JP2010082609A - 液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で作業効率を向上させることができ、かつ処理済み液を有効に利用できる、液処理装置を提供する。
【解決手段】液処理装置10は、容器14、ポンプ16、容器14に接続される吸入パイプ18、容器14とポンプ16とを接続する接続パイプ20、ならびにポンプ16に接続される洗浄パイプ22を含む。容器14内には、廃液Lから除去対象Rを除去するためのフィルタ50が設けられる。ポンプ16の駆動に伴って容器14内の処理済み液L1がポンプ16に吸い込まれ、容器14内が負圧になる。これによって、吸入規制体18a、吸入パイプ18および導入パイプ66を介して容器14に貯留槽Tの廃液Lが吸入される。一方、ポンプ16の駆動に伴って洗浄パイプ22から勢いよく排出される処理済み液L1は、貯留槽Tの洗浄等に利用される。
【選択図】図1

Description

この発明は液処理装置に関し、より特定的には、除去対象を含む液体を処理するための液処理装置に関する。
一般に、飲食店や食品加工工場等では、水と油脂類等とを含む廃液をグリーストラップと呼ばれる貯留槽に貯留することが知られている。このような廃液を処理するための液処理装置が特許文献1および2に開示されている。
特許文献1の液処理装置では、容器に設けられる放出口を閉じた状態で吸引ポンプを駆動させることによって容器内に廃液を吸入する。容器内に吸入された廃液に含まれる油脂類等はフィルタ等によって除去され、容器内には油脂類等が除去された廃液(処理済み液)が貯まっていく。そして、容器内の処理済の廃液が所定量に達すれば、自動的に吸引ポンプが停止される。その後、放出口を開放することによって、処理済み液(主に水)が重力によって容器から自然に排出され、グリーストラップ等に戻される。
特許文献2の液処理装置は、容器からの処理済み液を送り出すポンプを特許文献1と同様の液処理装置に追加した構成になっている。特許文献2の液処理装置では、処理済み液を積極的に排出(吐出)できるので、処理済み液をグリーストラップの洗浄等に利用できる。
特開平10−137746号公報 特開2006−150213号公報
しかし、特許文献1および2の液処理装置では、処理すべき廃液の吸入と処理済み液の排出とを同時にできないので、容器内の液量が所定値に達すれば廃液の吸入を停止させなければならない。このために特許文献1および2の液処理装置では、容器内の液量を検出する検出手段、および当該検出手段の検出結果に基づいて吸引ポンプを制御する制御手段を設ける必要があり、構成が複雑になってしまう。特に特許文献2の液処理装置では、処理済み液を送り出すポンプを追加することによって、処理済み液を貯留槽の洗浄等に利用できるものの、構成がより複雑になるとともに制御が複雑になってしまう。
また、特許文献1および2の液処理装置では、処理すべき廃液の吸入と処理済み液の排出とを同時にできないので、作業効率が悪いという問題もあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡単な構成で作業効率を向上させることができ、かつ処理済み液を有効に利用できる、液処理装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の液処理装置は、除去対象を含む液体を収容するための密閉された容器と、前記液体を前記容器内に案内するために前記容器に接続される第1案内手段と、前記容器内に案内された前記液体から前記除去対象を除去するために前記容器に設けられる除去手段と、前記除去対象が除去された前記容器内の前記液体を吸い込んで送り出すことによって前記容器内を負圧にし、前記第1案内手段を介して前記容器に前記液体を吸入させる排出吸入手段と、前記排出吸入手段から送り出された前記液体を外部に案内するために前記排出吸入手段に接続される第2案内手段とを備える。
請求項2に記載の液処理装置は、請求項1に記載の液処理装置において、前記排出吸入手段は前記容器に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の液処理装置は、請求項2に記載の液処理装置において、前記容器は蓋を有し、前記排出吸入手段は前記蓋に設けられることを特徴とする。
請求項4に記載の液処理装置は、請求項2に記載の液処理装置において、前記容器は底板を有し、前記排出吸入手段は、前記液体を吸い込んで送り出す送り部と、前記送り部を駆動する駆動部とを含み、前記駆動部は、液中で動作可能であって前記容器内かつ前記底板の上面に設けられることを特徴とする。
請求項5に記載の液処理装置は、請求項4に記載の液処理装置において、前記送り部は、前記容器外かつ前記底板の下面に設けられることを特徴とする。
請求項1に記載の液処理装置では、排出吸入手段の駆動に伴って、除去対象が除去された液体(処理済み液)が容器から排出されるとともに、負圧になった容器に除去対象を除去すべき液体(処理すべき液体)が吸入される。このように処理済み液の排出と処理すべき液体の吸入とを1つの排出吸入手段で賄うことによって、処理済み液の排出量と処理すべき液体の吸入量とが釣り合い、オーバーフローを防止するための液位検出手段や制御手段が不要になる。したがって、構成を簡単にでき、装置のコストを抑えることができる。また、処理済み液の排出と処理すべき液体の吸入と同時に行うことができるので、作業効率を向上できる。さらに、ポンプ等を追加せずとも処理済み液が第2案内手段から勢いよく排出(吐出)されるので、貯留槽の洗浄等に処理済み液を利用できる。つまり、簡単かつ低コストな構成で処理済み液を有効利用できる。
請求項2に記載の液処理装置では、排出吸入手段が容器に設けられることによって、排出吸入手段を配置するための部材が不要であり、構成をより簡単にでき、装置のコストをより抑えることができる。また、排出吸入手段を配置するための部材が不要であるので、装置を小さくできる。
請求項3に記載の液処理装置では、容器の着脱可能な蓋に排出吸入手段が設けられることによって、容器の蓋以外の部分(除去手段を収容する収容部)およびこれに収容される除去手段を交換できる。これによって、除去手段の機能が低下した場合等には、除去手段を収容する収容部を取り替えて液体の処理を継続できる。したがって、作業効率をより向上できる。また、容量が異なる収容部および除去手段を状況に応じて使い分けることができ、利便性を向上できる。さらに、収容部として汎用的な部材を利用でき、装置のコストをより抑えることができる。
請求項4に記載の液処理装置では、処理済み液の排出と処理すべき液体の吸入とを同時にできるので、容器内に確保すべき空間を小さくでき、排出吸入手段の駆動部を容器内に配置できる。このように、嵩が大きい駆動部を容器内に配置することによって、装置をより小さくできる。また、重量が大きい駆動部を底板の上面に設けることによって、装置の重心を低くでき、装置の安定性を向上できる。
請求項5に記載の液処理装置では、送り部が容器外かつ底板の下面に設けられることによって、装置の重心をより低くでき、装置の安定性をより向上できる。また、容器内の液体を流下させて円滑に送り部に与えることができ、効率よく液体を送り出すことができる。
この発明によれば、簡単な構成で作業効率を向上させることができ、かつ処理済み液を有効に利用できる、液処理装置が得られる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態の液処理装置10を示す側面図解図である。
図1を参照して、液処理装置10は、貯留槽Tに貯留される廃液Lを処理するために用いられる。貯留槽Tは、いわゆるグリーストラップであって飲食店や食品加工工場等に設けられる。このような貯留槽Tには、水と、油脂類や食品塊等からなる除去対象Rとを含む廃液Lが貯留される。
液処理装置10は、移動可能に設けられる台車12、台車12上に設けられる容器14およびポンプ16、容器14に接続される吸入パイプ18、容器14とポンプ16とを接続する接続パイプ20、ならびにポンプ16に接続される洗浄パイプ22を含む。
台車12は、板状に形成される基台24を含む。基台24の下面一端部(貯留槽Tとは反対側の端部)には2つの車輪26が設けられ、基台24の下面他端部(貯留槽T側の端部)には2つのキャスタ28が設けられる。なお、2つの車輪26は図1の紙面の手前側と奥側とに対向配置され、図1にはその紙面の手前側の車輪26のみが示されている。キャスタ28についても同様であり、図1にはその紙面の手前側のキャスタ28のみが示されている。一方、基台24の上面一端部には把手30が設けられ、基台24の上面中央部には容器14を支持する支持台32が設けられる。また、基台24の上面他端部にはポンプ16が固定される。
図2は、容器14の断面図解図である。図2に示すように、容器14は、支持台32の上面に固定される底板34、底板34に固定される筒状部材36、および筒状部材36に固定される蓋(上蓋)38を含む。
底板34は、四角板状に形成される。筒状部材36は、両端開口の円筒状に形成される。筒状部材36の上端部には、中空円板状に形成されるフランジ40が設けられる。また、筒状部材36の内周面かつ中央部よりも上端側の位置には、中空円板状に形成される支持部材42が設けられる。筒状部材36は、その下端面と底板34の上面との間から除去対象Rが除去された廃液L(以下、「処理済み液」といい符号L1を付す)が漏れないように底板34に固定される。
蓋38は、フランジ40の外径と同寸法の外径を有する円板状に形成される。蓋38およびフランジ40には、複数のボルト44が挿通される。各ボルト44にはナット46が螺着される。これによって、蓋38がフランジ40ひいては筒状部材36に固定される。フランジ40の上面には周方向に溝が設けられ、当該溝にはガスケット48が配置される。ガスケット48は、ボルト44を締めることによって蓋38およびフランジ40に密着する。これによって、蓋38とフランジ40との間から空気が漏れないように、蓋38が筒状部材36に固定される。
このように底板34に筒状部材36を固定するとともに筒状部材36に蓋38を固定することによって、密閉された容器14が得られる。容器14の容量は、たとえば20L程度に設定される。
このような容器14には、フィルタ50が収容される。フィルタ50は、フィルタケース52、フィルタケース52に収容されるネット54、およびネット54をフィルタケース52に固定するための固定部材56を含む。
フィルタケース52は、上端開口の円筒状に形成される本体58、および本体58の上端部に設けられるフランジ60を含む。本体58およびフランジ60は、たとえばSUS304等のステンレス鋼からなる。本体58にはいわゆるパンチングメタルが用いられ、本体58の外周面および底面には直径3mm程度の貫通孔58aが多数設けられる。なお、図2には、貫通孔58aが実際よりも大きく示されている。また、図2には、ネット54の奥側の貫通孔58aの一部が破線で示されている。フランジ60は、中空円板状に形成され、容器14の支持部材42上に配置される。これによって、底板34から浮くようにフィルタケース52が容器14内に配置される。
ネット54は、たとえば不織布等からなり、袋状に形成される。ネット54の網の目の大きさは、フィルタ50に与えられる廃液Lから除去対象Rを除去できかつ廃液Lの水を通過させることができる程度に設定される。たとえば、ネット54の網の目の大きさは数μm〜数mm(具体的には1μm〜3mm)程度に設定される。なお、図面が複雑になることを防止するために、図2にはネット54の網の目の一部のみが示されている。
固定部材56はフランジ60の外径と同寸法の外径を有する中空円板状に形成され、固定部材56の上面には把手62が設けられる。固定部材56は、固定部材56とフランジ60とでネット54の上端部を挟むように、フランジ60に固定される。これによって、上側に開口するように袋状のネット54がフィルタケース52に固定される。固定部材56に把手62を設けることによって、フィルタ50を容器14から取り出す作業およびフィルタ50を容器14に配置する作業を容易にできる。
また、容器14の底板34には、フィルタ50によって除去対象Rが除去された処理済み液L1を容器14内から流下させるための排出パイプ64が嵌入される。容器14の筒状部材36には、容器14内に廃液Lを導入するための導入パイプ66が嵌入される。導入パイプ66は、その開口端がフィルタケース52よりも上側に位置するように筒状部材36に嵌入される。
吸入パイプ18としては、たとえば可撓性を有するホース等が用いられる。図1に示すように、吸入パイプ18の一端は、導入パイプ66に接続される。また、吸入パイプ18の他端は貯留槽Tの廃液L内に配置され、吸入パイプ18の他端には上端開口の筒状に形成される吸入規制体18aが接続される。吸入規制体18aは、上下に伸縮可能に設けられる。吸入規制体18aは、貯留槽Tの液位変化に伴って上下に伸縮し、貯留槽Tの液面に合わせて開口端(上端)の位置を変化させる。
接続パイプ20の一端は排出パイプ64に接続され、接続パイプ20の他端はポンプ16に接続される。また、ポンプ16には洗浄パイプ22の一端が接続される。洗浄パイプ22としては、たとえば可撓性を有するホース等が用いられる。
ポンプ16は、たとえば、駆動部として電動モータ(図示せず)を有する電動式のダイヤフラムポンプである。ポンプ16の電動モータには、飛散した廃液Lや処理済み液L1等を受けても動作可能であるように防水処理が施される。具体的に、ポンプ16の電動モータには、日本工業規格(JIS−C−0920)の保護等級4程度の防水処理が施される。ポンプ16は、排出パイプ64および接続パイプ20を介して容器14内の処理済み液L1を吸い込み、吸い込んだ処理済み液L1を加圧して洗浄パイプ22へと送り出す。
この実施形態では、ポンプ16が排出吸入手段に相当し、フィルタ50が除去手段に相当し、洗浄パイプ22が第2案内手段に相当する。第1案内手段は、吸入規制体18a、吸入パイプ18および導入パイプ66を含む。
ついで、このような液処理装置10の動作について説明する。なお、ここではポンプ16の駆動開始時に容器14に処理済み液L1が収容されているものとする。
まず、図示しないスイッチがオンされることによって、容器14内の処理済み液L1が、排出パイプ64および接続パイプ20を介してポンプ16に吸い込まれ、ポンプ16から加圧して送り出される。これによって、密閉された容器14内の気圧が大気圧よりも小さくなる。つまり、容器14内が負圧になる。容器14内が負圧になることによって、貯留槽Tの廃液Lが吸入規制体18a、吸入パイプ18および導入パイプ66を介して容器14に吸入された後にフィルタ50に与えられる。フィルタ50に与えられた廃液Lにおいて、除去対象Rはネット54に捕捉され、その他の水はフィルタ50から流下する。つまり、フィルタ50によって除去対象Rが除去され、フィルタ50から処理済み液L1が流下する。このようにして得られる処理済み液L1が、順次、ポンプ16に吸い込まれ、ポンプ16から加圧されて送り出される。ポンプ16から送り出された処理済み液L1は、洗浄パイプ22の開口端から勢いよく排出(吐出)される。洗浄パイプ22から排出される処理済み液L1は、たとえば貯留槽Tの側壁に付着した除去対象Rを洗い落とすために利用される(図1参照)。このように貯留槽Tの側壁に付着した除去対象Rを洗い落とすことによって、当該除去対象Rを浮遊させることができ、当該除去対象Rを容器14に与えることができる。
なお、容器14に処理済み液L1が収容されていない場合は、洗浄パイプ22からまず空気が排出された後に処理済み液L1が排出されることはいうまでもない。
また、洗浄パイプ22は、人手によって支持されていてもよいし、図示しない支持手段によって支持されていてもよい。
なお、図1に示すように、貯留槽Tの底面に除去対象Rが堆積している場合は、その底面に開口部を有しかつ開口部の周囲に多数の毛が植えつけられたブラシ18b(一点鎖線で示す)を吸入規制体18aに代えてパイプ18に取り付けてもよい。このようなブラシ18bを用いることによって、貯留槽Tの底面に堆積した除去対象Rをブラシ18bで擦り取って容器14に与えることができる。
このような液処理装置10によれば、処理済み液L1の排出と廃液Lの吸入とをポンプ16で賄うことによって、処理済み液L1の排出量と廃液L1の吸入量とが釣り合い、オーバーフローを防止するための液位検出手段や制御手段が不要になる。したがって、構成を簡単にでき、装置のコストを抑えることができる。また、処理済み液L1の排出と廃液Lの吸入と同時に行うことができるので、作業効率を向上できる。さらに、ポンプ等を追加せずとも処理済み液L1が洗浄パイプ22から勢いよく排出されるので、処理済み液L1を貯留槽Tの洗浄等に利用できる。つまり、簡単かつ低コストな構成で処理済み液L1を有効利用できる。
また、ポンプ16の電動モータに防水処理が施されていることによって、液処理装置10の取り扱いが容易になり、液処理装置10を気遣いなく洗浄できる。つまり、液処理装置10の洗浄作業を簡単にできる。さらに、ポンプ16は廃液Lの処理に伴って飛散した(はねた)廃液Lや処理済み液L1等を受けても動作可能であるので、液処理装置10によって廃液Lを安定して処理できる。
ついで、図3を参照して、この発明の他の実施形態の液処理装置10aについて説明する。図3は、この発明の他の実施形態の液処理装置10aを示す側面図解図である。なお、液処理装置10aにおいて液処理装置10と同様に構成される部分については、液処理装置10と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3に示すように、液処理装置10aは、容器14a、および容器14aに設けられるポンプ16aを含む。上述の容器14と同様に、容器14aは、四角板状に形成される底板34a、両端開口の円筒状に形成される筒状部材36a、および円板状に形成される蓋38aを含む。底板34aの四隅にはそれぞれキャスタ28aが設けられる。このように底板34aにキャスタ28aを設けることによって、容器14aひいては液処理装置10aを所望の位置に移動させることができる。
図4は、容器14aの断面図解図である。図4に示すように、筒状部材36aの下端部には、中空円板状のフランジ40aが設けられる。また、筒状部材36aの上端部には、中空円板状のフランジ40bが設けられる。
フランジ40aは底板34a上に配置され、フランジ40aには底板34aを介してボルト44aが螺入される。ボルト44aを締めることによって、フランジ40aひいては筒状部材36aが底板34aに固定される。フランジ40aの下面には周方向に溝が設けられ、当該溝にはガスケット48aが配置される。ガスケット48aは、ボルト44aを締めることによって底板34aおよびフランジ40aに密着する。これによって、底板34aとフランジ40aとの間から処理済み液L1が漏れないように、筒状部剤36aが底板34aに固定される。
また、フランジ40b上には、円板状に形成される蓋38a配置される。フランジ40bには、蓋38aを介してボルト44bが螺入され、蓋38aが着脱可能に固定される。ボルト44bを締めることによって、蓋38aがフランジ40bひいては筒状部材36aに固定される。フランジ40aと同様に、フランジ40bの上面には周方向に溝が設けられ、当該溝にはガスケット48aが配置される。ガスケット48aは、ボルト44bを締めることによって蓋38aおよびフランジ40bに密着する。これによって、蓋38aとフランジ40bとの間から空気が漏れないように、蓋38aが筒状部材36aに固定される。ボルト44bを緩めることによって、蓋38aを取り外せることはいうまでもない。
このように、底板34aに筒状部材36aを固定するとともに筒状部材36aに蓋38aを固定することによって、密閉された容器14aが得られる。容器14の容量は、たとえば20L程度に設定される。
上述の容器14と同様に、容器14aにはフィルタ50aが収容される。フィルタ50aは、固定部材56aおよびフランジ60aの外径が固定部材56および固定部材60の外径と異なる点、ならびに固定部材56aに把手62が設けられていない点を除けば、上述のフィルタ50と同様に構成される。
筒状部材36aには、上端部の内径を他の部分よりも大きくすることによって段部42aが設けられる。段部42a上には、フィルタケース52aのフランジ60aが配置される。これによって、底板34aから浮くようにフィルタケース52aが容器14内に配置される。
また、蓋38aの中央部には、フィルタ50aに廃液Lを与えるように導入パイプ66aが嵌入される。ここで注目すべきは、ポンプ16aが蓋38aに一体的に設けられる(取り付けられる)ことである。ポンプ16aは、電動式のラバーベーンポンプであり、処理済み液L1を吸い込んで送り出す送り部68、および送り部68を駆動する電動モータ70を含む。電動モータ70には、上述のポンプ16の電動モータと同程度の防水処理が施される。
送り部68は、下端開口の円筒状に形成される入口部72、上端開口の円筒状に形成される出口部74、および入口部72と出口部74との間に設けられかつ入口部72と出口部74とに連通される中央部76を含む。送り部68の中央部76には、ラバー(ゴム)からなるベーン(羽根車)78が回転可能に配置される。ベーン78の回転軸78aには電動モータ70の回転軸が接続される。
入口部72は蓋38aに嵌入される。これによって、送り部68が蓋38aに固定される。ひいてはポンプ16aが容器14aに一体的に設けられる。入口部72は固定部材56aおよびフランジ60aを挿通し、入口部72の開口端(下端)には排出パイプ64aが接続される。排出パイプ64は下側に延び、排出パイプ64の開口端(下端)は処理済み液L1内に配置される。一方、出口部74の開口端(上端)には、ジョイント80を介して洗浄パイプ22が接続される。
この実施形態では、ポンプ16aが排出吸入手段に相当し、フィルタ50aが除去手段に相当する。第1案内手段は、吸入規制体18a、吸入パイプ18および導入パイプ66aを含む。第2案内手段は、ジョイント80および洗浄パイプ22を含む。
このような液処理装置10aでは、電動モータ70が送り部68を駆動させることによって、排出パイプ64aを介して送り部68に処理済み液L1が吸い上げられる。そして、送り部68に吸い上げられた処理済み液L1がジョイント80を介して洗浄パイプ22へと送り出される。
このような液処理装置10aにおいても、ポンプ16aの駆動に伴って、洗浄パイプ22から処理済み液L1を勢いよく排出できるとともに容器14aに廃液Lを吸入させることができ、上述の液処理装置10と同様の効果を奏することができる。
また、電動モータ70に防水処理が施されていることによって、上述の液処理装置10と同様に、洗浄作業を簡単にできるとともに安定して廃液Lを処理できる。
また、液処理装置10aによれば、ポンプ16aを蓋38aに設けることによって、台車12(図1参照)等のポンプ16aを配置するための部材が不要となる。したがって、構成をより簡単にでき、装置のコストをより抑えることができる。また、台車12等が不要であるので、装置を小さくできる。
さらに、液処理装置10aによれば、容器14aの着脱可能な蓋38aにポンプ16aを設けることによって、容器14aの蓋38a以外の部分(以下、「収容部」という)、および収容部に収容されるフィルタ50aを交換できる。これによって、目詰まりでフィルタ50aから円滑に処理済み液L1を流下させることができなくなった場合等には、フィルタ50aを収容する収容部を交換して廃液Lの処理を継続できる。したがって、作業効率をより向上できる。また、容量が異なる収容部およびフィルタを状況に応じて使い分けることができ、利便性を向上できる。また、収容部としてたとえばペール缶等の汎用的な部材も利用できる。このように汎用的な部材を収容部として利用すれば、コストをより抑えることができる。さらに、ポンプ16aが蓋38a上に配置されるので、ポンプ16aに容易にアクセスでき、ポンプ16aひいては装置のメンテナンスを容易にできる。
ついで、図5を参照して、この発明のその他の実施形態の液処理装置10bについて説明する。図5は、この発明のその他の実施形態の液処理装置10bを示す側面図解図である。
図5に示すように、液処理装置10bは、容器14b、および容器14bに設けられるポンプ16bを含む。液処理装置10bにおいて注目すべきは、ポンプ16bが容器14bの底板34bに一体的に設けられることである。それ以外については、液処理装置10aと10bとは略同様に構成される。液処理装置10bにおいて液処理装置10aと同様に構成される部分については、液処理装置10aと同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6は、容器14bの断面図解図である。図6に示すように、容器14bは底板34bおよび蓋38bを含む。底板34bの一端側には、上下に延びる貫通孔82が設けられる。また、底板34bの下面には、貫通孔82に対応する位置に排出部材64bが取り付けられる。排出部材64bは、上端開口の筒状に形成され、側壁に貫通孔が設けられることによってL字状の流路を有する。排出部材64bにおいて、側壁に設けられる貫通孔にはジョイント80aが嵌入される。さらに、底板34bの下面中央部には、ポンプ16bの送り部68が取り付けられる。送り部68は、ベーン78(図4参照)の回転軸78aが底板34の中央に設けられる貫通孔84に突入するように配置される。送り部68の入口部72は、ジョイント80aを介して排出部材64bに接続される。
一方、底板34bの上面中央部には、両端開口の円筒状に形成される支持部材86が設けられる。電動モータ70aは、支持部材86によって支持される。つまり、電動モータ70aは、容器14b内かつ支持部材86を介して底板34bの上面に設けられる。電動モータ70aには、液中でも動作可能であるように防水処理が施される。具体的に、電動モータ70aには、日本工業規格(JIS−C−0920)の保護等級8以上の防水処理が施される。このような電動モータ70aは、容器14内で処理済み液L1に浸るように配置される。電動モータ70aの回転軸88は、底板34bの貫通孔84に挿入され、ベーン78の回転軸78aに接続される。
容器14bの蓋38bは、送り部68の入口部72を嵌入させるための貫通孔が設けられていない点を除けば上述の蓋38aと同様に構成される。また、フィルタ50bは、固定部材56bおよびフランジ60bに入口部72を挿通させるための貫通孔が設けられていない点を除けば上述のフィルタ50aと同様に構成される。
この実施形態では、ポンプ16bが排出吸入手段に相当し、電動モータ70aが駆動部に相当し、フィルタ50bが除去手段に相当する。
このような液処理装置10bでは、電動モータ70aが送り部68を駆動させることによって、貫通孔82、排出部材64bおよびジョイント80aを介して送り部68に処理済み液L1が吸い込まれる。そして、送り部68に吸い込まれた処理済み液L1がジョイント80を介して洗浄パイプ22へと送り出される。
このような液処理装置10bにおいても、ポンプ16bの駆動に伴って、洗浄パイプ22から処理済み液L1を勢いよく排出できるとともに容器14bに廃液Lを吸入させることができ、上述の液処理装置10,10aと同様の効果を奏することができる。
また、液処理装置10bによれば、液処理装置10aと同様に、ポンプ16bを配置するための部材が不要であるので、装置のコストをより抑えることができるとともに装置を小さくできる。
この他にも、液処理装置10bによれば、嵩が大きい電動モータ70aを容器14内に配置することによって、装置をより小さくできる。また、重量が大きい電動モータ70aを底板34bの上面に設けることによって、装置の重心を低くでき、装置の安定性を向上できる。また、電動モータ70aに防水処理が施されていることによって、上述の液処理装置10,10aと同様に、洗浄作業を簡単にできるとともに安定して廃液Lを処理できる。
さらに、液処理装置10bによれば、送り部68が容器14b外かつ底板34bの下面に設けられることによって、重心をより低くでき、装置の安定性をより向上できる。また、容器14内の処理済み液L1を流下させて円滑に送り部68に与えることができ、効率よく処理済み液L1を送り出すことができる。
なお、容器の容量は、上述の実施形態(20L)に限定されず、たとえば20L〜200L程度の範囲で任意に設定できる。
また、上述の実施形態では、排出吸入手段としてダイヤフラムポンプであるポンプ16やラバーベーンポンプであるポンプ16a,16bを用いる場合について説明したが、排出吸入手段はこれに限定されない。容器内が負圧であっても動作可能な任意のポンプを排出吸入手段として用いることができる。
また、処理済み液を吸い込んで送り出すことができれば排出吸入手段の配置態様は上述の実施形態に限定されない。つまり、除去手段よりも下流側に配置されるならば排出吸入手段の配置態様は上述の実施形態に限定されない。たとえば、上述の液処理装置10a(図3および図4参照)において、中央部からそれぞれ水平方向に延びる入口部と出口部とを有する送り部を用いてもよい。つまり、送り部の入口部を蓋38aに嵌入させることなく蓋38a上にポンプを設置する構成を採用してもよい。この場合、蓋38aを上下に嵌通するようにパイプを設け、当該パイプの上端開口部を当該送り部の入口部に接続すればよい。また、上述の液処理装置10aにおいて、送り部68と電動モータ70とが上下に並ぶように、ポンプ16aを蓋38a上に設置してもよい。この場合も、蓋38aを上下に嵌通するようにパイプを設け、当該パイプの上端開口部を送り部68の入口部72に接続すればよい。この場合、送り部68および電動モータ70のいずれが上側であってもよい。送り部68が電動モータ70の下側(蓋38a側)に配置されことによって、送り部68から処理済み液L1が漏れても電動モータ70が濡れるといったことを防止できる。さらに、上述の液処理装置10b(図5および図6参照)において、ポンプ16bの送り部68をも容器内に配置するようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、貯留槽Tに貯留される廃液Lから油脂類や食品塊等を含む除去対象Rを除去するためにこの発明の液処理装置を用いる場合について説明したが、この発明の液処理装置の用途はこれに限定されない。たとえば汚泥を含む液体から汚泥を除去するためにこの発明の液処理装置を用いてもよい。
この発明の一実施形態の液処理装置を示す側面図解図である。 図1の実施形態の液処理装置に用いられる容器の断面図解図である。 この発明の他の実施形態の液処理装置を示す側面図解図である。 図3の実施形態の液処理装置に用いられる容器の断面図解図である。 この発明のその他の実施形態の液処理装置を示す側面図解図である。 図5の実施形態の液処理装置に用いられる容器の断面図解図である。
符号の説明
10,10a,10b 液処理装置
14,14a,14b 容器
16,16a,16b ポンプ
18 吸入パイプ
22 洗浄パイプ
34,34a,34b 底板
36,36a,36b 筒状部材
38,38a,38b 蓋
50,50a,50b フィルタ
66,66a 導入パイプ
68 送り部
70,70a 電動モータ
80,80a ジョイント

Claims (5)

  1. 除去対象を含む液体を収容するための密閉された容器と、
    前記液体を前記容器内に案内するために前記容器に接続される第1案内手段と、
    前記容器内に案内された前記液体から前記除去対象を除去するために前記容器に設けられる除去手段と、
    前記除去対象が除去された前記容器内の前記液体を吸い込んで送り出すことによって前記容器内を負圧にし、前記第1案内手段を介して前記容器に前記液体を吸入させる排出吸入手段と、
    前記排出吸入手段から送り出された前記液体を外部に案内するために前記排出吸入手段に接続される第2案内手段とを備える、液処理装置。
  2. 前記排出吸入手段は前記容器に設けられる、請求項1に記載の液処理装置。
  3. 前記容器は蓋を有し、
    前記排出吸入手段は前記蓋に設けられる、請求項2に記載の液処理装置。
  4. 前記容器は底板を有し、
    前記排出吸入手段は、前記液体を吸い込んで送り出す送り部と、前記送り部を駆動する駆動部とを含み、
    前記駆動部は、液中で動作可能であって前記容器内かつ前記底板の上面に設けられる、請求項2に記載の液処理装置。
  5. 前記送り部は、前記容器外かつ前記底板の下面に設けられる、請求項4に記載の液処理装置。
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