JP2010091440A - デバイスおよび送液方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装填される装置の小型化および低コスト化を図るとともに、送液を適切に行うことが可能なデバイスおよび送液方法を提供すること。
【解決手段】血液検体Sを送液するための微細流路3を有し、別体とされた装置に装填されるデバイスA1であって、微細流路3の下流側につながっており、外部から遮断され、かつ微細流路3の上流側における圧力よりも低い圧力状態をとりうる低圧空間としての第2槽5を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、たとえば電気泳動を用いたヘモグロビン検査に用いられるデバイスおよびこの検査に用いられる送液方法に関する。
血液中のヘモグロビン検査は、たとえば糖尿病患者の健康状態を把握するために広く行われている。電気泳動を用いた手法は、ヘモグロビン検査の主な検査方法のひとつである(たとえば特許文献1参照)。図12は、従来のヘモグロビン検査に用いられるデバイスの一例を示している。図示されたデバイスXは、ベース91およびシート92が張り合わされた構造とされており、第1および第2槽94,95と、これらをつなぐ微細流路93とを有している。第1および第2槽94,95には、電極94b、95bが設けられている。電気泳動を用いた検査を行うには、電極94b,95bが血液検体Sによって導通するように、微細流路93および第1および第2槽94,95に血液検体Sを充填する必要がある。微細流路93は、その内部における液体の挙動が表面張力に大きく影響されるため血液検体Sの充填は容易ではない。
微細流路93に血液検体Sを充填するには、差圧を利用した送液方法が考えられる。微細流路93の上流側にある第1槽94に血液検体Sを滞留させ、この血液検体Sよりも上流側を高圧側に、下流側を低圧側に設定することにより、血液検体Sを微細流路93内に送液するのである。しかしながら、たとえば、スポイトなどによって血液検体Sを第1槽94に注入するとともに、スポイトからの加圧によって送液する場合、充填および加圧作業における血液検体Sの汚染防止や加圧を適切に加減するといったことが強いられる。
あるいは、図12に示すように、第1槽94に血液検体Sを注入した後に、ポンプPによって差圧を発生させることが考えられる。ポンプPは、第2槽95に挿通する孔95aに接続されている。第1槽94は、孔94aが繋げられており、大気開放されている。ポンプPによって吸引を行うと、第2槽95内の圧力が大気圧よりも低くなる。これによって生じる差圧により、血液検体Sを微細流路93内に送液できる。しかしながら、ポンプPによる吸引時間が短いと、血液検体Sが電極95bに到達しない。反対に、ポンプPによる吸引時間が長いと、血液検体SがポンプP側に誤って流出してしまう。したがって、ポンプPの動作を適切に制御することが強いられる。また、デバイスXを装填する装置にポンプPおよび吸引経路を設ける必要があるため、この装置の大型化やコスト増大を招来してしまう。
特開2008−170351号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、装填される装置の小型化および低コスト化を図るとともに、送液を適切に行うことが可能なデバイスおよび送液方法を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるデバイスは、液体を送液するための微細流路を有し、別体とされた装置に装填されるデバイスであって、上記微細流路の下流側につながっており、外部から遮断され、かつ上記微細流路の上流側における圧力よりも低い圧力状態をとりうる低圧空間を備えることを特徴としている。
このような構成によれば、送液を行うための差圧を発生させるたとえばポンプを上記装置に備える必要が無い。これにより、上記装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、上記低圧空間の圧力が上記微小流路の上流側の圧力と等しくなったときに、送液が停止する。このため、過大に送液しすぎるおそれが少ない。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記微細流路の上流側に位置し、上記微細流路上流側を外部に対して遮断された状態から減圧解除された状態としうる減圧解除手段を備える。本発明で言う減圧解除とは、ある空間を低圧状態にある上記低圧空間よりも高い圧力状態にすることを意味し、一般的な例としては大気開放が相当するが、これに限定されない。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記減圧解除手段は、上記微細流路上流側と外部とを遮断し、かつ除去または開孔可能とされた遮断膜である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記減圧解除手段は、上記微細流路上流側を外部に対して遮断する遮断壁、およびこの遮断壁から外部に向かって突出しており、かつ上記遮断壁の一部とともに除去可能とされた突起である。
このような構成によれば、簡単かつ確実に減圧解除することが可能であり、上記液体の送液を行うのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記低圧空間には、密閉された状態から上記低圧空間に露出する状態をとりうる気体吸収剤が設けられている。このような構成によれば、上記デバイスにたとえば大気圧よりも相当に低圧とされた状態で上記低圧空間を作りこんでおく必要が無い。これは、上記デバイスの製造を容易に行うのに有利である。
本発明の第2の側面によって提供される送液方法は、微細流路内において液体を送液する送液方法であって、上記微細流路の下流側につながっており、外部から遮断された低圧空間の圧力を、上記微細流路の上流側における圧力よりも低い状態とすることにより上記液体を送液することを特徴としている。
このような構成によれば、送液を行うための差圧を発生させるたとえばポンプを用意する必要が無い。これにより、送液を行うためのシステムの小型化および低コスト化を図ることができる。また、上記低圧空間の圧力が上記微小流路の上流側の圧力と等しくなったときに、送液が停止する。このため、過大に送液しすぎるおそれが少ない。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記微細流路の上流側を外部に対して遮断された状態から減圧解除された状態とすることにより、上記液体を送液する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記微細流路上流側と外部とを遮断する遮断膜を除去し、または開孔することにより、上記微細流路の上流側が減圧解除された状態とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記微細流路上流側を外部に対して遮断する遮断壁から外部に突出する突起を、この遮断壁の一部とともに取り除くことにより、上記微細流路の上流側が減圧解除された状態とする。
このような構成によれば、簡単かつ確実に減圧解除することが可能であり、上記液体の送液を行うのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、気体吸収剤を、上記低圧空間に対して密閉された状態から上記低圧空間に露出した状態とすることにより、上記低圧空間内の圧力を上記微細流路上流側の圧力よりも低くする。このような構成によれば、送液に先立って、上記低圧空間内の圧力をたとえば大気圧よりも相当に低い圧力としておく必要が無い。これは、上記送液方法に用いるシステムの製造および準備を容易に行うのに適している。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係るデバイスの第1実施形態を示している。本実施形態のデバイスA1は、ベース1とシート2とが張り合わされた構造を有しており、微細流路3、第1および第2槽4,5を備えている。デバイスA1は、たとえば電気泳動を利用したヘモグロビン検査に供されるものであり、図1に示す分析装置Bに装填される。
ベース1は、たとえばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの透明な樹脂材料からなり、デバイスA1の土台となっている。ベース1には、微細流路3や第1および第2槽4,5を構成するための微小な凹部や溝が形成されている。
シート2は、ベース1に対して接着されており、たとえばポリカーボネ−ト(PC)やポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル、ポリスチレン、ガラス、ポリイミドからなる。ベース1に形成された上記凹部や溝がシート2によって塞がれることにより、微細流路3や第1および第2槽4,5が構成されている。本実施形態においては、シート2は、本発明で言う遮断膜として機能する。
微細流路3は、第1および第2槽4,5をつなぐ流路であり、たとえば断面矩形状とされている。微細流路3は、その内部を流れる流体の挙動がほぼ表面張力によって支配される程度の寸法とされており、その断面寸法がたとえば0.1×0.1mm程度、長さが20mm程度である。
第1槽4は、たとえば平面視円形状または平面視矩形状であり、ヘモグロビン検査に供される血液検体Sが注入される槽である。第1槽4は、微細流路3の上流側に設けられている。本実施形態においては、第1槽4は、直径6mm程度、深さが1mm程度とされており、20μL程度の容量を有する。
第2槽5は、たとえば平面視円形状または平面視矩形状であり、血液検体Sが第1槽4から微細流路3を経由して送液されてくる槽である。第2槽5は、微細流路3の下流側に設けられている。本実施形態においては、第2槽5は、直径8mm程度、深さが1mm程度とされており、50μL程度の容量を有する。本実施形態においては、第2槽5は、本発明で言う低圧空間として機能する。
第1および第2槽4,5には、電極41,51が設けられている。電極41,51は、電気泳動を用いた検査において、血液検体Sに電圧を印加するためのものである。電極41,51は、たとえばシート2に対してメッキを施すことによって形成されている。これらの電極41,51は、図示しない配線パターンおよびコネクタを経由して分析装置Bに接続される。
次に、デバイスA1を用いた送液方法について、図2〜図4を参照しつつ以下に説明する。なお、本実施形態においては、血液検体Sを第1槽4から微細流路3を経て第2槽5へと送ることにより、電極41,51が血液検体Sを介して導通する状態とすることを目的としている。このため、すべての血液検体Sが微細流路3を完全に通過してしまう前に送液が停止する。この状態においては、微細流路3に血液検体Sが充填された状態となる。
まず、図2に示すように、患者から採取した血液を調製することによって得られた血液検体Sを第1槽4に充填しておく。また、第2槽5内の圧力を大気圧よりも十分に低い圧力としておく。このとき、微細流路3と第1および第2槽4,5は、いずれもデバイスA1外には通じておらず、大気開放されていない。
次に、図3に示すように、シート2のうち第1槽4を構成する部分に対して、針Ndを突き刺す。この針Ndを抜き去ると、図4に示すように、第1槽4が大気開放、すなわち減圧解除された状態となる。すると、血液検体Sを挟んで、上流側が大気圧となり、下流側にある第2槽5が大気圧となった上流側よりも低い気圧となる。この差圧によって、血液検体Sが第1槽4から微細流路3を経由して第2槽5へと送液される。この送液は、第2槽5内の圧力が大気圧と等しい圧力となったときに停止する。
この後は、分析装置Bに装填された状態で、電極41,51に電圧が印加され電気泳動を用いたヘモグロビン検査が行われる。この検査においては、たとえばベース1を透して微細流路3内の血液検体Sがモニタリングされる。なお、上述した送液は、デバイスA1を分析装置Bに装填する前に行ってもよいし、デバイスA1を分析装置Bに装填した後に行ってもよい。
次に、デバイスA1およびこれを用いた送液方法の作用について説明する。
本実施形態によれば、たとえば図12に示されたような送液のためのポンプPを分析装置Bに設ける必要が無い。このため、分析装置Bの小型化およびコスト低減を図ることができる。
電気泳動を用いたヘモグロビン検査を行うには、血液検体Sを、微細流路3を満たし、かつ電極41,51の双方に接する状態となるように送液を行い、これを停止することが求められる。本実施形態においては、血液検体Sの送液は、第2槽5内の圧力が大気圧になるまでは継続され、第2槽5内の圧力が大気圧となった以降は継続されることが無い。このため、第1および第2槽4,5の容量、微細流路3のサイズ、第2槽5内の初期圧力を適切に設定しておけば、電気泳動に適した状態で送液を停止することが容易に実現できる。
針Ndを用いた大気開放は、簡単かつ確実であり、血液検体Sの送液開始を失敗してしまうおそれが少ない。
図5〜図11は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図5および図6は、本発明に係るデバイスの第2実施形態およびこれを用いた送液方法を示している。本実施形態のデバイスA2は、第1槽4を大気開放、すなわち減圧解除するための減圧解除手段の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、減圧解除手段として、貫通孔21および遮断シール22を備える。
貫通孔21は、シート2にあけられた小孔であり、第1槽4を大気開放するのに十分な大きさとされている。遮断シール22は、たとえば樹脂製の接着シートであり、貫通孔21を完全に覆うとともに、手作業によって除去可能とされている。遮断シール22は、本発明で言う遮断膜の一例に相当する。
デバイスA2を用いた送液を行う場合、図5に示すように上述した実施形態と同様に、第1槽4に血液検体Sを充填し、第2槽5内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、第1および第2槽4,5と微細流路3とをデバイスA2外から遮断しておく。
次いで、図6に示すように、たとえば検査実施者が手作業によって遮断シール22を剥がす。これにより、第1槽4は、貫通孔21を通じて大気開放される。これによって血液検体Sを挟んで差圧が生じ、血液検体Sが送液される。
このような実施形態によっても、分析装置Bの小型化およびコスト低減が可能であるとともに、電気泳動を行うのに適した状態となるように血液検体Sを容易に送液することができる。また、遮断シール22を剥がすことによる大気開放は、容易かつ確実に行うことができるという利点がある。
図7および図8は、本発明に係るデバイスの第3実施形態およびこれを用いた送液方法を示している。本実施形態のデバイスA3は、減圧解除手段として突起23を備えている点が上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、シート2のうち第1槽4を構成する部分に突起23が設けられている。突起23は、シート2の外面から突出している。また、本実施形態のシート2は、たとえばポリプロピレン(PP)などのプラスチックからなる。
デバイスA3を用いた送液を行う場合、図7に示すように上述した実施形態と同様に、第1槽4に血液検体Sを充填し、第2槽5内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、第1および第2槽4,5と微細流路3とをデバイスA3外から遮断しておく。
次いで、たとえば検査実施者が突起23を指で倒す。すると、図8に示すように、シート2の一部が突起23とともにシート2から取り除かれる。これにより、第1槽4が大気開放され、血液検体Sが第2槽5へと送液される。
このような実施形態によっても、分析装置Bの小型化およびコスト低減が可能であるとともに、電気泳動を行うのに適した状態となるように血液検体Sを容易に送液することができる。また、大気開放する前の状態においては、突起23はシート2の一部である。このため、シート2に隙間が生じるおそれが非常に少なく、検査前に意図しない送液が行われてしまうことを防止するのに適している。
図9〜図11は、本発明に係るデバイスの第4実施形態およびこれを用いた送液方法を示している。本実施形態のデバイスA4は、低圧空間として気体吸収槽7を備える点が上述した実施形態と異なっている。
本実施形態においては、第2槽5のさらに下流に気体吸収槽7が設けられている。気体吸収槽7は、第2槽5とつながっており、その内部に気体吸収剤71が配置されている。気体吸収剤71は、たとえば湿式気体吸収を実現する液体薬剤であり、空気を構成する気体を顕著に吸収するものである。気体吸収剤71は、バッグ72に収容されている。バッグ72は、たとえば樹脂からなり、気体吸収剤71を密閉する。また、気体吸収槽7には、気体吸収剤71に向かって突出する突起73が形成されている。第1槽4は、導入口42によってあらかじめ大気開放されている。
デバイスA4を用いた送液を行う場合、図9に示すように、導入口42から血液検体Sを導入する。このとき、第2槽5および気体吸収槽7の圧力は大気圧である。ついで、図10に示すように、ベース1の上面の一部を押し下げることにより、突起73をバッグ72に突き刺す。これにより、図11に示すように、気体吸収剤71が露出し、気体吸収槽7内の気体が気体吸収剤71によって吸収される。すると、気体吸収槽7および第2槽5内の気圧が大気圧よりも低い状態となる。これにより、血液検体Sを挟んで差圧が生じ、血液検体Sが送液される。
このような実施形態によっても、分析装置Bの小型化およびコスト低減が可能であるとともに、電気泳動を行うのに適した状態となるように血液検体Sを容易に送液することができる。また、血液検体Sの導入を大気開放環境で行い、その後に血液検体Sを送液するまでの間、第1槽4を外気から遮断する必要が無い。また、密閉された気体吸収剤71を露出させることによって、任意のタイミングで気体吸収槽7を本発明で言う低圧空間として機能させることができる。これにより、デバイスA4の製造工程などで低圧状態にある低圧空間を形成しておく必要がなく、デバイスA4を比較的容易に製造することができる。
本発明に係るデバイスおよび送液方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るデバイスおよび送液方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明に係るデバイスおよび送液方法は、電気泳動を用いたヘモグロビン検査を行うために微小流路内に血液検体を充填するのに適しているが、これ以外の用途に広く用いることができる。また、第1および第2槽と微細流路とのみを経由して送液することに限定されず、たとえば、複数の第1槽から複数の微細流路が1つの第2槽につながる構成において、この第2槽を低圧空間として機能させることにより、複数の微小流路内において同時に送液を行ってもよい。本発明に係るデバイスおよび送液方法は、検査に供されるものに限定されず、微細流路に液体を充填させ、あるいは微細流路を完全に通過するように液体を送液する様々な処理に用いることができる。
本発明に係るデバイスの第1実施形態およびこれが装填される分析装置の一例を示す斜視図である。 図1に示すデバイスを示す断面図である。 図1に示すデバイスを用いた送液方法において、大気開放(減圧解除)した状態を示す断面図である。 図1に示すデバイスを用いた送液方法において、送液が完了した状態を示す断面図である。 本発明に係るデバイスの第2実施形態を示す断面図である。 図5に示すデバイスを用いた送液方法において、大気開放(減圧解除)した状態を示す断面図である。 本発明に係るデバイスの第3実施形態を示す断面図である。 図7に示すデバイスを用いた送液方法において、大気開放(減圧解除)した状態を示す断面図である。 本発明に係るデバイスの第4実施形態を示す断面図である。 図9に示すデバイスを用いた送液方法において、気体吸収剤を露出させるステップを示す断面図である。 図9に示すデバイスを用いた送液方法において、送液が完了した状態を示す断面図である。 従来のデバイスの一例を示す断面図である。
符号の説明
A1,A2,A3,A4, デバイス
Nd 針
1 ベース
2 シート(遮断膜、遮断壁)
3 微細流路
4 第1槽
5 第2槽(低圧空間)
7 気体吸収槽(低圧空間)
21 貫通孔
22 遮断シール(遮断膜)
23 突起
41,51 電極
42 導入口
71 気体吸収剤
72 バッグ

Claims (10)

  1. 液体を送液するための微細流路を有し、別体とされた装置に装填されるデバイスであって、
    上記微細流路の下流側につながっており、外部から遮断され、かつ上記微細流路の上流側における圧力よりも低い圧力状態をとりうる低圧空間を備えることを特徴とする、デバイス。
  2. 上記微細流路の上流側に位置し、上記微細流路上流側を外部に対して遮断された状態から減圧解除された状態としうる減圧解除手段を備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 上記減圧解除手段は、上記微細流路上流側と外部とを遮断し、かつ除去または開孔可能とされた遮断膜である、請求項2に記載のデバイス。
  4. 上記減圧解除手段は、上記微細流路上流側を外部に対して遮断する遮断壁、およびこの遮断壁から外部に向かって突出しており、かつ上記遮断壁の一部とともに除去可能とされた突起である、請求項2に記載のデバイス。
  5. 上記低圧空間には、密閉された状態から上記低圧空間に露出する状態をとりうる気体吸収剤が設けられている、請求項1に記載のデバイス。
  6. 微細流路内において液体を送液する送液方法であって、
    上記微細流路の下流側につながっており、外部から遮断された低圧空間の圧力を、上記微細流路の上流側における圧力よりも低い状態とすることにより上記液体を送液することを特徴とする、送液方法。
  7. 上記微細流路の上流側を外部に対して遮断された状態から減圧解除された状態とすることにより、上記液体を送液する、請求項6に記載の送液方法。
  8. 上記微細流路上流側と外部とを遮断する遮断膜を除去し、または開孔することにより、上記微細流路の上流側が減圧解除された状態とする、請求項7に記載の送液方法。
  9. 上記微細流路上流側を外部に対して遮断する遮断壁から外部に突出する突起を、この遮断壁の一部とともに取り除くことにより、上記微細流路の上流側が減圧解除された状態とする、請求項7に記載の送液方法。
  10. 気体吸収剤を、上記低圧空間に対して密閉された状態から上記低圧空間に露出した状態とすることにより、上記低圧空間内の圧力を上記微細流路上流側の圧力よりも低くする、請求項6に記載の送液方法。
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