JP2010093970A - 回生抵抗温度表示装置、その方法、および、モータ装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】回生抵抗を備えていても安全に取り扱い可能なモータ装置の提供。
【解決手段】モータ装置1の回生抵抗15の温度を表示する回生抵抗温度表示装置16は、熱電モジュール21にて、回生抵抗15で発生する回生電力消費時の熱を、回生抵抗15の温度に対応する電力に変換する。そして、回生抵抗温度表示装置16の電力供給部22は、熱電モジュール21で変換された電力を利用して、表示部23の赤色LED232を発光させることで回生抵抗15の温度を表示する。このため、モータ装置1の電源が切られた場合でも、表示部23で回生抵抗15の温度が表示され、作業者に回生抵抗15が危険か否かを区別させることができ、モータ装置1を安全に取り扱わせることができる。
【選択図】図1
【解決手段】モータ装置1の回生抵抗15の温度を表示する回生抵抗温度表示装置16は、熱電モジュール21にて、回生抵抗15で発生する回生電力消費時の熱を、回生抵抗15の温度に対応する電力に変換する。そして、回生抵抗温度表示装置16の電力供給部22は、熱電モジュール21で変換された電力を利用して、表示部23の赤色LED232を発光させることで回生抵抗15の温度を表示する。このため、モータ装置1の電源が切られた場合でも、表示部23で回生抵抗15の温度が表示され、作業者に回生抵抗15が危険か否かを区別させることができ、モータ装置1を安全に取り扱わせることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータの回生電力を消費する回生抵抗の温度を表示する回生抵抗温度表示装置、その方法、および、回生抵抗温度表示装置を備えたモータ装置に関する。
従来、モータが回生運転状態になったときに、このモータの回生抵抗やモータ近傍を冷却する構成が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許文献1に記載のものは、モータに接続された母線電圧に基づいてモータが回生動作中であると判定すると、回生電力を利用してペルチェ素子を動作させることでモータ近傍を冷却する構成が採られている。
特許文献2に記載のものは、X線CT装置のサーボアンプに接続された回生抵抗を、その下面が床面に接触するように配置して、回生抵抗の熱を床面に放出させる構成が採られている。
特許文献1に記載のものは、モータに接続された母線電圧に基づいてモータが回生動作中であると判定すると、回生電力を利用してペルチェ素子を動作させることでモータ近傍を冷却する構成が採られている。
特許文献2に記載のものは、X線CT装置のサーボアンプに接続された回生抵抗を、その下面が床面に接触するように配置して、回生抵抗の熱を床面に放出させる構成が採られている。
しかしながら、特許文献1や特許文献2のような構成では、例えば保守点検などの際に電源を切った場合、回生抵抗の温度が高くて危険なのか否かを区別できず、安全に取り扱えないおそれがあるという問題点がある。
本発明の目的は、このような実情などに鑑みて、回生抵抗を備えた機器を安全に取り扱い可能な回生抵抗温度表示装置、その方法、および、回生抵抗温度表示装置を備えたモータ装置を提供することである。
本発明の回生抵抗温度表示装置は、モータの回生電力を消費する回生抵抗の温度を表示する回生抵抗温度表示装置であって、表示部と、前記回生抵抗での前記回生電力の消費時に発生する熱を、この熱の温度に対応する電力に変換する熱電変換部と、この熱電変換部で変換された前記電力を前記表示部に供給して、前記回生抵抗の温度を前記表示部で表示させる電力供給部と、を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、回生抵抗での回生電力の消費時に発生する熱を、この熱に対応する電力に変換して、この電力を表示部に供給することで回生抵抗の温度を表示させる。
このため、回生抵抗を備えた機器の電源が切られた場合でも、回生抵抗の温度表示により危険か否かを区別させることができ、機器を安全に取り扱わせることができる。
この発明によれば、回生抵抗での回生電力の消費時に発生する熱を、この熱に対応する電力に変換して、この電力を表示部に供給することで回生抵抗の温度を表示させる。
このため、回生抵抗を備えた機器の電源が切られた場合でも、回生抵抗の温度表示により危険か否かを区別させることができ、機器を安全に取り扱わせることができる。
本発明の回生抵抗温度表示装置では、前記表示部は、発光素子を備えている構成が好ましい。
また、本発明の回生抵抗温度表示装置では、前記発光素子は、発光ダイオードである構成が好ましい。
これらの発明によれば、例えば電球などと比べて耐久性が高い発光素子や発光ダイオード(LED)を用いることにより、表示部の長寿命化を図ることができる。
また、本発明の回生抵抗温度表示装置では、前記発光素子は、発光ダイオードである構成が好ましい。
これらの発明によれば、例えば電球などと比べて耐久性が高い発光素子や発光ダイオード(LED)を用いることにより、表示部の長寿命化を図ることができる。
本発明の回生抵抗温度表示装置では、前記表示部は、電気的に並列に接続された複数の発光素子を備えており、この複数の発光素子は、発光するための供給電力量が異なる値に設定されている構成が好ましい。
この発明によれば、発光するための供給電力量(以下、発光電力量と称す)が異なる複数の発光素子を並列に接続することで、回生抵抗の温度の高さにより、つまり発光素子に供給される電力量の多さにより、発光する発光素子の個数を異ならせることができる。したがって、発光している発光素子の個数により、温度の高さを段階的に認識させることができる。
この発明によれば、発光するための供給電力量(以下、発光電力量と称す)が異なる複数の発光素子を並列に接続することで、回生抵抗の温度の高さにより、つまり発光素子に供給される電力量の多さにより、発光する発光素子の個数を異ならせることができる。したがって、発光している発光素子の個数により、温度の高さを段階的に認識させることができる。
本発明のモータ装置は、モータと、このモータを駆動するモータ駆動部と、前記モータの回生電力を消費する回生抵抗と、この回生抵抗の温度を表示する上述の回生抵抗温度表示装置と、を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、上述の回生抵抗温度表示装置と同様の作用効果を奏することが可能なモータ装置を提供できる。
この発明によれば、上述の回生抵抗温度表示装置と同様の作用効果を奏することが可能なモータ装置を提供できる。
本発明のモータ装置では、前記電力供給部は、前記モータ駆動部と電気的に独立して設けられている構成が好ましい。
この発明によれば、電力供給部とモータ駆動部とを電気的に独立させているため、表示部を駆動するための電源を外部から供給する必要がなく外部との配線が不要となる。
この発明によれば、電力供給部とモータ駆動部とを電気的に独立させているため、表示部を駆動するための電源を外部から供給する必要がなく外部との配線が不要となる。
本発明の回生抵抗温度表示方法は、表示部を用い、前記回生抵抗での前記回生電力の消費時に発生する熱を、この熱の温度に対応する電力に変換する熱電変換工程と、この熱電変換工程で変換された前記電力を前記表示部に供給して、前記回生抵抗の温度を前記表示部で表示させる電力供給工程と、を実施することを特徴とする。
以上の発明によれば、上述の回生抵抗温度表示装置と同様の作用効果を奏することができる。
以上の発明によれば、上述の回生抵抗温度表示装置と同様の作用効果を奏することができる。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、回生抵抗温度表示装置および回生抵抗を示す正面図である。図3は、回生抵抗温度表示装置および回生抵抗を示す側面図である。図4は、熱電モジュールの発電特性を示すグラフである。図5は、各LEDの電圧電流特性を示すグラフである。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、回生抵抗温度表示装置および回生抵抗を示す正面図である。図3は、回生抵抗温度表示装置および回生抵抗を示す側面図である。図4は、熱電モジュールの発電特性を示すグラフである。図5は、各LEDの電圧電流特性を示すグラフである。
[モータ装置の構成]
図1に示すモータ装置1は、図示しない工作機械、一般機械、搬送装置などに取り付けられる。このモータ装置1は、コンバータ11と、平滑コンデンサ12と、モータ駆動部13と、モータ14と、回生抵抗15と、回生抵抗温度表示装置16と、を備えている。
図1に示すモータ装置1は、図示しない工作機械、一般機械、搬送装置などに取り付けられる。このモータ装置1は、コンバータ11と、平滑コンデンサ12と、モータ駆動部13と、モータ14と、回生抵抗15と、回生抵抗温度表示装置16と、を備えている。
コンバータ11は、図示しない入力端子が三相交流電源2に接続され、図示しない出力端子が平滑コンデンサ12の図示しない両端子に接続されている。このコンバータ11は、三相交流電源2からの交流電力を直流電力に変換して、出力端子から出力する。
平滑コンデンサ12は、コンバータ11からの直流電力を充電して、充電量が所定量以上になったら直流電力を放電する。
モータ駆動部13は、図示しない入力端子がコンバータ11と平滑コンデンサ12との接続点に接続され、図示しない出力端子がモータ14に接続されている。このモータ駆動部13は、平滑コンデンサ12で放電された直流電力をモータ14を駆動させるための電力に変換してモータ14へ供給する。
モータ14は、モータ駆動部13から供給される電力で駆動する。また、モータ14は、減速時に回生電力を発生させモータ駆動部13へ出力する。
回生抵抗15は、図示しない両端子が平滑コンデンサ12とモータ駆動部13との接続点に接続されている。そして、回生抵抗15は、モータ駆動部13を介してモータ14から出力される回生電力を消費して熱を発生させる。
回生抵抗温度表示装置16は、回生抵抗15の温度を表示する。この回生抵抗温度表示装置16は、熱電変換部としての熱電モジュール21と、電力供給部22と、表示部23と、を備えている。
平滑コンデンサ12は、コンバータ11からの直流電力を充電して、充電量が所定量以上になったら直流電力を放電する。
モータ駆動部13は、図示しない入力端子がコンバータ11と平滑コンデンサ12との接続点に接続され、図示しない出力端子がモータ14に接続されている。このモータ駆動部13は、平滑コンデンサ12で放電された直流電力をモータ14を駆動させるための電力に変換してモータ14へ供給する。
モータ14は、モータ駆動部13から供給される電力で駆動する。また、モータ14は、減速時に回生電力を発生させモータ駆動部13へ出力する。
回生抵抗15は、図示しない両端子が平滑コンデンサ12とモータ駆動部13との接続点に接続されている。そして、回生抵抗15は、モータ駆動部13を介してモータ14から出力される回生電力を消費して熱を発生させる。
回生抵抗温度表示装置16は、回生抵抗15の温度を表示する。この回生抵抗温度表示装置16は、熱電変換部としての熱電モジュール21と、電力供給部22と、表示部23と、を備えている。
ここで、図2および図3に基づいて、回生抵抗15、熱電モジュール21、表示部23の形状、および、配置関係について説明する。
図2および図3に示すように、回生抵抗15は、略長方形板状に形成されている。
熱電モジュール21は、例えば図示しないp型熱電材料とn型熱電材料とを交互に直列接続することで、回生抵抗15よりも薄くかつ小さい略長方形板状に形成されている。この熱電モジュール21は、回生抵抗15の一面に取り付けられている。具体的には、熱電モジュール21の第1の取付面211に回生抵抗15が取り付けられている。
表示部23は、例えば透明の光透過性を有するケース231を備えている。このケース231は、熱電モジュール21よりも小さい略長方形箱状に形成され、熱電モジュール21の第2の取付面212に取り付けられている。
図2および図3に示すように、回生抵抗15は、略長方形板状に形成されている。
熱電モジュール21は、例えば図示しないp型熱電材料とn型熱電材料とを交互に直列接続することで、回生抵抗15よりも薄くかつ小さい略長方形板状に形成されている。この熱電モジュール21は、回生抵抗15の一面に取り付けられている。具体的には、熱電モジュール21の第1の取付面211に回生抵抗15が取り付けられている。
表示部23は、例えば透明の光透過性を有するケース231を備えている。このケース231は、熱電モジュール21よりも小さい略長方形箱状に形成され、熱電モジュール21の第2の取付面212に取り付けられている。
次に、図1に基づいて、熱電モジュール21、電力供給部22、および、表示部23の電気的な接続関係、および、機能について説明する。
熱電モジュール21は、図示しない出力端子が電力供給部22に接続されている。そして、熱電モジュール21は、図4に示すような発電特性を有し、回生抵抗15で発生した熱で第1の取付面211が温められると、この第1の取付面211と第2の取付面212との温度差に対応する電力、つまり回生抵抗15の温度に対応する電力を電力供給部22へ出力する。
電力供給部22は、2個の表示側端子を有している。この電力供給部22は、熱電モジュール21からの電力により駆動し、回生抵抗15の温度に対応する電圧を表示側端子間に印加する。
熱電モジュール21は、図示しない出力端子が電力供給部22に接続されている。そして、熱電モジュール21は、図4に示すような発電特性を有し、回生抵抗15で発生した熱で第1の取付面211が温められると、この第1の取付面211と第2の取付面212との温度差に対応する電力、つまり回生抵抗15の温度に対応する電力を電力供給部22へ出力する。
電力供給部22は、2個の表示側端子を有している。この電力供給部22は、熱電モジュール21からの電力により駆動し、回生抵抗15の温度に対応する電圧を表示側端子間に印加する。
表示部23は、ケース231内に設けられた、赤色LED232と、第1〜第3の抵抗器R1〜R3と、を備えている。
赤色LED232は、図5に示すような電圧電流特性を有し、約2Vの印加電圧で赤色に発光する。なお、以下において、赤色LED232が発光する最低電圧値を発光電力供給量としての赤色発光電圧値と称す。
第1の抵抗器R1の一端には、電力供給部22の一方の表示側端子が接続されており、他端には、第2の抵抗器R2の一端が接続されている。第2の抵抗器R2の他端には、赤色LED232のアノードが接続されている。第1,第2の抵抗器R1,R2の接続点には、第3の抵抗器R3の一端が接続されている。第3の抵抗器R3の他端には、赤色LED232のカソードが接続されている。第3の抵抗器R3と赤色LED232の接続点には、電力供給部22の他方の表示側端子が接続されている。
そして、上述のように接続された第1〜第3の抵抗器R1〜R3の抵抗値は、回生抵抗15の温度が例えば接触すると危険な温度(例えば100℃)となったときに、熱電モジュール21および電力供給部22を介して赤色LED232に印加される電圧が赤色発光電圧値となり、赤色LED232が発光するように設定されている。
ここで、電力供給部22を駆動するための電力は、熱電モジュール21のみから供給されている。また、モータ14を駆動するための電力は、モータ駆動部13などを介して三相交流電源2のみから供給されている。つまり、電力供給部22と、モータ駆動部13とは電気的に独立して設けられている。
赤色LED232は、図5に示すような電圧電流特性を有し、約2Vの印加電圧で赤色に発光する。なお、以下において、赤色LED232が発光する最低電圧値を発光電力供給量としての赤色発光電圧値と称す。
第1の抵抗器R1の一端には、電力供給部22の一方の表示側端子が接続されており、他端には、第2の抵抗器R2の一端が接続されている。第2の抵抗器R2の他端には、赤色LED232のアノードが接続されている。第1,第2の抵抗器R1,R2の接続点には、第3の抵抗器R3の一端が接続されている。第3の抵抗器R3の他端には、赤色LED232のカソードが接続されている。第3の抵抗器R3と赤色LED232の接続点には、電力供給部22の他方の表示側端子が接続されている。
そして、上述のように接続された第1〜第3の抵抗器R1〜R3の抵抗値は、回生抵抗15の温度が例えば接触すると危険な温度(例えば100℃)となったときに、熱電モジュール21および電力供給部22を介して赤色LED232に印加される電圧が赤色発光電圧値となり、赤色LED232が発光するように設定されている。
ここで、電力供給部22を駆動するための電力は、熱電モジュール21のみから供給されている。また、モータ14を駆動するための電力は、モータ駆動部13などを介して三相交流電源2のみから供給されている。つまり、電力供給部22と、モータ駆動部13とは電気的に独立して設けられている。
[モータ装置の動作]
次に、モータ装置1の動作について説明する。
まず、モータ装置1のモータ14が例えば減速して回生抵抗15に回生電力が流れると、回生抵抗15は、図1に示すように、この回生電力を消費して放熱する。熱電モジュール21は、回生抵抗15が放熱すると、この放熱温度に対応する量の電力を電力供給部22へ出力する。そして、電力供給部22は、回生抵抗15の温度に対応する電圧を表示部23に印加する。表示部23の赤色LED232は、印加電圧が赤色発光電圧値以上となったときに発光し、赤色発光電圧値未満のときには発光しない。このため、例えばモータ装置1の三相交流電源2からの電源の供給を停止した場合(モータ装置1の電源を切った場合)でも、表示部23の赤色LED232により回生抵抗15の温度が表示され、作業者に回生抵抗15が危険か否かを区別させることができる。
次に、モータ装置1の動作について説明する。
まず、モータ装置1のモータ14が例えば減速して回生抵抗15に回生電力が流れると、回生抵抗15は、図1に示すように、この回生電力を消費して放熱する。熱電モジュール21は、回生抵抗15が放熱すると、この放熱温度に対応する量の電力を電力供給部22へ出力する。そして、電力供給部22は、回生抵抗15の温度に対応する電圧を表示部23に印加する。表示部23の赤色LED232は、印加電圧が赤色発光電圧値以上となったときに発光し、赤色発光電圧値未満のときには発光しない。このため、例えばモータ装置1の三相交流電源2からの電源の供給を停止した場合(モータ装置1の電源を切った場合)でも、表示部23の赤色LED232により回生抵抗15の温度が表示され、作業者に回生抵抗15が危険か否かを区別させることができる。
[実施形態の作用効果]
以上の一実施形態によれば、以下の作用効果が期待できる。
以上の一実施形態によれば、以下の作用効果が期待できる。
(1)モータ装置1の回生抵抗15の温度を表示する回生抵抗温度表示装置16は、熱電モジュール21にて、回生抵抗15で発生する回生電力消費時の熱を、回生抵抗15の温度に対応する電力に変換する。そして、回生抵抗温度表示装置16の電力供給部22は、熱電モジュール21で変換された電力を利用して、表示部23の赤色LED232を発光させることで回生抵抗15の温度を表示する。
このため、モータ装置1の電源が切られた場合でも、表示部23で回生抵抗15の温度が表示され、作業者に回生抵抗15が危険か否かを区別させることができ、モータ装置1を安全に取り扱わせることができる。さらに、モータ14の回生電力を有効に利用できる。また、回生抵抗15に、カバーがついていない場合でも、安全に取り扱わせることができる。
このため、モータ装置1の電源が切られた場合でも、表示部23で回生抵抗15の温度が表示され、作業者に回生抵抗15が危険か否かを区別させることができ、モータ装置1を安全に取り扱わせることができる。さらに、モータ14の回生電力を有効に利用できる。また、回生抵抗15に、カバーがついていない場合でも、安全に取り扱わせることができる。
(2)温度表示する構成として電球と比べて耐久性が高い赤色LED232を適用しているため、表示部23の長寿命化を図ることができる。また、モータ装置1の周囲が暗い場合でも、回生抵抗15の温度を作業者に認識させることができる。
(3)電力供給部22とモータ駆動部13とを電気的に独立させているため、表示部23を駆動するための電源を外部から供給する必要がなく外部との配線が不要となる。
[変形例]
本発明は前述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
本発明は前述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
すなわち、赤色LED232の代わりに電球を設けてもよい。さらに、熱電モジュール21からの電力量に基づいて回生抵抗15の温度を検出する温度センサを設け、熱電モジュール21からの電力を利用して、温度センサで検出した温度を数字や記号で表す表示部としてもよい。また、赤色LED232の代わりに、図5に示す電圧電流特性を有する赤外線LED、黄色LED、緑色LED、青色LEDを適用してもよい。
また、図6に示すようなモータ装置1Aとしてもよい。このモータ装置1Aは、回生抵抗温度表示装置16の代わりに回生抵抗温度表示装置16Aを有している。回生抵抗温度表示装置16Aは、熱電モジュール21と、電力供給部22と、表示部23Aと、を備えている。
表示部23Aは、ケース231内に設けられた、赤色LED232と、黄色LED233と、青色LED234と、第4〜第8の抵抗器R4〜R8と、を備えている。
各LED232,233,234は、図5に示すような電圧電流特性を有している。黄色LED233は、約1.8Vの印加電圧で黄色に発光し、青色LED234は、約4.1Vの印加電圧で青色に発光する。なお、以下において、黄色LED233および青色LED234が発光する最低電圧値を、発光電力供給量としての黄色発光電圧値および青色発光電圧値とそれぞれ称す。
表示部23Aは、ケース231内に設けられた、赤色LED232と、黄色LED233と、青色LED234と、第4〜第8の抵抗器R4〜R8と、を備えている。
各LED232,233,234は、図5に示すような電圧電流特性を有している。黄色LED233は、約1.8Vの印加電圧で黄色に発光し、青色LED234は、約4.1Vの印加電圧で青色に発光する。なお、以下において、黄色LED233および青色LED234が発光する最低電圧値を、発光電力供給量としての黄色発光電圧値および青色発光電圧値とそれぞれ称す。
第4の抵抗器R4の一端には、電力供給部22の一方の表示側端子が接続されており、他端には、第5の抵抗器R5の一端が接続されている。第5の抵抗器R5の他端には、黄色LED233のアノードが接続されている。第4,第5の抵抗器R4,R5の接続点には、第6の抵抗器R6の一端が接続されている。
第4〜第6の抵抗器R4〜R6の接続点には、第7,第8の抵抗器R7,R8の一端が、第5の抵抗器R5と電気的に並列に接続されている。そして、第7の抵抗器R7の他端には、赤色LED232のアノードが接続され、第8の抵抗器R8の他端には、青色LED234のアノードが接続されている。各LED232〜234のカソードと第6の抵抗器R6の他端とには、電力供給部22の他方の表示側端子が接続されている。
つまり、第5の抵抗器R5と黄色LED233から構成される第1の発光回路、第7の抵抗器R8と赤色LED232から構成される第2の発光回路、第8の抵抗器R8と青色LED234から構成される第3の発光回路、第6の抵抗器R6に、それぞれ印加される電圧が等しくなる構成を有している。
そして、上述のように接続された第4〜第8の抵抗器R4〜R8の抵抗値は、各LED232〜234の発光状態が以下の状態になるように設定されている。
第4〜第6の抵抗器R4〜R6の接続点には、第7,第8の抵抗器R7,R8の一端が、第5の抵抗器R5と電気的に並列に接続されている。そして、第7の抵抗器R7の他端には、赤色LED232のアノードが接続され、第8の抵抗器R8の他端には、青色LED234のアノードが接続されている。各LED232〜234のカソードと第6の抵抗器R6の他端とには、電力供給部22の他方の表示側端子が接続されている。
つまり、第5の抵抗器R5と黄色LED233から構成される第1の発光回路、第7の抵抗器R8と赤色LED232から構成される第2の発光回路、第8の抵抗器R8と青色LED234から構成される第3の発光回路、第6の抵抗器R6に、それぞれ印加される電圧が等しくなる構成を有している。
そして、上述のように接続された第4〜第8の抵抗器R4〜R8の抵抗値は、各LED232〜234の発光状態が以下の状態になるように設定されている。
・回生抵抗15の温度が接触すると危険な第1の温度となったとき:
各LED232〜234に印加される電圧が黄色発光電圧値と略等しくなり、黄色LED233のみが発光し、赤色LED232および青色LED234が発光しない。
・回生抵抗15の温度が第1の温度よりも高い第2の温度となったとき:
各LED232〜234に印加される電圧が赤色発光電圧値と略等しくなり、黄色LED233および赤色LED232が発光し、青色LED234のみが発光しない。
・回生抵抗15の温度が第1,第2の温度よりも高い第3の温度となったとき:
各LED232〜234に印加される電圧が青色発光電圧値と略等しくなり、黄色LED233、赤色LED232、青色LED234の全てが発光する。
各LED232〜234に印加される電圧が黄色発光電圧値と略等しくなり、黄色LED233のみが発光し、赤色LED232および青色LED234が発光しない。
・回生抵抗15の温度が第1の温度よりも高い第2の温度となったとき:
各LED232〜234に印加される電圧が赤色発光電圧値と略等しくなり、黄色LED233および赤色LED232が発光し、青色LED234のみが発光しない。
・回生抵抗15の温度が第1,第2の温度よりも高い第3の温度となったとき:
各LED232〜234に印加される電圧が青色発光電圧値と略等しくなり、黄色LED233、赤色LED232、青色LED234の全てが発光する。
このような構成にすれば、発光している各LED232〜234の個数により、回生抵抗15の温度の高さを段階的に認識させることができる。さらに、異なる発光色のLEDを用いているため、回生抵抗15の温度を直感的に認識させることができる。なお、各LED232〜234のうち2個のみを設けてもよい。さらには、各LED232〜234、図5に示す電圧電流特性を有する赤外線LED、青色LEDを任意の組合せで適用してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明は、モータの回生電力を消費する回生抵抗の温度を表示する回生抵抗温度表示装置、その方法、および、回生抵抗温度表示装置を備えたモータ装置に利用できる。
1,1A…モータ装置
13…モータ駆動部
14…モータ
15…回生抵抗
16,16A…回生抵抗温度表示装置
21…熱電変換部としての熱電モジュール
22…電力供給部
23,23A…表示部
232…赤色LED
233…黄色LED
234…青色LED
13…モータ駆動部
14…モータ
15…回生抵抗
16,16A…回生抵抗温度表示装置
21…熱電変換部としての熱電モジュール
22…電力供給部
23,23A…表示部
232…赤色LED
233…黄色LED
234…青色LED
Claims (7)
- モータの回生電力を消費する回生抵抗の温度を表示する回生抵抗温度表示装置であって、
表示部と、
前記回生抵抗での前記回生電力の消費時に発生する熱を、この熱の温度に対応する電力に変換する熱電変換部と、
この熱電変換部で変換された前記電力を前記表示部に供給して、前記回生抵抗の温度を前記表示部で表示させる電力供給部と、
を備えていることを特徴とする回生抵抗温度表示装置。 - 請求項1に記載の回生抵抗温度表示装置において、
前記表示部は、発光素子を備えている
ことを特徴とする回生抵抗温度表示装置。 - 請求項2に記載の回生抵抗温度表示装置において、
前記発光素子は、発光ダイオードである
ことを特徴とする回生抵抗温度表示装置。 - 請求項2または請求項3に記載の回生抵抗温度表示装置において、
前記表示部は、電気的に並列に接続された複数の発光素子を備えており、
この複数の発光素子は、発光するための供給電力量が異なる値に設定されている
ことを特徴とする回生抵抗温度表示装置。 - モータと、
このモータを駆動するモータ駆動部と、
前記モータの回生電力を消費する回生抵抗と、
この回生抵抗の温度を表示する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回生抵抗温度表示装置と、
を備えていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項5に記載のモータ装置において、
前記電力供給部は、前記モータ駆動部と電気的に独立して設けられている
ことを特徴とするモータ装置。 - モータの回生電力を消費する回生抵抗の温度を表示する回生抵抗温度表示方法であって、
表示部を用い、
前記回生抵抗での前記回生電力の消費時に発生する熱を、この熱の温度に対応する電力に変換する熱電変換工程と、
この熱電変換工程で変換された前記電力を前記表示部に供給して、前記回生抵抗の温度を前記表示部で表示させる電力供給工程と、
を実施することを特徴とする回生抵抗温度表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008262750A JP2010093970A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 回生抵抗温度表示装置、その方法、および、モータ装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008262750A JP2010093970A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 回生抵抗温度表示装置、その方法、および、モータ装置。 |
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Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010231730A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | Suzuki Gokin Kk | 高温警報表示器 |
JP2020008570A (ja) * | 2018-07-02 | 2020-01-16 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | ユーザーが試験可能な熱電式腕時計 |
US20220073284A1 (en) * | 2020-09-07 | 2022-03-10 | Daifuku Co., Ltd. | Article Transport Facility |
-
2008
- 2008-10-09 JP JP2008262750A patent/JP2010093970A/ja active Pending
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