JP2010077953A - 排気マニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガスの冷却性能を十分に確保するようにして、小型で生産性を向上させることができる排気マニホールドを提供すること。
【解決手段】集合通路26と冷却水通路28とが排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって延在するように構成された排気マニホールド20、21において、集合通路26の断面積αが排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成し、冷却水通路28の断面積βを排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かうに従って徐々に小さくなるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気マニホールドに関し、特に、内燃機関から排出される高温の排気ガスを冷却することができる排気マニホールドに関する。
自動車等の車両の内燃機関に設けられた排気マニホールドは、内燃機関の高出力化による排気温度の上昇のため、水冷式を採用したものがある。従来の水冷式の排気マニホールドは、内燃機関のシリンダヘッドに取付けられており、シリンダヘッドの各排気ポートに接続され、排気ポートを通して排気ガスが導入される複数の分岐管部と、分岐管部に取付けられ、分岐管部に導入された排気ガスを集合させる集合通路を有する集合管部と、集合管部に導入された排気ガスを冷却する冷却水が流通する冷却水通路を有する冷却水流通管部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成を有する排気マニホールドにあっては、集合通路の外方に冷却水通路が形成された複雑な構造であるため、集合管部および冷却水流通管部が一体化するように排気マニホールドが鋳物により成形されている。
従来のこの種の排気マニホールドとしては、図7、図8に示すようなものが知られている(例えば、特許文献2参照)。図7、図8において、排気マニホールド1は、シリンダヘッド2の複数の排気ポート2a(図示1つ)に接続され、排気ポート2aを通して排気ガスが導入される複数の分岐管部3と、分岐管部3に取付けられ、分岐管部3に導入された排気ガスを集合させる集合通路4を有する集合管部5と、集合管部5に導入された排気ガスを冷却する冷却水が流通する冷却水通路6を有する冷却水流通管部7とを備えており、冷却水流通管部7は、集合管部5の外周部に設けられている。
このように排気マニホールド1にあっては、鋳造用の金型に溶融金属を充填する際に、集合通路4と冷却水通路6とを確保するために、集合通路4と冷却水通路6にピン部材を挿入し、排気マニホールド1の母材の成形後に母材からピン部材を引き抜くようになっている。
このとき、ピン部材の引き抜きを容易に行うために、集合通路4および冷却水通路6の断面積を排気ガスの排出方向上流側(図8中、右方向)から下流側(図8中、左方)に向かって徐々に勾配を大きくして断面積α、βを徐々に大きくすることが考えられる。
また、集合通路4の断面を排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくすれば、排気ガスの圧力損失を小さくして排気性能を向上させることができるため、集合通路4の断面積αは、集合通路4の断面を排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように設定される。
特開平8−218865号公報 特開平11−34988号公報
しかしながら、このような従来の排気マニホールド1にあっては、ピン部材の引き抜きを容易にするとともに、排気ガスの圧力損失が低下するのを防止するために、集合通路4および冷却水通路6の断面積α、βを排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくすることが考えられるが、集合通路4および冷却水通路6の排気ガスの排出方向上流側の仕切り部8bの板厚t1が集合通路4および冷却水通路6の排気ガスの排出方向下流側の仕切り部8aの板厚t2に比べて大きくなってしまう。
このため、板厚t1に対応する仕切り部8bを形成するための溶融金属の流動量が多くなってしまうことになり、仕切り部8aを固化するのに多大な時間を要してしまい、排気マニホールド1の生産性が悪化してしまうという問題が発生してしまう。
また、集合通路4および冷却水通路6の排気ガスの排出方向上流側の分岐管部3から排出される排気ガスを十分に冷却することができずに、結果的に集合通路4に排出される排気ガスの冷却性能が低下してしまう。
仮に、集合通路4に排出される排気ガスの冷却性能を向上させるために、冷却水通路6の上流側の断面積を大きくして冷却水通路6の上流側に多くの冷却水を流通させることが考えられるが、冷却水通路6の上流側の断面積を大きくすると、排気マニホールド1が大型化してしまうという問題が発生してしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、排気ガスの冷却性能を十分に確保するようにして、小型で生産性を向上させることができる排気マニホールドを提供することを目的とする。
本発明に係る排気マニホールドは、上記目的を達成するため、(1)内燃機関の複数の排気ポートに連通する複数の分岐管部と、前記複数の分岐管部と一体的に設けられ、前記複数の分岐管部から排気される排気ガスが集合する集合通路が形成された集合管部と、前記集合管部の外周部に仕切り部を介して設けられ、流体が流通する流体通路が形成された少なくとも1つ以上の流体流通管部とを備え、前記集合通路と前記流体通路とが排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって延在するように構成された排気マニホールドにおいて、前記集合通路の断面積は、前記集合通路の排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるとともに、前記流体通路の断面積は、排気ガスの排出方向下流側が排出方向上流側に対して小さいものから構成されている。
この構成により、集合通路の断面積が集合通路の排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成し、排気ガスの排出方向下流側の流体通路の断面積が排出方向上流側の流体通路の断面積よりも小さくなるように構成したので、鋳造によって排気マニホールドを成形する際に、鋳造用の金型のピン部材の抜き方向を逆方向にして集合通路と流体通路とを仕切る仕切り部の肉厚を小さくし、流体通路と集合通路を形成することができる。また、集合通路の断面積を集合通路の排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成したので、排気ガスの圧力損失を低下させることができ、排気性能を向上させることができる。
そして、仕切り部の肉厚を小さくすることができるため、仕切り部を形成するための溶融金属の流動量を少なくして、仕切り部を早期に固化することができ、排気マニホールドの生産性を向上させることができる。
また、仕切り部の肉厚を小さくすることができるため、流体通路の断面積を十分に確保して流体通路を流通する流体に集合通路を近接させることができ、複数の分岐管部から排出される排気ガスを集合通路の排気ガスの排出方向上流側から下流側に亘って確実に冷却することができ、集合通路に排出される排気ガスの冷却性能を向上させることができる。
このように仕切り部の肉厚を小さくして流体通路の断面積を確保することができるため、排気マニホールドを小型化することができる。
上記(1)に記載の排気マニホールドにおいて、(2)前記流体通路の断面積は、排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に小さくなるものから構成されている。
この構成により、集合通路の断面積を集合通路の排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくするのに対して、流体通路の断面積を排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に小さくなるようにしたので、仕切り部の板厚を均一にすることができ、排気ガスの冷却性能をより一層向上させることができる。
上記(1)に記載の排気マニホールドにおいて、(3)前記流体通路の排気ガスの排出方向上流側および下流側に開口部が形成され、前記流体通路は、排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって断面積が徐々に小さくなる第1の流体通路と、排気ガスの排出方向下流側から上流側に向かって断面積が徐々に小さくなる第2の流体通路とを有し、前記第1の流体通路と前記第2の流体通路が連通するものから構成されている。
この構成により、流体通路が長尺の場合に1本のピン部材を用いるとピン部材が破損する可能性があるのに対して、本発明では、鋳造時に一対の開口部から一対のピン部材を挿通して流体通路を確保することができるため、流体通路を形成するためのピン部材を2本に分割することができ、ピン部材が破損するのを防止することができる。
本発明によれば、排気ガスの冷却性能を十分に確保するようにして、小型で生産性を向上させることができる排気マニホールドを提供することができる。
以下、本発明に係る排気マニホールドの実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は、本発明に係る排気マニホールドの第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両用排気系11は、内燃機関であるエンジン12の排気ガスを系外に排出するためのものであり、エンジン12の排気ガスを浄化、消音するようになっている。本実施の形態のエンジン12は、例えば、V型または水平対向の多気筒(8気筒)エンジンとされており、図示しないクランクシャフトが車体前後方向に沿う軸線周りに回転されるように車体前部に縦置きされた構成とされている。したがって、エンジン12は、右バンク12Aおよび左バンク12Bを有している。
車両用排気系11は、排気ガスの排気音を消音するためのメインマフラ13を備えており、メインマフラ13は、車体の後端部に配置され、導入された排気ガスをエンドパイプ14の大気開放端14aから排出するようになっている。なお、図示は省略するが、メインマフラ13内には、少なくとも第1拡張室、最終拡張室を含む複数の拡張室が形成されており、エンドパイプ14の上流端は最終拡張室で開口している。
また、車両用排気系11は、エンジン12の右バンク12Aからメインマフラ13まで排気ガスを導く右側排気ライン15と、左バンク12Bからメインマフラ13まで排気ガスを導く左側排気ライン16とを備えており、所謂、デュアル排気系として構成されている。
右側排気ライン15および左側排気ライン16は、それぞれ上流側から順に、排気マニホールド20、21、排気ガスを浄化するための触媒コンバータ17、排気音(特に高周波側)を消音するためのサブマフラ18が配設されており、これらが排気管19によって直列に連通されて構成されている。
排気マニホールド20、21は、それぞれ右バンク12Aおよび左バンク12Bに取付けられており、エンジン12のシリンダの燃焼室から排気ポートを介して排出される排気ガスが導入されるようになっている。
次に、図2、図3に基づいて排気マニホールドの構成を説明する。なお、排気マニホールド20、21は、同一の構成を有しているので、排気マニホールド20の構成について具体的に説明する。図2は、右バンク12Aおよび排気マニホールド20の断面図であり、図3は、図2のA−A方向矢視断面図である。
図2において、右バンク12Aにはシリンダの燃焼室22に連通する排気ポート23が形成されており、この排気ポート23および燃焼室22は、排気バルブ24によって連通および遮断されるようになっている。なお、シリンダは右バンク12Aに4つ設けられており、排気ポート23および排気バルブ24は、シリンダ毎に設けられている。
図2、図3に示すように、排気マニホールド20は、各排気ポート23に連通する複数の分岐管部25と、分岐管部25と一体的に設けられ、複数の分岐管部25から排気される排気ガスが集合する集合通路26が形成された集合管部27と、集合管部27の外周部に仕切り部30を介して設けられ、流体として冷却水が流通する流体通路としての冷却水通路28が形成された流体流通管部としての一対の冷却水流通管部29とを備えている。なお、分岐管部25の長さは、車両用排気系11の構成に応じて長くしても短くしてもよい。
また、分岐管部25の一端部は冷却水流通管部29に連接しており、分岐管部25の他端部はフランジ部31に連接している。このフランジ部31にはボルト挿通孔31aが形成されており、このボルト挿通孔31aを通して右バンク12Aにボルト32を螺合させることにより、排気マニホールド20が右バンク12Aに取付けられている。
また、集合通路26と冷却水通路28は、排気ガスの排出方向上流側(図3中、右側)から排出方向下流側(図3中、左側)に向かって延在している。なお、以後は、排気ガスの排出方向上流側を単に上流側と言い、排気ガスの排出方向下流側を単に下流側と言う。
また、集合管部27の下流側にはフランジ部33が設けられており、このフランジ部33には触媒コンバータ17の上流側に設けられたフランジ部17aが連結されている。なお、車両用排気系11の構成によっては、集合管部27のフランジ部33に触媒コンバータではなく、排気管が直接設けられる。
また、冷却水流通管部29の下流側には冷却水供給孔34が形成されており、この冷却水供給孔34は、図示しないウォータポンプから冷却水通路28に冷却水を供給するようになっている。
また、冷却水流通管部29の上流側には冷却水排出孔35が形成されており、この冷却水排出孔35は、冷却水通路28に供給される冷却水を冷却水通路28から外部に排出するようになっている。
このため、排気ポート23から分岐管部25を通して集合管部27に排出された高温の排気ガスを冷却水によって冷却することができる。なお、冷却水供給孔34にはシリンダブロックに設けられたウォータジャケットに供給される冷却水の一部が分岐して供給される。
一方、集合通路26の断面積αは、集合通路26の上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成されており、集合管部27には集合通路26を画成するための傾斜面27bが形成されている。
本実施の形態では、排気マニホールド20を鋳造によって形成する際に、傾斜面27bの水平方向に対する傾斜角(勾配)が集合通路26を形成するためのピン部材の抜き勾配となる。また、集合管部27の下流側には開口部27aが形成されており、この開口部27aは、触媒コンバータ17に連通している。
また、冷却水通路28の断面積βは、下流側が上流側に対して小さくなっている。すなわち、冷却水通路28の断面積βは、上流側から下流側に向かって徐々に小さくなるように構成されており、冷却水流通管部29には冷却水通路28を画成するための傾斜面29bが形成されている。
本実施の形態では、排気マニホールド20を鋳造によって形成する際に、傾斜面27bの水平方向に対する傾斜角(勾配)が冷却水通路28を確保するためのピン部材の抜き勾配となる。
また、冷却水流通管部29の上流側には開口部29aが形成されており、この開口部29aは、シールプラグ36によって閉塞されている。
本実施の形態では、排気マニホールド20を鋳造によって形成する際に、図4に示すように、集合通路26および冷却水通路28を確保するために、排気マニホールド20の母材に集合通路26および冷却水通路28の形状に相当するピン部材37、38を挿通しておく。
本実施の形態では、集合通路26の断面積αが上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成し、冷却水通路28の断面積βが上流側から下流側に向かうに従って徐々に小さくなるように構成したので、鋳造によって排気マニホールド20を成形する際に、ピン部材37、38の抜き方向A、Bを逆方向にして集合通路26と冷却水通路28とを仕切る仕切り部30の肉厚tを小さくし、冷却水通路28と集合通路26を形成することができる。
また、集合通路26の断面積αを上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成したので、排気ガスの圧力損失を低下させることができ、排気性能を向上させることができる。
そして、仕切り部30の肉厚tを小さくすることができるため、仕切り部30を形成するための溶融金属の流動量を少なくして、仕切り部30を早期に固化することができ、排気マニホールド20の生産性を向上させることができる。
また、仕切り部30の肉厚tを小さくすることができるため、冷却水通路28の断面積βを十分に確保して冷却水通路28を流通する冷却水に集合通路26を近接させることができる。このため、分岐管部25から排出される排気ガスを集合通路26の上流側から下流側に亘って確実に冷却することができ、集合通路26に排出される排気ガスの冷却性能を向上させることができる。
このように、本実施の形態では、仕切り部30の肉厚tを小さくして冷却水通路28の断面積βを確保することができるため、排気マニホールド20を小型化することができる。
また、本実施の形態では、集合通路26の断面積αを集合通路26の上流側から下流側に向かって徐々に大きくするのに対して、冷却水通路28の断面積βを上流側から下流側に向かって徐々に小さくしたので、仕切り部30の板厚tを確実にすることができ、排気ガスの冷却性能をより一層向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明に係る排気マニホールドの第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図5において、集合管部27の外周部には仕切り部40を介して流体流通管部としての冷却水流通管部41が設けられており、この冷却水流通管部41には流体として冷却水が流通する流体通路としての冷却水通路42が形成されている。
冷却水流通管部41の上流側と下流側には開口部41a、41bが形成されており、この開口部41a、41bはシールプラグ43、44によって閉塞されている。
また、冷却水通路42は、第1の流体通路としての第1の冷却水通路45および第2の流体通路としての第2の冷却水通路46とを含んで構成されている。第1の冷却水通路45は、上流側(図5中、右側)から下流側(図5中、左側)に向かって断面積β1が徐々に小さくなるように構成されており、冷却水流通管部41には第1の冷却水通路45を画成する傾斜面41cが形成されている。
第2の冷却水通路46は、下流側から上流側に向かって断面積β2が徐々に小さくなるように構成されており、冷却水流通管部41には第2の冷却水通路46を画成する傾斜面41dが形成されている。そして、第1の冷却水通路45と第2の冷却水通路46が連通することによって冷却水通路42が形成される。
また、冷却水流通管部41の下流側には冷却水供給孔47が形成されており、この冷却水供給孔47は、図示しないウォータポンプから第2の冷却水通路46に冷却水を導入するようになっている。
また、冷却水流通管部41の上流側には冷却水排出孔48が形成されており、この冷却水排出孔48は、第1の冷却水通路45内の冷却水を第1の冷却水通路45から外部に排出するようになっている。このため、排気ポート23から分岐管部25を通して集合管部27に排出された高温の排気ガスを冷却水によって冷却することができる。
また、本実施の形態では、排気マニホールド20を鋳造によって形成する際に、傾斜面41c、41dの水平方向に対する傾斜角(勾配)が第1の冷却水通路45および第2の冷却水通路46を形成するためのピン部材の抜き勾配となる。
本実施の形態では、冷却水通路42を、上流側から下流側に向かって断面積β1が徐々に小さくなる第1の冷却水通路45と、下流側から上流側に向かって断面積β2が徐々に小さくなる第2の冷却水通路46とを備え、第1の冷却水通路45と第2の冷却水通路46を連通したものから構成したので、鋳造によって排気マニホールド20を成形する際に、図示しないピン部材の抜き方向を逆方向にして集合通路26と冷却水通路28とを仕切る仕切り部40の肉厚tを小さくし、冷却水通路42と集合通路26を形成することができる。
また、本実施の形態では、集合通路26の断面積を上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるように構成したので、排気ガスの圧力損失を低下させることができ、排気性能を向上させることができる。
そして、仕切り部40の肉厚tを小さくすることができるため、仕切り部40を形成するための溶融金属の流動量を少なくして、仕切り部40を早期に固化することができ、排気マニホールド20の生産性を向上させることができる。
また、仕切り部40の肉厚tを小さくすることができるため、冷却水通路42の断面積β1、β2を十分に確保して冷却水通路42を流通する冷却水に集合通路26を近接させることができる。このため、分岐管部25から排出される排気ガスを集合通路26の上流側から下流側に亘って確実に冷却することができ、集合通路26に排出される排気ガスの冷却性能を向上させることができる。
本実施の形態では、このように、仕切り部40の肉厚tを小さくして冷却水通路42の断面積β1、β2を確保することができるため、排気マニホールド20を小型化することができる。
また、冷却水通路が長尺の場合に1本のピン部材を用いるとピン部材が破損する可能性があるのに対して、本実施の形態では、排気マニホールド20の鋳造時に一対の開口部41a、41bから図示しないピン部材を挿通して第1の冷却水通路45および第2の冷却水通路46を確保することができるので、冷却水通路を形成するためのピン部材を2本に分割することができ、ピン部材が破損するのを防止することができる。
なお、上記各実施の形態では、流体として冷却水を用いているが、流体として低温の気体を用いてもよい。
また、上記各実施の形態では、冷却水流通管部29、41を集合通路26の中心線に対して上下対称に設けたが、図6に示すように、冷却水流通管部51を集合通路26の中心線に対して斜め対称に設けてもよい。この場合には、上方の冷却水流通管部51を集合管部27の外周部に取付けるためのスペースを確保するために、分岐管部25を長くすればよい。
また、上記各実施の形態では、排気マニホールド20、21をV型8気筒のエンジンに適用しているが、V型4気筒、V型6気筒、V型8気筒、V型10気筒、V型12気筒、V型14気筒以上のエンジン12に適用してもよく、直列2気筒、直列3気筒、直列4気筒以上のエンジンに適用してもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る排気マニホールドは、排気ガスの冷却性能を十分に確保するようにして、排気マニホールドの小型化を図ることができるとともに、排気マニホールドの生産性を向上させることができるという効果を有し、内燃機関から排出される高温の排気ガスを冷却することができる排気マニホールド等として有用である。
本発明に係る排気マニホールドの第1の実施の形態を示す図であり、排気マニホールドを備えた車両用排気系の斜視図である。 本発明に係る排気マニホールドの第1の実施の形態を示す図であり、右バンクおよび排気マニホールドの断面図である。 本発明に係る排気マニホールドの第1の実施の形態を示す図であり、図2のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る排気マニホールドの第1の実施の形態を示す図であり、排気マニホールドの鋳造時のピン部材の抜き方向を示す図である。 本発明に係る排気マニホールドの第2の実施の形態を示す図であり、排気マニホールドの断面図である。 本発明に係る排気マニホールドの第1、第2の実施の形態を示す図であり、他の形状の排気マニホールドの断面図である。 シリンダヘッドおよび従来の排気マニホールドの断面図である。 図7のB−B方向矢視断面図である。
符号の説明
12 エンジン(内燃機関)
20、21 排気マニホールド
23 排気ポート
25 分岐管部
26 集合通路
27 集合管部
28、42 冷却水通路(流体通路)
29、41、51 冷却水流通管部(流体流通管部)
30、40 仕切り部
45 第1の冷却水通路(第1の流体通路)
46 第2の冷却水通路(第2の流体通路)

Claims (3)

  1. 内燃機関の複数の排気ポートに連通する複数の分岐管部と、前記複数の分岐管部と一体的に設けられ、前記複数の分岐管部から排気される排気ガスが集合する集合通路が形成された集合管部と、前記集合管部の外周部に仕切り部を介して設けられ、流体が流通する流体通路が形成された少なくとも1つ以上の流体流通管部とを備え、前記集合通路と前記流体通路とが排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって延在するように構成された排気マニホールドにおいて、
    前記集合通路の断面積は、前記集合通路の排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に大きくなるとともに、前記流体通路の断面積は、排気ガスの排出方向下流側が上流側に対して小さいことを特徴とする排気マニホールド。
  2. 前記流体通路の断面積は、排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって徐々に小さくなることを特徴とする請求項1に記載の排気マニホールド。
  3. 前記流体通路の排気ガスの排出方向上流側および下流側に開口部が形成され、前記流体通路は、排気ガスの排出方向上流側から下流側に向かって断面積が徐々に小さくなる第1の流体通路と、排気ガスの排出方向下流側から上流側に向かって断面積が徐々に小さくなる第2の流体通路とを有し、前記第1の流体通路と前記第2の流体通路が連通することを特徴とする請求項1に記載の排気マニホールド。
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