JP2010068947A - 携帯端末装置、スイングの測定方法及び測定プログラム - Google Patents

携帯端末装置、スイングの測定方法及び測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが携帯する携帯端末装置によって、ゴルフスイング等のスイングを検出し、そのタイミングや位置等の要素をユーザに提示する。
【解決手段】ゴルフスイング等、ユーザのスイング動作をユーザの実際のモーションから検出し、その検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出し、その特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出し、その検出結果を提示している。このような検出、その解析及び解析結果の提示を参照し、ユーザはスイングをチェックし、その矯正に役立てることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機等、ゴルフスイング等のスイングを測定する装置、方法及びプログラムに関し、特に、ユーザが携帯する携帯端末装置を用いてスイングの測定及びその解析結果を出力する装置、方法及びプログラムに関する。
野球やゴルフ等のボールを用いるスポーツは、バットやクラブを用いてボールを打つことが基本技であって、打つ動作タイミング、姿勢、動作速度がボールの飛距離や方向に密接な関係がある。そこで、基本技を身につけるには、手本となるリファレンスに合致するタイミングやスイングフォームの矯正が不可欠である。
このようなスイングのデータ取得やチェックに関し、特許文献1には、ゴルフクラブに角速度センサ等の複数のセンサやメモリを内蔵させ、そのセンサで得られた検出データをコンピュータで処理して提示し、ゴルファーのスイング支援やゴルフクラブの設計に供することが開示されている。
特許文献2には、ゴルフクラブにセンサを内蔵し、そのセンサで得られた検出データをコンピュータに転送し、その処理結果を表示することが開示されている。
また、特許文献3には、ジャイロスコープ等のセンサモジュールでスイング運動情報を得て、そのスイング運動情報と対照スイングパターンの間の差を計算手段により計算し、その差を表示し、その表示によってユーザのスイングが正しいか否かを判断し得ることが開示されている
特表2002−543947号公報 特開2003−24478号公報 特表2008−506421号公報
ところで、ゴルフスイングは、手本となるリファレンスと比較し、自己のスイングを矯正することが不可欠であると言われている。従来では、計測した角速度や加速度全体を手本となるリファレンスと比較するだけのため、インパクトの時刻やスイング開始(アドレス) の時刻、トップオブスイングの時刻、フィニッシュの時刻、バックスイングのタイミング、ダウンスイングのタイミング、体軸切替えのタイミング、フォロースルーのタイミングを抽出することができず、スイング時の姿勢の動きを求め、その動きを容易に比較することができなかった。
斯かる要求や課題について、特許文献1〜3にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本発明の目的は、ユーザが携帯する携帯端末装置によって、ゴルフスイング等のスイングを検出し、そのタイミングや位置等の要素をユーザに提示することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ゴルフスイング等、ユーザのスイング動作をユーザの実際のモーションから検出し、その検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出し、その特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出し、その検出結果を提示している。このような検出、その解析及び解析結果の提示を参照し、ユーザはスイングをチェックし、その矯正に役立てることができる。しかも、このような処理を行う装置は、ユーザが携行する携帯端末装置であるから、極めて容易且つ迅速にスイングチェックが可能である。
上記目的を達成するため、本発明は、携帯端末装置であって、ユーザの動作を検出するモーションセンサと、該モーションセンサの出力結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する手段と、該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する手段と、を備えることである。
斯かる構成によれば、モーションセンサで検出されたユーザ動作の検出結果即ち、モーションセンサの出力結果に現れる第1頂点及び第2頂点に基づく特定要素を抽出し、その時刻を原点としてユーザ動作に関連するタイミングを検出することができ、このタイミングにユーザ動作を知ることができ、ユーザ動作のチェックや矯正に利用できる。
上記目的を達成するためには、上記携帯端末装置において、好ましくは、前記ユーザの動作はゴルフスイングであり、前記ユーザ動作に関連するタイミングは、スイング開始時刻、トップオブスイング時刻、フィニッシュ時刻、バックスイングのタイミング、ダウンスイングのタイミング、軸切替えのタイミング、フォロースルーのタイミングのうち、少なくとも何れか一つであればよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、上記携帯端末装置において、好ましくは、前記特定要素の時刻とは、スイングのインパクト時刻であってもよいし、また、前記出力結果から前記第1頂点及び前記第2頂点を抽出する頂点抽出部を備え、該頂点抽出部が、前記第1頂点として前記モーションセンサの出力結果から最大値を抽出し、該最大値と時間的に近傍位置にある変曲点を検出し、この変曲点を前記第2頂点としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、上記携帯端末装置において、好ましくは、前記モーションセンサの出力結果から前記ユーザ動作に関するタイミングを検出するタイミング検出手段を備え、該タイミング検出手段は、前記出力結果の積分値に基づき、トップオブスイング時刻、アドレス終了時刻、フィニッシュ時刻、バックスイングタイミング、軸切替えのタイミング、フォロースルータイミングのうち、少なくとも何れか一つを検出する構成としてもよいし、また、前記出力結果から前記インパクト時刻を抽出するインパクト抽出部を備え、前記モーションセンサの出力結果の前記第1頂点と前記第2頂点の間にある最小値に基づき、前記インパクト時刻を検出する構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するため、本発明は、スイングの測定方法であって、ユーザの動作を検出するステップと、前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出するステップと、該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出するステップとを含むことである。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するため、本発明は、コンピュータに実行させるスイングの測定プログラムであって、ユーザの動作を検出する機能と、前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する機能と、該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する機能とを前記コンピュータに実行させることである。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) ユーザの身体に携帯端末装置を設置し、スイング等の動作を検出でき、その検出動作を解析し、その解析結果を提示することができる。
(2) 提示された解析結果は、ユーザの動作をチェックしたり、その動作を矯正する情報に活用することができる。
(3) 携帯端末装置を身体に取り付けてゴルフスイングを行うだけで、ゴルフスイングの動きを検出でき、ゴルフスイングにおける各動作の時刻(例えば、インパクト、アドレス、トップオブスイング、フィニッシュ) 、タイミング(例えば、バックスイング、ダウンスイング、軸切替え、フォロースイング) 、各時刻やタイミングにおける角速度を求め、スイングの割り出しを行うことができ、ゴルフスイングの矯正等に役立てることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は、ゴルフスイングの測定方法及び測定プログラムの処理手順を示すフローチャートである。図1に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第1の実施の形態の処理手順は、本発明の携帯端末装置に搭載されるスイングの測定方法及び測定プログラムの一例であって、ユーザの動作の検出、その検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素の抽出、特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングの検出等の各段階を包含している。
この処理手順では、図1に示すように、ユーザの動作を検出する機能及び段階(F1)、動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する機能及び段階(F2)、特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する機能及び段階(F3)が含まれ、具体的には、ユーザのゴルフスイング動作を検出し(ステップS1)、角速度の第1頂点及び第2頂点を抽出する(ステップS2)。第1頂点及び第2頂点の抽出には、角速度の最大値の場所の抽出、及び2つの山候補の抽出が含まれる。この頂点抽出の後、インパクト時刻の抽出(ステップS3)、トップ時刻の抽出(ステップS4)、始動時刻(アドレス終了時刻)の抽出(ステップS5)、フィニッシュ時刻の抽出(ステップS6)、タイミングの決定(ステップS7)、各タイミングにおける角速度の決定(ステップS8)を実行する。
(1) ユーザの動作(ゴルフスイング動作)の検出(ステップS1)
このゴルフスイング動作の検出(測定)について、図2及び図3を参照する。図2は、ゴルフスイングの角速度及び体軸切替えの測定を示す図、図3は、角速度データの測定結果である角速度テーブルを示す図である。図2及び図3に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このゴルフスイングの検出には、ユーザの体幹軸の動きを検出できる部位に角速度センサ等のモーションセンサを取り付け、ゴルフスイング(図2B)によって生じる角速度(図2A)を測定する。ここで、体幹軸(又は体軸)とは、体幹が人の胴を表し、軸を運動中心とすれば、スイングの際に体の中心となる軸である背骨に相当する。この測定により、ユーザ2の動作の検出結果として角速度の波形(図2A)が得られる。
測定された角速度は、図2Aに示すように、ユーザのゴルフスイング(図2B)の動きを表わし、正しいゴルフスイングでは角速度γ〔deg/sec〕の変化に2つの山(波形の変曲点)である第1頂点(Tp-l )と第2頂点(Tp-r )が現れることが本発明者により発見され、本発明及び以下の各実施の形態は斯かる発見に基づいている。
ユーザ2が図2Bに示すように、クラブ4を持ち、ボール5を打つためのゴルフスイングを行った場合、測定された角速度γとゴルフスイング動作との関係は、図2A及び図2Bに示すように、ユーザ2の動きと連動しているが、ユーザ2の体幹軸6は、トップ位置B1及びインパクト前位置B2と、インパクト後位置B3及びフィニッシュ前位置B4とで変化している。図2Aに示す位置B1、B2、B3及びB4は、図2Bに示す位置B1、B2、B3及びB4に対応している。図示したユーザ2では、インパクト前に右足上の体幹軸6Rがインパクト後に左足上の体幹軸6Lに切り替わっており、この体幹軸6R(右)から体幹軸6L(左)(又は左から右)に切り替わることにより、既述の第1頂点(Tp-l )と第2頂点(Tp-r )が生じることが確認された。
モーションセンサ12(図5)で計測された角速度γは、図3に示すように、時間とともに変化している数値で与えられる。この角速度をメモリ等の記録手段に記録する。図3は、データ記録部16(図5)に設定された角速度テーブル8であり、時間情報10に対応した角速度11が格納されている。この場合、角速度の測定時間単位の一例として10〔ms〕が設定されているが、時間単位は10〔ms〕以下でもよいし、以上でもよい。
このような体幹軸の動きに基づき、時刻及び角速度、角度及びバックスイング、ダウンスイング、軸の切替え、フォロースイングのタイミングと角速度等を算出し、具体的には、(2) 角速度の第1頂点及び第2頂点の抽出、(3) インパクト時刻の抽出、(4) トップ時刻の抽出、(5) 始動時刻の抽出、(6) フィニッシュ時刻の抽出を行う。
(2) 角速度の第1頂点及び第2頂点の抽出(ステップS2)
角速度の第1頂点及び第2頂点の抽出について、図4、図5及び図6を参照する。図4は、角速度の第1頂点及び第2頂点の抽出の処理手順を示すフローチャート、図5は、角速度の最大値検出部の一例を示す図、図6A及び図6Bは、角速度の頂点決定を説明するための図である。図4ないし図6に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この角速度の第1頂点及び第2頂点を抽出するための処理には、既述の通り、角速度の最大値の場所(時刻)の抽出と、2つの山候補の抽出が含まれる。この処理手順は、図4に示すように、スインググラフ(角速度)から最大値(1つ目の山)を探し(ステップS21)、この最大値の発見の後、該最大値の左右の一定の時間幅として例えば、0.2〜0.7〔秒〕の範囲で最大値を検索する(ステップS22)。このようにして左右の最大値において高い方を、他方の山とし(ステップS23)、2つの山の検出を完了する(ステップS24)。このようにして角速度の変化から変曲点即ち、上に凸となる山を求め、これらを第1頂点及び第2頂点とし、これら第1頂点及び第2頂点が求められたとき、斯かる処理を終了する。
この処理手順において、角速度の最大値の場所の抽出では、測定結果から角速度γの最大値の時刻iを求める。この算出処理では、角速度の最大値検出部36(図5)を用いればよい。この最大値検出部36は、図5に示すように、モーションセンサ12(計測部24(図15)の一例)、MPU(Micro Processor Unit)14、データ記録部16、比較メモリ18を備える。データ記録部16にはモーションセンサ12の検出出力である角速度γ(図3)が時間情報とともに格納されている。角速度γの1番目を比較メモリ18に格納し、2番目の角速度γが配列(図3)の末尾で無ければ、比較メモリ18に格納された結果と比較し、角速度γが大きい方の時刻tを記録する。これによって、角速度γの最大値のときの時刻t(時間的位置即ち、場所)が抽出される。
また、2つの山候補の抽出では、角速度が最大値である1つ目の山(ピーク)の横にあるべき、2つ目の山(ピーク)を検出する。最大の山の左右どちらに2つ目の山ができるのか不明のため、左右の0.2〔秒〕〜0.7〔秒〕の範囲を検索し、左側の最大値をγl とし、時間をlとする。また、右側の最大値をγr とし、時間をrとする。最大値の場所の左側の一定の時間範囲として例えば、0.2〔秒〕〜0.7〔秒〕の位置における最大値を抽出する。これは、
γl =γmax ・・・(1)
となる。また、最大値の場所の右側の一定の時間範囲として例えば、0.2〔秒〕〜0.7〔秒〕の位置における最大値を抽出する。これは、
γr =γmax ・・・(2)
となる。
左右の最大値から何れが望ましいかを決定する。即ち、図6Aに示すように、最大の山の右側にある数値の方が左側にある数値より大きい場合(γl <γr ) には、
p-l =i、Tp-r =r ・・・(3)
とし、また、図6Bに示すように、最大の山の左側にある数値の方が右側にある数値より大きい場合(γl >γr ) には、
p-l =l、Tp-r =i ・・・(4)
とすればよい。
(3) インパクト時刻の抽出(ステップS3)
インパクト時刻の抽出について、図7及び図8を参照する。図7は、インパクト時刻の抽出の処理手順を示すフローチャート、図8は、インパクト時刻の抽出を説明するための図である。図7及び図8に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
インパクト時刻の抽出では、図2Aに示す角速度を用いて第1頂点及び第2頂点の谷間即ち、2つの山の間にある角速度が最小になる時刻、又は第1頂点(Tp-l )と第2頂点(Tp-r )との中間の時刻をTi とし、この時刻Ti を求める処理手順(図7)である。この処理手順では、図7に示すように、角速度(図2A)の2つの山の間の最小値の場所を探し(ステップS31)、角速度が最小値の時刻をインパクト時刻Ti とする(ステップS32)。
このインパクト時刻Ti は、図8に示すように、Tp-l とTp-r との間から抽出されるが、図3に示すように、角速度γの配列に格納された数値からTp-l とTp-r との範囲で最小の時刻を調べ、求めることができる。即ち、インパクト時刻Ti は、特定要素であるTp-l とTp-r とから抽出され、角速度γとの関係は、インパクト時刻Ti の角速度をγTiとすると、
γTi=γmin (Tp-l 〜Tp-r の範囲) ・・・(5)
となる。
(4) トップ時刻の抽出(ステップS4)
トップ時刻の抽出について、図9及び図10を参照する。図9は、トップ時刻の抽出の処理手順を示すフローチャート、図10は、トップ時刻の抽出を説明するための図である。図9及び図10に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このトップ時刻は、角速度から求められた角度を用いて抽出され、この処理手順は、図9に示すように、角速度を積分した結果(角度)において(図10)、角度が最小になる時刻を求め(ステップS41)、角度が最小時の時刻をトップ時刻TT とする(ステップS42)。
このトップ時刻TT は、図10に示すように、角速度を積分して得られる角度の最小値となり、トップ時刻TT の角速度をγTTとすれば、
γTT=γmin ・・・(6)
となる。
(5) 始動時刻(アドレス終了時刻)の抽出(ステップS5)
始動時刻の抽出について、図11及び図12を参照する。図11は、始動時刻(アドレス終了時刻)の抽出の処理手順を示すフローチャート、図12は、始動時刻の抽出を説明するための図である。図11及び図12に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この始動時刻は、ユーザのアドレス終了時刻に一致し、アドレスから所定角度だけ変移した時刻(場所)であり、この処理手順では、図11に示すように、角度グラフ(図12)の先頭から探索し、一定の時間として例えば、0.15〔秒〕の間で、所定の角度が例えば、−1.5〔度〕より大きく下がっている時刻を求め(ステップS51)、求めた時刻を始動時刻TA とする(ステップS52)。
この始動時刻TA は、図12に示すように、任意に抜き出された時間例えば、0.15〔秒〕間において、角度が1.5〔度〕以上下がった最初の時刻であるから、この時刻を角速度で表すと、
γTA+150−γTA <−1.5 ・・・(7)
となる。
(6) フィニッシュ時刻の抽出(ステップS6)
フィニッシュ時刻の抽出について、図13及び図14を参照する。図13は、フィニッシュ時刻の抽出の処理手順を示すフローチャート、図14は、フィニッシュ時刻の抽出を説明するための図である。図13及び図14に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このフィニッシュ時刻は角速度から求めた角度から抽出され、その処理手順は、図13に示すように、角度グラフ(図14)において、インパクト時刻以降で、一定時間異常経過したとき、最大値になっている時刻を求め(ステップS61)、求めた時刻をフィニッシュ時刻TF とする(ステップS62)。
このフィニッシュ時刻TF は、図14に示すように、時間(Tp-r +1)〔秒〕以内において、角度が最大値となる時刻を求め、これをフィニッシュ時刻TF とし、この時刻を角速度で表すと、
γTF=γmax (Tp-r +1000以降の範囲) ・・・(8)
となる。
(7) タイミングの決定(ステップS7)
既述のステップS1ないしS6で得られた演算結果から、バックスイングTBS、ダウンスイングTDS、軸の切替えTR-L 、フォロースルーTFSのタイミングが決定される。バックスイングTBSは、アドレス時刻TA からトップオブスイング時刻TT の間であり、ダウンスイングTDSは、トップオブスイング時刻TT からインパクト時刻Ti の間であり、軸の切替えTR-L は既述の2つ山の左側Tp-l からインパクト時刻Ti の間であり、フォロースルーTFSは、インパクト時刻Ti からフィニッシュ時刻TF の間である。即ち、バックスイングTBS、ダウンスイングTDS、軸の切替えTR-L 、フォロースルーTFSは、
BS=TT 〜TA ・・・(9)
DS=Ti 〜TT ・・・(10)
R-L =Ti 〜Tp-l ・・・(11)
FS=TF 〜Ti ・・・(12)
で与えられる。
(8) 各タイミングにおける角速度の決定(ステップS8)
既述のステップS1ないしS6で得られた演算結果から、バックスイング、ダウンスイング、軸の切替え及びフォロースルーの各タイミングにおける角速度が決定される。即ち、バックスイングは、アドレス時刻からトップオブスイング時刻における、最大値と最小値の差であり、ダウンスイングは、トップオブスイング時刻からインパクト時刻における、最大値であり、軸の切替えは、2つ山の左側からインパクト時刻における、最大値と最小値の差であり、フォロースルーは、インパクト時刻からフィニッシュ時刻における、最大値で与えられる。
このように第1の実施の形態によれば、モーションセンサによるユーザの動作の検出、その検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素の抽出、特定要素(例えば、インパクト時刻)を原点とし、その前後の時間要素を解析することで、スイング開始動作(アドレス) やトップオブスイング、フィニッシュのタイミングを割り出し、また、特定の時間幅(バックスイング時間帯、ダウンスイング時間帯、体軸切替え時間帯、フォロースルー時間帯) における出力結果からスイングのパラメータを解析し、ユーザのスイング時の姿勢や動きを求めることができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態について、図15を参照する。図15は、第2の実施の形態に係る携帯端末装置を示す図である。図15に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
第2の実施の形態に係る携帯端末装置22は、第1の実施の形態に係るスイング測定方法又はスイング測定プログラムを実現するための機能構成を備えている。この携帯端末装置22は、ユーザが携行する携帯装置であって、ゴルフスイング等のスイング測定を行う手段であるとともに、スイング測定のための測定プログラムを実行するコンピュータを構成している。
この携帯端末装置22は、図15に示すように、計測部24と、記録部26と、第1の解析部28と、第2の解析部30と、第3の解析部32と、出力部34とを備えている。
計測部24は、スイング測定をするユーザの動作を検出するモーション検出手段の一例であって、例えば、携帯端末装置22の筐体内に搭載された角速度センサ等のモーションセンサで構成される。各計測部24に角速度センサを用いた場合、ユーザの動作が角速度で出力され、この角速度は単位時間当たりの角度変化(モーション情報)である。従って、計測部24はユーザの動作を検出するセンサであればどのようなものでもよく、加速度センサや地磁気センサを用いてもよい。加速度センサでは、ユーザの動作が時間的な重力加速度変化として出力され、また、地磁気センサでは、ユーザの動作が時間的な地磁気変化として出力される。従って、斯かる計測部24を搭載した携帯端末装置22をユーザが胴にベルトによって装着すれば、スイングを行うユーザの体幹軸(又は体軸)の回転運動が携帯端末装置22を通じて計測部24に作用し、ユーザのモーション即ち、携帯端末装置22の動きとして体幹軸(又は体軸)の角速度が検出される。
記録部26は、計測部24で計測されたユーザ動作の情報を記録する記録手段の一例であって、フラッシュメモリ等の記録媒体で構成され、ユーザの動きが時間とともに記録される。これが動き情報である。
解析部28、30、32は、モーションセンサの出力結果即ち、記録部26に記録されている動き情報に基づき、出力結果から第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出し、特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する解析手段である。解析部28では、角速度の最大値(第1頂点)の抽出、第2頂点の抽出、インパクト時刻の抽出、インパクト時刻とトップオブスイングとからダウンスイングタイミングを抽出する。解析部30は、角速度から角度を算出し、トップオブスイング、アドレス終了時刻、バックスイングタイミングを検出する。解析部32は、インパクト時刻、角度を用いてフィニッシュを検出し、フィニッシュとインパクト時刻とからフォロースルータイミングを検出する。
そこで、解析部28は、角速度の最大値検出部36と、第2頂点抽出部38と、インパクト時刻抽出部40と、ダウンスイングタイミング検出部42とを備える。最大値検出部36は記録部26に記録されている角速度から、その最大値(数値)と、その最大値を発生した時刻を算出する。この角速度の最大値が第1頂点である。
第2頂点抽出部38は、角速度の最大値検出部36で先に求められた角速度の最大値の時間的な近傍位置にある角速度の変曲点を求め、これを第2頂点として算出する。
インパクト時刻抽出部40は、角速度の第1頂点と第2頂点との間にある最低値を求め、この最低値の時刻をインパクト時刻として算出し、この場合、このインパクト時刻抽出部40では、体軸の回転速度と姿勢(角度)も算出し、その算出結果であるインパクト時刻を出力部34に出力する。
ダウンスイングタイミング検出部42は、インパクト時刻抽出部40で抽出されたインパクト時刻と、トップオブスイング検出部46で得られたトップオブスイングとからダウンスイングのタイミングを算出し、その算出結果を出力部34に出力する。
また、解析部30は、角速度の積分部44と、トップオブスイング検出部46と、アドレス終了時刻検出部48と、バックスイングタイミング検出部50とを備える。積分部44は、ユーザの動きの角度を算出する角度算出手段の一例であって、記録部26にある角速度を時間で積分する積分手段であり、動きの角度を算出する。
トップオブスイング検出部46は、積分部44で求められた角度からトップオブスイングの時刻を求め、身体の回転速度と姿勢(角度)も求め、その結果を出力部34に出力する。
アドレス終了時刻検出部48は、積分部44で求められた角度からアドレス終了時刻を求め、身体の回転速度と姿勢(角度)も求め、その結果を出力部34に出力する。
バックスイングタイミング検出部50は、トップオブスイング検出部46で求められたトップオブスイングと、アドレス終了時刻検出部48で求められたアドレス終了時刻とからバックスイングのタイミングを求め、その検出結果を出力部34に出力する。
また、解析部32は、フィニッシュ検出部52と、フォロースルータイミング検出部54とを備える。フィニッシュ検出部52は、積分部44で求められた角度と、インパクト時刻抽出部40で求められたインパクト時刻とからフィニッシュ時刻を求め、身体の回転速度と姿勢(角度)も求め、その結果を出力部34に出力する。
フォロースルータイミング検出部54は、インパクト時刻抽出部40で抽出されたインパクト時刻と、フィニッシュ検出部52で検出されたフィニッシュ時刻とからフォロースルータイミングを求め、出力部34に出力する。
そして、出力部34は解析結果の出力手段であって、既述のアドレス終了時刻、バックスイングタイミング、トップオブスイング時刻、ダウンスイングタイミング、インパクト時刻、フォロースルータイミング、フィニッシュ時刻及び各状態における身体の回転速度と姿勢(角度)を出力する。
この携帯端末装置22をゴルフスイング測定専用機に構成する場合について、図16、図17及び図18を参照する。図16は、携帯端末装置のハードウェア構成例を示す図、図17は、携帯端末装置の外観構成例を示す図、図18は、携帯端末装置の装着例を示す図である。図16〜図18に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図16〜図18において、図5、図15と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態では、携帯端末装置22がモーションセンサを内蔵したゴルフスイング測定専用機を構成し、ユーザの身体の中心軸に近いところに取り付け、ゴルフスイングにより検出された角速度を用いてスイングの各要素のタイミング等の解析を行う構成である。
そこで、この携帯端末装置22のハードウェア構成は、図16に示すように、モーションセンサ12と、MPU14と、メモリ64と、入力部66と、表示部68とを備え、これら機能部はバス70で接続されている。
モーションセンサ12は、ユーザのゴルフスイングを検出する検出手段であって、既述の計測部24の一例である。モーションセンサ12には、ユーザの動きを表す角速度γが出力される。
MPU14は、メモリ64に格納されているOS(Operating System)やプログラムを実行するプロセッサであって例えば、角速度の取込み、その角速度の記録制御、ゴルフスイングの特定要素の解析や抽出を行う演算手段、データ解析手段、各種機能部の制御等を行う制御手段を構成する。
メモリ64は、プログラムやデータ等を格納する記録部であって、フラッシュメモリ等の記録媒体で構成される。このメモリ64には、OSやプログラム等を記憶するプログラム記憶部72と、RAM(Random-Access Memory)74と、角速度、角度、時刻等のデータを格納する既述のデータ記録部16と、既述の比較メモリ18とを備える。RAM74はワークエリアを構成する。
入力部66は、情報入力手段の一例であって、例えば、キーパッド等で構成される。表示部68は情報提示手段の一例であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、既述の出力部34から表示出力を受け、その表示出力を表示する。
この携帯端末装置22は、図17に示すように、ユーザの身体に装着可能な筐体部76を備えており、この筐体部76の前面部に表示部68、入力部66を備え、既述のモーションセンサ12、MPU14及びメモリ64等を内蔵している。従って、斯かる構成により、MPU14及びRAM74等で既述の解析部28、30、32及び出力部34が構成される。
この携帯端末装置22は、図18に示すように、静止状態にあるユーザ2の体幹軸6の周囲例えば、腰部78のベルト80上に装着され、内蔵されたモーションセンサ12によってゴルフスイングを検出することができる。
次に、スイング測定の処理手順について、図19、図20、図21、図22及び図23を参照する。図19及び図20は、スイング測定の処理手順を示すフローチャート、図21は、角速度のピーク検出を説明するための図、図22は、トップオブスイングを説明するための図、図23は、アドレスタイミングを説明するための図である。図19〜図23に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図19及び図20において、Aはフローチャートの連結子である。
この処理手順は、本発明のスイング測定方法又はスイング測定プログラムの一例であって、携帯端末装置22がスイング測定専用機として構成された場合の処理手順であり、既述のMPU14で実行されるソフトウェアである。
そこで、この処理手順では、図19及び図20に示すように、ユーザから記録開始コマンドを受け取り(ステップS201)、モーションセンサ12から計測結果を読み込む(ステップS202)。このモーションセンサ12の計測結果をメモリ64に記録する(ステップS203)。この状態で携帯端末装置22を腰に付けたユーザがゴルフスイングを行う(ステップS204)。
メモリ64に記録した後、一定の時間例えば、8〔秒〕の経過又は停止コマンドを受けることで、モーションセンサ12の記録を停止し(ステップS205)、モーションセンサ12の計測結果をメモリ64から読み出す(ステップS206)。
この場合、モーションセンサ12の計測結果は角速度であり、その角速度において2点のピークTp-l 、Tp-r (図21)を抽出する(ステップS207)。図21に示すように、計測された角速度は2点のピークTp-l 、Tp-r を有するので、これらを抽出する。
2点のピークの間にある最小値をインパクト(Ti :図21)のタイミングとし(ステップS208)、この角速度から角度を求めるために、角速度を積分する(ステップS209)。
角度の最小値をトップオブスイング(TT :図22)のタイミングとし、その角度を抽出する(ステップS210)。トップオブスイングのタイミングは、図22に示すように、角度の最小値である。
角度において、一定の時間例えば、0.15〔秒〕間における角度差が所定角度例えば、1.5〔度〕を超えた場所をアドレス(TA :図23)のタイミングとし、また、角度を抽出する(ステップS211)。即ち、アドレスのタイミングは、図23に示すように、一定時間後の差が一定値以上になったときである。
角速度で2個目のピークの発生後の一定時間例えば、0.2〔秒〕〜1〔秒〕の間で角度が最大のところをフィニッシュ(TF :図23)のタイミングとし、その角度を抽出する(ステップS212)。
バックスイングの時間は、アドレスTA とトップオブスイングTT との間とし、角速度は、この区間における最大値と最小値の差とする(ステップS213)。
ダウンスイングの時間は、トップオブスイングTT からインパクトTi とし、角速度は、この区間における最大値とする(ステップS214)。
軸の切替え時間は、インパクトTi から2つ目のピークTp-l 又はTp-r とし、角速度は、この区間における最大値と最小値の差とする(ステップS215)。
フォロースイングの時間は、インパクトTi からフィニッシュTF とし、角速度は、この区間における最大値とする(ステップS216)。
そして、解析された結果である既述のTi 、TT 、TA 、TF 、バックスイング時間、ダウンスイング時間、軸切替え時間、フォロースイング時間及びその時間における角速度を出力する(ステップS217)。この出力の形態は、ディスプレイによる表示、発音手段による音声、印刷手段による印刷等の何れであってもよい。
この場合、外部出力としての表示例としては、スイングの各状態 (バックスイング、トップオブスイング、ダウンスイング、インパクト、フォロースイング、フィニッシュ )における時刻とタイミング及び身体の回転速度や角度を表示する。その表示形態としては、文字表示、発光素子として例えば、LED(Light Emitting Diode)の点滅表示等で行えばよい。
また、音声出力例としては、上記表示例で求めたタイミングを音声でガイダンスする。この出力形態としては、声で言葉を使って伝達、ビープ音のパターンで伝達等で行えばよい。
以上述べた第1及び第2の実施の形態について、特徴事項や利点、変形例等を以下に列挙する。
(1) モーションセンサ12として、角速度センサ(ジャイロセンサ)、加速度センサ、地磁気センサを搭載した携帯端末装置22をユーザの身体に取り付けて、ゴルフスイングを行えば、特定要素(インパクト) を原点として、前後時間の要素を解析し、スイング開始動作やトップオブスイング、フォロースルーのタイミングを推定することができる。
(2) 携帯端末装置22では、モーションセンサ(ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ) 12、計測した動きを記録する手段(メモリ64)、記録した動きを解析する手段(MPU14、解析部28、30、32)を備え、ゴルフスイングを解析することにより、測定した体幹周りの角速度におけるピーク値の時間を求め、測定した体幹周りの角速度におけるピーク値の間にある角速度が最小の位置(インパクト時間)、測定した体幹周りの角度における最小の位置(トップオブスイングの時間)、測定した体幹周りの角度で最初に特定角度以上変化した位置(アドレス時間)、測定した体幹周りの角度でインパクト終了時間から一定以上経過したときの最大値(フィニッシュ時間)を求めている。
(3) 処理では、モーションセンサ12の計測結果を記録部26に記録し、記録結果を数値解析し、解析結果から、モーションの内容を推定している。
(4) 具体的には、モーションセンサ(地磁気センサ、角速度センサ、加速度センサ) を搭載し、携帯端末装置22の動きを計測し、記録することにより、ゴルフスイングを行ったとき、特定要素(インパクト) を原点として、前後の時間要素を解析することで、スイング開始動作(アドレス) 、トップオブスイング、フィニッシュのタイミングを割り出す。また、特定の時間幅(バックスイング時間帯、ダウンスイング時間帯、体軸切替え時間帯、フォロースルー時間帯) におけるモーションセンサの角速度を使ってスイングのパラメータを解析することで、スイング時の姿勢や動きを求めている。
(5) 携帯端末装置22の動きの角速度を計測するモーションセンサ12と、モーションセンサ12が計測した角速度を時刻情報(時間情報やクロック情報)に関連付ける記録手段と、測定結果の特定要素の時刻を算出する解析手段とを備えている。
(6) 特定要素の時刻とは、ユーザの腰に携帯端末装置22を取り付け、ユーザがゴルフスイングを行った際のインパクト時刻であり、他の特定要素の時刻とは、インパクトとのタイミングを元に算出されるアドレスの時刻、インパクトとのタイミングを元に算出されるトップオブスイングの時刻、インパクトとのタイミングを元に算出されるフィニッシュの時刻、インパクトとのタイミングを元に算出されるバックスイングのタイミング、インパクトとのタイミングを元に算出されるダウンスイングのタイミング、インパクトとのタイミングを元に算出される軸切替えのタイミング、インパクトとのタイミングを元に算出されるフォロースイングのタイミングで与えられる。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態について、図24及び図25を参照する。図24は、第3の実施の形態に係る携帯電話機を示す図、図25は、携帯電話機の外観構成例を示す図である。図24及び図25に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図24において、図16と同一部分には同一符号を付してある。
この第3の実施の形態では、携帯電話機82がモーションセンサを内蔵してゴルフスイング測定機能を備えたことにより、ユーザの身体の中心軸に近いところに取り付け、ゴルフスイングにより検出された角速度を用いてスイングの各要素のタイミング等の解析を行う構成である。
この携帯電話機82は、既述の携帯端末装置22に電話通信機能を備えていることである。そこで、この携帯電話機82では、図24に示すように、携帯端末装置22の構成に通信部84と、音声入力部86と、音声出力部88とを備えている。通信部84は、W−CDMA等の公衆通信網への接続手段であって、メール等のデータ伝送や音声通話が可能である。音声入力部86は、音声入力手段即ち、音声入力を電気信号に変換する手段であって、マイクロフォン等で構成される。音声出力部88は、受信した通信信号から抽出された音声信号を音声に変換する手段であって、スピーカ等で構成される。
この携帯電話機82は、図25に示すように、筐体部90、92をヒンジ部94で連結して開閉可能とし、筐体部90には入力部66や音声入力部86が設置され、筐体部92には表示部68や音声出力部88等が設置されている。
そして、筐体部90又は92の内部には既述のモーションセンサ12が設置され、既述のゴルフスイングの測定が可能である。通信機能を備えた携帯電話機82では、測定された結果を遠隔地に伝送したり、コンピュータ等の処理装置に処理データとして提供することができる。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態について、図26及び図27を参照する。図26は、第4の実施の形態に係るゲーム機を示す図、図27は、ゲーム機の外観構成例を示す図である。図26及び図27に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図26において、図24と同一部分には同一符号を付してある。
この第4の実施の形態では、ゲーム機96がモーションセンサを内蔵してゴルフスイング測定機能を備えたことにより、ユーザの身体の中心軸に近いところに取り付け、ゴルフスイングにより検出された角速度を用いてスイングの各要素のタイミング等の解析を行う構成である。
このゲーム機96は、既述の携帯端末装置22にゲーム機能を備えていることである。そこで、このゲーム機96では、図26に示すように、携帯端末装置22の構成に通信部85と、音声入力部86と、音声出力部88と、外部記録メディア98と、内部記録エリア100とを備えている。
通信部85は、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth 等のローカル通信網への接続手段であって、ゲームデータの伝送等が可能である。音声入力部86は、音声入力手段即ち、音声入力を電気信号に変換する手段であって、マイクロフォン等で構成される。音声出力部88は、受信した通信信号から抽出された音声信号を音声に変換する手段であって、スピーカ等で構成される。外部記録メディア98、内部記録エリア100は、何れか一方を備えてもよいし、双方を備えてもよく、これらは記録手段であって、ゲームプログラムが格納される。
このゲーム機96は、図27に示すように、筐体部102を備え、この筐体部102には表示部68や音声出力部88等の他、外部記録メディア98の着脱部が設置されている。
そして、筐体部102の内部には既述のモーションセンサ12が設置され、既述のゴルフスイングの測定が可能であり、その測定結果が表示部68に表示され、又はメモリ64に蓄積され、ゴルフスイングの変遷等の記録をゲーム感覚で行うことができる。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態について、図28を参照する。図28は、第5の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。図28に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図28において、図16と同一部分には同一符号を付してある。
この第5の実施の形態では、モーションセンサを内蔵した携帯端末装置22をユーザの身体に取り付けてゴルフスイングを行い、その計測結果を外部コンピュータに有線又は無線によって転送し、ゴルフスイングにおける各要素のタイミングを解析し、その解析結果を携帯端末装置22等で受け取ることができるゴルフスイング測定システム104を構成している。
このゴルフスイング測定システム104は、図28に示すように、既述の携帯端末装置22と外部処理手段とにより構成され、携帯端末装置22と外部コンピュータ106とを有線又は無線で接続し、携帯端末装置22側のスイング測定に基づき、そのスイング解析やスイングデータ処理を外部コンピュータ106で実行し、その処理結果を携帯端末装置22に通知する構成である。外部コンピュータ106は、パーソナルコンピュータ(PC)でもよいし、携帯電話機でもよいし、サーバ装置等の何れでもよく、携帯端末装置22と有線又は無線により通信が可能でデータ処理が行える構成であればどのようなものでもよい。有線は、USBケーブル、IEEE1394、シリアルポート、LAN等、何れの手段でもよく、また、無線は、無線LAN、Bluetooth 、赤外線通信等、何れの手段でもよい。
そこで、携帯端末装置22は通信部108を備え、この通信部108によって外部コンピュータ106と有線又は無線により通信を行う。外部コンピュータ106は、プロセッサ110と、通信部112と、メモリ114とを備え、メモリ114には、プログラム記憶部116、データ記録部118、RAM120を備えている。プロセッサ110は、携帯端末装置22の測定結果の提供を受け、既述のスイング測定方法又はスイング測定プログラムの実行により、測定結果を解析し、その解析結果を携帯端末装置22に提供する。この場合、プログラム記憶部116には記録媒体が用いられ、OSや既述のスイング測定プログラムが格納される。また、データ記録部118には、携帯端末装置22から提供される計測結果や解析途上のデータや解析結果等が格納される。RAM120は、ワークエリアを構成する。
次に、このゴルフスイング測定システム104のスイング測定の処理手順について、図29、図30、図31、図32及び図33を参照する。図29及び図30は、スイング測定の処理手順を示すフローチャート、図31は、角速度のピーク検出を説明するための図、図32は、トップオブスイングを説明するための図、図33は、アドレスタイミングを説明するための図である。図29〜図33に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図29及び図30において、Bはフローチャートの連結子である。
この処理手順では、携帯端末装置22側の処理手順と、外部コンピュータ106側の処理手順との協動処理によって実行され、その処理を円滑かつ効率的に行うため、携帯端末装置22と外部コンピュータ106との役割分担が行われ、それぞれの役割が各プロセッサに分担されて実行される。この場合、ユーザが携帯する携帯端末装置22側のスイング検出は携帯端末装置22側の不可欠な処理である。
この処理手順では、本発明のスイング測定方法又はスイング測定プログラムの一例であって、携帯端末装置22がスイング測定専用機として構成された場合の処理手順であり、既述のMPU14で実行されるソフトウェアである。
そこで、この処理手順では、図29及び図30に示すように、ユーザから記録開始コマンドを受け取り(ステップS301)、モーションセンサ12から計測結果を読み込む(ステップS302)。このモーションセンサ12の計測結果をメモリ64に記録する(ステップS303)。この状態で携帯端末装置22を腰に付けたユーザがゴルフスイングを行う(ステップS304)。
メモリ64に記録した後、一定の時間例えば、8〔秒〕の経過又は停止コマンドを受けることで、モーションセンサ12の記録を停止し(ステップS305)、外部コンピュータ106に計測結果を送信する(ステップS306)。この場合、モーションセンサ12の計測結果をメモリ64から読み出して送信する処理でもよく、リアルタイムで計測結果を取得し、それを外部コンピュータ106に送信する処理でもよい。
この場合、モーションセンサ12の計測結果は角速度であるから、その角速度において2点のピークTp-l 、Tp-r (図31)を抽出する(ステップS307)。図31に示すように、計測された角速度は2点のピークTp-l 、Tp-r を有するので、これらを抽出する。
2点のピーク間にある最小値をインパクト(Ti :図31)のタイミングとし(ステップS308)、この角速度から角度を求めるために、角速度を積分する(ステップS309)。
角度の最小値をトップオブスイング(TT :図32)のタイミングとし、その角度を抽出する(ステップS310)。トップオブスイングのタイミングは、図32に示すように、角度の最小値である。
角度において、一定の時間例えば、0.15〔秒〕間における角度差が所定角度例えば、1.5〔度〕を超えた場所をアドレス(TA :図33)のタイミングとし、また、角度を抽出する(ステップS311)。即ち、アドレスのタイミングは、図33に示すように、一定時間後の差が一定値以上になったときである。
角速度で2個目のピークの発生後の一定時間例えば、0.2〔秒〕〜1〔秒〕の間で角度が最大のところをフィニッシュ(TF :図33)のタイミングとし、その角度を抽出する(ステップS312)。
バックスイングの時間は、アドレスTA とトップオブスイングTT との間とし、角速度は、この区間における最大値と最小値の差とする(ステップS313)。
ダウンスイングの時間は、トップオブスイングTT からインパクトTi との間とし、角速度は、この区間における最大値とする(ステップS314)。
軸の切替え時間は、インパクトTi から2つ目のピークTp-l 又はTp-r とし、角速度は、この区間における最大値と最小値の差とする(ステップS315)。
フォロースイングの時間は、インパクトTi からフィニッシュTF とし、角速度は、この区間における最大値とする(ステップS316)。
そして、解析された結果である既述のTi 、TT 、TA 、TF 、バックスイング時間、ダウンスイング時間、軸切替え時間、フォロースイング時間及びその時間における角速度を携帯端末装置22又は外部コンピュータ106に出力する(ステップS317)。この出力の形態は、ディスプレイによる表示、発音手段による音声、印刷手段による印刷等の何れであってもよい。
〔第6の実施の形態〕
第6の実施の形態について、図34を参照する。図34は、第6の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。図34に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図34において、図24又は図28と同一部分には同一符号を付してある。
この第6の実施の形態では、モーションセンサを内蔵した携帯電話機82(図24)をユーザの身体に取り付けてゴルフスイングを行い、その計測結果を外部コンピュータに有線又は無線によって転送し、ゴルフスイングにおける各要素のタイミングを解析し、その解析結果を携帯電話機82等で受け取ることができるゴルフスイング測定システム122を構成している。
このゴルフスイング測定システム122は、既述の携帯電話機82(図24)と、外部コンピュータ106とを備え、携帯電話機82と外部コンピュータ106とを有線又は無線で接続し、携帯電話機82側のスイング測定に基づき、そのスイング解析やスイングデータ処理を外部コンピュータ106で実行し、その処理結果を携帯電話機82に有線又は無線により通知する構成である。この実施の形態においても、外部コンピュータ106はPCでもよいし、携帯電話機でもよいし、サーバ装置等の何れでもよく、携帯電話機82と有線又は無線により通信が可能でデータ処理が行える構成であればどのようなものでもよい。有線又は無線のデータ伝送手段は、第5の実施の形態と同様である。
斯かる構成によれば、既述のモーションセンサ12が設置され、既述のゴルフスイングの測定が可能である。通信機能を備えた携帯電話機82では、測定された結果を外部コンピュータ106に伝送し、その外部コンピュータ106による解析や処理データを携帯電話機82に転送し、ユーザはそれを確認することができる。
〔第7の実施の形態〕
第7の実施の形態について、図35を参照する。図35は、第7の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。図35に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図35において、図26又は図28と同一部分には同一符号を付してある。
この第7の実施の形態では、モーションセンサを内蔵したゲーム機96(図26)をユーザの身体に取り付けてゴルフスイングを行い、その計測結果を外部コンピュータに有線又は無線によって転送し、ゴルフスイングにおける各要素のタイミングを解析し、その解析結果をゲーム機96等で受け取ることができるゴルフスイング測定システム124を構成している。
このゴルフスイング測定システム124は、既述のゲーム機96(図26)と、外部コンピュータ106(図28)とを備え、ゲーム機96と外部コンピュータ106とを有線又は無線で接続し、ゲーム機96側のスイング測定に基づき、そのスイング解析やスイングデータ処理を外部コンピュータ106で実行し、その処理結果をゲーム機96に通知する構成である。この実施の形態においても、外部コンピュータ106はPCでもよいし、携帯電話機でもよいし、サーバ装置等の何れでもよく、ゲーム機96と有線又は無線により通信が可能でデータ処理が行える構成であればどのようなものでもよい。有線又は無線のデータ伝送手段は、第5の実施の形態と同様である。
斯かる構成によれば、既述のモーションセンサ12が設置され、既述のゴルフスイングの測定が可能である。通信機能を備えたゲーム機96では、測定された結果を外部コンピュータ106に伝送し、その外部コンピュータ106による解析や処理データをゲーム機96に転送し、ユーザはそれを確認することができる。
〔第8の実施の形態〕
第8の実施の形態について、図36を参照する。図36は、第8の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。図36に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図36において、図34と同一部分には同一符号を付してある。
この第8の実施の形態では、モーションセンサを内蔵した携帯電話機82をユーザの身体に取り付けてゴルフスイングを行い、計測結果を携帯電話機82に付与されたネットワークを使ってサーバ等の外部コンピュータに転送して、外部コンピュータでゴルフスイングにおける各要素のタイミングを解析し、その解析結果を携帯電話機82に転送可能なゴルフスイング測定システム126である。
このゴルフスイング測定システム126は、携帯電話機82と、サーバ等の外部コンピュータ106とを公衆回線網128によって接続し、携帯電話機82がゴルフスイングの計測手段、外部コンピュータ106がその計測結果の解析手段を構成し、公衆回線網128がデータ伝送手段を構成している。携帯電話機82は既述の構成(図24)と同一であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
斯かる構成によれば、モーションセンサ12が内蔵された携帯電話機82から得られた計測結果が公衆回線網128を通して外部コンピュータ106に転送され、外部コンピュータ106でゴルフスイングにおける各要素のタイミングが解析され、その解析結果が携帯電話機82に転送され、表示部68での表示や、音声出力部88での音声によって出力することができる。
〔その他の実施の形態〕
(1) モーションセンサ12について、上記実施の形態では、角速度を出力するセンサ(角速度センサ)を例示したが、図37に示すように、モーションセンサ12として角速度センサ130、加速度センサ132、地磁気センサ134の何れか又は2以上を備えてもよい。
(2) 上記実施の形態では、スイング測定としてゴルフスイングを例示したが、本発明はゴルフスイングの他、バット、ラケット、ホッケーやアイスホッケーのスティック、槍投げの槍、ハンマー投げのハンマー等、スイング動作を行うものであれば、何れのものにも適用可能であり、ゴルフスイングに限定されるものではない。
(3) 上記実施の形態では、スイングの場所やタイミングにおける角速度や角度を測定しているが、角度は絶対角度や相対角度を計測してもよく、絶対角度や相対角度を測定すれば、ユーザのスイングにおける姿勢(体幹軸の角度)を求めることができる。
(4) 上記実施の形態では、時刻は瞬間、タイミングは動作上の時刻と時刻の間における時間幅で説明しているが、タイミングを動作上の時刻としてもよい。
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) ユーザの動作を検出するモーションセンサと、
該モーションセンサの出力結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する手段と、
該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する手段と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記2) 前記ユーザの動作はゴルフスイングであり、
前記ユーザ動作に関連するタイミングは、スイング開始時刻、トップオブスイング時刻、フィニッシュ時刻、バックスイングのタイミング、ダウンスイングのタイミング、軸切替えのタイミング、フォロースルーのタイミングのうち、少なくとも何れか一つであることを特徴とする付記1に記載の携帯端末装置。
(付記3) 前記特定要素の時刻とは、スイングのインパクト時刻であることを特徴とする付記1に記載の携帯端末装置。
(付記4) 前記出力結果から前記第1頂点及び前記第2頂点を抽出する頂点抽出部を備え、該頂点抽出部が、前記第1頂点として前記モーションセンサの出力結果から最大値を抽出し、該最大値と時間的に近傍位置にある変曲点を検出し、この変曲点を前記第2頂点とすることを特徴とする付記1に記載の携帯端末装置。
(付記5) 前記モーションセンサの出力結果から前記ユーザ動作に関するタイミングを検出するタイミング検出手段を備え、該タイミング検出手段は、前記出力結果の積分値に基づき、トップオブスイング時刻、アドレス終了時刻、フィニッシュ時刻、バックスイングタイミング、軸切替えのタイミング、フォロースルータイミングのうち、少なくとも何れか一つを検出することを特徴とする付記2に記載の携帯端末装置。
(付記6) 前記出力結果から前記インパクト時刻を抽出するインパクト抽出部を備え、前記モーションセンサの出力結果の前記第1頂点と前記第2頂点の間にある最小値に基づき、前記インパクト時刻を検出することを特徴とする付記3に記載の携帯端末装置。
(付記7) 前記モーションセンサの出力結果を所定の時間情報とともに記録する記録部を備えることを特徴とする付記1に記載の携帯端末装置。
(付記8) 前記モーションセンサは、前記ユーザの身体に保持され、前記動作の角速度を検出するセンサであることを特徴とする付記1に記載の携帯端末装置。
(付記9) ユーザの動作を検出するステップと、
前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出するステップと、
該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出するステップと、
を含むことを特徴とするスイングの測定方法。
(付記10) 前記検出結果から前記第1頂点として最大値を抽出し、該最大値と時間的に近傍位置にある変曲点を検出し、この変曲点を前記第2頂点とするステップを含むことを特徴とする付記9に記載のスイングの測定方法。
(付記11) 前記検出結果の前記第1頂点と前記第2頂点の間にある最小値に基づき、インパクト時刻を検出するステップを含むことを特徴とする付記9に記載のスイングの測定方法。
(付記12) 前記検出結果を所定の時間情報とともに記録するステップを含むことを特徴とする付記9に記載のスイングの測定方法。
(付記13) 前記ユーザの身体の体軸の角速度を検出するステップを含むことを特徴とする付記9に記載のスイングの測定方法。
(付記14) コンピュータに実行させるスイングの測定プログラムであって、
ユーザの動作を検出する機能と、
前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する機能と、
該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするスイングの測定プログラム。
(付記15) 前記検出結果から前記第1頂点として最大値を抽出し、該最大値と時間的に近傍位置にある変曲点を検出し、この変曲点を前記第2頂点とする機能を含むことを特徴とする付記14に記載のスイングの測定プログラム。
(付記16) 前記検出結果の前記第1頂点と前記第2頂点の間にある最小値に基づき、インパクト時刻を検出する機能を含むことを特徴とする付記14に記載のスイングの測定プログラム。
(付記17) 前記検出結果を所定の時間情報とともに記録する機能を含むことを特徴とする付記14に記載のスイングの測定プログラム。
(付記18) 前記ユーザの身体の体軸の角速度を検出する機能を含むことを特徴とする付記14に記載のスイングの測定プログラム。
(付記19) コンピュータに実行させるスイングの測定プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した記録媒体であって、
ユーザの動作を検出する機能と、
前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する機能と、
該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する機能と、
をスイングの測定プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した記録媒体。
(付記20) 前記検出結果から前記第1頂点として最大値を抽出し、該最大値と時間的に近傍位置にある変曲点を検出し、この変曲点を前記第2頂点とする機能を含むスイングの測定プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した付記19記載の記録媒体。
(付記21) 前記検出結果の前記第1頂点と前記第2頂点の間にある最小値に基づき、インパクト時刻を検出する機能を含むスイングの測定プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した付記19記載の記録媒体。
(付記22) 前記検出結果を所定の時間情報とともに記録する機能を含むスイングの測定プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した付記19記載の記録媒体。
(付記23) 前記ユーザの身体の体軸の角速度を検出する機能を含むスイングの測定プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した付記19記載の記録媒体。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、ユーザの身体に携帯端末装置を設置し、スイング等の動作を検出でき、その検出動作を解析し、その解析結果を提示することができ、その解析結果は、ユーザの動作をチェックしたり、その動作を矯正する情報に活用することができ、例えば、ゴルフスイングを行えば、ゴルフスイングの動きを検出でき、ゴルフスイングにおける各動作の時刻(例えば、インパクト、アドレス、トップオブスイング、フィニッシュ) 、タイミング(例えば、バックスイング、ダウンスイング、軸切替え、フォロースイング) 、各時刻やタイミングにおける角速度を求め、スイングの割り出しを行うことができ、ゴルフスイングの矯正等に役立てることができ、有用である。
第1の実施の形態に係るゴルフスイングの測定方法及び測定プログラムの処理手順を示すフローチャートである。 ユーザ動作の検出を示す図である。 角速度テーブルを示す図である。 角速度の第1頂点及び第2頂点の抽出の処理手順を示すフローチャートである。 角速度の最大値検出部の一例を示す図である。 角速度の頂点決定を説明するための図である。 インパクト時刻の抽出の処理手順を示すフローチャートである。 インパクト時刻の抽出を説明するための図である。 トップ時刻の抽出の処理手順を示すフローチャートである。 トップ時刻の抽出を説明するための図である。 始動時刻(アドレス終了時刻)の抽出の処理手順を示すフローチャートである。 始動時刻の抽出を説明するための図である。 フィニッシュ時刻の抽出の処理手順を示すフローチャートである。 フィニッシュ時刻の抽出を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る携帯端末装置を示す図である。 携帯端末装置のハードウェア構成例を示す図である。 携帯端末装置の外観構成例を示す図である。 携帯端末装置の装着例を示す図である。 スイング測定の処理手順を示すフローチャートである。 スイング測定の処理手順を示すフローチャートである。 角速度のピーク検出を説明するための図である。 トップオブスイングを説明するための図である。 アドレスタイミングを説明するための図である。 第3の実施の形態に係る携帯電話機を示す図である。 携帯電話機の外観構成例を示す図である。 第4の実施の形態に係るゲーム機を示す図である。 ゲーム機の外観構成例を示す図である。 第5の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。 スイング測定の処理手順を示すフローチャートである。 スイング測定の処理手順を示すフローチャートである。 角速度のピーク検出を説明するための図である。 トップオブスイングを説明するための図である。 アドレスタイミングを説明するための図である。 第6の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。 第7の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。 第8の実施の形態に係るゴルフスイング測定システムのハードウェア構成例を示す図である。 他の実施の形態に係るモーションセンサを示す図である。
符号の説明
2 ユーザ
4 クラブ
6 体幹軸(体軸)
8 角速度テーブル
10 時間情報
11 角速度
12 モーションセンサ
14 MPU
16 データ記録部
18 比較メモリ
22 携帯端末装置
24 計測部
26 記録部
28 第1の解析部
30 第2の解析部
32 第3の解析部
34 出力部
36 最大値検出部
38 第2頂点抽出部
40 インパクト時刻抽出部
42 ダウンスイングタイミング検出部
44 積分部
46 トップオブスイング検出部
48 アドレス終了時刻検出部
50 バックスイングタイミング検出部
52 フィニッシュ検出部
54 フォロースルータイミング検出部
64 メモリ
66 入力部
68 表示部
70 バス
72 プログラム記憶部
74 RAM
76 筐体部
78 腰部
80 ベルト
82 携帯電話機
84、85 通信部
86 音声入力部
88 音声出力部
90、92 筐体部
94 ヒンジ部
96 ゲーム機
98 外部記録メディア
100 内部記録エリア
102 筐体部
104 ゴルフスイング測定システム 106 外部コンピュータ
108 通信部
110 プロセッサ
112 通信部
114 メモリ
116 プログラム記憶部
118 データ記録部
120 RAM
122、124、126 ゴルフスイング測定システム
128 公衆回線網
130 角速度センサ
132 加速度センサ
134 地磁気センサ

Claims (8)

  1. ユーザの動作を検出するモーションセンサと、
    該モーションセンサの出力結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する手段と、
    該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する手段と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記ユーザの動作はゴルフスイングであり、
    前記ユーザ動作に関連するタイミングは、スイング開始時刻、トップオブスイング時刻、フィニッシュ時刻、バックスイングのタイミング、ダウンスイングのタイミング、軸切替えのタイミング、フォロースルーのタイミングのうち、少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記特定要素の時刻とは、スイングのインパクト時刻であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  4. 前記出力結果から前記第1頂点及び前記第2頂点を抽出する頂点抽出部を備え、該頂点抽出部が、前記第1頂点として前記モーションセンサの出力結果から最大値を抽出し、該最大値と時間的に近傍位置にある変曲点を検出し、この変曲点を前記第2頂点とすることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  5. 前記モーションセンサの出力結果から前記ユーザ動作に関するタイミングを検出するタイミング検出手段を備え、該タイミング検出手段は、前記出力結果の積分値に基づき、トップオブスイング時刻、アドレス終了時刻、フィニッシュ時刻、バックスイングタイミング、軸切替えのタイミング、フォロースルータイミングのうち、少なくとも何れか一つを検出することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  6. 前記出力結果から前記インパクト時刻を抽出するインパクト抽出部を備え、前記モーションセンサの出力結果の前記第1頂点と前記第2頂点の間にある最小値に基づき、前記インパクト時刻を検出することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
  7. ユーザの動作を検出するステップと、
    前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出するステップと、
    該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出するステップと、
    を含むことを特徴とするスイングの測定方法。
  8. コンピュータに実行させるスイングの測定プログラムであって、
    ユーザの動作を検出する機能と、
    前記動作の検出結果から、第1頂点と第2頂点に基づく特定要素を抽出する機能と、
    該特定要素の時刻を原点として、ユーザ動作に関連するタイミングを検出する機能と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするスイングの測定プログラム。
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