JP2010097799A - 突入電流防止回路および発光装置、それを用いた照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷を短時間で動作状態に遷移させる。
【解決手段】平滑用キャパシタCsは、駆動対象の負荷回路10と並列に設けられ、一端P1に負荷回路10と共通の駆動電圧Vdrvを受ける。突入電流防止回路100は、平滑用キャパシタCsに対する突入電流を防止する。第1抵抗R1は、平滑用キャパシタCsの他端P2と、基準電圧端子P3の間に設けられる。第1トランジスタTR1は、第1抵抗R1と並列に設けられる。バイアス回路20は、第1トランジスタTR1のバイアス電圧Vbiasを平滑用キャパシタCsの両端間の電圧Vcに応じて調節する。バイアス回路20は、第1抵抗R1に流れる充電電流IR1と第1トランジスタTR1に流れる充電電流ITR1の和が実質的に一定となるように、バイアス電圧Vbiasを調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路保護技術に関し、特に、平滑用キャパシタに流れ込む突入電流の防止技術に関する。
近年、蛍光ランプに代えて、高効率、長寿命が期待される発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下、LEDと略す)を照明器具として利用する技術が提案されている。たとえば、特許文献1には、商用交流電圧を整流し、平滑用キャパシタを含む平滑回路によって平滑化して、負荷であるLEDのアレイに供給するLED点灯装置が開示される。同文献記載のLED点灯装置によれば、発光ダイオードの駆動に必要な電圧を安定に供給し続けることができる。
平滑用キャパシタは、所定のノードもしくは端子に現れる電位を安定化するために利用される。平滑用キャパシタは、安定化の対象となるノードと、接地電位端子や基準電圧端子などの別の端子との間に設けられる。しかしながら、同文献の装置では、回路の起動時等に平滑用キャパシタに蓄えられた電荷がゼロもしくは非常に少ない状態において、突然、整流された電圧が平滑用キャパシタに印加されると、回路素子の定格電流を超える突入電流が発生し、平滑用キャパシタや、その他の回路素子の信頼性に影響を及ぼすおそれがある。
特許文献2、3には、平滑用キャパシタと直列にトランジスタを設け、そのオン抵抗を徐々に低下させることにより、突入電流を設ける技術が開示される。しかしながらトランジスタのオフ時の抵抗は無限大であるため、平滑用キャパシタの充電に長い時間がかかり、LEDが発光するまでの遅延が長くなるという問題がある。かかる問題は、LED以外の負荷を駆動する際にも生じうる。
特開2004−273267号公報 特開2006−301804号公報 特開2000−14152号公報
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的のひとつは、負荷を短時間で動作状態に遷移させることができる突入電流防止回路の提供にある。
本発明のある態様は、駆動対象の負荷と並列に設けられ、一端に負荷と共通の駆動電圧を受ける平滑用キャパシタに対する突入電流を防止する突入電流防止回路に関する。この突入電流防止回路は、平滑用キャパシタの他端と、基準電圧端子の間に設けられた第1抵抗と、第1抵抗と並列に設けられた第1トランジスタと、第1トランジスタのバイアス電圧を平滑用キャパシタの両端間の電圧に応じて調節するバイアス回路と、を備える。
この態様によると、起動直後に第1トランジスタがオフであったとしても、第1抵抗の経路によって平滑用キャパシタを充電することができ、起動時間を短縮できる。また第1トランジスタと並列に第1抵抗を設けることにより、第1トランジスタ(FET:電界効果トランジスタ)に流れる電流が小さくなるため、第1トランジスタの消費電力を減らし、ひいては最大ドレイン損失Pの小さな、小型で、かつ/あるいは安価な素子を利用することができる。
バイアス回路は、第1抵抗に流れる電流と、第1トランジスタに流れる電流の和が実質的に一定となるように、バイアス電圧を調節してもよい。
この態様によると、平滑用キャパシタに対する充電電流を設計次第で一定に保つことができる。
バイアス回路は、平滑用キャパシタと並列な経路に直列に設けられた第2、第3抵抗と、その制御端子が、第2、第3抵抗の接続点の電位でバイアスされた第2トランジスタと、第2トランジスタに流れる第1電流に応じてバイアス電圧を発生するインピーダンス回路と、を含んでもよい。
この構成によれば、第1抵抗に流れる電流と、第1トランジスタに流れる電流の和を、好適に一定に保つことができる。
バイアス回路は、第2抵抗の両端間の電圧を所定値で固定する第1定電圧素子をさらに含んでもよい。第1定電圧素子はツェナーダイオードであってもよい。
この構成では、平滑用キャパシタの電圧が駆動電圧に近い状況において、平滑用キャパシタの電圧が一定値を超えた場合に、第2トランジスタに流れる電流、つまり第1トランジスタのバイアス電圧を一定に保つことができる。
インピーダンス回路は、第1電流の経路上であって、第1トランジスタの制御端子と基準電圧端子との間に直列に設けられた第4抵抗と第2定電圧素子とを含んでもよい。第2定電圧素子はツェナーダイオードであってもよい。
この構成では、第2定電圧素子を設けることにより、平滑用キャパシタの電圧が、駆動電圧より低い状況において、第1トランジスタのバイアス電圧を、最適な領域にシフトさせることができる。
本発明の別の態様は、発光装置である。この装置は、交流電圧を整流する整流ブリッジ回路と、整流ブリッジ回路の出力電圧を平滑化する平滑用キャパシタと、平滑用キャパシタと並列な経路上に、直列に接続された、複数の発光ダイオードを含む発光ダイオードアレイおよび定電流回路と、平滑用キャパシタに対する突入電流を防止する上述のいずれかの態様の突入電流防止回路と、を備える。
この態様によると、平滑用キャパシタへの充電電流を抑制できるとともに、電源の投入後、短時間で発光ダイオードを発光させることができる。
本発明のさらに別の態様は、照明装置である。この装置は、上述の発光装置を備える。照明器具は、ユーザは、自分がスイッチをオンしてから、照明が点灯するまでの期間をシビアに知覚するため、LEDを短時間で発光可能な発光装置のアプリケーションとして好適である。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、平滑用キャパシタに流れる突入電流を防止し、かつ短時間で負荷を動作状態に遷移させることができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施の形態に係る突入電流防止回路100の構成を示す回路図である。図1には、突入電流防止回路100とともに、負荷回路10、平滑用キャパシタCs、電源回路30が示される。図1は、突入電流防止回路100の好適なアプリケーションとして、照明装置200に利用される状態を示している。ただし突入電流防止回路100の用途はこれに限定されず、その他のさまざまなアプリケーションに利用可能である。
負荷回路10は、LEDアレイ2および定電流回路6を含む。LEDアレイ2は、直列に接続された複数のLED4を含む。定電流回路6は、LEDアレイ2に流れる電流を制御する。
電源回路30は、電源スイッチ32、交流電源34、整流ブリッジ回路36を含む。交流電源34は50Hzもしくは60Hzの100V商用交流電圧Vacを生成する。整流ブリッジ回路36は、交流電圧Vacを全波整流する。電源スイッチ32は、交流電源34から整流ブリッジ回路36に至る経路上に設けられており、ユーザによってオン、オフが制御される。
電源回路30は、図1に図示する交流電圧を直流電圧に変換する回路(AC/DCコンバータ)の他、入力された直流電圧を昇圧あるいは降圧し、安定化して出力するDC/DCコンバータなどであってもよい。
平滑用キャパシタCsは、負荷回路10と並列に設けられ、その一端P1に負荷回路10と共通の、整流ブリッジ回路36の出力電圧(駆動電圧ともいう)Vdrvを受け、これを平滑化する。平滑用キャパシタCsの容量値は、アプリケーションに応じて適宜選択すればよく、たとえば数μF〜数百μFの電解コンデンサを用いることができる。そのほか、セラミックコンデンサなどを利用してもよい。
ある実施の形態においては、平滑用キャパシタCsは、電源回路30の一部を構成してもよい。たとえば、電源回路30がスイッチングレギュレータやチャージポンプ回路の場合、その出力キャパシタが平滑用キャパシタCsに相当する。
突入電流防止回路100は、平滑用キャパシタCsに対する突入電流を防止する。突入電流防止回路100は、第1抵抗R1、第1トランジスタTR1、バイアス回路20を備える。なお、図1には、各素子のパラメータの好適な値が示されるが、当業者は駆動される負荷の種類や特性に応じて、これらのパラメータの値を適宜変更できる。
第1抵抗R1は、平滑用キャパシタCsの他端P2と、基準電圧端子P3の間に設けられる。第1トランジスタTR1は、第1抵抗R1と並列に設けられる。たとえば第1トランジスタTR1はNチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、ドレインが平滑用キャパシタCsの他端P2と接続され、ソースが基準電圧端子P3と接続される。
バイアス回路20は、第1トランジスタTR1のバイアス電圧(ゲート電圧)Vbiasを、負荷回路10に供給される駆動電圧Vdrvに応じて調節する。
バイアス回路20は、平滑用キャパシタCsの充電プロセスにおいて、第1抵抗R1に流れる電流IR1と、第1トランジスタTR1に流れる電流ITR1の和が一定となるように、バイアス電圧Vbiasを調節する。和を一定に保つために、バイアス回路20は以下の構成を有する。
バイアス回路20は、第2抵抗R2、第3抵抗R3、第2トランジスタTR2、インピーダンス回路22、第1定電圧素子ZD1、第5抵抗R5を含む。定電圧素子としてはツェナーダイオードが好適に利用できる。第1定電圧素子ZD1のツェナー電圧Vz1を30Vとする。
第2抵抗R2および第3抵抗R3は、平滑用キャパシタCsと並列な経路に、直列に設けられる。第2トランジスタTR2は、その制御端子が、第2抵抗R2、第3抵抗R3の接続点P4の電位でバイアスされる。たとえば第2トランジスタTR2はPNP型のバイポーラトランジスタであり、その制御端子(ベース)には、接続点P4の電位V1が印加されている。第2トランジスタTR2のベースエミッタ間電圧は、第2抵抗R2に生ずる電圧降下に応じて変化する。第5抵抗R5は、第2トランジスタTR2のエミッタと平滑用キャパシタCsの一端P1の間に設けられ、第2トランジスタTR2の動作状態(バイアス状態)を安定化させる。
第1定電圧素子ZD1は、第2抵抗R2と並列に設けられており、第2抵抗R2の両端間の電圧、つまり第2トランジスタTR2のベースエミッタ間電圧を、所定値で固定する定電圧回路として機能する。定電圧回路としてツェナーダイオード以外の素子を利用してもよい。
インピーダンス回路22は、第2トランジスタTR2に流れる第1電流I1に応じたバイアス電圧Vbiasを発生し、第1トランジスタTR1の制御端子(ゲート)に供給する。インピーダンス回路22は、有意なインピーダンスZを有しており、第1トランジスタTR1のゲートソース間に設けられる。インピーダンス回路22に第1電流I1が流れると、その両端間には、
Vbias=I1×Z
の電圧降下が発生する。この電圧降下Vbiasがバイアス電圧として第1トランジスタTR1に与えられる。
インピーダンス回路22は、第4抵抗R4、第2定電圧素子ZD2を含む。第4抵抗R4および第2定電圧素子ZD2は、第1電流I1の経路上であって、第1トランジスタTR1の制御端子(ゲート)と基準電圧端子P3との間に直列に設けられる。
図2は、FETの電圧電流特性を示す図である。横軸はゲートソース間電圧Vgsを、縦軸はドレイン電流Idsを示し、ドレインソース間電圧Vdsが10Vの場合を想定している。第2定電圧素子ZD2を設け、そのツェナー電圧Vzを最適化することにより、ゲートソース間電圧Vgsの最適な範囲を利用することができる。
以上が突入電流防止回路100の構成である。続いてその動作を説明する。図3(a)、(b)は、図1の突入電流防止回路100の始動時の電圧の変化を示す。図3(a)は、第1トランジスタTR1のゲートに供給されるバイアス電圧Vbiasを、図3(b)は第1抵抗R1の両端間の電圧VR1を示す。
時刻t0に電源スイッチ32をオンした直後、平滑用キャパシタCsの電圧(キャパシタ電圧という)Vcは0であり、第2抵抗R2の両端間の電圧VR2も0である。したがって第2トランジスタTR2に流れる電流I1も0であり、ゆえにバイアス電圧Vbiasは実質的に0であるから、第1トランジスタTR1はオフ状態である。したがって、平滑用キャパシタCsは、第1抵抗R1を介して充電される。時間とともに平滑用キャパシタCsの充電が進むと、キャパシタ電圧Vcは時間とともに上昇する。
キャパシタ電圧Vcが125V以下のとき、第2抵抗R2の電圧VR2は、第2抵抗R2と第3抵抗R3の分圧比で決定されるが、キャパシタ電圧Vcが125V〜155Vの範囲では、第2抵抗R2の電圧VR2は第1定電圧素子ZD1のツェナー電圧Vz1(=30V)となる。
第2トランジスタTR2のベースエミッタ間の順方向電圧をVbe(=0.7V)とする。
R2<Vz1の場合、第5抵抗R5の両端間の電圧VR5は、
R5=VR2−Vbe
となる。したがって、第1電流I1は、
I1=VR5/R5={Vc×R2/(R2+R3)−Vbe}/R5 …(1)
となる。Vcに対して、Vbeは十分に小さく無視できるから、
I1≒Vc×R2/(R2+R3)/R5 …(1’)
となり、第1電流I1は、キャパシタ電圧Vcにほぼ比例する。
第1電流I1がわずかに流れると、第2定電圧素子ZD2には、ツェナー電圧Vz(=3.6V)の電圧降下が発生する。したがってバイアス電圧Vbiasは、
Vbias=Vz+I1×R4 …(2)
に従って変化する。
式(1)を式(2)に代入すると、キャパシタVcが増加するにしたがって、バイアス電圧Vbiasは、Vz=3.6Vを初期値として、時間ともに増加していくことがわかる。
起動開始後、150ms経過した時刻t1にキャパシタ電圧Vcが125V〜155Vに達すると、第2抵抗R2の電圧降下VR2は、30Vになる。このとき、第1電流I1は、
I1={30−0.7}(V)/0.3(MΩ)=98(μA)
となり、バイアス電圧Vbiasは、
Vbias=98(μA)×19(kΩ)+3.6(V)=5.46(V)
となり、第1トランジスタTR1がフルオンする。時刻t1以降、第1抵抗R1は第1トランジスタTR1によってバイパスされ、第1抵抗R1に流れる電流は実質的に0(A)となる。つまり、負荷回路10に流れる負荷電流(駆動電流)は、第1抵抗R1に流れないため、無駄な消費電力が抑制される。
以上の突入電流防止回路100は、以下の利点を有している。
第1抵抗R1の電圧降下VR1は、
R1=Vdrv−Vc
で与えられ、第1抵抗R1を介した平滑用キャパシタCsの充電電流IR1は、
R1=VR1/R1
で与えられる。電源スイッチ32をオンした直後、駆動電圧Vdrvは最大で140Vとなり、時間の経過とともに平滑用キャパシタCsの充電が進みキャパシタ電圧Vcが増加すると、それに反して充電電流IR1は減少していく。
一方、第1トランジスタTR1を介した平滑用キャパシタCsの充電電流ITR1は、バイアス電圧Vbiasに応じて変化する。つまり、キャパシタ電圧Vcの増加にともなって、充電電流ITR1は増加していく。
図1の突入電流防止回路100によれば、抵抗値やトランジスタの特性を最適化することにより、第1抵抗R1を介した充電電流IR1と第1トランジスタTR1を介した充電電流ITR1の和(IR1+ITR1)をほぼ一定に保つことができる。平滑用キャパシタCsに対する充電電流(IR1+ITR1)を一定に保つことにより、突入電流を防止することができるとともに、平滑用キャパシタCsの充電速度を一定に保つことができる。従来の特許文献2に記載の技術を利用すると、充電開始直後において充電電流は小さく、その後時間とともに増加する。したがって平滑用キャパシタCsを充電するのに長時間を有し、電源を投入してからLEDアレイ2が発光するまでの待機時間が長くなる。これに対して、充電速度を一定に保つことにより、待機時間を短縮することができる。具体的には点灯開始時間は150msまで短縮できる。
また、従来の特許文献2に記載の技術を利用した場合、平滑用キャパシタCsの充電電流が第1トランジスタTR1に相当するトランジスタ素子のみに流れるため、充電時のトランジスタ素子の消費電力が高くなる。これに対して、図1の突入電流防止回路100によれば、充電電流が第1トランジスタTR1と第1抵抗R1の2系統に流れるため、第1トランジスタTR1の消費電力を低減することができる。これは最大ドレイン損失Pが小さな、したがって安価な素子を利用できることを意味し、素子選択の自由が広がるとともに、低コスト化という商業的に重要なファクタにおいて大いにメリットとなる。
また、従来の特許文献2に記載の技術を利用した場合、負荷回路のインピーダンスによって時定数が変化するため、最適設計が困難である。具体的には、電源スイッチ32のオン、オフを高速に切り換えた場合(幼少児がいたずらする場合も想定される)、FETに流れる電流が大きくなって破壊するおそれがあるところ、図1の突入電流防止回路100では、第1トランジスタTR1に流れる電流ITR1がキャパシタ電圧Vcに応じて決まるため、第1トランジスタTR1の耐性を各段に高めることができる。
また、突入電流防止回路100自体の消費電力が従来に比べて小さいという利点がある。その結果、各回路素子の最大定格値を低く抑えることができる。つまり突入電流防止回路100をディスクリート素子で構成する場合には安価な素子を利用でき、また半導体基板に集積化する場合には回路面積を小さくできるというメリットがある。
商用交流電圧Vacは、100Vを定格とし±10%で変動する。したがって、駆動電圧Vdrvは、140Vを定格として125〜155Vの範囲で変動することが想定される。図1の突入電流防止回路100では、第1定電圧素子ZD1を設けたことにより、駆動電圧Vdrvが定格値から逸脱しても、第1電流I1が一定に保たれるため、バイアス電圧Vbiasを安定化することができ、商用交流電圧Vacの変動にともなって充電電流ITR1が変動するのを防止できる。
実施の形態に係る突入電流防止回路の構成を示す回路図である。 FETの電圧電流特性を示す図である。 図3(a)、(b)は、図1の突入電流防止回路の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
100…突入電流防止回路、Cs…平滑用キャパシタ、R1…第1抵抗、R2…第2抵抗、R3…第3抵抗、R4…第4抵抗、R5…第5抵抗、ZD1…第1定電圧素子、ZD2…第2定電圧素子、TR1…第1トランジスタ、TR2…第2トランジスタ、20…バイアス回路、22…インピーダンス回路、30…電源回路、32…電源スイッチ、34…交流電源、36…整流回路、2…LEDアレイ、4…LED、6…定電流回路、10…負荷回路。

Claims (7)

  1. 駆動対象の負荷と並列に設けられ、一端に前記負荷と共通の駆動電圧を受ける平滑用キャパシタに対する突入電流を防止する突入電流防止回路であって、
    前記平滑用キャパシタの他端と、基準電圧端子の間に設けられた第1抵抗と、
    前記第1抵抗と並列に設けられた第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタのバイアス電圧を前記平滑用キャパシタの両端間の電圧に応じて調節するバイアス回路と、
    を備えることを特徴とする突入電流防止回路。
  2. 前記バイアス回路は、前記第1抵抗に流れる電流と、前記第1トランジスタに流れる電流の和が実質的に一定となるように、前記バイアス電圧を調節することを特徴とする請求項1に記載の突入電流防止回路。
  3. 前記バイアス回路は、
    前記平滑用キャパシタと並列な経路に直列に設けられた第2、第3抵抗と、
    その制御端子が、前記第2、第3抵抗の接続点の電位でバイアスされた第2トランジスタと、
    前記第2トランジスタに流れる第1電流に応じて前記バイアス電圧を発生するインピーダンス回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の突入電流防止回路。
  4. 前記バイアス回路は、前記第2抵抗の両端間の電圧を所定値で固定する第1定電圧素子をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の突入電流防止回路。
  5. 前記インピーダンス回路は、
    前記第1電流の経路上であって、前記第1トランジスタの制御端子と前記基準電圧端子との間に直列に設けられた第4抵抗と第2定電圧素子とを含むことを特徴とする請求項3に記載の突入電流防止回路。
  6. 交流電圧を整流する整流ブリッジ回路と、
    前記整流ブリッジ回路の出力電圧を平滑化する平滑用キャパシタと、
    前記平滑用キャパシタと並列な経路上に、直列に接続された、複数の発光ダイオードを含む発光ダイオードアレイおよび定電流回路と、
    前記平滑用キャパシタに対する突入電流を防止する請求項1から5のいずれかに記載の突入電流防止回路と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  7. 請求項6に記載の発光装置を備えることを特徴とする照明装置。
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