JP2010072564A - 潤滑剤供給装置、プロセスユニット及び画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤供給装置、プロセスユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】像担持体の軸方向に渡る潤滑剤の供給量のばらつきを抑制することが可能な潤滑剤供給装置を提供する。
【解決手段】潤滑剤52と、像担持体の表面に当接して回転駆動するブラシローラ51と、潤滑剤52を保持する潤滑剤ホルダ53と、潤滑剤ホルダ53をブラシローラ51の軸方向と交差する方向に移動可能に収容したケース54と、潤滑剤52をブラシローラ51に加圧する加圧手段55を備える潤滑剤供給装置である。ブラシローラ51が回転駆動しながら潤滑剤52を削り取ってその潤滑剤52を像担持体へ供給するものである。ケース54に、ブラシローラ51の軸方向と交差する方向に延在した長穴部57を配設した。潤滑剤ホルダ53に、長穴部57内にその長手方向に移動可能に挿入された凸部56を配設した。
【選択図】図3

Description

本発明は、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置、その潤滑剤供給装置を備えたプロセスユニット及び画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成プロセスを利用した画像形成装置として、感光体の表面に担持されたトナー画像を紙等の記録媒体に直接転写する直接転写方式の画像形成装置と、感光体上のトナー画像を中間転写体を介して記録媒体に転写する間接転写方式の画像形成装置がある。トナー画像転写後の感光体や中間転写体の像担持体の表面には、未転写のトナー等が残留する。この残留するトナー等は、次の画像形成に悪影響を与えないようにするために、クリーニング装置によってクリーニングされる。クリーニング装置としては、ゴム等の弾性体からなるクリーニングブレードを像担持体の表面に摺擦させて、未転写トナー等の付着物を除去するものが一般的に知られている。
ところが、上記のようなクリーニングブレードやクリーニングブラシは、像担持体との摺擦を続けると、経時で摩耗し、欠けや変形等が起因してクリーニング性能が低下するという問題がある。また、像担持体の表面も摩耗するため、寿命が短くなる。そこで、像担持体とこれらのクリーニング部材との間に生じる接触抵抗を低減して、クリーニング部材、感光体の摩耗等の不具合を解消するために、像担持体の表面に潤滑剤を供給するなどの手法がとられている。
像担持体の表面に潤滑剤を供給する手段としては、例えば図9に示すような潤滑剤供給装置が多く用いられている(特許文献1参照)。図9に示す潤滑剤供給装置は、ステアリン酸亜鉛等の潤滑剤をブロック状に形成した固形潤滑剤100と、像担持体(感光体)200の表面に当接するブラシローラ300と、固形潤滑剤100をブラシローラ300側へ加圧するバネ400と、固形潤滑剤100及びバネ400を収容するケース500等を備える。
この潤滑剤供給装置によれば、固形潤滑剤100はケース500内でブラシローラ300に接近・離間する方向に移動可能に構成されており、バネ400が固形潤滑剤100を加圧することによって固形潤滑剤100はブラシローラ300へ圧接される。この状態で、ブラシローラ300が回転駆動することにより、固形潤滑剤100がブラシローラ300の摺擦により削られて粉体となってブラシローラ300のブラシ繊維に付着する。そして、そのブラシローラ300に付着した粉体状の潤滑剤が像担持体200の表面に供給されるようになっている。
また、固形潤滑剤100がブラシローラ300によって削られて消費されても、バネ400によって固形潤滑剤100は常にブラシローラ300と接触した状態に維持される。しかし、固形潤滑剤100にはブラシローラ300との摩擦による回転方向の押圧力も加わるため、ブラシローラ300に対する固形潤滑剤100の姿勢が維持できず、固形潤滑剤100をブラシローラ300に対して均一な押圧力で圧接させることは困難である。固形潤滑剤100のブラシローラ300に対する圧接力が、ブラシローラ300軸方向に渡って異なると、像担持体200への潤滑剤の供給量にばらつきが生じる。その結果、クリーニング性の低下による画像不良の発生等の虞がある。
特許文献2,3,4に示す従来の潤滑剤供給装置は、固形潤滑剤の姿勢を維持するために、固形潤滑剤をガイドするガイド部材をケース内に設けている。ケース内にガイド部材を設けることによって、ケースの内面と固形潤滑剤との間のスペースを極力少なくすることができる。これにより、固形潤滑剤の姿勢を維持しつつブラシローラへ圧接するようにしている。
特開2007−140391号公報 特開2006−91037号公報 特開2006−3537号公報 特開2006−154536号公報
図10(a)に示すように、使用初期のブラシローラ300のブラシ繊維300aは、固形潤滑剤100に対してほぼ直角に接触するように配設されている。しかし、ブラシローラと固形潤滑剤はバネによって圧接されているため、図10(b)に示すように、経時的にブラシ繊維300aの毛倒れが生じる。このように、毛倒れしたブラシローラ300によって固形潤滑剤100を削り取る際、固形潤滑剤100はブラシローラ300の軸方向と平行な方向(図10(b)の矢印の方向)への搬送力を受ける。
図11に示すように、固形潤滑剤100がブラシローラ300の軸方向と平行な図の左方向への搬送力を受けた場合、固形潤滑剤100はケース500の図の左端側に移動し、ケース500の内面に当接する。固形潤滑剤100がケース500の片側の内面のみに当接すると、その当接した片端側において接触抵抗が大きくなるため、ケース500内における固形潤滑剤100の摺動性が長手方向の両端において異なる。これにより、像担持体の軸方向に渡って潤滑剤の供給量にばらつきが発生する。
また、図12に示すように、ケース500の長手方向の両端側の内面に、固形潤滑剤100に接触するガイド部材600a,600bを配設している場合は、固形潤滑剤100がブラシローラ300の軸方向と平行な図の左方向への搬送力を受けることによって、固形潤滑剤100が図の左側のガイド部材600aへ押圧される。その押圧された片端側において接触抵抗が大きくなるため、ケース500内における固形潤滑剤100の摺動性が長手方向の両端において異なる。この場合も上記と同様に、像担持体の軸方向に渡って潤滑剤の供給量にばらつきが発生する問題がある。
また、図12において、ガイド部材600a,600bを低摩擦部材によって構成した場合、固形潤滑剤100の両端における摺動性に差が生じるのを抑制することが可能であると考えられる。しかし、この場合も、固形潤滑剤100の両端における摺動性に差が生じることによって、像担持体の軸方向に渡る潤滑剤供給量に偏差が生じることが懸念される。
本発明は、斯かる事情に鑑み、像担持体の軸方向に渡る潤滑剤の供給量のばらつきを抑制することが可能な潤滑剤供給装置、その潤滑剤供給装置を備えたプロセスユニット及び画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、潤滑剤と、像担持体の表面に当接して回転駆動するブラシローラと、前記潤滑剤を保持する潤滑剤ホルダと、前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラの軸方向と交差する方向に移動可能に収容したケースと、前記潤滑剤を前記ブラシローラに加圧する加圧手段を備え、前記ブラシローラが回転駆動しながら前記潤滑剤を削り取ってその潤滑剤を前記像担持体へ供給する潤滑剤供給装置であって、前記潤滑剤ホルダ及び前記ケースの一方に、前記ブラシローラの軸方向と交差する方向に延在した長穴部を配設し、前記潤滑剤ホルダ及び前記ケースの他方に、前記長穴部内にその長手方向に移動可能に挿入された凸部を配設したものである。
長穴部はブラシローラの軸方向と交差する方向に延在し、その長穴部内に凸部が移動可能に挿入されているので、凸部及び長穴部は、潤滑剤ホルダをブラシローラの軸方向と交差する方向にガイドするガイド手段として機能する。
また、ブラシローラが経時的に毛倒れすることによって、潤滑剤がブラシローラの軸方向と平行な方向への搬送力を受けた場合、潤滑剤を保持する潤滑剤ホルダはケースの片端側へ移動しようとする。このとき、凸部と長穴部が干渉することによって、潤滑剤ホルダのケースの片端側への移動を規制するので、潤滑剤ホルダ及び/又は潤滑剤がケースに片当たりするのを防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の潤滑剤供給装置において、前記凸部を円筒状又は丸棒状のピンによって構成したものである。
凸部を円筒状又は丸棒状のピンによって構成することによって、凸部と長穴部との接触面積を小さくすることができる。これにより、凸部と長穴部との接触抵抗を低減することができるため、潤滑剤ホルダの円滑な摺動性を維持することができると共に、潤滑剤ホルダの長手方向の両端における摺動性に差を生じにくくすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の潤滑剤供給装置において、前記潤滑剤ホルダが、前記ブラシローラの軸方向に沿って長手状に形成されたものであって、前記潤滑剤ホルダの長手方向の中央部に、前記凸部又は前記長穴部を配設したものである。
凸部又は長穴部を潤滑剤ホルダの中央部に配設することにより、潤滑剤ホルダの長手方向の両端における摺動性に差が生じるのを一層抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の潤滑剤供給装置において、前記加圧手段による前記潤滑剤ホルダへの加圧力を、前記潤滑剤ホルダの長手方向の両端部側において異ならせたものである。
様々な要因によって像担持体の表面への潤滑剤供給量が像担持体の軸方向に渡って均一にならない場合が生じる。この場合、加圧手段による潤滑剤ホルダへの加圧力を、潤滑剤ホルダの長手方向の両端部側において異ならせることによって、像担持体の軸方向に渡って均一に潤滑剤を供給するように調整することができる。
また、この場合、潤滑剤ホルダの両端側における加圧力を異ならせたことによって、潤滑剤ホルダをケースの片端側へ移動させる力が作用する。しかし、凸部と長穴部との干渉によって、潤滑剤ホルダがケースの片端側に移動するのを規制することができるので、潤滑剤ホルダ及び/又は潤滑剤が、ケースに片当たりするのを防止することができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の潤滑剤供給装置において、前記加圧手段として、前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラ側へ加圧する2つのバネを有し、前記2つのバネを前記潤滑剤ホルダの長手方向の中央部に対して互いに対称となる位置に2つ配設すると共に、前記2つのバネの前記潤滑剤ホルダに対する加圧力を互いに異ならせたものである。
これにより、潤滑剤ホルダが2つのバネから受ける加圧力を、潤滑剤ホルダの長手方向の両端部側において異ならせることができ、像担持体の軸方向に渡って均一に潤滑剤を供給するように調整することができる。
請求項6の発明は、請求項4に記載の潤滑剤供給装置において、前記加圧手段として、1つのバネと、前記バネの付勢力を受けて前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラ側へ加圧する2つの加圧部材を有し、前記2つの加圧部材を前記潤滑剤ホルダの長手方向の中央部に対して互いに非対称となる位置に配設したものである。
これにより、潤滑剤ホルダが2つの加圧部材から受ける加圧力を、潤滑剤ホルダの長手方向の両端部側において異ならせることができ、像担持体の軸方向に渡って均一に潤滑剤を供給するように調整することができる。
請求項7の発明は、請求項4に記載の潤滑剤供給装置において、前記加圧手段として、2つのバネと、前記2つのバネの付勢力を別々に受けて前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラ側へ加圧する2つの加圧部材を有し、前記2つのバネの前記各加圧部材に対する付勢力を互いに異ならせたものである。
これにより、潤滑剤ホルダが2つの加圧部材から受ける加圧力を、潤滑剤ホルダの長手方向の両端部側において異ならせることができ、像担持体の軸方向に渡って均一に潤滑剤を供給するように調整することができる。
請求項8の発明は、請求項5から7のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置において、前記バネを取り付ける取付部として前記凸部を用いたものである。
これにより、部品点数の削減や構造の簡素化を図れる。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置において、前記ブラシローラのブラシ繊維を予め同一方向に倒したものである。
ブラシローラのブラシ繊維が、経時的に毛倒れすることによって、ブラシローラと像担持体との接触圧が変化し、ブラシローラによる潤滑剤供給量が変化する。そこで、ブラシローラのブラシ繊維を予め同一方向に倒しておくことによって、ブラシ繊維の毛倒れによる潤滑剤供給量の変化を抑制することができる。また、ブラシローラのブラシ繊維を予め同一方向に倒していることにより、固形潤滑剤及び潤滑剤ホルダがケースの片端側へ搬送される力を受けても、凸部と長穴部との干渉によって、潤滑剤ホルダ及び/又は潤滑剤がケースに片当たりするのを防止することができる。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置において、前記像担持体の表面に供給された潤滑剤を均す均し部材を備えたものである。
潤滑剤を均す均し部材を備えることによって、像担持体の表面に供給された潤滑剤を薄層化して均一に塗布することができる。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置において、前記潤滑剤を少なくともステアリン酸亜鉛を成分とする固形潤滑剤によって構成したものである。
これにより、潤滑剤の成型性が向上すると共に、潤滑剤の供給ムラ等を抑制できる。
請求項12の発明は、表面に静電潜像を担持する像担持体としての感光体と、当該感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を少なくとも一体的に有すると共に、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスユニットにおいて、前記潤滑剤供給装置として、請求項1から11のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置を備えたものである。
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスユニットを採用することにより、メンテナンス作業及び交換作業が容易となる。また、プロセスユニットが本発明に係る潤滑剤供給装置を備えることによって、感光体の長寿命化を図れると共に、良好な画像形成を維持することが可能となる。
請求項13の発明は、表面に静電潜像を担持する像担持体としての感光体と、前記感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して可視画像化する現像手段と、前記感光体の表面に形成された可視画像を直接的に又は像担持体としての中間転写体を介して間接的に記録媒体に転写する転写手段と、前記感光体の表面に残留するトナーを除去するクリーニング手段を少なくとも備えた画像形成装置において、前記感光体の表面又は前記中間転写体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置として、請求項1から11のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置を備えたものである。
画像形成装置が本発明に係る潤滑剤供給装置を備えることによって、感光体又は中間転写体の長寿命化を図れると共に、良好な画像形成を維持することが可能となる。
本発明によれば、凸部と長穴部との干渉によって、潤滑剤ホルダがケースの片端側へ移動するのを規制することができるので、潤滑剤ホルダ及び/又は潤滑剤がケースに片当たりするのを防止することができる。これにより、潤滑剤ホルダ及び/又は潤滑剤の両端部における摺動性に差が生じるのを抑制することができ、像担持体への潤滑剤供給量をその軸方向に渡って均一にすることが可能となる。従って、像担持体の長寿命化を図れると共に、良好な画像形成を維持可能なプロセスユニット及び画像形成装置を提供できる。また、本発明によれば、上記潤滑剤ホルダ及び/又は潤滑剤のケースへの片当たり防止を、簡単な構成によって実現することが可能である。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1はフルカラー画像を形成できる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。ここに示した画像形成装置は、複数の支持ローラ4,5,6に巻き掛けられて矢印A方向に回転駆動される無端状の記録媒体搬送ベルト3と、その記録媒体搬送ベルト3に対向配置された第1乃至第4のプロセスユニット7Y,7C,7M,7BKを有している。各プロセスユニット7Y乃至7BKは、画像形成装置本体1に対して着脱可能に構成されている。また、各プロセスユニット7Y乃至7BKは、それぞれ異なった色のトナー像が形成されるドラム状の感光体として構成された像担持体2Y,2C,2M,2BKを有する。それら各像担持体上に形成された各トナー像は、記録媒体搬送ベルト3によって搬送される記録媒体に重ねて転写される。ドラム状の像担持体に代えて、無端ベルトより成る像担持体を用いることも可能である。
第1乃至第4のプロセスユニット7Y乃至7BKの各像担持体2Y乃至2BK上にトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体に転写する構成は、トナー像の色が異なるだけで、実質的に全て同一であるため、第1のプロセスユニット7Yの像担持体2Yにトナー像を形成し、これを記録媒体に転写する構成だけを説明する。
図2は、第1のプロセスユニット7Yの拡大断面図である。ここに示したプロセスユニット7Yの像担持体2Yは、ユニットケース8に回転可能に支持されていて、図示していない駆動装置によって時計方向に回転駆動される。このとき、ユニットケース8に回転可能に支持された帯電ローラ9より成る帯電手段に帯電電圧が印加され、これによって像担持体2Yの表面が所定の極性に帯電される。なお、帯電ローラ9は、像担持体を帯電する帯電手段の一例を構成するものである。
帯電後の像担持体2Yには、プロセスユニット7Yとは別体の図1に示した露光手段としての露光装置10から出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって像担持体2Yに静電潜像が形成される。このように、露光装置10は、帯電した像担持体表面を画像データに基づいて露光して、該像担持体に静電潜像を形成する。
上記静電潜像は現像手段としての現像装置11によってイエロートナー像として可視像化される。ここに示した現像装置11は、ユニットケース8の一部によって構成された現像ケース12を有し、この現像ケース12には、トナーとキャリアを有する二成分系の乾式現像剤Dが収容されている。また、この現像ケース12には、現像剤Dを撹拌する2本のスクリュー13,14と、図2における反時計方向に回転駆動される現像ローラ23とが配置され、その現像ローラ23の周面に汲み上げられた現像剤Dは、該現像ローラ23の周面に担持されて、当該現像ローラ23の回転方向に搬送され、ドクターブレード24を通過した現像剤が現像ローラ23と像担持体2Yの間の現像領域に運ばれる。このとき、その現像剤中のトナーが像担持体2Yに形成された静電潜像に静電的に移行して、その潜像がトナー像として可視像化される。現像領域を通過した現像剤は、現像ローラ23から分離され、スクリュー13,14によって撹拌される。このようにして、像担持体2Yにトナー像が形成されるのである。キャリアを有さない一成分系現像剤を用いる現像装置を採用することもできる。
一方、図1に示すように、画像形成装置本体1の下部には、例えば転写紙や樹脂フィルムなどから成る記録媒体Pを収容した給紙カセット40と給紙ローラ41とを有する給紙装置42が設けられ、給紙ローラ41の回転によって、最上位の記録媒体Pが矢印B方向に送り出される。このようにして送り出された記録媒体Pは、時計方向に回転する像担持体2Yと、矢印A方向に回転駆動される記録媒体搬送ベルト3との間に送り込まれ、その記録媒体搬送ベルト3に担持されて搬送される。
図1及び図2に示すように、記録媒体搬送ベルト3を挟んで像担持体2Yにほぼ対向する位置には、転写ローラ16として構成された転写装置が配置され、この転写ローラ16に転写電圧が印加され、これによって像担持体2Y上のトナー像が、記録媒体搬送ベルト3に担持されて搬送される記録媒体Pに転写される。記録媒体Pは、像担持体2Y上のトナー像が転写される被転写体の一例を構成し、転写ローラ16は像担持体上のトナー像を被転写体に転写する転写装置の一例を構成するものである。
トナー像転写後の像担持体2Y上に付着する転写残トナーは、図2に示したクリーニング装置26によって除去される。本例のクリーニング装置26は、ユニットケース8の一部によって構成されたクリーニングケース27と、先端エッジ部が像担持体2Yの表面に圧接したクリーニングブレード28と、そのクリーニングブレード28を保持するブレードホルダ29と、クリーニングケース27内に配置されたトナー搬送スクリュー30とを有している。
上述のブレードホルダ29はクリーニングケース27に固定され、クリーニングブレード28は、像担持体2Yの表面移動方向に対してカウンタ向きに配置されている。かかるクリーニングブレード28は、ウレタンゴム、シリコンゴム又はその他のゴムなどの弾性体により構成され、そのクリーニングブレード28の基端側が、例えば接着剤によってブレードホルダ29に固定されている。かかるクリーニングブレード28の先端エッジ部が像担持体2Yの表面に圧接することによって、トナー像転写後の像担持体2Y表面に付着する転写残トナーが掻き取り除去される。除去されたトナーは、回転駆動されるトナー搬送スクリュー30によってクリーニングケース外に搬送される。このようにして、クリーニング装置26のクリーニングブレード28は、トナー像転写後の像担持体表面に付着する転写残トナーを除去する機能を有する。
また、クリーニング装置26のクリーニングケース27には、潤滑剤供給装置50が設けられているが、これについては後に詳しく説明する。
上述したところと全く同様にして、図1に示した第2乃至第4の像担持体2C,2M,2BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された記録媒体P上に順次重ねて転写される。トナー像転写後の各像担持体2C,2M,2BK上の転写残トナーがクリーニング装置のクリーニングブレードにより除去されることも第1の像担持体2Yの場合と変わりはない。
4色のトナー像を転写された記録媒体Pは、定着装置19を通り、このとき記録媒体P上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置19を通過した記録媒体Pは、画像形成装置本体1の上部の排紙部22に排出される。また、記録媒体搬送ベルト3に付着したトナーはクリーニング装置20によって除去される。
上述のように、プロセスユニット7Y内には、潤滑剤供給装置50が設けられている。潤滑剤供給装置50は、第2乃至第4のプロセスユニット7C,7M,7BKにも設けられているが、その構成と作用は全て同一であるため、ここでも図2に示したプロセスユニット7Yの潤滑剤供給装置50の構成を例に挙げて説明する。
潤滑剤供給装置50は、ブラシローラ51と、固形潤滑剤52と、固形潤滑剤52を保持する潤滑剤ホルダ53と、潤滑剤ホルダ53を収容するケース54と、固形潤滑剤52をブラシローラ51に加圧する加圧手段55を有する。
ブラシローラ51は、芯軸51aと、その芯軸51aに基端部が固定された多数のブラシ繊維51bを有している。ブラシローラ51は、例えば、ブラシ繊維51bを植毛した帯状の基材を芯軸51aに螺旋状に巻き付けて作製される(図示省略)。ブラシローラ51は、像担持体2Yに対してほぼ平行に、しかもその像担持体2Yに沿って長く延びている。ブラシローラ51の芯軸51aの長手方向各端部は、図示していない軸受を介して、ユニットケース8の一部であるクリーニングケース27に回転可能に支持されている。画像形成動作時には、ブラシローラ51は、そのブラシ繊維51aが像担持体2Yに当接しながら、図示しない回転駆動手段によって図2における反時計方向に回転駆動される。
一方、固形潤滑剤52は、例えばステアリン酸亜鉛等を固形化したものである。固形潤滑剤52を、ステアリン酸亜鉛以外の材質によっても構成可能であるが、少なくともステアリン酸亜鉛を成分とする固形潤滑剤によって構成することにより、固形潤滑剤52の成型性が向上すると共に、潤滑剤の供給ムラ等を抑制できるメリットがある。図3に示すように、固形潤滑剤52は、ブラシローラ51の軸方向に沿って長く延びた長手状のブロックに形成されている。また、固形潤滑剤52は、上記加圧手段55によってブラシローラ51側に加圧されることにより、固形潤滑剤52のブラシローラ51に対向する面がブラシローラ51のブラシ繊維51aに当接している。
図3に示すように、潤滑剤ホルダ53は、ブラシローラ51の軸方向に沿って延びた長手状に形成されている。また、潤滑剤ホルダ53は、固形潤滑剤52のブラシローラ51と当接する面と反対側の面に取り付けられている。
ケース54は、ユニットケース8に一体的に構成されている(図2参照)。また、図3に示すように、ケース54も、ブラシローラ51の軸方向に沿って延びた長手状に形成されている。詳しくは、ケース54は、ブラシローラ51側に開口部を有する長手状の箱型に形成されている。このケース54内に潤滑剤ホルダ53が収容され、潤滑剤ホルダ53はケース54内においてブラシローラ51の軸方向と交差(又は直交)する方向に移動可能に構成されている。
この実施形態では、ケース54の収容空間の長手方向寸法は、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53のそれぞれの長手方向寸法よりも若干大きく形成されている。すなわち、図3に示すように、固形潤滑剤52の長手方向の両端面52a,52bとケース54の長手方向の両端側の内面54a,54bとの間、潤滑剤ホルダ53の長手方向の両端面53a,53bとケース54の長手方向の両端側の内面54a,54bとの間に、それぞれ隙間ができるように構成されている。
潤滑剤ホルダ53とケース54との間には、加圧手段55としての2つの圧縮バネ58a,58bが配設されている。これら2つの圧縮バネ58a,58bによって潤滑剤ホルダ53がブラシローラ51側へ加圧されることによって、固形潤滑剤52はブラシローラ51に圧接した状態となっている。
ブラシローラ51に固形潤滑剤52が圧接された状態で、ブラシローラ51を回転駆動させることより、ブラシローラ51が固形潤滑剤52を削り取り、その削り取った潤滑剤を像担持体2Yの表面に供給する。
その後、固形潤滑剤52は削り取られて消費され、経時的にその厚みが減少するが、圧縮バネ58a,58bの付勢によって 固形潤滑剤52は常時ブラシローラ51のブラシ繊維51bに圧接する。
また、本実施形態のブラシローラ51は、図2に示すクリーニング装置26のクリーニングケース27内に設けられていて、クリーニングブラシを兼ねている。すなわち、ブラシローラ51は、像担持体2Yの表面から掻き落されたトナーをトナー搬送スクリュー30に移動させる役目も担っている。ブラシローラ51に付着したトナーは、スクレーパ38によって除去される。
以下、本発明の特徴部分について説明する。
本発明に係る潤滑剤供給装置は、潤滑剤ホルダ53が、ブラシローラ51の軸方向と平行な方向、つまり潤滑剤ホルダ53の長手方向に、移動するのを規制する移動規制手段を備えている。この移動規制手段は、図3に示すように、潤滑剤ホルダ53の長手方向の中央部に設けた凸部56と、ケース54の長手方向中央部に設けた長穴部57によって構成される。
図4は、潤滑剤ホルダ53及びケース54をそれぞれの長手方向の中央部において切断した断面図である。図4に示すように、潤滑剤ホルダ53に配設された凸部56が、ケース54に配設された長穴部57に挿入されている。凸部56は、円筒状又は丸棒状のピンによって構成されている。一方、長穴部57は、ブラシローラ51の軸方向に対して交差(又は直交)する方向に長く延在するように形成されている。凸部56が長穴部57内に挿入された状態で、凸部56は長穴部57内においてその長手方向に移動可能となっている。また、長穴部57内における凸部56の移動を円滑に行えるようにするために、長穴部57の幅は、凸部56の外径(幅)よりも僅かに大きく形成することが望ましい。
なお、長穴部57は、図5(a)に示すような貫通穴、又は図5(b)に示すような底のある凹部、あるいは図5(c)に示すような2つの突起の間に形成された凹部のいずれであってもよい。
ところで、図3に示す加圧手段55としての2つの圧縮バネ58a,58bは、両方とも同程度の加圧力(付勢力)を有し、各圧縮バネ58a,58bは、潤滑剤ホルダ53の長手方向の中央部に対して互いに対称となる位置に配設されている。このため、各圧縮バネ58a,58bによる潤滑剤ホルダ53への加圧力は、潤滑剤ホルダ53の両端部側において略同一となっている。これにより、固形潤滑剤52とブラシローラ51のブラシ繊維51bとの当接圧を、ブラシローラ51の軸方向に渡って均一にして、像担持体の軸方向に渡って潤滑剤を均一に供給するようにしている。
しかし、様々な要因によって像担持体の表面への潤滑剤供給量が像担持体の軸方向に渡って均一にならない場合がある。この場合、上記加圧手段55による潤滑剤ホルダ53への加圧力を、潤滑剤ホルダ53の両端部側において異ならせることによって、像担持体の軸方向に渡って均一に潤滑剤を供給するように調整することができる。例えば、図3に示す実施形態において、一対の圧縮バネ58a,58bの付勢力を互いに異ならせることによって、潤滑剤ホルダ53の両端部側における加圧力を調整することが可能である。各圧縮バネ58a,58bの付勢力を異ならせるには、互いに異なる種類のバネを使用したり、バネの圧縮量を異ならせたりすることによって実現可能である。
また、加圧手段55による潤滑剤ホルダ53への加圧力を、潤滑剤ホルダ53の両端部側において異ならせた他の実施形態、及びさらに別の実施形態として、図6(a)(b)に示すものが挙げられる。
図6(a)に示す実施形態は、潤滑剤ホルダ53を加圧する加圧手段55として、2つの加圧部材59a,59bと、2つの加圧部材59a,59bを引張する1つの引張バネ60を有する。各加圧部材59a,59bは、図示しない支点を中心に揺動可能に構成されており、各加圧部材59a,59bの揺動する先端にて潤滑剤ホルダ53をブラシローラ側へ加圧するように構成されている。各加圧部材59a,59bは、引張バネ60の引張力によって潤滑剤ホルダ53を加圧するように構成されているが、引張バネ60の代わりに圧縮バネ等を適用することも可能である。この実施形態において、潤滑剤ホルダ53の両端部側における加圧力を異ならせるために、一対の加圧部材59a,59bを、潤滑剤ホルダ53の長手方向の中央部に対して互いに非対称となる位置に配設している。
図6(b)に示す実地形態は、潤滑剤ホルダ53を加圧する加圧手段55として、2つの加圧部材61a,61bと、2つの加圧部材61a,61bを別々に引張する2つの引張バネ62a,62bを有する。各加圧部材61a,61bは、図6(a)と同様の構成である。ただし、図6(b)における各加圧部材61a,61bは、潤滑剤ホルダ53の長手方向の中央部に対して互いに対称となる位置に配設されている。また、2つの引張バネ62a,62bの一端部は、それぞれに対応する加圧部材61a,61bに取り付けられ、各引張バネ62a,62bの他端部は、潤滑剤ホルダ53の中央部に設けた取付部63に取り付けられている。各加圧部材61a,61bは、各引張バネ62a,62bの引張力によって潤滑剤ホルダ53を加圧するように構成されているが、引張バネ62a,62bの代わりに圧縮バネ等を適用することも可能である。この実施形態において、潤滑剤ホルダ53の両端部側における加圧力を異ならせるために、2つの引張バネ62a,62bに異なる種類のバネを使用している。また、2つの引張バネ62a,62bに同じ種類のバネを使用した場合は、取付部63を潤滑剤ホルダ53の長手方向の中央部に対していずれかの端部側へずらした位置に配設することにより、潤滑剤ホルダ53の両端部側における加圧力を異ならせることができる(図示省略)。
上記図5(a)(b)で説明した実施形態においても、本発明の構成を適用することが可能である。すなわち、図5(a)(b)に示す実施形態において、潤滑剤ホルダ53に上記凸部56を設け、ケース54に凸部56を挿入する上記長穴部57を設ける。また、潤滑剤ホルダ53に設けた凸部56を、図5(b)における取付部63としてもよい。これにより、部品点数の削減や構造の簡素化を図れる。
上記本発明の特徴部分についての作用・効果について説明する。
図3において説明したように、長穴部57はブラシローラ51の軸方向と交差する方向に延在し、その長穴部57内に凸部56は移動可能に挿入されている。このため、凸部56及び長穴部57は、潤滑剤ホルダ53をブラシローラ51の軸方向と交差する方向にガイドするガイド手段として機能する。
また、使用初期、ブラシローラ51のブラシ繊維は、固形潤滑剤に対して直角に接触するような向きに配設されているが、ブラシローラ51と固形潤滑剤52は圧縮バネ58a,58bによって圧接されているため、経時的にブラシローラ51のブラシ繊維51aの毛倒れが生じる(図10(b)参照)。このように、毛倒れしたブラシローラ51によって固形潤滑剤52を削り取る際、固形潤滑剤52はブラシローラ51の軸方向と平行な方向への搬送力を受ける。
例えば、図7において、固形潤滑剤52がブラシローラ51の軸方向と平行な図の左方向への搬送力を受けた場合、これに伴って潤滑剤ホルダ53は図の左側へ移動しようとする。しかし、潤滑剤ホルダ53に設けた凸部56が、ケース54に設けた長穴部57と干渉することによって、潤滑剤ホルダ53の図の左側への移動が規制される。これにより、固形潤滑剤52の図の左側の端面52aと潤滑剤ホルダ53の図の左側の端面53aが、ケース54の図の左側の内面54aに当接するのを防止することができる。
なお、ブラシローラ51の毛倒れに起因して、固形潤滑剤52が図の右側へ搬送力を受けた場合も、上記と同様に、凸部56と長穴部57が干渉することによって、固形潤滑剤52の図の右側の端面52bと潤滑剤ホルダ53の図の右側の端面53bが、ケース54の図の右側の内面54bに当接するのを防止することができる。
このように、本発明によれば、凸部56と長穴部57との干渉によって、潤滑剤ホルダ53がケース54の片端側に移動するのを規制することができるので、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53が、ケース54に片当たりするのを防止することができる。これにより、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53の長手方向の両端部における摺動性に差が生じるのを抑制することができ、像担持体への潤滑剤供給量をその軸方向に渡って均一にすることが可能となる。
なお、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53がケース54に片当たりしない範囲であれば、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53のブラシローラ51の軸方向と平行な方向への移動をある程度許容してもよい。
また、凸部56と長穴部57は、潤滑剤ホルダ53をブラシローラ51に対して接近・離間する方向に案内するガイド手段として機能するので、ケース54の内面に別途リブ等のガイド部材を設ける必要がない。また、凸部56と長穴部57がガイド機能を有することにより、ケース54の長手方向の両端側の側壁を省略することも可能である。
また、図3における2つの圧縮バネ58a,58bの加圧力を異ならせた場合や、図6(a)(b)に示す実施形態は、潤滑剤ホルダ53の両端側における加圧力を異ならせたことによって、潤滑剤ホルダ53をケース54の片端側へ移動させる力が作用する。しかし、この場合も、凸部56と長穴部57との干渉によって、潤滑剤ホルダ53がケース54の片端側に移動するのを規制することができるので、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53が、ケース54に片当たりするのを防止することができる。言い換えれば、本発明は潤滑剤ホルダ53のケース54の片端側への移動を規制していることにより、潤滑剤ホルダ53の両端側における加圧力を異ならせて、像担持体の軸方向に渡って潤滑剤を均一に供給できるように調整することが可能である。
また、ブラシローラ51のブラシ繊維が、経時的に毛倒れすることによって、ブラシローラ51と像担持体との接触圧が変化し、ブラシローラ51による潤滑剤供給量が変化する。そこで、このブラシ繊維の毛倒れによる潤滑剤供給量の変化を抑制するために、ブラシローラ51のブラシ繊維を予め同一方向に倒しておいてもよい。また、この場合、ブラシローラ51のブラシ繊維を予め同一方向に倒しているため、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53は、ケース54の片端側へ搬送される力を受けるが、凸部56と長穴部57との干渉によって、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53がケース54に片当たりするのを防止することができる。なお、ブラシローラ51のブラシ繊維を予め同一方向に倒すことにより、固形潤滑剤52及び潤滑剤ホルダ53に作用する搬送力の方向を設定することも可能である。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上記本発明の実施形態では、凸部56と長穴部57を、潤滑剤ホルダ53とケース54のそれぞれの長手方向の中央部に配設しているが、凸部56と長穴部57の配設位置は中央部に限定されない。例えば、凸部56と長穴部57を、潤滑剤ホルダ53とケース54のそれぞれの中央部に対して端部側へずらして配設することも可能である。ただし、その場合は、凸部56と長穴部57との接触抵抗によって、潤滑剤ホルダ53の長手方向の両端における摺動性に若干の差を生じさせることが懸念される。そのため、凸部56と長穴部57を中央部に配設した方が、潤滑剤ホルダ53の長手方向の両端における摺動性の差を一層抑制するために好ましい。
また、上記凸部56は、円筒状又は丸棒状のピン以外の形状に形成することも可能である。ただし、凸部56を円筒状又は丸棒状のピンに形成することによって、凸部56と長穴部57との接触面積を小さくすることができる。これにより、凸部56と長穴部57との接触抵抗を低減することができ、潤滑剤ホルダ53の円滑な摺動性を維持することができると共に、潤滑剤ホルダ53の両端における摺動性に差を生じにくくすることができる。
また、凸部56をケース54に配設し、長穴部57を潤滑剤ホルダ53に配設することも可能である。
図8に示すように、潤滑剤を均す均し部材64を備えた潤滑剤供給装置に、本発明の構成を適用してもよい。この潤滑剤供給装置は、ブラシローラ51によって供給された像担持体2上の潤滑剤を、均し部材64によって薄層化して均一に塗布することができる。なお、図8において、符号52は固形潤滑剤、符号55は固形潤滑剤52をブラシローラ51へ加圧する加圧手段である。
また、本発明の潤滑剤供給装置は、図1に示す直接転写方式の画像形成装置に限らず、感光体の表面に形成された可視画像を像担持体としての中間転写体を介して間接的に記録媒体に転写する転写手段を備えた中間転写方式の画像形成装置、あるいはその他の画像形成装置に搭載してもよい。また、中間転写体に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に本発明の構成を適用することも可能である。
本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明に係るプロセスユニットの拡大断面図である。 本発明に係る潤滑剤供給装置の断面図である。 前記潤滑剤供給装置を長手方向の中央部で切断した断面図である。 長穴部の変形例を示す断面図であって、(a)は貫通穴、(b)は底のある凹部、(c)は2つの突起の間に形成された凹部を示す。 (a)は加圧手段の他の実施形態を示す概略構成図、(b)は前記加圧手段のさらに別の実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る潤滑剤供給装置の作用を説明するための図である。 潤滑剤を均す均し部材を備えた潤滑剤供給装置の概略構成図である。 従来の潤滑剤供給装置の概略構成図である。 ブラシローラのブラシ繊維の固形潤滑剤に対する接触状態を説明するための図であって、(a)はブラシ繊維が毛倒れする前の状態を示す図、(b)はブラシ繊維が毛倒れした状態を示す図である。 従来の潤滑剤供給装置の問題点を説明するための図である。 別の従来の潤滑剤供給装置の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
2 像担持体
7 プロセスユニット
10 露光装置
11 現像装置
26 クリーニング装置
50 潤滑剤供給装置
51 ブラシローラ
52 固形潤滑剤
53 潤滑剤ホルダ
54 ケース
55 加圧手段
56 凸部
57 長穴部
58a 圧縮バネ
58b 圧縮バネ
59a 加圧部材
59b 加圧部材
60 引張バネ
61a 加圧部材
61b 加圧部材
62a 引張バネ
62b 引張バネ
64 均し部材

Claims (13)

  1. 潤滑剤と、像担持体の表面に当接して回転駆動するブラシローラと、前記潤滑剤を保持する潤滑剤ホルダと、前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラの軸方向と交差する方向に移動可能に収容したケースと、前記潤滑剤を前記ブラシローラに加圧する加圧手段を備え、前記ブラシローラが回転駆動しながら前記潤滑剤を削り取ってその潤滑剤を前記像担持体へ供給する潤滑剤供給装置であって、
    前記潤滑剤ホルダ及び前記ケースの一方に、前記ブラシローラの軸方向と交差する方向に延在した長穴部を配設し、前記潤滑剤ホルダ及び前記ケースの他方に、前記長穴部内にその長手方向に移動可能に挿入された凸部を配設したことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 前記凸部を円筒状又は丸棒状のピンによって構成した請求項1に記載の潤滑剤供給装置。
  3. 前記潤滑剤ホルダが、前記ブラシローラの軸方向に沿って長手状に形成されたものであって、前記潤滑剤ホルダの長手方向の中央部に、前記凸部又は前記長穴部を配設した請求項1又は2に記載の潤滑剤供給装置。
  4. 前記加圧手段による前記潤滑剤ホルダへの加圧力を、前記潤滑剤ホルダの長手方向の両端部側において異ならせた請求項3に記載の潤滑剤供給装置。
  5. 前記加圧手段として、前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラ側へ加圧する2つのバネを有し、前記2つのバネを前記潤滑剤ホルダの長手方向の中央部に対して互いに対称となる位置に2つ配設すると共に、前記2つのバネの前記潤滑剤ホルダに対する加圧力を互いに異ならせた請求項4に記載の潤滑剤供給装置。
  6. 前記加圧手段として、1つのバネと、前記バネの付勢力を受けて前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラ側へ加圧する2つの加圧部材を有し、前記2つの加圧部材を前記潤滑剤ホルダの長手方向の中央部に対して互いに非対称となる位置に配設した請求項4に記載の潤滑剤供給装置。
  7. 前記加圧手段として、2つのバネと、前記2つのバネの付勢力を別々に受けて前記潤滑剤ホルダを前記ブラシローラ側へ加圧する2つの加圧部材を有し、前記2つのバネの前記各加圧部材に対する付勢力を互いに異ならせた請求項4に記載の潤滑剤供給装置。
  8. 前記バネを取り付ける取付部として前記凸部を用いた請求項5から7のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置。
  9. 前記ブラシローラのブラシ繊維を予め同一方向に倒した請求項1から8のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置。
  10. 前記像担持体の表面に供給された潤滑剤を均す均し部材を備えた請求項1から9のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置。
  11. 前記潤滑剤を少なくともステアリン酸亜鉛を成分とする固形潤滑剤によって構成した請求項1から10のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置。
  12. 表面に静電潜像を担持する像担持体としての感光体と、当該感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を少なくとも一体的に有すると共に、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスユニットにおいて、
    前記潤滑剤供給装置として、請求項1から11のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置を備えたことを特徴とするプロセスユニット。
  13. 表面に静電潜像を担持する像担持体としての感光体と、前記感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して可視画像化する現像手段と、前記感光体の表面に形成された可視画像を直接的に又は像担持体としての中間転写体を介して間接的に記録媒体に転写する転写手段と、前記感光体の表面に残留するトナーを除去するクリーニング手段を少なくとも備えた画像形成装置において、
    前記感光体の表面又は前記中間転写体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置として、請求項1から11のいずれか1項に記載の潤滑剤供給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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