JP2010071216A - ディーゼルエンジンの排ガス後処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DPFと尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置が直列に配置された排ガス浄化装置において、DPFにおいて黒煙が燃焼できる温度を保持しながら、排ガス温度を前記脱硝触媒装置の脱硝効率を高く保持できる400℃程度に、常時保持可能としたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置を提供する。
【解決手段】ディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、DPF122と脱硝触媒装置130との間の排ガス通路112bに熱交換器131を設け、該熱交換器131は、エンジン冷却水の一部を抜き出してエンジン冷却水導出路138にて供給された冷却水を冷却媒体として排ガスと熱交換して、該排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアの適正作動温度に保持するように構成した、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排ガス処理装置等に用いられ、排気ターボ過給機出口の排ガスを、DOC(酸化触媒)及びPM(粒子状物質)を除去するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)に通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置に関する。
図4はDOC及びDPF装置及び還元触媒が装填された脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス後処理の、従来の1例を示す全体構成図である。
図4において、ディーゼルエンジン(以下エンジン100という)は、排気タービン110aとこれに同軸駆動されるコンプレッサ110bを有する排気ターボ過給機110を備えており、該過給機110のコンプレッサ110bから吐出された空気は空気管107を通って空気冷却器106に入り、該空気冷却器106で冷却される。
該空気冷却器106で冷却された空気は、給気スロットルバルブ105で開度を制御された後、給気マニホールド108bを通り、シリンダ毎に設けられた給気ポート108からエンジン100に吸入される。
エンジン100においては、燃料の噴射時期及び噴射量を制御されており、かかる噴射時期及び噴射量にてシリンダ毎に設けられた燃料噴射弁(図示省略)から噴射される。噴射された高圧燃料は前記空気との混合によって燃焼される。
また、前記排気マニホールド109bの途中から、EGR(排ガス再循環)管116が分岐されて、排ガス120の一部(EGRガス)はEGR管116を通り、EGRクーラ115で降温され、給気スロットルバルブ105の下流部位の給気マニホールド108bに投入される。
そして、エンジン100で燃焼された燃焼ガス即ち排ガス120は、シリンダ毎に設けられた排気ポート109が集合した排気マニホールド109b及び排気管111を通って、前記排気ターボ過給機110の排気タービン110aを駆動して前記コンプレッサ110bの動力源となった後、排気管112を通って排ガス後処理装置1のDOC121に入る。
該DOC121で排ガス120中の燃料を酸化させて昇温された後、排ガス後処理装置1のDPF122に送り込まれる。DPF122においては、前記DOCでHC(炭化水素)成分を酸化しこのとき発生する反応熱で、DPF122に堆積されているPMが燃焼処理される。
前記DPF122でPMが燃焼、除去された排ガスは、尿素、アンモニア、白金、バナジウム等を含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置130に接続され、該脱硝触媒装置130でNOxが除去される。
特許文献1(特開2004−156471号公報)においては、脱硝触媒装置の下流に排気ガス中の水分を凝縮する凝縮器及び尿素水生成器を設け、該尿素水生成器で尿素水を生成し、この尿素水を脱硝触媒装置の上流側に設置された尿素水噴射弁から排ガス中に噴射している。
また、特許文献2(特開2002−371901号公報)においては、DPFの下流に脱硝触媒装置を設けるとともに、該DPFをバイパスする排気通路を設け、通路切換弁を切り替えて排ガスを、DPFをパスして脱硝触媒装置に供給するかDPFを経て脱硝触媒装置に供給するか否かを切り替えるように構成されている。
特開2004−156471号公報 特開2002−371901号公報
図4に示されるディーゼルエンジンの排ガス後処理装置1は、DPF122再生時には、DOC121の上流側に燃料を供給し、DOC121にて該燃料を酸化させることで、DOC121後の排ガス温度を、DPF122でPMが燃焼する温度(一般的には600〜650℃)まで昇温させる。
従って、DPF122出口の排ガス温度は600〜650℃程度となり、この600〜650℃程度の排ガスが脱硝触媒装置130に導入される。
一方、脱硝触媒装置130に尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒が使用される際には、排ガス温度が600〜650℃と高い場合には、還元できなくなることがあり、かかる高温(600〜650℃)では、脱硝効率が大幅に低下する。
一般に尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒の場合は、脱硝触媒装置130入口の排ガス温度は400℃程度が尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度とされているが、脱硝触媒装置130入口の排ガス温度が、この尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒に好適な400℃程度と低い場合には、DPF122でPMが燃焼する温度(一般的には600〜650℃)に達せず、PMの燃焼には低すぎることとなる。
従って、DPF122と尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置130が直列に配置された排ガス浄化装置においては、DPF122においてPMが燃焼する温度を保持しながら、排ガス温度を前記脱硝触媒装置130の好適な400℃程度に下げることが要求される。
かかる課題は、前記従来技術には開示されていないし、また前記特許文献1、2にも開示されていない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、DPFと尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置が直列に配置された排ガス浄化装置において、DPFにおいてPMが燃焼できる温度を保持しながら、排ガス温度を前記脱硝触媒装置の脱硝効率を高く保持できる400℃程度に、常時保持可能としたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するもので、エンジンの排気ターボ過給機出口の排ガスを、DOC(酸化触媒)及びPM(粒子状物質)を除去するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)に通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に熱交換器を設け、該熱交換器は、エンジン冷却水の一部を抜き出してエンジン冷却水導出路にて供給された冷却水と排ガスとを熱交換して、該排ガスの温度を前記脱硝触媒装置における脱硝反応に適した作動温度に保持するように構成した、ことを特徴とする(請求項1)。
かかる発明において、好ましくは、前記脱硝触媒装置入口の排ガス温度を計測する排気温度計と前記エンジン冷却水導出路に前記冷却水の流量を調整する水量制御弁とを設け、前記排気温度計よりの排ガス温度の検出値に基づき前記水量制御弁における冷却水の流量を、前記脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度になるように保持せしめる弁コントローラを設ける(請求項2)。
また、かかる発明において、好ましくは、前記脱硝触媒装置の下流の排ガス通路に、該脱硝触媒装置出口の排ガスを冷却する冷却器を設け、該冷却器出口の配管を前記脱硝触媒装置の排ガス通路の直上流に設置された混合器に接続し、該混合器は、前記脱硝触媒装置に用いられる尿素あるいはアンモニアを前記冷却器出口の配管からの水で溶かして該脱硝触媒装置に供給するように構成する(請求項3)。
また、本発明は、前記ディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に混合器を設け、該混合器は、前記排気ターボ過給機出口の加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管にて供給された加圧空気を前記排ガスと混合して、該脱硝触媒装置に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に保持するように構成したことを特徴とする(請求項4)。
また、本発明は、排気ターボ過給機を、低圧過給機と高圧過給機との2段圧縮過給機とする一方、エンジンから高圧過給機及び低圧過給機をこの順に経た排ガスを、DOC及びDPFを通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に熱交換器を設け、該熱交換器は、前記高圧過給機の高圧空気出口管から加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管にて供給された加圧空気を前記排ガスと熱交換して、該脱硝触媒装置に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に保持するように構成されてなり、前記熱交換器の出口の前記加圧空気を、加圧空気出口管により前記低圧過給機と高圧過給機との間の加圧空気通路に接続したことを特徴とする(請求項5)。
また、かかる発明において(請求項4,5)、前記脱硝触媒装置入口の排ガス温度を計測する排気温度計と前記加圧空気入口管または加圧空気出口管の何れかに前記加圧空気の流量を調整する空気加減弁を設け、前記排気温度計よりの排ガス温度の検出値に基づき前記空気加減弁の流量を、前記脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度になるように保持せしめる弁コントローラを設ける(請求項6)。
本発明によれば、DPFと脱硝触媒装置との間の排ガス通路に熱交換器を設け、該熱交換器は、エンジン冷却水の一部を抜き出してエンジン冷却水導出路にて供給された冷却水と排ガスとを熱交換して、該排ガスの温度を前記脱硝触媒装置における脱硝反応に適した作動温度に保持するように構成したので(請求項1)、
DPFにおいては、PMが燃焼する温度(600〜650℃)に保持した上で、該DPFと脱硝触媒装置との間のガス通路に熱交換器を設けて、該熱交換器において、エンジン冷却水の一部を抜き出して冷却水を冷却媒体として排ガスと熱交換して排ガスの温度を脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に低下させる、即ち尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度である400℃程度まで低下させることができ、脱硝触媒装置を脱硝効率の高い状態で作動させることができる。
従って、DPFと尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置が直列に配置された排ガス浄化装置において、DPFにおいてPMが燃焼する温度を保持しながら、排ガス温度を前記脱硝触媒装置の好適な脱硝効率で作動できる400℃程度に下げて、常時作動させることができる。
さらに、熱交換器では、排ガスとエンジン冷却水との熱交換であるため、排ガスと水との物性値の相違から比較的小さなスペースで熱交換器を設置可能となる。また、熱交換器の設置による冷却媒体である冷却水の移動手段であるポンプ類の駆動馬力はそれ程大きくないので、機関効率の低下は小さく、総合的にはコストメリットを得ることができる。
また、かかる発明において、前記脱硝触媒装置入口の排ガス温度を計測する排気温度計と前記エンジン冷却水導出路に前記冷却水の流量を調整する水量制御弁とを設け、前記排気温度計よりの排ガス温度の検出値に基づき前記水量制御弁における冷却水の流量を、前記脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度になるように保持せしめる弁コントローラを設けるように構成すれば(請求項2)、
冷却水の流量を、脱硝触媒装置が好適な脱硝効率で作動できる排ガス温度を400℃程度に常時保持し、且つ冷却水の流量を調整する水量制御弁の流量値を制限値に保持して前記脱硝触媒装置が低効率にならない600℃以下に維持することも可能となる。これにより、排ガス温度の制御性能が向上する。
また、かかる発明において、脱硝触媒装置の下流の排ガス通路に、該脱硝触媒装置出口の排ガスを冷却する冷却器を設け、該冷却器出口の配管を脱硝触媒装置の排ガス通路の直上流に設置された混合器に接続し、該混合器は、前記脱硝触媒装置に用いられる尿素あるいはアンモニアを前記冷却器出口の配管からの水で溶かして該脱硝触媒装置に供給するように構成すれば(請求項3)、
脱硝触媒装置通過後の排ガス中の水分を冷却器で採取して、脱硝触媒装置の排ガス通路の直上流に設置された混合器に送り込むことにより、脱硝触媒装置に供給用の尿素水やアンモニア水を効率的に得ることができる。
また、本発明は、DPFと脱硝触媒装置との間の排ガス通路に混合器を設け、該混合器は、前記排気ターボ過給機出口の加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管にて供給された加圧空気を前記排ガスと混合して、該脱硝触媒装置に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に保持するように構成すれば(請求項4)、
排気ターボ過給機出口の加圧空気の一部を抜き出して加圧空気を冷却媒体とし、混合器にて該加圧空気と排ガスとを混合するので、低温の空気を排ガスに直接混合するガス冷却方式によっているため、排ガスの冷却に必要な空気量を少なく維持できる。
また、加圧空気のエネルギーで冷却媒体を移動できるので、ポンプ等は不要となる。
また、本発明は、排気ターボ過給機を、低圧過給機と高圧過給機との2段圧縮過給機とする一方、エンジンから高圧過給機及び低圧過給機をこの順に経た排ガスを、DOC及びDPFを通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に熱交換器を設け、該熱交換器は、前記高圧過給機の高圧空気出口管から加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管にて供給された加圧空気を前記排ガスと熱交換して、該脱硝触媒装置に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に保持するように構成されてなり、前記熱交換器の出口の前記加圧空気を、加圧空気出口管により前記低圧過給機と高圧過給機との間の加圧空気通路に接続するように構成すれば(請求項5)、2段圧縮過給機によって高圧になった加圧空気を排ガスの冷却媒体として用いるので、熱交換器の熱伝達率が増加して熱交換器の小型化が可能となり、あるいは使用空気量を低減できる。また、加圧空気のエネルギーで冷却媒体を移動できるので、ポンプ等は不要となる。
また、排気ターボ過給機出口の加圧空気を利用した発明において(請求項4,5)、脱硝触媒装置入口の排ガス温度を計測する排気温度計と加圧空気入口管または加圧空気出口管の何れかに前記加圧空気の流量を調整する空気加減弁とを設け、排気温度計よりの排ガス温度の検出値に基づき前記空気加減弁の加圧空気の流量を、前記脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度になるように保持せしめる弁コントローラを設けるように構成すれば(請求項6)、
加圧空気の流量を、脱硝触媒装置が好適な脱硝効率で作動できる排ガス温度を400℃程度に常時保持し、且つ加圧空気流量を調整する空気加減弁の流量値を制限値に保持して前記脱硝触媒装置が低効率にならない600℃以下に維持することも可能となる。これにより、排ガス温度の制御性能が向上する。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係るDOC(酸化触媒)及びDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス処理の全体構成図である。
図1において、ディーゼルエンジン(以下エンジン100という)は、排気タービン110aとこれに同軸駆動されるコンプレッサ110bを有する排気ターボ過給機110を備えており、該過給機110のコンプレッサ110bから吐出された空気は空気管107を通って空気冷却器106に入り、該空気冷却器106で冷却される。
該空気冷却器106で冷却された空気は、給気スロットルバルブ105で開度を制御された後、給気マニホールド108bを通り、シリンダ毎に設けられた給気ポート108からエンジン100に吸入される。
エンジン100においては、燃料の噴射時期及び噴射量が制御されており、かかる噴射時期及び噴射量にてシリンダ毎に設けられた燃料噴射弁(図示省略)から噴射される。噴射された高圧燃料は前記空気との混合によって燃焼される。
また、排気マニホールド109bの途中から、EGR(排ガス再循環)管116が分岐されて、排ガス120の一部(EGRガス)はEGR管116を通り、EGRクーラ115で降温され、給気スロットルバルブ105の下流部位の給気マニホールド108bに投入される。
そして、エンジン100で燃焼された燃焼ガス即ち排ガス120は、シリンダ毎に設けられた排気ポート109が集合した排気マニホールド109b及び排気管111を通って、前記排気ターボ過給機110の排気タービン110aを駆動して前記コンプレッサ110bの動力源となった後、排気管112を通って排ガス後処理装置1のDOC121に入る。
そして前記DPF122再生時には、該DOC121で排ガス120中の燃料を酸化させて昇温された後、排ガス後処理装置1のDPF122に送り込まれる。DPF122においては、前記DOCでHC(炭化水素)成分を酸化しこのとき発生する反応熱で、DPF122に堆積されているPMが燃焼処理される。
前記DPF122でPMが燃焼、除去された排ガスは、後述する脱硝触媒装置130に接続され、該脱硝触媒装置130でNOxが除去される。
以上の構成は、図4に示す従来技術と同様である。
本発明は、前記脱硝触媒装置130を、尿素及び、アンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒とし、該脱硝触媒装置130に流入する排ガス温度制御に関するものである。
図1において、前記のように、DPF122再生時には、DOC121の上流側に燃料を供給し、DOC121にて該燃料を酸化させることで、DOC121後の排ガス温度を、DPF122でPMが燃焼する温度(一般的には600〜650℃)まで昇温させる。
従って、DPF122出口の排ガス温度は600〜650℃程度となり、この600〜650℃程度の排ガスが脱硝触媒装置130に導入される。
一方、前記のように、脱硝触媒装置130では、尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された状態で使用されるので、排ガス温度が600〜650℃と高い場合には、脱硝効率が大幅に低下する。
一般に尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒の場合は、脱硝触媒装置130入口の排ガス温度は400℃程度が尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度とされている。しかしながら、脱硝触媒装置130入口の排ガス温度が尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒に好適な400℃程度と低い場合には、DPF122でパティキュレートが燃焼する温度(一般的には600〜650℃)に達せず、前記400℃程度ではPMの燃焼には低すぎることとなる。
そこで、本発明においては、DPF122と脱硝触媒装置130との間の排ガス通路112bに熱交換器131を設けている。
そして、該熱交換器131は、エンジン冷却水の一部を抜き出してエンジン冷却水導出路138にて供給された冷却水を冷却媒体として排ガスと熱交換して、該排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアの適正作動温度に保持するように構成している。
即ち、図1において、エンジン100のサーモスタット133の入口から分岐して、エンジン冷却水導出路138を設け、該エンジン冷却水導出路138を熱交換器131に接続している。
そしてエンジン冷却水導出路138を通して送られてきた冷却水を熱交換器131にて、DPF122でPMが燃焼する温度(600〜650℃)に保持した排ガスと熱交換して、該排ガスの温度を、脱硝触媒装置130の尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒に好適な400℃程度に降下せしめ、かかる熱交換後の冷却水は冷却水戻り路139を通って、前記サーモスタット133の出口に接続される。
前記冷却水はポンプ137aでエンジン冷却水導出路138及び冷却水戻り路139を循環される。該冷却水戻り路139には水量制御弁132が設置されている。
また、かかる実施例においては、脱硝触媒装置130入口の排ガス温度を計測する排気温度計134が設置され、該排気温度計134からの排ガス温度の検出値は弁コントローラ137に入力される。
そして、弁コントローラ137においては、排気温度計134よりの排ガス温度の検出値に基づき前記水量制御弁132における冷却水の流量を、脱硝触媒装置130の尿素あるいはアンモニアの適正作動温度、つまり400℃程度になるように保持せしめる。
さらに、前記弁コントローラ137においては、前記のように、冷却水の流量を、脱硝触媒装置130が好適な脱硝効率で作動できる排ガス温度を400℃程度に常時保持するとともに、冷却水の流量を調整する水量制御弁132の流量値を制限値に保持しているが、前記脱硝触媒装置130が低効率になる600℃になると、自動的に水量制御弁132を開き、流量値を上げて前記600℃以下の温度を保持する。
以上の制御により、排ガス温度の制御性能を向上させることができる。
また、かかる実施例においては、脱硝触媒装置130の下流の排ガス通路112cに、該脱硝触媒装置130出口の排ガスを、水で冷却する冷却器136を設けている。
そして、該冷却器136出口の配管136aを脱硝触媒装置130の排ガス通路112bの直上流に設置された混合器135に接続している。
該混合器135は、前記脱硝触媒装置130に用いられる尿素あるいはアンモニアを前記冷却器136出口の配管136aからの水で溶かして該脱硝触媒装置130に供給するように構成している。
このように構成すれば、脱硝触媒装置130通過後の排ガス中の水分を冷却器136で採取して、脱硝触媒装置130の排ガス通路112bの直上流に設置された混合器135に送り込むことにより、脱硝触媒装置130に供給用の尿素水やアンモニア水を効率的に得ることができる。
以上の第1実施例によれば、DPF122においては、PMが燃焼する温度(600〜650℃)に保持した上で、以下のように排ガスの温度を制御できる。
即ち、前記DPF122と脱硝触媒装置130との間の排ガス通路112bに熱交換器131を設けて、該熱交換器131において、エンジン冷却水の一部をエンジン冷却水導出路138で抜き出して冷却媒体として、排ガスと熱交換して排ガスの温度を脱硝触媒装置130の尿素あるいはアンモニアの適正作動温度近傍に低下させることができる。
即ち排ガスの温度を尿素あるいはアンモニアの適正作動温度である400℃程度まで低下させることができ、脱硝触媒装置130を脱硝効率の高い状態で作動させることができる。
従って、DPF122と尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置130が直列に配置された排ガス浄化装置において、DPF122においてPMが燃焼する温度を保持しながら、排ガス温度を前記脱硝触媒装置130の好適な脱硝効率で作動できる400℃程度に下げて、常時作動させることができる。
さらに、熱交換器131では、排ガスとエンジン冷却水との熱交換であるため、排ガスと水との物性値の相違から比較的小さなスペースで熱交換器131を設置可能となる。
また、熱交換器131の設置による冷却水の移動手段であるポンプ類の駆動馬力はそれ程大きくないので、機関効率の低下は小さく、総合的にはコストメリットを得ることができる。
図2は本発明の第2実施例に係るDOC(酸化触媒)及びDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス処理の全体構成図である。
この第2実施例においては、前記DPF122と脱硝触媒装置130との間の排ガス通路112bに混合器140を設けている。
該混合器140は、前記排気ターボ過給機110のコンプレッサ110bの出口の空気管107から加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管143にて供給して冷却媒体とし、該加圧空気を前記排ガスと混合することにより、該脱硝触媒装置130に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアの適正作動温度(約400℃)に保持するように構成する。
このように構成すれば、前記排気ターボ過給機110出口の加圧空気の一部を抜き出して冷却媒体とし、混合器140にて、該加圧空気と排ガスとを混合するので、低温の空気を排ガスに直接混合するガス冷却方式によっているため、排ガスの冷却に必要な空気量を少なく維持できる。
また、加圧空気のエネルギーで冷却媒体を移動できるので、ポンプ等は不要となる。
また、かかる第2実施例において、前記脱硝触媒装置130入口の排ガス温度を計測する排気温度計134を設け、加圧空気入口管143に前記加圧空気の流量を調整する空気加減弁142を設けている。
そして、排気温度計134よりの排ガス温度の検出値に基づき前記空気加減弁142の冷却媒体の流量を、前記脱硝触媒装置130の尿素あるいはアンモニアの適正作動温度(400℃)になるように保持せしめる弁コントローラ141を設けている。
また、弁コントローラ141は、加圧空気の流量を調整する空気加減弁142の流量値を適正作動温度(400℃)になるように保持しているが、前記脱硝触媒装置130が低効率になる600℃になると、自動的に空気加減弁142を開き、流量値を上げて前記600℃以下の温度を保持する。
以上の第2実施例によれば、排気ターボ過給機110出口の加圧空気を利用した冷却媒体の流量を、脱硝触媒装置130が好適な脱硝効率で作動できる排ガス温度を400℃程度に常時保持し、且つ加圧空気の流量を調整する空気加減弁142の流量値を制限値に保持して前記脱硝触媒装置130が低効率にならない600℃以下に常時維持することも可能となる。これにより、排ガス温度の制御性能が向上する。
その他の構成は、前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図3は本発明の第3実施例に係るDOC(酸化触媒)及びDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス処理の全体構成図である。
この第3実施例においては、排気ターボ過給機200を、低圧過給機220と高圧過給機210とで構成し、低圧過給機220を低圧タービン220a及び低圧コンプレッサ220bにより構成し、高圧過給機210を高圧タービン210a及び高圧コンプレッサ210bにより構成した2段圧縮過給機としている。
そして、エンジン100から高圧過給機210及び低圧過給機220をこの順に経た排ガスを、DOC121及びDPF122を通し、さらに尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置130に通している。
そして、前記DPF122と前記脱硝触媒装置130との間の排ガス通路112bには、熱交換器145を設けている。
該熱交換器145は、高圧過給機210の高圧コンプレッサ210bからの空気管107から加圧空気の一部(149aが抜出し部)を抜き出して加圧空気入口管149にて冷却媒体として導入され、該加圧空気と前記排ガスとを熱交換して、該脱硝触媒装置130に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアの適正作動温度(400℃)に保持するように構成されている。
さらに、前記熱交換器145の出口の前記加圧空気を、加圧空気出口管150により前記低圧過給機220の低圧コンプレッサ220bと高圧過給機210の高圧コンプレッサ210bとの間の加圧空気通路150aに接続するように構成している。
また、かかる第3実施例においては、前記脱硝触媒装置130入口の排ガス温度を計測する排気温度計134を設け、前記加圧空気出口管150に前記加圧空気の流量を調整する空気加減弁148を設けている。
そして、排気温度計134よりの排ガス温度の検出値に基づき前記空気加減弁148の加圧空気の流量を、前記脱硝触媒装置130の尿素あるいはアンモニアの適正作動温度(400℃)になるように保持せしめる弁コントローラ147を設けている。
また、前記弁コントローラ147は、加圧空気の流量を調整する空気加減弁148の流量値を適正作動温度(400℃)になるように保持しているが、前記脱硝触媒装置130が低効率になる600℃になると、自動的に空気加減弁148を開き、流量値を上げて前記600℃以下の温度を保持する。
従って、かかる第3実施例によれば、2段圧縮過給機からなる排気ターボ過給機200によってより高圧になった空気を排ガスの冷却媒体として用いるので、熱交換器145の熱伝達率が増加して熱交換器145の小型化が可能となり、あるいは使用空気量を低減できる。
また、加圧空気のエネルギーで冷却媒体を移動できるので、ポンプ等の移動手段は不要となる。
その他の構成は、前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
本発明によれば、DPFと尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置が直列に配置された排ガス浄化装置において、DPFにおいてPMが燃焼できる温度を保持しながら、排ガス温度を前記脱硝触媒装置の脱硝効率を高く保持できる400℃程度に、常時保持可能としたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置を提供できる。
本発明の第1実施例に係るDOC(酸化触媒)及びDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス処理の全体構成図である。 本発明の第2実施例に係るDOC及びDPF、及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス処理の全体構成図である。 本発明の第3実施例に係るDOC及びDPF、及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの排ガス処理の全体構成図である。第2実施例に係る排ガス後処理装置の断面図である。 従来技術に係るDOC及びDPF及び脱硝触媒装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成図である
符号の説明
1 排ガス後処理装置
100 エンジン
101 燃料噴射弁
104 給気管
105 給気スロットルバルブ
108 給気ポート
109 排気ポート
108b 給気マニホールド
109b 排気マニホールド
110、200 排気ターボ過給機
110a 排気タービン
110b コンプレッサ
210 高圧過給機
220 低圧過給機
210a 高圧タービン
210b 高圧コンプレッサ
220a 低圧タービン
220b 低圧コンプレッサ
111、112 排気管
116 EGR(排ガス再循環)管
120 排ガス
121 DOC
122 DPF
130 脱硝触媒装置
131 熱交換器
132 水量制御弁
133 サーモスタット
134 排気温度計
137 排気温度計
137 弁コントローラ
137a ポンプ
138 エンジン冷却水導出路
139 冷却水戻り路
140 混合器
142 空気加減弁
143 加圧空気入口管
145 熱交換器
147 弁コントローラ
148 空気加減弁
149 加圧空気入口管
150 加圧空気出口管

Claims (6)

  1. エンジンの排気ターボ過給機出口の排ガスを、DOC(酸化触媒)及びPM(粒子状物質)を除去するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)に通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
    前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に熱交換器を設け、該熱交換器は、エンジン冷却水の一部を抜き出してエンジン冷却水導出路にて供給された冷却水と排ガスとを熱交換して、該排ガスの温度を前記脱硝触媒装置における脱硝反応に適した作動温度に保持するように構成した、ことを特徴とするディーゼルエンジンの排ガス後処理装置。
  2. 前記脱硝触媒装置入口の排ガス温度を計測する排気温度計と前記エンジン冷却水導出路に前記冷却水の流量を調整する水量制御弁とを設け、前記排気温度計よりの排ガス温度の検出値に基づき前記水量制御弁における冷却水の流量を、前記脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度になるように保持せしめる弁コントローラを設けたことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの排ガス後処理装置。
  3. 前記脱硝触媒装置の下流の排ガス通路に、該脱硝触媒装置出口の排ガスを冷却する冷却器を設け、該冷却器出口の配管を前記脱硝触媒装置の排ガス通路の直上流に設置された混合器に接続し、該混合器は、前記脱硝触媒装置に用いられる尿素あるいはアンモニアを前記冷却器出口の配管からの水で溶かして該脱硝触媒装置に供給するように構成した、ことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの排ガス後処理装置。
  4. エンジンの排気ターボ過給機出口の排ガスを、DOC及びPMを除去するDPFに通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
    前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に混合器を設け、該混合器は、前記排気ターボ過給機出口の加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管にて供給された加圧空気を前記排ガスと混合して、該脱硝触媒装置に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に保持するように構成したことを特徴とするディーゼルエンジンの排ガス後処理装置。
  5. 排気ターボ過給機を、低圧過給機と高圧過給機との2段圧縮過給機とする一方、エンジンから高圧過給機及び低圧過給機をこの順に経た排ガスを、DOC及びDPFを通し、さらに前記DPF出口の排ガスを尿素あるいはアンモニアを含む還元触媒が装填された脱硝触媒装置に導き、前記DOCで排ガス中の燃料を酸化させ、前記DPFに堆積されたPMを前記DOCにて加熱された排ガスによって燃焼させ、前記脱硝触媒装置で排ガス中の脱硝を行うように構成されたディーゼルエンジンの排ガス後処理装置において、
    前記DPFと前記脱硝触媒装置との間の排ガス通路に熱交換器を設け、該熱交換器は、前記高圧過給機の高圧空気出口管から加圧空気の一部を抜き出して加圧空気入口管にて供給された加圧空気を前記排ガスと熱交換して、該脱硝触媒装置に供給する排ガスの温度を前記尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度に保持するように構成されてなり、前記熱交換器の出口の前記加圧空気を、加圧空気出口管により前記低圧過給機と高圧過給機との間の加圧空気通路に接続したことを特徴とするディーゼルエンジンの排ガス後処理装置。
  6. 前記脱硝触媒装置入口の排ガス温度を計測する排気温度計と前記加圧空気入口管または加圧空気出口管の何れかに前記加圧空気の流量を調整する空気加減弁を設け、前記排気温度計よりの排ガス温度の検出値に基づき前記空気加減弁の流量を、前記脱硝触媒装置の尿素あるいはアンモニアによる脱硝反応の適正作動温度になるように保持せしめる弁コントローラを設けたことを特徴とする請求項4もしくは5の何れかに記載のディーゼルエンジンの排ガス後処理装置。
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