JP2010092773A - イオン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度・湿度の影響、及びイオン発生器の経時変化の影響を受けることなく高精度にイオンの有無を判定することが可能なイオン発生装置を提供する。
【解決手段】4つのイオン発生器の夫々を駆動させるためのPC1駆動信号〜PC4駆動信号を10秒間オフさせた時に、イオンの捕集電極の電位を計測する計測部の出力電圧を「電圧値V1」として取り込む。その後2つのイオン発生器の夫々を駆動させるためのPC1駆動信号,PC2駆動信号を10秒間オンさせた時に、計測部の出力電圧を「電圧値V2」として取り込む。同様に、PC1駆動信号〜PC4駆動信号を10秒間オフさせた時に「電圧値3」を取り込み、PC3駆動信号,PC4駆動信号を10秒間オンさせた時に「電圧値V4」を取り込む。「電圧値V1」と「電圧値V2」との差分値、及び「電圧値V3」と「電圧値V4」との差分値が閾値より大きい場合、イオンが有ると判定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、空気中のイオンを検出するイオン検出器を備えるイオン発生装置に関する。
近年、空気中の水分子を正(プラス)及び/又は負(マイナス)のイオンで帯電させることにより、居住空間内の空気を清浄化する技術が盛んに用いられている。例えば、空気清浄機をはじめとするイオン発生装置では、内部の通風路の途中に正及び負のイオンを発生させるイオン発生器を配設し、発生させたイオンを空気と共に外部の空間へ放出するようにしている。
イオンが放出された空間においてイオンの濃度が1000〜2000個/cm3 程度あれば、セラチア菌、バチルス菌等の細菌に対して有意な除菌効果が得られる。また、空気中のイオンは、浮遊粒子を不活性化させると共に臭気成分を変性させる。これにより、居住空間全体の空気が清浄化される。
上述した効果を生む標準的なイオン発生器は、針電極と対向電極との間、又は放電電極と誘電電極との間に高電圧交流の駆動電圧を印加することにより、コロナ放電を発生させて正及び負のイオンを発生させる。イオン発生装置を複数使用することにより、空気中のイオンの濃度を高めることも可能である。
一方、イオン発生器の稼動が長期にわたることで、コロナ放電に伴うスパッタ蒸発によって放電電極が損耗した場合、又は化学物質、塵埃等の異物が放電電極に累積的に付着した場合、イオンの発生量が減少することが避けられない。この場合、イオン発生器の保守が必要であることを使用者に報知するため、空気中のイオンの有無を判定する必要がある。
これに対し、例えば特許文献1では、空気中のイオンを捕集する捕集電極を備えており、イオンの発生動作を開始させたとき(又はイオンの発生動作が停止したとき)に生じる捕集電極の電位の変化に基づいて、イオンの有無を検出(判定)するイオン検出装置及びイオン発生装置が開示されている。
特開2007−114177号公報
しかしながら、イオンの有無が判定されるべき空気が高温・多湿の場合、前記電位の変化量が小さくなるため、特許文献1に開示された技術では、イオンの有無の判定が困難になるという問題があった。また、イオン発生器の稼動が長期にわたった場合、発生するイオンそのものが減少するため、前記電位の変化量が更に小さくなり、イオンの有無の判定が一層困難なものとなっていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、温度・湿度の影響、及びイオン発生器の経時変化の影響を受けることなく高精度にイオンの有無を判定することが可能なイオン発生装置を提供することにある。
上述したように、従来、正のイオンであるH+ (H2 O)m (mは任意の自然数)、及び負のイオンであるO2 -(H2 O)n (nは任意の自然数)が、イオンの反応によって空気中の浮遊細菌等を殺菌することは知られていた。しかしながら、前記イオンは各々が再結合して消滅するため、イオン発生器の極近傍では高濃度が実現できても、イオン発生器からの距離が遠くなればなるほど急激にその濃度が減少するものである。従って、実験装置のような容積の小さい空間ではイオン濃度を数万個/cm3 とすることが出来ても、実際の居住空間や作業空間等、容積の大きい空間ではせいぜい2〜3,000個/cm3 の濃度とするのが限度であった。
一方発明者らは、実験室レベルで前記イオン濃度が7,000個/cm3 の場合、トリインフルエンザウイルスを10分間で99%まで、50,000個/cm3 の場合は、99.9%まで除去できることを発見した。夫々の除去率が持つ意味は、空気中に1,000個/cm3 のウイルスが存在したと仮定した場合、夫々10個/cm3 及び1個/cmが残留することを示す。換言すれば、イオン濃度を7,000個/cm3 から50,000個/cm3 に高めることによって、残留するウイルスが1/10になるのである。
このことから、人などが生活する居住空間及び作業空間の全体にわたってイオン濃度を高濃度にすることが、感染症予防や環境浄化において非常に重要なことであるとの知見を得た。
本発明は、以上のような知見に基づいてなされたものであり、プラス及び/又はマイナスのイオンを発生させるイオン発生器をオン/オフさせる駆動回路と、前記イオン発生器が発生させたイオンの発生状態を示す指標を検出するイオン検出器と、該イオン検出器が検出した指標に基づいて前記イオンの有無を判定する判定手段とを備えるイオン発生装置において、前記判定手段は、前記駆動回路が前記イオン発生器をオン及びオフさせたときに、前記イオン検出器が夫々検出した指標の差分が所定の閾値より大きい場合、前記イオンが有ると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、イオン発生器をオン/オフさせたときに夫々検出した指標の差分が所定の閾値より大きい(又は小さい)場合、イオンが有る(又は無い)と判定する。
これにより、イオンの有無を判定されるべき空気が高温・多湿のとき、又はイオン発生器の経時変化でイオンの発生量が減少したときのように、イオン発生器のオン/オフに伴う指標の変化量が小さいためにイオン発生器をオンさせたままではイオンの有無の判定が困難な場合であっても、誤りなくイオンの有無を判定する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記判定手段は、前記駆動回路が、前記イオン発生器を第1判定時間オンさせ、該第1判定時間とは異なる第2判定時間オフさせたときに、前記イオンの有無を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、イオン発生器を第1判定時間オン/第2判定時間オフさせたときにイオンの有無を判定するため、イオン発生器のオン/オフに伴う夫々の指標の変化が飽和するように第1判定時間及び第2判定時間を選択したときは、夫々の指標の差分値を最大限に増大させてイオンの有無の判定を確実なものとする。
本発明に係るイオン発生装置は、前記イオン検出器が検出した指標を時系列的にサンプリングする手段と、該手段が前記第1判定時間及び第2判定時間の中でサンプリングした指標について、夫々最小値及び最大値(又は最大値及び最小値)を決定する手段とを備え、該手段が決定した最小値及び最大値(又は最大値及び最小値)に基づいて、前記判定手段がマイナス(又はプラス)のイオンの有無を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、第1判定時間及び第2判定時間の中でサンプリングした指標について夫々決定した最小値及び最大値(又は最大値及び最小値)に基づいて、マイナス(又はプラス)のイオンの有無を判定する。
これにより、例えば指標の値が第1判定時間及び第2判定時間の中で大小変化しながら全体の傾向として夫々減少及び増加(又は増加及び減少)する場合、夫々の指標の差分値を増大させてイオンの有無の判定を容易にする。
また、イオン発生器のオン/オフに伴うマイナス(又はプラス)の電荷の蓄積及び消滅により、夫々の指標の値が減少及び増加(又は増加及び減少)するため、マイナス(又はプラス)のイオンの有無を判定する。
本発明に係るイオン発生装置は、プラス及びマイナスのイオンを発生させるイオン発生器をオン/オフさせる駆動回路と、前記イオン発生器が発生させたイオンの発生状態を示す指標を検出するイオン検出器と、該イオン検出器が検出した指標に基づいて前記イオンの有無を判定する判定手段とを備えるイオン発生装置において、前記駆動回路が前記イオン発生器をオン及びオフさせたときに、前記イオン検出器が夫々検出した指標を時系列的にサンプリングする手段と、該手段がサンプリングした指標に基づいて、所定時間後の指標を夫々予測する手段とを備え、該手段が夫々予測した指標の差分が所定の閾値より大きい場合、前記判定手段が、前記イオンが有ると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、イオン発生器をオン/オフさせたときに夫々検出した指標をサンプリングして所定時間後の指標を夫々予測し、予測した指標の差分が所定の閾値より大きい(又は小さい)場合、イオンが有る(又は無い)と判定する。
これにより、イオンの有無を判定されるべき空気が高温・多湿のとき、又はイオン発生器の経時変化でイオンの発生量が減少したときのように、イオン発生器のオン/オフに伴う指標の変化量が小さいためにイオン発生器をオンさせたままではイオンの有無の判定が困難な場合であっても、誤りなく且つ迅速にイオンの有無を判定する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記イオン検出器近傍の空気の湿度及び/又は温度を検出する手段を備え、該手段が検出した湿度及び/又は温度の低/高に基づいて、前記閾値を上/下に変化させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、イオン検出器近傍の空気の湿度及び/又は温度の低/高に基づいて、前記閾値を上/下に変化させる。
これにより、イオンの有無を判定されるべき空気が高温及び/又は多湿となってイオン発生器のオン/オフに伴う指標の変化が小さい場合に、判定に用いられる閾値を引き下げてイオンの有無を誤りなく判定する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記判定手段が、前記イオンが有ると判定した場合(又は無いと判定した場合)、計時を開始する手段を備え、該手段が第3判定時間(又は第4判定時間)を計時したときに、前記判定手段が前記イオンの有無を再度判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、イオンが有ると判定した時(又は無いと判定した時)から第3判定時間(又は第4判定時間)を経時した場合、イオンの有無を再度判定する。
これにより、イオンの有無の判定結果に係わらず、夫々所定の時間間隔でイオンの有無を判定し続ける。
本発明に係るイオン発生装置は、前記第4判定時間は、前記第3判定時間より短いことを特徴とする。
本発明にあっては、イオンが無いと判定した場合のイオンの有無の判定間隔を、イオンが有ると判定した場合の判定間隔より短くしてある。
これにより、イオンが無いと判定した場合は、イオンの有無を判定する周期を短くしてイオン発生器の保守の要否を短期間に確定させる。また、イオンが有ると判定した場合は、イオンの有無を判定する周期を長くして判定に伴うイオン発生装置の運転停止期間を短縮する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記判定手段が、所定回数連続して前記イオンが無いと判定した場合、前記駆動回路を停止させる手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、所定回数連続でイオンが無いと判定した場合、イオン発生器の駆動回路を停止させる。
これにより、イオン発生器の保守の必要性が確定した場合、イオン発生装置の無意味な運転を行わないようにする。
本発明に係るイオン発生装置は、前記判定手段が、所定回数連続して前記イオンが無いと判定した場合、警告を発する手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、所定回数連続でイオンが無いと判定した場合、使用者に警告を発する。
これにより、イオンの発生量が低下した場合に使用者へ報知し、イオン発生器の保守、即ちイオン発生器の清掃又は交換を促す。
本発明によれば、イオン発生器をオン/オフさせたときに検出した指標の差分に基づいてイオンの有無を判定する。
これにより、イオンの有無を判定されるべき空気が高温・多湿のとき、又はイオン発生器の経時変化でイオンの発生量が減少したときのように、イオン発生器のオン/オフに伴う指標の変化が小さいためにイオン発生器をオンさせたままではイオンの有無の判定が困難な場合であっても、誤りなくイオンの有無を判定する。従って、温度・湿度の影響、及びイオン発生器の経時変化の影響を受けることなく高精度にイオンの有無を判定することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るイオン発生装置の構成を示す正面断面図、図2はイオン発生装置の構成を示す側断面図、図3は前壁5aに取り付けられたイオン発生器6a,6b,6c,6dをハウジング1の内側から見た模式的な立面図である。
図中1はハウジングであり、ハウジング1は、下部に吸込口11,11を夫々有して離隔し対向する両側壁1a,1b、及び中央部に二つの嵌合孔12,12を有する天壁1cを備える。ハウジング1内の下部には、回転軸方向の両側に出力軸21,21を有するモータ2が配され、該モータ2の出力軸21,21の夫々には、二つのケーシング4,4に回転自在に収容された二つの羽根車3,3が装着されている。
羽根車3,3の上方には、夫々の回転により発生する気流を個別に上方へ通流させる筒部としての二つのダクト5,5が夫々配設されている。ダクト5,5の夫々は、二つのイオン発生部61,62を夫々有するイオン発生器6a,6b,6c,6dを下部に有し、嵌合孔12,12に取外しを可能に配置された風向体7,7を備える。イオン発生器6a,6cの上方には、発生したイオンを捕集する捕集電極66及び該捕集電極66の電位を計測する計測部67が、イオン発生器6b,6dの下方には、通流する気流の温度及び湿度を検出する温湿度センサ87が夫々配されている。尚、モータ2と、羽根車3,3と、ケーシング4,4とが送風機を構成する。
ハウジング1は、更に、平面視矩形をなす底壁1dと、該底壁1dの前後の二辺に連なる前壁1e及び後壁1fとを備え、略直方体をなしている。前壁1eの下部には、イオン発生装置に対する操作を受け付けるための操作部85と、警告、運転状態等の情報を表示するLEDからなる表示部86とが設けられている。両側壁1a,1b下部の吸込口11,11には、羽根車3,3が吸込口11,11から吸込む空気を通過させ、該空気中の異物を除去して清浄空気にするフィルタ8,8が取り付けられている。天壁1cの嵌合孔12,12はその長手方向が前後となる長方形をなし、前側の内面が鉛直に対して前方へ傾斜し、後側の内面が鉛直に対して後方へ傾斜している。また、ハウジング1は上下方向の途中で上分体と下分体とに分断され、下分体にケーシング4,4が装着され、上分体にダクト5,5が装着されている。
羽根車3,3は、外縁に対し回転中心側が回転方向へ変位する複数の羽根3aを有する多翼羽根車、換言すると円筒形状をなすシロッコファンであり、一端に軸受板を有し、該軸受板の中心に開設されている軸孔にモータ2の出力軸21,21が取り付けられ、他端の開口から中心部の空洞へ吸込んだ空気を外周部の羽根3a間から放出するように構成されている。
ケーシング4,4は、羽根車3,3の回転により発生する気流を羽根車3,3の回転方向へ誘導し、気流の速度を増すための円弧形誘導壁41,41、及び該円弧形誘導壁41,41の一部から円弧形誘導壁41,41の接線方向の一方へ上向きに開放された吹出口42,42を有する。吹出口42,42は円弧形誘導壁41,41の一部から円弧形誘導壁41,41の接線方向の一方へ、且つ鉛直に対して斜め方向へ突出する角筒形状をなしている。
また、ケーシング4,4は、深皿形をなし、円弧形誘導壁41,41及び吹出口42,42用の開放部を有するケーシング本体4a,4aと、羽根車3,3の前記開口と対応する箇所が開放されており、ケーシング本体4a,4aの開放側を閉塞する蓋板4b,4bとを備え、ケーシング本体4a,4a夫々の対向側が仕切り用の連結壁43にて一体に連結されている。また、蓋板4b,4bの開放部とフィルタ8,8との間に、複数の通気孔を有する通気板9,9が設けられている。
連結壁43のモータ2と対応する箇所は一方のケーシング本体4a側へ窪む凹所を有し、該凹所の縁部に深皿状の支持板44が取り付けられ、凹所及び支持板44の中央部間にゴム板45,45を介してモータ2を挾着保持し、凹所及び支持板44の中央部に開設されている軸孔に出力軸21,21が挿通され、出力軸21,21に羽根車3,3を取り付けてある。また、連結壁43の上端はケーシング4,4よりも上方へ延出されている。
ダクト5,5は、その下端が吹出口42,42に連なり、その上端が嵌合孔12,12に連なり、上下方向の途中が絞られている角筒形の筒部からなる。また、ダクト5,5は、吹出口42,42から円弧形誘導面41,41の接線方向の一方に沿って配された前壁5a,5a、及び吹出口42,42からほぼ鉛直に配された後壁5b,5bを有する。前壁5a,5a及び後壁5b,5bには、ほぼ鉛直に配された二つの側壁5c,5c、5d,5dが連なっており、吹出口42,42から吹き出された空気を、前壁5a,5a及び側壁5c,5c、5d,5dに沿って層流とし、鉛直に沿わせて通流させるように構成されている。
前壁5a,5aにはイオン発生器6a,6b,6c,6d、捕集電極66、及び計測部67を有する保持体63に対応する貫通孔が開設されており、該貫通孔に保持体63が嵌込みにより取り付けられている。また、後壁5b,5bにはモータ2、イオン発生器6a,6b,6c,6d、計測部67、温湿度センサ87及び電源線に接続されている回路基板10と、該回路基板10を被覆するカバー20とが取り付けられている。
また、ダクト5,5は上下方向の途中でダクト上分体51とダクト下分体52とに分断されている。ダクト下分体52は角筒形をなし、横方向の中央が連結壁43にて仕切られている。ダクト上分体51は、横方向に離隔して並置される角筒部51a,51aの下部が連結部51bにて一体に連なっており、連結部51b及び連結壁43にて仕切られている。また、ダクト上分体51の上端には、外部から指等の異物が挿入されるのを防ぐための防護網30,30を配してある。
風向体7,7は、前後方向の断面形状が逆台形をなす角枠部71,71、及び該角枠部71,71内に前後方向へ離隔して並置され、鉛直に対して前後方向一方へ傾斜する複数の風向板72,72を有し、等形状に形成されている。角枠部71,71の前後の壁は鉛直に対して前後方向へ傾斜している。
イオン発生器6a,6b,6c,6dの夫々は、羽根車3,3の回転により発生する空気の通流方向と略直交する方向へ離隔した二つのイオン発生部61,62を備える。イオン発生部61,62の夫々は、内奥側に尖鋭状をなす放電電極61a,62a、及び該放電電極61a,62aを囲繞する誘導電極(図示せず)を有し、高電圧を印加された放電電極がコロナ放電を発生する。これにより、一方のイオン発生部61がプラスのイオンを、他方のイオン発生部62がマイナスのイオンを夫々発生させるように構成されている。
イオン発生器6a,6b,6c,6dは、保持体63に保持されてダクト5,5夫々の前壁5a,5aに取り付けられている。イオン発生器6a,6c、及びイオン発生器6b,6dの夫々2つは、マイナスのイオン発生部62同士を向かい合わせ、前記通流方向と略直交する方向に隣り合わせて組をなすようにしてあり、夫々の組を、前記通流方向に離隔して並置してある。イオン発生器6a,6b,6c,6d夫々のイオン発生部61,62は、前記貫通孔からダクト5,5内に臨んでおり、前記通流方向に連なるイオン発生部61,61及び62,62夫々の両側方には、使用者が放電電極61a,61a及び62a,62aに直接的に触れることを防止するためのリブ64,64を設けてある。
捕集電極66は、イオンを捕集する略矩形の板状電極からなり、イオン発生器6a,6c夫々のイオン発生部62,62が発生させたマイナスのイオンを重点的に検出するために、イオン発生部62,62の直近に配して電極面をダクト5,5内に露出させてある。捕集電極66がマイナスのイオンを捕集した場合、捕集電極66の電位が低下する。捕集電極66の電位は、接地電位に対する電圧値として後述する計測部67で計測されるようにしてある。
尚、捕集電極66は、イオン発生部62,62の直近に配したが、これに限定されるものではなく、例えば嵌合孔12の近傍又はハウジング1の一部に配してもよい。
上述のとおり構成されたイオン発生装置は、居住室内に据えられる。送風機のモータ2の駆動により、羽根車3,3が回転し、室内の空気が両側の吸込口11,11から二つのケーシング4,4内へ吸込まれ、吸込まれた空気中の塵埃等の異物はフィルタ8,8により除去される。この際、ケーシング4,4内に吸込まれた空気は、羽根車3,3周りの円弧形誘導壁42,42により層流となり、この層流の空気が円弧形誘導壁41,41に沿って吹出口42,42へ通流し、該吹出口42,42からダクト5,5内へ吹き出される。
図4は、イオン発生装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。制御系の中枢となるのはCPU81であり、CPU81は、プログラム等の情報を記憶するROM82、一時的に発生した情報を記憶するRAM83、及び時間を計時するためのタイマ84と互いにバス接続されている。CPU81は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従って入出力、演算等の処理を実行する。
CPU81には、更に、操作部85、表示部86、温湿度センサ87、羽根車3,3が装着されたモータ2を駆動するための送風機駆動回路90、及び捕集電極66の電位を計測する計測部67が計測したアナログの電圧をデジタルの電圧に変換して取り込むためのA/D変換回路89がバス接続されている。尚、捕集電極66及び計測部67がイオン検出器を構成する。
CPU81にバス接続された出力インタフェース88,88,88,88夫々の出力端子は、夫々2つの出力端子を有するイオン発生器駆動回路91,91,91,91の制御入力PC1,PC2,PC3,PC4に接続されている。イオン発生器駆動回路91,91,91,91夫々の出力端子の一端は、陰極がイオン発生器6a,6b,6c,6d夫々の接地入力G1,G2,G3,G4、及び接地電位に接続された14Vの直流電源E1の陽極に接続されており、他端は、イオン発生器6a,6b,6c,6dの電源入力V1,V2,V3,V4に接続されている。
イオン発生装置が通常の稼動状態にある場合、タイマ84が所定時間を計時する都度、CPU81が、出力インタフェース88,88,88,88を介して、イオン発生器駆動回路91,91,91,91の制御入力PC1,PC2,PC3,PC4のオン/オフを反転させる。これにより、イオン発生器駆動回路91,91,91,91の夫々が、イオン発生器6a,6b,6c,6dの電源入力V1,V2,V3,V4と、直流電源E1の陽極との接続を所定時間毎に接/断するようになっている。
図5は、イオン発生装置が通常の稼動状態にある場合に制御入力PC1,PC2,PC3,PC4へ入力される駆動信号を示すタイミングチャートである。図中横軸は時間経過を表し、縦軸はオン/オフの状態を表す。制御信号PC1,PC3へ入力される駆動信号は、デューティ50%で交互に1秒オン/1秒オフを繰り返し、制御入力PC1,PC2、及び制御入力PC3,PC4の夫々2つへ入力される駆動信号は、同位相でオン/オフを繰り返すようにしてある。これにより、イオン発生器駆動回路91,91、91,91の夫々は、イオン発生器6a,6b、及びイオン発生器6c,6dへの電源供給を1秒おきに交互に接/断する。従ってイオン発生器6a,6bと、イオン発生器6c,6dとが1秒おきに交互に駆動される。
図6は、イオン検出器の構成を示す回路図である。イオン検出器は、回路基板の部品側(表面)及び検出側(裏面)に夫々配された計測部67及び捕集電極66を備える。
計測部67は、捕集電極66を5Vの直流電源にプルアップする抵抗R4を有し、抵抗R4の両端子は、コンデンサC1と並列接続されている。捕集電極66は、計測部67の保護抵抗R1を介して、反転入力端子及び出力端子の間に抵抗R2が接続された演算増幅器IC1の非反転入力端子68に接続されている。
演算増幅器IC1の出力端子は、接地電位に接続されたコンデンサC2及びC4の夫々と直列接続された抵抗R3及びR5に接続されている。コンデンサC2及び抵抗R3の接続点は、保護電極69に接続されており、コンデンサC4及び抵抗R5の接続点は、コネクタCN5の出力端子に接続されている。コネクタCN5は、計測部67が計測した電位をA/D変換回路89に与えるためのものである。保護電極69は、捕集電極66の一部を除く周囲を包囲すると共に、保護抵抗R1及び該保護抵抗R1の両端子に夫々接続された部分を包囲するようにしてある。
上述した回路において、捕集電極66にマイナスのイオンが捕集された場合、マイナスのイオンが有する負の電荷が捕集電極66と接続されたコンデンサC1を充電するため、コンデンサC1及び保護抵抗R1の接続点の電位が低下し、低下した電位が、保護抵抗R1を介して演算増幅器IC1の非反転入力端子68に与えられる。一方、演算増幅器IC1は、出力端子が反転入力端子に帰還されて増幅度1のインピーダンス変換器を形成しており、前記出力端子の電位は、非反転入力端子68に与えられた電位と同電位となる。この電位は、接地電位に対するアナログの電圧値として、抵抗R5を介しコネクタCN5の出力端子から出力される。
また、演算増幅器IC1の出力インピーダンスは、抵抗R3の抵抗値に比して十分小さい値となっており、保護電極69は、捕集電極66をプルアップする抵抗R4(1GΩ)の1/10万の抵抗値を有する抵抗R3(10kΩ)を介して捕集電極66と同電位に保たれることになる。従って、捕集電極66に捕集されたイオンが有する電荷は、捕集電極66から演算増幅器IC1に至る間に回路基板の表面を伝導して保護電極69の包囲の外側に移動することが抑止される。
尚、保護抵抗R1は、抵抗に限定されるものではなく、例えば保護以外の目的で、抵抗、コイル等の回路素子の直並列回路を有するようにしてもよい。
図7は、イオン発生器6a(又は6b,6c,6d)の放電回数に対するマイナスのイオン濃度を示すグラフである。図中横軸は単位時間当たりの放電回数(回/秒)であり、縦軸は、イオンが空気と共に放出される風向体7の上面から25cm上方に離隔された位置におけるマイナスのイオン濃度(万個/cm)を表す。標準の放電回数である480回/秒のときのイオン濃度は、約180万個/cmであり、放電回数を例えば35回としたときのイオン濃度は、180万個/cmの1/2を少し超える程度の値が確保される。ここでは、上記35回でイオン濃度が半減するものとみなし、イオン発生器6aの放電回数が35回のときにイオンが有ると判定される限界となるように、イオンの有無の判定の閾値を決定するものとする(図8,9参照)。
図8及び図9は、夫々常温常湿(40〜50%)及び常温高湿(80〜90%)環境において、リブ64を有さず放電回数が35回/秒であるイオン発生器6a,6b(又は6c,6d。以下同様)をオン/オフさせたときの計測部67の出力電圧を示すグラフである。この出力電圧は、イオン検出器が検出した指標に相当するものである。図中横軸は時間(秒)であり、縦軸は電圧(V)を表す。
図8(a)に示すように、常温常湿でイオン発生器6a,6bをオンさせた場合、約5Vであった計測部67の出力電圧は、概ね5秒後に約3Vまで下降して飽和する。また、図8(b)に示すように、常温常圧でイオン発生器6a,6bをオフさせた場合、約3Vであった計測部67の出力電圧は、概ね6秒後に約5Vまで上昇して飽和する。従って、イオン発生器6a,6bをオン/オフさせた場合、計測部67の出力電圧の差分値は約2Vとなる。
一方、図9(a)に示すように、常温高湿でイオン発生器6a,6bをオンさせた場合、約5Vであった計測部67の出力電圧は、概ね6秒後に約4Vまで下降して飽和する。また、図9(b)に示すように、常温高湿でイオン発生器6a,6bをオフさせた場合、約4Vであった計測部67の出力電圧は、概ね5秒後に約5Vまで上昇して飽和する。従って、イオン発生器6a,6bをオン/オフさせた場合、計測部67の出力電圧の差分値は約1Vとなる。
要約すれば、リブ64を有しないイオン発生器6a,6bをオン/オフさせた場合、計測部67の出力電圧の差分値は概ね6秒以内に約1V(常湿のとき)又は2V(高湿のとき)で飽和する。これに対し、イオン発生器6a,6bにリブ64を付加した場合、前記差分値が約0.5Vに半減し、差分値が飽和するまでに要する時間が9秒又はそれ以上になることが、発明者らによる実験で判明している。イオンの有無の判定に要する時間を延長するのは好ましくないため、前記差分値を判定する際の閾値を0.5Vより更に下げてマージンを持たせることが望ましい。
以上のことから、本実施の形態1では、イオン発生器6a,6bをオン/オフさせる時間を夫々10秒とし、夫々の時間の経過後に計測した計測部67の出力電圧の差分値が、常温高湿では0.25Vより大きい場合に、常温常湿では0.5Vより大きい場合に、夫々イオンが有ると判定するものとした。
図10は、イオンの有無を判定する場合に制御入力PC1,PC2,PC3,PC4へ入力される駆動信号と、計測部67が出力する電圧とを示すタイミングチャートである。図中横軸は時間経過を表し、縦軸はオン/オフの状態又は電圧レベルを表す。イオン発生装置が通常の稼動状態にある場合、図5に示すように制御入力PC1,PC2又は制御入力PC3,PC4の何れか1組がオンとなっているため、計測部67は、イオン発生器6a,6b又は6c,6dが発生するマイナスのイオンを計測し続けている。従って、計測部67の出力電圧は、5Vより低い値でほぼ飽和している。
イオンの有無の判定に際し、まず制御入力PC1,PC2,PC3,PC4へ入力される駆動信号の全てを10秒間オフさせ、続いて、制御入力PC1,PC2へ入力される駆動信号を10秒間オンさせる。その後、制御入力PC3,PC4についても同様のサイクルを繰り返すようにしてある。これにより、夫々先の10秒間はイオン発生器6a,6b,6c,6dが全てオフとなるため捕集電極66の電荷が抵抗R4を通じて放電し、続く10秒間はイオン発生装置6a,6b(又は6c,6d)がオンとなるため捕集電極66にマイナスの電荷が蓄積される。従って、計測部67の出力電圧は、20秒間の前半/後半で上昇/下降するサイクルを2回繰り返す。
イオン発生器6a,6b(又は6c,6d)についてイオンの有無を判定する場合、計測部67の出力電圧を、上述したサイクルの中間時点及び最終時点で計測し、計測した電圧値V1及び電圧値V2(又は電圧値V3及び電圧値V4)の差分値が、上述した閾値より大きい場合にイオンが有ると判定する。本実施の形態1では、イオン発生器6a,6b及びイオン発生器6c,6dの両方についてイオンが有ると判定した場合、イオン発生器6a,6b,6c,6d全体についてイオンが有ると判定する。
図11は、イオン発生器6a,6b,6c,6dを駆動させるCPU81の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従って随時実行され、処理が終了する都度、再び実行されるようにしてある。
尚、イオンの有無を判定するための計測中であることを示す「計測フラグ」及びオン/オフの位相を示す「トグルフラグ」は、RAM83に記憶するものとする。
CPU81は、タイマ84に1秒の計時を開始させる(ステップS10)。尚、計時させる時間は1秒に限定されるものではなく、例えば0.5秒、1.5秒等の時間であってもよい。その後、CPU81は、タイマ84が計時を終了したか否かを判定する(ステップS11)。計時を終了していないと判定した場合(ステップS11:NO)、CPU81は、タイマ84が計時を終了するまで待機する。計時を終了したと判定した場合(ステップS11:YES)、CPU81は、「計測フラグ」がセットされているか否かを判定する(ステップS12)。セットされていると判定した場合(ステップS12:YES)、CPU81は、そのまま処理を終了する。これにより、イオンの有無の判定中は、本処理の中でイオン発生器6a,6b,6c,6dをオン/オフさせないようにする。
「計測フラグ」がセットされていないと判定した場合(ステップS12:NO)、CPU81は、「トグルフラグ」がセットされているか否かを判定する(ステップS13)。セットされていると判定した場合(ステップS13:YES)、CPU81は、「トグルフラグ」をクリアし(ステップS14)、更に、出力インタフェース88を介してイオン発生器駆動回路91の制御入力PC1をオンさせる(ステップS15)。同様に、CPU81は、制御入力PC2をオンさせ(ステップS16)、制御入力PC3をオフさせ(ステップS17)、更に制御入力PC4をオフさせて(ステップS18)処理を終了する。
ステップS13で「トグルフラグ」がセットされていないと判定した場合(ステップS13:NO)、CPU81は、「トグルフラグ」をセットし(ステップS19)、更に、出力インタフェース88を介してイオン発生器駆動回路91の制御入力PC1をオフさせる(ステップS20)。同様に、CPU81は、制御入力PC2をオフさせ(ステップS21)、制御入力PC3をオンさせ(ステップS22)、更に制御入力PC4をオンさせて(ステップS23)処理を終了する。
図12及び図13は、マイナスのイオンの有無を判定した結果に基づいて警告を発するCPU81の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従い、CPU81による初期化処理の5分後に実行される。その後は、本処理の中で計時を開始させたタイマ84が計時を終了した時にステップS30から処理を再開するようにしてある。
尚、「電圧値V1〜電圧値V4」、「閾値」、及び「異常カウンタ」は、RAM83に記憶するものとする。また、「異常カウンタ」には、初期化処理の中で「0」を書き込むものとする。
CPU81は、イオンの有無の判定に際し、「計測フラグ」をセットし(ステップS30)、制御入力PC1,PC2,PC3,PC4を全てオフして(ステップS31)イオン発生器6a,6b,6c,6dの駆動を停止させる。その後、CPU81は、タイマ84に10秒の計時を開始させ(ステップS32)、タイマ84が計時を終了したか否かを判定する(ステップS33)。計時を終了していないと判定した場合(ステップS33:NO)、CPU81は、タイマ84が計時を終了するまで待機する。
計時を終了したと判定した場合(ステップS33:YES)、CPU81は、A/D変換回路89を介して計測部67の出力電圧を「電圧値V1」として取り込む(ステップS34)。そして、CPU81は、イオン発生器6a,6bを駆動させるために出力I/F88,88を介して制御入力PC1,PC2をオンする(ステップS35)。次いで、CPU81は、タイマ84に10秒の計時を開始させ(ステップS36)、タイマ84が計時を終了したか否かを判定する(ステップS37)。
尚、ステップS32及びS37で計時させる時間は、10秒に限定されるものではなく、互いに異なる時間を計時させてもよい。
計時を終了していないと判定した場合(ステップS37:NO)、CPU81は、タイマ84が計時を終了するまで待機する。計時を終了したと判定した場合(ステップS37:YES)、CPU81は、A/D変換回路89を介して計測部67の出力電圧を「電圧値V2」として取り込み(ステップS38)、出力I/F88,88を介して制御入力PC1,PC2をオフする(ステップS39)。
上述したステップS32からステップS39までの処理は、イオン発生器6a,6bが発生させたイオンによる捕集電極66の電位の変化を記憶するための処理であり、イオン発生の前後で計測された前記電位は、夫々「電圧値V1」及び「電圧値V2」として取り込まれてRAM83に記憶される。
その後、CPU81は、ステップS42からステップS49までの処理を実行して、イオン発生器6c,6dが発生させたイオンによる捕集電極66の電位の変化を記憶する。この場合、イオン発生の前後で計測された電位は、ステップS44及びステップS48で夫々「電圧値V3」及び「電圧値V4」として取り込まれてRAM83に記憶される。また、ステップS45及びステップS49では、制御入力PC3,PC4を夫々オン及びオフさせる。
その他、ステップS42からステップS47までの処理は、夫々ステップS32からステップS37までの処理と同一であるため、その説明を省略する。
ステップS49の処理を終えた場合、CPU81は、温湿度センサ87より温度及び湿度を取り込み(ステップS51)、取り込んだ温度及び湿度に基づいて「閾値」を設定する(ステップS52)。設定された「閾値」はRAM83に記憶される。
尚、ここでの「閾値」は、常温で湿度が40%及び90%の場合、夫々0.5V及び0.25Vとし、湿度が40%から1%上がる毎に「閾値」を、例えば0.005Vずつ下げるものとする。更に、高温による影響もあるため、温度が25℃から40℃まで1℃上がる毎に「閾値」を、例えば0.001V〜0.002Vずつ下げるようにしてもよい。
次いで、CPU81は、「電圧値V1」から「電圧値V2」を減算して(ステップS53)、算出した値が「閾値」より小さいか否かを判定する(ステップS54)。「閾値」より小さいと判定した場合(ステップS54:YES)、即ちイオン発生器6a,6bについてイオンが無いと判定した場合、CPU81は、「異常カウンタ」に「異常カウンタ+1」を書き込み(ステップS55)、後述するステップS61へ処理を進める。
「閾値」より大きいと判定した場合(ステップS54:NO)、即ちイオンが有ると判定した場合、CPU81は、「電圧値V3」から「電圧値V4」を減算して(ステップS56)、算出した値が「閾値」より小さいか否かを判定する(ステップS57)。「閾値」より小さいと判定した場合(ステップS57:YES)、即ちイオン発生器6c,6dについてイオンが無いと判定した場合、「異常カウンタ」をカウントアップするために処理をステップS55に戻す。
「閾値」より大きいと判定した場合(ステップS57:NO)、即ちイオン発生器6a,6b,6c,6dについてイオンが有ると判定した場合、CPU81は、「異常カウンタ」に「0」を書き込んで(ステップS58)、異常の履歴をクリアする。
その後、CPU81は、「異常カウンタ」が「0」であるか否かを判定する(ステップS61)。「0」であると判定した場合(ステップS61:YES)、CPU81は、24時間後にステップS30から本処理を再開するために、タイマ84に24時間の計時を開始させ(ステップS62)、「計測フラグ」をクリアして(ステップS63)処理を終了する。「0」でないと判定した場合(ステップS61:NO)、CPU81は、「異常カウンタ」が「6」であるか否かを判定する(ステップS64)。「6」でないと判定した場合(ステップS64:NO)、CPU81は、5分後に本処理を再開するために、タイマ84に5分の計時を開始させ(ステップS65)、「計測フラグ」をクリアするために処理をステップS63へ戻す。
「異常カウンタ」が「6」であると判定した場合(ステップS64:YES)、CPU81は、マイナスイオンの計測値が閾値以下となった旨を報知するために、表示部86の青ランプを消灯させる(ステップS66)と共に、警告を示す赤ランプを点灯させる(ステップS67)。そして、CPU81は、イオン発生器6a,6b,6c,6dをオフさせたまま、その他必要な運転停止の処理を行い(ステップS68)、処理を終了する。
尚、「異常カウンタ」の判定回数は、「6」に限定されるものではなく、「7」以上、又は「5」以下としてもよい。
以上のように、本実施の形態1によれば、イオン発生器をオン/オフさせたときに、捕集電極の電位を計測する計測部の出力電圧の差分値が閾値より大きい(又は小さい)場合、イオンが有る(又は無い)と判定する。
これにより、イオンの有無を判定されるべき空気が高温・多湿のとき、又はイオン発生器の経時変化でイオンの発生量が減少したときのように、イオン発生器のオン/オフに伴う指標の変化量が小さいためにイオン発生器をオンさせたままではイオンの有無の判定が困難な場合であっても、誤りなくイオンの有無を判定する。従って、温度・湿度の影響、及びイオン発生器の経時変化の影響を受けることなく高精度にイオンの有無を判定することが可能となる。
また、イオン発生器を10秒間オン/10秒間オフさせたときにイオンの有無を判定するため、イオン発生器のオン/オフに伴う計測部の出力電圧の差分値が飽和するまで最大限に増大させてイオンの有無の判定を確実なものとすることが可能となる。
更にまた、イオンが有ると判定した時(又は無いと判定した時)から所定時間を計時した場合、イオンの有無を再度判定する。
従って、イオンの有無の判定を繰り返し行うことにより、判定の信頼性を高めることが可能となる。
更にまた、イオンが無いと判定した場合のイオンの有無の判定間隔を5分とし、イオンが有ると判定した場合の判定間隔である24時間より遙かに短くしてある。
従って、イオンが有ると判定した場合は、イオンの有無を判定する時間間隔を十分に確保することによって、判定に伴うイオン発生器の一時的な停止を極力回避することが可能となる。また、イオンが無いと判定した場合は、イオン無しの事実の使用者への報知、及びイオン無しの誤判定からの復旧を短時間のうちに行うことが可能となる。
更にまた。6回連続でイオンが無いと判定した場合、イオン発生器をオフさせたまま運転を停止させる。
従って、イオン発生器の保守の必要性が確定した場合、イオン発生装置の無意味な運転を行わないようにすることが可能となる。
更にまた、6回連続でイオンが無いと判定した場合、表示部のLEDにより使用者に警告を発する。
従って、イオンの発生量が低下した場合に使用者へ報知し、イオン発生部の清掃又はイオン発生器の交換を促すことが可能となる。
尚、本実施の形態1にあっては、警告として表示部の赤ランプを点灯させているが、これに限定するものではなく、ブザーを備えて警告音を発するようにしてもよく、また、音声合成回路及びスピーカを備えて警告音声を発するようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1は、例えば、イオン発生器6a,6bを10秒間オン及び10秒間オフさせた時の計測部67の出力電圧を、夫々「電圧値V1」及び「電圧値V2」として取り込んでRAM83に記憶する形態であるのに対し、実施の形態2は、イオン発生器6a,6bを10秒間オン及び10秒間オフさせている間に、計測部67の出力電圧を1秒間隔でサンプリングして取り込み、取り込んだ電圧値につき夫々最小値及び最大値を決定して「電圧値V1」及び「電圧値V2」に書き込む形態である(イオン発生器6c,6dについても同様)。
図14は、マイナスのイオンの有無を判定するCPU81の処理手順を示すフローチャートの一部である。本実施の形態2では、図12のステップS32からステップS38までを、図14のステップS72からステップS89までに置き換えて実行する。
また、図14のステップS72からステップS89までのうち、「電圧値V1」、「電圧値V2」及び「PC1,PC2」の夫々を「電圧値V3」、「電圧値V4」及び「PC3,PC4」と読み替えた一連のステップを想定し(図示せず)、図12のステップS42からステップS48までを、前記一連のステップに置き換えて実行する。
尚、以下の処理において、「N」はRAM83に記憶する変数であり、「V(1)〜V(N)」は、RAM83に記憶領域を確保した要素数「N」の配列であるものとする。
ステップS31の処理を終えた場合、CPU81は、「N」に初期値「1」を書き込む(ステップS72)。そして、CPU81は、1秒間待機(ステップS73)した後に計測部67の出力電圧を取り込み(ステップS74)、取り込んだ電圧値を前記配列の「N」番目の要素である「V(N)」に書き込む(ステップS75)。次いで、CPU81は、「N」に「N+1」を書き込み(ステップS76)、「N」が「10」になったか否かを判定する(ステップS77)。「10」になっていないと判定した場合(ステップS77:NO)、CPU81は、処理をステップS73に戻す。
尚、ステップS73で待機する時間は、1秒に限定されるものではない。また、「N」の判定回数も「10」に限定されるものではなく、待機する時間の長/短に応じて小さく/大きくすればよい。
「10」になったと判定した場合(ステップS77:YES)、CPU81は、「V(1)〜V(10)」のうち最大値を決定し(ステップS78)、決定した最大値を「電圧値V1」に書き込む(ステップS79)。その後、CPU81は、イオン発生器6a,6bを駆動させるために出力I/F88,88を介して制御入力PC1,PC2をオンする(ステップS81)。
上述したステップS72からステップS79までの処理は、イオン発生器6a,6b,6c,6dをオフさせている間に上昇する捕集電極66の電位の最大値を決定して記憶するための処理であり、決定された最大値は、「電圧値V1」に書き込まれる。
その後、CPU81は、ステップS81からステップS89までの処理を実行して、イオン発生器6a,6bをオンさせている間に下降する捕集電極66の電位の最小値を決定して記憶する。この場合、決定された最小値は、「電圧値V2」に書き込まれる。ステップS89の処理を終えた場合、CPU81は、処理をステップS39へ進める。
その他、ステップS82からステップS87までの処理は、夫々ステップS72からステップS77までの処理と同一であるため、その説明を省略する。
ステップS39の処理を終えた場合、CPU81は、上述したように図12のステップS42からステップS48までを前記一連のステップに置き換えて実行するが、その処理内容は、ステップS72からステップS89までのうち、「電圧値V1」、「電圧値V2」及び「PC1,PC2」の夫々を「電圧値V3」、「電圧値V4」及び「PC3,PC4」と読み替えることを除いて他は同一であるため、その説明を省略する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2によれば、イオン発生器を10秒間オン及び10秒間オフさせている間に1秒毎にサンプリングした計測部の出力電圧について、夫々最小値及び最大値を決定し、決定した最大値と最小値との差分値が閾値より大きいときにイオンが有ると判定する。
従って、イオン発生器をオン及びオフさせている間に、計測部の出力電圧が大小変化しながら全体の傾向として夫々減少及び増加する場合、計測部の出力電圧の差分値を増大させてイオンの有無の判定を容易にすることができる。
尚、実施の形態1及び2にあっては、捕集電極をDC5Vに抵抗でプルアップしてマイナスのイオンの有無を判定しているが、これに限定するものではなく、接地電位に抵抗でプルダウンしてプラスのイオンの有無を判定するようにしてもよい。この場合は、イオン発生器を10秒間オン及び10秒間オフさせている間に1秒毎にサンプリングした計測部の出力電圧について、夫々最大値及び最小値を決定し、決定した最大値と最小値との差分値が閾値より大きいときにイオンが有ると判定すればよい。
(実施の形態3)
実施の形態1は、例えば、イオン発生器6a,6bを10秒間オン及び10秒間オフさせた時の計測部67の出力電圧を、夫々「電圧値V1」及び「電圧値V2」として取り込んでRAM83に記憶する形態であるのに対し、実施の形態3は、イオン発生器6a,6bを10秒間オン及び10秒間オフさせている間に、計測部67の出力電圧を0.5秒間隔でサンプリングして取り込み、取り込んだ電圧値に基づいて夫々の平衡値を予測して「電圧値V1」及び「電圧値V2」に書き込む形態である(イオン発生器6c,6dについても同様)。
図15は、マイナスのイオンの有無を判定するCPU81の処理手順を示すフローチャートの一部である。本実施の形態3では、図12のステップS32からステップS34までを、図15のステップS92からステップS103までに置き換えて実行する。
また、図15のステップS92からステップS103までのうち、「電圧値V1」を、「電圧値V2」、「電圧値V3」及び「電圧値V4」と読み替えた3つの一連のステップを想定し(図示せず)、図12のステップS36からステップS38まで、ステップS42からステップS44まで、及びステップS46からステップS48までを、前記3つの一連のステップの夫々に置き換えて実行する。
尚、以下の処理において、「Va」、「Vb」、「予測値1」及び「予測値2」は、RAM83に記憶する変数である。
ステップS31の処理を終えた場合、CPU81は、計測部67の出力電圧を取り込み(ステップS92)、取り込んだ電圧値を「Va」へ書き込む(ステップS93)と共に、初期値として「予測値1」へも書き込む(ステップS94)。そして、CPU81は、0.5秒間待機(ステップS95)した後に計測部67の出力電圧を取り込み(ステップS96)、取り込んだ電圧値を「Vb」に書き込む(ステップS97)。
尚、ステップS95で待機する時間は、0.5秒に限定されるものではない。
その後、CPU81は、「Va」及び「Vb」に基づいて計測部67の出力電圧の平衡値を予測し(ステップS98)、予測した平衡値を「予測値2」へ書き込む(ステップS99)。
尚、ここでの平衡値の予測は、予測値をY、計測電圧をVm、予測起点からの経過時間をtとした場合、例えば、次の式(1)に示すような計算方法が知られている。これを元に、本実施の形態3では式(2)により予測値Yを求めるものとする。
尚、予測値Yを求める式は、式(2)に限定されるものではなく、他の公知の式を用いてもよい。
Y=Vm+a1×dV/dt+b1・・・・・・・・(1)
Y=Va+a2×(Vb−Va)+b2・・・・・(2)
(a1,a2,b1及びb2は定数)
ステップS99の処理を終えた場合、CPU81は、「予測値1」と「予測値2」との差の絶対値が0.01V以下であるか否かを判定する(ステップS100)。これにより、「予測値2」が平衡値に近づいたか否かを判定することができる。尚、判定に用いる閾値は0.01Vに限定されないことはいうまでもない。
前記絶対値が0.01V以下でないと判定した場合(ステップS100:NO)、CPU81は、「予測値2」を「予測値1」に書き込み(ステップS101)、「Vb」を「Va」に書き込んで(ステップS102)、処理をステップS95に戻す。前記絶対値が0.01V以下であると判定した場合(ステップS100:YES)、CPU81は、「予測値2」を「電圧値V1」へ書き込んで(ステップS103)、処理をステップS35へ進める。
ステップS35の処理を終えた場合、CPU81は、上述したように図12のステップS36からステップS38まで、ステップS42からステップS44まで、及びステップS46からステップS48までを前記3つの一連のステップの夫々に置き換えて実行するが、その処理内容は、ステップS92からステップS103までのうち、「電圧値V1」を、「電圧値V2」、「電圧値V3」及び「電圧値V4」と読み替えることを除いて他は同一であるため、その説明を省略する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施の形態3によれば、イオン発生器を10秒間オン及び10秒間オフさせている間に0.5秒毎にサンプリングした計測部の出力電圧について平衡値を予測し、夫々予測した平衡値の差分値が閾値より大きい(又は小さい)場合、イオンが有る(又は無い)と判定する。
従って、イオン発生器のオン/オフに伴う計測部の出力電圧の変化量が小さいためにイオン発生器をオンさせたままではイオンの有無の判定が困難な場合であっても、誤りなく且つ迅速にイオンの有無を判定することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るイオン発生装置の構成を示す正面断面図である。 イオン発生装置の構成を示す側断面図である。 前壁に取り付けられたイオン発生器をハウジングの内側から見た模式的な立面図である。 イオン発生装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 イオン発生装置が通常の稼動状態にある場合に制御入力へ入力される駆動信号を示すタイミングチャートである。 イオン検出器の構成を示す回路図である。 イオン発生器の放電回数に対するマイナスのイオン濃度を示すグラフである。 常温常湿(40〜50%)環境において、リブを有さず放電回数が35回/秒であるイオン発生器をオン/オフさせたときの計測部の出力電圧を示すグラフである。 常温高湿(80〜90%)環境において、リブを有さず放電回数が35回/秒であるイオン発生器をオン/オフさせたときの計測部の出力電圧を示すグラフである。 イオンの有無を判定する場合に制御入力へ入力される駆動信号と、計測部が出力する電圧とを示すタイミングチャートである。 イオン発生器を駆動させるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 マイナスのイオンの有無を判定した結果に基づいて警告を発するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 マイナスのイオンの有無を判定した結果に基づいて警告を発するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 マイナスのイオンの有無を判定するCPUの処理手順を示すフローチャートの一部である。 マイナスのイオンの有無を判定するCPUの処理手順を示すフローチャートの一部である。
符号の説明
1 ハウジング
2 モータ
3 羽根車
4 ケーシング
5 ダクト
6a,6b,6c,6d イオン発生器
61,62 イオン発生部
66 捕集電極(イオン検出器の一部)
67 計測部(イオン検出器の一部)
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 タイマ(計時を開始する手段)
86 表示部(警告を発する手段)
87 温湿度センサ(湿度及び/又は温度を検出する手段)
91 イオン発生器駆動回路(駆動回路)

Claims (9)

  1. プラス及び/又はマイナスのイオンを発生させるイオン発生器をオン/オフさせる駆動回路と、前記イオン発生器が発生させたイオンの発生状態を示す指標を検出するイオン検出器と、該イオン検出器が検出した指標に基づいて前記イオンの有無を判定する判定手段とを備えるイオン発生装置において、
    前記判定手段は、前記駆動回路が前記イオン発生器をオン及びオフさせたときに、前記イオン検出器が夫々検出した指標の差分が所定の閾値より大きい場合、前記イオンが有ると判定するようにしてあることを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記判定手段は、前記駆動回路が、前記イオン発生器を第1判定時間オンさせ、該第1判定時間とは異なる第2判定時間オフさせたときに、前記イオンの有無を判定するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記イオン検出器が検出した指標を時系列的にサンプリングする手段と、
    該手段が前記第1判定時間及び第2判定時間の中でサンプリングした指標について、夫々最小値及び最大値(又は最大値及び最小値)を決定する手段とを備え、
    該手段が決定した最小値及び最大値(又は最大値及び最小値)に基づいて、前記判定手段がマイナス(又はプラス)のイオンの有無を判定するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. プラス及びマイナスのイオンを発生させるイオン発生器をオン/オフさせる駆動回路と、前記イオン発生器が発生させたイオンの発生状態を示す指標を検出するイオン検出器と、該イオン検出器が検出した指標に基づいて前記イオンの有無を判定する判定手段とを備えるイオン発生装置において、
    前記駆動回路が前記イオン発生器をオン及びオフさせたときに、前記イオン検出器が夫々検出した指標を時系列的にサンプリングする手段と、
    該手段がサンプリングした指標に基づいて、所定時間後の指標を夫々予測する手段とを備え、
    該手段が夫々予測した指標の差分が所定の閾値より大きい場合、前記判定手段が、前記イオンが有ると判定するようにしてあることを特徴とするイオン発生装置。
  5. 前記イオン検出器近傍の空気の湿度及び/又は温度を検出する手段を備え、
    該手段が検出した湿度及び/又は温度の低/高に基づいて、前記閾値を上/下に変化させるようにしてあることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載のイオン発生装置。
  6. 前記判定手段が、前記イオンが有ると判定した場合(又は無いと判定した場合)、計時を開始する手段を備え、
    該手段が第3判定時間(又は第4判定時間)を計時したときに、前記判定手段が前記イオンの有無を再度判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載のイオン発生装置。
  7. 前記第4判定時間は、前記第3判定時間より短いことを特徴とする請求項6に記載のイオン発生装置。
  8. 前記判定手段が、所定回数連続して前記イオンが無いと判定した場合、前記駆動回路を停止させる手段を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のイオン発生装置。
  9. 前記判定手段が、所定回数連続して前記イオンが無いと判定した場合、警告を発する手段を備えることを特徴とする請求項6から8までの何れか1項に記載のイオン発生装置。
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