JP2010079806A - 画像処理装置、移動体の計数装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】計数対象領域の撮影画像に基づき移動体の色を判別し、色と移動体の数とを関連づけて計数する。
【解決手段】計数対象領域を上方から撮影した撮影画像Gから移動体Tを検出して切り出し、移動体Tの切り出し画像Pを取得する。移動体Tの位置に応じて設定された複数の色の判別基準形状Sから、撮影画像G内での移動体Tの検出位置に応じた判別基準形状Sを選択し、この判別基準形状Sを移動体Tの切り出し画像Pと比較して、切り出し画像Pから判別基準形状Sに対応する形状の色の判別対象画像Kを切り出す。切り出した判別対象画像Kに基づき、移動体Tの上着等の色を判別し、判別した色毎に移動体Tの数を撮影画像G毎に順次カウントして計数する。
【選択図】 図6
【解決手段】計数対象領域を上方から撮影した撮影画像Gから移動体Tを検出して切り出し、移動体Tの切り出し画像Pを取得する。移動体Tの位置に応じて設定された複数の色の判別基準形状Sから、撮影画像G内での移動体Tの検出位置に応じた判別基準形状Sを選択し、この判別基準形状Sを移動体Tの切り出し画像Pと比較して、切り出し画像Pから判別基準形状Sに対応する形状の色の判別対象画像Kを切り出す。切り出した判別対象画像Kに基づき、移動体Tの上着等の色を判別し、判別した色毎に移動体Tの数を撮影画像G毎に順次カウントして計数する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、移動体の計数対象領域の撮影画像に基づき、移動体の数等を計数する画像処理装置と、この画像処理装置を備えた移動体の計数装置及びプログラムに関する。
移動体の計数装置として、従来、レーザや赤外線、又はパッシブセンサにより移動体を検出する等して、その数を計数する種々の装置が使用されている。また、このような計数装置として、対象領域を撮影した画像を処理して領域内の人を移動方向別にカウントする人数カウント装置も知られている(特許文献1参照)。
ところで、このような従来の計数装置は、計数の精度を100%にするのは極めて困難であり、その精度に起因して、比較的高い精度が要求されるセキュリティ分野に比べて、それよりも低い精度でも充分な交通量調査や、顧客又は来店者数の集計等のマーケティング分野で主に使用されている。
しかしながら、例えばアパレル業界では、来店者数に加えて、その年齢層や体格、又は好みの服といった商品の販売促進等に繋がるマーケティング情報を欲しているものの、従来の装置は、マーケティング用途として必要な情報に関しては何ら考慮されておらず、人数をカウントする用途でのみ利用されている。このように、従来の装置は、移動体を計数するだけで、トレンド予測やマーケティング戦略等、マーケティングツールとしての適用はできず、その用途や応用の範囲が制限される、という問題がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、計数対象領域の撮影画像に基づき移動体の色を判別して、色と移動体の数とを関連づけて計数できるようにし、移動体を計数するための装置の用途や応用の範囲を拡大することである。
本発明は、計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する画像処理装置であって、前記撮影画像から移動体を検出する手段と、該検出した移動体を前記撮影画像から切り出す手段と、該移動体の切り出し画像に基づき前記検出した移動体の色を判別する手段と、該判別した色毎に移動体の数をカウントする手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、計数対象領域を移動する移動体の計数装置であって、前記計数対象領域を撮影するカメラと、該カメラから取得した前記計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する本画像処理装置と、を備えたことを特徴とする。
更に、本発明は、コンピュータを本画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
また、本発明は、計数対象領域を移動する移動体の計数装置であって、前記計数対象領域を撮影するカメラと、該カメラから取得した前記計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する本画像処理装置と、を備えたことを特徴とする。
更に、本発明は、コンピュータを本画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、計数対象領域の撮影画像に基づき移動体の色を判別して、色と移動体の数とを関連づけて計数でき、移動体を計数するための装置の用途や応用の範囲を拡大することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の移動体の計数装置(以下、計数装置という)は、計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する画像処理装置等からなり、例えば店舗等の建物や各種施設に設置され、その領域を移動して通過する人の計数等に使用される。その際、本実施形態では、移動体を、その色と関連づけて計数するようになっており、以下、このようにして、建物のドア周囲や通路を所定方向に移動する移動体を計数する例を説明する。
本実施形態の移動体の計数装置(以下、計数装置という)は、計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する画像処理装置等からなり、例えば店舗等の建物や各種施設に設置され、その領域を移動して通過する人の計数等に使用される。その際、本実施形態では、移動体を、その色と関連づけて計数するようになっており、以下、このようにして、建物のドア周囲や通路を所定方向に移動する移動体を計数する例を説明する。
図1は、本実施形態の計数装置の概略構成を示す模式図であり、建物90内の計数対象領域Rへの設置状態も側方から見て模式的に示している。
この計数装置1は、図示のように、計数対象領域Rを順次撮影するカメラ2と、カメラ2が接続された画像処理装置(計数処理装置)10とを備え、画像処理装置10により、カメラ2から取得した計数対象領域Rの撮影画像に基づき、同領域Rを移動(図の矢印F)する移動体T(ここでは人)を計数する。
この計数装置1は、図示のように、計数対象領域Rを順次撮影するカメラ2と、カメラ2が接続された画像処理装置(計数処理装置)10とを備え、画像処理装置10により、カメラ2から取得した計数対象領域Rの撮影画像に基づき、同領域Rを移動(図の矢印F)する移動体T(ここでは人)を計数する。
カメラ2は、建物90内の所定範囲に設定された計数対象領域Rの撮影手段であり、建物90の通路の上方に下方に向けて設置され、計数対象領域Rの全体を、その上を移動する移動体Tとともに上方から撮影する。ここでは、計数対象領域Rは、建物90の通路を横断して略矩形状に設定されており、カメラ2は、計数対象領域Rの中央線の上方に、かつ光軸を略垂直方向下側に向けた状態で、建物90の天井部に取り付けられている。また、カメラ2は、カラー画像を撮影する市販のデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等からなり、画像処理装置10により制御されて、計数対象領域Rの画像を連続して、又は所定の間隔やタイミングで撮影する。これにより、カメラ2は、計数対象領域Rや移動体Tのカラー画像を撮影し、撮像素子上に結像した画像を電気信号に変換して、撮影画像の画像データを画像処理装置10へ出力する。
画像処理装置10は、中央演算処理装置(CPU)11と、各種の制御や計数処理のための手順をCPU11に実行させるプログラム等を格納するROM(Read Only Memory)12と、CPUの処理用データやプログラム等を一時的に格納するRAM(Random Access Memory)13とを備えた、例えばコンピュータから構成されている。また、画像処理装置10は、カメラ2等の外部装置が接続されるインターフェース部を有し、接続された各装置との間で各種データや制御信号を送受信する。これにより、画像処理装置10は、装置各部を制御して作動させ、カメラ2により順次撮影して取得した各撮影画像の画像処理や解析を行い、以下説明する移動体Tの計数のための各処理を実行する。
図2は、この画像処理装置10の概略構成を示す機能ブロック図であり、接続された他の構成もブロックで模式的に示している。
画像処理装置10は、図示のように、カメラ2が接続されるカメラインターフェース部20、カメラインターフェース部20が接続された画像同期部21、設定部22、画像保存部23、及び装置全体や計数処理を制御する制御部40を備え、これら各部(手段)がバス等を介して接続されている。また、画像処理装置10は、電力の入力や各信号の入出力用の各インターフェース部(図示せず)を備え、それらを介して、電源30、キーボードやマウス等の入力装置31、撮影画像等を表示する表示装置32、及び他の外部装置33が接続されている。
画像処理装置10は、図示のように、カメラ2が接続されるカメラインターフェース部20、カメラインターフェース部20が接続された画像同期部21、設定部22、画像保存部23、及び装置全体や計数処理を制御する制御部40を備え、これら各部(手段)がバス等を介して接続されている。また、画像処理装置10は、電力の入力や各信号の入出力用の各インターフェース部(図示せず)を備え、それらを介して、電源30、キーボードやマウス等の入力装置31、撮影画像等を表示する表示装置32、及び他の外部装置33が接続されている。
カメラインターフェース部20は、A/Dコンバート部20Aとフォーマット変換部20Bとを有し、カメラ2から受信した画像データをA/Dコンバート部20AによりA/D変換した後、フォーマット変換部20Bにより、YUV信号からRGB信号に変換して画像同期部21へ出力する。その際、画像処理装置10は、設定部22により、カメラ2に対してクロック入力して、カメラ設定内容を作り出すとともに、画像同期部21により、CPU11の周期に合わせて撮影画像を画像保存部23に記憶させて保存する。これにより、画像処理装置10は、画像保存部23に、後述するフレーム差分用等の前後複数の撮影画像(フレーム画像)を保存し、制御部40により各画像処理等を実行させる。
制御部40は、カメラ2や装置各部の制御に加えて、この計数対象領域Rを順次撮影した撮影画像に基づき、通過した移動体Tの数と、その判別した色毎の数とを計数処理して、計数結果を、リレー又はLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して外部装置33へ出力する。以下、この制御部40が有する数カウント処理部41と色判別処理部42について順に説明する。
図3は、数カウント処理部41の概略構成を示す機能ブロック図である。また、図4は、この数カウント処理部41の処理について説明するための模式図であり、カメラ2による計数対象領域Rの撮影画像Gの例を模式的に示している。
数カウント処理部41は、図3に示すように、2値化処理部41A、フレーム差分処理部41B、ラベリング処理部41C、トラッキング処理部41D、及びカウント判定処理部41Eを有し、それらにより撮影画像Gに所定の画像処理を順次施して移動体Tの数を計数する。
数カウント処理部41は、図3に示すように、2値化処理部41A、フレーム差分処理部41B、ラベリング処理部41C、トラッキング処理部41D、及びカウント判定処理部41Eを有し、それらにより撮影画像Gに所定の画像処理を順次施して移動体Tの数を計数する。
この数カウント処理部41では、まず、2値化処理部41Aにより、濃度や彩度等の所定の閾値を基準にして各撮影画像Gを2値化する。また、フレーム差分処理部41Bにより、この2値化した撮影画像G毎に、相前後する撮影画像Gのフレーム差分を算出し、算出した画素毎の各差分値から所定の閾値以上の画素を抽出して撮影画像Gの画像変化(動き)を判別等することで、撮影画像Gから各移動体T(図4参照)を検出する。続いて、ラベリング処理部41Cにより検出結果をラベリングして、検出した移動体T毎にラベルを付し、そのラベルに基づいて、トラッキング処理部41Dにより、各移動体Tをトラッキングする。その際、ここでは、撮影画像Gにおける検出した各移動体Tの中心座標(図4のZ)を算出するとともに、それぞれの移動(図4の矢印F)を追跡(図4では移動後の移動体T’を点線で示す)し、カウント判定処理部41Eにより、移動体Tの計数対象領域Rの通過及び通過方向を判定する。併せて、カウント判定処理部41Eにより、通過した移動体Tの数を順次カウントし、計数対象領域Rを移動する移動体Tの数を通過方向毎に計数する。
一方、図5は、色判別処理部42の概略構成を示す機能ブロック図である。また、図6は、この色判別処理部42の処理について説明するための模式図であり、図4に対応した計数対象領域Rの撮影画像Gの例を中央に示す。
色判別処理部42は、図5に示すように、移動体切り出し処理部42A、ブロックマッチング処理部42B、上着部分切り出し処理部42C、平均ピクセル色算出処理部42D、近似色判定処理部42E、及び色別カウント処理部42Fを有し、それらにより順次画像処理して移動体Tの色の判別と計数とを実行する。
色判別処理部42は、図5に示すように、移動体切り出し処理部42A、ブロックマッチング処理部42B、上着部分切り出し処理部42C、平均ピクセル色算出処理部42D、近似色判定処理部42E、及び色別カウント処理部42Fを有し、それらにより順次画像処理して移動体Tの色の判別と計数とを実行する。
この色判別処理部42では、まず、移動体切り出し処理部42Aにより、上記のように検出した移動体Tを、2値化前の撮影画像Gからそれぞれ切り出し、移動体Tの切り出し画像(図6のP)を取得する。また、色判別処理部42は、この移動体Tの切り出し画像Pに基づき、検出した各移動体Tの色を判別し、判別した色毎に移動体Tの数をカウントする。
具体的には、この画像処理装置10では、移動体Tの色を判別したい部分、例えば移動体Tの上着や頭部等(ここでは上半身の上着)の判別の基準となる形状を、予め色の判別基準形状(図6では右側に示す標準的な上着のサンプル形状S)として設定する。この色の判別基準形状Sを移動体Tの切り出し画像Pと比較し、ブロックマッチング処理部42Bにより、判別基準形状Sを基に、移動体Tの切り出し画像Pに対してブロック(パターン)マッチング処理を施して、それらの画素毎の2乗誤差の合計が零又は最小になる範囲を判定する。これにより、移動体Tの切り出し画像Pから、判別基準形状Sと一致する部分を、又は誤差が小さく相関性がある程度以上高い部分を実質的に一致するとして検出し、それぞれ上着の位置を特定する。このように、両者の比較結果に基づき、移動体Tの切り出し画像Pから、色の判別基準形状Sに対応した形状の色の判別対象となる部分(範囲)を特定し、その部分を、上着部分切り出し処理部42Cにより、色の判別対象画像(図6の左側に示す画像K)として切り出す。続いて、色判別処理部42は、切り出した色の判別対象画像Kに基づき、検出した移動体Tの色を判別して色毎の数を計数する。
その際、この色判別処理部42は、上着にある模様やマーク、又は影等を考慮して、まず、平均ピクセル色算出処理部42Dにより、色の判別対象画像Kのピクセル毎の色情報から、その画像Kにおける色の平均値である平均色(平均ピクセル色)を算出する。次に、近似色判定処理部42Eにより、算出した平均色と、予め設定された判別して分類すべき複数の色(例えば所定の12色)とを比較し、この比較結果に基づき、その中から平均色に最も近似した色を検索して近似色として判定する。色判別処理部42は、このように判定した色を検出した移動体Tの色と判別して分類し、色別カウント処理部42Fにより、設定された色毎に判別した色の数を順次カウントして計数する。
ここで、移動体Tの上着は、例えば移動体Tがカメラ2の真下(図1参照)に位置するときには肩部を中心に撮影され、移動体Tがカメラ2から離れるほど、前部又は背部の撮影範囲が大きくなる等、撮影画像G内での移動体Tの位置により撮影像が変化する。そのため、この計数装置1では、入力装置31を介してユーザにより、撮影画像G内における移動体Tの位置に応じた複数の色の判別基準形状Sが、予め画像処理装置10に設定され、それらから適切な判別基準形状Sを適宜選択して使用することで、移動体Tの撮影位置の変化に対応している。
本実施形態では、この判別基準形状Sが、移動体Tの移動方向Fに沿って複数設定(図6では互いに異なる3つの形状S(1)、S(2)、S(3))され、色判別処理部42により、上記した切り出し画像Pの中心座標Zに基づき、色の判別基準形状Sが選択される。具体的には、カメラ2から離れた位置(図6では上方位置)の移動体Tでは、その中心座標Zを含む範囲に設定された肩部から前部までの広範囲を含む判別基準形状S(1)が選択され、切り出し画像Pと比較される。これにより、判別基準形状S(1)に近似した形状の色の判別対象画像K(1)を切り出し、移動体Tの頭部やズボン等の不要な部分を除いた、色の判別を行いたい上着部分の必要な画像を取得する。これに対し、カメラ2に近い位置(図6では下方位置)の移動体T’では、その中心座標Z’を含む範囲に設定された肩部付近のみの判別基準形状S(3)が選択され、切り出し画像P’と比較されて、判別基準形状S(3)に近似した形状の判別対象画像K(3)が切り出される。
このようにして、画像処理装置10は、色判別処理部42により、複数の色の判別基準形状Sから、撮影画像G内での移動体Tの検出位置に応じた判別基準形状Sを選択する。また、選択した判別基準形状Sを、ブロックマッチング処理部42Bにより、上記のように移動体Tの切り出し画像Pと比較し、対応する色の判別対象画像Kを切り出して、以降のカウント処理までの各処理を実行する。
次に、以上説明した計数装置1及び画像処理装置10により、移動体Tの色を判別して計数する処理や手順について説明する。なお、以下の各処理や手順は、所定のプログラムや予め設定された条件等に基づき、制御部40により、画像処理装置10の各部(手段)を制御して実行される。また、それらと同時に、上記した数カウント処理部41(図3、図4参照)により、移動体Tの通過を判定し、通過した移動体Tの数をカウントして計数する処理や手順も実行される。
図7は、本実施形態の移動体Tの計数処理の手順を示すフローチャートである。
計数処理時には、図示のように、カメラ2から計数対象領域Rの撮影画像Gを取得し(S101)、数カウント処理部41により、撮影画像Gから移動体Tを検出する(S102)。続いて、色判別処理部42の移動体切り出し処理部42Aにより、検出した移動体Tを撮影画像Gから切り出し(S103)、この移動体Tの切り出し画像P(図6参照)に基づき、検出した移動体Tの色を判別して、判別した色毎に移動体Tの数をカウントする。
計数処理時には、図示のように、カメラ2から計数対象領域Rの撮影画像Gを取得し(S101)、数カウント処理部41により、撮影画像Gから移動体Tを検出する(S102)。続いて、色判別処理部42の移動体切り出し処理部42Aにより、検出した移動体Tを撮影画像Gから切り出し(S103)、この移動体Tの切り出し画像P(図6参照)に基づき、検出した移動体Tの色を判別して、判別した色毎に移動体Tの数をカウントする。
その際、切り出し画像Pの中心座標Zを上記のように算出し(S104)、この中心座標Zに基づき、色判別処理部42は、まず、予め設定された複数の色の判別基準形状Sから、撮影画像G内での移動体Tの検出位置に応じた判別基準形状Sを選択する(S105)。次に、この判別基準形状Sを基にブロックマッチング処理して(S106)、移動体Tの切り出し画像Pに判別基準形状Sと近似性の高い範囲があるか否かを判定する。その結果、近似性の高い範囲がないときには(S107、NO)、計数処理が終了か否かを判断するのに対し(S112)、近似性の高い範囲があるときには(S107、YES)、次のステップへ進む。
このように、色の判別基準形状Sと移動体Tの切り出し画像Pとを比較し、比較結果に基づき上着部分を特定し、上着部分切り出し処理部42Cにより、移動体Tの切り出し画像Pから、判別基準形状Sに対応した色の判別対象画像Kを切り出す(S108)。続いて、平均ピクセル色算出処理部42Dにより、色の判別対象画像Kの平均色を算出し(S109)、近似色判定処理部42Eにより、算出した平均色と予め設定された複数色とを比較して、複数色から平均色に最も近似した色を判定する(S110)。次に、この判定した色を検出した移動体Tの色と判別して、色別カウント処理部42Fにより、色毎に移動体Tの数をカウントする(S111)。その後、計数処理が終了(S112、YES)するまで、以上の手順を繰り返し(S112、NO)、色毎の移動体Tのカウントを撮影画像G毎に順次繰り返し、色毎の移動体Tの数を計数する。
以上説明したように、この計数装置1や画像処理装置10では、単に移動体Tの数を計数するだけでなく、検出した移動体Tの色を判別して、色毎に移動体Tの数を計数することもできる。そのため、人数等の計数器としての使用に加えて、その用途や応用範囲が広くなり、例えばマーケティングツールとしても使用することができる。即ち、アパレル業界を例に採ると、通過する人の上着や服の色を特定して色毎の数を集計することで、色情報と来店者数等を関連づけて把握できるため、季節や曜日又は時間毎の集客数や、好まれる服の色の傾向等を知ることができる。併せて、その店舗の客層における色の好みや、色毎の服の販売数の傾向等が想定し易くなる。これに伴い、どのような色の服を、それぞれ何枚程度在庫として持てばよいか等、販売促進や経営に関する情報も容易に取得でき、今後のトレンド予測やマーケティング戦略へも応用することができる。
従って、本実施形態によれば、計数対象領域Rの撮影画像Gに基づき移動体Tの色を判別して、色と移動体Tの数とを関連づけて計数でき、移動体Tを計数するための装置の用途や応用の範囲を拡大することができる。また、ここでは、予め設定された色の判別基準形状Sと移動体Tの切り出し画像Pとを比較して色の判別対象画像Kを切り出し、この判別対象画像Kから移動体Tの色を判別するため、移動体Tの所望の部分の色を正確かつ精度よく判別することができる。更に、色の判別対象画像Kの平均色を算出して、予め設定された複数色に分類等して計数するため、移動体Tの服の模様等に対応可能で、かつ、必要な色情報のみを正確に取得することができる。
ここで、色の判別基準形状Sは、計数対象領域Rの設定範囲や撮影画像Gの大きさ、又は移動体Tの移動距離や撮影像の大きさ等に応じて、1つの判別基準形状Sを使用して移動体Tの切り出し画像Pと比較するようにしてもよい。ただし、上記したように、撮影画像G内における移動体Tの位置に応じて複数の判別基準形状Sを設定し、それらから適宜選択して使用するときには、より適切な範囲を切り出し画像Pから切り出して、不要な部分を確実に除いた色の判別対象画像Kを取得でき、色の判別精度を一層高めることができる。その際、この計数装置1では、移動体Tの移動方向Fに沿って複数の判別基準形状Sを設定したが、移動方向Fと直交する方向にも、それぞれ複数の判別基準形状Sを設定してもよい。
以上、建物90にカメラ2を設置して移動する人を撮影し、上着の色を判別する例を説明したが、この計数装置1は、例えば屋外を移動する人や自動車を撮影して、それらの各部の色を判別及び計数する等、他の位置にカメラ2を設置して、種々の計数対象領域Rを通過する移動体Tの計数に適用することもできる。また、本発明は、コンピュータを、画像処理装置10の以上説明した各手段として機能させるためのプログラムとしても実現できる。
1・・・計数装置、2・・・カメラ、10・・・画像処理装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、20・・・カメラインターフェース部、20A・・・A/Dコンバート部、20B・・・フォーマット変換部、21・・・画像同期部、22・・・設定部、23・・・画像保存部、30・・・電源、31・・・入力装置、32・・・表示装置、33・・・外部装置、40・・・制御部、41・・・数カウント処理部、41A・・・2値化処理部、41B・・・フレーム差分処理部、41C・・・ラベリング処理部、41D・・・トラッキング処理部、41E・・・カウント判定処理部、42・・・色判別処理部、42A・・・移動体切り出し処理部、42B・・・ブロックマッチング処理部、42C・・・上着部分切り出し処理部、42D・・・平均ピクセル色算出処理部、42E・・・近似色判定処理部、42F・・・色別カウント処理部、90・・・建物、G・・・撮影画像、K・・・判別対象画像、P・・・切り出し画像、R・・・計数対象領域、S・・・判別基準形状、T・・・移動体、Z・・・中心座標。
Claims (6)
- 計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する画像処理装置であって、
前記撮影画像から移動体を検出する手段と、該検出した移動体を前記撮影画像から切り出す手段と、該移動体の切り出し画像に基づき前記検出した移動体の色を判別する手段と、該判別した色毎に移動体の数をカウントする手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載された画像処理装置において、
前記色を判別する手段は、予め設定された色の判別基準形状と前記移動体の切り出し画像とを比較する手段と、該比較結果に基づき前記移動体の切り出し画像から色の判別対象画像を切り出す手段とを有し、該色の判別対象画像に基づき前記検出した移動体の色を判別することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2に記載された画像処理装置において、
前記撮影画像内における移動体の位置に応じた複数の前記色の判別基準形状を設定する手段を備え、
前記色を判別する手段は、前記複数の色の判別基準形状から前記撮影画像内での前記移動体の検出位置に応じた色の判別基準形状を選択する手段を有し、該選択した色の判別基準形状を前記比較する手段により前記移動体の切り出し画像と比較することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2又は3に記載された画像処理装置において、
前記色を判別する手段は、前記色の判別対象画像の平均色を算出する手段と、該平均色と予め設定された判別すべき複数色とを比較する手段と、該比較結果に基づき前記複数色から前記平均色に最も近似した色を判定する手段とを有し、該判定した色を前記検出した移動体の色と判別することを特徴とする画像処理装置。 - 計数対象領域を移動する移動体の計数装置であって、
前記計数対象領域を撮影するカメラと、該カメラから取得した前記計数対象領域の撮影画像に基づき移動体を計数する請求項1ないし4のいずれかに記載された画像処理装置と、を備えたことを特徴とする移動体の計数装置。 - コンピュータを請求項1ないし4のいずれかに記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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