JP2010095862A - プレストレス量の算定方法及びコンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

プレストレス量の算定方法及びコンクリート構造物の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持体間に横架されるコンクリート構造物の平坦性を容易に確保することが可能なプレストレス量の算定方法を提供する。
【解決手段】柱間に横架される梁の少なくとも下面を形成するプレストレスが導入されたHPCa梁と、その上に打設される場所打ちコンクリートとによって形成される梁を構築する際に、HPCa梁に導入するプレストレス量Ptの算定方法である。そして、HPCa梁の自重によるたわみAを算定し、場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重によるたわみBを算定し、仮定されたプレストレス量の導入によるたわみCを算定し、後載荷荷重を載荷するまでに生じるクリープによるたわみDを算定し、上記で算定されたHPCa梁に生じるたわみを積算した累計たわみが略0になるまでプレストレス量を変更して繰り返し計算をおこなう。
【選択図】図1

Description

本発明は、柱などの支持体間に架け渡される梁、又は梁間に架け渡されるスラブをコンクリートによって構築する際に導入するプレストレス量の算定方法、及び梁やスラブなどのコンクリート構造物の構築方法に関するものである。
従来、鉄道の軌道や道路などを供用しながらその上方に高架橋を構築する場合などに、支保工兼用のハーフプレキャスト部材を柱間に架け渡し、その上に場所打ちコンクリートを打設することで梁やスラブなどのコンクリート構造物を構築する方法が知られている(特許文献1、2など参照)。
一方、図9に示すように、コンクリート梁8にPC鋼材81と緊張ジャッキ82,82とによってプレストレス量Ptのプレストレスを導入することで、使用時の載荷によるコンクリート梁8のひび割れの発生を防ぐプレストレストコンクリートが知られている。
すなわち、コンクリートは、圧縮力に対しては抵抗力が大きいが、引張力に対しては抵抗力が小さいため、曲げなどによって引張力が発生する箇所に予めプレストレス(圧縮力)を導入しておくことで、載荷によって発生する引張力と相殺させてひび割れが発生しないようにできる。
特開平11−247109号公報 特開平9−49264号公報
しかしながらコンクリート構造物の下部側に大きな圧縮力が発生するようにプレストレスを導入すると、そのプレストレス量Ptが作用したことによる弾性変形によって、図9(a)に示すようにコンクリート梁8が上向きに反り上がり、梁中央にたわみδPEが発生することになる。
また、材齢(コンクリート打設後から経過した時間)の短いコンクリート構造物は、クリープ変形が生じやすく、コンクリート硬化直後にコンクリート梁8に導入されたプレストレスによって、図9(b)に示すようなクリープによるたわみδPφが発生する。このクリープによるたわみδPφは、プレストレス導入の後、1年程度は増加し続け、プレストレス導入直後の弾性変形によるたわみδPEの2〜3倍の大きさになるといわれている。
このようにコンクリート梁8に発生するひび割れを防ぐために導入したプレストレスによってコンクリート梁8に反りが発生すると、平坦性が確保できなくなり、コンクリート構造物の利用に支障をきたす場合がある。
特に、コンクリート梁8をフルプレストレス(供用時に断面に引張応力を発生させない)とする場合は、プレストレス量Ptが大きくなるので、それに伴ってたわみδPE,δPφも大きくなる。これに対して、高速走行する鉄道の軌道は数mmオーダーでレールの高さを調整しなければならないため、このようなプレストレストコンクリート構造物で軌道を支持させる場合、弾性変形による大きなたわみδPE及び経時的に進行するクリープによるたわみδPφに対して軌道修正工事をおこなわなければならないこともある。
このようなフルプレストレスのコンクリート構造物に対して、特許文献1には、最終的なコンクリート構造物にこのようなたわみ(反り)が発生しないように、ハーフプレキャスト部材と場所打ちコンクリートとを組み合わせて梁やスラブを構築する方法が開示されている。しかしながら、従来、このようにコンクリートを打設するタイミングをずらした合成断面の構造物の解析では、荷重に抵抗させる断面及びコンクリートの材齢による強度を、場所打ちコンクリートの材齢に従って段階的に変化させ、その時々の合成断面及び強度で計算をおこなうという複雑な解析手法が採用されていた。
そこで、本発明は、支持体間に横架されるコンクリート構造物の平坦性を容易に確保することが可能なプレストレス量の算定方法、及びコンクリート構造物の構築方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のプレストレス量の算定方法は、支持体間に横架されるコンクリート構造物の少なくとも下面を形成するプレストレスが導入されたハーフプレキャスト部材と、その上に打設される場所打ちコンクリートとによって形成されるコンクリート構造物を構築する際に、前記ハーフプレキャスト部材に導入するプレストレス量の算定方法であって、前記ハーフプレキャスト部材の自重によるハーフプレキャスト部材自体のたわみを算定し、前記場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重による前記ハーフプレキャスト部材のたわみを算定し、前記プレストレス量を仮定して、その仮定されたプレストレス量の導入による前記ハーフプレキャスト部材のたわみを算定し、前記後載荷荷重を載荷するまでに前記ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみを算定し、上記で算定された前記ハーフプレキャスト部材に生じるたわみを積算した累計たわみが略0になるまで前記仮定されるプレストレス量を変更して繰り返し計算をおこなうことを特徴とする。
ここで、前記ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみは、前記ハーフプレキャスト部材を形成するコンクリートの材質及び前記後載荷荷重を載荷するまでの材齢によって設定されるクリープ係数に基づいて算定することができる。
また、前記ハーフプレキャスト部材と前記場所打ちコンクリートとの断面比率と、前記クリープ係数とを設定し、前記支持体間の間隔が異なる複数のコンクリート構造物について前記プレストレス量を算定し、算定された前記支持体間の間隔と前記プレストレス量との関係から任意の支持体間の間隔におけるプレストレス量を算定することもできる。
さらに、本発明のコンクリート構造物の構築方法は、支持体間に横架されるコンクリート構造物の少なくとも下面を形成するプレストレスが導入されたハーフプレキャスト部材と、その上に打設される場所打ちコンクリートとによって形成されるコンクリート構造物の構築方法であって、前記ハーフプレキャスト部材に導入するプレストレス量を、前記ハーフプレキャスト部材の自重によるたわみと、前記場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重によるたわみと、前記プレストレス量の導入によるたわみと、前記後載荷荷重を載荷するまでに前記ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみとを積算した前記ハーフプレキャスト部材に生じる累計たわみが略0になるように設定し、前記ハーフプレキャスト部材に前記設定されたプレストレス量を導入した後に、前記累計たわみに積算されたハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみを発生させ、前記ハーフプレキャスト部材の上に前記場所打ちコンクリートを打設することで前記後載荷荷重を載荷することを特徴とする。
ここで、前記ハーフプレキャスト部材に、前記後載荷荷重によるたわみと絶対値が等しく向きが正反対のたわみを発生させるために、前記後載荷荷重を載荷するまでの間に、前記ハーフプレキャスト部材の支持点の位置を調整することができる。
また、前記支持体は柱であって、前記コンクリート構造物は梁であってもよい。さらに、前記支持体は柱又は梁であって、前記コンクリート構造物はスラブであってもよい。
このように構成された本発明のプレストレス量の算定方法は、場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重を載荷した時点でのハーフプレキャスト部材に発生する累計たわみが略0になるように、ハーフプレキャスト部材に導入するプレストレス量を算定する。
このように後載荷荷重を載荷した時点でのコンクリート構造物のたわみが略0であれば、場所打ちコンクリートのクリープ係数が大きくなる場合であっても、たわみとクリープ係数の積で表されるクリープによるたわみは略0のままであり、コンクリート構造物の平坦性を確保することができる。すなわち、場所打ちコンクリートの材齢や合成断面の構成を経時的に変化させた複雑な解析をおこなわなくても、コンクリート構造物を平坦にするためのプレストレス量を容易に算定することができる。
また、クリープ係数をハーフプレキャスト部材の上に後載荷荷重を載荷するまでに経過する材齢から設定し、ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみを、このクリープ係数に基づいて算定するのであれば、実際の値に近いクリープによるたわみを算出することができる。
さらに、複数の点で支持体間の間隔とプレストレス量との関係を求めておくことで、任意の支持体間の間隔に必要なプレストレス量を、算定された値の内挿法又は外挿法によって容易に求めることができる。
また、本発明のコンクリート構造物の構築方法は、上述した算定方法によりプレストレス量を算定してハーフプレキャスト部材にプレストレスを導入し、累計たわみに組み込まれたクリープによるたわみを、後載荷荷重を載荷するまでに発生させる。
このため、後載荷荷重を載荷した時点での累計たわみは、計算した通りに略0となり、その後の場所打ちコンクリートの材齢や強度の変化に影響を受けることなくコンクリート構造物の平坦性を確保することができる。
さらに、場所打ちコンクリートを打設するまでの間に、ハーフプレキャスト部材の支持点の位置を調整することで後載荷荷重によるたわみと絶対値が等しく向きが正反対のたわみを発生させれば、後載荷荷重を載荷することによってハーフプレキャスト部材のたわみを略0にすることが高精度でおこなえる。
また、このような方法で梁やスラブを構築することができれば、平坦性が確保されるので、高速走行する鉄道の高架橋であっても容易に構築することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2−5を参照しながら、鉄道の軌道1上にコンクリート構造物としての梁3,4及びスラブ5から構成されるラーメン高架橋10を構築する工程について説明する。
このラーメン高架橋10は、図5に示すように、軌道1に並行して設けられる基礎部11,11の上に軌道1の延伸方向に間隔を置いて立設される複数の柱2,・・・と、軌道1を跨いだ柱2,2の上端間に横架される梁3と、軌道1と平行して柱2,2の上端間に横架される縦梁4と、その縦梁4,4間に横架されるスラブ5と、によって主に構成される。
この基礎部11は、例えば柱2を立設させる箇所の地中に杭が構築されており、その杭頭間を連結する梁状の地中梁などが設けられている。
また、柱2は、梁3及び縦梁4の端部を支持する支持体として機能し、鉄筋コンクリート、ハーフプレキャスト部材若しくはプレキャスト部材などのコンクリート材、又は鋼管柱などの鋼材などによって構築される。
さらに、梁3、縦梁4及びスラブ5は、本実施の形態のコンクリート構造物として構築されるもので、ハーフプレキャスト部材と、その内空に充填される場所打ちコンクリートとによって形成される。
ここで、図4(a),(b)は、梁3の断面構成を示したもので、図4(a)はハーフプレキャスト部材としてのHPCa梁31の断面図である。このHPCa梁31は、略U字形の断面形であって、その底版には複数のPC鋼材31a,・・・が配設されており、このPC鋼材31a,・・・によってプレストレスが導入される。また、HPCa梁31の内空面となる底版の上面と側壁内面には、目粗し又は凹凸状の打継面33が形成されている。
そして、図4(b)に示すように、HPCa梁31の内空には場所打ちコンクリート32を充填する。ここで、図示していないが、HPCa梁31の内空には鉄筋の配筋を工場又は現地でおこない、その内部に場所打ちコンクリート32が充填される。
このように構成される梁3と同様に、縦梁4も、断面視略U字形のハーフプレキャスト部材としてのHPCa梁41と、その内空に充填される場所打ちコンクリート42とによって構成される。また、このHPCa梁41の底版には複数のPC鋼材が配設され、配筋された内空に場所打ちコンクリート42が充填される。
そして、この縦梁4は、スラブ5の端部を支持する支持体としても機能する。すなわち、図3に示すように、スラブ5を構成するハーフプレキャスト部材としてのHPCaスラブ51,・・・が縦梁4,4間に横架される。
このスラブ5は、図4(c),(d)に示すように、HPCaスラブ51と、その上面に打設される場所打ちコンクリート52とによって形成される。また、このHPCaスラブ51には、PC鋼材51a,・・・が配設されており、このPC鋼材51a,・・・によってプレストレスが導入される。
さらに、HPCaスラブ51の上面には、目粗し又は凹凸状の打継面53が形成されている。また、図示していないが、HPCaスラブ51の上面には、鉄筋の配筋を工場又は現地でおこない、その上面に場所打ちコンクリート52が打設される。
そして、図5に示すように、軌道1上方に形成されたスラブ5上には新たに軌道55が設けられ、スラブ5の側縁には側壁54,54が設けられる。
このようにラーメン高架橋10は、図2に示すように柱2,2間にHPCa梁31,41が架け渡され、縦梁4,4間にHPCaスラブ51が架け渡されることによって構築される。
このHPCa梁31,41には、図2に示すように柱2,2の上端間に横架された後に、場所打ちコンクリート32,42などの後載荷荷重が載荷される。この後載荷荷重とは、HPCa31,41の架設後に継続して載荷される上載荷重であり、場所打ちコンクリート32,42及び鉄筋の重量、架け渡されるスラブ5の重量、スラブ5の架設後に継続して載荷される場所打ちコンクリート52及び鉄筋の重量、軌道55及び側壁54の重量、ケーブルトラフの重量並びに雨水排水用の勾配コンクリートの重量などが含まれる可能性がある。
また、HPCaスラブ51には、図3に示すように縦梁4,4の上端間に横架された後に、場所打ちコンクリート52などの後載荷荷重が載荷される。この後載荷荷重には、スラブ5の架設後に継続して載荷される場所打ちコンクリート52の重量、軌道55及び側壁54の重量、ケーブルトルフの重量並びに雨水排水用の勾配コンクリートの重量などが含まれる可能性がある。
なお、場所打ちコンクリート32,42,52が硬化して梁3,4やスラブ5が完成した後に作用させる列車荷重や地震荷重などは、ラーメン高架橋10として受け持つ荷重であり、HPCa梁31,41及びHPCaスラブ51のみが受ける荷重ではないため、この後載荷荷重に含まれない。
図6は、ハーフプレキャスト部材としてのHPCa61を備えたコンクリート構造物6に発生する変形を模式的に示した図である。まず、図6(a)に示すように、HPCa61の下部側にPC鋼材61aを配設し、緊張ジャッキ61b,61bによって緊張することで、プレストレス量PtのプレストレスをHPCa61に導入する。
この2箇所の支持点62,62で単純支持させたHPCa61は、上部側より下部側の方が大きな圧縮力を受けるため、図6(a)に示すように上方が凸になるように反り上がり、HPCa61の中央にはたわみδPEが発生する。このたわみδPEは、プレストレス量Ptが導入されてHPCa61が弾性変形したことによって発生したものである。
また、このままの状態でHPCa61を放置しておくと、プレストレス量Ptが作用し続けていることによって生じるクリープによるたわみδPφが加算される。このクリープによるたわみδPφは、HPCa61を放置しておく期間の長さ(材齢)によって変化する。
そして、図6(b)に示すように、HPCa61に後載荷荷重63を載荷する。この後載荷荷重63の主な荷重は、場所打ちコンクリートやその配筋の重量である。また、このように後載荷荷重63を載荷することで、HPCa61が弾性変形してたわみδWEが生じることになる。
ここで、プレストレスを導入したことに起因して生じるたわみδPE,δPφは、HPCa61に上反りを発生させるもので、後載荷荷重63によるたわみδWEはHPCa61に下反りを発生させるものである。そして、プレストレス量Ptを調整することによって、上下方向のたわみを釣り合わせてHPCa61を平坦にすることができる。
次に、本実施の形態のプレストレス量Ptの算定方法について、図1及び図6を参照しながら説明する。
まず、ステップS1において、HPCa61の自重によってHPCa61自体に発生する弾性変形によるたわみAを算定する。
続いて、ステップS2において、場所打ちコンクリートなどの後載荷荷重63となる場所打ちスラブの重量が、HPCa61に載荷されたときに発生する弾性変形によるたわみBを算定する。
そして、ステップS3では、HPCa61に導入するプレストレス量Ptを仮定する。すなわち、ここで一旦プレストレス量Ptを仮定しなければ、その後のステップの計算がおこなえないからである。
このようにして仮定されたプレストレス量Ptに基づいて、ステップS4において、HPCa61に発生するプレストレス量Ptに応じた弾性変形によるたわみCを算定する。ここで、たわみAにたわみCを加えた値が、図6(a)のプレストレスを導入した直後のたわみδPEとなる。
さらに、ステップS5では、HPCa61にクリープにより生じるたわみDを算定する。このクリープにより生じるたわみDは、HPCa61の自重によるたわみAと、HPCa61に導入されたプレストレス量Ptに応じた弾性変形によるたわみCとの積算値に、クリープ係数を乗じることによって算定できる。
ここで、このクリープ係数を設定するに際して、HPCa61を構成するコンクリートの特性(材質)、及び後載荷荷重63を載荷するまでにHPCa61を放置しておく期間(材齢)が考慮される。すなわち、コンクリートの材質によってクリープの大きさが異なるうえに、時間の経過に伴って増加するクリープ変形は材齢によっても変化するからである。一般に、クリープによる変形は、コンクリート打設後の約3ヶ月で全体の50%以上まで進行し、約1年で変形の大部分が発生する。
そして、ステップS6において、たわみAとたわみBとたわみCとたわみDとを積算して累計たわみを算定する。この累計たわみが略0となる場合は、このときに仮定されたプレストレス量Ptが算定結果として出力される。
他方、累計たわみが略0といえる値でない場合は、HPCa61はいずれかの向きに撓んでいることになるので、プレストレス量Ptを変更するステップS3から計算をやり直す。
例えば、下向きのたわみ値を正(+)とすると、累計たわみが正の値であれば、プレストレス量Ptが小さすぎた結果ということになるので、プレストレス量Ptを大きくして計算をし直す。また、累計たわみが負の値であれば、プレストレス量Ptが大きすぎた結果ということになるので、プレストレス量Ptを小さくして計算をし直す。
次に、本実施の形態のプレストレス量の算定方法、及びコンクリート構造物の構築方法の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態のプレストレス量Ptの算定方法は、場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重63を載荷した時点でのHPCa61に発生する累計たわみが略0になるように、HPCa61に導入するプレストレス量Ptを算定する。
このように後載荷荷重63を載荷した時点でのコンクリート構造物6の累計たわみが略0であれば、場所打ちコンクリートのクリープ係数が大きくなる場合であっても、たわみとクリープ係数の積で表されるクリープによるたわみは略0のままであり、コンクリート構造物6の平坦性を確保することができる。
すなわち、場所打ちコンクリートの材齢や合成断面の構成を経時的に変化させた複雑な解析をしなくても、容易にコンクリート構造物6を平坦にするためのプレストレス量Ptを算定することができる。
また、HPCa61に生じるクリープによるたわみDを、HPCa61の上に場所打ちコンクリートを打設するまでに経過する材齢によって設定されるクリープ係数に基づいて算定すれば、実際の値に近いクリープによるたわみDを算出することができる。
すなわち、上述した算定方法によりプレストレス量Ptを算定してHPCa61にプレストレスを導入し、累計たわみに組み込まれたクリープによるたわみDの算定の根拠となった材齢にHPCa61がなるまで仮置きしておくことで、たわみDを発生させる。
このため、後載荷荷重63を載荷した時点での累計たわみは、計算した通りに略0となり、その後の場所打ちコンクリートの材齢や強度の変化に影響を受けることなくコンクリート構造物6の平坦性を確保することができる。
また、このような方法で梁3,4やスラブ5を構築することができれば、平坦性が確保されるので、高速走行する鉄道の高架橋であっても容易に構築することができる。
さらに、HPCa梁31,41及びHPCaスラブ51が支保工となるため、供用中の軌道1を跨いだラーメン高架橋10であっても、容易に構築することができる。
以下、前記した実施の形態の実施例1について説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例1では、具体例を使ってプレストレス量Ptを算定する手順について説明する。
図7(a)は、プレストレス量Ptの算定をおこなうコンクリート構造物としてのスラブ7の断面を示したものである。このスラブ7は、幅2300mm、高さ300mmの断面の下半分がハーフプレキャスト部材としてのHPCaスラブ71であり、上半分が場所打ちコンクリートとしての場所打ちスラブ72となる。また、HPCaスラブ71と場所打ちスラブ72との打継面73は、凹凸に成形されている。さらに、このHPCaスラブ71と場所打ちスラブ72の断面比率は1:1である。
この実施例1では、このような断面で横架時に単純梁形式によって支持されるスラブ7に対して、支間Lが6.0m,6.5m,7.0m,7.5m,8.0mとなる5つのケースについて算定をおこなった。また、算定されるプレストレス量Ptは、PC鋼材の本数で表現した。ここで、PC鋼材1本当たりの緊張力は、153.3kNであるため、この緊張力に本数を乗じた値がプレストレス量Ptとなる。
また、図7(b)に、支間L毎の計算結果を示した算定表を示した。ここで、Lはスラブ5の支持点間の間隔、Ptはプレストレス量、qはHPCaスラブ71の自重、Eは弾性係数、Iは荷重に抵抗させる断面に応じて逐次変化する断面2次モーメント、Wは場所打ちスラブ72、勾配コンクリート、側壁、軌道及びケーブルトラフの重量、epはプレストレスが作用する位置の偏心量(図心からの距離)、φはクリープ係数を示す。
さらに、算定表の列R1には支間Lを示し、列R2には算定結果となるプレストレス量PtをPC鋼材の本数で示した。また、列R3には、HPCaスラブ71の自重によってHPCaスラブ71自体に生じるたわみAを示した。ここで、たわみ値は、下向きが正(+)になる。
さらに、列R4には、場所打ちスラブ72の重量を含む後載荷荷重によってHPCaスラブ71に生じるたわみBを示した。また、列R5には、プレストレス量Ptに応じてHPCaスラブ71に生じる弾性変形によるたわみCを示した。
また、列R6には、クリープによってHPCaスラブ71に生じるたわみDを示した。このたわみDは、たわみAとたわみCの積算値にクリープ係数φを乗ずることで算定される。ここで、クリープ係数φは、HPCaスラブ71を約3ヶ月間、仮置きすることにして、φ=0.9に設定した。
そして、列R7には、たわみA,B,C,Dを積算した累積たわみの値を示した。ここで、すべてのケースで累積たわみが0.0となっているので、列R2に表示されたPC鋼材の本数が、各ケースのプレストレス量Ptとして算定されたことになる。
続いて、この計算結果に基づいて、図7(c)に支間LとPC鋼材の本数との関係を示した。このグラフPLでは、計算がおこなわれた支間Lについてそれぞれ計算結果をプロットし、その間は直線で結んだ。このグラフPLは、直線で示されているので、計算がおこなわれなかった任意の支間Lについても、このグラフPLを内挿又は外挿することで、必要なプレストレス量Pt(PC鋼材の本数)を算定することができる。
このように複数の点で支間Lとプレストレス量Ptとの関係を求めておくことで、任意の支持体間の間隔において必要なプレストレス量Ptを、その都度計算によって求めなくても、算定された値の内挿法又は外挿法によって容易に求めることができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以下、前記した実施の形態の実施例2について説明する。なお、前記実施の形態又は実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例2では、ハーフプレキャスト部材を仮置きしている期間に、所望するたわみを発生させる方法について、図8を参照しながら説明する。
図8(a)は、仮置き期間中のハーフプレキャスト部材としてのHPCaスラブ51の設置状態を示している。このHPCaスラブ51は、既に前記実施の形態で説明した算定方法により算定されたプレストレス量Ptが導入されている。
そして、2箇所の支持点56,56間の中心とスラブ中心が一致するようにしてHPCaスラブ51が載置されている。このようにして2箇所の支持点56,56によって単純梁形式で支持されたHPCaスラブ51は、その自重によって変形して上向きに撓んだ状態になる。
ここで、この支持点56,56間の距離を近づければ、HPCaスラブ51はより大きく上向きに撓み、支持点56,56間の距離を遠ざければ上向きの撓みは小さくなる。このように支持点56,56間の距離を調整することによって、仮置き期間中にHPCaスラブ51に発生するたわみの大きさを調整することができる。
そして、所望する大きさのたわみが発生したHPCaスラブ51を現地に運び、図8(b)に示すように、縦梁4,4間にHPCaスラブ51を架け渡す。
続いて、図8(c)に示すように、HPCaスラブ51の上面に場所打ちコンクリート52を打設する。さらに、ここでは図示していないが、スラブ5の上に軌道55、側壁54、ケーブルトラフ及び勾配コンクリートを施工してスラブ5を完成させる。このスラブ5が完成した時点(すべての後載荷荷重が載荷された時点)でのたわみ、すなわちHPCaスラブ51の累計たわみが略0になるように、仮置き期間中に発生するHPCaスラブ51のたわみを調整する。
以下に、たわみの調整方法について詳細に説明する。
仮置きを終えて現地に搬送されたHPCaスラブ51に作用する荷重は現場打ちコンクリート52の重量を含む後載荷荷重であるため、後載荷荷重によって発生するたわみBと向きが反対で絶対値が等しいたわみが仮置き期間中のHPCaスラブ51に生じていればよい。
ここで、たわみA+たわみB+たわみC+たわみD=0が目標であるため、たわみB=−(たわみA+たわみC+たわみD)となる。このため、このHPCaスラブ51の自重によるたわみAとプレストレス量Ptに応じたたわみCとクリープによるたわみDとの積算値と、図8(a)に示した仮置き期間中に発生させるたわみと、が等しくなるように調整をおこなう。
このように場所打ちコンクリート52を充填するまでの間に、HPCaスラブ51の支持点56,56の位置を調整することで場所打ちコンクリート52を含む後載荷荷重によるたわみBと絶対値が等しく向きが正反対のたわみを発生させれば、後載荷荷重(場所打ちコンクリート52の重量など)を載荷することによって、完成時のHPCaスラブ51及びスラブ5のたわみを略0にする施工が高精度でおこなえる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、支持体として柱2及び縦梁4について説明したが、これに限定されるものではなく、橋脚、壁体など鉛直荷重を支持するものであれば支持体として利用できる。
また、前記実施の形態では、鉄道の軌道1上にラーメン高架橋10を構築する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、道路の直上にコンクリート構造物を構築する場合であっても、また、下方に障害物のないビルなどの工事現場においてコンクリート構造物を構築する場合であっても本発明を適用することができる。
さらに、前記実施例1では、単純梁形式の支持構造について説明したが、これに限定されるものではなく、多径間梁(連続梁)形式の支持構造であっても本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態及び実施例では、プレストレスの導入方式を特定しておらず、プレテンション方式又はポストテンション方式のいずれの方式であってもよい。
さらに、前記実施例1では、プレストレス量PtをPC鋼材の本数に置き換えて示したが、これに限定されるものではなく、直接、プレストレス量Ptを出力してもよい。
また、前記実施の形態及び実施例では、場所打ちコンクリート32,42,52,72以外の荷重も含めた後載荷荷重に基づいてたわみBを算定したが、これに限定されるものではなく、場所打ちコンクリート32,42,52,72の荷重(埋設される鉄筋重量は含む)に比べて他の荷重が無視できる大きさであれば、場所打ちコンクリート32,42,52,72の荷重のみを後載荷荷重として計算することもできる。
本発明の最良の実施の形態のプレストレス量の算定方法を説明するフローチャートである。 HPCa梁を架け渡す工程を説明する斜視図である。 HPCaスラブを架け渡す工程を説明する斜視図である。 梁とスラブの断面変化を説明する図であって、(a)はHPCa梁の断面図、(b)は梁の断面図、(c)は梁にHPCaスラブを載置した断面図、(d)は梁とスラブが一体化した断面図である。 ラーメン高架橋の構成を説明する斜視図である。 (a)はプレストレスが導入されたハーフプレキャスト部材の変形を説明する模式図、(b)は後載荷荷重を載荷したときの変形を説明する模式図である。 実施例1のプレストレス量の算定方法を説明する図であって、(a)は算定に使用するスラブの断面図、(b)はプレストレス量の算定表、(c)は支間とPC鋼材の本数との関係を示した図である。 実施例2のコンクリート構造物の構築方法を説明する図であって、(a)はHPCaスラブにたわみを発生させる工程を示した図、(b)は縦梁間にHPCaスラブを架け渡す工程を示した図、(c)はHPCaスラブ上に場所打ちコンクリートを打設する工程を示した図である。 (a)はプレストレスが導入された従来のコンクリート梁の弾性変形を説明する模式図、(b)はコンクリート梁に発生するクリープによる変形を説明する模式図である。
符号の説明
2 柱(支持体)
3 梁(コンクリート構造物)
31 HPCa梁(ハーフプレキャスト部材)
31a PC鋼材
32 場所打ちコンクリート
4 縦梁(コンクリート構造物)
41 HPCa梁(ハーフプレキャスト部材)
42 場所打ちコンクリート
5 スラブ(コンクリート構造物)
51 HPCaスラブ(ハーフプレキャスト部材)
51a PC鋼材
52 場所打ちコンクリート
56 支持点
6 コンクリート構造物
61 HPCa(ハーフプレキャスト部材)
61a PC鋼材
63 後載荷荷重
7 スラブ(コンクリート構造物)
71 HPCaスラブ(ハーフプレキャスト部材)
72 場所打ちスラブ(場所打ちコンクリート)
Pt プレストレス量
φ クリープ係数
A−D たわみ

Claims (7)

  1. 支持体間に横架されるコンクリート構造物の少なくとも下面を形成するプレストレスが導入されたハーフプレキャスト部材と、その上に打設される場所打ちコンクリートとによって形成されるコンクリート構造物を構築する際に、前記ハーフプレキャスト部材に導入するプレストレス量の算定方法であって、
    前記ハーフプレキャスト部材の自重によるハーフプレキャスト部材自体のたわみを算定し、
    前記場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重による前記ハーフプレキャスト部材のたわみを算定し、
    前記プレストレス量を仮定して、その仮定されたプレストレス量の導入による前記ハーフプレキャスト部材のたわみを算定し、
    前記後載荷荷重を載荷するまでに前記ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみを算定し、
    上記で算定された前記ハーフプレキャスト部材に生じるたわみを積算した累計たわみが略0になるまで前記仮定されるプレストレス量を変更して繰り返し計算をおこなうことを特徴とするプレストレス量の算定方法。
  2. 前記ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみは、前記ハーフプレキャスト部材を形成するコンクリートの材質及び前記後載荷荷重を載荷するまでの材齢によって設定されるクリープ係数に基づいて算定することを特徴とする請求項1に記載のプレストレス量の算定方法。
  3. 前記ハーフプレキャスト部材と前記場所打ちコンクリートとの断面比率と、前記クリープ係数とを設定し、前記支持体間の間隔が異なる複数のコンクリート構造物について前記プレストレス量を算定し、
    算定された前記支持体間の間隔と前記プレストレス量との関係から任意の支持体間の間隔におけるプレストレス量を算定することを特徴とする請求項2に記載のプレストレス量の算定方法。
  4. 支持体間に横架されるコンクリート構造物の少なくとも下面を形成するプレストレスが導入されたハーフプレキャスト部材と、その上に打設される場所打ちコンクリートとによって形成されるコンクリート構造物の構築方法であって、
    前記ハーフプレキャスト部材に導入するプレストレス量を、前記ハーフプレキャスト部材の自重によるたわみと、前記場所打ちコンクリートの重量を含む後載荷荷重によるたわみと、前記プレストレス量の導入によるたわみと、前記後載荷荷重を載荷するまでに前記ハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみとを積算した前記ハーフプレキャスト部材に生じる累計たわみが略0になるように設定し、
    前記ハーフプレキャスト部材に前記設定されたプレストレス量を導入した後に、前記累計たわみに積算されたハーフプレキャスト部材に生じるクリープによるたわみを発生させ、
    前記ハーフプレキャスト部材の上に前記場所打ちコンクリートを打設することで前記後載荷荷重を載荷することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
  5. 前記ハーフプレキャスト部材に、前記後載荷荷重によるたわみと絶対値が等しく向きが正反対のたわみを発生させるために、前記後載荷荷重を載荷するまでの間に、前記ハーフプレキャスト部材の支持点の位置を調整することを特徴とする請求項4に記載のコンクリート構造物の構築方法。
  6. 前記支持体は柱であって、前記コンクリート構造物は梁であることを特徴とする請求項4又は5に記載のコンクリート構造物の構築方法。
  7. 前記支持体は柱又は梁であって、前記コンクリート構造物はスラブであることを特徴とする請求項4又は5に記載のコンクリート構造物の構築方法。
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