JP2010091373A - ガスメータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスの流量値に変動があったとしても、そのガス流量値の変動分によって、新たなガス器具の使用があったのか、あるいは、それまでの監視対象流量値に変動があったのかを判断するとともに、監視対象流量値に変動があったと判断した場合は、変動後のガス使用時間の制限時間を補正することのできるガスメータを提供する。
【解決手段】使用するガス器具の最大流量値と最小流量値をガス器具流量値登録手段13に事前登録流量値として事前に登録しておき、使用ガス器具判定手段14は、流量変化検出手段12でガス流量値の変化が検出されたときに、変動分流量値と事前登録流量値とを比較し、例えば、変動分流量値が事前登録流量値の最小流量値に及ばない場合は、それまでに使用されているガス器具の監視対象流量値が変動したものとして変動分を補正するとともに、これに応じて使用時間設定手段15が制限時間を補正している。
【選択図】図1
【解決手段】使用するガス器具の最大流量値と最小流量値をガス器具流量値登録手段13に事前登録流量値として事前に登録しておき、使用ガス器具判定手段14は、流量変化検出手段12でガス流量値の変化が検出されたときに、変動分流量値と事前登録流量値とを比較し、例えば、変動分流量値が事前登録流量値の最小流量値に及ばない場合は、それまでに使用されているガス器具の監視対象流量値が変動したものとして変動分を補正するとともに、これに応じて使用時間設定手段15が制限時間を補正している。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスメータ、より詳細には、ガスの使用時間遮断機能を備えたガスメータに関する。
従来から、ガスメータはガス器具毎にガス使用時間を監視し、適正なガス使用時間を逸脱することがあった場合、ガスの供給を遮断する機能(以下、「使用時間遮断機能」という。)を持っている。例えば、特許文献1には、ガスの流量から使用中のガス器具を判定し、そのうち最大流量を消費しているガス器具について、時間監視タイマで連続使用時間(使用継続時間)を監視し、その使用継続時間が閾値を超えたときに遮断弁を閉止するガス事故防止装置が開示されている。このガス事故防止装置では、全体の流量に変化があったとしても、最大流量を消費しているガス器具の使用継続時間の計測を継続している。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、流量区分の異なるガス器具を同時使用した場合、最大流量を消費しているガス器具(以下、第1のガス器具という)の使用を停止すると、その停止時に使用時間監視時間がリセットされて、停止前に2番目に大きな流量を消費していたガス器具(以下、第2のガス器具という)の監視が開始されることになってしまう。第2のガス器具は第1のガス器具を停止する前にも稼働していたため、第2のガス器具について使用時間に基づく遮断(使用時間遮断)の閾値として用いる使用時間上限値が、実質的に長くなってしまい、遮断のタイミングが遅れてしまう。このように、特許文献1に記載の装置では、使用時間監視が見た目上長くなるガス器具があり、保安上の観点から好ましくない。
このため、ガスメータのガス使用時間の監視を厳密に行うとした場合、ガスメータが監視対象とする複数のガス器具毎にガス使用時間の監視タイマを設け、ガス使用時間の遮断判定を行うことが考えられるが、監視対象流量値に変動があった場合は変動分流量値を新たなガス器具として器具テーブルに登録していた。そして、従来では、監視対象流量値に3%以上の変動があった場合は、その変動分の流量値を新たなガス器具として器具テーブルに登録していた。
特公平06−13925号公報
しかし、それでは変動分流量値が実際には1つのガス器具の流量値が変動したに過ぎなかった場合でも、監視対象流量値に3%以上の変動があった場合は、新たなガス器具として認識してしまうことになり、監視対象流量値はそのままの値としてガス使用時間が監視し続けられることになり保安上の問題があった。
図6は、ガス使用時間と流量値の変化の一例を示す図であり、図7は、流量区分とガス使用時間の制限時間の関係を示す流量区分別制限時間表である。
例えば、第6図で示すように200L/h(リットル/時)のガス流量で600分使用しているガス器具があり、600分後に、流量が260L/hに増加した場合について説明する。
最初は、流量が200L/hのガス流量であるから、ガスメータは、図7のテーブルから210L/h未満の流量区分のガス器具が使用されているものとして、このガス器具の使用時間が720分の制限時間を使用時間の上限値として監視している。そして、600分の連続使用の時点で、60L/hのガス流量値の変化があり、このガス流量変化量はその時の監視対象流量値200L/hに3%以上の変動があることから、新たに60L/hのガス流量、すなわち、図7で63L/h未満の流量区分のガス器具の使用が始まったものとして、使用時間の監視を続けることになる。そして、この場合は、ガスメータは、210L/h未満の流量区分のガス器具が使用され続けているものとして使用時間の監視を続けることになる。
例えば、第6図で示すように200L/h(リットル/時)のガス流量で600分使用しているガス器具があり、600分後に、流量が260L/hに増加した場合について説明する。
最初は、流量が200L/hのガス流量であるから、ガスメータは、図7のテーブルから210L/h未満の流量区分のガス器具が使用されているものとして、このガス器具の使用時間が720分の制限時間を使用時間の上限値として監視している。そして、600分の連続使用の時点で、60L/hのガス流量値の変化があり、このガス流量変化量はその時の監視対象流量値200L/hに3%以上の変動があることから、新たに60L/hのガス流量、すなわち、図7で63L/h未満の流量区分のガス器具の使用が始まったものとして、使用時間の監視を続けることになる。そして、この場合は、ガスメータは、210L/h未満の流量区分のガス器具が使用され続けているものとして使用時間の監視を続けることになる。
しかしながら、200L/hで使用していたガス器具の最大使用流量が260L/h以上、例えば300L/hであり、200L/hから260L/hへのガス流量の変動分流量値が実際は1つのガス器具の流量値が変動したことによって生じていた場合は、図7の流量区分別制限時間表では290L/hの流量区分になっており、この区分における制限時間は260分であるから、既に制限時間をオーバーしていることとなる。このため、ガス器具をすぐに遮断する必要があるが、このような対応は実際的ではなく、使用者の混乱を招くことになる。また、先述のように、監視対象流量値の3%以上の変動があったことのみによって新たなガス器具の使用が始まったと判断することも、ガス器具の使用実態に合わないという問題を生じていた。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、ガスの流量値に変動があったとしても、そのガス流量値の変動分によって、新たなガス器具の使用があったのか、あるいは、それまでの監視対象流量値に変動があったのかを判断するとともに、監視対象流量値に変動があったと判断した場合は、変動後のガス使用時間の制限時間を補正することのできるガスメータを提供することを、その目的とする。
請求項1の発明は、流量計測手段により求めた流量値によってガス使用時間の監視を行い、複数のガス器具が同時に使用された場合にはガス器具毎にガス使用時間の監視タイマを動作させ、使用中の個々のガス器具の監視対象流量値に応じて設定したガス使用時間を逸脱した場合にはガス流路の遮断を行うガスメータにおいて、使用するガス器具の最大流量値および最小流量値を事前登録流量値として登録しておき、流量値に変動が生じた際に、変動分流量値と前記事前登録流量値とを比較し、前記変動分流量値が前記事前登録流量値の最小流量値に及ばない流量値である場合は前記監視対象流量値が変動したものとして前記監視対象流量値を補正し、補正後の監視対象流量値に応じてガス使用時間を補正することを特徴とするガスメータである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ガス使用時間の補正は、変動直前の監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合を、新たな監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合に適用して算出することを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記監視対象流量値の補正は、流量値が増加している場合は、前記監視対象流量値に前記変動分流量値を加算することを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記監視対象流量値の補正が可能なガス器具が複数ある場合は、事前登録流量値に登録された最大流量値のより大きいガス器具の監視対象流量値を補正することを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1または2の発明において、前記監視対象流量値の補正は、流量値が減少している場合は、前記監視対象流量値に前記変動分流量値を減算することを特徴としたものである。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記監視対象流量値の補正が可能なガス器具が複数ある場合は、事前登録流量値に登録された最大流量値のより小さいガス器具の監視対象流量値を補正することを特徴としたものである。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項の発明において、前記変動分流量値が前記事前登録流量値の最大流量値を超える流量値である場合は、事前登録流量値が登録されていないガス器具が使用されたものとして前記変動分流量値に相当するガス流量のガス器具の登録を行うとともに、前記変動分流量値に応じたガス使用時間の監視を行うことを特徴としたものである。
本発明は、ガスの流量値に変動があったとしても、そのガス流量値の変動分によって、新たなガス器具の使用があったのか、あるいは、それまでの監視対象流量値に変動があったのかを判断するとともに、監視対象流量値に変動があったと判断した場合は、変動後のガス使用時間の制限時間を補正することができるため、従来の使用時間遮断機能を備えたガスメータに比べ、より使用実態に合致した使用時間遮断の実行が可能となり、保安上の問題も発生しにくくなる。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスメータの構成例を示すブロック図で、図中、1はガスメータ、2は警報器等の外部機器である。
ガスメータ1は使用時間遮断機能を備えており、この使用時間遮断機能は、流量測定手段11、流量変化検出手段12、ガス器具流量値登録手段13、使用ガス器具判別手段14、使用時間設定手段15、使用時間監視手段16、及び遮断手段17から実現される。また、ガスメータ1は使用時間遮断や他の遮断要因による遮断予告や警報を外部に対して行う遮断予告・警報手段18を備えていてもよく、この遮断予告・警報手段18と外部機器2とが接続される。
流量測定手段11は、ガスメータ1の主な機能であるガス流量測定のために設けられているものであり、ガスメータ1に流入しガスメータ1を通過するガスの流量を測定する手段である。流量測定手段11は、ガスメータ1を通過するガスの流量に応じた信号を発し、必要に応じて各種演算を施してガス流量を測定する。ガスメータ1が膜式ガスメータである場合には、流量測定手段11は、ガスメータ内部に設けた計量膜の前後可動を、リンク機構により回転バルブの回転運動に変換してその回転数からガス流量を算出する。ガスメータ1が超音波式ガスメータの場合には、流量測定手段11は、ガス流路の上流及び下流に設けられた超音波振動子がそれぞれ超音波を放射し、超音波がガス流体を伝播する伝播時間より伝播時間差を算出し、ガス流量を算出する。流量測定手段11における測定方式は、これらの測定方式に限ったものではなく、他の方式を採用してもよい。
流量変化検出手段12は、流量測定手段11で測定された流量の変化分を検出する。ガス器具流量値登録手段13は、使用するガス器具の最小流量値と最大流量値をガスメータ1に事前登録流量値として登録するためのものであって、流量値の事前登録の手段としては、外部から通信電文で登録する、使用流量を学習して自動的に登録する、個々のガス器具を実際にガスを流して最小流量、最大流量を見極めて登録する、などの方法がある。
そして、使用ガス器具判定手段14は、流量変化検出手段12でガス流量値の変化が検出されたときに、流量変化検出手段12で検出した変化の大きさ(つまり増加した流量値又は減少した流量値)と、ガス器具流量値登録手段13に登録された各ガス器具の事前登録流量値(最小流量および最大流量)とを比較し、後述するように、使用中のガス器具の流量に変動があった(使用状態から流量ゼロへの使用停止への遷移を含む)のか、新たなガス器具の使用が始まったのか、あるいはガス器具の使用が終了したのかを判定する手段である。
使用時間設定手段15は、使用ガス器具判定手段14で使用していると判別された個々のガス器具の使用時間制限(連続して使用可能な時間の制限)を、図7の流量区分別制限時間表に基づいて設定するためのものであり、後述するように、使用中のガス器具の流量値が増加した際にもその使用時間制限を変更している。
使用時間監視手段16は、監視タイマを備えており、使用ガス器具判定手段14で使用していると判定した個々のガス器具についての連続使用時間を計測し、使用時間設定手段15で設定した個々のガス器具のうち、少なくとも一つのガス器具がその使用時間制限を超えた場合に、遮断手段17にガス流路の遮断信号を送るための手段であり、個々のガス器具の連続使用時間を監視するためのものである。
遮断手段17はガス流路の遮断を実行するための手段であり、遮断のためには、ガス流路に電磁式などの遮断弁を設けておき、それを閉弁する制御を行えばよい。
遮断手段17はガス流路の遮断を実行するための手段であり、遮断のためには、ガス流路に電磁式などの遮断弁を設けておき、それを閉弁する制御を行えばよい。
また、少なくとも一つのガス器具がその使用時間制限を超えた場合は、使用時間監視手段16は、遮断予告・警報手段18を介して、ガスメータ1に設けた図示しないLCD等の表示部及び/又はガスメータ1に接続されている表示機能付き外部機器2に、その旨の報知のために出力する。表示部又は外部機器2ではその情報を表示することで、ガス使用者への報知を行うことができる。また、遮断予告・警報手段18は、使用時間監視手段16が監視中の少なくとも一つのガス器具が、その使用時間制限を超える所定時間前になった際に、その旨の予告を行ってもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るガスメータにおける使用時間制限の実施フローを示す図である。
ステップS1で流量測定手段はガス流量を測定し、ステップS2で定期的に流量変化検出手段12がガス流量の変化を監視している。そして、ガス流量に変化があった際は、ステップS3でガス流量の変動分流量値を算出し、使用ガス器具判別手段14は、この変動分流量値がガス器具流量値登録手段13に事前登録されたガス器具の事前登録流量値の最小流量値より低いかどうか判別し(ステップS4)、高い場合(Noの場合)は、さらにステップS5で、この変動分流量値がガス器具流量値登録手段13に事前登録された事前登録流量値の最大流量値より低いかどうか判別し、低い場合は、ステップS6へ移り、新たにこの変動分流量値に対応したガス器具を使用中として登録した後、ステップS10へ移り、使用時間設定手段15はこの変動分流量値に相当する区分に応じた使用時間制限を設定する。
ステップS1で流量測定手段はガス流量を測定し、ステップS2で定期的に流量変化検出手段12がガス流量の変化を監視している。そして、ガス流量に変化があった際は、ステップS3でガス流量の変動分流量値を算出し、使用ガス器具判別手段14は、この変動分流量値がガス器具流量値登録手段13に事前登録されたガス器具の事前登録流量値の最小流量値より低いかどうか判別し(ステップS4)、高い場合(Noの場合)は、さらにステップS5で、この変動分流量値がガス器具流量値登録手段13に事前登録された事前登録流量値の最大流量値より低いかどうか判別し、低い場合は、ステップS6へ移り、新たにこの変動分流量値に対応したガス器具を使用中として登録した後、ステップS10へ移り、使用時間設定手段15はこの変動分流量値に相当する区分に応じた使用時間制限を設定する。
また、ステップS4で変動分流量値がガス器具流量値登録手段13に事前登録された事前登録流量値の最小流量値より低い場合は、ステップS7へ進み、後述するように、既に使用中の監視対象となっているガス器具の監視対象流量値に変動分流量値を上乗せ(加算補正)した後、ステップS10へ移り、ステップS10では使用時間設定手段15が変動分流量値を上乗せした新たな監視対象流量値の区分に応じて使用時間制限を設定(補正)する。
また、ステップS5で変動分流量値がガス器具流量値登録手段13に事前登録された事前登録流量値の最大流量値より高い場合は、ステップS8へ移り、事前登録にないガス器具が使用されたものとして監視対象に追加するとともに、ステップS9で事前登録にないガス器具が存在した旨を報知し、さらに、ステップS10へ移って、使用時間設定手段15はこの事前登録にないガス器具における変動分流量値に応じた区分の使用時間制限を設定する。
また、ステップS2で流量変化検出手段12は定期的にガス流量の変化を監視しているが、ガス流量に変化がない場合は、ステップS11へ移り、使用時間監視手段16が使用時間制限を超えたガス器具がないかどうかを監視し、ある場合は、ステップS12へ移って、ガスの遮断や警報等を行い、ない場合は、ステップS1へ戻ってガス流量の変化の監視を続ける。
また、ステップS10で流量区分に応じて使用時間制限の設定または補正を行った後も、ステップS1へ戻って、以降の処理を繰り返す。
また、ステップS10で流量区分に応じて使用時間制限の設定または補正を行った後も、ステップS1へ戻って、以降の処理を繰り返す。
(実施例1)
図3はガス器具の使用例を示す図であり、図3における表は、その時点で使用されているガス器具とその流量を示す流量テーブル30である。
家庭内にガス器具X、ガス器具Y、及びガス器具Zがあるとする。3つのガス器具の流量値は事前登録流量値として登録されている。流量値の事前登録手段としては、先述したように、外部から通信電文で登録する、使用流量を学習して自動的に登録する、個々のガス器具を実際にガスを流して最小流量、最大流量を見極めて登録する、などの方法がある。事前登録流量値の例として、ガス器具Xは最大流量値280L/h、最小流量値150L/h、ガス器具Yは最大流量値180L/h、最小流量値100L/h、ガス器具Zは最大流量値150L/h、最小流量値100L/hであるとする。
図3はガス器具の使用例を示す図であり、図3における表は、その時点で使用されているガス器具とその流量を示す流量テーブル30である。
家庭内にガス器具X、ガス器具Y、及びガス器具Zがあるとする。3つのガス器具の流量値は事前登録流量値として登録されている。流量値の事前登録手段としては、先述したように、外部から通信電文で登録する、使用流量を学習して自動的に登録する、個々のガス器具を実際にガスを流して最小流量、最大流量を見極めて登録する、などの方法がある。事前登録流量値の例として、ガス器具Xは最大流量値280L/h、最小流量値150L/h、ガス器具Yは最大流量値180L/h、最小流量値100L/h、ガス器具Zは最大流量値150L/h、最小流量値100L/hであるとする。
以下、図3で示した使用例を参考に図2のフローに沿って説明する。
図3では、ガス流量値が0L/hから200L/h(時点a)へ変化し、さらに260L/h(時点b)へ変化したものとしている。
ガス器具が使用される前は、ガスの全体流量は0L/hであるが、時点aでユーザーがガス器具の使用を開始し、このときの流量値が200L/hであるから、変動分流量値は200L/hとなり、図2のフローでは、ステップS1、S2、S3と進む。
図3では、ガス流量値が0L/hから200L/h(時点a)へ変化し、さらに260L/h(時点b)へ変化したものとしている。
ガス器具が使用される前は、ガスの全体流量は0L/hであるが、時点aでユーザーがガス器具の使用を開始し、このときの流量値が200L/hであるから、変動分流量値は200L/hとなり、図2のフローでは、ステップS1、S2、S3と進む。
ステップS4で、変動流量分は200L/hであるから、事前登録流量値の最小流量値より高いため、ステップS5に移り、ステップS5で事前登録流量値の最大流量値より低いため、ステップS6に移って、新たにガス器具を使用したものとして監視対象にガス器具が追加される。この場合は、200L/hのガス流量があるため、ガス器具Xが流量テーブルに新たに追加され、ステップS10で200L/hのガス流量の区分に応じた使用時間制限720分が設定され、時点aからガス器具Xに対して720分の使用時間制限の監視が始まる。
次に、時点bでガス流量が260L/hに変化したものとすると、ガスの変動分流量値は60L/hとなり、この変動分流量値は事前登録流量値の最小流量値より低いため、ステップS1からステップS4を経てステップS7へ移り、既に使用中の監視対象となっているガス器具Xの監視対象流量値200L/hに変動分流量値60L/hを上乗せ(加算補正)した260L/hがガス器具Xの新たな監視対象流量値となる。続いて、ステップS10へ移り、変動分流量値を上乗せした新たな監視対象流量値の区分に応じて使用時間制限の値を補正(再設定)し、時点bから補正された使用時間制限の監視を始めることとしている。
次に、補正方法の例について説明する。時点aから時点bまでにガス器具Xを200L/hで例えば600分間使用していたとする。その後、時点bからは変動分流量値上乗せによって260L/hの流量区分になる。この場合、図7の流量区分別制限時間表によると制限時間が260分となり、既に制限時間を超過していることになるが、本発明ではこの場合の対応として制限時間を補正している。
補正の方法は様々であるが、一例として、割合で行うものとする。720分中600分までの場合、600/720*100で制限時間の約83%の時間使用していることになるので、この割合をそのまま変動後の監視対象流量値の制限時間に適用する。本実施例では制限時間260分の約83%に相当する約217分を使用していることになり、残りの使用可能時間は約43分となる。このように、使用時間制限の補正は、直前の流量区分での使用時間の割合が新たな流量区分での使用時間の割合に相当するものとして算出することができる。
ただし、この新たな使用可能時間は使用者にはわからないので残りの使用可能時間が分るように報知してもよい。
ただし、この新たな使用可能時間は使用者にはわからないので残りの使用可能時間が分るように報知してもよい。
(実施例2)
図4はガス器具の他の使用例を示す図である。
図4では、ガス流量値が0L/hから160L/h(時点c)へ変化し、次に270L/h(時点d)へ変化し、さらに350L/h(時点e)へ変化したものとしている。また、家庭内にはガス器具X、ガス器具Y、及びガス器具Zの3つがあるとし、3つのガス器具の事前登録流量値は実施例1の場合と同様とする。
図4はガス器具の他の使用例を示す図である。
図4では、ガス流量値が0L/hから160L/h(時点c)へ変化し、次に270L/h(時点d)へ変化し、さらに350L/h(時点e)へ変化したものとしている。また、家庭内にはガス器具X、ガス器具Y、及びガス器具Zの3つがあるとし、3つのガス器具の事前登録流量値は実施例1の場合と同様とする。
まず、時点cでユーザーがガス器具の使用を開始し、ガス流量値が0L/hから160L/hへ変化したことから、ステップS1からステップS3を経て、ステップS4へ進み、変動分流量値160L/hは事前登録流量値の最小流量値より大きいことからステップS5へ進み、さらに事前登録流量値の最大流量値より小さいことからステップS6へ進む。ステップS6では新たにガス器具を監視対象に追加することになるが、この場合、160L/hの流量値を満たすガス器具としては、ガス器具Xとガス器具Yの2つがあるため、いずれかを選択する必要がある。ここでは、最大流量値の大きいガス器具が使用されたものとし、ガス器具Xが時点cから使用されているものとして監視対象に追加している。
そして、ステップS10で、160L/hの流量区分に見合った制限時間を図7の流量区分別制限時間表から求め、時点cからガス器具Xについて720分の使用時間の監視を行うために、ステップS1へ戻り、以降の処理を行う。
次に、時点cから720分以内の時点dでガス流量は270L/hに変化したものとする。この場合、変動分流量値は110L/hであり、この変動分流量値110L/hは事前登録流量値の最小流量値より大きいことからステップ1からステップS4を経てステップS5へ進み、さらに事前登録流量値の最大流量値より小さいことからステップS6へ進む。ステップS6では新たにガス器具を監視対象に追加することになるが、110L/hの流量値を満たすガス器具としては、ガス器具Yとガス器具Zの2つがあり、いずれかを選択する必要がある。ここでは、先述したとおり、最大流量値の大きいガス器具が使用されたものとし、ガス器具Yが時点dから使用されているものとして監視対象に追加している。
そして、ステップS10で、110L/hの流量区分に見合った使用時間を図7の流量区分別制限時間表から求め、時点dから720分の使用時間の監視を行うために、ステップS1へ戻り、以降の処理を行う。
なお、時点dでの110L/hの変動分流量値は、すでに監視対象となっているガス器具Xのガス流量が160L/hから270L/hへ増加したとも考えられるが、本実施例では新たなガス器具Yが使用されたものとしている。
なお、時点dでの110L/hの変動分流量値は、すでに監視対象となっているガス器具Xのガス流量が160L/hから270L/hへ増加したとも考えられるが、本実施例では新たなガス器具Yが使用されたものとしている。
次に、時点cから720分以内の時点eでガス流量は330L/hに変化したものとする。この場合、変動分流量値は60L/hであり、この変動分流量値60L/hは事前登録流量値の最小流量値より小さいことからステップS1からステップS4を経てステップS7へ進み、既に使用中の監視対象となっているガス器具の監視対象流量値に変動分流量値60L/hを上乗せすることになる。ここで、上乗せ可能なガス流量としては、ガス器具Xの160L/hとガス器具Yの110L/hのいずれに上乗せしてもそれぞれの最大流量値を超えないため可能であるが、図7の流量区分別制限時間表から明らかなように、流量が大きくなるに従って、制限時間が短くなることから、本実施例では、より保安性の高めるため変動分流量値を上乗せする場合には、最大流量値の大きなガス器具に上乗せすることとしている。
したがって、変動分流量値60L/hはガス器具Xの監視対象流量値である160L/hに上乗せされ、ガス器具Xの新たな監視対象流量値は220L/hとなる。そして、この220L/hの流量区分は図7の流量区分別制限時間表によると制限時間が390分となり、時点eが時点cから390分を経過していれば、既に制限時間を超過していることになるが、実施例1の時点bの場合と同様に、新たな監視対象流量値の区分に応じて使用時間制限の値を補正し、時点eから補正された使用時間制限の監視を始めることとしている。
(実施例3)
図5はガス器具のさらに他の使用例を示す図である。
図5では、ガス流量値が0L/hから160L/h(時点f)へ変化し、次に270L/h(時点g)へ変化し、さらに390L/h(時点h)へ変化したものとしている。また、家庭内にはガス器具X、ガス器具Y、及びガス器具Zの3つがあるものとし、3つのガス器具の事前登録流量値は実施例1、2の場合と同様とする。
図5はガス器具のさらに他の使用例を示す図である。
図5では、ガス流量値が0L/hから160L/h(時点f)へ変化し、次に270L/h(時点g)へ変化し、さらに390L/h(時点h)へ変化したものとしている。また、家庭内にはガス器具X、ガス器具Y、及びガス器具Zの3つがあるものとし、3つのガス器具の事前登録流量値は実施例1、2の場合と同様とする。
ガス流量値が0L/hから160L/h(時点f)へ変化し、次に270L/h(時点g)へ変化するまでは、図4で示した実施例2の場合と同じであるので、説明を省略する。
図5の時点hでは、ガス流量値が270L/hから390L/hへ変化したことから、ステップS1からステップS3を経て、ステップS4へ進み、変動分流量値120L/hは事前登録流量値の最小流量値より大きいことからステップS5へ進み、さらに事前登録流量値の最大流量値より小さいことからステップS6へ進む。ステップS6では新たにガス器具を監視対象に追加することになり、120L/hの流量値を満たすガス器具として、ガス器具Zのガス流量120L/hを追加している。
そして、ガス器具Zのガス流量120L/hに応じた流量区分の使用時間制限である720分に関して時点hから監視が始まる。
図5の時点hでは、ガス流量値が270L/hから390L/hへ変化したことから、ステップS1からステップS3を経て、ステップS4へ進み、変動分流量値120L/hは事前登録流量値の最小流量値より大きいことからステップS5へ進み、さらに事前登録流量値の最大流量値より小さいことからステップS6へ進む。ステップS6では新たにガス器具を監視対象に追加することになり、120L/hの流量値を満たすガス器具として、ガス器具Zのガス流量120L/hを追加している。
そして、ガス器具Zのガス流量120L/hに応じた流量区分の使用時間制限である720分に関して時点hから監視が始まる。
なお、図2のフローには図示していないが、変動分流量値に合致する未使用のガス器具が登録されていない場合は、事前登録にないガス器具として新たな監視対象に追加してもよく、また、監視対象のガス流量に変動分流量値を上乗せできる場合は、変動分流量値を上乗せして監視対象のガス流量を補正してもよい。
例えば、実施例3においてガス器具Zが登録されていないとすれば、時点hでガス器具Xの監視対象流量値160L/hに変動分流量値120L/hを上乗せして、ガス器具Xの新たな監視対象流量値が280L/hとなったものとすることが可能である。この場合は、280L/hの流力区分に応じて使用時間制限の値を補正することとなる。
例えば、実施例3においてガス器具Zが登録されていないとすれば、時点hでガス器具Xの監視対象流量値160L/hに変動分流量値120L/hを上乗せして、ガス器具Xの新たな監視対象流量値が280L/hとなったものとすることが可能である。この場合は、280L/hの流力区分に応じて使用時間制限の値を補正することとなる。
以上の各実施例では監視対象流量値が増えた場合の流量変動を取り上げたが、本発明では逆に監視対象流量値が減った場合でも同様に適用できる。
簡略して説明すると、監視対象流量値が減る方向に変動した場合は、ステップS3で変動分流量値を算出後、ステップS4事前登録流量値の最小流量値と比較し、その最小流量値より変動分流量値が低ければ、監視対象流量値が変動したとして、ステップ7で変動分流量値を監視対象流量値から減じ(減算補正し)、さらにステップS10を実行すればよい。この場合も、使用時間制限の補正は、直前の監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合が新たな監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合に相当するものとして算出することができる。
また、変動分流量値を減じる監視対象流量値が複数あれば、より保安性の高めるため変動分流量値を減じる場合には、最大流量値の小さなガス器具から減じればよい。
簡略して説明すると、監視対象流量値が減る方向に変動した場合は、ステップS3で変動分流量値を算出後、ステップS4事前登録流量値の最小流量値と比較し、その最小流量値より変動分流量値が低ければ、監視対象流量値が変動したとして、ステップ7で変動分流量値を監視対象流量値から減じ(減算補正し)、さらにステップS10を実行すればよい。この場合も、使用時間制限の補正は、直前の監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合が新たな監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合に相当するものとして算出することができる。
また、変動分流量値を減じる監視対象流量値が複数あれば、より保安性の高めるため変動分流量値を減じる場合には、最大流量値の小さなガス器具から減じればよい。
1…ガスメータ、2…外部機器、11…流量測定手段、12…流量変化検出手段、13…ガス器具流量値登録手段、14…使用ガス器具判別手段、15…使用時間設定手段、16…使用時間監視手段、17…遮断手段、18…遮断予告・警報手段。
Claims (7)
- 流量計測手段により求めた流量値によってガス使用時間の監視を行い、複数のガス器具が同時に使用された場合にはガス器具毎にガス使用時間の監視タイマを動作させ、使用中の個々のガス器具の監視対象流量値に応じて設定したガス使用時間を逸脱した場合にはガス流路の遮断を行うガスメータにおいて、使用するガス器具の最大流量値および最小流量値を事前登録流量値として登録しておき、流量値に変動が生じた際に、変動分流量値と前記事前登録流量値とを比較し、前記変動分流量値が前記事前登録流量値の最小流量値に及ばない流量値である場合は前記監視対象流量値が変動したものとして前記監視対象流量値を補正し、補正後の監視対象流量値に応じてガス使用時間を補正することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1に記載のガスメータにおいて、前記ガス使用時間の補正は、変動直前の監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合を、新たな監視対象流量値の流量区分での使用時間の割合に適用して算出することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1または2に記載のガスメータにおいて、前記監視対象流量値の補正は、流量値が増加している場合は、前記監視対象流量値に前記変動分流量値を加算することを特徴とするガスメータ。
- 請求項3に記載のガスメータにおいて、前記監視対象流量値の補正が可能なガス器具が複数ある場合は、事前登録流量値に登録された最大流量値のより大きいガス器具の監視対象流量値を補正することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1または2に記載のガスメータにおいて、前記監視対象流量値の補正は、流量値が減少している場合は、前記監視対象流量値に前記変動分流量値を減算することを特徴とするガスメータ。
- 請求項5に記載のガスメータにおいて、前記監視対象流量値の補正が可能なガス器具が複数ある場合は、事前登録流量値に登録された最大流量値のより小さいガス器具の監視対象流量値を補正することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1から6のいずれか1に記載のガスメータにおいて、前記変動分流量値が前記事前登録流量値の最大流量値を超える流量値である場合は、事前登録流量値が登録されていないガス器具が使用されたものとして前記変動分流量値に相当するガス流量のガス器具の登録を行うとともに、前記変動分流量値に応じたガス使用時間の監視を行うことを特徴とするガスメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008260755A JP2010091373A (ja) | 2008-10-07 | 2008-10-07 | ガスメータ |
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