JP2010070374A - 重送検知装置、媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

重送検知装置、媒体搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】重送の誤検知を低減すること。
【解決手段】搬送路(SH2)に設定された重送検知領域(Q6)に設けられ媒体(S)に接触して回転する回転部材(1)と、回転部材(1)の回転速度(V1)を検知する回転速度検知装置(2)と、媒体(S)に接触可能な接触部(3)と、接触部(3)を支持し且つ媒体(S)の厚さ方向に回転可能に支持された腕部(4)と、腕部(4)の回転角度(θ)を検知する回転角度検知装置(8)と、回転角度(θ)に基づいて媒体(S)の厚さを検知する媒体厚検知手段(C8)と、回転速度(V1)が遅い場合に媒体(S)と回転部材(1)とが離れていると判別する媒体離間判別手段(C9)と、媒体(S)が重なって搬送されているかを判別する重送判別手段(C13)と、を備えたことを特徴とする重送検知装置(JKS)。
【選択図】図3

Description

本発明は、重送検知装置、媒体搬送装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置などにおいて、用紙等の薄い媒体が搬送される場合、複数の媒体が重なった状態で搬送される、いわゆる、重送される場合がある。このような重送を検知する技術として、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2007−76839号公報には、右壁面(22A)と左壁面(22B)とを有する上下に延びる搬送路(22)の上流端に、右方から上方に湾曲した搬送路(20)が連結し、搬送路(22)の中流部に、左方から上方に湾曲した搬送路(21)が合流した画像形成装置(10)において、搬送路(22)内に、搬送路(21)からの用紙(P)の重送を検知する第1の角度センサ(50)と、第1の角度センサ(50)に対して、搬送路(22)の下流側で搬送路(22)からの用紙の重送を検知する第2の角度センサ(60)と、が設けられた画像形成装置(10)が記載されている。
特許文献1では、搬送路(21)からの用紙(P)の重送を検知する第1の角度センサ(50)は、左壁面(22B)側から搬送路(22)内に配置され且つ右壁面(22A)に接触する測定腕(54)を有し、前記測定腕(54)と右壁面(22A)との間に用紙が挟まれた状態での測定腕(54)の回転角度を角度センサ本体(52)で検知することで、用紙(P)の厚みを検知し、二枚以上重なって搬送されているかを判別している。また、搬送路(20)からの用紙(P)の重送を検知する第2の角度センサ(60)は、左壁面(22B)に接触する測定腕(64)を有し、前記測定腕(64)と左壁面(22B)との間の用紙(P)の厚みを測定腕(64)の回転角度で検知し、同様に、重送を判別している。
すなわち、特許文献1には、測定腕(54,64)先端側が用紙(P)に接触して回動しているときの回転角度を、固定された壁面(22A,22B)を基準にして求め、前記回転角度のみに基づいて、重送を検知する技術が記載されている。
特開2007−76839号公報(「0021」〜「0025」、図5)
本発明は、重送の誤検知を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の重送検知装置は、
媒体が搬送される搬送路に設定された媒体が重なって搬送さているか否かを検知する重送検知領域に設けられた回転部材であって、前記搬送路を搬送される媒体に接触して回転する前記回転部材と、
前記回転部材の回転速度を検知する回転速度検知装置と、
前記重送検知領域に配置されて、前記重送検知領域を通過する媒体に接触可能な接触部と、
前記接触部を支持し且つ回転中心を中心として、前記接触部が接触する前記重送検知領域を通過する前記媒体の厚さ方向に回転可能に支持された腕部と、
前記腕部の回転角度を検知する回転角度検知装置と、
前記回転角度検知装置の検知する回転角度に基づいて、前記重送検知領域を通過する前記媒体の厚さを検知する媒体厚検知手段と、
前記回転速度検知装置の検知する回転速度が、予め設定された回転速度に比べて遅い場合に、前記媒体と前記回転部材とが離れていると判別する媒体離間判別手段と、
前記搬送路を搬送される媒体が前記回転部材に接触しながら搬送された場合における媒体厚検知手段の検知結果に基づいて、前記媒体が複数枚重なって搬送されているか否かを判別する重送判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の重送検知装置は、
媒体が搬送される搬送路に設けられ且つ、互いに対向して配置された第一の接触部と第二の接触部とを有する接触部対であって、前記搬送路を搬送される前記媒体を、前記第一の接触部と前記第二の接触部とで接触して挟む前記接触部対と、
前記第一の接触部と前記第二の接触部とを互いに接近させる力を発生させる接近力付与部材と、
前記第一の接触部を支持し且つ前記第一の接触部が前記搬送路に接近離間する方向に回転可能に支持された第一の腕部と、
前記第一の腕部の回転角度を検知する第一の回転角度検知装置と、
前記第二の接触部を支持し且つ前記第二の接触部が前記搬送路に接近離間する方向に回転可能に支持された第二の腕部と、
前記第二の腕部の回転角度を検知する第二の回転角度検知装置と、
前記第一の回転角度検知装置の検知する回転角度と、前記第二の回転角度検知装置の検知する回転角度と、に基づいて、前記接触部対の間を通過する前記媒体の厚さを検知する媒体厚検知手段と、
前記媒体厚検知手段の検知結果に基づいて、前記媒体が複数枚重なって搬送されているか否かを、判別する重送判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の重送検知装置において、
回転可能な回転接触部材により構成された前記接触部
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の重送検知装置において、
弾性力で前記第一の接触部と前記第二の接触部とを互いに接近させる力を発生させる付勢部材により構成された前記接近力付与部材
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の重送検知装置において、
回転可能な回転接触部材により構成された前記接触部と、
磁力で前記第一の接触部と前記第二の接触部とを互いに接近させる力を発生させる磁石により構成された前記接近力付与部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の重送検知装置は、
媒体が搬送される搬送路に配置された回転部材であって、前記搬送路を搬送される媒体に接触して回転する前記回転部材と、
前記回転部材を支持し且つ前記回転部材が前記搬送路に接近離間する方向に回転可能に支持された腕部と、
前記回転部材の回転速度を検知する回転速度検知装置と、
前記腕部の回転角度を検知する回転角度検知装置と、
前記回転角度検知装置の検知する回転角度に基づいて、前記搬送路と前記回転部材との間を通過する前記媒体の厚さを検知する媒体厚検知手段と、
前記回転速度検知装置の検知する回転速度が、予め設定された回転速度に比べて遅い場合に、前記媒体と前記回転部材とが離れていると判別する媒体離間判別手段と、
前記搬送路を搬送される媒体が前記回転部材に接触しながら搬送された場合における媒体厚検知手段の検知結果に基づいて、前記媒体が複数枚重なって搬送されているか否かを、判別する重送判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項7に記載の発明の媒体搬送装置は、
前記搬送路と、
前記搬送路に配置され且つ前記搬送路に沿って媒体を搬送する搬送部材と、
請求項1乃至6のいずれかに記載の重送検知装置と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項8に記載の発明の画像形成装置は、
前記搬送路と、
前記搬送路に配置され且つ前記搬送路に沿って媒体を搬送する搬送部材と、
請求項1乃至6のいずれかに記載の重送検知装置と、
前記搬送路を搬送された前記媒体に画像を記録する画像記録部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,2,6に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、重送の誤検知を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、回転しない接触部による構成に比べて、接触部と接触している際の媒体の搬送を滑らかにすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、弾性力で第一の接触部と第二の接触部とで媒体を挟むことができ、媒体の厚さを精度良く検知することができる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、磁力で第一の接触部と第二の接触部とで媒体を挟むことができ、媒体の厚さを精度良く検知することができる。
請求項7に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、重送の誤検知が低減された媒体搬送装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、重送の誤検知が低減された画像形成装置を提供することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像情報入力装置の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置本体U3、および用紙処理装置U4を有している。
前記ユーザインタフェースUIは、コピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーおよび表示部UI1を有している。
前記イメージ入力装置U1は、自動原稿搬送装置および画像読取装置の一例としてのイメージスキャナ等により構成されている。図1において、イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像形成装置本体U3に入力する。
給紙装置U2は複数の給紙部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録用紙Sを取り出して画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1等を有している。
図1において、画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録用紙Sに画像記録を行う画像記録部U30、トナーディスペンサー装置U3a、および用紙搬送路SH2、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部U30については後述する。
また、画像形成装置本体U3は、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記制御部Cにより制御される電源回路E等を有している。制御部Cにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像情報に応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像形成ユニット用引出部材U3bが左右一対の案内部材R1,R1により、画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成部材の説明図である。
図1、図2において、黒の像保持体ユニットUkは、像保持体の一例としての感光体ドラムPk、放電器(電荷付与器)の一例としての帯電器CCk、および像保持体用清掃器の一例としてのクリーナCLkを有している。そして、他の色Y,M,Cの像保持体ユニットUy,Um,Ucも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、放電器の一例としての帯電器CCy,CCm,CCc、クリーナCLy,CLm,CLcを有している。なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の感光体ドラムPkは、他の色の感光体ドラムPy,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
前記各像保持体ユニットUy,Um,Uc,Ukと現像ロールR0を有する現像器Gy,Gm,Gc,Gkとにより可視像形成部材Uy+Gy,Um+Gm,Uc+Gc,Uk+Gkが構成されている。前記像形成ユニット用引出部材U3bには、前記像保持体ユニットUy,Um,Uc,Ukおよび現像器Gy,Gm,Gc,Gkが着脱可能に装着される。
図1において、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器Gy,Gm,Gc,GkによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の色のトナー像に現像される。
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての一次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、一次転写領域Q3で、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、二次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK(黒)の感光体ドラムPkおよび現像器Gkのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
一次転写後、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは感光体ドラム用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記像形成ユニット用引出部材U3bの下方には、中間転写体用引出部材U3cが画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用引出部材U3cにより、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)は、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには電圧印加用接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが当接しており、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cには制御部Cにより制御される電源回路から所定のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBM下方には用紙搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録用紙Sは、前記用紙搬送路SH2に搬送され、搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、媒体案内部材SGr、転写前媒体案内部材SG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
この際に、前記用紙搬送路SH2を搬送される記録用紙Sは、重送検知領域Q6において、複数枚重なって搬送されていないか、すなわち、重送されていないか検知される。
なお、媒体案内部材SGrはレジロールRrとともに、画像形成装置本体U3に固定されている。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録用紙Sに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCLBは、中間転写ベルトBと離隔および接触可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像を記録用紙Sに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録用紙Sは、転写後媒体案内部材SG2、定着前媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録用紙S上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記可視像形成部材Uy+Gy〜Uk+Gk、転写装置T1+B+T2+CLB、定着装置Fにより、実施例1の画像記録部U30が構成されている。前記定着装置Fの下流側には搬送路切替部材GT1が設けられている。前記搬送路切替部材GT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録用紙Sを、用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、カール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には搬送路切替部材の一例としての切替ゲートG4が配置されている。前記切替ゲートG4は、前記画像形成装置本体U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録用紙Sを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録用紙Sは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録用紙Sは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記搬送路切替部材GT1により画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された用紙Sは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像形成装置本体U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙処理装置U4の用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記切替ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された用紙は、前記マイラーゲートGT3を通過して用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sは、前記マイラーゲートGT3をそのまま一旦通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録用紙Sが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録用紙Sは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送される。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録用紙Sを、記録用紙Sの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録用紙Sの搬送方向が規制され、記録用紙Sは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録用紙Sは、カール補正装置U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。
図3は実施例1の重送検知装置の要部拡大図であり、図3Aは前方から見た図、図3Bは図3AにおけるIIIB−IIIB線断面図である。
図3において、実施例1の重送検知装置JKSは、用紙搬送路SH2に設けられた回転部材の一例としての接触ロール1を有している。前記接触ロール1は、用紙搬送路SH2に設定された前記重送検知領域Q6に回転可能に支持されている。前記接触ロール1の回転速度V1は、回転速度検知装置の一例としてのエンコーダ2により検知される。前記接触ロール1の外周面には、高摩擦面の一例としてのローレット面1aが形成されている。実施例1のローレット面1aには、接触ロール1の中心軸に平行な溝が外周面に略等間隔に形成された、いわゆる、平目が形成されている。
図4は実施例1の重送検知装置の要部拡大斜視図である。
図3、図4において、実施例1の重送検知装置JKSは、前記接触ロール1に対向して配置されて、前記接触ロール1との間を通過する記録用紙Sに接触可能な接触部の一例としての接触コロ3を有している。実施例1の前記接触コロ3は、回転可能な回転接触部材により構成されており、腕部の一例としてのリンク部4の一端に回転可能に支持されている。前記リンク部4の他端は、回転軸6に一体的に支持されている。前記回転軸6は、媒体厚検知機構本体7に回転可能に支持されている。前記媒体厚検知機構本体7は、画像形成装置本体U3の媒体圧検知機構支持部U3dに支持されている。前記媒体厚検知機構本体7には角度センサ8が設けられている。前規角度センサ8は、前記回転軸6の回転角度を検知することにより、リンク部4の回転角度θを検知する。
すなわち、前記リンク部4は、前記接触コロ3が接触する重送検知領域Q6を通過する記録用紙Sの厚さ方向に、回転軸6を中心として回転可能に支持されており、リンク部4が回転すると、リンク部4の回転角度θが角度センサ8により検知される。
なお、実施例1の前記接触ロール1と接触コロ3とは、図3A、図3Bに示すように接触可能に配置されている。
実施例1の前記媒体厚検知機構本体7には、前記回転軸6と平行に付勢部材一端支持部7aが支持されている。前記回転軸6の外周には、付勢部材の一例としてのトーションバネ9のバネ本体部9aが貫通した状態で装着されている。前記トーションバネ9の一端9bは、前記付勢部材一端支持部7aに支持されており、前記トーションバネ9の他端9cは、前記リンク部4に支持されている。
これにより、前記リンク部4には、接触コロ3を通過する記録用紙Sに接触させる方向の力が付与されている。すなわち、前記リンク部4には、接触ロール1と接触コロ3とを互いに接近させる力が、前記トーションバネ9の弾性力により付与されている。
したがって、用紙搬送路SH2に記録用紙Sが搬送されていない場合には、接触コロ3は前記接触ロール1と接触する。また、用紙搬送路SH2に記録用紙Sが搬送されて、前記記録用紙Sが前記接触ロール1と接触コロ3の間に進入した場合には、記録用紙Sに接触した接触ロール1は回転し、接触ロール1の回転速度V1がエンコーダ2により検知される。また、前記接触コロ3が記録用紙Sに接触すると、記録用紙Sの厚みなどに応じて前記接触コロ3が押しのけられ、リンク部4が回転する。このとき、前記リンク部4の回転角度θが角度センサ8により検知される。
前記接触ロール1、エンコーダ2、接触コロ3、リンク部4、回転軸6、媒体圧検知機構本体7、角度センサ8、トーションバネ9及び制御部Cにより、実施例1の重送検知装置JKSが構成されている。
また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH、GT1〜GT3で示された要素及び前記重送検知装置JKSにより実施例1の媒体搬送装置BHSが構成されている。
(実施例1の制御部の説明)
図5は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図5において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
制御部Cには、次の信号出力要素UI,2,8の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、コピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力を検出して、その検出信号を制御部Cに入力する。
2:エンコーダ
エンコーダ2は、前記接触ロール1の回転速度V1を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
8:角度センサ
角度センサ8は、前記リンク部4の回転角度θを検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素D1〜D5,Eの制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、図示しない駆動力伝達部材の一例としてのギヤを介して感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk、現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh等を回転駆動する。
D2:レジロール駆動回路
搬送時期調節部材駆動回路の一例としてのレジロール駆動回路D2は、搬送時期調節部材駆動源の一例としてのレジロール駆動モータM2の動作を制御してレジロールRrを回転駆動する。
D3:搬送ロール駆動回路
媒体搬送部材駆動回路の一例としての搬送ロール駆動回路D3は、媒体搬送部材駆動源の一例としての搬送ロール駆動モータM3の動作を制御して搬送部材の一例としての各搬送ロールRaを回転駆動する。
D4:切替部材駆動回路
切替部材駆動回路D4は、切替部材駆動源の一例としての切替部材駆動モータM4の動作を制御して切替搬送部材GT1を駆動する。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は帯電器CCy,CCm,CCc,CCkに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は転写装置T1+B+T2+CLBの1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kおよびコンタクトロールT2cに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、各信号出力要素UI,1,2の出力信号に応じて各被制御要素D1〜D4,Eの動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピースタートキーUI1の入力に応じて、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSk、帯電ロールCR、可視像形成部材Uy+Gy〜Uk+Gk、定着装置F、媒体搬送装置BHS等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ駆動制御手段
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介してメインモータM1の回転を制御して、感光体ドラムPy〜Pkや現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh等の駆動を制御する。
C3:レジロール駆動制御手段
搬送時期調節部材制御手段の一例としてのレジロール駆動制御手段C3は、レジロール駆動回路D2を介してレジロール駆動モータM2の回転を制御して、レジロールRrの駆動を制御する。
C4:搬送ロール駆動制御手段
媒体搬送部材制御手段の一例としての搬送ロール駆動制御手段C4は、搬送ロール駆動回路D3を介して搬送ロール駆動モータM3の回転を制御して、各搬送ロールRaの駆動を制御する。
C5:電源回路制御手段
電源回路制御手段C5は、電源回路Eの作動を制御して、現像ロールR0や帯電器CCy,CCm,CCc,CCk、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、コンタクトロールT2c、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C6:切替部材制御手段
切替部材制御手段C6は、切替ガイド部材駆動回路D5を介して切替部材駆動モータM5の回転を制御して、切替搬送部材GT1の移動を制御する。
C7:回転角度判別手段
回転角度判別手段C7は、前記角度センサ8により検知された回転角度θが、予め設定された通過回転角度θc以上か否かを判別する。
実施例1の前記通過回転角度θcは、搬送される記録用紙Sの平均的な厚さTiに対して、係数αを用いてα×Tiの厚さとなる回転角度に設定されている。なお、実施例1の係数αは0.5に設定されているが、紙種のバラツキや角度センサ8の精度、設計等に応じて、適宜変更可能である。
C8:媒体厚検知手段
媒体厚検知手段C8は、前記角度センサ8の検知する回転角度θに基づいて、前記重送検知領域Q6を通過する前記記録用紙Sの厚さStを検知する。実施例1の媒体厚検知手段C8は、前記角度センサ8の検知する回転角度θが、前記回転角度判別手段C7により通過回転角度θc以上と判別された場合に、前記回転角度θに基づいて媒体厚Stを検知する。
C9:媒体離間判別手段
媒体離間判別手段C9は、前記エンコーダ2の検知する回転速度V1が、予め設定された回転速度の一例としての基準回転速度Vcに比べて遅い場合に、前記記録用紙Sと前記接触ロール1とが離れていると判別する。
実施例1の前記基準回転速度Vcは、前記記録用紙Sが、前記接触コロ3と前記接触ロール1との間を通過する際の平均的な搬送速度Vaに対して、係数βを用いて、β×Vaとなる回転速度に設定されている。なお、実施例1の係数βは、0.9に設定されているが、紙種のバラツキやエンコーダ2の精度、設計等に応じて、適宜変更可能である。
C10:媒体厚記憶手段
媒体厚記憶手段C10は、前記媒体厚検知手段C8により検知された媒体厚Stを記憶する。実施例1の媒体厚記憶手段C10は、前記媒体離間判別手段C9により、前記記録用紙Sと前記接触ロール1とが離れていないと判別された場合、すなわち、前記記録用紙Sと前記接触ロール1とが接触していると判別された場合の前記媒体厚検知手段C8により検知された媒体厚Stを記憶する。なお、実施例1の媒体厚記憶手段C10は、予め設定された検出間隔、すなわち、予め設定されたサンプリング間隔で検出された複数の媒体厚Stを記憶可能に構成されており、媒体厚Stが順次記憶される。
C11:媒体厚情報初期化手段
媒体厚情報初期化手段C11は、前記媒体厚記憶手段C10に記憶された記憶情報を初期化する。
C12:媒体厚平均演算手段
媒体厚平均演算手段C12は、前記媒体厚記憶手段C10に記憶された複数の媒体厚Stに基づいて、媒体厚Stの平均値<St>を演算する。
C13:重送判別手段
重送判別手段C13は、前記用紙搬送路SH2を搬送される記録用紙Sが前記接触ロール1に接触しながら搬送された場合における媒体厚検知手段C8の検知結果に基づいて、前記記録用紙Sが複数枚重なって搬送されているか否か、すなわち、重送されているか否かを判別する。実施例1の重送判別手段C13は、前記媒体厚検知手段C8の検知する媒体厚Stに基づいて演算された平均値<St>が、予め設定された重送判別値Sa以上である場合に、重送であると判別する。なお、実施例1の前記重送判別値Saは、前記記録用紙Sの平均的な厚さTiと係数γとを用いて、γ×Tiに設定されている。また、実施例1の前記係数γは、1.5に設定されているが、紙種のバラツキやエンコーダ2、角度センサ8の精度、設計等に応じて、適宜変更可能である。
C14:重送状態判別手段
重送状態判別手段C14は、重送判別フラグ記憶手段C14aと、重送状態設定手段C14bと、を有し、重送状態であるか否かを判別する。実施例1の重送状態判別手段C14は、重送判別状態値の一例としての重送判別フラグFLが0である場合に、重送状態であると判別する。
C14a:重送判別フラグ記憶手段
重送判別状態値記憶手段の一例としての重送判別フラグ記憶手段C14aは、重送判別フラグFLの値として、0か1を記憶する。なお、実施例1の重送判別フラグ記憶手段C14aは初期値として0を記憶する。
C14b:重送状態設定手段
重送状態設定手段C14aは、前記重送判別手段C13により重送されていると判別された場合に、重送判別フラグFLを1に設定する。
なお、前記重送状態判別手段にC14における重送判別フラグFLは、重送が解消されると、制御部Cにより、0に書き換えられる。
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1の重送判別処理のフローチャートの説明)
図6は本発明の実施例1の重送判別処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図6に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図6のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、媒体厚記憶手段C10を初期化して、ST3に移る。
ST3において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST4に移る。
(1)角度センサ8により検知された回転角度θを取得する。
(2)エンコーダ2により検知された回転速度Vを取得する。
ST4において、回転角度θが通過回転角度θc以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に移り、ノー(N)の場合はST8に移る。
ST5において、回転角度θに基づいて、媒体厚Stを検知し、ST6に移る。
ST6において、回転速度Vが基準の基準回転速度Vc以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に移り、ノー(N)の場合はST3に移る。
ST7において、媒体厚記憶手段C10の記憶情報を更新し、ST3に移る。
ST8において、媒体厚記憶手段C10の記憶した媒体厚Stの平均値<St>を演算し、ST9に移る。
ST9において、平均値<St>が重送判別値Sa以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に移り、ノー(N)の場合はST10に移る。
ST10において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST2に移る。
ST11において、重送判別フラグFLを1に設定する。なお、このとき、平行して実施される画像形成処理において、画像形成装置Uの作動は停止し、ジョブが中断する。そして、ST12に移る。
ST12において、重送された紙が画像形成装置U内から取り除かれて、重送状態が解消し、重送判別フラグFLが0になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST12を繰り返す。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作が開始されると、給紙トレイTR1〜TR4から、記録用紙Sが給紙路SH1に供給される。供給された記録用紙Sは、用紙搬送路SH2を搬送され、重送検知領域Q6を通過した後に、二次転写領域Q4、定着領域Q5で画像が記録される。そして、前記記録用紙Sは、搬送路SH3を搬送され、排出トレイTH1に排出される。
前記重送検知領域Q6を通過する際、記録用紙Sは、重送検知装置JKSの接触ロール1と接触コロ3との間に侵入する。このとき、接触ロール1は、その表面のローレット面1aが記録用紙Sと接触し、記録用紙Sの搬送に伴い、回転する。一方、接触コロ3は、記録用紙Sと接触し、接触コロ3を支持するリンク部4が回転移動することにより、記録用紙Sの厚さ等に応じて、移動する。そして、エンコーダ2により接触ロール1の回転速度V1が検知され、角度センサ8によるリンク部4の回転角度θに基づいて媒体厚Stが検知される。
図7は撓みの少ない記録用紙が重送検知領域を通過する際の重送検知装置と記録用紙の関係の説明図であり、図7Aは記録用紙が重送検知領域進入前の説明図、図7Bは記録用紙が重送検知領域進入直後の説明図、図7Cは記録用紙が重送検知領域通過中の説明図、図7Dは記録用紙が重送検知領域通過後の説明図である。
図8は重送検知装置おいて撓みの少ない記録用紙についての検知信号の説明図であり、図8Aは角度センサに基づく媒体厚に関する検知信号の説明図、図8Bエンコーダに基づく回転速度に関する検知信号の説明図である。
図7Aにおいて、記録用紙Sが、重送検知領域Q6の接触ロール1と接触コロ3に挟まれていない状態では、図8の搬送時期p0に示すように、媒体厚Stが0、回転速度V1も0として検知される。
図7Bにおいて、記録用紙Sが、重送検知領域Q6に進入し、記録用紙Sの搬送方向前端との衝突により接触コロ3が移動した状態では、図8の進入開始時期p1に示すように、大きく振れる媒体厚Stが検知され、0から急に加速する回転速度V1が検知される。
図7Cにおいて、記録用紙Sが、重送検知領域Q6を通過中で、接触コロ3と接触ロール1とに接触した状態では、図8の媒体検知時期p2に示すように、記録用紙Sの厚さと等しい媒体厚Stが検知され、記録用紙Sの搬送速度と同様の回転速度V1が検知される。
図7Dにおいて、記録用紙Sが重送検知領域Q6を通過して、記録用紙Sが、接触ロール1と接触コロ3とから離れた状態では、図8の検知領域通過時期p3に示すように、小さくなって0になる媒体厚Stが検知され、減速して0になる回転速度V1が検知される。
図9は撓みのある記録用紙が重送検知領域を通過する際の重送検知装置と記録用紙の関係の説明図であり、図9Aは記録用紙が重送検知領域進入前の説明図、図9Bは記録用紙が重送検知領域進入直後の説明図、図9Cは記録用紙が重送検知領域通過中の説明図、図9Dは記録用紙が重送検知領域通過後の説明図である。
図10は重送検知装置おいて撓みのある記録用紙についての検知信号の説明図であり、図10Aは角度センサに基づく媒体厚に関する検知信号の説明図、図10Bエンコーダに基づく回転速度に関する検知信号の説明図である。
例えば、片面印刷済みの記録用紙S、いわゆる裏紙や、湿度によって撓み、いわゆるカールが生じた記録用紙S等が、重送検知領域Q6を通過する場合がある。
図9Aにおいて、撓んだ記録用紙Sが、重送検知領域Q6の接触ロール1と接触コロ3に挟まれていない状態では、図10の搬送時期p0に示すように、媒体厚Stが0、回転速度V1も0として検知される。
図9Bにおいて、撓んだ記録用紙Sが、重送検知領域Q6に進入し、記録用紙Sの搬送方向前端との衝突により接触コロ3が移動した状態では、図10の進入開始時期p1に示すように、大きく振れる媒体厚Stが検知され、0から急に加速する回転速度V1が検知される。
図9Cにおいて、重送検知領域Q6を通過中の撓んだ記録用紙Sは、記録用紙Sの剛性が大きい場合、トーションバネ9の弾性力等に抗して接触コロ3を押しのけて、接触ロール1から離れた状態で搬送されることがある。したがって、このとき、図10の媒体検知時期p2に示すように、記録用紙Sの実際の厚さ以上の媒体厚Stが検知されるとともに、記録用紙Sから離間して回転力を得られずに接触ロール1の回転速度V1が低下する。
図9Dにおいて、撓んだ記録用紙Sが重送検知領域Q6を通過して、記録用紙Sが、接触ロール1と接触コロ3とから離れた状態では、図10の検知領域通過時期p3に示すように、小さくなって0になる媒体厚Stが検知され、減速して0になる回転速度V1が検知される。
ここで、実施例1の画像形成装置Uでは、重送判別処理のST3〜ST10により、角度センサ8による回転角度θ及びエンコーダ2による回転速度V1に基づいて、媒体厚Stが検知され、重送が判別されている。
すなわち、図7、図8において、撓みの少ない記録用紙Sでは、記録用紙Sが接触ロール1と接触コロ3とで挟まれた状態で搬送され、基準回転速度Vc以上の回転速度V1が検知され続けるとともに、実際の記録用紙Sの厚さが媒体厚Stとして検知され続ける。
一方、図9、図10において、撓みのある記録用紙Sでは、記録用紙Sが接触ロール1から離れるとともに、湾曲した記録用紙Sに押されて接触コロ3が上方に移動すると、記録用紙Sの実際の厚みに記録用紙Sと接触ロール1との間の距離が加わった幅が、媒体厚Stとして検知される。このとき、記録用紙Sが離れた接触ロール1の回転速度V1は、基準回転速度Vc未満となる。ここで、実施例1の重送判別処理では、接触ロール1の回転速度V1が基準回転速度Vc以上となる時の媒体厚Stは記録用紙Sの厚みとして検知されるが、記録用紙Sが接触ロール1から離れて、回転速度V1が基準回転速度Vc未満となる時の媒体厚Stは、記録用紙Sの厚みとして使用されない。
したがって、実施例1の画像形成装置Uでは、カールした記録用紙Sの湾曲や撓みなどにより、接触ロール1と接触コロ3で記録用紙Sを挟みきれずに、記録用紙Sの厚さ以外に接触ロール1と記録用紙Sとの空間の距離を余計に含んだ媒体厚Stの検出信号は使用されない。よって、記録用紙Sのカール等で実際の厚みよりも厚い検出信号に基づいて重送であると誤判別される場合に比べて、実施例1の画像形成装置Uでは、重送の誤検知が低減されている。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
(実施例2の重送検知装置JKS′の説明)
図11は実施例2の重送検知装置の要部拡大図であり、図11Aは前方から見た図であり実施例1の図3Aに対応する図、図11Bは図11AにおけるXIB−XIB線断面図であり実施例1の図3Bに対応する図である。
図11において、実施例2の重送検知装置JKS′の重送検知領域Q6には、実施例1の接触ロール1に替えて、回転部材の一例としての前側接触ロール11及び後側接触ロール12が設けられている。
前記前側接触ロール11及び後側接触ロール12は、接触コロ3に対向する実施例1の接触ロール1に比べて同軸且つ軸方向にずれた位置に配置されている。したがって、前記前側接触ロール11及び後側接触ロール12は、接触コロ3に対向、接触しない。前記後側接触ロール12の回転速度V1は、エンコーダ2により検知される。
実施例2の接触コロ3は、上側案内部材SH2aと下側案内部材SH2bとの間の空間である用紙搬送路SH2に対して、記録用紙Sの厚み方向に移動可能であり、記録用紙Sがない状態では、下側案内部材SH2bに接触可能に構成されている。
(実施例2の制御部の説明)
図12は実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
2:エンコーダ
実施例2のエンコーダ2は、実施例1のエンコーダ2が前記接触ロール1の回転速度V1を検知するのに替えて、後側接触ロール12の回転速度V1を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cの機能)
実施例2の制御部Cは、実施例1の媒体離間判別手段C9に替えて、媒体離間判別手段C9′を有している。
C9′:媒体離間判別手段
実施例2の媒体離間判別手段C9′は、実施例1の媒体離間判別手段C9が、前記エンコーダ2の検知する回転速度V1が、基準回転速度Vcに比べて遅い場合に、前記記録用紙Sと前記接触ロール1とが離れていると判別していたのに替えて、前記エンコーダ2の検知する回転速度V1が、基準回転速度Vcに比べて遅い場合に、前記記録用紙Sと前記後側接触ロール12とが離れていると判別する。
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例2の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例2の重送判別処理のフローチャートの説明)
次に実施例2のフローチャートの説明を行うが、実施例1と同様の処理については同一のST番号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例2の重送判別処理では、エンコーダ2により検知される回転速度V1が、後側接触ロール12の回転速度V1に基づいている点以外は、実施例1と同様に処理され、実施例1の図6のフローチャートと同様になるので、実施例2のフローチャートの図示は省略する。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、記録用紙Sが、重送検知領域Q6を通過する際に、前側接触ロール11、後側接触ロール12、接触コロ3、に接触する。このとき、前記記録用紙Sに接触した前側接触ロール11、後側接触ロール12は、回転し、後側接触ロール12の回転速度V1が、エンコーダ2により検知される。また、接触コロ3と記録用紙Sとの接触にともなって、記録用紙Sの厚さ方向に、回転するリンク部4の回転角度θが、角度センサ8により検知される。そして、前記回転速度V1及び回転角度θに基づいて、実施例1と同様に媒体厚Stが検知される。したがって、実施例2では、実施例1と同様に、記録用紙Sの湾曲などによる重送の誤検知が低減されている。
なお、実施例2の画像形成装置Uでは、前側接触ロール11又は後側接触ロール12と、接触コロ3と、で記録用紙Sが挟まれた状態で搬送される場合がない。したがって、回転する接触ロール1と、接触コロ3と、により記録用紙Sが挟まれた状態で搬送される場合がある実施例1の場合に比べて、前側接触ロール11、後側接触ロール12の精度、公差などのガタや、回転等による振動が、接触コロ3の検知結果に影響を及ぼしにくくなっている。すなわち、実施例1の場合にくらべて、角度センサ8に検知される回転角度θが安定し、重送の誤検知が低減されている。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
(実施例3の重送検知装置JKS″の説明)
図13は実施例3の重送検知装置の要部拡大図であり、実施例1の図3Aに対応する図である。
図13において、実施例3の重送検知装置JKS″では、実施例1の接触ロール1、エンコーダ2が省略されている。
また、実施例3の重送検知装置JKS″は、実施例1の接触コロ3、リンク部4、回転軸6、媒体圧検知機構本体7、角度センサ8及びトーションバネ9と同様に構成された、第一の接触コロ3、第一のリンク部4、第一の回転軸6、第一の媒体圧検知機構本体7、第一の角度センサ8及び第一のトーションバネ9を有する。さらに、実施例3の重送検知装置JKS″は、各第一の部材3〜9と同様の構成を有し且つ上下対称に配置された、第二の接触コロ3′、第二のリンク部4′、第二の回転軸6′、第二の媒体圧検知機構本体7′、第二の角度センサ8′及び第二のトーションバネ9′を有している。
前記重送検知装置JKS″において、前記第一の接触コロ3と第二の接触コロ3′とは互いに対向して用紙搬送路SH2の重送検知領域Q6に配置されており、前記第一の接触コロ3と第二の接触コロ3′とにより接触部対3+3′が構成されている。前記接触部対3+3′は、用紙搬送路SH2を搬送される記録用紙Sの一面目に接触する第一の接触コロ3と、二面目に接触する第二の接触コロ3′とで挟む。
前記重送検知装置JKS″において、第一の接触コロ3を第二の接触コロ3′に接近させる力が、第一のトーションバネ9により、第一のリンク部4に付与されている。また、前記第二の接触コロ3′を第一の接触コロ3に接近させる力が、第二のトーションバネ9′により、第二のリンク部4′に付与されている。すなわち、前記第一のトーションバネ9と第二のトーションバネ9′との弾性力で、第一の接触コロ3と第二の接触コロ3′とを互いに接近させる力を発生させている。前記第一のトーションバネ9と第二のトーションバネ9′とにより、実施例3の接近力付与部材9+9′が構成されている。
接触部対3+3′の間に記録用紙Sが進入すると、第一の接触コロ3を支持する第一のリンク部4は第一の回転軸6を中心に回転移動し、第二の接触コロ3′を支持する第2のリンク部4′は、第二の回転軸6′を中心に回転移動する。そして、記録用紙Sが接触部対3+3′に挟まれる。このとき、第一のリンク部4の回転角度θが第一の角度センサ8により検知され、第二のリンク部4′の回転角度θ′が第二の角度センサ8′により検知される。
なお、実施例3の重送検知装置JKS″では、図13に示すように第一の接触コロ3と第二の接触コロ3′とが接触している釣合い状態のときに、第一の回転軸6と第一のリンク部4の第一の接触コロ3の支持部とを結ぶ線と、第二の回転軸6′と第二のリンク部4′の第二の接触コロ3′の支持部とを結ぶ線と、は用紙搬送路SH2に沿うように配置されている。
(実施例3の制御部の説明)
図14は実施例3の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
実施例3の制御部Cには、実施例1の信号出力要素であるエンコーダ2に替えて、信号出力要素8′の出力信号が入力されている。
8′:第二の角度センサ
第二の角度センサ8′は、前記第二のリンク部4′の回転角度θ′を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cの機能)
実施例3の制御部Cでは、実施例1の媒体離間判別手段C9が省略されている。また、実施例3の制御部Cは、実施例1の回転角度判別手段C7、媒体厚検知手段C8に替えて、媒体厚検知手段C8′、媒体厚判別手段C17を有している。
図15は第一のリンク部の回転角度と、第二のリンク部の回転角度と、記録用紙の媒体厚に関する説明図であり、図15Aは接触部対に記録用紙が挟まれる前の状態の説明図、図15Bは接触部対に記録用紙が挟まれた状態の説明図、図15Cは図15Bの要部拡大図である。
C8′:媒体厚検知手段
媒体厚検知手段C8′は、前記第一の角度センサ8の検知する回転角度θと、前記第二の角度センサ8′の検知する回転角度θ′と、に基づいて、前記接触部対3+3′の間を通過する前記記録用紙Sの厚さStを検知する。
図15において、回転角度θに基づいて、第一の接触コロ3が記録用紙Sの搬送方向に垂直な方向に、図15Aに示す第一の接触コロ3と第二の接触コロ3′が接触している釣合い位置から移動した上昇距離を表す関数f1(θ)であって、釣合い位置から上昇した場合に正となり、下降した場合に負となる関数f1(θ)を予め設定する。同様に、回転角度θ′に基づいて、第二の接触コロ3′が記録用紙Sの搬送方向に垂直な方向に、釣合い位置から移動した下降距離を表す関数f2(θ′)であって、釣合い位置から下降した場合に正となり、上昇した場合に負となる関数f2(θ′)を予め設定する。
ここで、実施例3の媒体厚検知手段C8′は、予め設定された前記関数f1(θ),関数f2(θ′)により、記録用紙Sの媒体厚StをSt=f1(θ)+f2(θ′)とみなして、回転角度θ,θ′に基づいて、媒体厚Stを検知している。
なお、実施例3の媒体厚検知手段C8′では、関数f1(θ),関数f2(θ′)を用いて媒体厚Stを検知したが、これに限定されず、各接触コロ3,3′、各リンク部4,4′、各角度センサ8,8′などの重送検知装置JKSの構成に応じて、回転角度θ,θ′に基づいて媒体厚Stを表す関数F(θ,θ′)を実験などにより予め設定して、前記関数F(θ,θ′)を用いる構成等も可能である。
C17:媒体厚判別手段
媒体厚判別手段C17は、前記媒体厚検知手段C8′により検知された媒体厚Stが、予め設定された通過媒体厚Stc以上か否かを判別する。
実施例3の前記通過媒体厚Stcは、搬送される記録用紙Sの平均的な厚さTiに対して、係数δを用いてδ×Tiの厚さに設定されている。なお、実施例1の係数δは0.5に設定されているが、紙種のバラツキや各角度センサ8,8′の精度、設計等に応じて、適宜変更可能である。
(実施例3のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例3の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例3の重送判別処理のフローチャートの説明)
図16は本発明の実施例3の重送判別処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
次に実施例3のフローチャートの説明を行うが、実施例1と同様の処理については同一のST番号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例3の重送判別処理では、実施例1の重送判別処理のST3〜ST6に替えて、ST13〜ST15が実行される。
図16のST13において、次の(1),(2)の処理を実行し、ST14に移る。
(1)第一の角度センサ8により検知された回転角度θを取得する。
(2)第二の角度センサ8′により検知された回転角度θ′を取得する。
ST14において、回転角度θ,θ′に基づいて、媒体厚Stを検知し、ST15に移る。
ST15において、検知された媒体厚Stが通過媒体厚Stc以上か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に移り、ノー(N)の場合は、ST8に移る。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、記録用紙Sが、重送検知領域Q6を通過する際に、接触部対3+3′の間に進入する。このとき、接触部対3+3′には、接近力付与部材9+9′により、第一の接触コロ3と第二の接触コロ3′とを互いに接近させる力が付与されており、記録用紙Sは、接触部対3+3′により挟まれた状態で搬送される。
図17は第一のリンク部の回転角度と、第二のリンク部の回転角度と、撓んだ記録用紙の媒体厚に関する説明図であり、図17Aは接触部対に記録用紙が挟まれる前の状態の説明図で図15Aに対応する図、図17Bは接触部対に記録用紙が挟まれた状態の説明図で図15Aに対応する図、図17Cは図17Bの要部拡大図で図15Cに対応する図である。
例えば、上方に撓んだ記録用紙Sが搬送される場合、記録用紙Sの剛性が強ければ、図17B、図17Cに示すように、記録用紙Sの一面目と接触している第一の接触コロ3は上方に押され、第一のリンク部4が、第一の接触コロ3が用紙搬送路SH2から離間しようとする方向に回転する。
一方、第二のリンク部4′は、第二のトーションバネ9′により、第二の接触コロ3′を第一の接触コロ3に接近させるように回転しようとする。これにより、第二の接触コロ3′は、記録用紙Sの二面目に接触した状態が保持される。
すなわち、撓んだ記録用紙Sであっても、接触部対3+3′に挟まれた状態で、第一のリンク部4の回転角度θと、第二のリンク部4′の回転角度θ′が検知されて、記録用紙Sの一面目の位置と、記録用紙Sの二面目の位置と、によって媒体厚Stが検知されている。
したがって、従来技術のように、記録用紙Sが搬送路の壁面のような固定された基準位置に接触しているという前提で、記録用紙Sに接触するコロの壁面からの距離に基づいて、記録用紙Sの媒体厚Stを検知する場合に比べて、実施例3の画像形成装置Uでは、検知される媒体厚Stと記録用紙Sの実際の厚さとの誤差が低減されており、重送の誤検知が低減されている。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例3と相違しているが、他の点では前記実施例3と同様に構成される。
(実施例4の重送検知装置JKS1の説明)
図18は実施例4の重送検知装置の要部拡大図であり、実施例1の図3Aに対応する図である。
図18において、実施例4の重送検知装置JKS1では、実施例3の第一のトーションバネ9,第二のトーションバネ9′が省略されている。
実施例4の重送検知装置JKS1において、実施例3の第一の接触コロ3と、第二の接触コロ3′と、第一のリンク部4と、第2のリンク部4′と、に替えて、第一の接触部の一例としての磁石コロ13と、第二の接触部の一例としての被吸引コロ14と、第一の腕部の一例としての第一の二又リンク部16と、第二の腕部の一例としての第二の二又リンク部16′と、を有している。
図19は磁石コロと被吸引コロの説明図であり、図19Aは図18のXIXA−XIXA線断面図であり、図19Bは図19AのXIXB−XIXB線断面図であり、図19Cは磁石コロと被吸引コロを展開した要部説明図である。
図18、図19において、実施例4の第一の回転軸6には、実施例3の第一のリンク部
4に替えて、第一の二又リンク部16が一体的に支持されている。前記第一の二又リンク部16の先端には、一対の前側軸支持部16aと後側軸支持部16bとが形成されている。前記前側軸支持部16aと後側軸支持部16bとにより、接触部収容空間16cが形成されている。
また、実施例4の第二の回転軸6′には、実施例3の第二のリンク部4′に替えて、前記第一の二又リンク部16と同様に構成された第二の二又リンク部16′が一体的に支持されている。
前記第一の二又リンク部16には、磁石コロ13が支持されている。前記磁石コロ13は、磁石の一例としてのマグネット軸17を有する。前記マグネット軸17は、重送検知領域Q6に対向する磁極を有する。また、前記マグネット軸17の前後両端は、前記前側軸支持部16aと後側軸支持部16bとに固定支持されている。さらに、前記マグネット軸17には、前記前側軸支持部16aと後側軸支持部16bとの内側の前後両側に、軸受支持部材の一例としての軸受キャップ18,18が固定支持されている。前記軸受キャップ18,18には、軸受の一例としてのベアリング19,19が支持されている。前記ベアリング19,19には、前記マグネット軸17を囲むように前後方向に延びる同心円筒状の媒体接触部材の一例としての接触スリーブ21が回転可能に支持されている。なお、実施例4の前記接触スリーブ21は、前記マグネット軸17による磁場の影響をうけにくい合成樹脂により作成されている。
前記マグネット軸17、軸受キャップ18,18、ベアリング19,19、接触スリーブ21により、実施例4の磁石コロ3が構成されている。
前記第二の二又リンク部16′には、被吸引コロ14が支持されている。前記被吸引コロ14は、前記マグネット軸17に引き寄せられる被吸引部の一例としての鉄軸22を有する。前記鉄軸22の前後両端は、第2の二又リンク部16′の前側軸支持部16a′と後側軸支持部16b′とに、軸受の一例としてのベアリング23,23を介して、回転可能に支持されている。また、前記鉄軸22には、前後方向に延びる同心円柱状の媒体接触部材の一例としてのコロ部24が固定支持されている。
前記鉄軸22、コロ部24により、実施例4の被吸引コロ14が構成されている。
前記磁石コロ13と前記被吸引コロ14とにより、実施例4の接触部対13+14が構成されている。
前記接触部対13+14において、前記磁石コロ13のマグネット軸17の有する磁力により、被吸引コロ14の鉄軸22は、マグネット軸17に引き寄せられるともともに、マグネット軸17を引き寄せる。すなわち、前記磁石コロ13と被吸引コロ14とを互いに接近させる力を、前記マグネット軸17と鉄軸22とにより付与されている。
これにより、磁石コロ13を支持する第一の二又リンク部16と、被吸引コロ14を支持する第2の二又リンク部16′とは、磁石コロ13と被吸引コロ14とを接近させるように、それぞれ回転する。
前記マグネット軸17と鉄軸22により、実施例4の接近力付与部材17+22が構成されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の画像形成装置Uでは、実施例3の接近力付与部材9+9′による弾性力に替えて、接近力付与部材17+22による磁力で、磁石コロ13と被吸引コロ14とを互いに接近させる力を発生させている。すなわち、実施例4の重送検知装置JKS1では、記録用紙Sが接触部対13+14に進入すると、記録用紙Sを透過して及ぼしあう磁力により、記録用紙Sを接触部対13+14で挟んで、媒体厚Stを検知しており、実施例3と同様に、重送の誤検知が低減されている。
次に本発明の実施例5の説明をするが、この実施例5の説明において、前記実施例1〜4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図20は実施例5の重送検知装置の説明図であり、図20Aは重送検知装置の要部拡大図であり実施例1の図3Aに対応する図、図20Bは図20AのXXB―XXB線断面図であり実施例1の図3Bに対応する図である。
図20において、実施例5の重送検知装置JKS2では、実施例1の接触ロール1が省略されており、下側案内部材SH2bが設けられている。
実施例5の重送検知装置JKS2の回転軸6には、実施例1のリンク部4に替えて、二又リンク部16が支持されている。前記二又リンク部16には、回転部材の一例としての接触回転コロ31が回転可能に支持されている。前記接触回転コロ31の外周面には、高摩擦面の一例としてのローレット面31aが形成されている。
前記二又リンク部16の後側軸支持部16bには、前記接触回転コロ31の回転速度V1′を検知するエンコーダ2′が支持されている。
実施例5の重送検知装置JKS2では、前記接触回転コロ31が下側案内部材SH2bに接触可能に構成されている。
記録用紙Sが重送検知領域Q6に進入すると、記録用紙Sと接触回転コロ31が接触して、接触回転コロ31が回転し、接触回転コロ31の回転速度V1′はエンコーダ2′により検知される。また、このとき、接触回転コロ31が記録用紙Sの厚みなどに応じて上方への力を受け、接触回転コロ31を支持する二又リンク部16が、用紙搬送路SH2から離間する方向に回転移動し、二又リンク部16の回転角度θは角度センサ8により検知される。
(実施例5の制御部の説明)
図21は実施例5の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
2′:エンコーダ
実施例5のエンコーダ2′は、実施例1のエンコーダ2が用紙搬送路SH2に設置された接触ロール1の回転速度V1を検知するのに替えて、二又リンク部16に支持された接触回転コロ31の回転速度V1′を検知し、その検知信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cの機能)
実施例5の制御部Cは、実施例1の媒体離間判別手段C9に替えて、媒体離間判別手段C9″を有している。
C9″:媒体離間判別手段
実施例5の媒体離間判別手段C9″は、実施例1の媒体離間判別手段C9が、前記エンコーダ2の検知する回転速度V1が、基準回転速度Vcに比べて遅い場合に、前記記録用紙Sと前記接触ロール1とが離れていると判別していたのに替えて、前記エンコーダ2′の検知する回転速度V1′が、基準回転速度Vc′に比べて遅い場合に、前記記録用紙Sと前記接触回転コロ31とが離れていると判別する。
(実施例5のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例5の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例5の重送判別処理のフローチャートの説明)
次に実施例5のフローチャートの説明を行うが、実施例1と同様の処理については同一のST番号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例5の重送判別処理では、エンコーダ2′により検知される回転速度V1′が、接触回転コロ31の回転速度V1′に基づいている点以外は、実施例1と同様に処理され、実施例1の図6のフローチャートと同様になるので、実施例5のフローチャートの図示は省略する。
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の画像形成装置Uでは、記録用紙Sが重送検知領域Q6を通過する際に、接触回転コロ31が記録用紙Sと接触して回転し、二又リンク部16が用紙搬送路SH2から離間する方向に回転移動する。このとき、接触回転コロ31の回転速度V1′と、二又リンク部16の回転角度θに基づく媒体厚Stと、が検知され、回転速度V1′と媒体厚Stとに基づいて、重送の判別が行われる。
図22は記録用紙が搬送される際の検知信号の説明図であり、図22Aは媒体厚の検知信号の説明図であり、図22Bは接触回転コロの回転速度の検知信号の説明図である。
実施例5の接触回転コロ31は、実施例1の図7Bの接触コロ3と同様に、記録用紙Sの搬送方向前端に接触すると、跳ね上がって記録用紙Sから離れることがある。このとき、図22に示すように、進入開始時期p1′に、記録用紙Sの実際の厚さに比べて大きな媒体厚Stが検知されるとともに、減速する接触回転コロ31の回転速度V1′が検知される。
図23はミシン目の形成された記録用紙が重送検知領域を通過する際の重送検知装置と記録用紙との状態を説明した説明図であり、図23Aは記録用紙の説明図、図23Bは記録用紙が重送検知領域進入直前の説明図、図23Cは記録用紙が重送検知領域進入直後の説明図、図23Dは記録用紙が重送検知領域通過中でミシン目が重送検知領域に到達する前の説明図、図23Eは記録用紙のミシン目が重送検知領域進入直前の説明図、図23Fは記録用紙のミシン目が重送検知領域進入直後の説明図である。
図24はミシン目が形成された記録用紙が搬送される際の検知信号の説明図であり、図24Aは媒体厚の検知信号の説明図であり、図24Bは接触回転コロの回転速度の検知信号の説明図である。
接触回転コロ31との接触面に凹凸がある記録用紙Sとして、例えば、図23Aに示すように、切取線の一例としてのミシン目S1が形成された記録用紙Sが搬送される場合、図23B〜図23Fに示すように、接触回転コロ31は、記録用紙Sの搬送方向前端との接触時に加えて、ミシン目S1のような凹凸との接触時にも、跳ね上がって記録用紙Sから離れる場合がある。このとき、図24に示すように、進入開始時期p1′,凹凸接触時期p2′に、記録用紙Sの実際の厚さに比べて大きな媒体厚Stが検知されるとともに、記録用紙Sから離れて、減速する接触回転コロ31の回転速度V1′が検知される。
ここで、実施例5の画像形成装置Uでは、実施例1と同様の処理を行って、接触回転コロ31の回転速度V1′が基準回転速度Vc′より低い場合に検知された媒体厚Stを使用せずに、重送の判別を行っている。
すなわち、接触回転コロ31が跳ね上がって、記録用紙Sの実際の厚みに加えて、記録用紙Sから接触回転コロ31が離れた距離がさらに加わって検知された媒体厚Stに基づいて重送を検知する場合に比べて、実施例5では、重送の誤検知が低減されている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例として複写機による構成を例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記各実施例において、重送検知装置JKS〜JKS2、媒体搬送装置BHSは、画像形成装置に適用された構成を例示していたが、これに限定されず、例えば、現金自動預払機、いわゆるATMや、自動改札機等に、適用する構成も可能である。
(H03)前記各実施例において、重送検知装置JKS〜JKS2は、水平方向に延びる用紙搬送路SH2に設けられていたが、これに限定されず、鉛直方向や傾斜した搬送路に設ける構成も可能である。また、重送検知装置JKS〜JKS2は直線状に延びる搬送路に設けることが望ましいが、湾曲した搬送路などに設ける構成も可能である。
(H04)前記実施例1〜3の重送検知装置JKS〜JKS″において、リンク部4,4′に替えて、二又リンク部16,16′による構成も可能である。
(H05)前記実施例1〜3において、接触部は、回転可能な回転接触部材3,3′による構成が望ましいが、回転せずに記録用紙Sの表面を滑る構成も可能である。
(H06)前記実施例1,2,5のリンク部4,16は、トーションバネ9のような弾性部材により付勢される構成が望ましいが、トーションバネ9を省略して自重により回転する構成も可能である。
(H07)前記実施例2において、エンコーダ2により、後側接触ロール12の回転速度V1が検知される構成を例示したが、後側接触ロール12に替えて、前側接触ロール11の回転速度を検知する構成にすることも可能である。また、前側接触ロール11と後側接触ロール12の回転軸を一体的に構成して回転速度を検知する構成も可能である。さらに、二つのエンコーダにより、前側接触ロール11の回転速度と、後側接触ロール12の回転速度とをそれぞれ検知する構成も可能である。
(H08)前記実施例3,4において、各リンク部4,4′は用紙搬送路SH2に沿った方向に配置する構成が望ましいが、実施例1,2,5のように用紙搬送路SH2に対して傾斜して配置する構成も可能である。
(H09)前記実施例4において、第一の二又リンク部16に磁石コロ13が支持され、第二の二又リンク部16′に被吸引コロ14が支持される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、支持されるコロ13,14が逆となる構成、すなわち、第一の二又リンク部16に被吸引コロ14が支持され、第二の二又リンク部16′に磁石コロ13が支持される構成が可能である。また、被吸引コロ14が使われずに磁石コロ13のみが使用される構成、すなわち、第二の二又リンク部16′に、被吸引コロ14に替えて、前記磁石コロ13と互いに引き合う磁石コロが支持される構成も可能である。
(H010)前記実施例4,5において、二又リンク部16,16′による構成が望ましいが、リンク部4,4′による構成も可能である。
(H011)前記実施例5において、接触回転コロ31は下側用紙案内部SH2bに接触可能に構成されていたが、実施例1のように、接触回転コロ31に対向する位置に、接触ロール1を設ける構成も可能である。なお、この場合、接触ロール1の回転速度V1を検知する構成が望ましいが、回転速度V1を検知しない構成も可能である。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成部材の説明図である。 図3は実施例1の重送検知装置の要部拡大図であり、図3Aは前方から見た図、図3Bは図3AにおけるIIIB−IIIB線断面図である。 図4は実施例1の重送検知装置の要部拡大斜視図である。 図5は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図6は本発明の実施例1の重送判別処理のフローチャートである。 図7は撓みの少ない記録用紙が重送検知領域を通過する際の重送検知装置と記録用紙の関係の説明図であり、図7Aは記録用紙が重送検知領域進入前の説明図、図7Bは記録用紙が重送検知領域進入直後の説明図、図7Cは記録用紙が重送検知領域通過中の説明図、図7Dは記録用紙が重送検知領域通過後の説明図である。 図8は重送検知装置おいて撓みの少ない記録用紙についての検知信号の説明図であり、図8Aは角度センサに基づく媒体厚に関する検知信号の説明図、図8Bエンコーダに基づく回転速度に関する検知信号の説明図である。 図9は撓みのある記録用紙が重送検知領域を通過する際の重送検知装置と記録用紙の関係の説明図であり、図9Aは記録用紙が重送検知領域進入前の説明図、図9Bは記録用紙が重送検知領域進入直後の説明図、図9Cは記録用紙が重送検知領域通過中の説明図、図9Dは記録用紙が重送検知領域通過後の説明図である。 図10は重送検知装置おいて撓みのある記録用紙についての検知信号の説明図であり、図10Aは角度センサに基づく媒体厚に関する検知信号の説明図、図10Bエンコーダに基づく回転速度に関する検知信号の説明図である。 図11は実施例2の重送検知装置の要部拡大図であり、図11Aは前方から見た図であり実施例1の図3Aに対応する図、図11Bは図11AにおけるXIB−XIB線断面図であり実施例1の図3Bに対応する図である。 図12は実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図13は実施例3の重送検知装置の要部拡大図であり、実施例1の図3Aに対応する図である。 図14は実施例3の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図15は第一のリンク部の回転角度と、第二のリンク部の回転角度と、記録用紙の媒体厚に関する説明図であり、図15Aは接触部対に記録用紙が挟まれる前の状態の説明図、図15Bは接触部対に記録用紙が挟まれた状態の説明図、図15Cは図15Bの要部拡大図である。 図16は本発明の実施例3の重送判別処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。 図17は第一のリンク部の回転角度と、第二のリンク部の回転角度と、撓んだ記録用紙の媒体厚に関する説明図であり、図17Aは接触部対に記録用紙が挟まれる前の状態の説明図で図15Aに対応する図、図17Bは接触部対に記録用紙が挟まれた状態の説明図で図15Aに対応する図、図17Cは図17Bの要部拡大図で図15Cに対応する図である。 図18は実施例4の重送検知装置の要部拡大図であり、実施例1の図3Aに対応する図である。 図19は磁石コロと被吸引コロの説明図であり、図19Aは図18のXIXA−XIXA線断面図であり、図19Bは図19AのXIXB−XIXB線断面図であり、図19Cは磁石コロと被吸引コロを展開した要部説明図である。 図20は実施例5の重送検知装置の説明図であり、図20Aは重送検知装置の要部拡大図であり実施例1の図3Aに対応する図、図20Bは図20AのXXB―XXB線断面図であり実施例1の図3Bに対応する図である。 図21は実施例5の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図22は記録用紙が搬送される際の検知信号の説明図であり、図22Aは媒体厚の検知信号の説明図であり、図22Bは接触回転コロの回転速度の検知信号の説明図である。 図23はミシン目の形成された記録用紙が重送検知領域を通過する際の重送検知装置と記録用紙との状態を説明した説明図であり、図23Aは記録用紙の説明図、図23Bは記録用紙が重送検知領域進入直前の説明図、図23Cは記録用紙が重送検知領域進入直後の説明図、図23Dは記録用紙が重送検知領域通過中でミシン目が重送検知領域に到達する前の説明図、図23Eは記録用紙のミシン目が重送検知領域進入直前の説明図、図23Fは記録用紙のミシン目が重送検知領域進入直後の説明図である。 図24はミシン目が形成された記録用紙が搬送される際の検知信号の説明図であり、図24Aは媒体厚の検知信号の説明図であり、図24Bは接触回転コロの回転速度の検知信号の説明図である。
符号の説明
1,11,12,31…回転部材、
2,2′…回転速度検知装置、
3,13…接触部、回転接触部材、第一の接触部
3′,14…回転接触部材、第二の接触部
3+3′,13+14…接触部対
4,16…腕部、第一の腕部
4′,16′…第二の腕部
8…回転角度検知装置、第一の回転角度検知装置、
8′…第二の回転角度検知装置、
9…付勢部材、
9+9′,17+22…接近力付与部材、
17…磁石、
BHS…媒体搬送装置、
C8,C8′…媒体厚検知手段、
C9,C9′,C9″…媒体離間判別手段、
JKS,JKS′,JKS″,JKS1,JKS2…重送検知装置、
Q6…重送検知領域、
Ra…搬送部材、
S…媒体、
厚さ…St、
SH2…搬送路、
U…画像形成装置、
U30…画像記録部、
V1,V1′…回転速度、
Vc,Vc′…予め設定された回転速度
θ,θ′…回転角度。

Claims (8)

  1. 媒体が搬送される搬送路に設定された媒体が重なって搬送さているか否かを検知する重送検知領域に設けられた回転部材であって、前記搬送路を搬送される媒体に接触して回転する前記回転部材と、
    前記回転部材の回転速度を検知する回転速度検知装置と、
    前記重送検知領域に配置されて、前記重送検知領域を通過する媒体に接触可能な接触部と、
    前記接触部を支持し且つ回転中心を中心として、前記接触部が接触する前記重送検知領域を通過する前記媒体の厚さ方向に回転可能に支持された腕部と、
    前記腕部の回転角度を検知する回転角度検知装置と、
    前記回転角度検知装置の検知する回転角度に基づいて、前記重送検知領域を通過する前記媒体の厚さを検知する媒体厚検知手段と、
    前記回転速度検知装置の検知する回転速度が、予め設定された回転速度に比べて遅い場合に、前記媒体と前記回転部材とが離れていると判別する媒体離間判別手段と、
    前記搬送路を搬送される媒体が前記回転部材に接触しながら搬送された場合における媒体厚検知手段の検知結果に基づいて、前記媒体が複数枚重なって搬送されているか否かを判別する重送判別手段と、
    を備えたことを特徴とする重送検知装置。
  2. 媒体が搬送される搬送路に設けられ且つ、互いに対向して配置された第一の接触部と第二の接触部とを有する接触部対であって、前記搬送路を搬送される前記媒体を、前記第一の接触部と前記第二の接触部とで接触して挟む前記接触部対と、
    前記第一の接触部と前記第二の接触部とを互いに接近させる力を発生させる接近力付与部材と、
    前記第一の接触部を支持し且つ前記第一の接触部が前記搬送路に接近離間する方向に回転可能に支持された第一の腕部と、
    前記第一の腕部の回転角度を検知する第一の回転角度検知装置と、
    前記第二の接触部を支持し且つ前記第二の接触部が前記搬送路に接近離間する方向に回転可能に支持された第二の腕部と、
    前記第二の腕部の回転角度を検知する第二の回転角度検知装置と、
    前記第一の回転角度検知装置の検知する回転角度と、前記第二の回転角度検知装置の検知する回転角度と、に基づいて、前記接触部対の間を通過する前記媒体の厚さを検知する媒体厚検知手段と、
    前記媒体厚検知手段の検知結果に基づいて、前記媒体が複数枚重なって搬送されているか否かを、判別する重送判別手段と、
    を備えたことを特徴とする重送検知装置。
  3. 回転可能な回転接触部材により構成された前記接触部
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の重送検知装置。
  4. 弾性力で前記第一の接触部と前記第二の接触部とを互いに接近させる力を発生させる付勢部材により構成された前記接近力付与部材
    を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の重送検知装置。
  5. 回転可能な回転接触部材により構成された前記接触部と、
    磁力で前記第一の接触部と前記第二の接触部とを互いに接近させる力を発生させる磁石により構成された前記接近力付与部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の重送検知装置。
  6. 媒体が搬送される搬送路に配置された回転部材であって、前記搬送路を搬送される媒体に接触して回転する前記回転部材と、
    前記回転部材を支持し且つ前記回転部材が前記搬送路に接近離間する方向に回転可能に支持された腕部と、
    前記回転部材の回転速度を検知する回転速度検知装置と、
    前記腕部の回転角度を検知する回転角度検知装置と、
    前記回転角度検知装置の検知する回転角度に基づいて、前記搬送路と前記回転部材との間を通過する前記媒体の厚さを検知する媒体厚検知手段と、
    前記回転速度検知装置の検知する回転速度が、予め設定された回転速度に比べて遅い場合に、前記媒体と前記回転部材とが離れていると判別する媒体離間判別手段と、
    前記搬送路を搬送される媒体が前記回転部材に接触しながら搬送された場合における媒体厚検知手段の検知結果に基づいて、前記媒体が複数枚重なって搬送されているか否かを、判別する重送判別手段と、
    を備えたことを特徴とする重送検知装置。
  7. 前記搬送路と、
    前記搬送路に配置され且つ前記搬送路に沿って媒体を搬送する搬送部材と、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の重送検知装置と、
    を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 前記搬送路と、
    前記搬送路に配置され且つ前記搬送路に沿って媒体を搬送する搬送部材と、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の重送検知装置と、
    前記搬送路を搬送された前記媒体に画像を記録する画像記録部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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