JP2010070520A - 加工植物及び加工植物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】植物の組織中に尿素若しくは酢酸ナトリウム又はこれらの混合物を浸透させてなる加工植物。界面活性剤を含む前処理液に植物を浸漬する前処理を行った後、水と、尿素若しくは酢酸ナトリウム又はこれらの混合物を含み、加温された処理液に活きた植物を浸漬した後、冷却乾燥する。
【選択図】なし
Description
特に単子葉植物のように、軟らかい組織の植物の葉はその傾向が大である。
植物、特に葉が萎れるのは水分が失われることによる膨圧の低下に起因しているのであるから、不揮発性の物質を浸透させることにより見かけ上の萎れを防ぐことができる。
そこで、組織水を何らかの非蒸発性の材料で置換して、植物特に葉など生命を失うことにより形状が変化するものの形状を維持しようとの試みがなされ、様々な提案がなされている。
請求項5の発明は、処理液が、常温における水に対する飽和濃度以上の尿素若しくは酢酸ナトリウム又はこれらの混合物を含むことを特徴とする。
請求項6の発明は、処理液若しくは前処理液のいずれか又は両方に色素を加えることを特徴とする請求項3、4又は5に記載の加工植物の製造方法である。
具体的には、家庭用、工業用の界面活性剤を使用することができる。
家庭用に市販されている界面活性剤としては、食器洗い用の洗剤、洗濯用の洗剤、入浴用の洗剤などが挙げられる。
市販の液状洗剤であればそのまま使用できるが、濃いものであれば、適宜0.1〜0.2W/W%になるように希釈して使用するのが好ましい。
前処理液への浸漬処理は、常温で行い、時間は、1日すなわち24時間程度である。
溶解するときの水の温度は特に制限はなく、常温でもよく、溶解を促進するため加温してもよい。溶解せずに残っているものがあっても特に支障はない。
常温の処理液に浸漬して24時間程度放置したのち加温するようにしてもよい。又は常温で飽和濃度の処理液を別に調製してそれに浸漬することもできる。そうするとこにより加温処理の時間を短縮することができる。
また、加温浸漬処理の時間は特に制限はないが1〜2時間程度である。
なお、加温処理終了後、浸漬液から植物体を取り出し常温にしたときに、植物葉表面に目立った結晶が析出する場合は少量の水で表面を洗浄すればよい。
0.1W/W%のノニオン界面活性剤(アデカノールLG(商品名)を使用した)水溶液からなる前処理液を調製し、この前処理液に前記植物全体が浸かるようにして入れてそのまま1日間放置した。
次いで、水1.0部(重量部、以下同じ)及び尿素1.5部に緑色染料としてDYLON25(商品名)を1〜2W/W%となるように加えた処理液を調製し、この処理液に前記植物を全体が浸かるようにして入れ、ゆっくりと昇温し60℃に到達した後2時間維持した。
次いで、植物を取り出し常温に放置冷却後、表面に析出した結晶を霧吹きを用いて水洗浄し、自然乾燥することにより、染色された加工芝を得た。
この加工芝は、直射日光の当たらない環境下、1年以上形状及び色相を維持することができた。
得られた加工笹は直射日光の当たらない環境下、1年以上形状及び色相を維することができた。
0.2W/W%のアニオン界面活性剤(市販の洗剤アリエール(商品名)を使用した)水溶液に緑色染料としてDYLON25(商品名)を1〜2W/W%となるように加えた前処理液を調製し、この前処理液に前記植物を全体が浸かるようにして入れてそのまま1日間放置し、50℃に昇温し1時間保持し染色を完結させた。
次いで、55℃に加温された水1.0部及び酢酸ナトリウム2.0部からなる処理液を調製し、この処理液に染色された植物体を全体が浸かるようにして入れて2時間55℃に維持した。
植物を処理液から取り出し、40℃以下に冷却し、自然乾燥して加工芝を得た。
この加工芝は、直射日光の当たらない環境下、1年以上形状及び色相を維持することができた。
0.1W/W%のノニオン界面活性剤アデカノール(商品名)水溶液からなる前処理液を調製し、この前処理液に前記植物を全体が浸かるようにして入れてそのまま1日間放置した。
次いで、水1.0部及び尿素1.2部からなる処理液を調製しこの処理液に前記植物を全体が浸かるようにして入れてそのまま1日間放置した。
次に、50℃に加温された水1.0部、尿素1.5部及び酢酸ナトリウム0.8部に緑色染料としてDYLON25(商品名)を1〜2W/W%となるように加えた第2の処理液を調製し、この第2の処理液に前記植物を全体が浸かるようにして入れて2時間50℃に維持した。
その後、植物を処理液から取り出し液切りして常温で自然乾燥することにより、加工芝を得た。
この加工芝は、直射日光の当たらない環境下、1年以上形状及び色相を維持することができた。
Claims (6)
- 植物の組織中に尿素若しくは酢酸ナトリウム又はこれらの混合物を浸透させてなる加工植物。
- 植物が単子葉植物である請求項1に記載の加工植物。
- 水と、尿素若しくは酢酸ナトリウム又はこれらの混合物を含み、加温された処理液に植物を浸漬した後、冷却乾燥することを特徴とする加工植物の製造方法。
- 界面活性剤を含む前処理液に植物を浸漬する前処理を行った後、請求項3に記載の工程を行うことを特徴とする加工植物の製造方法。
- 処理液が、常温における水に対する飽和濃度以上の尿素若しくは酢酸ナトリウム又はこれらの混合物を含む請求項3又は4に記載の加工植物の製造方法。
- 処理液若しくは前処理液のいずれか又は両方に色素を加えることを特徴とする請求項3、4又は5に記載の加工植物の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008241900A JP2010070520A (ja) | 2008-09-21 | 2008-09-21 | 加工植物及び加工植物の製造方法 |
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JP2008241900A JP2010070520A (ja) | 2008-09-21 | 2008-09-21 | 加工植物及び加工植物の製造方法 |
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JP2010070520A true JP2010070520A (ja) | 2010-04-02 |
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JP (1) | JP2010070520A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5929601A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-16 | Kazuyoshi Kobayashi | 緑色植物の緑色保持方法並びに緑色保持剤 |
-
2008
- 2008-09-21 JP JP2008241900A patent/JP2010070520A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5929601A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-16 | Kazuyoshi Kobayashi | 緑色植物の緑色保持方法並びに緑色保持剤 |
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