JP2010079005A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械的な可動部を用いない光学系により焦点距離を変化させることができる撮像装置の技術を提供する。
【解決手段】本撮像装置は、被写体側の第1のレンズ(凹レンズ2)、撮像素子側の第2のレンズ(凸レンズ7)、及び撮像素子8を備え、第1と第2のレンズの間の光路において調光ミラー(3,6)が配置される。調光ミラーは、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる。調光ミラーが透過状態の時、被写体側から、第1のレンズ、調光ミラー、及び第2のレンズを経由して撮像素子8に結像される第1の光路P1が形成され、調光ミラーが反射状態の時、更に反射素子(4,5)を経由して撮像素子8に結像される第2の光路P2が形成される。撮像素子8により、第1の光路P1による第1の画像を撮像し、第2の光路P2による第2の画像を撮像する。
【選択図】図1
【解決手段】本撮像装置は、被写体側の第1のレンズ(凹レンズ2)、撮像素子側の第2のレンズ(凸レンズ7)、及び撮像素子8を備え、第1と第2のレンズの間の光路において調光ミラー(3,6)が配置される。調光ミラーは、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる。調光ミラーが透過状態の時、被写体側から、第1のレンズ、調光ミラー、及び第2のレンズを経由して撮像素子8に結像される第1の光路P1が形成され、調光ミラーが反射状態の時、更に反射素子(4,5)を経由して撮像素子8に結像される第2の光路P2が形成される。撮像素子8により、第1の光路P1による第1の画像を撮像し、第2の光路P2による第2の画像を撮像する。
【選択図】図1
Description
本発明は、カメラ(撮像装置)等に関し、特に、光学系や高解像度化処理に関する。
(1)ズームレンズ等の機械的な可動部を用いる光学系(機械補正方式)による撮像装置は、レンズ(可動部)を機械的に移動させることで焦点距離を変化させる。
特開2004−279556号公報(特許文献4)には、機械的な可動部を有さずに焦点距離を変化させる撮像装置について記載されている。この技術では、撮像素子に対し焦点を同じくする2つの光学系を有し、各光学系に透過率可変素子を含む。
(2)高解像度化処理の従来技術例として、超解像処理がある。超解像処理においては、2枚以上の画像フレームの入力に基づき、入力画像フレーム中の被写体の動きに応じて画像フレームの画素数を増加して高解像度の出力画像フレームを得る処理を行う。
超解像処理の例について、特開平8−336046号公報(特許文献1)、特開平9−69755号公報(特許文献2)、特開2008−85411号公報(特許文献3)等に記載されている。
(3)調光ミラーに関する技術として、非特許文献4等に記載されているものがある。この調光ミラー(エレクトロクロミックデバイス)は、電気的に光学特性が可変される素子(透過率可変素子)であり、印加電圧制御により光の透過状態と反射状態とを切り替え可能である。
特開平8−336046号公報
特開平9−69755号公報
特開2008−85411号公報
特開2004−279556号公報
青木伸 "複数のデジタル画像データによる超解像処理",Ricoh Technical Report pp.19-25, No.24, NOVEMBER, 1998
清水雅夫 "画像変形を表すNパラメータの高精度同時推定法と超解像への応用",Vol.45, No.SIG_13(CVIM_10)(20041215) pp. 83-98 社団法人情報処理学会
清水雅夫 "画像間モーションパラメータ同時推定法と超解像への応用", I-499,画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2004)
"調光ミラー"、産業技術総合研究所、インターネット<URL:http://www.aist.go.jp/aist_j/research/patent/2005/04_2/index.html>
従来のズームレンズなどの機械的な可動部を用いる光学系による撮像装置は、可動部の空間を要するので、装置として必要なサイズが大きい。このような撮像装置を例えば携帯端末機器などの小さい機器に搭載することは難しい。
本発明の主な目的は、機械的な可動部を用いない光学系により焦点距離を変化させることができる撮像装置の技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。前記目的を達成するために、本発明の代表的な実施の形態は、モータ等の機械的な可動部を用いない光学系により焦点距離(光路距離)を変化させることができる撮像装置の技術であり、以下に示す構成を有することを特徴とする。
本撮像装置は、例えば、被写体側の第1のレンズ、撮像素子側の第2のレンズ、及び撮像素子を備える撮像装置であって、前記第1と第2のレンズの間の光路において調光ミラーが配置され、前記調光ミラーは、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる素子であり、前記調光ミラーが透過状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記調光ミラー、及び前記第2のレンズを経由して前記撮像素子に結像される第1の光路が形成され、前記調光ミラーが反射状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記調光ミラー、反射素子、及び前記第2のレンズを経由して前記撮像素子に結像される第2の光路が形成され、前記第1と第2のレンズの間において前記第1の光路よりも前記第2の光路の方が長く、前記撮像素子により、前記第1の光路による第1の画像を撮像し、前記第2の光路による第2の画像を撮像すること、を特徴とする。
本撮像装置は、被写体側のレンズと撮像素子との間の光路において調光ミラーを設け、調光ミラーの状態を電気的に制御(印加電圧制御)することで、被写体側のレンズから撮像素子までの焦点距離(光路距離)を変化させる構成である。調光ミラーは、印加電圧を変化させることで、高い可視光透過率の透過(透明)状態と、高い可視光反射率(低い可視光透過率)の反射(鏡)状態との間で変化する特性を持つ。
本撮像装置において、調光ミラーの透過状態時に形成される第1の光路と、反射状態時に形成される第2の光路とを有し、第1と第2の光路は、光路距離が異なる。各素子の配置により、例えば第1の光路に対し、第2の光路では光路距離が伸び少し長い。
本撮像装置は、例えば瞬時に上記調光ミラーの2つの状態を切り替え、焦点距離の異なる第1と第2の光路に応じた2種類の画像(第1と第2の画像)を撮像素子により撮影する。撮像素子において、相対的に短い第1の光路を通じて、第1の画像が得られ、また、相対的に長い第2の光路を通じて、第1の画像とは大きさが異なり相似である第2の画像が得られる。
更に、本撮像装置は、上記2種類の画像のデータを用いて、所定の処理を施すようにしてもよい。例えば、本撮像装置は、2種類の画像のデータを用いて、撮像素子の持つ解像度よりも高い解像度の画像を得る高解像度化処理を行う。この高解像度化処理は、例えば超解像処理を用いる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明の代表的な実施の形態によれば、機械的な可動部を用いない光学系により焦点距離を変化させることができる撮像装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施の形態の撮像装置に関する要点などは以下である。
従来技術では、静止した被写体をカメラ(撮像装置)によって撮影した場合、その2つの連続したフレーム(画像)の内容が大きく変化せず、これらのフレームに対し仮に超解像処理(高解像度化処理)を適用しても効果が小さい可能性がある。また、複数のフレームを用いて超解像処理(高解像度化処理)を行う際、物体(被写体)の動きが不定であるので、その検索の処理(サブ画素探索処理など)のために、計算量が大きくなるといった問題がある。
このような問題に対し、本実施の形態の撮像装置では、図1等に示すように、印加電圧を変化させることで調光ミラーの状態を透明と鏡とで変化させることにより光の経路を2つに分け、被写体側のレンズの通過後から撮像素子までの光路距離を変化させる。これにより、本カメラや被写体が静止していても、本カメラで撮影された画像は、大きさが異なる2つの画像による映像になる。これにより当該2つの画像に対する超解像処理(高解像度化処理)の効果が大きくなる。また、上記撮影された2つの画像は大きさが異なる相似な絵となり、奥行き方向のみの検索の処理となるので、計算量が削減される。
(実施の形態1)
図1等を用いて、本発明の実施の形態1の撮像装置(超解像カメラ)について説明する。図1において、本撮像装置の構成を示している。本撮像装置は、超解像による高解像度撮影機能付きのカメラである。本撮像装置は、撮像部1と処理部100を備える。撮像部1は、被写体側aから順に、第1の方向Dxにおける第1の光路P1において、凹レンズ(対物レンズ)2、調光ミラー(第1の調光ミラー)3、調光ミラー(第2の調光ミラー)6、凸レンズ(変倍レンズ)7、及び撮像素子8が配置されている。また、第1の方向Dxの第1の光路P1におけるそれぞれの調光ミラー3,6に対し直交する第2の方向Dyを経由する第2の光路P2を有する。第2の光路P2において、調光ミラー3,6に対し90度の位置にミラー(反射素子)4,5が配置されている。第1の調光ミラー3で90度反射された光は、第1のミラー4で90度反射されて第1の方向Dxに進み、第2のミラー5で90度反射され第2の方向Dyを戻り、第2の調光ミラー6で90度反射され、第1の光路P1に重なる。
図1等を用いて、本発明の実施の形態1の撮像装置(超解像カメラ)について説明する。図1において、本撮像装置の構成を示している。本撮像装置は、超解像による高解像度撮影機能付きのカメラである。本撮像装置は、撮像部1と処理部100を備える。撮像部1は、被写体側aから順に、第1の方向Dxにおける第1の光路P1において、凹レンズ(対物レンズ)2、調光ミラー(第1の調光ミラー)3、調光ミラー(第2の調光ミラー)6、凸レンズ(変倍レンズ)7、及び撮像素子8が配置されている。また、第1の方向Dxの第1の光路P1におけるそれぞれの調光ミラー3,6に対し直交する第2の方向Dyを経由する第2の光路P2を有する。第2の光路P2において、調光ミラー3,6に対し90度の位置にミラー(反射素子)4,5が配置されている。第1の調光ミラー3で90度反射された光は、第1のミラー4で90度反射されて第1の方向Dxに進み、第2のミラー5で90度反射され第2の方向Dyを戻り、第2の調光ミラー6で90度反射され、第1の光路P1に重なる。
処理部100は、コントローラ9、スイッチ10、第1のフレームバッファ(第1画像格納部)11、第2のフレームバッファ(第2画像格納部)12、高解像度化処理回路13(例えばサブ画素探索回路などを含む)等を備える回路である。処理部100は、例えばIC化された構成である。撮像素子8の出力(撮影した画像の信号)は、スイッチ10に接続されている。
それぞれの調光ミラー3,6は、コントローラ9からの制御(c1,c2)により印加される電圧により、高い可視光透過率の透明状態(第1の状態)と、高い可視光反射率の鏡状態(第2の状態)とが切り替えられる光学素子(エレクトロクロミックデバイス)である。調光ミラー3,6に関しては、公知技術を使用することができる。尚わかりやすいように調光ミラーをミラー等に対し区別して丸印(制御入力有りを示す)を付けて図示する。
第1の光路P1は、両方の調光ミラー3,6が透明状態の時に形成され、相対的に短い直線状である。第1の光路P1では、被写体側aから、凹レンズ2、第1の調光ミラー3、第2の調光ミラー6、凸レンズ7の順で経由し、撮像素子8に入力される。
第2の光路P2は、両方の調光ミラー3,6が鏡状態の時に形成され、相対的に長い、凸状に迂回する形状である。第2の光路P2では、被写体側aから、凹レンズ2、第1の調光ミラー3、第1のミラー4、第2のミラー5、第2の調光ミラー6、凸レンズ7の順で経由し、撮像素子8に入力される。
各調光ミラー及びミラー等の素子(3,4,5,6)は、光軸(第1の方向Dx)に対して例えば45度傾いた配置である。尚この傾斜角度は適宜変更が可能である。凹レンズ2、ミラー5,6、凸レンズ7、撮像素子8等は従来技術である。ミラー5,6は高い可視光反射率の特性を持つ。
コントローラ9からの印加電圧制御により、両方の調光ミラー3,6が透明状態にされる時、被写体側aからの光は、凹レンズ2から凸レンズ7に至る直線的な第1の光路P1を通り、撮像素子8に第1の像(第1の画像G1)を結ぶ。
また、コントローラ9からの印加電圧制御により、両方の調光ミラー3,6が鏡状態にされる時、被写体側aから凹レンズ2を通った光は、各素子(3,4,5,6)で90度反射されて凸レンズ7に至る第2の光路P2を通り、撮像素子8に第2の像(第2の画像G2)を結ぶ。
第2の光路P2は、第1の光路P1よりも、ミラー4,5を経由する分、凹レンズ2と凸レンズ7との間の光路距離が大きくなる。第2の方向Dyにおける調光ミラー3,6とミラー4,5との距離をYとすると、第1の経路P1と第2の経路P2との光路距離の差は2Yである。そのため、第2の光路P2の時は、撮像素子8に結ぶ像(G2)の大きさが、第1の光路P1の時の像(G1)と比較して小さくなる。
コントローラ9は、制御により第1の光路P1を選択した場合、スイッチ10を第1のフレームバッファ(第1画像格納部)11側に切り替えて撮像素子8からの第1の画像(G1)のデータを格納する。また、コントローラ9は、制御により第2の光路P2を選択した場合、スイッチ10を第2のフレームバッファ(第2画像格納部)12側に切り替えて撮像素子8からの第2の画像(G2)のデータを格納する。
第1の光路P1により第1のフレームバッファ11に格納する第1の画像G1を、原画像と称する。第2の光路P2により第2のフレームバッファ12に格納する第2の画像G2を、相似画像と称する。第2の画像G2は、原画像(第1の画像G1)に対しほぼ相似で大きさが少し小さい画像となる。
このように、本撮像装置は、原画像(G1)と、それにほぼ相似で大きさの異なる相似画像(G2)との2つの画像を得る。本撮像装置(コントローラ9)は、上記2つの光路(調光ミラー3,6の状態)の切り替え及び撮影を例えば即時(瞬時)に行う。もしくは、当該切り替え及び撮影を、ある一定の時間間隔によって行うようにしてもよい。
また、処理部100において、上記2つの画像(G1,G2)のデータを入力として、高解像度化処理回路13により高解像度化処理(後述)を行い、これにより高解像度化された画像(G3)を得ることができる。得られた画像(G3)のデータは、外部(例えばストレージ)へ出力可能である。
なお、光学系及び撮像素子8を含む撮像部1と、高解像度化処理回路13などを含む処理部100とを別の装置として構成し、それらを接続して使用するシステムなども可能である。
図2を用いて、2群ズームレンズと呼ばれるズームレンズ(レンズの機械的な移動を含む光学系)の原理を説明する。図2(a)は望遠(テレ)、図2(b)は広角(ワイド)を示す。図2(a)テレの場合、焦点位置Fに像g1が結ばれるとする。被写体側aから、凹レンズ21、凸レンズ22が配置されており、それらのレンズ間距離がL1とする。この時、凸レンズ22と焦点位置Fとの距離(焦点距離)をD1とする。
図2(b)ワイドの場合、図2(a)と比較して、凹レンズ21と凸レンズ22の両者を互いに遠ざかる方向に移動させてレンズ間距離をL1からL2へ延ばした場合、図2(a)と同じ焦点位置Fに、図2(a)の場合の像g1よりも縮小された像g2が結ばれる。この時、凸レンズ22と焦点位置Fとの距離(焦点距離)をD2とする(D2<D1)。
続いて、図3を用いて、図2とは異なり凸レンズ22を固定する場合における、テレとワイドにおける焦点位置のズレについて説明する。
図3(a)テレの場合、図2(a)と同様である。焦点位置F1に像g1が結ばれるとする。凸レンズ22の位置を固定としてB1とする。
図3(b)ワイドの場合、凸レンズ22の位置B1を固定したまま、凹レンズ21を、両レンズ(21,22)間の距離L1が大きくなるように動かす(L1→L1’)。即ち凹レンズ21をaへ向かって移動させる。この場合、図2と同じく、図3(a)の像g1に比較して小さい像g2が結ばれる。ただし、この像g2の焦点位置F2は、図3(a)の焦点位置F1とは異なる。即ち、凸レンズ22の位置B1から距離D1’の位置が焦点位置F2となる(D1’<D1)。焦点位置F1と焦点位置F2とのズレの距離をL3とする。
上記原理では、レンズ(凹レンズ21)を機械的に移動させることで、レンズ間距離を変更し、焦点位置に結ぶ像の大きさを変えている。一方、本実施の形態では、特徴として、レンズを機械的に移動させることなく、調光ミラー3,6を用いることにより、レンズ間距離(凹レンズ2と凸レンズ7の間の光路距離)を変更し、これにより撮像素子8に結ぶ像の大きさを変えるものである。図1において、調光ミラー3,6を透明状態にして第1の光路P1を選択した場合は、ちょうど、図3(a)テレの場合に該当し、調光ミラー3,6を鏡状態にして第2の光路P2を選択した場合は、ちょうど、図3(b)ワイドの場合に該当する。
このような原理に基づき、実施の形態1(図1)の構成により、機械的な可動部を用いずに、2つの画像(G1,G2)及び高解像度化された高品位の画像(G3)が得られる。
(実施の形態2)
次に、図4等を用いて、実施の形態2の撮像装置について説明する。図4において、実施の形態2の撮像装置の撮像部1を示している。
次に、図4等を用いて、実施の形態2の撮像装置について説明する。図4において、実施の形態2の撮像装置の撮像部1を示している。
前記実施の形態1(図1)の構成において第2の光路P2を選択すると、原画像(G1)に比較して小さな相似画像(G2)を得ることが可能であるが、図3(a),(b)に示すように焦点位置(F1,F2)が変わってしまい、撮像素子8上にピントのぼけた画像が結ばれる可能性がある。
そこで、実施の形態2では、そのための焦点位置補正(焦点補正)を行う構成である。まず図3で原理を示せば、図3(c)のように、凹レンズ21と凸レンズ22との間に、焦点補正を行う光学素子(焦点補正用光学素子)23を配置する。この焦点補正用光学素子23として、実施の形態2では、図4に示すように、凹レンズ2と凸レンズ7との間、第2の光路P2の途中に、焦点補正用の凹レンズ24を配置する。この凹レンズ24は、焦点補正が可能であれば、他の光学素子を用いても構わない。
図4の撮像部1において、図1の構成との違いは、第2の光路P2上、特にミラー4とミラー5の間に、焦点補正用の凹レンズ24が配置されていることである。上記焦点補正用光学素子23(凹レンズ24)により焦点補正した結果、図3(c)に示すように、焦点位置F3に像g3が結ばれる。凸レンズ22と焦点位置F3との距離がD1’からD1’’に補正されている(D1’’≒D1)。
上記焦点補正により、実施の形態2では、第1の光路P1の時、像g1に相当する第1の画像G1が得られ、第2の光路P2の時、像g3に相当する第2の画像G2が得られる。
また、上記焦点補正により、図3(c)の焦点位置F3について、図3(a)の場合とまったく同じ焦点位置F1に結像するようにした場合(D1’’=D1)、像g1と像g3がまったく同じ大きさの像になる。
このように2つの像(g1,g3)の大きさが一致してしまう場合、即ち実施の形態2の画像G1,G2の被写体の大きさが一致してしまう場合、高解像度化処理回路13による処理が意味をなさなくなる。高解像度化処理においては、入力とする2つの画像(G1,G2)の大きさが1画素分でも異なるのであれば、画質向上効果が得られる。しかし、上記一致してしまう場合のように入力画像間に差異が無い場合は高解像度化処理が不可能であり、画質向上効果は得られない。
従って、本実施の形態2で光学素子23(凹レンズ24)により補正する焦点位置F3については、図3(a)テレの場合の焦点位置F1とは完全には一致しないように、即ち少しだけズレを持つように設計する。これにより、高解像度化処理回路13による処理が有効となる。
なお、第2の光路P2により撮像素子8上に結ぶ像g3(G2)は、像g1(G1)に対して僅かにピントがずれていたとしても、高解像度化処理回路13での処理(サブ画素探索処理(画素サンプリング処理)など)には大きな影響を与えない。即ち高解像度化処理を問題無く行うことができる。
上記焦点補正を行う実施の形態2の構成によって、僅かに大きさの異なる2つの画像(G1,G2)を得ることができ、これらを用いて高解像度化処理により高品位の画像(G3)を得ることができる。
高解像度化処理回路13による高解像度化処理について補足する。本高解像度化処理は、公知の超解像処理(例えば特許文献1,2、非特許文献1,2,3等を参照)を適用することができる。実施の形態の構成により、被写体や撮像装置の位置に動きが無くても超解像処理を行うことができる。
高解像度化処理回路13での高解像度化処理において、例えば、画像間の位置合わせ処理(サブ画素探索処理)、及び超解像処理(画素補間処理などを含む)などの必要な処理を含む。
位置合わせ処理(サブ画素探索処理)では、動きベクトル探索アルゴリズム等を用いる(例えば非特許文献2)。位置合わせ処理(サブ画素探索処理)では、原画像(第1の画像G1)の各画素が、相似画像(第2の画像G2)においてどの位置に移動しているかを、1画素以下の単位(サブ画素、例えば1/2画素や1/4画素など)で探索する処理、言い換えれば2つの画像(G1,G2)間の被写体の動き(関係)の計算を行う。サブ画素は、各画素の中間の画素位置を仮想的に表したものである。
高解像度化処理回路13での超解像処理により、入力された複数の画像フレーム(本実施の形態の2つの画像G1,G2)を合成し、画素数を増やして高解像度化した、元の解像度(撮像素子8が持つ解像度)よりも高い解像度の1枚の画像(G3)を得る。
なお、本実施の形態では、特徴として、画像処理の拡大・縮小処理による被写体の大小ではなく、光軸(光路)の長さの変化や、レンズによる被写体の大小(2つの画像G1,G2)によるものであり、画素は離散的である。よって、上記位置合わせ処理によって大画像(G1)を縮小して小画像(G2)に合わせる際、2つの画像は完全に同じにはならない。従って、これらの画像に対する超解像処理が有効である。
また、本実施の形態で、コントローラ9による瞬時の切り替え制御であっても、調光ミラー3,6の状態変化に要する時間がかかるため、時間軸上の2つの画像フレーム(G1,G2)が得られる。従って、これらの画像に対する超解像処理が有効である。
また、得られた2つの画像(G1,G2)のうち一方の画像にしか写っていない領域(対応点が見つからない領域)については、その画素領域をそのまま出力する方法、あるいは、1枚による超解像処理を適用する方法、等により対応する。
(実施の形態3)
次に、図5において、実施の形態3の撮像装置の撮像部1の構成を示している。図5に示す実施の形態3では、前記実施の形態2(図4)の構成に対し、第2の調光ミラー6を、ハーフミラー25に置き換えて、調光ミラーを1つにした構成である。実施の形態3では、調光ミラーの数を1つにできる利点がある。
次に、図5において、実施の形態3の撮像装置の撮像部1の構成を示している。図5に示す実施の形態3では、前記実施の形態2(図4)の構成に対し、第2の調光ミラー6を、ハーフミラー25に置き換えて、調光ミラーを1つにした構成である。実施の形態3では、調光ミラーの数を1つにできる利点がある。
図5のハーフミラー25は、特性として、第1の光路P1の調光ミラー3側からの光についてはそのまま透過し、第2の光路P2のミラー5側からの光については反射する。調光ミラー3が透明状態の時、光は第1の光路P1を経て、ハーフミラー25を通り、撮像素子8に向かう。この時、第2の光路P2からの光は、ハーフミラー25に対し、わずかしか届かないため、ハーフミラー25は、単に第1の光路P1の光を通すだけである。一方、調光ミラー3が鏡状態の時、光は第2の光路P2を経て、ミラー5側からハーフミラー25に入射する。この時、第1の光路P1を経てハーフミラー25に入射する光はわずかである。よって、第2の光路P2からの光は、ハーフミラー25により90度反射されて、撮像素子8へ向かう。
(実施の形態4)
次に、図6等を用いて、実施の形態4について説明する。図6において、実施の形態4の撮像装置の撮像部1の構成を示している。実施の形態4では、複数の調光ミラーを含んでなる積層調光ミラーを用いて光路距離を変化させる構成である。
次に、図6等を用いて、実施の形態4について説明する。図6において、実施の形態4の撮像装置の撮像部1の構成を示している。実施の形態4では、複数の調光ミラーを含んでなる積層調光ミラーを用いて光路距離を変化させる構成である。
前記図1(実施の形態1)において、第1の光路P1と第2の光路P2との光路距離の差は、第1の調光ミラー3と第1のミラー4との距離Y、及び第2のミラー5と第2の調光ミラー6との距離Yの合計2Yである。従って、第1の光路P1と第2の光路P2との光路距離の差2Yが比較的大きく、例えば図4(実施の形態2)の構成のように焦点位置補正の必要があった。
図6に示す実施の形態4では、被写体側aから凹レンズ2を経て入射する光は、第1のミラー31によって反射(90度)され、第2の方向Dy、第1の積層調光ミラー32に向かう。第1の積層調光ミラー32では、印加電圧コントローラ30(前記コントローラ9と同じでもよい)からの印加電圧制御により選択される所望の反射状態で光が反射(90度)される。第1の積層調光ミラー32によって反射された光は、第1の方向Dx、第2の積層調光ミラー33に向かう。第2の積層調光ミラー33においても同様に所望の反射状態で光が反射(90度)され、第2の方向Dyを戻り第2のミラー34へ向かう。第2の積層調光ミラー33からの光は、第2のミラー34で反射(90度)され、凸レンズ7を経て撮像素子8へ入射する。
このように、実施の形態4では、基本的な光路Pは1つであるが、積層調光ミラー32,33での反射状態を印加電圧コントローラ30によって選択制御することで、レンズ(2,7)間の光路距離が変化する。なお積層調光ミラー32,33は同様の構成である。
図7において、積層調光ミラー32,33(特に第1の積層調光ミラー32)の詳しい構成例を示している。積層調光ミラー32は、基盤と調光薄膜からなる調光ミラー部を、複数、積層した構造であり、それぞれの調光ミラー部の状態(透過と反射)が、印加電圧コントローラ30により制御される。例えば、基盤41(光透過性のガラス等)と、基盤41面に形成される調光薄膜51とからなる調光ミラー部s1が、前面に設けられ、同様の調光ミラー部s2,s3,s4が背面側に順に密着して積層されている。複数の調光ミラー部(s1〜s4)による複数の各面(調光薄膜)は、実施の形態1等と同様の調光ミラーの特性を有する。調光薄膜は、印加電圧コントローラ30により印加電圧が制御され、これにより透明状態と反射状態とが切り替えられる。なお、それぞれの調光薄膜(51〜54)は、図7では基盤(41〜44)と比較して相応の厚みがあるように示しているが、実際にはごく薄く、そのため、調光ミラー部(s1〜s4)の厚みは、ほぼ基盤(41〜44)の厚みによって表されると考えてよい。調光ミラー部(基盤)の厚みをdとする。
光路Pにおいて、積層調光ミラー32に対し、第2の方向Dyでの入射経路(入射光、第1のミラー31で反射された光)、及び第1の方向Dxでの出射経路(出射光)を有する。出射経路(出射光)は、積層調光ミラー32のうち選択された調光ミラー部による反射光であり、制御状態に応じて複数、本例ではP11〜P14の4つを有する。なお、積層調光ミラー32に対する光の入射角度θ(積層調光ミラー32の配置傾斜角度)を45度としている。この角度θは特に限定されない。
積層調光ミラー32,33では、複数の面(s1〜s4)のうちある面が鏡状態(他の面は透明状態)のときの光路長と、それとは異なる面が鏡状態(他の面は透明状態)のときの光路長とにおいて、それらの光路長を僅かに変化させることができる。
反射面(s1〜s4)の選択制御により、第1の調光薄膜51を鏡状態にすると、入射光は、第1の調光薄膜51で反射され、第1の反射光(出射経路)P11となる。第1の調光薄膜51を透明状態、且つ第2の調光薄膜52を鏡状態にすると、入射光は、第2の調光薄膜52で反射され、第2の反射光(出射経路)P12となる。第1の調光薄膜51及び第2の調光薄膜52を透明状態、且つ第3の調光薄膜53を鏡状態にすると、入射光は、第3の調光薄膜53で反射され、第3の反射光(出射経路)P13となる。第1の調光薄膜51、第2の調光薄膜52、及び第3の調光薄膜53を透明状態、且つ第4の調光薄膜54を鏡状態にすると、入射光は、第4の調光薄膜54で反射され、第4の反射光(出射経路)P14となる。
図7のnで示す距離は、隣接する光路距離の差である。nはYよりもずっと小さい。例えば、第1の面(s1)を反射状態とした時の第1の光路長(出射経路P11)と、第2の面(s2)を反射状態とした時の第2の光路長(出射経路P12)とにおいて、それらの光路距離の差がnである。また、調光ミラー部(基盤)の厚さd、傾斜角度θ=45度に基づき、n=√2×dである。
第1の積層調光ミラー32且つ第2の積層調光ミラー33における第1の調光ミラー部(s1)を反射状態にしたときの光路(P11)の光路距離を基準にする。印加電圧コントローラ30により2つの積層調光ミラー32,33を同時に、同様の状態に制御する。これにより、隣接する光路における光路距離の差は、2nとなる。同様に、積層調光ミラー32,33の各面の選択制御により、光路距離の差を、基準0に対し、2n,4n,6nといったように変化させることができる。
なお、本実施の形態4のようにすべての調光ミラー部(s1〜s4)(基盤(41〜44))の厚さ(d)を同じ構成としてもよいし、変形例として、それらの厚さ(d)を異ならせることで隣接の光路の距離の差を異ならせる構成としてもよい。前述の厚さ(d)、傾斜角度(θ)、積層数などを変更した構成により、様々な光路距離を選択可能な構成とすることができる。
このように、本実施の形態4では、光路P全体において、積層調光ミラー32,33の制御により、基準となる光路長(P11)に対して僅かな距離の違い(2n)を加えることにより、撮像素子8上に少しずつ異なる大きさを持つ複数の像、例えば画像G11〜G14の4つを結ぶことができる。また、これら複数の像(G11〜G14)を用いて、前述同様に、処理部100で高解像度化処理を行うことで、高解像度化された画像(G3)を得ることができる。
なお、実施の形態4では、光路距離の変化が僅かなので、前記図3,図4を用いて説明したような焦点補正手段を必要としない。
(実施の形態5)
次に、図8において、実施の形態5の撮像装置の撮像部1の構成を示している。前述の実施の形態では撮像素子8を1つとしたが、実施の形態5では、2つ以上の撮像素子(それに対応する光学系及び光路)、図8では3つの撮像素子81〜83を設け、前述同様に調光ミラーを用いて光路を切り替える構成である。2つ以上の撮像素子を備えることで、前述同様の電気的制御により、ほぼ同時に、それら撮像素子ごとに相似な画像、本例では3つの撮像素子81〜83での3つの画像(G21〜G23)を得ることができる。また、取得した映像(G21〜G23)を用いて、前述同様に処理部100の高解像度化処理回路13での処理を行い高解像度化された画像(G3)を得ることができる。
次に、図8において、実施の形態5の撮像装置の撮像部1の構成を示している。前述の実施の形態では撮像素子8を1つとしたが、実施の形態5では、2つ以上の撮像素子(それに対応する光学系及び光路)、図8では3つの撮像素子81〜83を設け、前述同様に調光ミラーを用いて光路を切り替える構成である。2つ以上の撮像素子を備えることで、前述同様の電気的制御により、ほぼ同時に、それら撮像素子ごとに相似な画像、本例では3つの撮像素子81〜83での3つの画像(G21〜G23)を得ることができる。また、取得した映像(G21〜G23)を用いて、前述同様に処理部100の高解像度化処理回路13での処理を行い高解像度化された画像(G3)を得ることができる。
図8の構成において、被写体側aから、凹レンズ2を経て、それぞれの凸レンズ71〜73及び撮像素子81〜83へ入射する、3つのそれぞれの光路P21〜P23を有する。まず、第1の方向Dxの直線状の第1の光路P21において、被写体側aから順に、凹レンズ2、第1の調光ミラー61、第1の凸レンズ71、第1の撮像素子81が配置されている。第1の光路P21は、第1の調光ミラー61が透過状態の時に形成され、第1の凸レンズ71を経由して第1の撮像素子81に入射し第1の画像G21が結ばれる。
また、第2の方向Dyでは、第1の光路P21に対して並列に、所定の距離(Y1,Y2)を置いて、第2の光路P22、第3の光路P23が形成される。第1の光路P21の調光ミラー61、凸レンズ71、撮像素子81の位置に対応して、それぞれの光路の各素子が配置されている。
第2の光路P22は、第1の調光ミラー61が鏡状態で且つ第2の調光ミラー62が鏡状態の時に形成され、第2の凸レンズ72を経由して第2の撮像素子82に入射し第2の画像G22が結ばれる。第1の光路P21と第2の光路P22の光路距離の差はY1である。
第3の光路P23は、第1の調光ミラー61が鏡状態で且つ第2の調光ミラー62が透明状態の時に形成され、ミラー63で反射された光が第3の凸レンズ73を経由して第3の撮像素子83に入射し第3の画像G23が結ばれる。第2の光路P22と第3の光路P23の光路距離の差はY2である。
(実施の形態6)
次に、図9において、実施の形態6の撮像装置の撮像部1の構成を示している。実施の形態6では、実施の形態5(図8)の構成に、焦点補正用光学素子91,92を追加配置した構成である。焦点補正用光学素子91,92の役割は前述同様(図3,図4等)である。
次に、図9において、実施の形態6の撮像装置の撮像部1の構成を示している。実施の形態6では、実施の形態5(図8)の構成に、焦点補正用光学素子91,92を追加配置した構成である。焦点補正用光学素子91,92の役割は前述同様(図3,図4等)である。
図9において、第2の光路P22上、第2の調光ミラー62と第2の撮像素子82(凸レンズ72)との間に、第1の焦点補正用光学素子91(凹レンズ)が配置される。第3の光路P23上、ミラー63と第3の撮像素子83(凸レンズ73)との間に、第2の焦点補正用光学素子92が配置される。
上記焦点補正によって、3つの撮像素子81〜83で、僅かに大きさの異なる3つの画像(G21〜G23)を得ることができ、これらを用いて前述同様に高解像度化処理による画像(G3)を得ることができる。
(実施の形態7)
次に、図10において、実施の形態7の撮像装置の撮像部1の構成を示している。実施の形態7の構成では、実施の形態6(図9)の構成における焦点補正用光学素子(91,92)等の要素を、積層調光ミラー64,65によって置き換えた構成である。
次に、図10において、実施の形態7の撮像装置の撮像部1の構成を示している。実施の形態7の構成では、実施の形態6(図9)の構成における焦点補正用光学素子(91,92)等の要素を、積層調光ミラー64,65によって置き換えた構成である。
図10において、第2の光路P22上、前記第2の調光ミラー62に代わり、第1の積層調光ミラー64が配置され、その後には前記第1の焦点補正用光学素子91は配置されない。また、第3の光路P23上、前記ミラー63に代わり、第2の積層調光ミラー65が配置され、その後には前記第2の焦点補正用光学素子92は配置されない。
積層調光ミラー64,65は、前述同様(図7等)の構成であり、印加電圧制御により、僅かな光路距離の差を利用して、焦点補正が可能である。
上記焦点補正によって、3つの撮像素子81〜83で、僅かに大きさの異なる3つの画像(G21〜G23)を得ることができ、これらを用いて前述同様に高解像度化処理による高品位の画像(G3)を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、撮像装置及びそれを搭載する機器などに利用可能である。
1…撮像部、2…凹レンズ、3,6…調光ミラー、4,5…ミラー、7…凸レンズ、8…撮像素子、9…コントローラ、10…スイッチ、11,12…フレームバッファ、13…高解像度化処理回路、21…凹レンズ、22…凸レンズ、23…光学素子(焦点補正用光学素子)、24…凹レンズ、25…ハーフミラー、31,34…ミラー、32,33…積層調光ミラー、30…印加電圧コントローラ、41〜44…基盤、51〜54…調光薄膜、61,62…調光ミラー、63…ミラー、64,65…積層調光ミラー、71〜73…凸レンズ、81〜83…撮像素子、91,92…光学素子(焦点補正用光学素子)、100…処理部、P1,P2,P11〜P14,P21〜P23…光路、G1,G2,G3…画像。
Claims (12)
- 被写体側の第1のレンズ、撮像素子側の第2のレンズ、及び撮像素子を備える撮像装置であって、
前記第1と第2のレンズの間の光路において調光ミラー及び反射素子が配置され、
前記調光ミラーは、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる素子であり、
前記調光ミラーが透過状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記調光ミラー、及び前記第2のレンズを経由して前記撮像素子に結像される第1の光路が形成され、
前記調光ミラーが反射状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記調光ミラー、前記反射素子、及び前記第2のレンズを経由して前記撮像素子に結像される第2の光路が形成され、
前記第1と第2のレンズの間において前記第1の光路よりも前記第2の光路の方が長く、
前記撮像素子により、前記第1の光路による第1の画像を撮像し、前記第2の光路による第2の画像を撮像すること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
前記調光ミラーの状態を瞬時に切り替えることで、前記第1の光路による第1の画像と、前記第2の光路による第2の画像とを撮像すること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項2記載の撮像装置において、
前記撮像された第1と第2の画像を入力として高解像度化処理を行い高解像度化された第3の画像を出力する高解像度化処理回路を有すること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項3記載の撮像装置において、
前記高解像度化処理回路による処理は、前記撮像素子が持つ解像度よりも高い解像度による前記第3の画像を生成する、超解像処理であること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
前記第1と第2のレンズの間において、直線的な第1の方向に、前記調光ミラーである、第1の調光ミラーと、第2の調光ミラーとが配置され、
前記第1の方向に対し交差する第2の方向において、前記第1の調光ミラーで反射された位置に、前記反射素子である第1の反射素子が配置され、
前記第1の反射素子で反射された位置に、前記反射素子である第2の反射素子が配置され、
前記第2の反射素子で反射された位置に、前記第2の調光ミラーが配置され、
前記第1の光路では、前記被写体側からの光が、順に、前記第1のレンズ、前記第1の調光ミラー、前記第2の調光ミラー、及び前記第2のレンズでそれぞれ透過され、
前記第2の光路では、前記被写体側からの光が、順に、前記第1のレンズで透過され、前記第1の調光ミラーで反射され、前記第1の反射素子で反射され、前記第2の反射素子で反射され、前記第2の調光ミラーで反射され、前記第2のレンズで透過されること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項5記載の撮像装置において、
前記第2の光路において、前記第1と第2の反射素子の間に、前記撮像素子に対する焦点位置補正のための焦点補正用光学素子が配置されること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
前記第1と第2のレンズの間において、直線的な第1の方向に、前記調光ミラーである第1の調光ミラーと、ハーフミラーとが配置され、
前記ハーフミラーは、一方の面で光を透過し、他方の面で光を反射する特性を有し、
前記第1の方向に対し交差する第2の方向において、前記第1の調光ミラーで反射された位置に、前記反射素子である第1の反射素子が配置され、
前記第1の反射素子で反射された位置に、前記反射素子である第2の反射素子が配置され、
前記第2の反射素子で反射された位置に、前記ハーフミラーが配置され、
前記第1と第2の反射素子の間に、前記撮像素子に対する焦点位置補正のための焦点補正用光学素子が配置され、
前記第1の光路では、前記被写体側からの光が、順に、前記第1のレンズ、前記第1の調光ミラー、前記ハーフミラー、及び前記第2のレンズでそれぞれ透過され、
前記第2の光路では、前記被写体側からの光が、順に、前記第1のレンズで透過され、前記第1の調光ミラーで反射され、前記第1の反射素子で反射され、前記焦点補正用光学素子で透過され、前記第2の反射素子で反射され、前記ハーフミラーで反射され、前記第2のレンズで透過されること、を特徴とする撮像装置。 - 被写体側の第1のレンズ、撮像素子側の第2のレンズ、及び撮像素子を備える撮像装置であって、
前記第1と第2のレンズの間の光路において、積層調光ミラーが配置され、
前記積層調光ミラーは、複数の調光ミラー部の積層から成り、
前記複数の調光ミラー部の各々は、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる素子であり、
前記複数の調光ミラー部の各々の状態の選択により、前記第1と第2のレンズの間の光路の距離が異なる複数の光路が形成され、
前記積層調光ミラーの第1層が反射状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記積層調光ミラー、及び前記第2のレンズを経由して前記撮像素子に結像される第1の光路が形成され、
前記積層調光ミラーの第1層が透過状態で第2層が反射状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記積層調光ミラー、及び前記第2のレンズを経由して前記撮像素子に結像される第2の光路が形成され、
前記第1と第2のレンズの間において前記第1の光路よりも前記第2の光路の方が長く、
前記撮像素子により、前記第1の光路による第1の画像を撮像し、前記第2の光路による第2の画像を撮像すること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項8記載の撮像装置において、
前記第1と第2のレンズの間の光路において、前記積層調光ミラーとして、第1の積層調光ミラーと第2の積層調光ミラーとが配置され、
前記第1と第2の積層調光ミラーの状態を同時に制御することで光路の距離の差が形成されること、を特徴とする撮像装置。 - 被写体側の第1のレンズ、撮像素子側の第2のレンズ、及び撮像素子を備える撮像装置であって、
前記第2のレンズ及び前記撮像素子を複数有し、
前記第1と第2のレンズの間の光路において第1の調光ミラー、第2の調光ミラーまたは反射素子が配置され、
前記調光ミラーは、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる素子であり、
前記第1の調光ミラーが透過状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記第1の調光ミラー、及び前記第2のレンズの1つを経由して前記撮像素子の1つに結像される第1の光路が形成され、
前記第1の調光ミラーが反射状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記第1の調光ミラー、前記第2の調光ミラーまたは反射素子、及び前記第2のレンズの他の1つを経由して前記撮像素子の他の1つに結像される第2の光路が形成され、
前記第1と第2のレンズの間において前記第1の光路よりも前記第2の光路の方が長く、
前記撮像素子の1つにより、前記第1の光路による第1の画像を撮像し、前記撮像素子の他の1つにより、前記第2の光路による第2の画像を撮像すること、を特徴とする撮像装置。 - 請求項10記載の撮像装置において、
前記第2の光路において、前記第1の調光ミラーと前記第2のレンズの他の1つとの間に、前記撮像素子の他の1つに対する焦点位置補正のための焦点補正用光学素子が配置されること、を特徴とする撮像装置。 - 被写体側の第1のレンズ、撮像素子側の第2のレンズ、及び撮像素子を備える撮像装置であって、
前記第2のレンズ及び前記撮像素子を複数有し、
前記第1と第2のレンズの間の光路において、調光ミラーが少なくとも1つ、及び積層調光ミラーが少なくとも1つ配置され、
前記調光ミラーは、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる素子であり、
前記積層調光ミラーは、複数の調光ミラー部の積層から成り、
前記複数の調光ミラー部の各々は、印加電圧制御により、光の透過状態と反射状態とが切り替えられる素子であり、
前記複数の調光ミラー部の各々の状態の選択により、前記第1と第2のレンズの間の光路の距離が異なる複数の光路が形成され、
前記調光ミラーが透過状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記調光ミラー、及び前記第2のレンズの1つを経由して前記撮像素子の1つに結像される第1の光路が形成され、
前記調光ミラーが反射状態で前記積層調光ミラーが反射状態の時、前記被写体側から、前記第1のレンズ、前記調光ミラー、前記積層調光ミラー、及び前記第2のレンズの他の1つを経由して前記撮像素子の他の1つに結像される第2の光路が形成され、
前記第1と第2のレンズの間において前記第1の光路よりも前記第2の光路の方が長く、
前記撮像素子の1つにより、前記第1の光路による第1の画像を撮像し、前記撮像素子の他の1つにより、前記第2の光路による第2の画像を撮像すること、を特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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CN112672027A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-04-16 | 维沃移动通信有限公司 | 摄像模组及电子设备 |
CN112954195A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-06-11 | 维沃移动通信有限公司 | 对焦方法、装置、电子设备及介质 |
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2008
- 2008-09-26 JP JP2008248142A patent/JP2010079005A/ja active Pending
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CN112672027A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-04-16 | 维沃移动通信有限公司 | 摄像模组及电子设备 |
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