要求して、主制御部45がその応答として最小値(又は最小値及び平均値)をHDMI入力部40及びCEC制御部42を経由して受け取るようにすればよい。若しくは、受信機3が定期的に検出を実行するか常に検出を実行するようにしておき、且つ、確認画像表示制御部が、その検出結果を記憶しておき(過去の検出結果は適宜破棄すればよい)、上述のような受信状態を確認するためのユーザ操作を受け取ったときに、それを読み出すようにしてもよい。
主制御部45は、このようにして受け取った或いは読み出した最小値(又は最小値及び平均値)を、OSD生成部46に渡す。OSD生成部46は、予め内部メモリに格納されている受信状態確認画像の元データ(背景データ等)にこの最小値(又は最小値及び平均値)を組み込んで表示する受信状態確認画像データを生成し、合成部47へ出力する。合成部47は、映像処理部43から出力された映像データ(無しの場合もある)にこの受信状態確認画像データを重畳して表示制御部48に出力する。表示制御部48は、この重畳されたデータを表示パネル49に表示させる制御を行い、これにより最小値(又は最小値及び平均値)を組み込んだ受信状態確認画像が表示パネル49に表示される。
なお、上述した構成及び後述する各例においては、算出部が受信機3側にあることを前提に説明しているが、算出部をモニター4側に設けておき、モニター4が受信機3からサブキャリア毎の受信強度を得て、算出してもよい。
また、上述の受信状態確認画像は、図6の受信状態確認画像60で例示できる。受信状態確認画像60は、接続状態の情報61、受信強度の最小値(又は平均値)を示すインジケータ62、最小値63(この例では最小値が55である)、及び平均値(現在値)64(この例では平均値が60である)を含む。また、受信状態確認画像60には図示するように送信機2に関する情報65及び受信機3に関する情報も含めることが好ましい。これらの情報もCECメッセージやそれを示す情報として得ることができる。
接続状態の情報61は、受信機3から最小値(又は最小値及び平均値)を受け取れたか否かなどの情報に基づき、予め定められ内部メモリに格納されたルール表から、表示させる接続状態の文章を選択することにより、表示させることができる。例えば、図示するように「正常です」などと表示されたときにはユーザは正しく動作していることが確認できる。また、「相手機器を検出中です」などと表示したときには、ユーザは受信機3が送信機2と接続を試みている状態であることが確認できる。また、「ワイヤレス接続できません」などと表示されたときには、ユーザは、受信機3が送信機2と接続できなかったことが確認できる。また、「映像信号が入力されていません」などと表示されるときには、STB1の電源が入っていないか、送信機2のHDMIケーブルが抜けている状態であることを、ユーザが確認することができる。また、「ワイヤレスユニットなし」などと表示されたときには、受信機3がモニター4に接続されていない状態であることを、ユーザが確認することができる。また、インジケータ62では、最小値のもののみ図示しているが、平均値用のインジケータも表示してもよい。
また、最小値63(この例では最小値が55である)、及び平均値(現在値)64(この例では平均値が60である)に関し、実際に算出されたものを正規化して表示させることが好ましい。このため、受信機3の算出部が、算出した受信強度(例えばSNR)の最小値又は平均値及び最小値を所定値で正規化してから出力するようにするとよい。若しくは、モニター4が、受信機3から受け取った受信強度(例えばSNR)の最小値又は平均値及び最小値を所定値で正規化してから、その正規化した値を表示時に用いるようにしてもよい。このような正規化は、例えばユーザにとって感覚的に「60」という値が合格のイメージが強かった場合には、通信が安定している平均SNR(製品仕様に合致した実験値)が「20」であったとすると、最小値(又は平均値及び最小値)を3倍するように実行すればよい。
以上、説明したように、上述した構成の表示システムでは、送信機2と受信機3との設置位置を調整する際に、一部のサブキャリアのみで通信状況が悪い状態であることや全てのサブキャリアで通信状況が問題の無いレベルにあることを、サブキャリアの受信強度の最小値という指標(映像の一部の品質が劣化し得る可能性を示す指標)で、つユーザやサービスマンに容易に確認させることができる。ユーザやサービスマンは、この最小値の指標を見て、最小値が映像品質に問題の無いレベルにあるか否かを判断しながら、良好な映像品質の得られる設置位置に調整することが可能となる。また、従来のデータをサブキャリアに分散させるマルチキャリア通信方式では平均値(現在値)が基準を満たしていればエラー訂正の効果で必要な品質が得られるが、ブロック単位でサブキャリアに割り当てるマルチキャリア通信方式では、人が視聴する上で満足する画質が得られない。これに対し、本発明では最小値に満たすべき基準を設けておくことで、人が視聴する上で満足する画質を得ることができる。
また、通信状態が悪くなると、重要度の低いデータの伝送を削っていく方式を採用した場合にも、少なくとも削ってしまうほど重要度の低いデータ以外のデータについての最小値が表示されることになるため、同様の効果が得られる。また、送信機2において重要度に応じてエラー耐性の高低を分けた送信を行った場合には、表示させる最小値は、エラー耐性の低いデータについて最低限受信できているかを示す値に該当し、エラー耐性の低いデータを感度良く受信できていれば(つまり最小値が目標値より高ければ)全体の画質もよいと判断できる。また、送信機2においてブロックのデータの重要度に応じてサブキャリアを割り当てた送信を行った場合には、最小値がより低くても、或る程度の映像品質を保つことができ、低い目標値(目標値については後述する)を採用することができる。
また、例示したように、平均値も併せて表示させることで、ユーザやサービスマンが、平均値が十分にあるにも関わらず最小値が低いことで映像品質が劣化した場合などにも設置位置をマニュアルを見るなどしながら調整することができる。
また、上述した受信状態確認画像60は、算出部で出力される平均値についての目標値である平均目標値と、算出部で出力される最小値についての目標値であって平均目標値より小さい最小目標値とを含む画像であることが好ましい。例えば、最小目標値と平均目標値とを設定・保存しておき、それらを読み出して、受信状態確認画像60の最小値63の近隣に最小目標値を表示させ、現在値64の近隣に平均目標値を表示させるとよい。また、上述のように最小目標値と平均目標値とは異なる値をとる。平均値の算出及び出力を行わない例を適用する場合には、最小目標値は、単に算出部で出力される最小値についての目標値として定義できる(後述する他の例でも同様)。
以下に説明する各例では、説明の簡略化のため、算出部が最小値と平均値とを双方算出し出力することを前提に説明するが、最小値のみでも同様に説明できる(以下の説明において受信機3での平均値に関する部分を除外すればよい)。
以上の例では、最小値及び平均値を受信状態確認画像60で表示することを説明した。それ以外にも、送信機2と受信機3との無線通信では間に障害物を設置したために通信状態が悪くなることがある。従って、受信状態を確認するためのユーザ操作の有無に拘わらず、受信状態が悪くなったときに警告することが好ましい。このような警告が可能な例について、図7を参照して説明する。図7は、図5のモニターにおいて表示される警告用のポップアップ画像の一例を示す図である。
ここで説明する例では、上述の確認画像表示制御部は、平均値が平均目標値を下回るか或いは最小値が最小目標値を下回ったときに、(1)受信状態確認画像60を表示中の場合には、受信状態確認画像60内に下回ったことを示す警告文をOSD表示する制御を行い、(2)受信状態確認画像60を表示中でない場合には、(2a)警告文を含む受信状態確認画像60をOSD表示する制御を行うか、或いは(2b)受信状態確認画像60とは異なる警告文を含む画像(例えば図7の画面70中のポップアップ画像71)をOSD表示する制御を行うとよい。上記(1),(2a),(2b)のような場合分けにより、重複表示を避けることができる。また、最小目標値を下回ったときのみ、このような警告を行ってもよい。各目標値を下回るかの判断は、主制御部45が行えばよい。OSD表示自体の方法は上述した通りであり、予め内部メモリに格納した画像と警告文とから表示用のOSD画像データを生成して出力すればよい。
警告文は、受信状態の情報を示しているとも言える。この警告文としては、上記(2b)の場合、ポップアップ画像71に示すように「ワイヤレスユニットの受信レベルが低いです」などを採用すればよい。上記(1),(2a)の場合には図6の受信状態確認画像60における「正常です」の代わりに又は近くに、この警告文を記載してもよい。このような表示により、ユーザ等は、送信機2と受信機3との通信状態が悪くなっていることが把握できるため、設置位置の調整を受信状態確認画像60を表示していないときはそれを表示させるなどして、実行することができる。
また、この警告文や他の種類の受信状態情報も、受信機3から受け取った最小値及び平均値に基づき、予め定められ内部メモリに格納されたルール表から、表示させる受信状態の文章を選択することにより、表示させることができる。この受信状態の文章は、接続状態の情報61として、若しくは情報61と同時に表示させればよい。
他の種類の情報としては、例えば、最小値及び平均値が得られなかった場合などには、「ワイヤレス接続を試みています しばらくお待ちください」と表示すればよい。このような表示により、ユーザ等は、受信機3が送信機2に接続を試みている状態であることが把握できる。また、最小値及び平均値が得られず、且つ他の情報も併せて判断を行い、接続できなかった場合には、「ワイヤレス接続出来ません」と表示すればよい。また、同様に他の情報も併せて判断を行い、電源がきちんと供給されていないときには、「ワイヤレスユニットの電源を入れなおしてください」などと表示すればよい。
また、このような警告文や他の種類の情報の表示は、受信状態確認画像60に最小目標値や平均目標値の表示を行うことが不能な構成である場合にも、適用することができる。つまり、モニター4に、平均目標値と最小目標値とを設定しておき、モニター4に、各目標値を下回ったときに警告文を含む画像を表示パネル49に表示させる警告表示制御部を備えておけばよい。この警告表示制御部は、各目標値との判定を行う主制御部45、OSD生成部46、合成部47、及び表示制御部48などで例示できる。OSD生成部46は、その判定結果に対応する画像(下回ったことを示す警告文を含む画像であって、受信状態確認画像60とは異なる画像)を予め内部メモリに格納しておき、平均値が平均目標値を下回るか或いは最小値が最小目標値を下回ったと判定されたときに、その画像を読み出して合成部47に出力する。その画像(例えば図7のポップアップ画像71)は、合成部47で合成され、表示制御部48からの制御により表示パネル49に表示させることができる。
また、図6の受信状態確認画像60やそれに各目標値や警告文を載せる方法やポップアップ画像71として警告文を載せる方法について説明したが、STB1側の情報(例えば放送の受信状態の情報)も併せて表示するように構成してもよい。
このような構成について、図8を参照して説明する。図8は、図5のモニターにおいて表示される受信状態確認画像の他の例を示す図である。まず、STB1側の情報をモニター4が得るために、STB1でその情報を供給する必要がある。この情報として、STB1での放送の受信状態の情報である場合に限って説明する。放送の受信状態の情報をモニター4で表示させるためには、STB1で例示しているように送信機2に有線で接続されているAV機器は、デジタル放送受信機と呼べる機器、或いはそれを含む機器である必要がある。
STB1の放送信号処理部10dは、放送復調部、映像出力部などを備える。放送信号処理部10dは、放送波として搬送されたデジタル放送信号をアンテナから受信し、放送復調部でその信号を復調し、復調されたデジタル放送信号を分離して映像出力部が映像データを送信機2へ送信する。分離によって得られた音声データも送信機2へ送信するとよい。映像・音声データ以外のデータは、必要に応じて送信機2へ送信すればよいし、STB1内で使用する場合、例えば番組データであれば、OSD生成部15で電子番組表を構成してから、送信機2へ送信すればよい。映像・音声・制御データの送信についてはHDMIトランスミッタ17又はCEC制御部18やHDMI出力部19で説明した通りである。
そして、STB1は、上述したように受信強度解析部14を備える。受信強度解析部14は、放送復調部での復調結果からデジタル放送信号の受信強度を検出する放送受信強度検出部と、放送受信強度検出部で検出された受信強度の一定期間での平均値である放送受信平均値を算出し、送信機2に出力する放送受信値算出部とを有する。算出は、放送受信平均値だけでなく、一定期間での受信強度の最小値である放送受信最小値や、最大値である放送受信最大値を含んでもよく、以下では、放送受信平均値と放送受信最大値とを算出して出力する例を挙げて説明する。なお、ここで説明する例以外の放送受信状態の表示が必要な後述する例でも同様に放送受信平均値と放送受信最大値とを算出することを前提に説明する。
送信機2への出力はCECメッセージで行う。より具体的には、受信強度解析部14は、解析結果である放送受信平均値及び放送受信最大値をCEC制御部18に出力し、CEC制御部18は、その放送受信平均値及び放送受信最大値をCECメッセージに変換して、HDMI出力部19を介してCECラインで送信機2に出力する。送信機2は、映像データを受信して受信機3に無線信号で送信すると共に、放送受信値算出部で出力された放送受信平均値及び放送受信最大値を示すCECメッセージを受信して、それを制御データに変換し、受信機3に無線信号で送信する。この制御データは、受信機3で受信され、CECメッセージに変換されて、モニター4にCECラインで送信される。
このようにして、モニター4は、放送受信平均値及び放送受信最大値を得ることができる。また、モニター4は、平均目標値及び最小目標値の他に、放送受信値算出部で出力される放送受信平均値についての目標値である放送平均目標値が設定されているものとする。
さらに、モニター4は、平均値が平均目標値を下回るか、或いは最小値が最小目標値を下回るか、或いは放送受信平均値が放送平均目標値を下回ったときに、(3)受信状態確認画像を表示中の場合には、受信状態確認画像内に下回ったことを示す警告文をOSD表示する制御を行い、(4)受信状態確認画像を表示中でない場合には、(4a)警告文を含む受信状態確認画像をOSD表示する制御を行うか、或いは(4b)受信状態確認画像とは異なる警告文を含む画像をOSD表示する制御を行う。上記(3),(4a),(4b)のような場合分けにより、重複表示を避けることができる。各目標値を下回るかの判断は、主制御部45が行えばよい。OSD表示自体の方法は上述した通りであり、予め内部メモリに格納した画像と警告文とから表示用のOSD画像データを生成して出力すればよい。
ここで表示させる警告文は、デジタル放送受信機(この例ではSTB1)での受信状態の劣化であるのか、受信機3での受信状態の劣化であるのかを示す情報を含むものとする。これにより、ユーザ等が、無線信号で送信された映像データの受信状態が、無線通信が要因となって劣化しているのか、或いは放送の受信が要因となって劣化しているのかを判断することができる。
図8の受信状態確認画像80は、図6の受信状態確認画像60に対応する画像81(図6の符号61〜66が図8の符号81a〜81fに対応)に、放送に関する受信状態の情報82を加えたものである。この放送受信状態の情報82には、例えば受信状態の判定結果を文章(受信状態が悪い場合には上述の警告文になる)で示す情報82a、受信強度の放送受信平均値(現在値)を示すインジケータ82b、放送受信最大値82c(この例では放送受信最大値が95である)、及び放送受信平均値(現在値)82d(この例では放送受信平均値が95である)を含む。
上記(3)の制御により、受信状態確認画像60から受信状態の情報82を加えて受信状態確認画像80とし、且つその接続状態の情報81a又は受信状態の情報82aを警告文に変えるとよい。また、上記(4a)の制御により、受信状態確認画像80の接続状態の情報81a又は受信状態の情報82aが警告文に変わったような受信状態確認画像を表示すればよい。また、上記(4b)の制御により、図7で例示したようなポップアップ画像で、警告内容に合った警告文を表示するとよい。
また、このような放送受信又は無線通信に関する警告の警告文の表示は、全ての場面において重複を気にせずに図7で例示したようなポップアップ画像で行ってもよい。つまり、次の警告表示制御部をモニター4が具備しておいてもよい。この警告表示制御部は、上記(3)のように受信状態確認画像を表示中の場合でも、上記(4a),(4b)のように受信状態確認画像を表示中でない場合でも、受信状態確認画像とは異なる、下回ったことを示す警告文を含む画像を、表示パネル49にOSD表示させる。この例でも、警告文に、STB1での放送受信状態の劣化であるのか受信機3での受信状態の劣化であるのかを示す情報を含むものとする。
次に、図5のモニターにおいて表示される受信状態確認画像の他の例として、STB1側の情報がSTB1での放送の受信状態の情報でなくても適用できる例を説明する。
まず、STB1が、OSD生成部15で例示したように、何らかのOSD画像データを生成することが可能なOSD生成部を有することを前提とする。そして、STB1は、OSD生成部15で生成されたOSD画像データを送信機2に出力する(送信し続ける)。送信機2は、STB1から受信したOSD画像データを送信対象の非圧縮映像データとして無線伝送し、受信機3はこの映像データ(OSD画像の映像データ)を受信する。このようなOSD画像データのやり取りができることも前提とする。
そして、モニター4は、無線信号として受信機3を経由して受信したOSD画像データが示すOSD画像が映像処理部43を経由してモニター4に表示された状態で、確認画像表示制御部(主にOSD生成部46)がそのOSD画像に受信状態確認画像を重畳してOSD表示する制御を行う。実際、受信状態確認画像の表示操作がなされたときに、モニター4からSTB1に対してOSD画像を送るようにCECメッセージ(無線区間ではそれを示す情報も含む)で指示すればよい。
このように、受信状態確認画像を表示させる際に、STB1で生成したOSD画像(つまり、放送受信による劣化などの心配が全くない画像)を合わせて表示させることにより、ユーザ等は、実際に無線通信により受け取った画像を最小値等と併せて見ながら、且つこの画像が無線通信によりのみ品質が変わる画像であることを考慮しながら、受信機3(及び送信機2)の設置位置を調整することができる。
ここで説明した例は、STB1の情報もモニター4で表示させる他の例とは異なり、デジタル放送受信機という範疇にない他のAV機器であっても適用することができる。
一方で、STB1のようにAV機器としてデジタル放送受信機を採用する場合には、STB1は、受信強度解析部14から放送受信平均値及び放送受信最大値をOSD生成部15に渡し(このラインは図示せず)、OSD生成部15が放送受信平均値及び放送受信最大値を含む画像(例えば図8の放送受信状態の情報82のような画像)を生成して、合成部16経由でOSO画像の映像データとしてHDMIトランスミッタ17で送信させればよい。
このように送信され、実際に無線通信により受け取った「放送受信平均値及び放送受信最大値を含む画像」を、ユーザ等は最小値等と併せて見ながら、受信機3(及び送信機2)の設置位置を調整することができる。このときモニター4の合成部47での合成により、「放送受信平均値及び放送受信最大値を含む画像」の値が記載されている部分に受信状態確認画像60が重ならないように位置を調整しておくと、結果的に図8の受信状態確認画像80と同等の内容を閲覧しながら、且つ一部の画像が無線通信によりのみ品質が変わる画像であることを考慮しながら、設置位置の調整を行うことができる。
以上、本発明の表示システムの各例について説明したが、表示システムにおける表示手順を説明したように、表示システムにおける表示方法としての形態も採用できる。本発明に係る表示方法は、図1の構成例で説明すると、送信機2からマルチキャリア通信により送信された無線信号を受信する受信機3と、受信機3に有線で接続されたモニター4とを備えた表示システムにおける表示方法である。ここで、無線信号は、送信機2により、非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位でサブキャリアを割り当てて送信された信号とする。
そして、この表示方法は、その主たる特徴として、受信機3が、受信した無線信号をサブキャリア毎に復調する復調ステップと、受信機3が、復調ステップの復調結果からサブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出ステップと、受信機3又はモニター4が、受信強度検出ステップで検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値(又は最小値及び平均値)を算出する算出ステップと、モニター4が、最小値(又は最小値及び平均値)を含む受信状態確認画像をOSD表示するステップとを含むものとする。その他の応用については、表示システムとして説明したものと同様であり、その説明を省略する。上述した表示システムは、これらステップをモニター4の主制御部45に実行させるためのプログラムを組み込んで実現することができ、換言するとこの表示方法もこのプログラムで実現することができる。このプログラムやそれに必要な情報は、可搬記録媒体、放送波、インターネット回線などにより流通させることができる。
1…STB、2…送信機、3…受信機、4…モニター、5…リモコン、10a…イーサネット(登録商標)処理部、10b…i.Link(登録商標)処理部、10c…外部入力信号処理部、10d…放送信号処理部、11…入力切換部、12…映像信号生成部、13,45…主制御部、14…受信強度解析部、15,46…OSD生成部、16,47…合成部、17,34…HDMIトランスミッタ、18,22,37,42…CEC制御部、19,35…HDMI出力部、20,40…HDMI入力部、21,41…HDMIレシーバ、23…HDMI信号変換部、24…データ分解部、25,39…デジタル変調部、26,38…アナログ変調部、27,31…デジタル復調部、28,30…アナログ復調部、32…データ合成部、33…HDMI信号復元部、36…受信強度解析部、43…映像処理部、44…受光部、48…表示制御部、49…表示パネル、60,80…受信状態確認画像、71…ポップアップ画像。
Claims (14)
- 無線送信機からマルチキャリア通信により送信された無線信号を受信する無線受信機と、該無線受信機に有線で接続された表示機器とを備えた表示システムであって、
前記無線信号は、前記無線送信機により、前記非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位でサブキャリアを割り当てて送信された信号であり、
前記無線受信機は、受信した前記無線信号を前記サブキャリア毎に復調する復調部と、該復調部での復調結果から前記サブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出部と、該受信強度検出部で検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、前記表示機器へ出力する算出部とを有し、
前記表示機器は、前記算出部で出力された前記最小値又は前記最小値及び前記平均値を含む受信状態確認画像をOSD表示する制御を行う確認画像表示制御部を有することを特徴とする表示システム。 - 前記無線信号は、前記無線送信機により、前記非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位で且つ各ブロック内のデータの重要度に応じてサブキャリアを割り当てて送信された信号であることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
- 前記算出部は、全本数のサブキャリアを一通り復調するための所要期間以上の所定期間で前記復調部が復調したサブキャリア全てについて、前記受信強度検出部で検出された受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、前記表示機器へ出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示システム。
- 前記受信状態確認画像は、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値を含む画像、又は、前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値とを含む画像であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示システム。
- 前記確認画像表示制御部は、(1)前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、
(A)前記受信状態確認画像を表示中の場合には、前記受信状態確認画像内に下回ったことを示す警告文をOSD表示する制御を行い、
(B)前記受信状態確認画像を表示中でない場合には、(Ba)前記警告文を含む前記受信状態確認画像をOSD表示する制御を行うか、若しくは(Bb)前記受信状態確認画像とは異なる前記警告文を含む画像をOSD表示する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の表示システム。 - 前記表示機器は、(I)前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値が設定されているか、又は、(II)前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値とが設定されており、
前記表示機器は、
(1)前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回ったときに、
下回ったことを示す警告文を含む画像であって前記受信状態確認画像とは異なる画像を、OSD表示する警告表示制御部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示システム。 - 前記無線送信機と、該無線送信機に有線で接続されたデジタル放送受信機とを備え、該デジタル放送受信機は、OSD画像データを生成するOSD生成部を有し、該OSD生成部で生成されたOSD画像データを前記無線送信機に出力し、
前記無線送信機は、前記デジタル放送受信機から受信したOSD画像データを送信対象の前記非圧縮映像データとして前記無線信号を送信し、
前記表示機器は、前記無線信号として前記無線受信機を経由して受信した前記OSD画像データが示すOSD画像が前記表示機器に表示された状態で、前記確認画像表示制御部が該OSD画像に前記受信状態確認画像を重畳してOSD表示する制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示システム。 - 前記無線送信機と、該無線送信機に有線で接続されたデジタル放送受信機とを備え、該デジタル放送受信機は、アンテナから受信したデジタル放送信号を復調する放送復調部と、該放送復調部で復調されたデジタル放送信号の映像データを前記無線送信機に出力する映像出力部と、前記放送復調部での復調結果から前記デジタル放送信号の受信強度を検出する放送受信強度検出部と、該放送受信強度検出部で検出された受信強度の一定期間での平均値である放送受信平均値を算出し、前記無線送信機に出力する放送受信値算出部とを有し、
前記無線送信機は、前記映像出力部で出力された映像データを前記無線信号で送信すると共に、前記放送受信値算出部で出力された前記放送受信平均値も送信対象として無線で送信し、
前記表示機器は、(I)前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値と、前記放送受信値算出部で出力される前記放送受信平均値についての目標値である放送平均目標値とが設定されているか、又は、(II)前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値と、前記放送平均目標値とが設定されており、
前記表示機器は、(1)前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、
(A)前記受信状態確認画像を表示中の場合には、前記受信状態確認画像内に下回ったことを示す警告文をOSD表示する制御を行い、
(B)前記受信状態確認画像を表示中でない場合には、(Ba)前記警告文を含む前記受信状態確認画像をOSD表示する制御を行うか、若しくは(Bb)前記受信状態確認画像とは異なる前記警告文を含む画像をOSD表示する制御を行い、前記警告文は、前記デジタル放送受信機での受信状態の劣化であるのか前記無線受信機での受信状態の劣化であるのかを示す情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示システム。 - 前記無線送信機と、該無線送信機に有線で接続されたデジタル放送受信機とを備え、該デジタル放送受信機は、アンテナから受信したデジタル放送信号を復調する放送復調部と、該放送復調部で復調されたデジタル放送信号の映像データを前記無線送信機に出力する映像出力部と、前記放送復調部での復調結果から前記デジタル放送信号の受信強度を検出する放送受信強度検出部と、該放送受信強度検出部で検出された受信強度の一定期間での平均値である放送受信平均値を算出し、前記無線送信機に出力する放送受信値算出部とを有し、
前記無線送信機は、前記映像出力部で出力された映像データを前記無線信号で送信すると共に、前記放送受信値算出部で出力された前記放送受信平均値も送信対象として無線で送信し、
前記表示機器は、(I)前記算出部で出力される前記最小値についての目標値である最小目標値と、前記放送受信値算出部で出力される前記放送受信平均値についての目標値である放送平均目標値とが設定されているか、又は、(II)前記算出部で出力される前記平均値についての目標値である平均目標値と、前記算出部で出力される前記最小値についての目標値であって該平均目標値より小さい最小目標値と、前記放送平均目標値とが設定されており、
前記表示機器は、
(1)前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、又は、(2)前記平均値が前記平均目標値を下回るか若しくは前記最小値が前記最小目標値を下回るか若しくは前記無線受信機を経由して受信した前記放送受信平均値が前記放送平均目標値を下回ったときに、
下回ったことを示す警告文を含む画像であって前記受信状態確認画像とは異なる画像を、OSD表示する警告表示制御部を有し、
前記警告文は、前記デジタル放送受信機での受信状態の劣化であるのか前記無線受信機での受信状態の劣化であるのかを示す情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示システム。 - 前記無線送信機は、前記デジタル放送受信機に接続される代わりに前記デジタル放送受信機に内蔵されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の表示システム。
- 前記無線受信機は、前記表示機器に接続される代わりに前記表示機器に内蔵されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示システム。
- 前記算出部は、算出した前記最小値又は前記最小値及び前記平均値を、所定値で正規化してから出力するか、若しくは、前記表示機器は、前記算出部で出力された前記最小値又は前記平均値及び前記を所定値で正規化してから表示時に用いることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示システム。
- 前記算出部は、前記無線受信機ではなく前記表示機器側に設けられ、
前記受信強度検出部は、検出したサブキャリア毎の受信強度を前記表示機器に出力し、
前記表示機器に設けられた前記算出部は、前記受信強度検出部から出力されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の最小値又は最小値及び平均値を算出し、前記確認画像表示制御部に渡すことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示システム。 - 無線送信機からマルチキャリア通信により送信された無線信号を受信する無線受信機と、該無線受信機に有線で接続された表示機器とを備えた表示システムにおける表示方法であって、
前記無線信号は、前記無線送信機により、前記非圧縮映像データをブロック分割して、ブロック単位でサブキャリアを割り当てて送信された信号であり、
前記無線受信機が、受信した前記無線信号を前記サブキャリア毎に復調する復調ステップと、前記無線受信機が、前記復調ステップの復調結果から前記サブキャリア毎の受信強度を検出する受信強度検出ステップと、前記無線受信機又は前記表示機器が、前記受信強度検出ステップで検出されたサブキャリア毎の受信強度から受信強度の平均値及び最小値を算出する算出ステップと、前記表示機器が、前記最小値又は前記最小値及び前記平均値を含む受信状態確認画像をOSD表示するステップとを含むことを特徴とする表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008265503A JP2010098377A (ja) | 2008-10-14 | 2008-10-14 | 表示システム及び表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008265503A JP2010098377A (ja) | 2008-10-14 | 2008-10-14 | 表示システム及び表示方法 |
Publications (1)
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JP2008265503A Pending JP2010098377A (ja) | 2008-10-14 | 2008-10-14 | 表示システム及び表示方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012004944A1 (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-12 | パナソニック株式会社 | 無線伝送装置 |
JP2016103767A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 日本電信電話株式会社 | フレーマ、光伝送装置、及びフレーミング方法 |
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2008
- 2008-10-14 JP JP2008265503A patent/JP2010098377A/ja active Pending
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