JP2010097916A - 情報機器用配線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 情報機器への電源と通信回線の供給を可能とする、配線が容易な複合ボックスと、保全上と施工性に優れた複合ケーブルと、保守と管理が容易な集合ユニットを提供すること。
【解決手段】 複数の電源と複数の通信回線とを情報機器に供給することを可能とする複合ボックス1と、外圧からの緩衝部2eを擁し高可とう性への変更が可能で電源ケーブルと複数の通信ケーブルを一体した複合ケーブル2と、前記複合ケーブル2と複数または単数の電源用コンセントとネットワーク用ハブを含む複数の通信用集合端子とこれら用の幹線ケーブルを収容し一元化した集合ユニット4と、前記複合ユニット4用の上部カバー5と、必要に応じて使用される下部カバー6と、前記複合ケーブル2の前記複合ボックス1へ及び前記複合ユニット4への可動的係合を可能にする固定具3と、前記複合ケーブル2または幹線ケーブルを固定用するケーブル固定具7とで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オフィス内で使用される情報機器への電源の供給及び通信回線への接続に係るケーブル及び接続用機器に関するものである。
近年、情報の多様化に伴い各種のオフィスではネットワークに接続されたパソコンを用いての作業の必要性が増え、多くの場合事務用デスク(以下デスクとしてのべる)には情報機器としてパソコンと電話機が個々に配置されている。またFAXとプリンター機能を備えた複合機も多く用いられ、それら情報機器には電源の供給と通信回線への接続が必要とされるので、用途に応じた複数のケーブルを個々のデスクや複合機に配線する必要がある。
そこで工事業者がケーブルを敷設することになるが、デスクが集合的に配置されている場合、従来の上記情報機器へのケーブルの配線方法はデスクやキャビネットの上や側面、或いは床上に別々に配置されたOAタップやコンセント、ネットワーク用ハブ(以下ハブとしてのべる)、電話用集合端子等に用途毎のケーブルを個々のデスクに配線する個別配線方法である。またパソコン用電源以外にも携帯電話用充電機用の電源等も要求される場合もありデスク上や周辺に更なる電源コンセントを用意する必要が生じる場合もある。よって集合されたデスクやキャビネット間には多数のケーブルが枝状に敷設されることとなる。「図19」はその様子を示したものであるが、実際には「図19」を上回る数のデスクが対状にも配置されることが多く、敷設されているケーブル数はこれを遥かに上回る数となっている。このことは床上のことなのでOAフロアーやケーブル用配管が用意されていても同様である。
上記したように、枝状に敷設された多数のケーブルはデスクやキャビネット間或いは床上に別々に配置された電源コンセント、ハブ、電話用集合端子等の其々に向かうことになるが、これら全てのケーブルを固定するのは難儀でありケーブルの多くは下垂状態や未固定のまま床上に敷設されることが多い。よってこれらのケーブルが互いに複雑に絡み合って目的のケーブルを特定することも引き出すことも困難な状態になっていることも稀ではない。
また通信用ケーブルの多くは細く被覆が弱くユーザーによってのデスクやキャビネット等の移動があった場合には、これらに挟まれ踏まれて潰された状態になることもある。しかしケーブル自体が変形してしまいガタつきがあまり感じられないことから前記の状態なっていてもユーザーが気付かないまま放置されことが多い。そしてこれが要因となり故障となることもあるし、情報機器が移設された場合には供給用端子が離れているのでケーブル長不足になることもありこれを補うため強く引っ張られたケーブルのコネクタ接続部に曲げ負担がかかり障害が起きることもある。
デスク或いは複合機が少し離れて配置されていることもあるが、この場合も電源用と通信用ケーブルは別々に配線される。OAフロアーや配管が用意されている場合を除き露出配線となるが、ケーブル種も供給源も異なるケーブルは多くの場合直角的な曲りを含めた大型の配線カバーや複数の配線カバーを以て床上に敷設されている。しかし上記同様ユーザーによってデスクまたは複合機が移動されると、色も長も太さも異なる複数のケーブルがむき出しの状態で放置される場合や、複数の配線カバーに挟まれた状態で取り出されることになる。まして電源用とネットワーク用と電話用ケーブルが其々別方向から敷設された場合はより顕著な状態となるので、美観上好ましくないしこれが故障の要因となることも多くある。
ユーザーよりパソコンや電話機の増設或いは移設を要望されると電源用と通信機器用のケーブルの新設工事或いは移設工事をすることになるが、上記した従来の個別配線方式にて行なわれる場合、電源用コンセントとハブと電話用集合端子はデスクやキャビネット間や床上に別々に配置され、上記したように枝状の多数のケーブルは互いに絡み合っていることが多いので、幾つものデスクやキャビネット等を大きく移動しての工事を余儀されることになるし、限られた場所内でケーブル敷設を其々の業者が行うので順番待ち状態になることもあり工事業者が多くの手間や時間を費やしていることも稀ではない。
また、これらのデスクやキャビネット等の大幅な配置変更もあると、電源用コンセントとハブと電話用集合端子も移動され再びそれぞれ配置されることになるが、本来再使用されるべき情報機器への通信用ケーブルは、上記したように変形や傷が生じていている場合やハブと電話用端子が離れた位置にある為ケーブル長が足りず再使用出来ず廃棄されることもある。このようなケーブル廃棄が多くのオフィスに於いて移設工事の度になされることは、図らずとも産業廃棄物を作り出しているとも言える。
以上のことから鑑みるに、従来のオフィス内に於ける情報機器への個別配線方式は最良の手段とは言えないし、電源用コンセントとハブと電話用集合端子等が工事や保守等の作業が困難な位置に別々に配置されていることも最適な方法とは言えない。これらを解決するにはオフィス内における個々のデスクの情報機器や複合機への電源用と通信用ケーブルの個別配線方式と、電源用コンセントとハブと電話用集合端子の配置状況を改めることにあると思われる。そこで電源ケーブルと複数の通信用ケーブルを一本化した構造でこれに外圧緩衝対策と可とう性を加えた複合ケーブルと、デスク上の情報機器または複合機への電源と通信回線の供給を容易にする機器と、電源用コンセントとハブと電話用集合端子の集合化を可能とする集合端子箱を提供して情報機器に係るケーブルと電源と通信回線の供給用機器の問題点を解決する手段を講じることが有効であると考えられる。
そして上記した複合ケーブルとしては、電源ケーブルと通信用ケーブルを一体化した例(特許文献1)があり、この複合ケーブルは電源線と電話線と同軸線を平行に配置し一体化した複合ケーブルであり、一方の先端にはOAタップとした電源用と電話用コンセントと同軸用コンセントを設けてありもう一方には電源用と電話用コンセントと同軸用コンセントを分配式に設けてある。
この特許文献1の複合ケーブルは文献上には記載されてはいないが同軸線及び同軸用コンセントをネットワークケーブル及びネットワーク用コンセントに変更できる構造になっている。しかしながら例えばこの複合ケーブルを前記のように線種及びコネクタを変更したとしても個別配線方式を改めるには有効ではあるが、住宅用に提案されている故にデスクやキャビネット等に挟まれての変形や脚部に潰されての故障発生の要因を減ずる対策はとられてはいないし、デスク上で要求される複数の電源コンセントの用意という条件も満たされてはいない。また電源用コンセントと電話用集合端子とハブを集合配置する手段も採られていない。
この他、同軸ケーブル用分配器、ペアケーブル用コネクタ、UTPケーブル用ハブを収容し使用形態の異なる複数種のケーブルをまとめた複合ケーブルを接続する分岐配線ユニットが提案されている(特許文献2)。この特許文献2の分岐配線ユニットは接続設定でケーブル及び端子の種類を予め決めることが出来るし、使用形態の異なる複数種のケーブルまとめた複合ケーブルと記載されている。よって前記同軸ケーブル用分配器を電源用コンセントに変更するとこれに係るケーブルも必然的に電源ケーブルに変ることになるので、この分岐配線ユニットに電源用コンセントと電話用集合端子とハブを集合させることも可能である。
しかし、上記した複数種のケーブルをまとめた複合ケーブルの形状及び先端の形態は開示されていないが、主に宅内用としての提案であることから、前に述べたオフィス内のデスクやキャビネット等に挟まれての変形や脚部に潰されての故障発生の要因を減ずる対策や、先端にデスク上で要求される複数の電源コンセントの用意もないことが察せられる。またこの分岐配線ユニットの固定方法も定義されていないが、前記同様にオフィス内の集合されたデスクやキャビネットに固定する手段を有するとは記載されていない。また接続される前記複数種のケーブルをまとめた複合ケーブルの着脱を可能にする係合部が用意されておらず、デスクの移動や情報機器の移動が想定されるオフィスに於いてはケーブルの着脱が要求されるので、これらを合わせると幾つかの問題点があることを否定できない。
特開2000−30809号広報 特開2002−217795号広報
本発明は、以上に述べたオフィス内のデスク上の情報機器や複合機への従来の複数配線方法の問題点を解決すべく、外圧保護対策と可とう性を高める手段を有し電源用とネットワーク用と電話用のケーブルをまとめ一体化した複合ケーブルと、デスク等への固定手段を擁し複数の電源用とネットワーク用と電話用のコネクタを備えた集合ボックスの提供と、前記複合ボックス及び前記複合ケーブルの供給源である電源コンセントとハブと電話用集合端子の一元化を可能にする複合ユニットと、前記複合ケーブルの固定具を準備し、必要に応じて提供出来るようにすることを課題とするものである。
問題を解決するための手段
本発明の1は電源ノイズ対策を兼ねる外圧緩衝部を中央にして電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルとを平行的にその両側に分離配置し、
前記電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルの外周の被覆と前記外圧緩衝部とを同一の絶縁用被覆材をもって一体化に成形した情報機器用の複合ケーブルである。
本発明の2は上記の電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルとの間に中空溝を作るべく上記外圧緩衝部の上下両肩部に切り離し用溝部を形成して該外圧緩衝部の部分的削除を可能にして高可とう性への形体変更を可能とする請求項1に記載の情報機器用の複合ケーブルである。
本発明の3は箱状に成形されたボックスに配した電源用と通信用の複数のコネクタと請求項1または2に記載した複合ケーブルを直接またはコネクタを用いて接合し複数の電源供給と複数の通信回線の接続を可能にした情報機器用の複合ボックスである。
本発明の4は請求項1または2に記載した複合ケーブルを可動的に係合する手段と吸着シートまたはマグネットまたは前記吸着シートとマグネット双方による吸着手段を備え下垂錘の収容を可能とする請求項3に記載の情報機器用の複合ボックスである。
本発明の5は係合する請求項1または2に記載した複合ケーブルの長さを違えて複数種類用意された請求項4に記載の情報機器用の複合ボックスである。
本発明の6は長さの異なる複数種類の請求項1または2に記載した複合ケーブルと短尺の請求項1または2に記載した複合ケーブルを係合した請求項4に記載の複合ボックスとのコネクタ式結合を可能とする情報機器用の複合ボックスである。
本発明の7は単数または複数の電源用コンセントを備え複数の通信用端子の収容部と請求項1または2に記載した複合ケーブルの着脱を自由とする係合部と電源用及び通信用幹線ケーブルの固定部とを擁する情報機器用の複合ユニットである。
本発明の8は前記複合ユニットはマグネットまたはネジによる固定手段を備えたベースと上記した全てのケーブルの収容を妨げない形状の上部用カバーまたは上部用カバー及び下部用カバーとで構成される請求項7に記載の情報機器用の複合ユニットである。
本発明の9は単数用及び複数用のケーブルの係合を可能とするケーブル用係止部とマグネットまたはネジのいずれでも可能な被固定体への係止部を備え、
請求項1または2に記載の複合ケーブルの固定及び請求項7に記載の複合ユニット内の電源用及び通信用幹線ケーブルの固定を目的とするケーブル用固定具である。
発明の効果
本発明の1の複合ケーブルによれば、電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルを一本にまとめた複合ケーブルであり、外圧の緩衝対策及び共存するケーブル同士の電源ノイズの軽減措置を講じてあるので、オフィス内の集合的に配置されたデスクやキャビネット間に敷設しても故障になる要因も排除されているし、静電誘導電流による影響も少ないので、オフィス内のデスク上の情報機器または複合機に要求される電源の供給と複数の通信用回線への接続が単数のケーブルによって行うことが出来る。
本発明の2の複合ケーブルによれば、電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルを一本にまとめた複合ケーブルであり可とう性を高めることが可能な構造であることから、単独に配置されたデスクや複合機用に露出的に敷設されても、上記本発明の1に記載したように外圧からの保護対策を講じた単一ケーブルで直角的な曲りにも対応できるので、小型のケーブルカバーでも支障なく敷設できる。よってユーザーによりこのデスクや複合機が多少移動されても故障の危惧も美観を損ねることも少ない。
本発明の3の複合ボックスによれば、複数の電源コンセトとネットワーク用コンセントと電話用コンセントを用意することが出来るので、該複合ボックスを個々のデスクや複合機周辺に配置すれば、情報機器への電源供給と通信回線の接続は互いが僅かな距離にあるので短ケーブルにて容易に行うことが出来る。
この複合ボックスへの供給用ケーブルは本発明の1または2の複合ケーブルであるので、必然的に電源コンセントとハブ及び電話用端子も集合的に配置され、敷設されるケーブルは少数で同じ方向となるので、ケーブル同士が絡まることや上記した該複合ケーブルの構造によって外圧によって損傷する虞もない。よって情報機器の移動や撤去或いは増設工事等は容易であるし、ケーブルを廃棄せざるを得ない要因も生まれてこない。
本発明の4の複合ボックスによれば、固定手段が複数用意されているので、オフィス内のデスク或いはキャビネットがスチール製の場合はマグネット式のものを選択しその上部や側部の望む位置に着脱自由に固定することが出来るし、木製の場合は吸着シート式のものを選択すれば固定することが出来る。また底部に下垂錘を取り付けるスペースが用意されているのでこれを付け加え固定力を増すことも可能である。そして係合した複合ケーブルが可動式に固定されているので敷設方向が水平でも下方であっても該複合ケーブルの曲がり負担は軽微であるので臨む方向に敷設することが出来る。
本発明の5の複合ボックスによれば、デスク上の情報機器または複合機が配置された位置により、電源と通信回線の供給源である電源コンセントやハブ及び電話用端子との距離は其々異なるが、複数種の係合する複合ケーブル長の異なる複合ボックスが用意されているので、最適長の複合ケーブルを係合する複合ボックスを選択することが出来る。
本発明の6の複合ボックスによれば、複合ボックスと複合ケーブルが互いの係合手段をコネクタ式にして分かれているし、前記複合ボックスに係合する複合ケーブルが短いのでデスクへのセットが容易であり、長さの異なる複合ケーブルが複数種用意されているので、設置時の適合ケーブルの選択も接続も容易であるし、もし情報機器や複合機の配置が変わっても適合す長さの係合用複合ケーブルに変えるだけで良い。
本発明の7の複合ユニットによれば、複数の電源用コンセントとハブと電話用集合端子の集合的配置と、これ等に係る幹線ケーブルの収容と、上記複合ボックスへの供給用である本発明の1または2に記載した複合ケーブルを複数係合することが可能であるので、デスク上の情報機器または複合機等への電源の供給と通信回線の接続に係るケーブル及び機器の一体化を図ることが出来る。
本発明の8の複合ユニットによれば、該複合ユニットを最端のデスクやキャビネット側面等にマグネットにより固定することが出来るので、工事や保守管理を容易にすることが出来るし、カバーが用意されているので人や物が接続部に直接触れる虞も無い。また設置する状況によっては壁面への固定も可能である。
そして上記複合ケーブルは該複合ボックスに着脱自由に係合されコネクタによって結合されているので、撤去或いは増設等の工事においてネットワーク工事者或いは電話工事者の何れの工事者であっても短時間で行うことが出来るし、接続に関する工事も容易であるので、該複合ユニットの大幅な移動がない限り電気工事をする必要も無く工事費用の削減を図ることができる。
本発明の9のケーブル用固定具によれば、本発明の3または4の複合ボックスがデスク上に配置されると必然的に本発明の1または2の複合ケーブルも敷設されるが、該ケーブル用固定具は前記複合ケーブルに適応させて成形されておりマグネットによる固定手段を備えているので、例え複数のケーブルであっても同一ライン上に美観を損ねず固定することが出来る。
また該ケーブル用固定具は上記のマグネットによる固定手段に加えネジにても固定することが出来るし上記複合ケーブル以外でも固定出来るので、該ケーブル用固定具を本発明の5の複合ユニット内の幹線用ケーブルの導入部付近にネジによって固定配置し複数の前記幹線用ケーブルの固定具としても用いることが出来る。
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1の情報機器用配線システムは、図2(a)、(b)、(c)に示す複合ボックス1と、図3(a)、(b)、(c)に示す複合ケーブル2とで構成され、図5(a)、(b)に示す形態の複合ケーブルを従えた複合ボックスもってなされるものである。
図2(a)、(b)に示すように前記複合ボックス1の側面1bにはパソコンの電源供給用としてアース付きコンセト1gを2つと、ネットワーク接続用としてのLAN用ジャック1kを備え、もう一方の側面1b1には電話用ジャック1jと一般用コンセント1hを備えているので、複合ボックス1をデスク上に或いは複合機周辺に配置すれば、パソコン本体とディスプレーへの電源供給と携帯用充電器等の一般器具への電源供給が出来るし、ネットワークへの接続と電話機回線への接続が短ケーブルによって容易に接続することが出来る。また複合機の場合でも電源の供給、ネットワークやFAX回線への接続も出来る。そして電話用ケーブルもLANケーブルであるので例えば電話機がIP電話機の場合でも電話用ジャック1jをLAN用ジャックに変えることだけで対応させることが出来る。
上記複合ケーブル2は、図3(a)に示すように絶縁材を用いた絶縁被覆部2dをもって一体化して成形されているが、電源ケーブルと通信用ケーブルとが共存することからケーブル同士のノイズ対策として、通信用ケーブルはネットワーク用ケーブル2cと電話用ケーブル2bを同じフラット型LANケーブルをもって二層状に集約し電源ケーブル2aとは外圧緩衝部2eを隔て配置してある。そしてフラット型LANケーブルを2本使用するのは上記したように電話機がIP電話機になってもコネクタの変更のみで対応することが出来るよう配慮してのことであり、左右対称にしたのは下記に説明する直角的曲りへの対応と該複合ケーブル2への固定具3の取付けを容易にする為である。
この複合ケーブル2がケーブルカバーK等を用いて配線される時に直角的な曲りを要求されことがある。この対策として図3(a)、(b)、(c)に示すように、この絶縁部の両側には切り離し用溝部2f、2f1を形成してあるので、前記切り離し用溝部2f、2f1間を両方とも縦方向に切断すれば外圧緩衝部2eを部分的に削除し中空溝2gを作ることによって可とう性を高めることが出来るし、上記したようにこの複合ケーブル2が左右対称であるので曲げ方向に関わらずケーブルカバーK内に敷設することが出来る。
上記複合ボックス1と上記複合ケーブル2との係合は、上記固定具3をもって行われるので、まず固定具3と複合ケーブル2との係合について説明する。図4(a)は固定具3の斜視図であるが、図に示す3fは下記に説明する複合ボックス1に設けられた連結用軸の収容部3fであり、3eはその収容用のバネ部3eであり、ケーブル押さえ板3aと係止用突起部3bと保持用凹部3cとネジ用孔3dとケーブル収容部3fと固定板3gは複合ケーブル2の収容と固定に係るものである。
複合ケーブル2のケーブル固定具3への固定に至る過程について説明すると、縦方向への固定は複合ケーブル2を固定具3のケーブル押さえ板3aと固定板3g間との開口部を経て収容部3fに置いた後、ケーブル押さえ板3aを閉じて行うが、係止用突起部3bは丸みをおびたテーパー状に成形されているので弾力性を有する固定板3gの保持用凹部3cに悠々確保することが出来る。また横方向への固定は図4(b)、(c)に示すように、縦方向への固定後にネジ用孔3dからネジ3hを上記外圧緩衝部2eにねじ込こみ固定するが、先に述べたように複合ケーブル2は左右対称に成形されているので固定具3を望む方向、望む位置に固定することが出来る。
上記複合ボックス1には図2(a)、(b)に示すように円筒状の連結用軸1dが軸受け部1eによって支持固定され配置されており、前記固定具3には図4(a)に示すように前記連結用軸1dよりわずかに広がる半円筒状の連結用軸の収容部3fと、前記連結用軸よりわずかに狭くし頂上部より弓状の広がりをもって成形された連結用軸の収容用のバネ部3eが形成されている。この形状を以て該連結用軸1dに固定具3の前記バネ部3eの開口部にあてがい横方向に移動させると前記バネ部3eは弾性により広がり該連結用軸1dを収容部3f内に収容することが出来る。この後取り外しの場合を除いて固定具3に加わる力は外方向であるし前記バネ部3eが楯となるので容易に外れることはない。
図6(a)とその断面図(b)に示すように、前記複合ボックス1の軸受け部1eに支持固定された連結用軸1dは前記固定具3のバネ部3e奥の連結軸1dよりわずかに広がりをもつ半円筒状の収容部3f内に包み込むように収容されている。この構造をもって該固定具3とこれに固定された複合ケーブル2は連結用軸1dに沿って左右どちらでも移動させることが出来るし水平方向にも下方向にも向けることが出来るという可動性を有することになる。よって該複合ボックス1がデスクJ上に配置された場合にケーブル通線口が無い場合は図6(c)に示すように平行に、またケーブル通線口が有る場合には図6(d)が示すように下方向にと、デスクJの形状に合わせることが出来るので該複合ケーブル2に曲げ負担を掛けることなく敷設することが可能となる。
従ってこの実施例1の情報用配線システムによれば、オフィス内のデスクや複合機に要求される情報機器や一般器具への電源供給と複数の情報通信回線への接続が、複合ボックス1をもってすれば単独にて全て用意することが出来るし、この複合ボックス1への供給源は外圧対策、曲げ負担対策、ケーブル間のノイズ対策等敷設上障害となる要因を排除する手段が採られた一本の複合ケーブル2であるので、工事をスピーディーに行うことが出来るし敷設後のケーブル障害の虞も少ない。
この実施例1の情報用配線システムは、以下のように用いる。
パソコンや電話機等の情報機器の多くはデスク上に配置されているので、主に該複合ボックス1をデスク上にセットした例をもって説明する。図2(c)に示すように、複合ボックス1は下部に固定用マグネット1fを取着しているのでスチール製のデスクやキャビネット或いは複合機周辺の望む位置に固定することが可能であり、下垂錘1cを装着する用意もあるので該複合ボックス1の固定力を増すことも出来る。またデスク等が木製等である場合は吸着シートによる固定手段も用意されており被固定体を選ぶ必要性は無い。
図2(a)、(b)に示す該複合ボックス1をデスク上に配置すると、図7に示すように、電話機C、携帯電話用充電器B、パソコンD、及びディスプレーEとは互いに目視出来る位置に配置されていることになるので、パソコンD、及びディスプレーEの電源コード28をアース付コンセント1gにと携帯電話用充電器Bを一般用コンセント1hに接続して電源供給を行い、そしてLANケーブル23をLAN用ジャック1iに、電話用コード24を電話用ジャック1jに単ケーブルをもって其々に差し込めば良いので電源の供給も通信回線の接続も容易な作業でできることになる。
他方、複合ケーブル2は前記複合ボックス1が固定されたデスクより電源用コンセントやハブや電話用集合端子に向かって敷設されることになるが、上記したように複合ケーブル2は複合ボックス1に可動的に係合されているので、図6(c)に示すよう天板越えでも、図6(d)に示すようにデスク内部を通す方法でも曲がり負担を掛けることなく配線することが出来るし、デスク数と同じ本数のみ敷設されるので互いが絡み合うことも無い。また、該複合ケーブル2には外圧緩衝部2eが設けられているので例えデスクやキャビネットに挟まれ踏まれても内部のケーブルに直接負担がかかる事も無いし、高さで前記デスクやキャビネットにガタつきが生じるのでまま放置されることも無い。
よって図5(a)、(b)が示すように、該複合ケーブル2の先端には電源用プラグ2jとLAN用プラグ2kと電話用プラグ2lが配置されており其々を該当する端子に接続させることが出来る。また該複合ケーブル2が複合機から敷設される場合は露出配線等にはなるが接続に関しては上記と同様である。
上記複合ケーブル2の上記複合ボックス1への係合は直接式でも良いし、コネクタ式の係合法式でも良い。これはデスクまたは複合機の位置はそれぞれ異なり前記複合ケーブルの長さも違える必要性もあるので、その対応手段として直接式の場合は係合する上記複合ケーブル2の長さの異なる複数種の上記複合ボックス1を用意すれば必要とする敷設長にあわせた選択ができるし、コネクタ式の場合は上記複合ボックス1に適度な長さの前記複合ケーブル2を係合し、複数種の長さの異なる係合用複合ケーブルを別に用意することで、長さを選択して係合することが出来るので最適な長さの複合ケーブルを係合する複合ボックスにすることが出来きるし、この方法はたとえデスク間で情報機器の移動があっても前記係合用複合ケーブルを変えるだけで済む利点がある。
また複合ボックス1には図2(a),(b)に示す天板1aが存在する。この天板1aのサイズは携帯電話用充電器Bの置き台としての使用を意図し、一般的携帯電話の充電器よりやや大きめに設計成形してあるので、図7に示すようにデスク上に固定された複合ボックス1上に携帯電話用充電器Bをセットすれば、一般用コンセントが真下に用意されているので、デスク上のスペースを塞ぐ事も無く都合のよい場所に置けることになる。
尚、図3(a)に示す複合ケーブル2における電源ケーブル2aのシールド部2hは、情報機器の静電気及び漏電対策用として図2(a)に示す複合ボックス1におけるアース付コンセント1gのアース用として用意したものであるので、必ずしもシールド式でなく例えばアース線を用いる等の他の方法でも良い。また複合ボックス1の形状も、図2(a)、(b)に示す形状ではなく、コンセント類と通信用ジャック類全てを同一面に配置してタップ式にしても良いし、デスクへの埋め込み方式にしても良い。
実施例2の情報用配線システムは、実施例1を採用し、加えて図8に示す複合ユニットのベース4(以下複合ユニットとしてのべる)と、図16(a)、(b)に示す前記複合ユニット4用の上部カバー5と、図14に示す下部カバー6と、図9に示すケーブル固定具7の幾つか、或いはすべてを採用したものであり、これ以外の点は全て実施例1と同様であるので以下には実施例1と異なる部分についてのみ記載し、重なる部分は説明の都合上必要な場合を除いて説明しない。また下記に述べる前記複合ユニット4内のハブと電話用集合端子は、既定品として初実装の必要性はなく後から同等品を採用しても良いが、説明の都合上実装されているものとして説明する。
まず複合ユニット4と上部カバー5と下部カバー6を用いた例を説明する。8(a)に示すように、上記複合ユニット4にはハブGと電話用集合端子Hが配置されるので、該複合ユニット4をスチール製にしてマグネットによる吸着方式のハブと電話用集合端子を採用すれば自由に配置出来るようにしてある。また電源用コンセント及び図9(a)に示すケーブル固定具7は安全性を考慮してネジによる固定方式を採用してある。
そしてそれらへの供給源となるLAN用幹線ケーブル23、電話用幹線ケーブル22、電源用幹線ケーブル27は床面方向から配線され、上記ケーブル固定具7に固定されている。この固定手段は図10(c)に示すように結束用バンド等で行ってもよいが、図8(a)に表示具を備えた固定具Aにて示したのは幹線ケーブルでありその供給源を表示し後の保守管理を容易にする配慮からである。また電源用コンセントLを2つ用意し、かつ電源用幹線ケーブルを別にしたのは各複合ボックスにて使用される最大消費電力を考慮してのことであるので、必要性に応じたケーブル数を敷設すれば良い。
そして図8(a)に示すように、上記ケーブル固定具7に固定された上記各幹線ケーブルを上記ハブGと電話用集合端子Hと電源用コンセントLの其々に接合することによって、該複合ユニット4は実施例1にて説明した複数の複合ケーブル2への電源の供給元と通信回線の接続元の一元化を図ることが出来る。
この複合ユニット4の被固定体への取り付は、図8(b)に示すように該複合ユニット4の裏面に固定用マグネット4hを複数配置してあるので、図1に示すようにスチール製のデスクやキャビネットの側面に固定出来るし、固定先が壁面の場合には前記固定用マグネット4hが固定ネジ4iによって固定されているので、これらを取り外しこの孔を利用して他の固定手段によって固定することも出来る。
上記工程により固定された複合ユニット4への複合ケーブル2の係合について説明する。まず図11(a)に示すように既に複合ボックス1に係合された複合ケーブル2のプラグ側にも固定具3を取付けて下記に説明する手段によって上記複合ユニット4に係合させるが、前記複合ケーブル2への前記固定具3の固定手段は実施例1でと同じなので説明を省略する。
一方複合ユニット4には図8に示すように、ネジにより固定され上下対をなした軸固定部4eによって固定された固定具連結用軸4dが左右対称的に配置してある。これは複合ケーブル2の導入方向を選択できるようにして、該複合ユニット4のデスクやキャビネットの側面への配置が左右の既定無く出来るように配慮したものであるので一方は該軸固定部4eの固定ネジ用孔だけでも良い。
図11(b)、(c)に示すように、上記複合ケーブル2は固定具連結用軸4dの何れかに該固定具3をもって係合されるが、この係合についての詳細な説明は実施例1で説明した複合ボックス1への固定具3の係合手段と同じであるので省略するが、この係合手段は撤去工事をも踏まえて該固定具3を内側に向かい横方にスライドさせればバネ部3eが広がり容易に撤去できるよう配慮してあるし、実施例1にて述べたように内部の電源用ケーブルや通信用ケーブルに直接曲げ負担や引っ張り負担がかかる事も無い。
複合ケーブル2はこのようにして複合ユニット4に係合されるが、図12に示すように、該複合ケーブル2から分離された電源ケーブル2aと、電話用ケーブル2bと、LAN用ケーブル2cは、該複合ユニット4に複数配置されたケーブルサドル26に用途別に収容され、先端に配置された電源用プラグ2jを電源用コンセントLに、電話用プラグ2mを電話用集合端子Hに、LAN用プラグ2kをハブGに其々接続することで、デスク上或いは複合機周辺に配置された複合ボックス1に電源と通信回の供給を行うことが出来るし、プラグやコンセントとの接続部に曲げ負担がかかる事も無い。
先に説明したように複合ユニット4への複数の幹線ケーブルの収容は床方面からなされるが、該複合ユニットが多少移動される場合があることを想定すると、前記幹線ケーブルに余長を持たせる必要があるので、図13に示すようにケーブル固定具7下にスペースを用意し余長部を結束バンド25等によって束ね収容出来るようにしてある。
そして図15が示すように該複合ユニット4の上部側にはハブGと電話用集合端子Hと電源用コンセントLが2つ配置され、下部側には上記した各幹線ケーブルの余長部が結束バンド等25によって束ねられ収容されている。しかし前記各幹線ケーブルの束ねられた余長部は押し込められるように収容されることが予想され、この部分に係わりのない作業でもその度に該余長部を再収用するのは手数が掛かる作業となるのは明らかである。そこで図14に示すように、縦方向が前記下部側のみを囲う長さでコの字状に成形した下部カバー6を用意し、移設工事、増設工事、メンテナンス等が下部側への関わりを持つことなく行えるようにしてあるので工事の簡略化を図ることが出来る。
上記下部カバー6は上記複合ユニット4に用意された支柱ネジ4cに固定用ネジ6bによって固定されるが、上記の各幹線ケーブルはケーブルカバーK等によって床面上より敷設され上記下部カバー6はその上に配置されることになるが該ケーブルカバーK等の高さは指定できない。そこで図14が示すように前記下部カバー6に前記複合ユニット4への係合用孔6aを縦長に成形して上下移動を自由にし、下方側を透図にして表した図15が示すように、該下部カバー6はケーブルカバーK等を押さえつけることなく悠々固定できるようにしてある。
図8(b)に示すように上記複合ユニット4の裏面の複数の固定用マグネット4hは固定ネジ4iによって固定されているので、前記複合ユニット4部に該固定用マグネット4hの外側両側部に添うように配置された枠部4fによって回転を防いでいる。この枠部4fは前記複合ユニット4と同じ長さで形成されており、図16(b)が示すように該複合ユニット4が固定された場合は該枠部4fがその固定面と直角方向に接するので図8(c)に示すように前記固定面と前記複合ユニットとの間には中空枠4bが形成される。
図16(a)に示すように、上部カバー5はその側面5cには複合ユニット4への複合ケーブル2の係合を妨げない高さと幅をもったケーブル導入口5dと、その上部面5eには前記複合ユニット4への係合用突起部5aと、正面には固定ネジ用孔5bが其々2つずつ形成され、内面を上記複合ユニット4より僅かに大きくして成形されている。
該複合ユニット4が先に述べた工程をえて固定された状況下に於いて、上部カバー5を複合ユニット4よりやや上方にセットし被固定面に沿って移動させると、図16(b)に示すように前記係合用突起部5aは上記中空枠4b内に収容され該複合ユニット4と該下部カバー6上に掛け止めすることが出来る。
そして上記上部カバーは、複合ケーブル2の係合と各種コンセントへの接続を妨げない奥行を持ち、下部カバーは該上部カバー内より僅かに低く、また上記したように複合ユニット4と下部カバーの横幅は同じに成型され上部カバー5の内面幅はそれより僅かに大きいので、図17に示すように該上部カバー5は下部カバー6を包み込むようにセットされ、複合ユニット4に用意された支柱ネジ4cに固定用ネジ5fによって固定される。
図1に示すように、デスク及びキャビネット等が並列的にのみ配置された場合、上記複合ケーブル2が床上に敷設されると人や物によって衝撃を受ける虞や、美観を損ねることもあるので、図9(a),(b)に示すマグネットを取帯したケーブル固定具7よって該複合ケーブル2を固定して敷設することが望ましい。このケーブル固定具7は図10(a),(b)が示すように、前記複合ケーブル2の敷設数が単数であっても複数でもケーブル係合部7bによって固定することが出来るように成形されているので同一ライン上に固定することも可能である。また余長がある場合には結束バンド25等によって束ねる必要が有るが、該複合ケーブル2は横に広い平行型であるので容易に束ねることが出来る。
さらに説明するが、さきに説明した複合ユニット4内のハブGは、既設や指定されたハブを用いても良いし、図8に示す配列でなくても良い。図18(a)に示すように、サイズや形状等の理由で該複合ユニット4内に収容出来ない場合には、複合ケーブル2が係合されない側の外部側面に該ハブG1を添うように配置すれば良い。そして前記複合ケーブル2のLAN用ケーブル2cをケーブルサドル26に収容通過させ該ハブG1に接続するが、図16(a)に示すように上部カバー5には両側面にケーブル導入口5dが形成されているので、前記LAN用ケーブル2cの複合ユニット4内通過を妨げることはないし、図18(b)が示すように、LAN用ケーブル2cが大きく露出することも無く前記上部カバーを取り付けることが出来る。またハブの増設が必要な場合は上記と同様に外部側面に取り付ければよい
以上の説明以外に電話機がIP電話機の場合もあるが、この場合には実施例1にて説明したように複合ケーブル2の通信用ケーブルは2本ともLAN用ケーブルを用いているので、複合ボックス1の電話用ジャック1kをLAN用ジャックに、複合ケーブルの電話用プラグ2mをLAN用プラグに、そして複合ユニット内の電話用集合端子Hをハブに変更するという容易な工程にて対応することが出来る。
また該複合ユニット4は、先に説明したように複合機等へも電源と通信回線の供給を行うこともある。しかし複合機は消費電力が多く別回路の電源供給が必要とされる場合が多い。この対応策として該複合ユニット4には電源用コンセントLの下側に図12に示す増設コンセントの取付け用孔4gが用意されており、別回路の電源を用意すればコンセントを容易に増設することが出来るので、上記の複合ケーブル2による複合機への専用回路の電源供給と通信回線の供給を行うことも出来る。
次に複合ユニット4に上部カバー5のみを用いた例を説明するが、上記例と異なる部分についてのみ記載し、重なる部分は説明の都合上必要な場合を除いて説明しない。
オフィス内に集合的に配置されたデスクが少数で電源コンセントLを2つ用意する必要がない場合には、図20に示すように、上記複合ユニットの下部側を切断して複合ユニットを小型化することも可能である。この形状の場合には上記したような幹線ケーブルの余長を収容するスペースは少なくなるが前記幹線ケーブルも小数となるので前記電源コンセントL下方に収容することが出来る。そして図21に示すように、デスクやキャビネットの側面等に固定すればよい。この形状の複合ユニットの制作はケーブル固定具7用の取付用孔を予め準備しておけば下部側の切断工程のみで対応出来るので経費が少なくて済むし、ハブも小型のもので良いし、下部カバーの必要も無いので安価にて提供することが可能になる。
図には示さないが、複合ユニット4には上記したようにハブGまたはG1と、電話用集合端子H、電源コンセントL、及びケーブルの導入口が用意されているので、情報機器等への接続は必ずしも複合ケーブル2を用いなくても良い。例えば情報機器が遠く離れて配置されている場合のLANケーブルや電話用ケーブル或いは電源ケーブル等単独に配線されたケーブルの収容も可能である。
従ってこの実施例2の情報機器用配線システムは、図1に示すように、実施例1に加え最端のデスクまたはキャビネットの側面等の工事や保守管理を容易にする場所に上記複合ユニット4を配置し、上記複合ケーブル2を収容することによって電源と通信回線の供給元を一元化することが出来る。よって設置工事や保守管理を極めて容易に短時間で行うことが出来るし、移設や増設等の工事においても短時間で少ない工事者によって容易に行うことが出来るので、材料費や工事費等の削減を図ることも可能である。
は実施例2によって配置された複合ボックスと複合ユニットと敷設された複合ケーブルの状態を示す斜視図。 (a)、(b)は複合ボックスの斜視図、(c)は複合ボックスの底面図。 (a)は複合ケーブルの断面図、(b)、は実施例1の複合ケーブルを可とう性を高める為に保護部を部分的に削除した状態の平面図、(c)はそのケーブルをケーブルカバー内に収容した状態の平面図。 (a)は固定具の斜視図、(b)は実施例1の複合ケーブルを固定具に収容した状態の断面図、(c)はその状態の斜視図。 は実施例1の複合ボックスに複合ケーブルを係合した状態の斜視図。 (a)は実施例1の複合ボックスに複合ケーブルを係合した状態の正面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は実施例1の通線口のないデスク上に複合ボックスをセットした状態の断面図、(d)は通線口のあるデスクに複合ボックスをセットした状態の断面図。 は実施例1の複合ボックスと複合ケーブルを取付けた状態の斜視図。 (a)は実施例2の複合ユニットの斜視図,(b)はその背面の斜視図、(c)は実施例2の複合ユニットの上部側の斜視図。 (a)は実施例2のケーブル固定具の斜視図、(b)はその底面図。 (a)、(b)、(c)は実施例2のケーブルを係合した状態の斜視図。 (a)は実施例2の複合ケーブルのプラグ側に固定具を取り付けた状態の斜視図、(b)、(c)は実施例2のその固定具を複合ボックス内の固定具連結用軸への取り付け前後の状態を示す斜視図。 は実施例2の複合ケーブルを複合ユニットに係合した状態を示す斜視図。 は実施例2の複合ユニットの下部側に収容した幹線ケーブルの状態を示す斜視図。 は実施例2の複合ユニット用の下部カバーの斜視図。 は実施例2の複合ユニットに下部カバーを取り付けた状態の透し図。 (a)は実施例2の複合ユニットの上部カバーの斜視図、(b)は実施例2の固定した複合ユニットに上部カバーと下部カバーを取り付けた状態の側面図。 は実施例2の複合ユニットに上部カバーと下部カバーを取り付けた状態を示す斜視図。 は実施例2のハブを複合ユニット外取り付け時の斜視図。 は従来の個別配線方式にてオフィス内のデスク上の情報機器用に配線された電源ケーブルとLANケーブルと電話用ケーブルを示す斜視図。
符号の説明
1 複合ボックス
1c 下垂錘の装着部
1d 固定具用の連結用軸
1f 固定用マグネット
1g アース付コンセント
1h 一般用コンセント
1j LAN用ジャック
1k 電話用ジャック
2 複合ケーブル
2a 複合ケーブル内の電源ケーブル
2b 複合ケーブル内の電話用ケーブル
2c 複合ケーブル内のLAN用ケーブル
2d 絶縁被覆部
2g 中空孔
2j 複合ケーブル内の電源ケーブルのコンセント
2k 複合ケーブル内のLAN用ケーブルのプラグ
2m 複合ケーブル内の電話用ケーブルのプラグ
3 固定具
3a ケーブル押さえ板
3b 係止用突起部
3c 保持用凹部
3d 複合ケーブルの固定用ネジ用の孔
3e 連結用軸の収容用のバネ部
3f 連結用軸の収容部
4 複合ユニット
4a 下部カバー用支柱ネジ
4b 上部カバーの係合用突起部の収容用の中空枠
4c 上部カバー用支柱ネジ
4d 固定具の連結用軸
4e 軸固定部
4f 枠部
4h 固定用マグネット
4i 固定用マグネット固定ネジ
5 上部カバー
5a 複合ユニットへの係合用突起部
5b 複合ユニットへの固定用ネジ用孔
5d 複合ケーブルの導入口
5f 固定用ネジ
6 下部カバー
6a 複合ユニットへの固定ネジ用孔
6b 固定用ネジ
7 ケーブル固定具
7a ネジ固定用孔
7b ケーブル係合部
7c 固定用マグネット
21 電源プラグ
22 電話用幹線ケーブル
23 LANケーブル
24 電話用コード
25 結束バンド
26 ケーブルサドル
27 電源用幹線ケーブル
28 電源コード
A 表示具兼ケーブル固定具
B 携帯電話用充電器
G ネットワーク用ハブ
H 電話用集合端子
J 机
K ケーブルカバー
L 電源用コンセント

Claims (9)

  1. 電源ノイズ対策を兼ねる外圧緩衝部を中央にして電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルとを平行的にその両側に分離配置し、
    前記電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルの外周の被覆と前記外圧緩衝部とを同一の絶縁用被覆材をもって一体化に成形した情報機器用の複合ケーブル。
  2. 上記の電源用ケーブルと複数の通信用ケーブルとの間に中空溝を作るべく上記外圧緩衝部の上下両肩部に切り離し用溝部を形成して該外圧緩衝部の部分的削除を可能にして高可とう性への形体変更を可能とする請求項1に記載の情報機器用の複合ケーブル。
  3. 箱状に成形されたボックスに配した電源用と通信用の複数のコネクタと請求項1または2に記載した複合ケーブルを直接またはコネクタを用いて接合し複数の電源供給と複数の通信回線の接続を可能にした情報機器用の複合ボックス。
  4. 請求項1または2に記載した複合ケーブルを可動的に係合する手段と吸着シートまたはマグネットまたは前記吸着シートとマグネット双方による吸着手段を備え下垂錘の収容を可能とする請求項3に記載の情報機器用の複合ボックス。
  5. 係合する請求項1または2に記載した複合ケーブルの長さを違えて複数種類用意された請求項4に記載の情報機器用の複合ボックス。
  6. 長さの異なる複数種類の請求項1または2に記載した複合ケーブルと、
    短尺の複合ケーブルを係合した請求項4に記載の複合ボックスとのコネクタ式結合を可能とする情報機器用の複合ボックス。
  7. 単数または複数の電源用コンセントを備え複数の通信用端子の収容部と請求項1または2に記載した複合ケーブルの着脱を自由とする係合部と電源用及び通信用幹線ケーブルの固定部とを擁する情報機器用の複合ユニット。
  8. 前記複合ユニットはマグネットまたはネジによる固定手段を備えたベースと上記した全てのケーブルの収容を妨げない形状の上部用カバーまたは上部用カバー及び下部用カバーとで構成される請求項7に記載の情報機器用の複合ユニット。
  9. 単数用及び複数用のケーブルの係合を可能とするケーブル用係止部とマグネットまたはネジのいずれでも可能な被固定体への係止部を備え、
    請求項1または2に記載の複合ケーブルの固定及び請求項7に記載の複合ユニット内の電源用及び通信用幹線ケーブルの固定を目的とするケーブル用固定具。
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