JP2010086962A - 高圧放電ランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】できる限り良好な保全性(Maintenance)を達成する、ハロゲン化金属充填物を有する高圧放電ランプを提供する。
【解決手段】放電体積を取り囲むバルブを有し、前記放電体積内に、タリウムハロゲン化物、水銀及びネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンの群からの希ガスを含有する充填物が収容されている高圧放電ランプであって、前記充填物が、同時にヨウ素及び臭素のハロゲン化物を含有し、その際、TlI及びTlBrの合計に対して、TlIの割合が、少なくとも25質量%で、高くても75質量%であることを特徴とする、高圧放電ランプによって解決される。
【選択図】図2
【解決手段】放電体積を取り囲むバルブを有し、前記放電体積内に、タリウムハロゲン化物、水銀及びネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンの群からの希ガスを含有する充填物が収容されている高圧放電ランプであって、前記充填物が、同時にヨウ素及び臭素のハロゲン化物を含有し、その際、TlI及びTlBrの合計に対して、TlIの割合が、少なくとも25質量%で、高くても75質量%であることを特徴とする、高圧放電ランプによって解決される。
【選択図】図2
Description
本発明は、放電体積を取り囲むバルブを有し、前記放電体積内に、タリウムハロゲン化物、水銀及びネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンの群からの希ガスを含有する充填物が収容されている高圧放電ランプに関する。かかるランプは、特に、一般照明用のセラミック製放電容器もしくは石英ガラス容器を有する高圧放電ランプである。
US4992700号は、ハロゲン化金属充填物を使用した高圧放電ランプを開示している。該高圧放電ランプは、緑色放射線の生成のために用いられ、ハロゲン化金属として、タリウムの臭化物もしくはヨウ化物を含有する。
本発明の課題は、できる限り良好な保全性(Maintenance)を達成する、ハロゲン化金属充填物を有する高圧放電ランプを提供することである。
前記課題は、放電体積を取り囲むバルブを有し、前記放電体積内に、タリウムハロゲン化物、水銀及びネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンの群からの希ガスを含有する充填物が収容されている高圧放電ランプであって、前記充填物が、同時にヨウ素及び臭素のハロゲン化物を含有し、その際、TlI及びTlBrの合計に対して、TlIの割合が、少なくとも25質量%で、高くても75質量%であることを特徴とする、高圧放電ランプによって解決される。
好ましい実施態様を以下に記載する:
前記高圧放電ランプであって、TlIの割合が、少なくとも40%、特に少なくとも50%であることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、TlIの割合が、少なくとも40%、特に少なくとも50%であることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、TlIの割合が、高くても60%であることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、希ガスが、アルゴン、クリプトンもしくはネオンであることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、希ガスの冷間充填圧が、30〜300hPaの範囲で選択されていることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、Hgの含有率が、3〜30mg/cm3の範囲で選択されていることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、ランプが、効果照明用の有色発光ランプであることを特徴とする高圧放電ランプ。
前記高圧放電ランプであって、全Tlハロゲン化物の充填量が、1mlの放電体積当たりに0.1〜1mgであることを特徴とする高圧放電ランプ。
有色ランプは、建築物照明における効果照明としての市場でますます高い重要性を獲得している。本発明は、緑色発光するメタルハライドランプに関する。その場合、良好な保全性の他に、基本的になおも更なる目標:
1. 緑色での高い放射電力(Strahlungsleistung)
2. 高い色飽和度
が存在する。
1. 緑色での高い放射電力(Strahlungsleistung)
2. 高い色飽和度
が存在する。
今まで使用されてきた緑色発光用の充填物は、通常は、TlIを使用する。理論的には、TlBrも調査されたが、使用はされていない。混合物の使用は、本気では考えられていなかった。それというのも、それは付加的な利点を約束しないどころか、混合物を制御及び調節せねばならないため、より製造に手間がかかるからである。
驚くべきことに、TlBr+TlIの混合物からなる充填物は、一方でTlIからなる今までの充填物よりも、他方で純粋なTlBrからなる今までの充填物よりも、並びにTlI+TlBr+TlClからなる混合物からなる今までの充填物よりも良好な保全性を示す。
保全性、つまり緑色スペクトル領域で放射される出力の不変性は、他の重要な大きさ(色飽和度)を悪化させることなく改善される。
その際、以下の限界値に相当する:TlIの割合は、少なくとも25質量%であり、高くても75質量%である。
全体のTlハロゲン化物の充填量は、1mlの放電体積当たりに0.1〜1mgである。出力範囲35〜150Wのランプについては、0.2〜1.0mg/mlの値が特に好ましく、かつ175〜1000Wのランプについては、0.1〜0.6mg/mlの値が特に好ましい。
本発明によるコンセプトは、とりわけ15〜1000Wの範囲の低出力及び中出力のランプに適している。
以下、複数の実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1aは、メタルハライドランプ1を図示している。このメタルハライドランプ1は、石英ガラス製の放電容器2から成っており、該放電容器2内に2つの電極3が挿入されている。この放電容器は中央部分5と2つの端部4とを有する。これらの端部には、2つの圧潰部6がある。
放電容器2は外管7によって取り囲まれている。放電容器2は外管内で、短い給電線11aおよび長い給電線11bを含むフレームによって保持されている。
放電容器は、典型的にはHg(3〜30mg/cm3)と、0.1〜1mg/cm3のタリウムのハロゲン化物を含む充填物を含有する。希ガスとしては、アルゴンが、30〜300hPaの圧力下で冷間で使用される。それによって、緑色発光するメタルハライドランプが実現される。
図1bは、石英ガラス製の放電容器2を有し、該放電容器2に一体型の外管10がフレームを必要とせずに配置されている第二の実施例を示す。充填物は、図1aの実施例と同様である。
図2は、250WランプについてのTlハロゲン化物の種々の充填物の保全性を互いに比較したグラフを示している。その際、純粋なTlBr(曲線b)と純粋なTlI(曲線a)がはるかに粗悪な挙動を示すことが明らかになる。緑色のスペクトル領域での放射電力は、混合物が使用される場合には、100時間後の基準点から6000時間までに、高くても80%に低下する。特に、TlI及びTlBrからなる混合物は、TlIの割合が25質量%(曲線d)及び75質量%(曲線c)の間にある場合には、明らかにより良好な値を示している。突出した値は、TlIの割合が40〜60質量%の範囲にある場合に達成される。60質量%(曲線e)及び50質量%(曲線f)についての挙動が示されている。
図3は、55質量%のTlIと45質量%のTlBrとの混合物(曲線a)の保全性を、一方で純粋なTlI(曲線b)及びTlBr(曲線c)と比較し、他方でTlI(70質量%)とTlBr(20質量%)とTlCl(10質量%)の成分からなる三元混合物(曲線d)と比較した、400Wランプについてのグラフを示している。塩素の添加は、純粋なハロゲン化物の使用と同様に不利であることが明らかになる。従って、それは、少量では添加してよい。
第1表は、図1a及び図1bによる石英ガラスバルブを有する種々のメタルハライドランプの照明工学的なデータを示している。
Claims (8)
- 放電体積を取り囲むバルブを有し、前記放電体積内に、タリウムハロゲン化物、水銀及びネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンの群からの希ガスを含有する充填物が収容されている高圧放電ランプであって、前記充填物が、同時にヨウ素及び臭素のハロゲン化物を含有し、その際、TlI及びTlBrの合計に対して、TlIの割合が、少なくとも25質量%で、高くても75質量%であることを特徴とする、高圧放電ランプ。
- TlIの割合が、少なくとも40%、特に少なくとも50%であることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
- TlIの割合が、高くても60%であることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
- 希ガスが、アルゴン、クリプトンもしくはネオンであることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
- 希ガスの冷間充填圧が、30〜300hPaの範囲で選択されていることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
- Hgの含有率が、3〜30mg/cm3の範囲で選択されていることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
- ランプが、効果照明用の有色発光ランプであることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
- 全Tlハロゲン化物の充填量が、1mlの放電体積当たりに0.1〜1mgであることを特徴とする、請求項1に記載の高圧放電ランプ。
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