JP2010080179A - 導電性微粒子の製造方法、導電性微粒子、異方性導電材料、及び、導電接続構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材微粒子の表面に導電層及び低融点金属層が順次形成された導電性微粒子の製造方法であって、基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子と、低融点金属を含有する低融点金属微粒子と、高沸点溶媒とを含有する微粒子分散液を上記低融点金属の融点以上に加熱する工程、上記導電層形成微粒子と上記低融点金属微粒子とを接触させることにより、上記導電層形成微粒子の表面に低融点金属層を形成する工程、及び、上記微粒子分散液を冷却する工程を有する導電性微粒子の製造方法である。
【選択図】なし
Description
これらの異方性導電材料は、例えば、液晶ディスプレイ、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の電子機器において、基板同士を電気的に接続したり、半導体素子等の小型部品を基板に電気的に接続したりするために、相対向する回路基板や電極端子の間に挟み込んで使用されている。
これを解決するためにハンダを球状にした、いわゆるハンダボールでICやLSIを基板に接続するBGA(ボールグリッドアレイ)という技術が開発された。この技術によれば、チップ又は基板上に実装されたハンダボールを高温で溶融し、基板とチップとを接続することにより、高い生産性と、高い接続信頼性とを両立した電子回路基板を製造することができる。
しかし、近年、基板の多層化が進み、多層基板は使用環境の影響を受けやすいことから、基板に歪みや伸縮が発生し、基板間の接続部に断線が発生するという問題があった。
例えば、ハンダボールを用いて、半導体が基板に接続されると、半導体と基板との線膨張係数が違うため、ハンダボールに応力が加わる。その結果、ハンダボールに亀裂が入り、断線することがあった。
しかし、従来の方法では、粒子径が200μm以下の基材微粒子に錫合金めっき皮膜を形成することは、困難であった。例えば、粒子径が200μm以下の基材微粒子の表面に、電気めっき法を用いて錫合金めっき皮膜を形成しようとすると、基材微粒子がめっき液中で浮遊することがある。その結果、基材微粒子が電極と充分に接触できず、めっき皮膜が形成されないという問題があった。また、形成する錫合金めっき皮膜の組成に合わせて、めっき液を開発する必要があり、所望の組成を有する錫合金めっき皮膜を形成できないことがあった。更に、めっき工程は手間がかかり、めっき液の調製や、めっき装置の導入により費用が増大するという問題があった。
また、本発明の別の態様は、基材微粒子の表面に導電層及び低融点金属層が順次形成された導電性微粒子の製造方法であって、基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子と、低融点金属とを上記低融点金属の融点以上に加熱し、混合することにより得られた溶融混合物と、高沸点溶媒とを含有する溶融混合物分散液を上記低融点金属の融点以上に加熱する工程、上記溶融混合物分散液を攪拌することにより、上記導電層形成微粒子の表面に低融点金属層を形成する工程、及び、上記溶融混合物分散液を冷却する工程を有する導電性微粒子の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
本発明の導電性微粒子の製造方法は、上記基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子と、低融点金属を含有する低融点金属微粒子と、高沸点溶媒とを含有する微粒子分散液を調製する工程を有してもよい。
本発明では、基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子1と、低融点金属を含有する低融点金属微粒子2と、高沸点溶媒(図示せず)とを含有する微粒子分散液を調製する工程を行なうことが好ましい。上記微粒子分散液には、導電層形成微粒子1及び低融点金属微粒子2が分散している(図1(a))。次いで、微粒子分散液を低融点金属の融点以上に加熱し、例えば、ホモジナイザー等を用いて微粒子分散液を攪拌し、導電層形成微粒子1に低融点金属微粒子2を接触させる(図1(b))。これにより、溶融した低融点金属微粒子2は導電層形成微粒子1に付着し、低融点金属の皮膜が形成される(図1(c))。その後、図1(a)〜(c)が繰り返されることにより、導電層形成微粒子1の表面に低融点金属層が形成された導電性微粒子3が得られる(図1(d))。
上記樹脂微粒子は特に限定されず、例えば、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等で構成される樹脂微粒子が挙げられる。
上記ポリオレフィン樹脂は特に限定されず、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、ポリブタジエン樹脂等が挙げられる。上記アクリル樹脂は特に限定されず、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリメチルアクリレート樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
上記重合法は特に限定されず、乳化重合、懸濁重合、シード重合、分散重合、分散シード重合等の重合法が挙げられる。
K値(N/mm2)=(3/√2)・F・S−3/2・R−1/2
F:樹脂微粒子の10%圧縮変形における荷重値(N)
S:樹脂微粒子の10%圧縮変形における圧縮変位(mm)
R:樹脂微粒子の半径(mm)
なお、上記基材微粒子の平均粒子径は、光学顕微鏡又は電子顕微鏡を用いて無作為に選んだ50個の基材微粒子の粒子径を測定し、測定した粒子径を算術平均することにより求めることができる。
上記導電層を形成する金属は特に限定されず、例えば、金、銀、銅、亜鉛、鉄、鉛、錫、アルミニウム、コバルト、インジウム、ニッケル、クロム、アンチモン、ビスマス、ゲルマニウム、カドミウム等が挙げられる。なかでも、導電性に優れることから、上記導電層を形成する金属は、金、銅又はニッケルであることが好ましい。
なお、上記導電層の厚さは、無作為に選んだ10個の導電性微粒子の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察して測定し、これらを算術平均した厚さである。
本発明の導電性微粒子の製造方法を用いれば、従来の電気めっき法、無電解めっき法等では形成することができなかった組成の低融点金属層を形成することができる。
上記低融点金属微粒子に含有される金属の合計に占める上記金属の含有量は特に限定されないが、好ましい下限は0.0001重量%、好ましい上限は2重量%である。上記金属の含有量が0.0001重量%未満であると、上記低融点金属層と電極との接合強度が充分に得られないことがある。上記金属の含有量が2重量%を超えると導電性微粒子の柔軟性が低下することがある。
また、上記低融点金属微粒子の平均粒子径は、上記導電層形成微粒子の平均粒子径の1/10以下であることが好ましい。上記低融点金属微粒子の平均粒子径が、上記導電層形成微粒子の平均粒子径の1/10を超えると、上記低融点金属微粒子を接触させて、上記導電層形成微粒子の表面に低融点金属層を形成できないことがある。
なお、上記低融点金属層の厚さは、無作為に選んだ10個の導電性微粒子の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察して測定し、これらを算術平均した厚さである。
別の態様の本発明では、基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子1と、低融点金属2aとを含有する溶融混合物4(図2(a))を、高沸点溶媒(図示せず)に分散させて得られた溶融混合物分散液を、低融点金属2aの融点以上に加熱して、低融点金属2を溶融させる(図2(b))。次いで、例えば、ホモジナイザー等を用いて溶融混合物分散液を攪拌することで、低融点金属2aを表面に有する導電層形成微粒子1を分離させる(図2(c))。その後、溶融混合物分散液を冷却することで、基材微粒子の表面に導電層及び低融点金属層が形成された導電性微粒子3が得られる(図2(d))。
なお、別の態様の本発明は、基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子1と、低融点金属2aとを低融点金属2aの融点以上に加熱し、混合することにより溶融混合物を作製する工程を有してもよい。
上記分散剤として、例えば、カルボキシル基を有する化合物、硫黄化合物、窒素化合物等が挙げられる。上記カルボキシル基を有する化合物として、例えば、ロジン、ロジン誘導体、高級脂肪酸等が挙げられ、上記硫黄化合物として、例えば、チオール類、スルフィド類等が挙げられ、上記窒素化合として、例えば、アミン類等が挙げられる。
また、上記溶融混合物分散液を上記低融点金属の融点以上に加熱する工程における加熱温度、及び、上記溶融混合物分散液を冷却する工程における冷却温度は、特に限定されず、例えば、本発明の導電性微粒子の製造方法と同様の温度が挙げられる。
上記ビニル樹脂は特に限定されないが、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂等が挙げられる。上記熱可塑性樹脂は特に限定されないが、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂等が挙げられる。上記硬化性樹脂は特に限定されないが、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。上記熱可塑性ブロック共重合体は特に限定されないが、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水素添加物等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
また、上記硬化性樹脂は、常温硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、光硬化型樹脂、湿気硬化型樹脂であってもよい。
また、上記バインダー樹脂と、本発明の導電性微粒子とを混合することなく、別々に用いて異方性導電材料としてもよい。
(導電層形成微粒子の作製)
テトラメチロールメタンテトラアクリレートとジビニルベンゼンとの共重合樹脂微粒子(平均粒子径240μm)の表面に、無電解ニッケルめっき法を用いてニッケル層を形成した後、電解銅めっき法を用いて厚さ10μmの銅層(導電層)を形成することにより、導電層形成微粒子を得た。
得られた導電層形成微粒子10重量部と、Sn42/Bi58合金微粒子(粒子径分布10〜25μm、融点139℃、Sn42重量%、Bi58重量%)10重量部とをひまし油(和光純薬工業社製、沸点313℃)80重量部に分散させ、微粒子分散液を調製した。
得られた微粒子分散液をSn42/Bi58合金微粒子の融点以上である164℃に加熱し、ホモジナイザーを用いて攪拌することにより、溶融したSn42/Bi58合金微粒子を導電層形成微粒子に付着させ、導電層形成微粒子の表面にSn42/Bi58合金層(低融点金属層)を形成した。その後、分散状態を保持したまま、室温まで冷却した後、粒子をエタノールで洗浄することにより、厚さ2μmの低融点金属層を有する導電性微粒子を得た。
実施例1の(低融点金属層の形成)において、以下の方法を用いた以外は、実施例1と同様にして、導電性微粒子を得た。
実施例1で得られた導電層形成微粒子100重量部と、Sn42/Bi58合金の塊(融点139℃)100重量部とを、るつぼに入れて、164℃に加熱しながら混合し、その後、室温まで冷却することにより、溶融混合物を得た。
得られた溶融混合物20重量部をひまし油(和光純薬工業社製、沸点313℃)80重量部に分散させ、溶融混合物分散液を調製した。
得られた溶融混合物分散液をSn42/Bi58合金の融点以上である164℃に加熱し、ホモジナイザーを用いて攪拌することにより、導電層形成微粒子の表面にSn42/Bi58合金層(低融点金属層)を形成した。その後、分散状態を保持したまま、室温まで冷却した後、粒子をエタノールで洗浄することにより、厚さ4μmの低融点金属層を有する導電性微粒子を得た。
実施例1〜2で得られた導電性微粒子の直径方向の断面形状を、SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて撮影し、低融点金属層の断面形状を確認した。図3、4は、実施例1、2で得られた導電性微粒子の低融点金属層及び導電層の断面形状を撮影した拡大写真である。
2 低融点金属微粒子
2a 低融点金属
3 導電性微粒子
4 溶融混合物
Claims (8)
- 基材微粒子の表面に導電層及び低融点金属層が順次形成された導電性微粒子の製造方法であって、
基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子と、低融点金属を含有する低融点金属微粒子と、高沸点溶媒とを含有する微粒子分散液を前記低融点金属の融点以上に加熱する工程、
前記導電層形成微粒子と前記低融点金属微粒子とを接触させることにより、前記導電層形成微粒子の表面に低融点金属層を形成する工程、及び、
前記微粒子分散液を冷却する工程を有することを特徴とする導電性微粒子の製造方法。 - 基材微粒子の表面に導電層及び低融点金属層が順次形成された導電性微粒子の製造方法であって、
基材微粒子の表面に導電層が形成された導電層形成微粒子と、低融点金属とを前記低融点金属の融点以上に加熱し、混合することにより得られた溶融混合物と、高沸点溶媒とを含有する溶融混合物分散液を前記低融点金属の融点以上に加熱する工程、
前記溶融混合物分散液を攪拌することにより、前記導電層形成微粒子の表面に低融点金属層を形成する工程、及び、
前記溶融混合物分散液を冷却する工程を有することを特徴とする導電性微粒子の製造方法。 - 低融点金属は、錫又は錫合金であることを特徴とする請求項1又は2記載の導電性微粒子の製造方法。
- 基材微粒子は、樹脂微粒子であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の導電性微粒子の製造方法。
- 基材微粒子は、銅微粒子であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の導電性微粒子の製造方法。
- 請求項1、2、3、4又は5記載の導電性微粒子の製造方法により製造されていることを特徴とする導電性微粒子。
- 請求項6記載の導電性微粒子と、バインダー樹脂とを含有することを特徴とする異方性導電材料。
- 請求項6記載の導電性微粒子、又は、請求項7記載の異方性導電材料を用いることにより導電接続されていることを特徴とする導電接続構造体。
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