JP2010091795A - 動画像表示装置及び動画像表示方法 - Google Patents

動画像表示装置及び動画像表示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010091795A
JP2010091795A JP2008261647A JP2008261647A JP2010091795A JP 2010091795 A JP2010091795 A JP 2010091795A JP 2008261647 A JP2008261647 A JP 2008261647A JP 2008261647 A JP2008261647 A JP 2008261647A JP 2010091795 A JP2010091795 A JP 2010091795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
block
motion vector
reliability
threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008261647A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nagaishi
裕二 永石
Hidetoshi Takeda
英俊 武田
Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
Takahiro Kobayashi
隆宏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008261647A priority Critical patent/JP2010091795A/ja
Publication of JP2010091795A publication Critical patent/JP2010091795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

【課題】サブフィールドの発光を制御することで中間調の表示を行う際に、画質の劣化を低減する。
【解決手段】フィールドを複数のサブフィールドに時分割し、当該複数のサブフィールドの発光を制御することで、動画像を多階調表示する動画像表示装置100であって、少なくとも1つの画素から構成されるブロックごとにブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する動きベクトル算出部101と、ブロックマッチングにより得られた差分値が小さいほど高くなるように、動きベクトルの信頼性をブロックごとに算出する信頼性算出部104と、信頼性算出部104によって算出された信頼性が低い場合、動きベクトル算出部101によって算出された動きベクトルを補正するベクトル補正部105と、ベクトル補正部105によって補正された動きベクトルに基づいて複数のサブフィールドの発光を制御するサブフィールドシフト部106とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像表示装置及び動画像表示方法に関し、特に、動きベクトルを用いた表示を制御することにより動画像の解像度を向上させる動画像表示装置及び動画像表示方法に関する。
プラズマディスプレイ(以下、PDP(Plasma Display Panel)と称する)における中間調表示は、1フィールドを、輝度の重み付けを変えた複数のサブフィールドに時分割し、当該複数のサブフィールドの発光を制御することにより実現する。しかしながら、複数のサブフィールドの発光を制御する技術を用いて動きのある画像を表示する場合、視線の移動方向と中間調の表示位置とがずれることにより、画像のボケ及び動画擬似輪郭などが発生することが知られている。
図12は、1フィールドを時分割することで得られる複数のサブフィールドの発光の例を示す図である。同図は、一例として、1フィールドを4つのサブフィールド(SF4、SF3、SF2、SF1)に時分割する例を示している。縦軸が画素位置を示し、横軸が時間を示している。また、斜線で示された部分が、発光しているサブフィールドを示している。1フィールド目と2フィールド目との間で、サブフィールドの発光位置が移動するのに従って、視聴者の視点が移動する(図12の破線の矢印)。このとき、この破線間の距離が大きくなることで、画像ボケ及び動画擬似輪郭などが発生する。
これらを低減する方法としては、特許文献1において、画素の移動方向にサブフィールドの表示位置を補正して表示するという技術が開示されている。図13は、複数のサブフィールドの発光を制御する例を示す図である。特許文献1に記載の技術では、同図に示すように、1フィールド内のサブフィールドの発光位置を視点の移動方向に移動させることにより、すなわち、視点の移動方向上にある別の画素位置のサブフィールドを発光させることにより、破線間の距離を小さくする。これにより、画像ボケ及び動画擬似輪郭などを抑制することができる。
また、特許文献2は、サブフィールド方式による多階調表示する表示装置において、動きベクトルを用いて擬似輪郭ノイズによる画質劣化を低減する方法が開示されている。特に、特許文献2に記載の技術は、擬似輪郭ノイズの発生箇所を検出し、検出した箇所及びその近傍の動きベクトルを算出することで、サブフィールドの発光位置を制御する技術である。
特開平9−138666号公報 特開平11−085100号公報
しかしながら、特許文献1に示される技術では、視点の移動方向が正しく検出された場合には画像ボケ及び擬似輪郭を低減することができるが、視点の移動方向が正しく検出されなった場合には逆に、画像が歪むなどの表示品質が劣化するという課題がある。
また、特許文献2に示される技術でも同様に、動きベクトルが誤検出された場合、画質の劣化が発生するという課題がある。なぜなら、特許文献2に示される技術は、擬似輪郭が発生しやすい箇所を検出し、擬似輪郭部分をベクトル方向にサブフィールドシフトして画質劣化を改善しようとする技術である。つまり、特許文献2に示される技術は、擬似輪郭の発生しやすい箇所を検出する技術であるが、動きベクトル自体の誤検出を防ぐための技術ではないため、誤検出された動きベクトルに対しては特許文献1と同様に画質の劣化が発生する。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、サブフィールドの発光を制御することで中間調の表示を行う際に、画質の劣化を低減することができる動画像表示装置及び動画像表示方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の動画像表示装置は、動画像を構成するフィールドを複数のサブフィールドに時分割し、当該複数のサブフィールドの発光を制御することで、前記動画像を多階調表示する動画像表示装置であって、前記フィールドを構成する、少なくとも1つの画素から構成されるブロックごとに、前記フィールドと、当該フィールドとは異なるフィールドとの間でブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、前記ブロックマッチングにより得られた差分値が小さいほど高くなるように、前記動きベクトルの信頼性を前記ブロックごとに算出する信頼性算出部と、前記信頼性算出部によって算出された信頼性が第1閾値より低い場合、前記動きベクトル算出部によって算出された動きベクトルを補正する動きベクトル補正部と、前記動きベクトル補正部によって補正された動きベクトルに基づいて前記複数のサブフィールドの発光を制御するサブフィールドシフト部とを備える。
これにより、動きベクトルの信頼性を算出し、算出した信頼性に基づいて動きベクトルを補正するので、より正確な動きベクトルに基づいて視点の移動方向を正しく検出することができる。このため、より正確に検出した視点の移動方向に基づいてサブフィールドの発光を制御することができるので、多階調表示する、すなわち、中間調を表示する際に、画質の劣化を低減することができる。
また、前記信頼性算出部は、前記信頼性と負の相関関係を有し、前記差分値に対応する信頼値を算出し、当該信頼値が所定の条件を満たした場合に前記信頼値を前記ブロックごとに補正し、前記動きベクトル補正部は、前記信頼性算出部によって補正された信頼値が第2閾値より大きい場合、前記動きベクトルを補正してもよい。
これにより、信頼値を所定の条件を満たした場合に補正することで、信頼値をより大きく、又は、より小さくすることができる。このため、より信頼性の高い動きベクトルに基づいて、又は、信頼性の低い動きベクトルを利用することなく、サブフィールドの発光を制御することで、画質の劣化を低減することができる。
また、前記信頼性算出部は、前記ブロックマッチングにより得られた第1ブロックの信頼値が、第3閾値以下であるか否かを判定する第1判定部と、前記信頼値が前記第3閾値以下であると前記第1判定部によって判定された場合、前記第1ブロックの信頼値を前記第2閾値以下の値である第1の値に補正する第1補正部とを有してもよい。
これにより、あるブロックの信頼値が第3閾値以下である、すなわち、信頼性が高いと判定された場合に、さらに信頼性が高くなるように信頼値を補正するので、補正後の信頼値に基づいて、より精度の高い動きベクトルの補正の必要性の判定処理及び補正処理を行うことができる。
また、前記第1判定部は、さらに、前記第1ブロックの周囲に位置する1つ以上の第2ブロックの信頼値がそれぞれ、前記第3閾値以下であるか否かを判定し、前記第1補正部は、さらに、前記第3閾値より大きいと判定された前記第2ブロックの個数が第4閾値以下である場合、前記第1ブロックの信頼値を前記第1の値に補正してもよい。
これにより、信頼値の補正対象である第1ブロックの周囲に位置するブロックの信頼値に基づいて、第1ブロックの信頼値を補正するので、より正確な信頼値を算出することができる。
また、前記第1補正部は、さらに、前記第3閾値より大きいと判定された前記第2ブロックの個数が、前記第4閾値以上の値である第5閾値より大きい場合に、前記第1ブロックの判定結果に関わらず、前記第1ブロックの信頼値を前記第2閾値より大きい第2の値に補正してもよい。
これにより、信頼値の補正対象である第1ブロックの周囲に位置するブロックの信頼値に基づいて、第1ブロックの信頼値を補正するので、より正確な信頼値を算出することができる。
また、前記信頼性算出部は、さらに、前記第1ブロックの動きベクトルと1つ以上の前記第2ブロックのそれぞれの動きベクトルとの差分絶対値和であるベクトル差分値が第6閾値より小さい場合に、前記第1補正部によって補正された信頼値を前記第1の値に補正する第2補正部を有してもよい。
これにより、ブロックの差分値だけではなく、動きベクトルを用いて信頼値を補正するので、より正確な信頼値を算出することができる。
また、前記第2補正部は、さらに、前記ベクトル差分値が前記第6閾値以上である場合に、当該ベクトル差分値を前記第1補正部によって補正された信頼値に乗ずることで得られた値に、前記第1ブロックの信頼値を補正してもよい。
これにより、周囲に位置するブロックの動きベクトルから算出されるベクトル差分を信頼値に乗じるので、動きベクトルの値を反映させた信頼値を算出することができる。
また、前記動きベクトル補正部は、前記信頼性算出部によって算出された第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記動きベクトル算出部によって算出された第1ブロックの動きベクトルを、前記第1ブロックの周囲に位置する1つ以上の第2ブロックの動きベクトルを基にして補正する第1ベクトル補正部とを備えてもよい。
これにより、信頼値が第2閾値より大きい、すなわち、信頼性が低いと判定された場合に、動きベクトルを補正する。このため、算出した動きベクトルの正確性が疑われる場合に、誤検出した恐れのある動きベクトルを補正して、又は、当該動きベクトルを用いずにサブフィールドの発光を制御することができるので、画質の劣化を低減することができる。
また、前記第1ベクトル補正部は、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記第1ブロックの動きベクトルと1つ以上の前記第2ブロックの動きベクトルとを平均化することで得られる平均動きベクトルに、前記第1ブロックの動きベクトルを補正してもよい。
これにより、周囲の動きベクトルを反映させたベクトルに処理対象の動きベクトルを補正することができる。
また、前記第1ベクトル補正部は、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、1つ以上の前記第2ブロックの動きベクトルのメジアンである中間値ベクトルに、前記第1ブロックの動きベクトルを補正してもよい。
これにより、周囲の動きベクトルを反映させたベクトルに処理対象の動きベクトルを補正することができる。
また、前記動きベクトル補正部は、前記信頼性算出部によって算出された第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記動きベクトル算出部によって算出された第1ブロックの動きベクトルに、0以上1以下の値の補正係数を乗じることで、当該動きベクトルを補正する第2ベクトル補正部とを備えてもよい。
これにより、信頼性が低いと判定された場合に、動きベクトルを小さくすることで、動きベクトルが誤検出されていた場合に、誤検出の悪影響を抑えることができるので、画質の劣化を低減することができる。
また、前記補正係数は0であってもよい。
これにより、信頼性が低いと判定された場合に、動きベクトルを0にするので、動きベクトルを利用したサブフィールドの発光制御を行なわない。このため、動きベクトルが誤検出されていた場合には、誤検出の悪影響を抑えることができるので、画質の劣化を低減することができる。
なお、本発明は、動画像表示装置として実現できるだけではなく、当該動画像表示装置を構成する処理部をステップとする方法として実現することもできる。また、これらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。さらに、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの記録媒体、並びに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信してもよい。
また、上記の各動画像表示装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されていてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。
本発明によると、サブフィールドの発光を制御することで、中間調表示を行うことができるプラズマディスプレイにおいて、動画像の解像度を向上させ、かつ、ベクトル誤検出時における画像歪みの影響を抑制することができる。
以下に、図面を参照しながら、本発明の動画像表示装置の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の動画像表示装置100の構成例を示すブロック図である。同図の動画像表示装置100は、サブフィールドの発光を制御することで、多階調表示を行う、すなわち、中間調を表示する表示装置であり、例えば、PDPを備えるプラズマテレビなどである。動画像表示装置100は、動きベクトル算出部101と、信頼性算出部104と、ベクトル補正部105と、サブフィールドシフト部106と、表示部107とを備える。
動きベクトル算出部101は、動画像表示装置100に入力される動画像ストリームに含まれるフィールド間の動きを検出することで、動きベクトルを算出する。動きベクトル算出部101は、バッファメモリ102と、動き検出部103とを備える。
バッファメモリ102は、テレビチューナーなどを通じて取得した画像を一時的に蓄積するバッファメモリである。このバッファメモリ102には、メモリ容量に応じて数フレーム分の画像データが蓄積され、必要に応じて動き検出部103がアクセスする。
動き検出部103は、少なくとも1つの画素から構成されるブロックごとに、1つのフィールドと、当該フィールドとは異なるフィールドとの間でブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する。すなわち、バッファメモリ102に蓄積された複数のフィールド間で、ブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する。例えば、動き検出部103は、表示順で連続する2つのフィールド(第1フィールド及び第2フィールド)間で、ブロックマッチングを行う。
ブロックマッチングとは、第1フィールドに含まれる注目ブロックと、第2フィールドに含まれるブロックとの間で、画素の絶対値差分和(SAD:Sum of Absolute Differences)を算出し、算出したSADが最小となるブロックを検索する処理である。動き検出部103は、注目ブロックと、検索により得られたブロックとの位置関係から動きベクトルを算出する。なお、ブロックマッチングでは、SADが最小となるブロックではなく、SADが所定の閾値より小さいブロックを検索してもよい。
なお、ブロックは、例えば、4×4、4×8、8×8、8×16及び16×16などのブロックである。ただし、ブロックは、1画素であってもよい。この場合、ブロックマッチングは、1画素単位で実行される画素マッチングとも言う。
以下では、簡単のため、主に、処理をブロック単位で行う例について説明する。
信頼性算出部104は、動きベクトルの信頼性をブロックごとに算出する。動きベクトルの信頼性は、動きベクトル算出部101によって実行されたブロックマッチングにより得られた差分値が小さいほど高くなる。具体的には、信頼性算出部104は、信頼性と負の相関関係を有し、差分値に対応する信頼値を算出し、算出した信頼値が所定の条件を満たした場合に、信頼値をブロックごとに補正する。ここでは、一例として、信頼値は差分値であり、信頼値が小さいほど、動きベクトルの信頼性は高く、信頼値が大きいほど、動きベクトルの信頼性は低い。信頼性算出部104の詳細な処理については、図2を用いて後述する。
ベクトル補正部105は、信頼性算出部104によって算出された信頼性が所定の閾値より低い場合、動きベクトル算出部101によって算出された動きベクトルを補正する。具体的には、ベクトル補正部105は、注目ブロックの信頼値が所定の閾値Rthより大きい場合、すなわち、注目ブロックの信頼性が低い場合には、注目ブロックの動きベクトルを補正する。注目ブロックの信頼値が閾値Rth以下である場合、すなわち、注目ブロックの信頼性が高い場合には、注目ブロックの動きベクトルを補正しない。ベクトル補正部105の詳細な処理については、図2を用いて後述する。
サブフィールドシフト部106は、ベクトル補正部105によって補正された動きベクトルに基づいて、複数のサブフィールドの発光を制御する。具体的には、サブフィールドシフト部106は、動きベクトルが示す方向を視聴者の視点の移動方向とみなし、この視点の移動方向にサブフィールドの発光位置を移動させる。
表示部107は、サブフィールドシフト部106によってサブフィールドの発光位置を制御されたサブフィールドデータを取得し、取得したデータに基づいて動画像を表示するPDPなどのディスプレイである。
ここで、図12と図13とを用いてサブフィールドの発光位置の移動について説明する。
図12は、1フィールド目と2フィールド目との間において、画素位置が上に4画素分移動している様子を示している。図13は、動きベクトルに従ってサブフィールドを発光位置を移動させた様子を示している。SF4の発光位置は変化ないが、SF3、SF2と順次発光する順番に沿って視点の移動方向、すなわち、動きベクトルの方向に発光位置を移動させる。動きベクトルによる発光位置の移動とは、図12で示す発光を視点の移動方向である動きベクトル方向に発光位置を移動させた図13のように発光させることである。
なお、上述したように、画像のボケ量は図中に示す破線間の開きの大きさで示される。図12と図13とを比較することで、この破線間の開きが小さくなっていることが図で示される。すなわち、サブフィールドの発光位置を制御することで、画像のボケなどを低減することができる。したがって、正しく検出された動きベクトル、すなわち、信頼性の高い動きベクトルを用いて、サブフィールドの発光位置を制御することで、画質の劣化を防ぐことができる。
続いて、信頼性算出部104とベクトル補正部105との処理の詳細について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態の動画像表示装置100が備える信頼性算出部104とベクトル補正部105との詳細な構成例を示すブロック図である。
同図に示すように、信頼性算出部104は、信頼値判定部141と、第1信頼値補正部142と、ベクトル差分算出部143と、ベクトル差分判定部144と、第2信頼値補正部145とを備える。また、ベクトル補正部105は、信頼値判定部151と、方向判定部152と、補正部153とを備える。
信頼値判定部141は、ブロックマッチングにより得られた注目ブロックの信頼値が、所定の閾値Th1以下であるか否かを判定する。さらに、注目ブロックの周囲に位置する1つ以上の周囲ブロックのそれぞれの信頼値が、閾値Th1以下であるか否かを判定する。
第1信頼値補正部142は、以下の条件1〜条件3に従って、注目ブロックの信頼値を補正する。なお、いずれの条件も満たさない場合は、注目ブロックの信頼値を補正せずに、第2信頼値補正部145に出力する。具体的には、注目ブロックの信頼値が閾値Th1以下であると判定された場合(条件1)、すなわち、注目ブロックの信頼性が高いと判定された場合、第1信頼値補正部142は、注目ブロックの信頼値を、閾値Rth以下の値、例えば、0に補正する。すなわち、条件1を満たす場合、注目ブロックの動きベクトルの信頼性をさらに高めるための補正を行う。
また、第1信頼値補正部142は、信頼値が閾値Th1より大きいと判定された周囲ブロックの個数が所定の閾値Th2以下である場合(条件2)、注目ブロックの信頼値を、閾値Rth以下の値、例えば、0に補正する。すなわち、条件2を満たす場合も条件1と同様に、注目ブロックの動きベクトルの信頼値をさらに高めるための補正を行う。
さらに、信頼値が閾値Th1より大きいと判定された周囲ブロックの個数が所定の閾値Th3より大きい場合(条件3)、注目ブロックの信頼値の判定結果に関わらず、注目ブロックの信頼値を、閾値Rthより大きい値に補正する。すなわち、条件3を満たす場合は、注目ブロックの動きベクトルの信頼性をさらに低くするための補正を行う。なお、ここで、閾値Th3は、閾値Th2以上の値である。なお、条件2及び条件3では、周囲ブロックの信頼値は補正前の値を使用する。
ベクトル差分算出部143は、注目ブロックの動きベクトルと1個以上の周囲ブロックのそれぞれの動きベクトルとの差分絶対値和であるベクトル差分値を算出する。なお、周囲ブロックの動きベクトルは補正前の値を使用する。
ベクトル差分判定部144は、ベクトル差分算出部143によって算出されたベクトル差分値が、所定の閾値Vthより小さいか否かを判定する。
第2信頼値補正部145は、ベクトル差分値が閾値Vthより小さいとベクトル差分判定部144によって判定された場合、第1信頼値補正部142によって補正された信頼値を、閾値Rthより小さい値、例えば、0に補正する。また、ベクトル差分値が閾値Vth以上であると判定された場合、第1信頼値補正部142によって補正された信頼値に、ベクトル差分値を乗ずることで得られた値に、注目ブロックの信頼値を補正する。
信頼値判定部151は、第2信頼値補正部145によって補正された注目ブロックの信頼値が、閾値Rthより大きいか否かを判定する。
方向判定部152は、注目ブロックの動きベクトルと、注目ブロックに隣接する隣接ブロックの動きベクトルの方向が同方向であるか逆方向であるかを判定する。2つの動きベクトルが同方向であるとは、2つの動きベクトルのなす角が、例えば、±30度の範囲であることをいう。また、2つの動きベクトルが逆方向であるとは、2つの動きベクトルのなす角が、例えば、180±30度の範囲であることをいう。方向判定部152は、例えば、2つの動きベクトルの内積と絶対値とを算出することで、2つの動きベクトルのなす角を算出する。
補正部153は、注目ブロックの信頼値が閾値Rthより大きいと信頼値判定部151によって判定された場合、すなわち、注目ブロックの動きベクトルの信頼性が低いと判定された場合、方向判定部152の判定結果に従って、注目ブロックの動きベクトルを補正する。注目ブロックの信頼値が閾値Rth以下であると判定された場合、すなわち、注目ブロックの動きベクトルの信頼性が高いと判定された場合、補正部153は、注目ブロックの動きベクトルを補正することなく、サブフィールドシフト部106に動きベクトルを出力する。
注目ブロックの動きベクトルの信頼性が低いと判定された場合、かつ、注目ブロックの動きベクトルと、隣接ブロックの動きベクトルとが同方向であると方向判定部152によって判定された場合、補正部153は、注目ブロックの動きベクトルを1個以上の周囲ブロックの動きベクトルを基にして補正する。具体的には、補正部153は、注目ブロックの動きベクトルと1個以上の周囲ブロックの動きベクトルとを平均化することで得られる平均動きベクトルに、注目ブロックの動きベクトルを補正する。または、補正部153は、1個以上の周囲ブロックの動きベクトルのメジアンである中間値ベクトルに、注目ブロックの動きベクトルを補正する。
あるいは、補正部153は、注目ブロックの動きベクトルに、0以上1以下の値の補正係数を乗じることで、当該動きベクトルを補正する。例えば、補正係数が0である場合は、補正部153が動きベクトルを0に補正する場合と同等である。
以上のように、本実施の形態の動画像表示装置100は、注目ブロックの動きベクトルの信頼値を算出及び補正し、得られた信頼値に基づいて動きベクトルの補正を行う。また、信頼値の補正処理には、注目ブロックのSADだけでなく、周囲ブロックのSADと動きベクトルとを用いる。これにより、より正確な動きベクトルを算出することができる。そして、動画像表示装置100は、このように算出されたより正確な動きベクトルを用いて視点の移動方向を検出し、サブフィールドの発光を制御する。このため、画質の劣化を低減することができる。
なお、各処理部は、それぞれが行う処理をブロック単位ではなく、画素単位で行ってもよい。この場合、上記の説明において、ブロックマッチングを画素マッチング、注目ブロックを注目画素、周囲ブロックを周囲画素とみなせばよい。なお、これは、以下に続く説明についても同様である。
ここで、信頼値の補正処理、及び、ベクトル差分の算出処理に用いられる注目ブロック又は注目画素と、周囲ブロック又は周囲画素との位置関係について説明する。
図3は、本実施の形態の動画像表示装置100において、注目ブロックと周囲ブロックとの一例を示す図である。図3(a)には、注目ブロック201に隣接する4個のブロックが、4個の周囲ブロック202として示されている。図3(b)には、注目ブロック201の周囲8個のブロックが、8個の周囲ブロック202として示されている。図3(c)には、注目ブロック201の周囲8個のブロックと、注目ブロック201に隣接するブロックにさらに隣接する4個のブロックとが、12個の周囲ブロック202として示されている。
なお、図3には、注目ブロックと周囲ブロックとについて示したが、注目画素と周囲画素との位置関係についても同様である。すなわち、図3の注目ブロック201を注目画素、周囲ブロック202を周囲画素とみなすことで、注目画素と周囲画素との位置関係は同様に説明される。以下の説明においても同様である。
続いて、本実施の形態の動画像表示装置100の動作の一例について図面を用いながら詳細に説明する。なお、以下では一例として、図3(b)に示すような8個のブロックを周囲ブロック202とみなす場合について説明する。
図4は、本実施の形態の動画像表示装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、動きベクトル算出部101が、ブロックごとに動きベクトルを算出する(S101)。具体的には、注目ブロック201が含まれる第1フィールドと、第1フィールドに連続する第2フィールドとの間でブロックマッチングを行うことで、ブロックごとに動きベクトルを算出する。
次に、信頼性算出部104は、ブロックマッチングにより得られたSADを用いて、ブロックごとに動きベクトルの信頼値を算出及び補正する(S102)。このSADを用いた信頼値の算出処理の詳細は、図5及び図6を用いて詳細に後述する。
さらに、信頼性算出部104は、動きベクトル算出部101によって算出された動きベクトルを用いて算出されるベクトル差分値を用いて、動きベクトルの信頼値を補正する(S103)。このベクトル差分値を用いた信頼値の補正処理の詳細は、図7及び図8を用いて詳細に後述する。
次に、ベクトル補正部105は、信頼性算出部104によって補正された信頼値に基づいて動きベクトルを補正する(S104)。この動きベクトルの補正処理の詳細は、図9及び図10を用いて詳細に後述する。
最後に、ベクトル補正部105によって補正された動きベクトルに基づいて、サブフィールドの発光を制御する(S105)。具体的には、ベクトル補正部105は、補正後の動きベクトルが示す方向を視聴者の視点の移動方向であるとみなし、この視点の移動方向にサブフィールドの発光位置を移動させる。
以上のようにして、本実施の形態の動画像表示装置100は、信頼値を補正し、補正した信頼値に基づいて動きベクトルを補正し、補正した動きベクトルに基づいてサブフィールドの発光を制御する。
以下では、図4のフローチャートに示す信頼値の算出及び補正処理(S102及びS103)と動きベクトルの補正処理(S104)との詳細について説明する。まず、図5と図6とを用いて、SADを用いた信頼値の算出及び補正処理(S102)について説明する。
図5は、本実施の形態の動画像表示装置100において、差分値を用いた信頼値の補正処理(S102)の一例を示すフローチャートである。
まず、信頼値判定部141は、注目ブロック201の信頼値が閾値Th1以下であるか否か、すなわち、注目ブロック201の動きベクトルの信頼性が高いか否かを判定する(S201)。さらに言い換えると、信頼値判定部141は、注目ブロック201が上述の条件1を満たすか否かを判定する。なお、周囲ブロック202の信頼値の判定も同時に、信頼値判定部141によって実行される。
注目ブロック201の信頼値が閾値Th1以下である、すなわち、信頼性が高いと判定された場合(S201でYes)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼性をさらに高めるために、信頼値を0に補正する(S202)。
注目ブロック201の信頼値が閾値Th1より大きい、すなわち、信頼性が低いと判定された場合(S201でNo)、第1信頼値補正部142は、信頼値が閾値Th1より大きいと判定された周囲ブロック202の個数が閾値Th2以下であるか否かを判定する(S203)。すなわち、信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th2以下であるか否かを判定する。さらに言い換えると、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201が上述の条件2を満たすか否かを判定する。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th2以下であると判定された場合(S203でYes)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼性を高めるために、信頼値を0に補正する(S202)。
注目ブロック201の信頼値を0に補正した後、又は、信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th2より大きいと判定された場合(S203でNo)、第1信頼値補正部142は、信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th3以上であるか否かを判定する(S204)。すなわち、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201が上述の条件3を満たすか否かを判定する。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th3以上であると判定された場合(S204でYes)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を所定の大きな値に補正する(S205)。なお、所定の大きな値とは、閾値Rthより大きな値であり、例えば、信頼性が低い周囲ブロック202の個数が多いほど、大きくなる値である。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th3より少ないと判定された場合(S204でNo)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を補正することなく、第2信頼値補正部145に出力する。
以上のような処理により、たとえ注目ブロック201が条件1を満たした場合であっても、周囲ブロック202の信頼値によっては、以下の図6に示すように、注目ブロック201の信頼値をさらに補正する場合がある。
図6は、本実施の形態の動画像表示装置100において、周囲ブロック202の信頼値と注目ブロック201の信頼値との関係の一例を示す図である。なお、図6において、“OK”は、対象となるブロックの信頼値が閾値Th1以下である、すなわち、対象となるブロックの信頼性が高いことを示している。“NG”は、対象となるブロックの信頼値が閾値Th1より大きい、すなわち、対象となるブロックの信頼性が低いことを示している。
図6(a)には、8個の周囲ブロック202のうち、6個の周囲ブロック202の信頼性が高く、2個の周囲ブロック202の信頼性が低いと判定され、かつ、注目ブロック201の信頼性は低いと判定された場合を示している。ここで、閾値Th2が3である場合、信頼性が低いと判定された周囲ブロックの個数が2個であるので、条件2を満たす。したがって、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を、例えば、0に補正する。
図6(b)には、8個の周囲ブロック202のうち、1個の周囲ブロック202の信頼性が高く、7個の周囲ブロック202の信頼性が低いと判定され、かつ、注目ブロック201の信頼性は高いと判定された場合を示している。ここで、閾値Th3が6である場合、信頼性が低いと判定された周囲ブロックの個数が7個であるので、条件3を満たす。したがって、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を、閾値Rthより大きい値に補正する。
以上のようにして、注目ブロック201の信頼値は、周囲ブロック202の信頼値に基づいて、補正される。これにより、注目ブロックだけでなく、周囲ブロックも考慮に入れて信頼値を補正するので、より正確な信頼値を算出することができる。
続いて、図7と図8とを用いて、ベクトル差分値を用いた信頼値の補正処理(S103)の一例について詳細に説明する。なお、周囲ブロック202は、図3(b)に示すように、注目ブロック201の周囲8個のブロックである。
図7は、本実施の形態の動画像表示装置100において、ベクトル差分値を用いた信頼値の補正処理(S103)の一例を示すフローチャートである。また、図8は、本実施の形態の動画像表示装置100において、ベクトル差分値の算出の一例を説明するための図である。
ベクトル差分算出部143は、以下の(式1)に従って、ベクトル差分値を算出する(S301)。なお、(式1)では、図8に示すように、位置(x,y)に位置するブロックの動きベクトルをVec(x,y)とする。
Figure 2010091795
次に、ベクトル差分判定部144は、以上の(式1)に従って算出されたベクトル差分値が閾値Vthより大きいか否かを判定する(S302)。ベクトル差分値が閾値Vthより低いと判定された場合(S302でYes)、第2信頼値補正部145は、注目ブロック201の信頼値を0に補正する(S303)。ベクトル差分値が閾値Vthより大きいと判定された場合(S302でNo)、第2信頼値補正部145は、注目ブロック201の信頼値に、(式1)に従って算出されたベクトル差分値を乗じる(S304)。これにより得られた値を、注目ブロック201の信頼値として、信頼値判定部151に出力する。
なお、以下の条件式は、上述した処理(S302〜S304)を簡潔に示す式である。
Figure 2010091795
以上のように、SADなどの画素値を基にした差分だけでなく、周囲ブロック202のベクトル差分値を用いて、注目ブロック201の信頼値を決定する。これにより、より正確な信頼値を算出することができる。
次に、図9と図10とを用いて、信頼値に基づいた動きベクトルの補正処理(S104)の一例について説明する。
図9は、本実施の形態の動画像表示装置において、信頼値に基づいた動きベクトルの補正処理(S104)の一例を示すフローチャートである。
まず、信頼値判定部151が、信頼性算出部104によって算出及び補正された注目ブロック201の信頼値が閾値Rth以下の値、ここでは、0であるか否かを判定する(S401)。注目ブロック201の信頼値が0であると判定された場合(S401でYes)、すなわち、注目ブロック201の動きベクトルの信頼性が高いと判定された場合、補正部153は、動きベクトル算出部101によって算出された動きベクトルを補正することなく、サブフィールドシフト部106に出力する。
注目ブロック201の動きベクトルの信頼性が低いと判定された場合(S401でNo)、方向判定部152は、注目ブロック201の動きベクトルと、注目ブロック201に隣接する隣接ブロックの動きベクトルとが同方向であるか否かを判定する(S402)。注目ブロック201と隣接ブロックとの位置関係は図10に示す通りである。
図10は、注目ブロック201と隣接ブロック203との動きベクトルの方向の関係を示す図である。図10(a)〜図10(c)は、注目ブロック201の左方向に隣接する隣接ブロック203との関係を示している。図10(d)及び図10(e)は、注目ブロック201の上方向に隣接する隣接ブロック203との関係を示している。
図10(a)及び図10(d)には、注目ブロック201の動きベクトルVec(x,y)と、隣接ブロック203の動きベクトルVec(x−1,y)又はVec(x,y+1)とが同方向である例を示している。上述したように、2つの動きベクトルがなす角は、±30度の範囲である。
図10(b)及び図10(e)には、注目ブロック201の動きベクトルVec(x,y)と、隣接ブロック203の動きベクトルVec(x−1,y)又はVec(x,y+1)とが逆方向である例を示している。上述したように、2つの動きベクトルがなす角は、180±30度の範囲である。
図10(c)には、注目ブロック201の動きベクトルVec(x,y)と隣接ブロック203の動きベクトルVec(x−1,y)とが同方向でも逆方向でもない例を示している。この場合、2つの動きベクトルがなす角は、30〜150度、又は、−30〜−150度の範囲である。
なお、以上に示した角度の範囲は、あくまで一例であって、他の値であってもよい。また、隣接ブロック203は、注目ブロック201の右方向に隣接するブロック(動きベクトルVec(x+1,y))でもよく、又は、上方向に隣接するブロック(動きベクトルVec(x,y−1))でもよい。さらに、比較の対象とする隣接ブロック203は、例えば、右斜め上などのブロック(動きベクトルVec(x+1,y−1))のように、注目ブロック201に隣接していなくてもよい。
図9に戻ると、2つの動きベクトルが同方向であると判定された場合(S402でYes)、補正部153は、動きベクトルを補正し(S403)、補正した動きベクトルをサブフィールドシフト部106に出力する。動きベクトルの補正処理は、上述のように、平均化、又は、中間値ベクトルへの置き換えなどである。具体的には、式を用いて後述する。
2つの動きベクトルが同方向ではないと判定された場合(S402でNo)、方向判定部152は、2つの動きベクトルが逆方向であるか否かを判定する(S404)。2つの動きベクトルが逆方向であると判定された場合(S404でYes)、動きベクトルを0に補正し(S405)、補正した動きベクトルをサブフィールドシフト部106に出力する。
2つの動きベクトルが逆方向ではないと判定された場合(S404でNo)、補正部153は、動きベクトルを補正することなく、サブフィールドシフト部106に出力する。
以上のように、本実施の形態の動画像表示装置100は、信頼値が所定の閾値より低い場合に、注目ブロック201の動きベクトルを補正する。さらに、動きベクトルを補正する場合には、注目ブロック201の動きベクトルと隣接ブロック203の動きベクトルとの方向などのベクトル分布に従って動きベクトルの補正の方法を変更する。
以下では、補正部153が実行する動きベクトルの補正処理の詳細について説明する。
補正部153は、信頼値が0ではなく、かつ、2つの動きベクトルが同方向であると判定された場合(S402でYes)、例えば、周囲ブロック202の動きベクトルを用いて(式2)に従って平均化することで得られる平均動きベクトルVecAve(x,y)に、注目ブロック201の動きベクトルを補正する。
Figure 2010091795
あるいは、補正部153は、周囲ブロック202の動きベクトルの中間値(メジアン)である中間値ベクトルに置き換えてもよい。
また、補正部153は、信頼値が0ではなく、かつ、2つの動きベクトルが逆方向であると判定された場合(S404でYes)、動きベクトルを0にせずに、(式3)に従って1以下の値である補正係数を動きベクトルに乗じた動きベクトルVec2(x,y)に、当該動きベクトルを置き換えてもよい。
Figure 2010091795
なお、(式3)において、補正係数を0とすることで、動きベクトルを0にすることができる。また、この補正係数の乗算処理を、2つの動きベクトルが同方向であると判定された場合に(S402)、実行してもよい。
以上のような構成により、本実施の形態の動画像表示装置100は、動きベクトルとその信頼値とを算出し、算出した信頼値から動きベクトルの信頼性が低い箇所を判定し、判定結果に基づいて動きベクトルを補正する。また、さらに信頼値が低い箇所の周辺の動きベクトルの分布から動きベクトルの補正方法を決定する。これにより、信頼性の低い箇所の画像歪みの抑制をより改善することができる。
以上、本発明の動画像表示装置及び動画像表示方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものも、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、本実施の形態では、図5のフローチャートに示すように、注目ブロック201の信頼性の判定処理(S201)の結果に基づいて、信頼値を0に補正した場合(S202)であっても、周囲ブロック202の信頼値によっては、注目ブロック201の信頼値を再度補正する。これに対して、図11のフローチャートに示すように、注目ブロック201の信頼性の判定に基づいて信頼値を0に補正した場合は、周囲ブロック202の信頼値の判定を行わなくてもよい。具体的には、以下の通りである。
図11は、本実施の形態の動画像表示装置100において、差分値を用いた信頼値の補正処理(S102)の異なる例を示す図である。
まず、信頼値判定部141は、注目ブロック201の信頼値が閾値Th1以下であるか否か、すなわち、注目ブロック201の動きベクトルの信頼性が高いか否かを判定する(S501)。さらに言い換えると、信頼値判定部141は、注目ブロック201が上述の条件1を満たすか否かを判定する。
注目ブロック201の信頼値が閾値Th1以下である、すなわち、信頼性が高いと判定された場合(S501でYes)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼性をさらに高めるために、信頼値を0に補正する(S502)。補正後の信頼値は、第2信頼値補正部145に出力される。
注目ブロック201の信頼値が閾値Th1より大きい、すなわち、信頼性が低いと判定された場合(S501でNo)、信頼値判定部141は、周囲ブロック202の信頼値が閾値Th1以下であるか否かを判定し、第1信頼値補正部142は、信頼値が閾値Th1より大きいと判定された周囲ブロック202の個数が閾値Th2以下であるか否かを判定する(S503)。すなわち、信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th2以下であるか否かを判定する。さらに言い換えると、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201が上述の条件2を満たすか否かを判定する。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th2以下であると判定された場合(S503でYes)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼性を高めるために、信頼値を0にする(S502)。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th2より大きいと判定された場合(S503でNo)、第1信頼値補正部142は、信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th3以上であるか否かを判定する(S504)。すなわち、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201が上述の条件3を満たすか否かを判定する。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th3以上であると判定された場合(S504でYes)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を所定の大きな値(閾値Rthより大きな値)に補正する(S505)。補正後の信頼値は、第2信頼値補正部145に出力される。
信頼性が低い周囲ブロック202の個数が閾値Th3より少ないと判定された場合(S504でNo)、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を補正することなく、第2信頼値補正部145に出力する。
以上のように、たとえ注目ブロック201が条件1を満たした場合、周囲ブロック202の信頼値を判定することなく、信頼値を決定してもよい。
また、図1において、本実施の形態の動画像表示装置100は、ディスプレイなどの表示部107を備えるとしたが、動画像表示装置100は、表示部107を備えなくてもよい。この場合、例えば、動画像表示装置100は、サブフィールドシフト部106によってサブフィールドの発光位置を制御されたサブフィールドデータを、駆動装置を有する外部のPDPなどの表示装置に出力する。
また、図3には、注目ブロック201と複数の周囲ブロック202との位置関係について示したが、周囲ブロック202は注目ブロック201に隣接するブロックのうちの1つのブロックであってもよい。また、図3に示した例以外のブロックを周囲ブロック202としてもよい。なお、注目画素と周囲画素との位置関係についても同様である。
また、方向判定部152は、2つの動きベクトルのなす角を用いて、2つの動きベクトルが同方向であるか逆方向であるかを判定したのに対して、2つの動きベクトルのx成分(横成分)又はy成分(縦成分)を比較することで判定してもよい。この場合、方向判定部152は、2つの動きベクトルのx成分又はy成分の符号(正又は負)が同じであれば、2つの動きベクトルは同方向であると判定する。符号が異なれば、2つの動きベクトルは逆方向であると判定する。
例えば、図10(a)に示すように、隣接ブロック203が注目ブロック201の左方向(すなわち、x方向)に隣接している場合(右方向も同様)、注目ブロック201の動きベクトルVec(x,y)のx成分と、隣接ブロック203の動きベクトルVec(x−1,y)のx成分とが同じ符号であれば2つの動きベクトルは同方向であると、方向判定部152は判定する。異なる符号であれば2つの動きベクトルは逆方向であると、方向判定部152は判定する。
図10(d)に示すように、隣接ブロック203が注目ブロック201の下方向(すなわち、y方向)に隣接している場合(上方向も同様)、注目ブロック201の動きベクトルVec(x,y)のy成分と、隣接ブロック203の動きベクトルVec(x,y+1)のy成分とが同じ符号であれば2つの動きベクトルは同方向であると、方向判定部152は判定する。異なる符号であれば2つの動きベクトルは逆方向であると、方向判定部152は判定する。
また、図9に示すように、信頼値が0であると判定された場合(S401でYes)、すなわち、信頼性が高いと判定された場合、注目ブロック201の動きベクトルと周囲ブロック202の動きベクトルとの方向を判定する必要はない。したがって、方向判定部152は、信頼値判定部151の判定結果を受け取り、信頼値が低いと判定された場合のみ、方向の判定処理を行ってもよい。
また、本実施の形態では、ブロックの動きベクトルの信頼値は、ブロックの差分値であるとしたが、ブロックの動きベクトルの信頼性を示す値であればいかなる値でもよい。また、信頼値は信頼性と負の相関関係を有するとしたが、正の相関関係を有していてもよい。例えば、信頼値は、差分値の逆数であってもよい。信頼値が信頼性と正の相関関係を有する場合は、上述の閾値の判断を全て逆にすることで、同様の効果が得られる。
例えば、図5に示す注目ブロック201の信頼値の判定及び補正処理(S201及びS202)を、注目ブロック201の信頼値が所定の閾値より高いか否かを判定し、所定の閾値より高い場合に、信頼値をより大きな値に変更するという処理に変更する。そして、補正部153は、信頼値が高い場合に、動きベクトルを補正する。
また、条件2及び条件3では、信頼性が低いと判定された周囲ブロック202の個数について判定したが、信頼性が高いと判定された周囲ブロック202の個数について判定してもよい。具体的には、条件2では、信頼性が高いと判定された周囲ブロック202の個数が所定の閾値より多い場合に、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を0に補正する。条件3では、信頼性が高いと判定された周囲ブロック202の個数が所定の閾値より少ない場合に、第1信頼値補正部142は、注目ブロック201の信頼値を閾値Rthより大きな値に補正する。
なお、本発明は、上述したように、動画像表示装置及び動画像表示方法として実現できるだけではなく、本実施の形態の動画像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現してもよい。また、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現してもよい。さらに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、これらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信されてもよい。
また、本発明は、動画像表示装置を構成する構成要素の一部又は全部を、1個のシステムLSI(Large Scale Integration)から構成してもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。
本発明は、動画像を複数のサブフィールドに分割して発光することにより多階調表示する動画像表示装置において動画解像度を向上させるための技術に利用でき、例えば、PDPを有するプラズマテレビなどに適用することができる。
本実施の形態の動画像表示装置の構成例を示すブロック図である。 本実施の形態の動画像表示装置が備える信頼性算出部とベクトル補正部との詳細な構成例を示すブロック図である。 本実施の形態の動画像表示装置において、注目ブロックと周囲ブロックとの一例を示す図である。 本実施の形態の動画像表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の動画像表示装置において、差分値を用いた信頼値の補正処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の動画像表示装置において、周囲ブロックの信頼値と注目ブロックの信頼値との関係の一例を示す図である。 本実施の形態の動画像表示装置において、ベクトル差分値を用いた信頼値の補正処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の動画像表示装置において、ベクトル差分値の算出の一例を説明するための図である。 本実施の形態の動画像表示装置において、信頼値に基づいた動きベクトルの補正処理の一例を示すフローチャートである。 注目ブロックと隣接ブロックとの動きベクトルの方向の関係を示す図である。 本実施の形態の動画像表示装置において、差分値を用いた信頼値の補正処理の異なる例を示す図である。 1フィールドを時分割することで得られる複数のサブフィールドの発光の例を示す図である。 複数のサブフィールドの発光を制御する例を示す図である。
符号の説明
100 動画像表示装置
101 動きベクトル算出部
102 バッファメモリ
103 動き検出部
104 信頼性算出部
105 ベクトル補正部
106 サブフィールドシフト部
107 表示部
141、151 信頼値判定部
142 第1信頼値補正部
143 ベクトル差分算出部
144 ベクトル差分判定部
145 第2信頼値補正部
152 方向判定部
153 補正部
201 注目ブロック
202 周囲ブロック
203 隣接ブロック

Claims (25)

  1. 動画像を構成するフィールドを複数のサブフィールドに時分割し、当該複数のサブフィールドの発光を制御することで、前記動画像を多階調表示する動画像表示装置であって、
    前記フィールドを構成する、少なくとも1つの画素から構成されるブロックごとに、前記フィールドと、当該フィールドとは異なるフィールドとの間でブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、
    前記ブロックマッチングにより得られた差分値が小さいほど高くなるように、前記動きベクトルの信頼性を前記ブロックごとに算出する信頼性算出部と、
    前記信頼性算出部によって算出された信頼性が第1閾値より低い場合、前記動きベクトル算出部によって算出された動きベクトルを補正する動きベクトル補正部と、
    前記動きベクトル補正部によって補正された動きベクトルに基づいて前記複数のサブフィールドの発光を制御するサブフィールドシフト部とを備える
    動画像表示装置。
  2. 前記信頼性算出部は、前記信頼性と負の相関関係を有し、前記差分値に対応する信頼値を算出し、当該信頼値が所定の条件を満たした場合に前記信頼値を前記ブロックごとに補正し、
    前記動きベクトル補正部は、前記信頼性算出部によって補正された信頼値が第2閾値より大きい場合、前記動きベクトルを補正する
    請求項1記載の動画像表示装置。
  3. 前記信頼性算出部は、
    前記ブロックマッチングにより得られた第1ブロックの信頼値が、第3閾値以下であるか否かを判定する第1判定部と、
    前記信頼値が前記第3閾値以下であると前記第1判定部によって判定された場合、前記第1ブロックの信頼値を前記第2閾値以下の値である第1の値に補正する第1補正部とを有する
    請求項2記載の動画像表示装置。
  4. 前記第1判定部は、さらに、前記第1ブロックの周囲に位置する1つ以上の第2ブロックの信頼値がそれぞれ、前記第3閾値以下であるか否かを判定し、
    前記第1補正部は、さらに、前記第3閾値より大きいと判定された前記第2ブロックの個数が第4閾値以下である場合、前記第1ブロックの信頼値を前記第1の値に補正する
    請求項3記載の動画像表示装置。
  5. 前記第1補正部は、さらに、前記第3閾値より大きいと判定された前記第2ブロックの個数が、前記第4閾値以上の値である第5閾値より大きい場合に、前記第1ブロックの判定結果に関わらず、前記第1ブロックの信頼値を前記第2閾値より大きい第2の値に補正する
    請求項4記載の動画像表示装置。
  6. 前記信頼性算出部は、さらに、
    前記第1ブロックの動きベクトルと1つ以上の前記第2ブロックのそれぞれの動きベクトルとの差分絶対値和であるベクトル差分値が第6閾値より小さい場合に、前記第1補正部によって補正された信頼値を前記第1の値に補正する第2補正部を有する
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の動画像表示装置。
  7. 前記第2補正部は、さらに、前記ベクトル差分値が前記第6閾値以上である場合に、当該ベクトル差分値を前記第1補正部によって補正された信頼値に乗ずることで得られた値に、前記第1ブロックの信頼値を補正する
    請求項6記載の動画像表示装置。
  8. 前記動きベクトル補正部は、
    前記信頼性算出部によって算出された第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記動きベクトル算出部によって算出された第1ブロックの動きベクトルを、前記第1ブロックの周囲に位置する1つ以上の第2ブロックの動きベクトルを基にして補正する第1ベクトル補正部とを備える
    請求項2記載の動画像表示装置。
  9. 前記第1ベクトル補正部は、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記第1ブロックの動きベクトルと1つ以上の前記第2ブロックの動きベクトルとを平均化することで得られる平均動きベクトルに、前記第1ブロックの動きベクトルを補正する
    請求項8記載の動画像表示装置。
  10. 前記第1ベクトル補正部は、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、1つ以上の前記第2ブロックの動きベクトルのメジアンである中間値ベクトルに、前記第1ブロックの動きベクトルを補正する
    請求項8記載の動画像表示装置。
  11. 前記動きベクトル補正部は、
    前記信頼性算出部によって算出された第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記動きベクトル算出部によって算出された第1ブロックの動きベクトルに、0以上1以下の値の補正係数を乗じることで、当該動きベクトルを補正する第2ベクトル補正部とを備える
    請求項2記載の動画像表示装置。
  12. 前記補正係数は0である
    請求項11記載の動画像表示装置。
  13. 動画像を構成するフィールドを複数のサブフィールドに時分割し、当該複数のサブフィールドの発光を制御することで、前記動画像を多階調表示する動画像表示方法であって、
    前記フィールドを構成する、少なくとも1つの画素から構成されるブロックごとに、前記フィールドと、当該フィールドとは異なるフィールドとの間でブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップと、
    前記ブロックマッチングにより得られた差分値が小さいほど高くなるように、前記動きベクトルの信頼性を前記ブロックごとに算出する信頼性算出ステップと、
    前記信頼性算出ステップで算出された信頼性が第1閾値より低い場合、前記動きベクトル算出ステップで算出された動きベクトルを補正する動きベクトル補正ステップと、
    前記動きベクトル補正ステップで補正された動きベクトルに基づいて前記複数のサブフィールドの発光を制御するサブフィールドシフトステップとを含む
    動画像表示方法。
  14. 動画像を構成するフィールドを複数のサブフィールドに時分割し、当該複数のサブフィールドの発光を制御することで、前記動画像を多階調表示する集積回路であって、
    前記フィールドを構成する、少なくとも1つの画素から構成されるブロックごとに、前記フィールドと、当該フィールドとは異なるフィールドとの間でブロックマッチングを行うことで、動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、
    前記ブロックマッチングにより得られた差分値が小さいほど高くなるように、前記動きベクトルの信頼性を前記ブロックごとに算出する信頼性算出部と、
    前記信頼性算出部によって算出された信頼性が第1閾値より低い場合、前記動きベクトル算出部によって算出された動きベクトルを補正する動きベクトル補正部と、
    前記動きベクトル補正部によって補正された動きベクトルに基づいて前記複数のサブフィールドの発光を制御するサブフィールドシフト部とを備える
    集積回路。
  15. 前記信頼性算出部は、前記信頼性と負の相関関係を有し、前記差分値に対応する信頼値を算出し、当該信頼値が所定の条件を満たした場合に前記信頼値を前記ブロックごとに補正し、
    前記動きベクトル補正部は、前記信頼性算出部によって補正された信頼値が第2閾値より大きい場合、前記動きベクトルを補正する
    請求項14記載の集積回路。
  16. 前記信頼性算出部は、
    前記ブロックマッチングにより得られた第1ブロックの信頼値が、第3閾値以下であるか否かを判定する第1判定部と、
    前記信頼値が前記第3閾値以下であると前記第1判定部によって判定された場合、前記第1ブロックの信頼値を前記第2閾値以下の値である第1の値に補正する第1補正部とを有する
    請求項15記載の集積回路。
  17. 前記第1判定部は、さらに、前記第1ブロックの周囲に位置する1つ以上の第2ブロックの信頼値がそれぞれ、前記第3閾値以下であるか否かを判定し、
    前記第1補正部は、さらに、前記第3閾値より大きいと判定された前記第2ブロックの個数が第4閾値以下である場合、前記第1ブロックの信頼値を前記第1の値に補正する
    請求項16記載の集積回路。
  18. 前記第1補正部は、さらに、前記第3閾値より大きいと判定された前記第2ブロックの個数が、前記第4閾値以上の値である第5閾値より大きい場合に、前記第1ブロックの判定結果に関わらず、前記第1ブロックの信頼値を前記第2閾値より大きい第2の値に補正する
    請求項17記載の集積回路。
  19. 前記信頼性算出部は、さらに、
    前記第1ブロックの動きベクトルと1つ以上の前記第2ブロックのそれぞれの動きベクトルとの差分絶対値和であるベクトル差分値が第6閾値より小さい場合に、前記第1補正部によって補正された信頼値を前記第1の値に補正する第2補正部を有する
    請求項15〜18のいずれか1項に記載の集積回路。
  20. 前記第2補正部は、さらに、前記ベクトル差分値が前記第6閾値以上である場合に、当該ベクトル差分値を前記第1補正部によって補正された信頼値に乗ずることで得られた値に、前記第1ブロックの信頼値を補正する
    請求項19記載の集積回路。
  21. 前記動きベクトル補正部は、
    前記信頼性算出部によって算出された第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記動きベクトル算出部によって算出された第1ブロックの動きベクトルを、前記第1ブロックの周囲に位置する1つ以上の第2ブロックの動きベクトルを基にして補正する第1ベクトル補正部とを備える
    請求項15記載の集積回路。
  22. 前記第1ベクトル補正部は、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記第1ブロックの動きベクトルと1つ以上の前記第2ブロックの動きベクトルとを平均化することで得られる平均動きベクトルに、前記第1ブロックの動きベクトルを補正する
    請求項21記載の集積回路。
  23. 前記第1ベクトル補正部は、前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、1つ以上の前記第2ブロックの動きベクトルのメジアンである中間値ベクトルに、前記第1ブロックの動きベクトルを補正する
    請求項21記載の集積回路。
  24. 前記動きベクトル補正部は、
    前記信頼性算出部によって算出された第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1ブロックの信頼値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定部によって判定された場合、前記動きベクトル算出部によって算出された第1ブロックの動きベクトルに、0以上1以下の値の補正係数を乗じることで、当該動きベクトルを補正する第2ベクトル補正部とを備える
    請求項15記載の集積回路。
  25. 前記補正係数は0である
    請求項24記載の集積回路。
JP2008261647A 2008-10-08 2008-10-08 動画像表示装置及び動画像表示方法 Pending JP2010091795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261647A JP2010091795A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 動画像表示装置及び動画像表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261647A JP2010091795A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 動画像表示装置及び動画像表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010091795A true JP2010091795A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42254574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008261647A Pending JP2010091795A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 動画像表示装置及び動画像表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010091795A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8941778B2 (en) Video display apparatus
US6456337B1 (en) Moving image correcting circuit for display device
KR100702240B1 (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
KR102307501B1 (ko) 광학 보상 시스템 및 광학 보상 방법
US11922600B2 (en) Afterimage compensator, display device having the same, and method for driving display device
JP4649108B2 (ja) 画像表示装置および画像表示方法
KR20080092284A (ko) 화상 처리 방법 및 이를 이용한 화상 표시 장치
JP2008107753A (ja) 画像表示装置及び方法、画像処理装置及び方法
US8363071B2 (en) Image processing device, image processing method, and program
US20070133682A1 (en) Method of detecting motion vector, image processing device, image display apparatus, and program
KR20070062420A (ko) 화상 처리 방법, 화상 처리 장치, 표시 장치, 및 프로그램
JP2010015061A (ja) 画像表示装置、集積回路及びコンピュータプログラム
WO2011086877A1 (ja) 映像処理装置及び映像表示装置
US20110273449A1 (en) Video processing apparatus and video display apparatus
JP2010091795A (ja) 動画像表示装置及び動画像表示方法
KR20100029149A (ko) 화상 신호 처리 장치
JP2008109625A (ja) 画像表示装置及び方法、画像処理装置及び方法
JP2008299272A (ja) 画像表示装置及び方法
KR20190017293A (ko) 영상 처리 방법 및 이를 이용한 표시 장치
JP2008256986A (ja) 画像処理方法及びこれを用いた画像表示装置
KR20030074737A (ko) 신호처리장치
US8422734B1 (en) Method for processing images
JP2011139124A (ja) 動きベクトル生成装置、表示装置、集積回路、動きベクトル生成プログラムおよび動きベクトル生成方法
JP2010183283A (ja) 画像表示装置
JP2008109628A (ja) 画像表示装置及び方法、画像処理装置及び方法