JP2010073149A - 演出画像作成装置、演出画像作成方法、演出画像作成プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画面に表示されたページ画像201について演出効果を施す演出画像作成装置であって、ページ画像201内に演出設定領域211を設定するとともに、前記画面内の任意の位置を演出基準点Pとして設定し、演出設定領域211の中心点(演出原点O)と前記演出基準点Pとの位置関係を基準として演出効果を付与する演出効果設定手段15を備えることで、移動量などの変化の大きな演出効果を、演出基準点の設定という簡単な操作で得ることができる。
【選択図】図1
Description
また、ページ内の画像の特定位置をポインティングデバイス等で指示することで、画面に変化が起きたり、効果音などを発したりするシークレット演出が施された電子絵本表示装置も存在する。
また、電子絵本表示装置においてシークレット演出をさせる場合、初めて絵本を観る時には、変化を起こす場所が解らず期待するが、その場所が解ってしまうと面白味が持続しないという問題点があった。
前記演出効果設定手段は、前記部品画像を元にして生成される画像について、演出基準点を設定することを特徴としている。
図1は、演出画像作成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。演出画像作成装置は、ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、記憶した画像に対して各種の演出効果を設定した演出画像を作成し、作成した演出画像をページ毎に再生可能とする装置である。
CPU1は、上記の手順によりインストール等された所定の制御プログラム(演出画像作成プログラム)に従って各種処理(各ステップ)を実行し、装置全体を制御するものであり、画像記憶手段11、演出領域設定手段12、演出効果設定手段15、演出再生手段16を要部機能として備えることで、ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、記憶した画像をページ毎に表示装置7に表示可能とする。
音源装置4には、D/A変換器、アンプ、スピーカを含むサウンドシステム4aが接続される。
すなわち、表示装置7では、画像作成モード(読取モード)において、読み取った画像が表示され、演出設定モード(編集モード)において、演出画像作成を行うに際しての演出設定画面が表示され、演出画像再生モード(鑑賞モード)において、演出が施された演出設定済画像が再生される。
入力装置6のポインティングデバイスにおいては、X・Y方向の移動量が検出され、RAM3上のカーソルポイントレジスタのカーソル座標データに加算されることで、この座標データに基づいて表示装置7上でのカーソルの位置が決定される。そして、表示装置7に表示された各ページ画像において演出領域として指定された位置の座標データに対応した再生時期データが初期値として作成され、演出領域設定手段12に記憶される。
すなわち、演出効果設定手段15では、演出基準点を基準に、又は、演出基準点と演出原点との位置関係を基準としてページ画像内の画像に変化が与えられる演出効果を設定することが行われる。また、演出効果設定手段15は、演出効果を付与する場合に画像の変化(例えば、後述する「特殊効果演出」の「波紋」を演出するような場合)が伴うので、画像処理手段を有して構成されている。
演出効果の設定は、新たにページ画像に挿入されるテキスト文書、ページ画像全体、ページ画像に表示されたキャラクタ等の部品画像等に対して行われるが、部品画像に演出効果を付与する場合は、部品画像抽出手段(部品画像自動抽出手段)13及び背景画像作成手段14を備えることで、ページ画像から部品画像を自動的に抽出するとともに、部品画像の下の背景画像について自動的に作成できるようにしている。
ページ画像を読み込む「画像」205は、ページ画像をスキャナ装置5から読み込む際に使用するものである。「演出」206は、ページ画像について演出を設定するものである。「出力」207は、ページ画像に設定された演出の再生を行うものである。「印刷」208は、表示されているページ画像201において指定された範囲の画像等を印刷するものである。
画面下側には設定した各演出についての再生時期を示すタイムライン40が表示されている。タイムライン40の説明については後述する。
上記したアニメ演出は、後述するアニメ演出設定画面上に表示される「タイプ」において、「テキスト演出」「自然演出」「特殊効果演出」「部品演出」の中から一つを選択し、変化の種類を「スタイル」で選択し、変化の程度や位置等の仕方を「パターン」で選択し、画面における任意の位置を基準点として指定することで行われる。
アニメ演出設定画面220には、図3乃至図8に示すように、右側にテキスト文書を書き込むテキスト窓261、テキスト文書が再生される場合のフォントが表示されるフォント窓262が表示されている。
テキスト窓261には、キーボード等の入力手段から入力されたページ画像201に表示させたいテキスト文書が表示され、テキスト窓261をマウスでクリックすると、テキスト文書入力ができるようになっている。フォント窓262には、テキスト文書が再生される場合のフォントが表示され、フォント窓262内部をクリックすると、フォント設定ウィンドウ(図示せず)が開いてフォントの設定ができるようになっている。
スタイル選択部270で選択された「スピン」に対しては、図8に示すように、「左に1回転」、「左に2回転」、「左に1回転しながら縮小」「右に1回転しながら拡大」等、スピンの回転方向、回転数、拡大・縮小が選択できるようになっている。
「自然演出」は、図9乃至図13に示されるように、例えば、ページ画像201の表示された背景画面に生じる地震等の自然現象を表現したい場合に用いられる。すなわち、演出設定画面200のページ画像201において、例えば、女の子の部品画像210を囲むように演出設定領域211を設定し、タイプ選択部260で「自然」を選択すると、図9のアニメ演出設定画面220が表示される。演出設定領域211の中心は、演出原点(演出エリア中心点)Oとして設定される。
アニメ演出設定画面220には、図9乃至図13に示すように、右側にオプション領域が表示され、タイプ選択部260及びスタイル選択部270で選択する種類によっては、この部分にカラー設定窓271(図11)が表示される。
「特殊効果演出」は、図14乃至図23に示されるように、例えば、ページ画像の背景画面に特殊な画像変化を与えたい場合に用いられる。すなわち、演出設定画面200のページ画像201において、例えば、女の子の部品画像210を囲むように演出設定領域211を設定し、タイプ選択部260で「特殊効果」を選択すると、図14のアニメ演出設定画面220が表示される。演出設定領域211の中心は、演出原点(演出領域の中心点)として設定される。
アニメ演出設定画面220には、図14乃至図23に示すように、右側にオプション領域が表示され、タイプ選択部260及びスタイル選択部270で選択する種類によっては、この部分に設定窓(図示せず)が表示される。
また、前記したように演出設定領域の中心点が演出原点Oとなるとともに、演出領域設定手段12では演出設定領域の大きさ(演出エリア面積や縦横の長さなど)を検出し、演出効果設定手段15において、演出基準点Pのみ、又は、演出基準点P、演出原点O、演出エリアの大きさの中の複数をパラメータとして移動量や回転量等の変化量が異なる各演出効果が付与される。
「部品演出」の場合、既に述べた「テキスト演出」「自然演出」「特殊効果演出」と異なり、ページ画像の背景画面からキャラクタ(部品画像)を分離させ、分離させた部品画像に変化を与えるため、ページ画像201から部品画像210を分離させる画像処理が必要となる。
この処理は、先ず部品画像抽出手段13により、演出領域設定手段12で指定した演出領域内において、背景画像をマスク色で塗りつぶすことで塗りつぶした領域を自動的に削除若しくは分離して部品画像を抽出し記憶することで行われる。
この状態で、部品画像生成窓221の「自動生成」ボタンをクリックすると、演出設定領域211内において、女の子の部品画像210を背景から分離させるため、背景をマスクするためのマスクパターンが自動的に作成され、部品画像210を抽出することが行われる。
つぎに、初期化処理として、すべてのセルの透過フラグをOFFにし、透過開始点配列および、次回透過開始点配列を空にしておく。また、演出設定領域211の外周特定点(例えば図26の演出設定領域211の左上端部)を走査原点とし、走査原点を走査開始点とする(ステップ302)。
走査開始点のセルの色C(海の色である青色)を記憶し、類似色ラン長を「1」に設定する(ステップ303)。
走査開始点から時計周りに次の隣接外周走査点へ移動し(ステップ304)、走査点が走査原点であるかを判断し(ステップ305)、走査原点でなければ走査点のセルが色Cの類似色であるかどうかを判断する(ステップ306)。
走査点のセルが色Cの類似色である場合は、類似色ラン長を「1」加算し(ステップ307)、ステップ304に戻って次の隣接外周走査点へ移動する。
走査点のセルが類似色Cでなく、透過フラグがONでない場合(ステップ308)、類似色ラン長が予め決められた所定長(塗りつぶし条件の閾値)より長いかどうかを判断し(ステップ309)、長い場合は走査開始点塗りつぶし処理が行われる(ステップ310)。
走査開始点塗りつぶし処理が行われると走査点を走査開始点としてセットし(ステップ311)、新たな走査を開始する(ステップ303)。
外周時計回りで走査点を移動し、各セルについて色Cの類似色かどうかを判断する。セル2〜12は色C(青色)の類似色なので、類似色ラン長=12まで加算され、セル13は色Cの類似色でなく、また透過フラグはOFFとなっている。その結果、類似色ラン長(12)>所定長(8)が成立し、走査開始点のセル1を塗りつぶし対象の透過開始点配列に追加する(図26(a))。ここで、セル1の透過フラグをONにする(図26(a)において、「太線枠で囲まれた領域」)。
全ての透過開始点配列についての処理が終了したら、次回透過開始点配列を透過開始点配列にコピーし、次回透過開始点配列を空にする。
セル24は色Eの類似色でなく、また透過フラグはOFFとなっている。その結果、類似色ラン長(10)>所定長(8)が成立し、走査開始点のセル14を塗りつぶし対象の透過開始点配列に追加し、セル14の透過フラグをONにする。
セル14の上下左右のセルを類似色Eかどうか判断し、塗りつぶし領域を拡げる。新たな透過開始点配列がなくなった時点で塗りつぶし処理は終了する(図26(e))。透過開始点配列及び次回透過開始点配列を空にしておく。
すなわち、走査点が走査原点である場合(ステップ305)、類似色ラン長が所定長より長いかどうかを判断する(ステップ312)。ここでは、類似色ラン長(1)<所定長(8)となり、塗りつぶし処理は行われない。
最後に透過フラグがONである点について透過処理を施す(ステップ314)ことで、透過処理(背景マスク処理)が行われる(図26(f))。
背景マスク処理が完了した場合、図28のアニメ演出設定画面220の部品画像生成窓221には、背景部分がマスクされて透過処理が行われて抽出された部品画像が表示される。
例えば、部品画像を自動で抽出する方法として、(1)演出領域内部の画像に対して輪郭抽出処理(一般的にはSobel、Prewittなどの微分演算法を用いて画像の色調が急激に変化する部分を抽出する)を施した上で輪郭線を追跡する方法、(2)演出領域として部品画像内部の領域を設定しておき、領域内の色を元に類似色で領域を色成長させて部品画像を抽出する方法、(3)演出領域として部品画像の輪郭を含む領域を設定しておき、領域内の輪郭抽出と領域内外の類似色成長の組み合わせ処理によって部品画像を抽出する方法等を採用しても良い。
このような自動生成できない部分に対処するため、部品画像抽出手段13には部品画像抽出補助手段を備えている。
部品画像抽出補助手段は、演出設定領域211における背景画像若しくは部品画像をマスク色で塗りつぶすことで塗りつぶした領域を削除若しくは分離して部品画像210を抽出するに際して、塗りつぶし用のペイントツール(例えばドローペンやバケツ)を使用して手動で部品画像210であるかどうかを決めるものである。
そして、部品画像抽出補助手段は、ペイントツールで描画した部分が背景領域となるようにマスクカラーで塗りつぶされるマスクモードと、ペイントツールで描画した部分が部品画像となるようにマスクカラーで塗りつぶした部分が元の画像に戻されるマスク取り消しモードと、前記マスクモードとマスク取り消しモードとの切替を行うモード切替手段を備えている。
この際、誤って線を消し過ぎたような場合には、「色の復元」窓234を選択することで前記したマスク取り消しモードに切り替えられ、演出設定領域211内でブラシ部232を例えばマウスでドラッグすることにより、消された画像部分(マスクカラーで塗りつぶされた画像)を復元することができる。尚、編集の方法は、上述の例に限らず、一般的な画像編集ソフト等で行われている方法を含めることができる。
部品画像抽出補助手段により不要な線が除去された部品画像は、図30に示されるように、アニメ演出設定画面220の部品画像生成窓221に表示される。
すなわち、図30のアニメ演出設定画面220の背景画像生成窓222の「自動生成」ボタンをクリックすると、演出設定領域211内において、女の子の部品画像210が取り除かれた背景画像が自動的に作成されて背景画像生成窓222に表示される。
背景画像を自動的に生成する方法は、抽出された女の子の部品画像が取り除かれた背景画像の領域について、周囲の背景色(空の青色、氷の白色、空と氷の境界線の黒色)に置換することで背景画像を生成するものであるが、図31のフローチャート図及び図30のアニメ演出設定画面220を参照しながら詳細な手順について説明する。
演出設定領域211の左上を処理の開始点として走査が始まり(ステップ402)、右下の終了点まですべての点について走査していく。そして、処理点が部品画像抽出に際して分類された部品画像の透過点であるかどうかを判断する(ステップ403)。
透過点でない場合、この部分は部品画像部分であるので、処理点を背景色に変更処理する(ステップ404)。例えば、変更処理する色は、処理点に一番近い背景色にする。
透過点である場合、この部分は部品画像抽出に際してのマスクパターンの部分(つまり背景画像)であるため、変更処理する必要がないので、次の処理点へ移動する(ステップ405)。
そして、全ての処理点についての処理が終了したかどうかを判断し(ステップ406)、終了した場合には背景画像作成を終了する。
すなわち、図30の演出設定領域211に対して背景画像の自動生成を行った場合、背景画像生成窓222に示されるように、女の子(部品画像)の中央部250の背景を正確に作成することができない。この部分は下側に近いため、下側の色(氷の色である白)と同じ色で再現されている。
このような自動生成できない部分に対処するため、背景画像作成手段14には背景画像作成補助手段を備えている。
具体的には、アニメ演出設定画面220で背景画像を自動生成した後に、背景画像生成窓222の下の編集ボタンをクリックすると、図32のアニメ画像編集画面(背景編集)230が表示される。図32のアニメ画像編集画面230においてブラシ窓231を選択することで演出設定領域211にペイントツールに該当するブラシ部232を表示させ、色付け窓235(所望の色が選択済)を選択することで、演出設定領域211内をブラシ部232でなぞることで選択した色の色付けを行うことができる。ブラシ部232の太さを変更し、色付け窓235の選択色を黒とすることで、水平線を付加することができる。
背景画像作成補助手段により線や色を追加した背景画像は、図33に示されるように、アニメ演出設定画面220の背景画像生成窓222に表示される。
また、背景画像作成に際して、自動的に背景画像を生成する背景画像作成手段14と、自動生成ができない部分のみ背景画像作成補助手段により手動で背景画像を作成するようにしたが、手動で背景画像の作成を行う背景画像作成手段単独で背景画像を作成する構成であってもよい。
演出効果としては、上記した画像の拡大・変形処理等の画像変化を伴う演出(アニメ演出)の他に、音読(音声)、効果音(サウンド)、BGM等の音源データによる演出が考えられる。
演出領域に対する演出効果の選択は、各演出領域に対して行われるが、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域の座標データに対応した再生時期データによりページ画像内における各演出効果の再生順序が振り分けられるようになっている。また、各演出効果の選択は、前記したように、スタイル選択部270の演出種類の内容に対応したキーワードで選択可能とすることで、必要な演出効果を容易に選択可能にしている。
その結果、部品画像のみをページ画像内で移動させたりする演出(例えば、気球だけをその場所でふわふわと動かしたり、雪の場面で雪の結晶を画面にたくさん降らせたり、集合写真の特定の顔だけをズームしたりする演出)が可能となり、設定できる演出の自由度を拡げることができる。
アニメ演出設定画面220には、図39乃至図42に示すように、右側に上述した手順で抽出作成した部品画像及び背景画像が部品画像作成窓221と背景画像作成窓222にそれぞれ表示される。
例えば、ページ画像内における複数のキャラクタをそれぞれ「部品演出」でジャンプさせたり、移動させたりしながら、特定のキャラクタだけに「特殊効果演出」でスポットライトを当てる一方、その場面全体に「自然演出」で雨や雪を降らせつつ、さらにそのページ画像全体を「特殊効果演出」でくねくねとフラダンスさせるなど、複数のアニメ演出を効果的にそして自在に組み合わせることもできる。
また、シークレット再生の場合には、設定された演出基準点の代わりに、移動するマウスカーソルの位置をアニメ演出の演出基準点Pとして扱うようにしてもよい。この場合、シークレット再生中にマウスを移動することで演出基準点Pの位置が変化し、ダイナミックな演出を楽しむことが可能となる。
絵本の各ページにおける演出画像の作成とは、絵本のストーリーに沿って演出する「ストーリー演出」と、ページ画像内の任意の部分において予期しない画像変化や音発生を伴う「シークレット演出」に分けられ、「ストーリー演出」及び「シークレット演出」における具体的な演出は、上記したページ画像内のキャラクタ等に動きを与える「アニメ演出」の他、ページ画像内のキャラクタ等に効果音を付与する「効果音演出」、ページ画像が表示される際に音楽が流れる「BGM演出」、ページ画像内に書かれた文章の朗読音声を付与する「音読演出」等を各ページ画像に対して行うことができる。
各ページ画像における演出は、上記した各演出が単独若しくは組み合わせて設定されている。
続いて、紙を綴じて構成された絵本をページ毎にスキャナ装置5で読み取る(ステップ102)。読み取られた画像は表示装置7に表示され、必要により画面の回転、トリミング、色調補正等の補正処理を行って(ステップ103)、各ページ画像を電子情報として画像記憶手段11に記憶する。各ページ画像を繰り返して全て読み取ることで画像読み取りが完了する(ステップ104)。
画像記憶手段11に記憶された各ページ画像は、画像再生手段14により入力装置6のキーボードにおける「→」(次の頁に進む場合)「←」(前の頁に戻る場合)のキーをタッチ(演出画像設定画面200の場合は、ページ展開部202の各アイコンをクリック)することで表示装置7においてページを1枚ずつめくって(本を読むような状態に表示して)再生可能になっている。
既存の絵本画像データを使用する場合には、画像作成により画像を読み取る作業を省略することができる。
すなわち、例えばページ画像上の部品画像に対して演出を設定する場合、図45のフローチャートに示すように、ページ画像の一部を構成する背景上に描かれた部品画像に対して、部品画像を囲む領域を演出領域(図2の演出画像設定画面200では演出設定領域211)として設定する(演出領域設定ステップ121)。
次に、演出領域における背景画像若しくは部品画像をマスク色で塗るつぶすことで塗りつぶした領域を削除若しくは分離して部品画像(図2の演出画像設定画面200では部品画像210)を抽出する(部品画像抽出ステップ122)。
抽出した部品画像を電子情報として記憶する(部品画像記憶ステップ123)。
抽出した部品画像に対応する全ピクセルについて、そのピクセルに最短の背景画像上のピクセルの色に置換することで前記演出領域における背景画像を作成する(背景画像作成ステップ124)。
前記部品画像を前記ページ画像の任意の位置に合成して演出を付与する(部品画像演出設定ステップ125)。
各ページ画像に対する演出設定が全て設定されることにより演出設定が終了する(ステップ106)。
演出画像再生モードにおいて、絵本の各ページを自動的に捲って順次再生する「自動めくり」が選択されている否かを判断し(ステップ108)、「自動めくり」が選択されていない場合は、当該ページ画像に設定された演出効果の再生のみで終了し、「自動めくり」が選択されている場合はページ画像に設定された演出効果が最終ページまで再生されるように(ステップ109)、自動的にページがめくられ再生を繰り返す(ステップ110)。
各ページ画像における演出効果の再生は、演出領域の座標データを元にして振り分けられたあるいはその後に編集された再生時期データによって行われる。
また、「自動めくり」の場合、前ページの再生終了時からページが捲られ次ページが表示されるまでの期間は、予め設定された期間であるインターバル時間として管理されている。
操作キー窓30の各ボタンについて、マウス(入力装置6)のボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックすることで再生等が行われ、「ストーリー演出」において左頁21及び右頁22に設定された演出効果をページ画面毎に確認できるようになっている。
また、タイムライン40の時間軸45の左端には、ページ再生時間を編集するための設定値増減用の再生時間編集ボタン48a,48bが設けられている。
この場合、演出画像作成プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
例えば、イヌの絵52を囲んで矩形表示された領域を「アニメ演出設定領域」53とする。
アニメ設定画面80では、アニメ動作の種類を示す「スタイル」81、アニメ動作の変化を示す「パターン」82、「変化の大きさ」83、「変化時間」84の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「スタイル」81の窓では、選択肢としてアニメーションの動作の種類に関連する回転・ズーム・変形等の語句をキーワードで表示し、「パターン」82の窓では、「キーワード」で選択された語句に対する下層の選択肢である「縦に伸びる」「横に伸びる」「丸くなる」等を表示することで、キーワードの動作に対する種類を選択し易くしている。「変化の大きさ」83の窓では、選択肢として小さい・大きい等の変化の程度を示す文言が表示され、「変化時間」84の窓では、選択肢として短い・長い等の時間の長さを示す文言が表示される。
例えば、ページ画像内のアニメを変形させて演出したい場合、「スタイル」81で「変形」を選択すると、「パターン」82の窓では「横に伸びる」「縦に伸びる」「丸くなる」等の変形動作の種類が選択肢として表示される。
アニメ設定画面80を閉じると再生時期データが作成され、タイムライン40のアニメ部43に演出領域(「アニメ演出設定領域」53)に応じた演出時間(例えばアニメが動作する時間)に対応する長さの長方形部43bが表示される。タイムライン40における長方形部43bの左端の位置は、アニメ演出の再生開始時期に対応し、この再生開始時期は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「アニメ演出設定領域」53)の再生時期データにより決められる。
アニメ画像によるアニメ演出を行う場合、アニメ画像が表示される中心位置に十字マーク(演出基準点)が表示され、この十字マークを基準にしてアニメ画像が回転する等の演出効果が与えられる。この十字マークの位置を画面上で自由に設定できるようにしてもよい。
また、アニメ画像について、絵本の各ページから読み取るのではなく、自分で作成して記憶しておいたオリジナルのキャラクタ画像や、演出画像作成プログラムに予め格納された既存のアニメ画像を使用するものであってもよい。
また、タイムライン40においては、音声部41及び音声窓41a、BGM部42及びBGM窓42a、効果音部44及び効果音窓44aがそれぞれ表示され、演出時間に対応する各長方形部41b,42b、44bが表示されている。
また、上記例では、演出領域として指定される領域を矩形としたが、円形、三角形等などでもいいし、任意に指定した複数の座標で作られる閉じた図形であってもいいし、その大きさや形状はどんなものであってもよい。
さらに、演出領域の中心点は、図形の中心に限らず、図形に対応した任意の点でも構わない。その場合、ユーザーが自由に設定できるようにしてもよい。
例えば、「ストーリー演出」における一つの演出領域としての「アニメ演出設定領域」53に対して、アニメ演出及びそれに対応する効果音演出の2種類の演出(例えば、アニメ演出で「イヌが回転」及び、効果音演出で「イヌの吠える音を発生」)を同じタイミングで設定することにより、画像と音が同期した演出効果を実現することができる。
ページ画像における全ての文章部分に音読演出の設定を最初に行うことで、各演出領域の座標データ及び再生時期データに基づいて、ページ再生時間及び各演出領域の再生タイミングの初期値が決定される。
音読データの再生に際しては、各ページ画像が表示されている状態で、タイムライン40の音読部41で設定された発音タイミングで再生される。発音タイミングは、上述したように、演出領域の再生時期データにより演出効果の再生時期が振り分けられている。すなわち、ページ画像再生画面70においては、各音読演出設定領域57、57,57に対して文章部分55,文章部分54,文章部分56の順で再生される。
Claims (10)
- 画面に表示されたページ画像について演出効果を施す装置であって、
前記画面内の任意の位置を演出基準点として設定し、前記演出基準点を基準として演出効果を付与する演出効果設定手段を備えて成ることを特徴とした演出画像作成装置。 - 画面に表示されたページ画像について演出効果を施す装置であって、
前記ページ画像内に演出領域を設定するとともに、前記画面内の任意の位置を演出基準点として設定し、
前記演出領域の中心点と前記演出基準点との位置関係を基準として演出効果を付与する演出効果設定手段を備えて成ることを特徴とした演出画像作成装置。 - 前記演出効果設定手段により付与される演出効果は、ページ画像に新たに書き込むテキスト表示部分が変化するものである請求項1又は請求項2に記載の演出画像作成装置。
- 前記演出効果設定手段により付与される演出効果は、ページ画像全体が変化するものである請求項1又は請求項2に記載の演出画像作成装置。
- 前記演出効果設定手段により付与される演出効果は、ページ画像に表示された部品画像部分が変化するものである請求項1又は請求項2に記載の演出画像作成装置。
- 前記ページ画像から演出対象となる部品画像に対応した演出領域を設定する演出領域設定手段と、前記演出領域の画像を元にして部品画像を自動で抽出する部品画像自動抽出手段を備え、
前記演出効果設定手段は、前記部品画像を元にして生成される画像について、演出基準点を設定する請求項5に記載の演出画像作成装置。 - ページ画像内で予期しない画像変化を起こさせるシークレット演出が選択されている場合、前記演出基準点は、シークレット演出再生中におけるマウスカーソルの位置である請求項1又は請求項2に記載の演出画像作成装置。
- 画面に表示されたページ画像の全体領域、一部領域又はページ画像に新たに書き込むテキスト表示部分について演出効果を付与する領域として選択する演出領域設定ステップと、
前記演出効果の内容を選択する演出効果設定ステップと、
前記ページ画像が表示される画面内の任意の位置を演出基準点として設定する演出基準点設定ステップと
を具備することを特徴とした演出画像作成方法。 - 請求項8に記載の演出画像作成方法の各ステップをコンピュータにより実行することが可能な演出画像作成プログラム。
- 請求項9に記載の演出画像作成プログラムが格納されたことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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