以下に添付図面を参照して、この発明にかかる演出制御装置、遊技媒体貸出装置、遊技機用呼出ランプ、演出制御方法、演出制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(演出内容収集システムのシステム構成)
まず、本実施の形態にかかる演出内容収集システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる演出内容収集システムのシステム構成図である。図1において、演出内容収集システム100は、管理サーバ110と、複数の遊技場としてのホールH−1〜H−n(以下「ホールH」という)と、クライアント端末130とを備えている。管理サーバ110と、複数のホールコンピュータ120と、クライアント端末130とは、それぞれインターネット、LANおよびWANなどのネットワークを介して接続されている。
管理サーバ110は、遊技者ごとに、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容を含む遊技履歴情報を格納する。格納する遊技履歴情報は、ホールH別としてもよいし、全てのホールHの累計としてもよい。また、管理サーバ110は、たとえば、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容に応じて提供するサービスとしての配信可能なコンテンツなども格納している。
ホールHには、ホールH内の各コンピュータ装置を管理するホールコンピュータ120が配置される。ホールコンピュータ120には、PC(Personal Computer)が用いられ、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容を含む遊技履歴情報を格納したり、当該リーチ演出内容の情報を管理サーバ110へ送信したりする。遊技履歴情報は、たとえば、遊技者の識別情報に紐付けられて格納されている。また、ホールコンピュータ120は、遊技者の識別情報に紐付けて、遊技者の年齢、住所、性別などの属性を格納している。
クライアント端末130は、たとえば、遊技者が所有する自宅のPCや、携帯電話端末など、管理サーバ110に接続可能なコンピュータ装置である。遊技者は、クライアント端末130を用いて、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容に基づくサービスの提供を受けることが可能になっている。ここでいうサービスは、たとえば、コンテンツの配信によるサービスである。
(遊技システムのシステム構成)
つぎに、図2を用いて、ホールHにおける遊技システムのシステム構成について説明する。図2は、ホールHにおける遊技システムのシステム構成図である。図2において、遊技システム200は、ホールコンピュータ120と、複数の遊技機210−1〜210−n(以下「遊技機210」という)と、複数の遊技媒体貸出装置220−1〜220−n(以下「遊技媒体貸出装置220」という)と、呼出ランプ230−1〜230−n(以下「呼出ランプ230」という)とを備え、それぞれを有線または無線にて接続したものである。
遊技機210は、ホールHに設置される、ぱちんこ遊技機である。この遊技機210は、リーチ演出をおこなう遊技機であり、いわゆるデジパチタイプのものである。デジパチタイプの遊技機210は、具体的には、始動入賞口と、液晶や役物などの図柄表示部と、大入賞口などの可動入賞部を備え、始動入賞口への入賞を起点に図柄や役物による演出がおこなわれ、大当たりとなった際には可動入賞部が所定回数開放する機種を指す。
図柄表示部には、図柄の変動および停止図柄が表示される。遊技球が始動入賞口に入賞することにより、図柄表示部には、たとえば、3つの図柄が変動するとともに、それぞれ、7,3,5のように確定した図柄が停止した状態で表示される。3つの図柄が7,7,7のように揃うと、可動入賞部が所定回数開放し、大当たり状態となる。3つの図柄のうち、7,7のように2つが揃った状態では、所定の演出がおこなわれるリーチ演出となる。リーチ演出は、たとえば、通常のノーマルリーチから、期待度が高く、図柄変動所要時間の長いスーパーリーチに発展する。
また、遊技機210は、遊技の進行にともなって発生する遊技情報を遊技媒体貸出装置220に送信する機能を有している。遊技情報は、遊技球の始動入賞、図柄の変動開始、図柄の確定、大当たりの発生、確率変動状態の発生、スタート回数などを示す情報などのほか、発射された遊技媒体の数(アウト玉数)や、遊技機210が払い出した遊技媒体の数(セーフ玉数)などを示す情報である。なお、遊技機210が送信する遊技情報には、リーチ演出内容の情報は含まれない。
遊技媒体貸出装置220は、それぞれ隣接する遊技機210と一対一で設置/接続されており、遊技機210の遊技に使用される遊技球などの遊技媒体を貸し出すコンピュータ装置である。なお、遊技媒体貸出装置220は、本発明の演出制御装置に相当する。具体的には、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から送信される始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間が予め設定されている規定の時間以上である場合に、呼出ランプ230を点滅させたり、遊技媒体貸出装置220のディスプレイから所定の演出画面を表示させたりする機能を有している。
また、遊技媒体貸出装置220は、遊技者が所持する会員カードの識別情報を読み込んだり、隣接する遊技機210の種別を特定するための機種情報を遊技機210から読み込んだりするとともに、識別情報、機種情報、遊技情報、演出内容を含む遊技履歴情報をそれぞれ紐付けて、ホールコンピュータ120に送信する機能を有している。また、遊技媒体貸出装置220は、演出内容の情報を呼出ランプ230へ送信する機能を有している。
本実施の形態においては、遊技媒体貸出装置220によって本発明の演出制御装置を実現しているが、これに限られるものではなく、遊技機210ごとに設置される台コンピュータによって本発明の演出制御装置を実現することも可能であるし、呼出ランプ230によって本発明の演出制御装置を実現することも可能である。
呼出ランプ230は、遊技機210の上部に、遊技機210と一対一で設置/接続されており、遊技機210から送信される大当たり信号や確変(確率変動)遊技中を示す信号などに基づいて、所定の色に点灯したり点滅したりする。なお、呼出ランプ230は、このような信号のほかにも、呼出ランプ230の前面に設けられている所定のボタンが遊技者によって押下されることにより、店員を呼び出すための所定の色に点灯したり点滅したりする。
特に、本実施の形態において、呼出ランプ230は、遊技媒体貸出装置220の制御により、図柄変動時間が予め設定されている規定の時間以上である場合に、具体的には、たとえば、スーパーリーチの場合に、点滅するようになっている。
(遊技媒体貸出装置220の外観)
つぎに、図3を用いて、本実施の形態にかかる遊技媒体貸出装置220の外観について説明する。図3は、遊技媒体貸出装置220の一例を示す外観図である。図3において、遊技媒体貸出装置220は、紙幣投入口301と、ディスプレイ302と、操作ボタン303と、会員カード投入口304と、精算コイン投入口305と、精算コイン返却口306と、第1のアンテナ307と、第2のアンテナ308と、液晶ディスプレイ309とを備えている。
紙幣投入口301は、遊技媒体の借り入れに使用される紙幣の投入を受け付ける。ディスプレイ302は、紙幣投入口301に投入された紙幣の投入金額やポイント情報などを表示する。操作ボタン303は、機能設定に関する各種の入力や遊技者による暗証番号入力などを受け付ける。
会員カード投入口304は、遊技場の会員に対して発行される会員カードの挿入を受け付け、また、挿入された会員カードの返却をおこなう。精算コイン投入口305は、たとえば、会員以外の遊技者、いわゆるビジターである遊技者が使用する精算コインの投入を受け付ける。精算コイン返却口306は、遊技終了時などに、残額のある精算コインを返却する。
第1のアンテナ307は、会員カード投入口304と精算コイン投入口305との間の装置内部に配設されており、会員情報などを読み取る。この第1のアンテナ307は、会員カード投入口304に挿入された会員カード、および精算コイン投入口305に投入された精算コインから電波を受信する機能を有している。
第2のアンテナ308は、装置本体に配線されており、遊技機内部の部品に貼付された非接触ICタグの近傍に取り付けられ、非接触ICタグからの電波を受信する機能を有している。第2のアンテナ308が受信する非接触ICタグからの電波を用いることにより、遊技機210の機種を特定することが可能になっている。この第2のアンテナ308は、新台入れ替え時などにおいて、遊技機210が入れ替えられると、非接触ICタグの近傍から取り外され、入れ替えられた遊技機Mの非接触ICタグの近傍に再度取り付けられる。
液晶ディスプレイ309は、ガイドレール309aが設けられており、当該ガイドレール309aと遊技媒体貸出装置220の筐体に設けられた不図示のガイドレールとで構成されるスライド機構により、収納自在にスライドする構成になっている。この液晶ディスプレイ309は、たとえば、テレビ映像、当日や前日などの遊技情報、スタート回数の情報、飲食サービスなどの情報を表示することが可能になっている。なお、上述したディスプレイ302を設けずに、液晶ディスプレイ309に、ディスプレイ302に表示させる情報、すなわち、紙幣投入口301に投入された紙幣の投入金額やポイント情報などを表示してもよい。
(遊技媒体貸出装置のハードウェア構成)
つぎに、図4を用いて、遊技媒体貸出装置220のハードウェア構成について説明する。図4は、遊技媒体貸出装置220のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、遊技媒体貸出装置は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、音声I/F(インタフェース)404と、スピーカ405と、入力デバイス406と、映像I/F407と、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)と、アンテナ409と、通信I/F410とを備えている。また、各構成部401〜410はバス420によってそれぞれ接続されている。
CPU401は、遊技媒体貸出装置220全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラム、演出制御プログラム、予定変動回数計測プログラム、演出内容特定プログラムなどのプログラムを記録している。演出制御プログラムは、通信I/F410により遊技機210から受信した始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間が予め設定されている規定の時間以上である場合に、呼出ランプ230を点滅させるための信号や、液晶ディスプレイ309に所定の映像(スーパーリーチがおこなわれている旨を示す映像)を出力させるプログラムである。
予定変動回数計測プログラムは、始動入賞信号に基づいて、以降に図柄変動をおこなう予定変動回数を計測する一方、予定変動回数が予め設定される所定の最大予定変動回数に達したときに始動入賞信号を受信した場合、予定変動回数の計測をおこなわないようにするプログラムである。なお、予定変動回数は、図柄変動(スタート)可能な回数であり、詳細については、図5を用いて後述する。
演出内容特定プログラムは、通信I/F410により遊技機210から受信した始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動の開始から終了までの時間である図柄変動所要時間を算出するとともに、算出した図柄変動所要時間を用いて、後述するリーチテーブルからリーチ演出内容を特定するプログラムである。
RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。RAM403は、詳細については図6を用いて後述するが、遊技機210ごとのリーチ演出内容と、リーチ演出をおこなう際の図柄変動所要時間とを対応付けたリーチテーブルの情報を記録している。また、RAM403は、予め設定される、所定の演出をおこなうための規定の時間を記録している。
音声I/F404は、音声出力用のスピーカ405に接続される。スピーカ405は、音声を出力する。入力デバイス406は、操作ボタン303に相当し、機能設定に関する各種の入力や遊技者による暗証番号入力などを受け付ける。
映像I/F407は、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)と接続される。映像I/F407は、具体的には、たとえば、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、または文字や画像などの各種データが表示される。具体的には、スーパーリーチである旨を示す情報、紙幣投入口301に投入された紙幣の投入金額やポイント情報、テレビ映像、当日や前日などの遊技情報、スタート回数の情報、飲食サービスなどの情報などが表示される。
アンテナ409は、第1のアンテナ307および第2のアンテナ308に相当し、会員カードから会員情報などを読み取る機能を有するとともに、遊技機210の機種情報を読み取る機能を有している。アンテナ409によって読み取られた会員情報および機種情報は、RAM403などに記録される。
通信I/F410は、ネットワークに接続され、CPU401とのインタフェースとして機能する。通信I/F410は、具体的には、遊技機210から送信される遊技情報を受信する。なお、遊技情報は、上述したように、遊技球の始動入賞、図柄の変動開始、図柄の確定、大当たりの発生、確率変動状態の発生、スタート回数などを示す情報などのほか、発射された遊技媒体の数(アウト玉数)や、遊技機210が払い出した遊技媒体の数(セーフ玉数)などを示す情報である。なお、遊技機210から受信する遊技情報には、リーチ演出内容の情報は含まれない。
通信I/F410によって遊技機210から受信した遊技情報は、CPU401による、呼出ランプ230や液晶ディスプレイ309に対する演出の制御に用いられるほか、リーチ演出内容の特定に用いられる。CPU401によって特定されたリーチ演出内容は、会員情報および機種情報に紐付けられて、通信I/F410により、ホールコンピュータ120へ送信される。
(遊技媒体貸出装置の機能的構成)
つぎに、図5を用いて、遊技媒体貸出装置220の機能的構成について説明する。図5は、遊技媒体貸出装置220の機能的構成を示したブロック図である。図5において、遊技媒体貸出装置220は、記録部501と、設定部502と、受信部503と、計時部504と、判断部505と、出力部506と、計測部507と、判定部508とを備えている。
記録部501は、遊技機210ごとのリーチ演出内容と、リーチ演出をおこなう際の図柄変動所要時間とを対応付けたリーチテーブルの情報を予め記録する。なお、記録部501は、図4に示したRAM403によって実現される。
設定部502は、呼出ランプ230や液晶ディスプレイ309による所定の演出をおこなうために、図柄変動中の規定の時間を機種ごとに予め設定する。規定の時間は、図柄変動が開始してから、スーパーリーチが終了するまでの間の時間であり、具体的には、たとえば、60秒、90秒、120秒などとして、機種ごとに予め設定される。なお、設定部502による設定は、ホールHを管理する管理者や店員などの操作者からの操作入力によるものとしてもよい。なお、設定部502は、規定の時間を設定するためのプログラムによってCPU401(図4参照)によって実現してもよいし、操作者からの入力によって入力デバイス406によって実現してもよい。
ここで、図6を用いて、リーチテーブルについて説明する。図6は、リーチテーブルを示した説明図である。図6において、リーチテーブル600は、図柄変動所要時間とリーチ演出内容とを対応付けたものである。図柄変動所要時間は、図柄変動開始から図柄変動の終了するまでに要する時間である。リーチテーブル600において、リーチAは、図柄変動所要時間が40秒となっており、リーチBは、図柄変動所要時間が75秒となっており、リーチCは、図柄変動所要時間が90秒となっている。
たとえば、図5に示した設定部502により、規定の時間が60秒として予め設定された場合、詳細については、後述するが、リーチBおよびリーチCの図柄変動が発生した場合において、図柄変動の開始から60秒後から図柄変動が終了するまでの間、呼出ランプ230を点灯させるなどの所定の演出がおこなわれるようになっている。
なお、このリーチテーブル600を用いることにより、図柄変動所要時間からリーチ演出内容を特定することが可能になっている。具体例を挙げると、符号601に示すように、図柄変動所要時間が40秒であることがわかれば、この図柄変動所要時間からリーチ演出内容をリーチAとして特定することが可能になっている。なお、このリーチテーブル600は機種やバージョンごとに異なる。また、各リーチ演出内容には、当該リーチ演出内容を識別するための識別情報が付されている。
また、リーチ演出内容には、リーチ演出の予告演出が含まれる。すなわち、リーチテーブル600には示していないが、リーチ演出を予告する予告演出内容の情報についても、図柄変動時間と対応付けて記録している。なお、以下の説明において、リーチ演出内容の情報には、リーチ演出の予告演出内容の情報が含まれるものとして説明する。
図5に戻り、受信部503は、遊技機210から、遊技球が始動入賞口に入賞した際に送信される始動入賞信号、または図柄が確定した際に送信される図柄確定信号を受信する。なお、これら始動入賞信号および図柄確定信号は、遊技情報に含まれる。受信部503は、図4に示した通信I/F410によって実現される。
計時部504は、受信部503が受信した始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を計時する。計時部504によって計時される図柄変動時間は、詳細については後述するが、具体的には、始動入賞信号を受信してから現在までの時間、または、前回の図柄確定信号を受信してから現在までの時間である。計時部504は、図4に示したCPU401によって実現される。詳細には、計時部504は、CPU401に内蔵されるタイマーによって実現される。
判断部505は、計時部504によって計測される図柄変動時間が、機種ごとに予め設定されている規定の時間以上であるか否かを判断する。なお、判断部505は、図4に示したCPU401によって実現される。すなわち、CPU401が演出制御プログラムを実行することにより判断部505の機能を実現する。
出力部506は、判断部505によって図柄変動時間が規定の時間以上であると判断された場合に、演出をおこなうための所定の情報を出力する。演出をおこなうための所定の情報は、具体的には、通信I/F410から出力される呼出ランプ230を点滅させるための所定の信号や、液晶ディスプレイ309から表示出力されるスーパーリーチがおこなわれている旨を示す情報である。出力部506は、通信I/F410および液晶ディスプレイ309によって実現される。
また、計測部507は、受信部503によって受信された始動入賞信号に基づいて、以降に図柄変動をおこなう予定変動回数を計測する。予定変動回数は、図柄変動(スタート)可能な回数である。遊技機210の始動入賞口に遊技球が1つのみ入賞し、遊技機210に保留球のない状態を、予定変動回数1とする。また、所定時間内に遊技機210の始動入賞口に遊技球が5つ入賞し、遊技機210に保留球が4つある状態を、予定変動回数5とする。言い換えれば、予定変動回数は、遊技機210の保留球表示部が点灯した数に+1した値である。
計測部507は、遊技球が始動入賞口に入賞する度に、すなわち、始動入賞信号を受信する度に、予め設定される一定の値を上限値として予定変動回数を+1する。また、計測部507は、遊技機210での図柄の変動が終了した場合、すなわち、遊技機210から図柄確定信号を受信した場合、予定変動回数を−1する。
判定部508は、計測部507によって計測された図柄変動開始直前の予定変動回数に基づいて、図柄変動開始直前に遊技機210が保留球状態にあるか否かを判定する。具体的には、判定部508は、図柄変動開始直前の予定変動回数が0の場合、すなわち、遊技球の始動入賞により図柄変動を開始する際に予定変動回数が0→1になった場合、遊技機210が保留球状態にないものと判定する。
一方、判定部508は、図柄変動開始直前の予定変動回数が2以上の場合、すなわち、図柄変動が終了したことにより図柄変動を開始する際に予定変動回数が2→1,3→2,4→3または5→4になった場合、遊技機210が保留球状態にあるものと判定する。
計時部504は、判定部508によって図柄変動開始時の遊技機210が保留球状態にないと判定された場合に、図柄確定信号を受信したときから現在時刻までの時間を図柄変動時間として計時する。図柄確定信号を受信したときとは、具体的には、図柄が確定したときである。
一方、計時部504は、判定部508によって図柄変動開始直前の遊技機210が保留球状態にあると判定された場合に、前回の図柄確定信号を受信したときから、現在時刻までの時間を図柄変動時間として計時する。前回の図柄確定信号を受信したときとは、具体的には、今回の図柄変動を開始したときに相当する。
また、計測部507は、予定変動回数が予め設定される所定の最大予定変動回数に達し、かつ、受信部503によって始動入賞信号が受信された場合、予定変動回数の計測をおこなわないようにする。具体的には、計測部507は、最大予定変動回数(たとえば5)に達したときに始動入賞信号を受信した場合、予定変動回数を6として計測せずに、5の状態を保持する。
最大予定変動回数は、遊技機210ごとに異なり、たとえば、遊技機210に貼付された非接触ICタグに保留球数に対応して記録されている。遊技媒体貸出装置220は、第2のアンテナ308が非接触ICタグから最大保留球数を読み込むことにより、最大保留球数に+1した値を最大予定変動回数としてRAM403に記録する。本実施の形態においては、最大予定変動回数を5(遊技機210の保留球数を4)とするが、これに限られるものではなく、たとえば、最大予定変動回数を9(遊技機210の保留球数を8)とすることも可能である。計測部507と判定部508とは、図4に示したCPU401によって実現される。すなわち、CPU401が予定変動回数計測プログラムを実行することにより、計測部507と判定部508との機能を実現する。
また、本実施の形態において、遊技媒体貸出装置220は、不図示の、算出部と、特定部とを備えることにより、リーチ演出内容を特定することが可能になる。算出部は、受信部503が受信した始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動所要時間を算出する。図柄変動所要時間は、具体的には、始動入賞信号を受信してから図柄確定信号を受信するまでの時間、または、前回の図柄確定信号を受信してから今回の図柄確定信号を受信するまでの時間である。
特定部は、算出部によって算出された図柄変動所要時間を用いて、リーチテーブル600からリーチ演出内容を特定する。なお、算出部と特定部とは、図4に示したCPU401によって実現される。すなわち、CPU401が演出内容特定プログラムを実行することにより、算出部と特定部との機能を実現する。
この場合、出力部506は、特定部によって特定されたリーチ演出内容を出力する。なお、出力されるリーチ演出内容の情報は、リーチ演出内容を特定するための識別情報である。このリーチ演出内容を特定するための識別情報は、不図示の関連紐付け部によって遊技者の識別情報と紐付けられた上、ホールコンピュータ120や、ホールコンピュータ120を介して管理サーバ110に送信される。
なお、上述したリーチテーブル600は、管理サーバ110およびホールコンピュータ120にも記録されており、管理サーバ110およびホールコンピュータ120では、リーチ演出内容を識別するための識別情報を取得することにより、当該識別情報に対応したリーチ演出内容の特定等が可能になっている。
また、算出部は、判定部508によって図柄変動開始時の遊技機210が保留球状態にないと判定された場合に、図柄確定信号を受信した時間から、始動入賞信号を受信した時間を減じた時間を図柄変動所要時間として算出する。なお、本実施の形態において、図柄確定信号を受信した時間から始動入賞信号を受信した時間を減じた時間を、第1変動時間という。
一方、算出部は、判定部508によって図柄変動開始直前の遊技機210が保留球状態にあると判定された場合に、今回の図柄確定信号を受信した時間から、前回の図柄確定信号を受信した時間を減じた時間を図柄変動所要時間として算出する。なお、本実施の形態において、今回の図柄確定信号を受信した時間から前回の図柄確定信号を受信した時間を減じた時間を、第2変動時間という。
(遊技媒体貸出装置による図柄変動時間の計時の概要)
つぎに、図7を用いて、遊技媒体貸出装置220による図柄変動時間の計時の概要について説明する。図7は、遊技媒体貸出装置220による図柄変動時間の計時の概要を示した説明図である。図7に示す説明図700は、始動入賞信号710と、予定変動回数720と、図柄変動時間730と、図柄確定信号740とを示している。始動入賞信号710に示す入賞No.は、始動入賞した複数の遊技球をそれぞれ識別するために付した番号である。また、図柄変動時間730および図柄確定信号740に示す番号は、この入賞No.に対応している。
遊技媒体貸出装置220は、たとえば、始動入賞信号710のうち、入賞No.11の信号を受信すると、当該信号に基づいて予定変動回数720の「1」を計測するとともに、始動入賞信号710を受信したときからの図柄変動時間730の計時を開始する。このとき、遊技機210は図柄変動を開始する。そして、遊技機210にて、入賞No.11に対応する図柄変動所要時間が経過し、図柄変動が終了すると、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から、入賞No.11に対応する図柄確定信号740を受信するとともに、図柄変動時間730の計時を終了する。
したがって、遊技媒体貸出装置220は、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0の場合、遊技機210から送信される始動入賞信号710を用い、すなわち、始動入賞信号710を受信してから、現在時刻までの時間を計時する。本実施の形態において、この計時する時間が、規定の時間以上の場合に、演出をおこなうための情報が出力されるようになっている。
また、遊技媒体貸出装置220は、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0の場合、遊技機210から送信される始動入賞信号710および図柄確定信号740を用い、すなわち、始動入賞信号710を受信した時間から、図柄確定信号740を受信した時間までの時間を算出することにより、上述した第1変動時間に相当する図柄変動所要時間を導くことが可能になっている。なお、図7において、図柄変動所要時間は、図柄変動時間730に示す矢印の長さに相当する。
つぎに、入賞No.12〜15の始動入賞信号710について説明する。遊技機210にて、入賞No.11に対応する図柄の変動が確定したあと、符号721に示すように、始動入賞のない状態がしばらく存在したとする。この状態において、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.12の始動入賞信号710を受信したとする。遊技媒体貸出装置220は、この入賞No.12の始動入賞信号710を受信すると、当該信号に基づいて予定変動回数720の「1」を計測するとともに、始動入賞信号710を受信したときからの図柄変動時間730の計時を開始する。このとき、遊技機210は図柄変動を開始する。
入賞No.12に対応する図柄変動所要時間の間に、遊技機210にて、入賞No.13,14,15の遊技球が続けて始動入賞口に入賞したとする。すなわち、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.12に対応する図柄変動所要時間の間に、入賞No.13,14,15の始動入賞信号710を受信したとする。この場合、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.13,14,15に対応させて、それぞれ予定変動回数720の2,3,4を計測する。このとき、遊技機210は、保留球数を示す保留球表示部の1つ目から3つ目までを点灯させる。
そして、入賞No.12に対応する図柄変動所要時間が経過し、図柄変動が終了すると、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から入賞No.12に対応する図柄確定信号740を受信するとともに、図柄変動時間730の計時を終了する。したがって、入賞No.12に対応する図柄変動時間730の計時は、入賞No.11に対応する図柄変動時間730の計時と同様に、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0であるため、始動入賞信号710を受信してから、現在時刻までの時間を計時する。
なお、この場合、図柄変動時間730を、図柄確定信号740間の時間として計時すると、符号721に示す、入賞No.11の図柄確定信号740を受信してから、入賞No.12の図柄確定信号740を受信するまでの時間を図柄の変動に要した時間として計時してしまう。すなわち、たとえば、今回遊技をする遊技者の前に遊技をしていた遊技者の最後の図柄変動を終えてから、今回遊技をする遊技者の最初の図柄変動が完了するまでの間が図柄変動時間730として計時してしまう。
つまり、遊技機210が客待ち状態となっている時間や、遊技中であっても遊技球が始動入賞口に入賞しない時間も図柄変動時間730に含まれるといった不具合が生じる。本実施の形態では、このような不具合が生じないよう、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0の場合には、始動入賞信号710を受信してから現在時刻までの時間を図柄変動時間730として計時するようにしている。
なお、入賞No.12の図柄変動所要時間は、入賞No.11の図柄変動所要時間に比べて長くなっており、これは、リーチがあったことを示している。すなわち、入賞No.12に対応する図柄変動所要時間は、スーパーリーチを含むリーチ時の変動時間を示している。
つぎに、入賞No.13の始動入賞信号710について説明する。遊技機210において、入賞No.13の始動入賞信号710による図柄変動の開始は、入賞No.12に対応する図柄変動が終了するまで、保留の状態になっている。遊技媒体貸出装置220は、入賞No.12に対応する図柄確定信号740を受信すると、予定変動回数720を−1し、すなわち、予定変動回数720を4から3に減じるとともに、図柄確定信号740を受信してからの図柄変動時間730の計時を開始する。このとき、遊技機210は、図柄変動を開始するとともに、遊技機210の保留球表示部の3つ目を消灯させ、2つ目までが点灯した状態になる。
そして、入賞No.13に対応する図柄変動所要時間の間に、入賞No.16,17,18,19の遊技球が続けて始動入賞口に入賞したとする。すなわち、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.13に対応する図柄変動所要時間の間に、入賞No.16,17,18,19の始動入賞信号710を受信したとする。この場合、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.16,17に対応して、予定変動回数720を4,5として計測する。このとき、遊技機210は、保留球として保留球表示部の3つ目と4つ目を点灯させる。
なお、遊技機210において、入賞No.18,19については、保留球の上限値4に達しているため、保留されない。遊技媒体貸出装置220では、入賞No.18,19の始動入賞信号710を受信しているものの、RAM403に記録されている予定変動回数720の上限値5に達しているため、これらの計測をおこなわず、予定変動回数720を5として保持する。
そして、入賞No.13に対応する図柄変動所要時間が経過し、図柄変動が終了すると、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から入賞No.13に対応する図柄確定信号740を受信するとともに、図柄変動時間730の計時を終了する。したがって、図柄変動開始直前の予定変動回数720が2以上(遊技機210の保留球が1以上)の場合、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から出力された図柄確定信号740を用い、前回の図柄確定信号740を受信したときから、現在時刻までの時間を計測する。
また、遊技媒体貸出装置220は、図柄変動開始直前の予定変動回数720が2以上(遊技機210の保留球が1以上)の場合、前回の図柄確定信号740を受信してから、今回の図柄確定信号740を受信した時間を減じることにより、上述した第2変動時間に相当する図柄変動所要時間を算出することが可能になっている。なお、入賞No.13の図柄変動所要時間は、入賞No.12の図柄変動所要時間(リーチ時の変動時間)に比べて長くなっており、たとえば、より期待度の高いリーチを示している。
入賞No.14〜17の図柄変動時間730の計時手法は、入賞No.13の図柄変動時間730の計時手法と同様であり、説明を省略する。なお、入賞No.18,19については、予定変動回数720として計測されないため、遊技媒体貸出装置220における図柄変動時間730の計時がおこなわれないようになっている。
(遊技媒体貸出装置がおこなう予定変動回数計測処理の一例)
つぎに、図8を用いて、遊技媒体貸出装置220がおこなう予定変動回数計測処理の一例について説明する。図8は、遊技媒体貸出装置220がおこなう予定変動回数計測処理の一例を示したフローチャートである。なお、図8に示す処理は、CPU401が予定変動回数計測プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
図8において、遊技媒体貸出装置220のCPU401は、遊技機210から始動入賞信号を受信するまで待機状態にあり(ステップS801:Noのループ)、始動入賞信号を受信すると(ステップS801:Yes)、RAM403に記録されている予定変動回数が5であるか否かを判断する(ステップS802)。なお、本実施の形態において、予定変動回数の上限値は5であり、これは、遊技機210の保留球数の上限値4に相当する。
ステップS802において、予定変動回数が5ではないと判断した場合(ステップS802:No)、予定変動回数を+1する(ステップS803)。このあと、RAM403に+1した予定変動回数を記録し(ステップS804)、一連の処理を終了する。一方、ステップS802において、予定変動回数が5であると判断した場合(ステップS802:Yes)、一連の処理を終了する。
上述した処理によれば、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210の保留球数に対応して、予定変動回数を計測することができる。すなわち、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210にて図柄変動をおこなう回数やタイミングを的確に計測することができる。したがって、適正な図柄変動時間を計時することができ、遊技機210の演出を引き立てる効果的な演出をおこなうことが可能になる。
(遊技媒体貸出装置がおこなう演出制御処理の一例)
つぎに、図9−1を用いて、遊技媒体貸出装置220がおこなう演出制御処理の一例について説明する。図9−1は、遊技媒体貸出装置220がおこなう演出制御処理の一例を示したフローチャートである。なお、図9−1に示す処理は、CPU401が演出制御プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
図9−1において、遊技媒体貸出装置220のCPU401は、遊技機210の図柄変動が開始したか否かを判断する(ステップS901)。なお、遊技機210の図柄変動が開始となるタイミングは、具体的には、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にない状況にて遊技機210から始動入賞信号を受信したタイミングか、または、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にある状況にて遊技機210から前回の図柄変動の図柄確定信号を受信したタイミングである。
ステップS901において、遊技機210の図柄変動が開始するまで待機状態にあり(ステップS901:Noのループ)、遊技機210の図柄変動が開始すると(ステップS901:Yes)、RAM403に記録されている予定変動回数が1か否かを判断する(ステップS902)。予定変動回数が1であると判断した場合(ステップS902:Yes)、図柄変動開始直前の予定変動回数が0か否かを判断する(ステップS903)。
図柄変動開始直前の予定変動回数が0の場合(ステップS903:Yes)、すなわち、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にない状況であった場合、始動入賞信号を受信してから現在時刻までの図柄変動時間を計時する(ステップS904)。そして、計時している図柄変動時間が規定の時間(たとえば60秒)以上か否かを判断する(ステップS905)。
一方、ステップS902において、予定変動回数が1ではないと判断した場合(ステップS902:No)、すなわち、予定変動回数が2以上の場合、前回の図柄確定信号を受信してから現在時刻までの図柄変動時間を計時する(ステップS906)。なお、予定変動回数が0の場合は、ステップS901において、遊技機210の図柄変動が開始とはならないため、ここでの場合分けにおいて考慮する必要はない。
また、ステップS903において、図柄変動開始直前の予定変動回数が0ではないと判断した場合(ステップS903:No)、すなわち、図柄変動開始直前の予定変動回数が2(遊技機210の保留球数が1)の場合、ステップS906における図柄変動時間の計時をおこなう。
ステップS905において、計時している時間が規定の時間以上ではないと判断した場合(ステップS905:No)、今回の図柄確定信号を受信したか否かを判断する(ステップS907)。今回の図柄確定信号を受信していないと判断した場合(ステップS907:No)、ステップS904またはステップS906に移行し、引き続き図柄変動時間の計時をおこなう。なお、ステップS907:Noにおける移行先は、具体的には、ステップS904における図柄変動時間の計時をおこなっている場合にはステップS904に移行し、ステップS906における図柄変動時間の計時をおこなっている場合にはステップS906に移行する。一方、今回の図柄確定信号を受信したと判断した場合(ステップS907:Yes)、一連の処理を終了する。
ステップS905において、計時している時間が規定の時間以上であると判断した場合(ステップS905:Yes)、すなわち、遊技機210にてスーパーリーチが発生している場合、演出をおこなうための情報を出力する(ステップS908)。なお、この情報は、通信I/F410から出力させる呼出ランプ230を点滅させるための所定の信号や、液晶ディスプレイ309から表示出力させるスーパーリーチがおこなわれている旨を示す情報である。なお、呼出ランプ230および液晶ディスプレイ309による演出の詳細については、図9−2および図9−3を用いて後述する。
そして、今回の図柄確定信号を受信するまで待機状態にあり(ステップS909:Noのループ)、今回の図柄確定信号を受信すると(ステップS909:Yes)、呼出ランプ230および液晶ディスプレイ309による演出を停止させ(ステップS910)、一連の処理を終了する。
上述した処理によれば、始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を計時し、計時した図柄変動時間が規定の時間以上の場合に所定の演出をおこなうようにしたので、図柄変動に応じて、遊技機210による演出に合わせて、呼出ランプ230や液晶ディスプレイ309による演出をおこなうことができる。
(呼出ランプによる演出の一例)
つぎに、図9−2を用いて、呼出ランプ230による演出の一例について説明する。図9−2は、呼出ランプ230による演出の一例を示した説明図である。
図9−2において、呼出ランプ230は、遊技機210の上部に配置されている。この呼出ランプ230は、データ表示部921と、発光部922とからなる。データ表示部921は、たとえば、スタート回数と、大当たり確率と、大当たり回数とが表示されている。スタート回数は、前回の大当たりからの図柄変動回数を示している。大当たり確率は、当日の全図柄変動回数に対する大当たりの割合を示したものである。大当たり回数は、当日の大当たりの回数を示したものである。なお、データ表示部921には、不図示の選択ボタンが設けられており、遊技者が操作することにより、たとえば、前日や直近3日間の大当たり回数、確変回数、大当たり確率などのほか、過去最高の大当たり回数、大当たり間を棒グラフにて示した棒グラフデータなどを表示することも可能である。
発光部922は、赤、青、黄、緑、など複数の発光体からなり、大当たり中、確変中、店員呼出中、リーチ演出中などに応じて発光状態が異なる。発光部922は、たとえば、大当たり中のときに赤色に点滅し、確変中のときに青色に点滅し、店員呼出中のときに黄色に点灯し、リーチ演出中に緑色に点滅するようになっている。
遊技機210は、ある機種(「必殺○事人III」)を示している。図柄表示部925には、図柄の変動および停止図柄が表示される。図柄表示部925に表示される内容は、遊技球が始動入賞口926に入賞することにより、たとえば、3つの図柄が変動し、それぞれ、7,3,5のように確定した図柄で停止する。3つの図柄が7,7,7のように揃うと、大入賞口927が所定回数開放し、大当たり状態となる。3つの図柄のうち、7,7のように2つが揃った状態では、所定の演出がおこなわれるリーチ演出となる。リーチ演出は、たとえば、通常のノーマルリーチから、期待度が高いスーパーリーチに発展する。
図9−2に示す図柄表示部925には、スーパーリーチの状態を示している。すなわち、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展した状態である。特に、図柄変動が開始してから、たとえば、60秒といった規定の時間が経過した状態を示している。この状態において、呼出ランプ230の発光部922は、リーチ演出を引き立てるため緑色に点滅するようになっている。なお、点滅の色や点滅の間隔は、任意に設定することが可能である。
また、ここでは、規定の時間として60秒経過した場合に、発光部922のうち緑色の発光体を点滅させるようにしているが、これに加え、たとえば、75秒経過した場合に、発光部922のうち緑色と赤色の発光体を点滅させ、90秒経過した場合に、発光部922のうち緑色と赤色と青色の発光体を点滅させるなどして、スーパーリーチの長さに応じて、すなわち、大当たりの期待度に応じて、期待感を高めるように、発光部922の発光形式を異ならせるようにしてもよい。
(遊技媒体貸出装置の液晶ディスプレイによる演出の一例)
つぎに、図9−3を用いて、遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309による演出の一例について説明する。図9−3は、遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309による演出の一例を示した説明図である。なお、図9−3に示す演出は、図9−2に示した呼出ランプ230による演出と同様に、たとえば、図柄変動開始後60秒といったスーパーリーチ時におこなわれるものである。
図9−3において、液晶ディスプレイ309の表示画面930は、遊技機210においてスーパーリーチが発生している旨の情報を表示した画面を示している。この演出は、たとえば、液晶ディスプレイ309に、遊技者が所望するデータ情報や飲食サービスなどの情報等の表示画面が表示されていないときに表示される。なお、液晶ディスプレイ309に、遊技者が所望する表示画面が表示されている際には、画面の下方や上方などの隅に、同様の文字情報の表示をおこなってもよい。また、表示画面930には、文字によりスーパーリーチが発生している旨を表示しているが、これに限られるものではなく、スーパーリーチが発生している旨を示すマークや記号を表示させたり、画面の背景を点滅させたりして、画面の表示形式を通常の表示形式と異ならせるようにしてもよい。
また、ここでは、規定の時間として60秒経過した場合に、液晶ディスプレイ309に文字情報を表示させるようにしているが、これに加え、たとえば、75秒経過した場合に、文字を大きくさせ、90秒経過した場合に、文字の色を黒色から赤色に変更するなどして、スーパーリーチの長さに応じて、すなわち、大当たりの期待度に応じて、期待感を高めるように、液晶ディスプレイ309による表示形式を異ならせるようにしてもよい。
このように、図柄変動時間が規定の時間以上の長さを有するスーパーリーチである場合に、図柄変動開始から規定の時間経過した後に、呼出ランプ230や液晶ディスプレイ309を用いた演出をおこなうことにより、スーパーリーチの発生した台を目立たせることができるとともに、遊技機210による演出を引き立てることができる。
(遊技媒体貸出装置がおこなう演出内容特定処理の一例)
つぎに、図9−4を用いて、遊技媒体貸出装置220がおこなう演出内容特定処理の一例について説明する。図9−4は、遊技媒体貸出装置220がおこなう演出内容特定処理の一例を示したフローチャートである。なお、図9−4に示す処理は、CPU401が演出内容特定プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
図9−4において、遊技媒体貸出装置220のCPU401は、遊技機210の図柄変動が開始したか否かを判断する(ステップS941)。なお、遊技機210の図柄変動が開始となるタイミングは、具体的には、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にない状況にて遊技機210から始動入賞信号を受信したタイミングか、または、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にある状況にて遊技機210から前回の図柄変動の図柄確定信号を受信したタイミングである。
ステップS941において、遊技機210の図柄変動が開始するまで待機状態にあり(ステップS941:Noのループ)、遊技機210の図柄変動が開始すると(ステップS941:Yes)、RAM403に記録されている予定変動回数が1か否かを判断する(ステップS942)。予定変動回数が1であると判断した場合(ステップS942:Yes)、図柄変動開始直前の予定変動回数が0か否かを判断する(ステップS943)。
図柄変動開始直前の予定変動回数が0の場合(ステップS943:Yes)、すなわち、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にない状況であった場合、第1変動時間を算出する(ステップS944)。第1変動時間は、始動入賞信号を受信したときから、図柄確定信号を受信するまでの時間であり、図7を用いて説明した通りである。そして、リーチテーブル600(図6参照)から図柄変動所要時間に対応するリーチ演出内容を特定する(ステップS945)。なお、リーチテーブル600に、図柄変動所要時間に対応するリーチ演出内容が存在しない場合、すなわち、演出内容が通常の図柄変動であった場合は、一連の処理を終了すればよい。
一方、ステップS942において、予定変動回数が1ではないと判断した場合(ステップS942:No)、すなわち、予定変動回数が2以上の場合、第2変動時間を算出し(ステップS947)、ステップS945に移行する。なお、予定変動回数が0の場合は、ステップS941において、遊技機210の図柄変動が開始とはならないため、ここでの場合分けにおいて考慮する必要はない。第2変動時間は、前回の図柄確定信号を受信したときから、今回の図柄確定信号を受信するまでの時間であり、図7を用いて説明した通りである。
また、ステップS943において、図柄変動開始直前の予定変動回数が0ではないと判断した場合(ステップS943:No)、すなわち、図柄変動開始直前の予定変動回数が2(遊技機210の保留球数が1)の場合、ステップS947における第2変動時間の算出をおこなう。なお、図9−1に示した処理のうち、ステップS904〜ステップS907に示した図柄変動時間を計時する処理は、ステップS944(第1変動時間の算出)またはステップS947(第2変動時間の算出)の処理が開始されてから完了するまでの間におこなわれる処理である。
ステップS945においてリーチ演出内容の特定をおこなったあと、リーチ演出内容を出力し(ステップS946)、一連の処理を終了する。なお、出力される演出内容は、遊技者の識別情報と紐付けられ、ホールコンピュータ120へ送出される。そして、ホールコンピュータ120では、遊技者の識別情報と紐付けられた演出内容の情報を格納するとともに、当該情報を管理サーバ110へ送信する。
なお、このような演出内容特定処理は、ホールH内の全ての遊技媒体貸出装置220によっておこなわれる。つまり、遊技者が遊技する台を変えたとしても、各機種において、リーチ演出内容を特定することが可能になっている。また、遊技媒体貸出装置220によって特定されたリーチ演出内容は、管理サーバ110およびホールコンピュータ120にて、全て遊技者と紐付けて格納される。つまり、遊技者が遊技した全ての機種および当該機種のリーチ演出内容は、管理サーバ110およびホールコンピュータ120にて、管理されるようになっている。また、管理サーバ110は、店舗の異なる全てのホールHにて発生させたリーチ演出内容を遊技者ごとに、たとえば、累計化して格納することも可能である。
上述した処理によれば、始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動所要時間を算出し、算出した図柄変動所要時間を用いて、リーチテーブル600からリーチ演出内容を特定するようにしたので、遊技機210からの特殊な信号や情報を用いることなく、リーチ演出内容を特定することができる。したがって、遊技機210のリーチ演出内容に応じて、他の装置による演出やサービスをおこなうことができる。
(管理サーバ110によるサービス提供処理手順の一例)
つぎに、図10を用いて、特定したリーチ演出内容を用いたサービスの一例として、コンテンツを提供する場合について説明する。図10は、本実施の形態にかかる管理サーバ110によるサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図10に示すシーケンス図の前提として、管理サーバ110には、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容を遊技者ごとに格納しているとともに、リーチ演出内容に応じたサービス(コンテンツ)が予め設定されているものとする。また、遊技者(ユーザ)がホールHでの遊技を終え、自宅のPCなどのクライアント端末130から、管理サーバ110にアクセスしたものとする。
図10において、まず、クライアント端末130にて、管理サーバ110のサービス提供サイトへのアクセスがあると(ステップS1001)、ユーザから受け付けたユーザ認証情報を管理サーバ110へ送信する(ステップS1002)。なお、ユーザ認証画面については、図11を用いて後述する。
管理サーバ110は、ユーザ認証情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS1003:Noのループ)、ユーザ認証情報を受信すると(ステップS1003:Yes)、認証に成功したか否かを判断する(ステップS1004)。認証に失敗した場合(ステップS1004:No)、一連の処理を終了する。認証に成功すると(ステップS1004:Yes)、クライアント端末130へ、接続を許可する旨の情報を送信するとともに(ステップS1005)、獲得したリーチ演出内容に応じた画面情報を送信する(ステップS1006)。
また、クライアント端末130では、認証に成功したか否かを判断する(ステップS1007)。認証に失敗した場合(ステップS1007:No)、一連の処理を終了する。認証に成功すると(ステップS1007:Yes)、管理サーバ110からの接続を許可する旨の情報に基づいて、ログインする(ステップS1008)。そして、管理サーバ110から送信されたリーチ演出内容に応じた画面情報を表示する(ステップS1009)。なお、このときの画面情報の詳細については、図12〜15を用いて後述する。
そして、ユーザから、ダウンロード可能なコンテンツの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS1010)。コンテンツの選択を受け付けると(ステップS1010:Yes)、管理サーバ110へコンテンツの送信要求をおこなう(ステップS1011)。
一方、管理サーバ110では、コンテンツの送信要求を受信したか否かを判断し(ステップS1012)、送信要求を受信すると(ステップS1012:Yes)、コンテンツを送信し(ステップS1013)、一連の処理を終了する。
このコンテンツの送信を受けて、クライアント端末130では、コンテンツをダウンロードし(ステップS1014)、一連の処理を終了する。また、ステップS1010において、コンテンツの選択を受け付けない場合(ステップS1010:No)、ログアウトしたか否かを判断する(ステップS1015)。ログアウトしていない場合(ステップS1015:No)、ステップS1009に移行する。ログアウトした場合(ステップS1015:Yes)、一連の処理を終了する。
一方、管理サーバ110において、コンテンツの送信要求を受信しない場合(ステップS1012:No)、ログアウトしたか否かを判断する(ステップS1016)。ログアウトしていない場合(ステップS1016:No)、ステップS1012に移行する。ログアウトした場合(ステップS1016:Yes)、一連の処理を終了する。
なお、上述した説明では、管理サーバ110とクライアント端末130との間における処理について説明したが、このほかにも、たとえば、ホールコンピュータ120と遊技媒体貸出装置220との間においても、同様の処理をおこなうことが可能であり、これにより、遊技媒体貸出装置220にて、コンテンツをダウンロードし、再生することも可能である。
(クライアント端末130に表示される表示画面の一例)
つぎに、図11〜15を用いて、クライアント端末130に表示される表示画面の一例について説明する。図11〜15は、クライアント端末130に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
図11において、表示画面1100は、上述した図10のステップS1002のユーザ認証をおこなう際に表示されるログイン画面である。このログイン画面には、「ユーザID」および「パスワード」が表示されており、ユーザからの入力を受け付けるようになっている。そして、「ユーザID」および「パスワード」が入力され、認証に成功した場合、つまり、ログインした場合、図12に示す表示画面に移行する。
図12において、表示画面1200には、ユーザが遊技した機種の一覧が選択可能に表示されている。この表示画面1200において、ユーザが選択した機種の遊技履歴を閲覧することが可能になっている。なお、遊技履歴は、当日のものであってもよいし、直近1週間以内のものであってもよいし、過去の累計であってもよい。この表示画面1200において、たとえば、符号1201に示す「CRぱちんこ必殺○事人III」が選択されたとすると、図13に示す表示画面に移行する。
図13において、表示画面1300には、「CRぱちんこ必殺○事人III」のメニュー画面が表示されている。このメニュー画面において、「遊技履歴を見る」、「最新情報を見る」、符号1301に示す「コンテンツをダウンロードする」、が表示されている。たとえば、「遊技履歴を見る」を選択すると、遊技者が遊技した遊技履歴の閲覧画面に移行する。
遊技履歴は、大当たりの発生、確率変動状態の発生、スタート回数などを示す情報などのほか、発射された遊技媒体の数(アウト玉数)や、遊技機210が払い出した遊技媒体の数(セーフ玉数)などを示す情報である。特に、遊技履歴は、遊技媒体貸出装置220によって特定されたリーチ演出内容も含む。すなわち、「遊技履歴を見る」を選択することにより、遊技者が発生させたリーチ演出内容の閲覧および再生が可能になっている。
「最新情報」は、「CRぱちんこ必殺○事人III」の最新の情報であり、当該メニューが選択されると、「CRぱちんこ必殺○事人III」の後継機の紹介や、当該機種に関する各店舗のイベントの情報などが表示される。さらに、符号1301に示す「コンテンツをダウンロードする」が選択されると、図14に示す、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容に対応した、リーチキャラクタを示した画面に移行する。
図14において、表示画面1400は、主なリーチ演出を示すキャラクタを示したものである。表示画面1400において、たとえば、符号1401に示す「P」が選択されたとすると、図15に示すダウンロード可能なコンテンツを表示した画面に移行する。
図15において、表示画面1500は、ダウンロード可能なコンテンツを示したものである。表示画面1500には、符号1501に示すように、ダウンロード可能なコンテンツは1つのみが表示されている。これは、ユーザが「P」のスーパーリーチのうち、1種類のみを遊技において発生させたことを示している。また、符号1502には、「?」によってコンテンツが非表示になっている。これはダウンロード不可能なコンテンツを示している。このコンテンツは、ユーザが遊技において発生させていないスーパーリーチに対応している。
この表示画面1500において、ユーザが符号1501に示すコンテンツを選択すると、コンテンツのダウンロードが始まる。なお、コンテンツは、たとえば、ムービーとしてもよいし、当該スーパーリーチに相当するリーチ演出内容そのものの映像や音楽などとしてもよい。
なお、上述した説明では、特定したリーチ演出内容を、コンテンツのダウンロードというサービスに用いた場合の一例について説明したが、このほかにも、遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309によるリプレイを表示させることも可能である。
遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309によるリプレイの表示は、具体的には、遊技媒体貸出装置220にリーチ演出内容の映像を予め記録させておき、遊技者が発生させたリーチ演出内容を、当該リーチ演出内容の直後や遊技者が選択したタイミングにて、液晶ディスプレイ309から再生させることによって、実現することが可能である。
また、リーチ演出内容を用いた、その他のサービスや利用形態について例示しておく。たとえば、ホールHにて、リーチ演出内容を用いたイベントをおこなうことも可能である。具体的には、たとえば、ホールHにて、「○○のリーチで大当たりしろ!」といったミッション、「○○のリーチ、××のリーチの順で大当たりしろ!」といった段階型のミッションを用意しておき、すなわち、RAM403にミッションに該当する特定のリーチ情報を記録しておき、ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、液晶ディスプレイ309からのリプレイ演出や、呼出ランプ230を用いた演出をおこなうとともに、ホールHからの景品やポイントの付与などのサービスの提供をおこなってもよい。なお、大当たりが発生したか否かの判断は、図柄確定信号とともに受信する大当たり信号に基づいておこなわれる。
また、ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、液晶ディスプレイ309を特殊な色に変更させたり、ミッションの達成度合いに応じてプレミアムな背景色に変更させたりすることも可能である。また、当該ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、QRコードを表示させることにより、着メロ、着うた、待受画面等の、ダウンロードサービスへの誘導をおこなってもよい。
さらに、このほかにも、ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、クーポンの配信、プレミアムコンテンツの閲覧権(パスワードの配信)、展示会等の招待状の配信、URL配信によるダウンロードサイトへの誘導、クリックによるポイントの付与、などのサービスをおこなうことも可能である。
(スーパーリーチ発生回数の統計処理の一例)
つぎに、図16を用いて、スーパーリーチ発生回数の統計処理の一例について説明する。図16は、スーパーリーチ発生回数の統計処理の一例を示した説明図である。
図16において、グラフ1600は、スーパーリーチの発生回数と時間帯との関係を示したものである。このグラフ1600は、図9−1に示した演出制御処理によってスーパーリーチの発生が認められた際の情報、または、図9−4に示した演出内容特定処理によってリーチ演出内容(スーパーリーチ)が特定された際の情報を用いることにより、遊技媒体貸出装置220にて作成されるものである。なお、グラフ1600の作成は、遊技媒体貸出装置220に限らず、ホールコンピュータ120または管理サーバ110にて作成することも可能である。なお、グラフ1600は、遊技者ごとに各遊技機210において発生させたスーパーリーチを用いている。すなわち、遊技者ごとに各遊技機210のグラフ1600が作成される。
遊技媒体貸出装置220は、スーパーリーチが発生した場合に、スーパーリーチが発生した時刻を記録するとともに、スーパーリーチが発生した回数をカウントする。そして、時間帯ごとにスーパーリーチの発生した回数を累計化することにより、グラフ1600を作成する。なお、スーパーリーチの発生した回数は、遊技者別の累計としてもよいし、遊技機210における1日の累計としてもよい。また、グラフ1600に、大当たり回数を重畳して表示させてもよい。すなわち、大当たり回数と時間帯との関係をグラフ1600に重畳して表示させることにより、スーパーリーチの回数と大当たり回数との関係を視認できるような表示としてもよい。
グラフ1600は、たとえば、遊技者からの遊技媒体貸出装置220の操作ボタン303等に対する操作により、スーパーリーチのグラフ表示が選択されると、液晶ディスプレイ309から表示出力される。このようなグラフ1600を表示することにより、遊技者は、どの程度スーパーリーチが発生しているかを一目で確認することができ、遊技する台の選択などに役立てることができる。
また、管理サーバ110にてグラフ1600を管理する場合、遊技者が自宅に帰り、クライアント端末130から管理サーバ110にアクセスし、当該グラフ1600を閲覧することにより、たとえば、時間帯ごとの大当たり回数などと比較することにより、遊技方針の決定などに役立てることも可能である。
以上のように、本実施の形態にかかる遊技媒体貸出装置220は、始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を計時し、計時した図柄変動時間が規定の時間以上の場合に、演出をおこなうための情報を出力するようにした。つまり、遊技機210からの特殊な信号や情報を用いることなく、特定の図柄変動(スーパーリーチ)がおこなわれていることを判断することができる。したがって、遊技機210の図柄変動に応じて他の装置による演出をリアルタイムにおこなうことができ、遊技機210の演出を引き立てることができる。また、このような演出をおこなうにあたり、会員カードなどを用いた遊技者の特定をおこなうことを要することなく、すなわち、ビジターの遊技者に対しても、同様の演出をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、図柄変動開始直前に遊技機が保留球状態にない場合に、図柄確定信号を受信したときから現在時刻までの時間を図柄変動時間として計時するようにしたので、予定変動回数が0→1になった状況下で、図柄変動時間を正確に計ることができる。
また、本実施の形態において、図柄変動開始直前の遊技機が保留球状態にある場合に、前回の図柄確定信号を受信したときから現在時刻までの時間を図柄変動時間として計時するようにしたので、予定変動回数が2→1や3→2となった状況下、すなわち、遊技機210が保留球状態にある状況下であっても、図柄変動時間を正確に計ることができる。
また、本実施の形態において、予定変動回数が予め設定される所定の最大予定変動回数に達し、かつ、始動入賞信号を受信した場合、予定変動回数の計測をおこなわないようにしたので、遊技機210の保留球数が最大となっている状況下で、始動入賞があったとしても、最大予定変動回数を計測せずに、的確な図柄変動時間を計ることができる。
また、本実施の形態においては、規定の時間以上の図柄変動が発生している場合には、スーパーリーチが発生しているものとして説明したが、スーパーリーチの場合に限られるものではなく、始動入賞信号および図柄確定信号に基づいて特定することのできる通常の演出内容やリーチ演出を予告する予告演出などであっても、予め設定した規定の時間以上の図柄変動が発生している場合に、呼出ランプ230等を用いて同様の演出をおこなうことも可能である。
また、本実施の形態においては、遊技媒体貸出装置220によって本発明の演出内容特定装置を実現したが、呼出ランプ230によって本発明の演出内容特定装置を実現することも可能である。なお、この場合、遊技媒体貸出装置220に具備させた所定の機能を、呼出ランプ230に具備させればよい。すなわち、図5に示した、記録部501と、設定部502と、受信部503と、計時部504と、判断部505と、出力部506と、計測部507と、判定部508との機能を、呼出ランプ230に具備させればよい。このような呼出ランプ230であっても、上述した遊技媒体貸出装置220と同等の効果を奏する。
以上説明したように、本発明にかかる演出制御装置、遊技媒体貸出装置、遊技機用呼出ランプ、演出制御方法、演出制御プログラムによれば、遊技機からの特殊な信号や情報を用いることなく、特定の図柄変動(スーパーリーチ)がおこなわれていることを判断することができる。したがって、遊技機の図柄変動に応じて、他の装置による演出をおこなうことができ、よって、遊技機の演出を引き立てることができる。
なお、本実施の形態で説明した演出制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。