JP2010074060A - エッチング液の調製方法、エッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents

エッチング液の調製方法、エッチング方法及びエッチング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流動する燐酸溶液中に所望の量の珪素を簡単且つ、迅速に溶解させるエッチング液の調製方法、エッチング方法及びエッチング装置を提供すること。
【解決手段】液状のテトラエトキシシランを水または気体と混合した後、これを流動する燐酸溶液中に少量ずつ添加し、所望量のテトラエトキシシランを溶解させて燐酸溶液を調製することを特徴とするエッチング液の調製方法、エッチング方法及びエッチング装置を構成したことにある。
【選択図】図1

Description

本発明は、所望量の液状のテトラエトキシシラン(以下、全て「TEOS」としました。)を溶解させて燐酸溶液を調製するエッチング液の調製方法、高温にて循環運転中の燐酸溶液に所望量のTEOSを溶解させて燐酸溶液を用いて、半導体シリコン基板上に形成された窒化珪素膜をエッチングするエッチング方法及びエッチング装置に関する。
半導体基板処理に用いられる120〜180℃の高温燐酸溶液は、窒化珪素だけでなく、酸化珪素も、窒化珪素の30分の1程度であるが、エッチングする特性を持っている。
高温燐酸による窒化珪素膜のエッチング工程において、殆どの場合、その基板表面に酸化珪素膜も存在する為、酸化珪素膜のエッチングを抑制するため、燐酸溶液中に珪素が溶解した状態にて処理を行う手法がとられている。
一例として155℃燐酸の処理において燐酸溶液中の珪素濃度が50ppm以上となるよう珪素化合物を添加しておくと、珪素酸化物膜を全くエッチングしないで、窒素化合物膜をエッチングすることが可能となる。
従来の燐酸溶液中への珪素化合物の溶解の方法として酸化珪素膜のエッチングがある程度許容される製品ロット若しくはシリコン基板上に窒化珪素膜をつけたダミーロットを用いて所望の珪素濃度とした上で、酸化珪素膜のエッチングの許されない製品を処理するという方法がとられてきた。
また、特許文献1のようにTEOSをエタノール等の溶媒に溶解させた後、燐酸溶液中に添加して珪素を溶解させるという提案もある。
しかしながら、珪素の溶解に製品ロットを用いる場合、珪素の溶け込み量は、製品ロットの都合に制約されてしまう為、所望のタイミングで所望の量の珪素を燐酸溶液中に溶解させることはできない。
又、珪素を溶解させるためにシリコン基板上に窒化珪素膜をつけたダミーロットを用いる場合であるが、ダミーロットを用意する為に高いコストと手間を要してしまう為、常用的に行うことは現実的ではない。
更に、特許文献1の手法は、基本的に未使用の燐酸溶液に珪素を溶解させる手法であり、TEOSをエタノール等の溶媒に溶解させているため、120〜180℃にて流動中の高温燐酸溶液に使用した場合、エタノール等の溶媒が蒸発し、珪酸縮合体を形成してしまうため、適用できない欠点を有している。
又、単に燐酸溶液中に液体のTEOSを添加するだけでは、TEOSの珪素成分が分子量の大きな珪酸縮合体を形成してしまう。この珪酸縮合体は白濁色の固体であり、いずれは燐酸により溶解されるが、その分子量が大きいと溶解に著しく時間が掛かる他、燐酸溶液中循環フィルター等に詰まって燐酸溶液の循環運転に支障を与える。
特開2000−58500公報
本発明が解決しようとする課題は、上記従来の問題点を解決し、前記した燐酸溶液中への珪素溶解技術にて、流動中の燐酸溶液中に所望の量の珪素化合物を簡単且つ、迅速に溶解させるエッチング液の調製方法、エッチング方法及びエッチング装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、液状のTEOSを水または気体と混合した後、これを流動する燐酸溶液中に少量ずつ添加し、所望量のTEOSを溶解させて燐酸溶液を調製するエッチング液の調製方法を構成したことにある。
また、本発明の第2の解決手段は、上記エッチング液の調製方法において、流動する燐酸溶液として高温で流動する燐酸溶液を使用したことにある。
また、本発明の第3の解決手段は、上記エッチング液の調製方法において、流動する燐酸溶液を120℃〜180℃としたことにある。
また、本発明の第4の解決手段は、上記エッチング液の調製方法において、液状のTEOSに混合する気体が、水蒸気、空気、窒素ガス又は、希ガスよりなる群より選ばれた少なくとも一つであることにある。
また、本発明の第5の解決手段は、上記エッチング液の調製方法において、液状のTEOSに混合する気体が、窒素ガスであることにある。
また、本発明の第6の解決手段は、上記エッチング液の調製方法において、流動する燐酸溶液中に溶解したTEOSの珪素濃度が30〜80ppmになるよう調整したことにある。
また、本発明の第7の解決手段は、上記エッチング液の調製方法において、液状のTEOSを水または気体と混合した後、これを流動する燐酸溶液中に1〜5ミリリットル/分ずつ添加することにある。
また、本発明の第8の解決手段は、エッチング槽において燐酸溶液を使用して半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングするエッチング方法において、液状のTEOSを水または気体と混合した後、これを高温にて循環運転中の流動する燐酸溶液の循環ラインに少量ずつ添加し、所望量のTEOSを溶解させて燐酸溶液を調製し、この燐酸溶液を用いて半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングするエッチング方法を構成したことにある。
また、本発明の第9の解決手段は、上記エッチング方法において、循環運転中の流動する燐酸溶液を120℃〜180℃としたことにある。
また、本発明の第10の解決手段は、上記エッチング方法において、液状のTEOSに混合する気体が、水蒸気、空気、窒素ガス又は、希ガスよりなる群より選ばれた少なくとも一つであることにある。
また、本発明の第11の解決手段は、上記エッチング方法において、液状のTEOSに混合する気体が、窒素ガスであることにある。
また、本発明の第12の解決手段は、上記エッチング方法において、流動する燐酸溶液中に溶解したTEOSの珪素濃度が30〜80ppmになるよう調整した流動する燐酸溶液を使用することにある。
また、本発明の第13の解決手段は、上記エッチング方法において、循環運転中の流動する燐酸溶液を120℃〜180℃としたことにある。
また、本発明の第14の解決手段は、燐酸溶液を使用して半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングするエッチング槽と、流動する燐酸溶液を高温で循環する循環ラインと、液状のTEOSを供給するラインと、水または気体を供給するラインと、液状のTEOSと水または気体を混合し、これを前記循環ラインに供給するラインとよりなり、所望量のTEOSを溶解させて流動する燐酸溶液を調製し、この流動する燐酸溶液を循環して使用し、エッチング槽内の半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングするエッチング装置を構成したことにある。
本発明によれば、従来技術と比較して容易、且つ迅速に燐酸溶液中に所望の量の珪素化合物を溶解させてエッチング液を調製することが出来、また、高温燐酸溶液を用いた半導体基板上窒化珪素膜のエッチング方法において、高温で循環する燐酸溶液を用いた珪素化合物膜のエッチングを安定して行うことが出来、しかも、プロセス性能向上及び燐酸廃液量低下が可能となるエッチング方法及びエッチング装置を提供することが出来る。
以下、本発明によるエッチング液の調製方法、エッチング方法及びエッチング装置について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、本発明によるエッチング液の調製方法について、詳述する。
液状のTEOSを脱イオン水(以下、全て「DIW」としました。)と混合した後、これを流動する燐酸溶液中に少量ずつ添加し、所望量のTEOSを溶解させて燐酸溶液を調製する。流動する燐酸溶液とは、流動している燐酸溶液を用いるか又は燐酸溶液を流動させながら使用することも含むものである。
また、本発明において、液状のTEOSは、DIWと混合する代わりに、ある種の気体と混合させても良い。混合する気体としては、その操作性の容易さから窒素ガスが最も好ましいが、窒素ガスのほかに水蒸気、空気、又は、希ガスを使用することができる。希ガスとは、周期律表18族のヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンの総称をいう。
また、本発明においては、燐酸溶液中に溶解したTEOSの珪素濃度が30〜80ppmになるよう調整することが好ましい。
上記珪素濃度が、30ppm以下では、所望の珪素濃度とはならず、添加効果が不十分であり、一方、80ppm以上になると、シリコン基板上に珪素が析出してしまうため、好ましくない。
下記に本発明における反応式を示した。しかし、ここに示した化学式はあくまで仮定であり、本発明を何ら制限するものではない。
(1−1)式はTEOSが燐酸溶液に添加されたときに起こる加水分解の化学式である。TEOSが燐酸溶液中に添加されると燐酸溶液中のプロトンがTEOSのエチル基の結合手に作用する為、直ぐに加水分解が起こる。TEOSは加水分解後、珪酸とエタノールとなり、エタノールはガスとして燐酸溶液中から排出される。
(1−2)式は(1−1)式の加水分解により生成された珪酸が燐酸に溶解する反応式である。
(1−1)式が示しているようにTEOSの加水分解はH2Oがあれば発生する為、TEOSをDIW中に添加してもこの反応は発生するが、その反応速度は著しく遅い為、本発明におけるTEOSをDIWに混合してから燐酸溶液中に添加するまでの処理工程においてはこの反応は発生しない。
理想的には(1−1)、(1−2)式に示したような反応が行われることが好ましいが、実際には珪酸は縮合しやすい物質である為、(2−1)式で示したように、TEOSの加水分解と同時に珪酸の縮合反応も発生し、珪酸縮合体が発生する。
(2−1)式で発生した珪酸縮合体は(2−2)式で示す通り、燐酸に溶解するが、前記した通り、この珪酸縮合体の分子量が大きくなってしまうと燐酸による溶解に時間が掛かってしまう上に珪酸縮合体が循環フィルター等に詰まって燐酸溶液の循環運転に支障を与える可能性がある。
しかしながら、本発明にて提案するようにTEOSを水又は気体と混合した後、燐酸溶液中に少しずつ添加すると、TEOSは、拡散しながら添加され、上記の問題は解決される。
即ち、本発明は、TEOSが燐酸溶液に添加されるのと同時に燐酸溶液中に拡散させて、分子量の大きな珪酸縮合体が形成されるのを防ぐ為に、稼動中のエッチング装置若しくはエッチング液循環装置等において、流動する25〜180℃の燐酸溶液中にTEOSを1〜5ミリリットル/分をその10〜100倍の体積のDIW中に攪拌させて添加する。TEOSを縮合しないよう均一に拡散させるためには、10倍程度のDIWが必要であり、一方、DIWが1000倍以上になると、その後、DIWを揮発させるのに時間が係りすぎてしまう。
その後、燐酸溶液を140〜180℃にて30〜60分間加温することにより、TEOSの加水分解によって生成されるエタノールと過剰に添加されたDIWを揮発させる。
次に本発明によるエッチング方法及びエッチング装置について詳述する。
図1は、本発明によるエッチング装置の一態様を示す図面であり、1は、高温燐酸処理を行うエッチング槽、2は、エッチング槽1から高温薬液循環装置4に燐酸溶液を送液する燐酸溶液循環ライン、3は、高温薬液循環装置4からエッチング槽1の底部に燐酸溶液を送液する燐酸溶液循環ラインである。5は、燐酸溶液を循環させる為の循環ポンプ、6は、循環フィルター、7は、燐酸溶液を加温する為のラインヒーター、8aは、高温の薬液から揮発により失われる水分を補給する為のDIW供給ライン、8bは、DIW添加ライン8aによって供給されるDIWとTEOS供給ライン13より供給されるTEOSとを混合し、燐酸溶液循環ライン3に供給する混合ラインである。前記高温薬液循環装置4は、特開平2−96334号公報に記載された高温エッチング液の循環法に使用する装置と同一であり、本発明は、この循環装置と組み合わせて使用すると好ましい結果が得られる。
9は、TEOS供給タンクであり、TEOSは、TEOS供給ライン10からシリンジポンプ11、TEOS供給ライン13を経て、DIW供給ライン8aに添加され、混合ライン8bを経て、燐酸溶液循環ライン3に供給される。12は、シリンジポンプからTEOS供給タンクへのTEOSリターンライン、14は、TEOS供給ライン13をパージする為の窒素ガス供給ライン、15は、排液ラインである。
以下、本発明のエッチング方法の一例を説明する。まず、120〜180℃にて高温循環運転中の燐酸溶液及び燐酸溶液高温循環システム4において、溶解させたい珪素量から必要とするTEOS添加量を算出する。
次いで、シリンジポンプ11を用いてTEOSを定量しながら、1〜5ミリリットル/分にてDIWとともに循環中の燐酸溶液配管中に添加する。TEOSは、TEOS供給タンク9内に貯蔵されており、TEOS供給タンク9内のTEOSは、TEOS供給ライン10からシリンジポンプ11、TEOS供給ライン13を経て、DIW供給ライン8aに添加され、混合ライン8bを経て、燐酸溶液循環ライン3に供給される。余分のTEOSは、シリンジポンプ11からTEOSリターンライン12を経て、TEOS供給タンク9へ戻される。
TEOS添加後、TEOS供給ライン10のTEOSを窒素ガス供給ライン14より供給される窒素ガスにてパージし、DIWとともに廃液ライン15より排液する。
次に、燐酸溶液高温循環システム4にて140〜180℃にて30〜60分間循環運転を行い、TEOSの加水分解にて生成されるエタノールと過剰に添加された水分を気化させる。
TEOS添加前の燐酸溶液中の珪素濃度が予測できない場合は、特開2006−352097号公報に記載の燐酸溶液中珪素濃度測定装置と併用すれば珪素濃度を簡単に測定することも可能である。
又、これに合わせて、特開2004−134780号公報に記載の燐酸溶液の再生装置と併用すれば、高温にて使用中の燐酸溶液を所望のタイミングで所望の濃度に変動させてエッチング処理を行うことも可能となる。
次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。しかし、実施例はあくまで一つの事例であり、本発明は、これらの実施例によって何ら制限されるものではない。
図1に示したエッチング装置を使用した。
<実施例1>
155℃にて循環運転中の86質量%燐酸溶液55リットル中にTEOS、40ミリリットルを2.5ミリリットル/分にて、その体積の10倍の25ミリリットル/分のDIWと混合しながら添加した後、1時間、155℃にて加温循環運転を行った。又、TEOS添加前後にて燐酸溶液中珪素濃度のICP−AES分析、シリコン基板上の窒化珪素膜及び酸化珪素膜のエッチングレート測定を行った。
TEOS添加前後の燐酸溶液中珪素濃度をICP−AES分析にて測定した結果及びそこから算出した珪素溶け込み量を表1に示した。添加したTEOS、40ミリリットル中の珪素量を算出すると5.02グラムとなり、燐酸溶液中に実際に溶け込んだ量とほぼ一致する。従って、添加したTEOS中の珪素はほぼ全て燐酸溶液中に溶解するといえる。
又、このことからTEOS添加量を調整することにより燐酸溶液中に溶解させる珪素量を調整することが可能であるといえる。
表2にTEOS添加前後での酸化珪素膜及び窒化珪素膜のエッチングレート測定結果を示した。TEOS添加後の酸化珪素膜のエッチングレートがマイナスとなっているのは燐酸溶液中の珪素の濃度が増加したことにより、酸化珪素膜のエッチング反応が抑制され、珪素化合物の吸着反応が優位となり、酸化珪素膜表面への珪素化合物の吸着が行われた為である。TEOS添加前、0.09ナノメートル/分でエッチングが行われていた酸化珪素膜がTEOS添加後にはエッチングレートが−0.01ナノメートル/分となり、酸化珪素膜を全くエッチングしないで、窒化珪素膜をエッチングすることが出来ることが確認された。
<実施例2>
次に図1のエッチング装置を用い、155℃にて循環運転中の86質量%燐酸溶液55リットル中にTEOS、60ミリリットルを、2.5ミリリットル/分にて、混合用にDIWに代えて、30ミリリットル/分の窒素ガスと混合して添加した後、1時間、155℃にて加温循環運転を行った。又、実施例1と同様にTEOS添加前後にて燐酸溶液中珪素濃度のICP−AES分析、シリコン基板上の窒化珪素膜及び酸化珪素膜のエッチングレート測定を行った。
TEOS添加前後の燐酸溶液中珪素濃度をICP−AES分析にて測定した結果及びそこから算出した珪素溶け込み量を表3に示した。添加したTEOS、60ミリリットル中の珪素量を算出すると7.52グラムとなり、燐酸溶液中に実際に溶け込んだ量とほぼ一致する。従って、窒素を用いてTEOSを添加した場合においてもTEOS中の珪素はほぼ全て燐酸溶液中に溶解するといえる。
表4にTEOS添加前後での酸化珪素膜及び窒化珪素膜のエッチングレート測定結果を示したTEOS添加前、0.11ナノメートル/分でエッチングが行われていた酸化珪素膜がTEOS添加後にはエッチングレートが、−0.02ナノメートル/分となり、窒素に混合してTEOSを添加した場合においても、酸化珪素膜を全くエッチングしないで、窒化珪素膜をエッチングすることが出来ることが確認された。
上記の結果、本発明によれば、燐酸溶液中に所望の量の珪素を正確に溶解させることが可能であることが分かった。
本発明によれば、従来技術と比較して容易、且つ迅速に燐酸溶液中に所望の量の珪素を溶解させることが可能であり、高温燐酸溶液を用いた半導体基板上窒化珪素膜のエッチング工程においてまた、高温燐酸を用いた珪素化合物膜のエッチング処理装置に搭載することにより、プロセス性能向上及び燐酸廃液量低下が可能となる。
本発明によるエッチング装置の一態様を示す図面である。
符号の説明
1:エッチング槽
2:燐酸溶液循環ライン
3:燐酸溶液循環ライン
4:高温薬液循環装置
5:循環ポンプ
6:循環フィルター
7:ラインヒーター
8a:DIW供給ライン
8b:混合ライン
9:TEOS供給タンク
10:TEOS供給ライン
11:シリンジポンプ
12:TEOSリターンライン
13:TEOS供給ライン
14:窒素ガス供給ライン
15:排液ライン

Claims (14)

  1. 液状のテトラエトキシシランを水または気体と混合した後、これを流動する燐酸溶液中に少量ずつ添加し、所望量のテトラエトキシシランを溶解させて燐酸溶液を調製することを特徴とするエッチング液の調製方法。
  2. 流動する燐酸溶液として高温で流動する燐酸溶液を使用したことを特徴とする請求項1に記載のエッチング液の調製方法。
  3. 流動する燐酸溶液を120℃〜180℃としたことを特徴とする請求項1または2に記載のエッチング液の調製方法。
  4. 液状のテトラエトキシシランに混合する気体が、水蒸気、空気、窒素ガス又は、希ガスよりなる群より選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエッチング液の調製方法。
  5. 液状のテトラエトキシシランに混合する気体が、窒素ガスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエッチング液の調製方法。
  6. 流動する燐酸溶液中に溶解したテトラエトキシシランの珪素濃度が30〜80ppmになるよう調整したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエッチング液の調製方法。
  7. 液状のテトラエトキシシランを水または気体と混合した後、これを流動する燐酸溶液中に1〜5ミリリットル/分ずつ添加することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエッチング液の調製方法。
  8. エッチング槽において燐酸溶液を使用して半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングするエッチング方法において、液状のテトラエトキシシランを水または気体と混合した後、これを高温にて循環運転中の流動する燐酸溶液の循環ラインに少量ずつ添加し、所望量のテトラエトキシシランを溶解させて燐酸溶液を調製し、この燐酸溶液を用いて半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングすることを特徴とするエッチング方法。
  9. 循環運転中の流動する燐酸溶液を120℃〜180℃としたことを特徴とする請求項8に記載のエッチング方法。
  10. 液状のテトラエトキシシランに混合する気体が、水蒸気、空気、窒素ガス又は、希ガスよりなる群より選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする請求項8または9に記載のエッチング方法。
  11. 液状のテトラエトキシシランに混合する気体が、窒素ガスであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  12. 流動する燐酸溶液中に溶解したテトラエトキシシランの珪素濃度が30〜80ppmになるよう調製した流動する燐酸溶液を使用することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  13. 液状のテトラエトキシシランを水または気体と混合した後、これを高温で循環中の流動する燐酸溶液の循環ラインに1〜5ミリリットル/分ずつ添加することを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  14. 流動する燐酸溶液を使用して半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングするエッチング槽と、燐酸溶液を高温で循環する循環ラインと、液状のテトラエトキシシランを供給するラインと、水または気体を供給するラインと、液状のテトラエトキシシランと水または気体を混合し、これを前記循環ラインに供給するラインとよりなり、所望量のテトラエトキシシランを溶解させて流動する燐酸溶液を調製し、この流動する燐酸溶液を循環して使用し、エッチング槽内の半導体基板上に形成される窒化珪素膜をエッチングすることを特徴とするエッチング装置。
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