JP2010080510A - 太陽電池用封止シート及びこの太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池用封止シート及びこの太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、架橋させる必要がなく太陽電池モジュールの製造効率を向上させることができると共に、太陽電池モジュール内に空気溜まりを生じることのない加熱時の流動性に優れた太陽電池用封止シートを提供する。
【解決手段】 本発明の太陽電池用封止シートは、酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体40〜90重量%及び酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体10〜60重量%を含有し且つ非架橋であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池用封止シート及びこの太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールに関する。
シリコンやセレンの半導体ウエハーからなる太陽電池モジュールは、太陽電池素子の上面にガラス板などの透明保護部材を、太陽電池素子の下面に太陽電池用封止シートを重ね合わせて真空中で脱気すると共に加熱することにより太陽電池素子を透明保護部材と太陽電池用封止シートとで封止すると共に、透明保護部材と太陽電池用封止シートとを一体化してなるものが用いられている。
このような太陽電池用封止シートとしては、特許文献1に、エチレン−酢酸ビニル共重合体と、エチレン−酢酸ビニル−グリシジル(メタ)アクリレート三元共重合体と、有機過酸化物をシート状に成形してなる太陽電池モジュール用保護シートが開示されている。
又、特許文献2には、酢酸ビニル含有量を25%以下としたエチレン−酢酸ビニル共重合体膜からなる太陽電池用封止材膜が開示されており、段落番号〔0009〕には太陽電池用封止材膜は架橋されることが好ましいことが記載され、実施例においては全ての太陽電池用封止材膜は架橋されている。
そして、特許文献3には、酢酸ビニル含有率が30重量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる太陽電池封止材が開示され、段落番号〔0014〕には太陽電池封止材は架橋されることが好ましいことが記載され、実施例においては全ての太陽電池封止材は架橋されている。
更に、特許文献4には、不飽和カルボン酸含量が4重量%以上であって、融点が85℃以上のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体もしくはそのアイオノマーである太陽電池モジュールにおける太陽電池素子封止材料が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の太陽電池モジュール用保護シートなどは、架橋を必要としていることから架橋工程に時間を要し、太陽電池モジュールの製造効率が低下するといった問題点があった。
しかも、特許文献1〜3に記載の太陽電池モジュール用保護シートなどは架橋されていることから、太陽電池モジュールをリサイクルする際に、太陽電池素子から太陽電池モジュール用保護シートなどを剥離させることが困難であり、太陽電池素子のリサイクル作業が困難となるといった問題点があった。
又、特許文献4の太陽電池素子封止材料は、架橋を必要としていないものの、加熱時の流動性が悪く、太陽電池素子封止材料を用いて太陽電池素子を封止する際に、太陽電池素子封止材料が充分に流動せず、太陽電池素子と太陽電池素子封止材料との間に空気溜まり(気泡)が発生しやすく、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じるといった問題点を有していた。
特開平4−325531号公報 特開平9−153635号公報 特開平11−54767号公報 特開2000−186114号公報
本発明は、架橋させる必要がなく太陽電池モジュールの製造効率を向上させることができると共に、加熱時の流動性に優れ、空気溜まり(気泡)のない太陽電池モジュールを製造することができる太陽電池用封止シートを提供する。
本発明の太陽電池用封止シートは、酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、「エチレン−酢酸ビニル共重合体A」という)40〜90重量%及び酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下「エチレン−酢酸ビニル共重合体B」という)10〜60重量%を含有し且つ非架橋であることを特徴とする。
本発明の太陽電池用封止シートは、酢酸ビニル成分の含有量の異なる二種類のエチレン−酢酸ビニル共重合体を所定割合で含有している。二種類のエチレン−酢酸ビニル共重合体のうちの一方のエチレン−酢酸ビニル共重合体Aは、酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%に限定されており、このエチレン−酢酸ビニル共重合体Aによって太陽電池用封止シートに該太陽電池用封止シートを架橋させることなく耐熱性を付与している。
エチレン−酢酸ビニル共重合体Aの酢酸ビニル成分の含有量は、少ないと、太陽電池用封止シートの加熱時の流動性が低下して、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの部材間に空気溜まりを生じて、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じることがあり、多いと、太陽電池用封止シートの耐熱性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じるので、5〜15重量%に限定され、6〜12重量%が好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体Aのメルトフローレイトは、小さいと、太陽電池用封止シートの加熱時の流動性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの部材間に空気溜まりを生じて、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じることがあり、大きいと、太陽電池用封止シートの耐熱性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じることがあるので、1〜20g/10分が好ましい。なお、本発明において、エチレン−酢酸ビニル共重合体のメルトフローレイトは、JIS K 7210に準拠して温度190℃、荷重21.18Nにて測定されたものをいう。
そして、太陽電池用封止シート中におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Aの含有量は、少ないと、太陽電池用封止シートの耐熱性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じ、多いと、太陽電池用封止シートの加熱時の流動性が低下して、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの部材間に空気溜まりを生じて、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じるので、40〜90重量%に限定され、50〜80重量%が好ましい。
本発明の太陽電池用封止シートを構成している他方のエチレン−酢酸ビニル共重合体Bは、酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%に限定されており、このエチレン−酢酸ビニル共重合体Bによって太陽電池用封止シートに加熱時の流動性を付与している。
エチレン−酢酸ビニル共重合体Bの酢酸ビニル成分の含有量は、少ないと、太陽電池用封止シートの加熱時の流動性が低下して、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの部材間に空気溜まりを生じて、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じることがあり、多いと、太陽電池用封止シートの耐熱性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じるので、20〜40重量%に限定され、25〜35重量%が好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体Bのメルトフローレイトは、小さいと、太陽電池用封止シートの加熱時の流動性が低下して、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの部材間に空気溜まりを生じて、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じることがあり、大きいと、太陽電池用封止シートの耐熱性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じるとなることがあるので、1〜20g/10分が好ましい。
そして、太陽電池用封止シート中におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Bの含有量は、少ないと、太陽電池用封止シートの加熱時の流動性が低下して、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの部材間に空気溜まりを生じて、太陽電池使用中にこの空気溜まり(気泡)が徐々に拡大し、配線の断線を引き起こしたり、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じることがあり、多いと、太陽電池用封止シートの耐熱性が低下し、太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池モジュールの部材間に剥離を生じるので、10〜60重量%に限定され、20〜50重量%が好ましい。
このように、本発明の太陽電池用封止シートは、酢酸ビニル成分の含有量の異なる二種類のエチレン−酢酸ビニル共重合体A、Bを含有しており、エチレン−酢酸ビニル共重合体Aは、耐熱性に優れているものの加熱時の流動性に劣る一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体Bは、加熱時の流動性に優れているものの耐熱性に劣っている。
そして、本発明の太陽電池用封止シートは、上述のように、所定量の酢酸ビニル成分をそれぞれ含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体A、Bを所定割合にて混合することによって、エチレン−酢酸ビニル共重合体A、Bの長所を損なうことなく、一方のエチレン−酢酸ビニル共重合体の欠点を他方のエチレン−酢酸ビニル共重合体が補完し合うことが可能であることを見出したものであり、本発明の太陽電池用封止シートは優れた加熱時の流動性を有し且つ架橋しなくても優れた耐熱性を有している。
本発明の太陽電池用封止シートは非架橋であり、架橋剤は含有していない。なお、架橋剤としては、例えば、有機過酸化物が挙げられる。
又、太陽電池用封止シートには、カップリング剤が含有されていてもよい。このようにカップリング剤を含有させることによって、太陽電池用封止シートと透明保護部材とを強固に一体化することができる。
上記カップリング剤としては、アミノ基、グリシジル基、メタクリロキシ基及びメルカプト基からなる群より選ばれる一種又は二種以上の官能基を有するシランカップリング剤が好ましく、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。なお、カップリング剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
なお、太陽電池用封止シートには、その物性を損なわない範囲内において、酸化防止剤、紫外線吸収剤の添加剤などが含有されていてもよい。
次に、太陽電池用封止シートの製造方法について説明する。エチレン−酢酸ビニル共重合体A、B及び必要に応じて添加される添加剤を押出機に供給して溶融混練して押出機の先端に取り付けたTダイから押出して太陽電池用封止シートを製造する方法が挙げられる。
又、太陽電池モジュールの製造時において、太陽電池素子又は透明保護部材と、太陽電池用封止シートとの間における脱気性を向上させるために、太陽電池用封止シートの表面にエンボス加工を施すことが好ましい。
太陽電池用封止シートの表面にエンボス加工を施す方法としては、特に限定されず、Tダイから押出された直後の溶融シートを、表面にエンボス模様が施されたエンボスロールと、このエンボスロールに対峙して配設されたゴムロールとの間に供給し、エンボスロールを溶融シートに押圧させて、太陽電池用封止シートの表面にエンボス加工を施す方法が挙げられる。なお、一旦製造された太陽電池用封止シートを再度、加熱して溶融状態とした上で上述の要領でエンボス加工を施してもよい。
そして、本発明の太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールの製造方法としては、例えば、図1に示したように、透明保護部材3の下面に薄膜シリコン太陽電池素子2を形成すると共に、太陽電池素子2の下面に太陽電池用封止シート1を介してポリフッ化ビニル樹脂シート4を重ね合わせ、この積層体を減圧下にて加熱することによって、太陽電池用封止シート1を軟化させて、透明保護部材3、太陽電池素子2、太陽電池用封止シート1、ポリフッ化ビニル樹脂シート4を太陽電池用封止シート1の接着性でもって一体化して、太陽電池モジュールを製造することができる。
なお、透明保護部材3としては、例えば、ガラス板、アクリル樹脂板、ポリカーボネート板、ポリエステル樹脂板、フッ素含有樹脂板などが挙げられる。
この際、太陽電池用封止シート1は架橋させる必要がないので、太陽電池用封止シートを架橋させるための工程を必要とせず工程の短縮化を図ることができる。更に、太陽電池用封止シートは加熱時の流動性に優れているので、太陽電池用封止シートは太陽電池素子の形状に沿って円滑に流動、変形し、得られる太陽電池モジュールにおいて、太陽電池用封止シートと太陽電池素子との間、及び、太陽電池用封止シートとポリフッ化ビニル樹脂シートとの間に空気溜まりが発生するようなことはなく、長期間に亘って安定的に使用することができる太陽電池モジュールを得ることができる。
そして、太陽電池用封止シートの表面にエンボス加工が施されている場合にあっても、加工時の熱によって略完全に消失し、太陽電池用封止シートと透明保護部材との間に空気溜まりが発生するようなこともない。
更に、太陽電池用封止シートは耐熱性にも優れているので、太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池用封止シートと透明保護部材との間に剥離が生じるようなことはなく、本発明の太陽電池用封止シートを用いた太陽電池モジュールは長期間に亘って安定的に使用することができる。
本発明の太陽電池用封止シートは、酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体40〜90重量%及び酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体10〜60重量%を含有し且つ非架橋であることを特徴とするので、優れた耐熱性及び加熱時の流動性を有している。
従って、太陽電池用封止シートを用いて太陽電池モジュールを製造するにあたって、太陽電池用封止シートを架橋させる必要はなく、架橋工程の省略によって製造効率を向上させることができる。
そして、得られた太陽電池モジュールにおいて、太陽電池用封止シートは加熱時の流動性に優れているので、太陽電池用封止シートと、太陽電池素子又は透明保護部材との間に空気溜まり(気泡)が発生するようなことはなく、長期間に亘って安定的に使用することができる太陽電池モジュールを得ることができる。
又、太陽電池用封止シートは耐熱性にも優れているので、太陽電池モジュールの使用中に、太陽電池用封止シートと透明保護部材とが剥離するようなことはなく、太陽電池モジュールを長期間に亘って安定的に使用することができる。
更に、太陽電池モジュールをリサイクルして太陽電池素子を取り出す際においても、太陽電池用封止シートは架橋されていないので、太陽電池素子と太陽電池用封止シートとを容易に分離させることができ、太陽電池素子のリサイクル作業を容易に行うことができる。
(実施例1、2、比較例1〜6)
表1に示した所定量のエチレン−酢酸ビニル共重合体1(日本ポリエチレン株式会社製 商品名「ノバテックEVA LV151」、酢酸ビニル含有量:1.5重量%、メルトフローレイト:3g/10分)、エチレン−酢酸ビニル共重合体2(日本ユニカー株式会社 製 商品名「NUC−3610」、酢酸ビニル含有量:6重量%、メルトフローレイト:17g/10分)、エチレン−酢酸ビニル共重合体3(日本ユニカー株式会社製 商品名「NUC−3140N」、酢酸ビニル含有量:10重量%、メルトフローレイト:20g/10分)、エチレン−酢酸ビニル共重合体4(日本ユニカー株式会社製 商品名「NUC−3230」、酢酸ビニル含有量:17重量%、メルトフローレイト:2g/10分)、エチレン−酢酸ビニル共重合体5(日本ユニカー株式会社社製 商品名「NUC−3195」、酢酸ビニル含有量:25重量%、メルトフローレイト:4g/10分)、エチレン−酢酸ビニル共重合体6(三井・デュポン ポリケミカル株式会社製 商品名「エバフレックス EV170」、酢酸ビニル含有量:33重量%、メルトフローレイト:1g/10分)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体7(三井・デュポン ポリケミカル株式会社製 商品名「エバフレックス EV45LX」、酢酸ビニル含有量:46重量%、メルトフローレイト:2.5g/10分)と、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1重量部と、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン0.3重量部と、シランカップリング剤として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.2重量部とを押出機に供給して120℃にて溶融混練した後、押出機の先端に取り付けられたT ダイから押出成形して、厚み0.6mm、幅1250mmの太陽電池用封止シートを得た。なお、表1において、各エチレン−酢酸ビニル共重合体の欄の単位は「重量部」であり、「VA」とは「酢酸ビニル成分の含有量」を意味し、「MFR」とは「メルトフローレイト」を意味する。
得られた太陽電池用封止シート2枚の間に、複数個の太陽電池素子をインターコネクターを用いて直列に配列し、受光面側の太陽電池用封止シート上に透明保護部材として透明な平板ガラスを、裏面側の太陽電池用封止シート上にポリフッ化ビニル樹脂シートをそれぞれ重ね合わせ、真空ラミネーターを用いて、150℃で減圧3分(1.3×103Pa(10mmHg))、加圧5分(1.0×105Pa(1気圧))の条件下で貼り合せて太陽電池モジュールを作製した。
得られた太陽電池モジュールの初期外観及び耐温湿度サイクル試験後の外観を目視観察し、その結果を表1に示した。
(初期外観)
製造直後の太陽電池モジュールを目視観察し、太陽電池モジュール内に空気溜まり(気泡)が存在しているか否かを確認した。更に、太陽電池モジュールを構成している2枚の太陽電池用封止シートの間、太陽電池用封止シートと平板ガラスとの間、或いは、太陽電池用封止シートとポリフッ化ビニル樹脂シートとの間の何れかに剥離が生じているか否かを確認した。
(耐温湿度サイクル試験後の外観)
JIS C 8917温湿度サイクル試験A−2に準拠して、得られた太陽電池モジュールを室温から昇温速度100℃/1時間で85℃まで昇温した。しかる後、太陽電池モジュールを85℃、相対湿度85%の雰囲気下にて2.5時間に亘って放置した後、太陽電池モジュールを降温速度100℃/1時間で−20℃まで冷却し、太陽電池モジュールを−20℃で1時間に亘って放置した。次に、太陽電池モジュールを昇温速度100℃/1時間で室温まで昇温した。この工程を1サイクルとして10サイクル行った。
10サイクル経過後の太陽電池モジュールの外観を目視観察し、太陽電池モジュール内に空気溜まり(気泡)が存在しているか否かを確認した。更に、太陽電池モジュールを構成している2枚の太陽電池用封止シートの間、太陽電池用封止シートと平板ガラスとの間、或いは、太陽電池用封止シートとポリフッ化ビニル樹脂シートとの間の何れかに剥離が生じているか否かを確認した。
なお、表1において、「気泡拡大」とは、製造直後に太陽電池モジュール内に発生していた気泡が大きくなっていたことを意味する。
Figure 2010080510
本発明の太陽電池用封止シートを用いて得られた太陽電池モジュールを示した縦模式断面図である。
符号の説明
1 太陽電池用封止シート
2 太陽電池素子
3 透明保護部材
4 ポリフッ化ビニル樹脂シート

Claims (3)

  1. 酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体40〜90重量%及び酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体10〜60重量%を含有し且つ非架橋であることを特徴とする太陽電池用封止シート。
  2. 酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体50〜80重量%及び酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体20〜50重量%を含有することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用封止シート。
  3. 透明保護部材と太陽電池用封止シートとによって太陽電池素子が封止されてなる太陽電池モジュールであって、上記太陽電池用封止シートは、酢酸ビニル成分の含有量が5〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体40〜90重量%及び酢酸ビニル成分の含有量が20〜40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体10〜60重量%を含有し且つ非架橋であることを特徴とする太陽電池モジュール。
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