JP2010079203A - 攪拌部材および現像カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アジテータ33は、アジテータ本体51とワイパ53とを備えている。ワイパ53は、一端が自由端となるようにアジテータ本体51(固定部材56)のワイパ配置面65に配置される。また、固定部材56には、第1突起63および第2突起66が形成され、第2突起66がワイパ配置面65から突出している。ワイパ53には、第1突起63および第2突起66にそれぞれ係止される第1係止部70および第2係止部72が設けられている。第1係止部70および第2係止部72間の間隔は、第1突起63と第2突起66との直線距離よりも大きい。
【選択図】図6B
Description
現像カートリッジには、トナーが収容されるトナー収容室が形成されており、トナー収容室内には、トナーを攪拌するためのアジテータが設けられている。また、トナー収容室の側壁には、トナーの残量を検知するためのトナー検知用窓が形成されている。そして、アジテータには、トナー検知用窓を清掃するためのワイパが設けられている(たとえば、特許文献1参照)。
ワイパの材料として弾性材を用いる構成では、貫通孔の径がボスよりも小さくても、その弾性により貫通孔の径を拡張させることによって、貫通孔にボスを挿通させることができる。しかし、ワイパの材料として可撓性フィルムを用いる構成では、ボスを貫通孔に確実に挿通させることができるように、貫通孔の径をボスよりも大きく形成する必要がある。そのため、可撓性フィルムと固定部材との間にガタ(遊び)が生じ、固定部材に対する可撓性フィルムの位置精度が低下する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記可撓性フィルムには、前記第2突起が挿通可能な孔が形成され、前記第2係止部は、前記孔における前記他端側の端部であることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記第2突起は、前記他端側に突出する爪部を有する鉤状に形成されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、前記第1突起は、前記自由端側に突出する爪部を有する鉤状に形成されていることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、現像カートリッジであって、現像剤が収容される筐体と、前記筐体内に配置される撹拌部材とを備え、前記撹拌部材として、請求項1〜8のいずれか一項に記載の撹拌部材が用いられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、可撓性フィルムには、第2突起が挿通可能な孔が形成されている。また、第2係止部は、孔における他端部側の端部である。これにより、第2突起を孔に挿通させ、孔における他端部側の端部が第2突起に係止した状態で、第1係止部を第1突起に係止させることにより、可撓性フィルムを攪拌部材本体に取り付けることができる。第2突起が孔に挿通しているので、第1係止部を第1突起に係止させるときに、孔(第2係止部)が第2突起から外れにくい。そのため、第1係止部を第1突起に容易に係止させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、爪部は、自由端側がフィルム配置面に近づくように傾斜する傾斜面を有している。この傾斜面に沿って第2係止部が案内されることにより、第2係止部を容易に第2突起に係止させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、可撓性フィルムは、合成樹脂からなる。そのため、可撓性フィルムがゴムからなる構成と比較して、可撓性フィルムの製造コストを低減することができる。
1.カラープリンタの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタの側断面図である。
画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、カラープリンタである。
プリンタ1は、本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、4つの感光体カートリッジの一例としてのプロセスカートリッジ3が備えられている。4つのプロセスカートリッジ3(3K,3Y,3M,3C)は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応して設けられ、後述する搬送ベルト11による用紙Pの搬送方向において、その上流側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に等間隔に並べて配置されている。各プロセスカートリッジ3は、本体ケーシング2の上面に設けられたトップカバー4を開放した状態で、本体ケーシング2内に対して上方から装着することができる。
一方、本体ケーシング2内には、各色に対応した4つのLEDユニット9が各プロセスカートリッジ5に対応して設けられている。各LEDユニット9の先端部は、感光ドラム5の周面に対向配置されている。
感光ドラム5から用紙Pへのトナー像の転写後、感光ドラム5の周面上に付着している残留トナーや用紙Pの紙粉などの付着物は、感光ドラム5の回転に伴って、クリーニング機構8に対向したときに、クリーニング機構8によって回収される。
2.プロセスカートリッジ
図2は、プロセスカートリッジの中央断面図である。
(1)プロセスカートリッジの全体構成
プロセスカートリッジ3は、上面が開放されたボックス状のフレーム20を備えている。フレーム20内には、感光ドラム5、スコロトロン型帯電器6およびクリーニング機構8などが保持されている。感光ドラム5は、フレーム20に対して回転可能に支持され、その周面の一部がフレーム20から下側前方に向けて露出している。
現像カートリッジ21は、前端部が開放されたボックス形状の筐体の一例としての現像ケーシング27を備えている。現像ケーシング27の内部は、その前後方向途中部に設けられる隔壁28によって前後に区画されている。これにより、現像ケーシング27内には、トナーホッパ29と、トナーホッパ29の前側に設けられる現像部30とが形成されている。隔壁28には、トナーホッパ29と現像部30とを連通する連通穴31が形成されている。
アジテータ回転軸50は、トナーホッパ29のほぼ中央部において、現像ケーシング27の両側壁に回転可能に支持されている。
現像ローラ7は、幅方向に延びる円筒形状に形成され、その周面が現像ケーシング27から露出するように配置されている。現像カートリッジ21がフレーム20に装着された状態で、現像ローラ7は、現像ケーシング27から露出する部分が感光ドラム5の周面における後側部分に当接されている。
アジテータ32によって攪拌されたトナーは、連通穴31を介して供給ローラ24の表面に供給される。そして、供給ローラ24および現像ローラ7の回転によって、供給ローラ24から現像ローラ7の表面にトナーが供給される。
3.アジテータ
図3は、アジテータの左前側上方から見た斜視図である。
図3に示すように、アジテータ32は、アジテータ回転軸50およびアジテータ本体51を備えている。アジテータ本体51は、アジテータ回転軸50の軸線方向(幅方向)および径方向(図3における前後方向)に延び、格子構造を有する板状に形成されている。
遮光板55は、上下方向および前後方向に延びる板状に形成されており、アジテータ本体51の上面において、幅方向に等間隔を空けて4つ配置されている。遮光板55は、トナーエンプティセンサの検知光を一定間隔で遮光して、トナー残量の検知精度を向上させるために設けられている。
なお、固定部材56およびワイパ53は、左右対称の構成を有しているため、以下の説明では、左側の固定部材56およびワイパ53について説明し、右側の固定部材56およびワイパ53についての説明を省略する。
(1)固定部材
図4は、固定部材の拡大斜視図である。
第1固定部60の左側面62は、後述するワイパ53(図3参照)が係止されるフィルム係止面の一例としてのワイパ係止面である。このワイパ係止面62の上端部には、左方に突出する第1突起63が形成されている。
第2固定部61の上面65は、後述するワイパ53(図3参照)が配置されるフィルム配置面の一例としてのワイパ配置面65である。ワイパ配置面65は、ワイパ係止面62と直交している。ワイパ配置面65の略中央部には、上方に突出する第2突起66が形成されている。
(2)ワイパ
図5は、ワイパの斜視図である。
(3)固定部材に対するワイパの固定
図6Aは、固定部材の拡大斜視図であり、ワイパが固定部材に装着される途中の状態を示す。図6Bは、固定部材の拡大斜視図であり、ワイパが固定部材に装着された状態を示す。図7Aは、固定部材の拡大正面図であり、ワイパが固定部材に装着される途中の状態を示す。図7Bは、固定部材の拡大正面図であり、ワイパが固定部材に装着された状態を示す。
まず、固定部材56に対して上方の位置にワイパ53が配置される。そして、ワイパ53が全体的に下方に移動され、図6Aおよび図7Aに示すように、ワイパ53の孔71に第2固定部61の第2突起66が挿通される。このとき、ワイパ53は、孔71の右端縁72が第2突起66の傾斜面68上を案内されながら下方に移動される。そして、ワイパ53の下面がワイパ配置面65に当接すると、孔71の右端縁72は、傾斜面68とワイパ配置面65との間に形成された隙間69に入り込み、第2係止部として第2突起66に当接して係止される。
その後、ワイパ53における右側端面70と第2係止部72との間の部分がワイパ係止面62およびワイパ配置面65に向けて押圧される。これにより、ワイパ53における右側端面70と第2係止部72との間の部分がさらに下側に湾曲された状態で、図6Bおよび図7Bに示すように、第1係止部70が第1突起63の下方に移動される。
4.作用効果
以上のように、アジテータ33は、アジテータ本体51とワイパ53とを備えている。ワイパ53は、一端が自由端となるように、アジテータ本体51(固定部材56)のワイパ配置面65に配置される。また、固定部材56には、第1突起63および第2突起66が形成され、第2突起66がワイパ配置面65から突出している。ワイパ53には、第1突起63および第2突起66にそれぞれ係止される第1係止部70および第2係止部72が設けられている。第1係止部70および第2係止部72間の間隔は、第1突起63と第2突起66との直線距離よりも大きい。
また、ワイパ53には、第2突起66が挿通可能な孔71が形成されている。また、第2係止部72は、孔71における幅方向内側の端部である。これにより、第2突起66を孔71に挿通させ、孔71における右端縁72が第2突起66に係止した状態で、第1係止部70が第1突起63に係止させることにより、ワイパ53を固定部材56に取り付けることができる。第2突起66が孔71に挿通しているので、第1係止部70を第1突起63に係止させるときに、孔71が第2突起66から外れにくい。そのため、第1係止部70を第1突起63に容易に係止させることができる。よって、ワイパ53を容易にワイパ配置面65に配置することができる。
また、爪部67は、幅方向外側がワイパ配置面65に近づくように傾斜する傾斜面68を有している。この傾斜面68に沿って第2係止部72が案内されることにより、第2係止部72を容易に第2突起66に係止させることができる。
また、現像ケーシング27には、トナーホッパ29内のトナー量を検知するための光を透過させる光透過用窓32が形成されている。固定部材56は、現像ケーシング27に回転可能に支持されている。アジテータ33の回転により、ワイパ53は、その自由端が光透過用窓32に摺擦する。これにより、光透過用窓32に付着したトナーを除去することができる。その結果、トナー量を精度よく検知することができる。
5.第2の実施形態
図8は、本発明の第2の実施形態に係るアジテータの部分拡大図であり、固定部材を上下方向および左右方向に沿った平面で切断した状態を示す。
図8に示す固定部材80では、第1突起83が第2固定部61のワイパ配置面65から上方に向けて突出して形成されている。また、固定部材80では、第1固定部60が省略されている。
ワイパ53の固定部材80への固定に際しては、まず、固定部材80に対して上方の位置にワイパ53が配置される。そして、ワイパ53が全体的に下方に移動され、ワイパ53の孔71(図8中に破線で示す)に第2固定部61の第2突起66が挿通される。このとき、ワイパ53は、孔71の第2係止部72が第2突起66の傾斜面68上を案内されながら下方に移動される。そして、ワイパ53の下面がワイパ配置面65に当接すると、第2係止部72は、傾斜面68とワイパ配置面65との間に形成された隙間69に入り込む。
6.変形例
上記の実施形態では、本発明に係る可撓性フィルムがワイパ53である場合を例にとったが、可撓性フィルムの他の例として攪拌フィルム52を挙げることができ、この攪拌フィルム52に第1係止部および第2係止部が設けられるとともに、アジテータ本体51に第1突起および第2突起が設けられて、第1係止部および第2係止部がそれぞれ第1突起および第2突起に係止されることにより、アジテータ本体51に対する攪拌フィルム52の取り付けが達成されてもよい。
27 現像ケーシング
29 トナーホッパ
32 光透過用窓
33 アジテータ
51 アジテータ本体
53 ワイパ
62 ワイパ係止面
63 第1突起
65 ワイパ配置面
66 第2突起
67 爪部
68 傾斜面
70 第1係止部
71 孔
72 第2係止部
81 爪部
83 第1突起
Claims (10)
- 現像剤を撹拌するための撹拌部材であって、
フィルム配置面を有する撹拌部材本体と、
一端が自由端となるように前記フィルム配置面に配置される可撓性フィルムとを備え、
前記撹拌部材本体には、第1突起および第2突起が形成され、
少なくとも前記第2突起は、前記フィルム配置面から突出し、
前記可撓性フィルムは、前記第1突起および前記第2突起にそれぞれ係止され、前記可撓性フィルムの前記自由端とその反対側の他端との間に、前記第1突起と前記第2突起との直線距離よりも大きな間隔を空けて設けられた第1係止部および第2係止部を有している、撹拌部材。 - 前記第1係止部は、前記可撓性フィルムの前記他端側の端面である、請求項1に記載の撹拌部材。
- 前記可撓性フィルムには、前記第2突起が挿通可能な孔が形成され、
前記第2係止部は、前記孔における前記他端側の端部である、請求項1または2に記載の撹拌部材。 - 前記撹拌部材本体は、前記フィルム配置面と直交するフィルム係止面を有し、
前記第1突起は、前記フィルム係止面から突出している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の撹拌部材。 - 前記第2突起は、前記他端側に突出する爪部を有する鉤状に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の撹拌部材。
- 前記爪部は、前記自由端側が前記フィルム配置面に近づくように傾斜する傾斜面を有している、請求項5に記載の撹拌部材。
- 前記第1突起は、前記自由端側に突出する爪部を有する鉤状に形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の撹拌部材。
- 前記可撓性フィルムは、合成樹脂からなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の攪拌部材。
- 現像剤が収容される筐体と、
前記筐体内に配置される撹拌部材とを備え、
前記撹拌部材として、請求項1〜8のいずれか一項に記載の撹拌部材が用いられている、現像カートリッジ。 - 前記筐体には、前記現像剤収容室内の現像剤量を検知するための光を透過させる光透過用窓が形成され、
前記撹拌部材本体は、前記筐体に回転可能に支持され、
前記可撓性フィルムは、前記撹拌部材本体の回転により、前記自由端が前記光透過用窓に摺擦するワイパである、請求項9に記載の現像カートリッジ。
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