JP2010068583A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のスイッチング電源回路から構成されるものであって、搬送波信号の生成に伴うノイズを低減する。
【解決手段】2つのスイッチング電源回路2、3を備え、コンパレータ24a、24bにより指令電圧信号Sr1、Sr2と三角波信号Sc1、Sc2とをそれぞれ比較してPWM信号SPWM1、SPWM2を出力する。三角波発生回路14はコンデンサの充放電により三角波信号Sc1を生成し、反転回路19は三角波信号Sc1を反転して三角波信号Sc2を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のスイッチング電源回路が形成されたスイッチング電源装置に関する。
特許文献1には、安定化された2つの出力電圧を生成するマルチチャンネルスイッチング電源装置が開示されている。この電源装置は、各チャンネルごとに、発振器、誤差増幅器、パルス変調器、ドライバ回路およびスイッチング素子を備えている。加えて、各チャンネルの誤差増幅器から出力される誤差電圧の少なくとも1つを監視し、その監視電圧に基づいてスイッチング素子の駆動を停止する監視回路を備えている。
特開2007−318920号公報(図1、図2参照)
複数のスイッチング電源回路が形成されたマルチチャンネルスイッチング電源装置は、特許文献1に示されるように、各チャンネルのスイッチング電源回路同士が同じ構成を備えて同じ動作を行う場合が多い。この場合、各スイッチング素子のオンオフ動作時に大きなコモンモードノイズが発生するが、それ以外にもコンデンサの充放電などにより搬送波信号を生成する時にコモンモードノイズが発生する。搬送波信号の生成に伴う1チャンネル分のコモンモードノイズは比較的小さくても、複数チャンネルが同時に同波形の搬送波信号を生成すると、コモンモードノイズは重畳されて増大する。その結果、スイッチング電源装置がノイズ源となり、例えば車両内で用いられていればラジオノイズとなって悪影響を及ぼす。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数のスイッチング電源回路から構成されるものであって、搬送波信号の生成に伴うノイズを低減可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、絶縁分離構造を有する半導体装置として複数のスイッチング電源回路が形成されている。各スイッチング電源回路は、搬送波出力回路から出力される搬送波信号と指令電圧信号とを比較回路により比較してPWM信号を生成し、駆動回路を介して出力トランジスタを駆動する。出力トランジスタは、降圧型と昇圧型の何れの接続形態でもよい。
各スイッチング電源回路の搬送波出力回路が出力する搬送波信号は、互いに位相が異なっているので、搬送波信号を生成する際に生じるコモンモードノイズは互いに打ち消し合い、コモンモードノイズを低減することができる。その結果、半導体装置に形成された他の回路(例えばA/Dコンバータなどのアナログ回路)に入り込むノイズ成分、車載装置に適用された場合のラジオノイズなどを低減することができる。
請求項2に記載した手段によれば、スイッチング電源装置は、n個(nは2以上の整数)のスイッチング電源回路から構成されている。これらn個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路が出力する搬送波信号は、互いに360/n[°]だけ位相が異なっているので、搬送波信号の生成に伴うコモンモードノイズは互いに打ち消し合い低減する。特に、2m個(mは1以上の整数)のスイッチング電源回路から構成されている場合には、各搬送波信号には逆相の搬送波信号が存在するので、搬送波信号の生成に伴うコモンモードノイズをほぼゼロにまで低減できる。
請求項3に記載した手段によれば、1個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、コンデンサの充放電動作により基準の搬送波信号を生成する。残るn−1個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、上記基準の搬送波信号を遅延させて搬送波信号を生成する。
請求項4に記載した手段によれば、2個のスイッチング電源回路から構成され、一方のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、コンデンサの充放電動作により基準の搬送波信号を生成する。他方のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、上記基準の搬送波信号の位相を反転させて搬送波信号を生成する。
請求項5に記載した手段によれば、2個のスイッチング電源回路から構成され、各スイッチング電源回路の搬送波出力回路は、互いにコンデンサの充電動作と放電動作を相補的に実行することにより、逆相の関係にある搬送波信号を生成する。コンデンサの充電動作と放電動作とでは電流の向きが逆であり、互いに逆位相のコモンモードノイズが発生するので、コモンモードノイズは互いに打ち消し合う。
請求項6に記載した手段によれば、搬送波信号が三角波、台形波、鋸波、サイン波の何れの波形であっても、上述したコモンモードノイズの低減効果が得られる。
請求項7に記載した手段によれば、出力トランジスタは、複数の分割トランジスタから構成されており、駆動回路は、これら複数の分割トランジスタを互いに異なる遅延を持たせてオン駆動する。これにより、出力トランジスタのオン駆動時における電流変化が緩やかになり、コモンモードノイズの発生を抑制することができる。
請求項8に記載した手段によれば、スイッチング電源回路は、出力トランジスタと同じ構成のダミートランジスタを備え、駆動回路は、出力トランジスタの駆動信号とは逆位相の駆動信号によりダミートランジスタを駆動する。これにより、出力トランジスタの駆動に伴い発生するコモンモードノイズが打ち消され、ノイズを低減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。各実施形態で参照する図面において、先行する実施形態で参照した図面と同一構成部分には同一符号を付し、その構成部分については説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1は、2チャンネルのスイッチング電源装置の構成を示している。このスイッチング電源装置は、車両のECU(Electronic Control Unit)などの車載機器に搭載されている。図中、一点差線で囲まれた部分は、絶縁分離構造を有するIC(半導体装置)として構成されている。このICは、埋め込み酸化膜上の単結晶シリコンからなるSOI(Silicon On Insulator)層に半導体素子が形成され、その半導体素子は、絶縁分離トレンチにより囲まれて周囲から絶縁分離されている。
スイッチング電源装置1は、定電圧(例えば6Vと3.5V)を出力する2つのスイッチング電源回路2、3から構成されている。両者は三角波信号Sc1、Sc2の生成回路部分だけが異なるので、以下では主にスイッチング電源回路2の構成について説明する。なお、スイッチング電源回路2の構成要素を示す符号には「a」を付し、スイッチング電源回路3の構成要素を示す符号には「b」を付している。
基準電圧発生回路4は、バッテリ電圧VBを入力し、内蔵するバンドギャップ回路により高精度の基準電圧Vrefを生成するとともに、制御用電圧Vccも生成している。フィードバック端子5aに入力された出力電圧V1は抵抗6a、7aで分圧され、オペアンプ8aは、分圧により得られた検出電圧V1aと基準電圧Vrefとを入力して差動増幅する。
保護回路9aは、素子の過熱および出力の過電圧、過電流の各状態を監視しており、何れかの異常が生じるとHレベル(Vcc)の異常検出信号を出力する。Vccの制御電源線間には定電流回路10aとトランジスタ11aとが直列に接続されている。トランジスタ11aのコレクタは、ICの端子12aを介してソフトスタート用のコンデンサ13aに接続されているとともに、オペアンプ8aの反転入力端子に接続されている。スタート時および異常発生時には、オペアンプ8aの反転入力端子のレベルが低下する。
三角波発生回路14(搬送波出力回路に相当)は、図2に示すように、制御電源線間に直列に接続された定電流回路15、スイッチ回路16およびコンデンサ17、並びにコンデンサ17に並列に接続された定電流回路18から構成されている。定電流回路15の出力電流は、定電流回路18の出力電流の2倍に設定されている。スイッチ回路16は、一定周期且つ50%デューティでオンオフ動作を繰り返す。コンデンサ17は、スイッチ回路16がオンの時に定電流Iで充電され、スイッチ回路がオフの時に定電流Iで放電される。これにより、三角波信号Sc1(搬送波信号に相当)が生成される。
スイッチング電源回路3では、この三角波信号Sc1を反転回路19により反転させた逆相の三角波信号Sc2が用いられる。反転回路19は、オペアンプ20、抵抗21、22および基準電圧源23からなるオフセット付反転増幅回路として構成されている。基準電圧源23は、Vcc/2の基準電圧を出力する。
コンパレータ24a(比較回路に相当)は、オペアンプ8aからの出力電圧(以下、指令電圧信号Sr1と称す)と三角波信号Sc1とを比較してPWM信号SPWM1を出力する。ゲート駆動回路25aは、バッテリ電圧VBを入力とするチャージポンプ回路26aを備えており、PWM信号SPWM1がHレベルの時には、FET27aをオン駆動させるのに必要なゲート電圧VG1(VG1>VB+VGS)を出力し、PWM信号SPWM1がLレベルの時には、FET27aをオフ駆動させるのに必要なゲート電圧VG1(例えば0V)を出力する。
ICの電源入力端子28aと出力端子29aには、LDMOS(Laterally Diffused MOS)の構造を持つNチャネル型FET27a(出力トランジスタに相当)のドレインとソースがそれぞれ接続されている。ゲート保護のため、ゲート・ソース間には、直列接続されたダイオード30aとツェナーダイオード31aが接続され、さらに抵抗32aが接続されている。
電源入力端子28aにはバッテリ33(入力電源に相当)が直接接続されており、電源入力端子34aには逆流防止用のダイオード35aを介してバッテリ33が接続されている。電源入力端子34aと出力端子29aとの間には、コンデンサ36aが接続されている。ICの出力端子29aにはフィルタ用のリアクトル37aを介して平滑用のコンデンサ38aが接続されており、そのコンデンサ38aの両端子間に最終的な出力電圧V1が得られる。また、出力端子29aとグランドとの間には、リアクトル37aのリカバリー電流を還流させるとともに過電圧からの保護を図るツェナーダイオード39aが接続されている。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
図3は、各部の波形であって、上から順に三角波信号Sc1、三角波信号Sc2、三角波信号Sc1と指令電圧信号Sr1、PWM信号SPWM1、ゲート電圧VG1、三角波信号Sc2と指令電圧信号Sr2、PWM信号SPWM2、ゲート電圧VG2を表している。
スイッチング電源回路2を例に定電圧動作を説明すると、オペアンプ8aは、出力電圧V1をフィードバックした検出電圧V1aと基準電圧Vrefとの差分を増幅した指令電圧信号Sr1を出力する。コンパレータ24aは、指令電圧信号Sr1と三角波信号Sc1とを比較してPWM信号SPWM1を出力する。PWM信号SPWM1がHレベルになるとFET27aがオンとなり、バッテリ33からFET27aとリアクトル37aを介してコンデンサ38aに電流が流れる。PWM信号SPWM1がLレベルになるとFET27aがオフとなり、リアクトル37aのリカバリー電流はツェナーダイオード39aを介して流れる。この定電圧制御により、安定した一定の出力電圧V1(6V)が得られる。スイッチング電源回路3についても同様に一定の出力電圧V2(3.5V)が得られる。
三角波発生回路14は、コンデンサ17への充電動作と放電動作を交互に且つ周期的に実行することにより三角波信号Sc1を生成している。三角波信号Sc1の周波数は高く、コンデンサ17への電荷の充放電により電位が急変しコモンモードノイズが発生する。また、反転回路19は、電荷の充放電はないが、出力する三角波信号Sc2の電位が急峻に変化するので、同様にコモンモードノイズが発生する。
ここで、三角波信号Sc1とSc2は逆位相なので、三角波発生回路14と反転回路19でそれぞれ発生するコモンモードノイズは互いに打ち消し合い、三角波信号Sc1、Sc2の発生に起因するコモンモードノイズは低減する。その結果、ICに搭載されたA/Dコンバータなどの他のアナログ回路(図示せず)に及ぼすコモンモードノイズを低減でき、ノイズによる誤差を低減できる。また、車両において、上記コモンモードノイズによるラジオノイズも低減する。
FET27a、27bのスイッチング動作によっても大きなコモンモードノイズが発生する。三角波信号Sc1とSc2は逆位相なので、FET27a、27bが同時にオンからオフになりまたはオフからオンになることがなくなる。その結果、2チャンネルのスイッチング電源装置であっても、オンまたはオフに伴い発生するコモンモードノイズが互いに重畳することがなく互いにずれて現れるので、コモンモードノイズの最大値を抑えることができる。その結果、上述した他のアナログ回路への影響およびラジオノイズの増大を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図4ないし図6を参照しながら説明する。
スイッチング電源装置41は、図4に示すように3つのスイッチング電源回路42、43、44から構成されている。スイッチング電源回路42、43、44の各構成要素を示す符号にはそれぞれ「a」、「b」、「c」を付している。遅延回路45、46(搬送波出力回路に相当)は、それぞれ三角波発生回路14から出力される三角波信号Sc1の位相を120°、240°遅らせて三角波信号Sc2、Sc3を出力する。図5は、これら三角波信号Sc1、Sc2、Sc3の波形を示している。
三角波発生回路14および遅延回路45、46は、周波数が高く急峻な電圧変化を伴う三角波電圧を出力するので、その電圧変化に応じてコモンモードノイズを発生する。図6は、三角波信号Scx(x=1,2,3)についてコモンモードノイズを発生させる電圧成分を示している。縦軸は電圧成分を示す相対値、横軸は時間である。相対値が0〜6の幅で変化する破線で示す電圧成分は、三角波信号Scxのそれぞれが単独で用いられる場合にコモンモードノイズを発生させる電圧成分である。これに対し、相対値が0〜2の幅で変化する実線で示す電圧成分は、スイッチング電源装置41でコモンモードノイズを発生させる電圧成分である。これは、三角波信号Sc1、Sc2、Sc3の各電圧を加算することにより得られる。
本実施形態によれば、三角波発生回路14および遅延回路45、46で発生するコモンモードノイズは互いに打ち消し合い、三角波信号Sc1、Sc2、Sc3の発生に起因するコモンモードノイズは低減する。その結果、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、三角波信号同士を加算してコモンモードノイズを発生させる電圧成分を求める上記手法によれば、第1の実施形態で説明したスイッチング電源装置1でコモンモードノイズを発生させる電圧成分はゼロとなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図7ないし図9を参照しながら説明する。
スイッチング電源装置51は、図7に示すように6つのスイッチング電源回路52、…、55、…から構成されている。第1、第4のスイッチング電源回路52、55の各構成要素を示す符号にはそれぞれ「a」、「d」を付している。それ以外の4つのスイッチング電源回路は、遅延回路を除いて図面上省略されている。
遅延回路58〜62(搬送波出力回路に相当)は、それぞれ三角波発生回路14から出力される三角波信号Sc1の位相を60°、120°、180°、240°、300°遅らせて三角波信号Sc2、Sc3、Sc4、Sc5、Sc6を出力する。図8は、これら三角波信号Sc1〜Sc6の波形を示している。すなわち、6個(n=6)のスイッチング電源回路52、…、55、…から構成されているスイッチング電源装置51では、当該6個のスイッチング電源回路の三角波信号Sc1〜Sc6は、互いに360/6°=60°だけ位相が異なっている。
図9は、三角波信号Sc1〜Sc6の各電圧とその加算電圧(相対値)を示している。60°ずつ位相のずれた同一振幅の三角波信号Sc1〜Sc6を加算すると常にゼロの電圧となる。このようにコモンモードノイズを発生させる電圧成分がゼロになることから、三角波発生回路14および遅延回路58〜62で発生するコモンモードノイズは互いに打ち消し合い、三角波信号Sc1〜Sc6の発生に起因するコモンモードノイズは低減する。その結果、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図10を参照しながら説明する。
スイッチング電源装置71のFET72a(出力トランジスタ)は、ドレイン(第1主端子)同士およびソース(第2主端子)同士が共通に接続された2つの分割されたFET72a1、72a2(分割トランジスタに相当)から構成されている。FET72a1は、ゲート駆動回路25aから出力されるゲート電圧VG1により駆動され、FET72a2は、ゲート電圧VG1を遅延回路73aを介して遅延させたゲート電圧VG1dにより駆動される。FET72bも同様に構成されている。
本実施形態によれば、出力トランジスタを複数の分割トランジスタで構成し、スイッチング動作時の電流変化を抑える(緩やかにする)ので、スイッチングに伴うコモンモードノイズを低減し、スイッチングノイズを低減することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図11を参照しながら説明する。
スイッチング電源装置81は、FET27a、27bと同じ構成のFET82a、82b(ダミートランジスタに相当)を備えている。FET82aのドレインとソースは、それぞれICのダミー電源入力端子83aとダミー出力端子84aに接続されている。FET82aは、ゲート電圧VG1をインバータ85aで反転したゲート電圧VG1nで駆動される。
ICの外部において、ダミー電源入力端子83aにはバッテリ33が接続されており、ダミー出力端子84aにはリアクトル86aを介してコンデンサ87aが接続されている。ダミー出力端子84aとグランドとの間にはツェナーダイオード88aが接続されている。スイッチング電源回路3についても同様の構成を備えている。
本実施形態によれば、FET27a、27bとFET82a、82bとが互いに逆相の関係でオンオフ動作するので、スイッチングに伴うコモンモードノイズが打ち消しあい、スイッチングノイズを低減することができる。また、図示していないが、ダミー出力回路側にスイッチング電源回路2、3の負荷に応じた電流を流すダミー抵抗を付加することにより、より一層コモンモードノイズひいてはスイッチングノイズを抑制することができる。ダミー抵抗の値は、ノイズレベルとスイッチング電源装置81の効率とに基づいて決定することが好ましい。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
第2、第3の実施形態に対し、第4、第5の実施形態および以下に記載する構成を適宜組み合わせてもよい。
一般に、nチャンネルのスイッチング電源装置の場合、n個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路が出力する搬送波信号は、互いに360/n°だけ位相をずらせばよい(位相を分散させる)。例えば12チャンネルの場合には30°となる。この場合、1チャンネルについては三角波発生回路14により基準の三角波信号Sc1を生成し、残るn−1チャンネルについては遅延回路を用いて基準の三角波信号Sc1を遅延させればよい。また、全ての三角波信号Sc1〜Scnを三角波発生回路14により生成してもよい。この場合、n個の三角波発生回路14は、互いにコンデンサ17の充放電動作のタイミングを上記位相ずつずらして実行すればよい。
第1、第4、第5の各実施形態では、スイッチング電源回路2の三角波信号Sc1を三角波発生回路14により生成し、スイッチング電源回路3の三角波信号Sc2を反転回路19により生成した。これに替えて、三角波信号Sc1、Sc2ともに三角波発生回路14により生成してもよい。この場合、2つの三角波発生回路14は、互いにコンデンサ17の充電動作と放電動作を相補的に実行することにより、逆相の関係にある三角波信号Sc1、Sc2を生成する。相補的とは、一方の三角波発生回路14が充電動作の時に他方の三角波発生回路14が放電動作を行うことをいう。
各実施形態は、降圧型のシリーズレギュレータについての例であるが、昇圧型のシリーズレギュレータであってもよい。この場合には、ICの外部において、バッテリ33とグランドとの間にリアクトル、ダイオードのアノード・カソード間、平滑用のコンデンサを直列に接続し、IC内において上記ダイオードのアノードとグランドとの間にFET(出力トランジスタ)を接続すればよい。この場合のFETも、オンオフ動作に応じてバッテリ33から負荷に流れる電流を通断電することになる。
オペアンプ8a、8bの非反転入力端子に共通の基準電圧Vrefを与え、分圧用の抵抗6a、7aの分圧比、抵抗6b、7bの分圧比を適当な値に設定することにより出力電圧を決定したが、オペアンプ8a、8bの非反転入力端子に相異なる基準電圧を入力してもよい。
搬送波信号は、三角波信号に限られず、台形波信号、鋸波信号、サイン波信号であってもよい。
出力トランジスタは、FETに限らずバイポーラトランジスタなど種々のスイッチング素子であってもよい。また、当該スイッチング素子、三角波発生回路14、反転回路19、遅延回路45、46、58〜62、クロック回路の周囲を2重トレンチの構造を用いて電位の固定化を図るとよい。
本発明の第1の実施形態を示す2チャンネルのスイッチング電源装置の構成図 三角波発生回路の概略構成図 各部の波形図 本発明の第2の実施形態を示す3チャンネルのスイッチング電源装置の構成図 三角波信号の波形図 コモンモードノイズを発生させる三角波信号の電圧成分を示す図 本発明の第3の実施形態を示す6チャンネルのスイッチング電源装置の構成図 図5相当図 三角波信号および全ての三角波信号の加算電圧を示す図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図 本発明の第5の実施形態を示す図1相当図
符号の説明
1、41、51、71はスイッチング電源装置、2、3、42、43、44、52、55はスイッチング電源回路、14は三角波発生回路(搬送波出力回路)、19は反転回路、24a、24bはコンパレータ(比較回路)、25a、25bはゲート駆動回路(駆動回路)、27a、27b、72a、72bはFET(出力トランジスタ)、45、46、58〜62は遅延回路(搬送波出力回路)、72a1、72a2、72b1、72b2はFET(分割トランジスタ)、82a、82bはFET(ダミートランジスタ)である。

Claims (8)

  1. 絶縁分離構造を有する半導体装置として複数のスイッチング電源回路が形成されたスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング電源回路は、それぞれ、搬送波信号を出力する搬送波出力回路と、前記搬送波信号と指令電圧信号とを比較してPWM信号を生成する比較回路と、入力電源から負荷に流れる電流を通断電する出力トランジスタと、前記PWM信号に従って前記出力トランジスタを駆動する駆動回路とを備え、
    前記各スイッチング電源回路の搬送波出力回路が出力する搬送波信号は、互いに位相が異なっていることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. n個(nは2以上の整数)のスイッチング電源回路から構成され、当該n個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路が出力する搬送波信号は、互いに360/n°だけ位相が異なっていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 1個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、コンデンサの充放電動作により基準の搬送波信号を生成するように構成され、他のn−1個のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、前記基準の搬送波信号を遅延させる遅延回路により構成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 2個のスイッチング電源回路から構成され、一方のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、コンデンサの充放電動作により基準の搬送波信号を生成するように構成され、他方のスイッチング電源回路の搬送波出力回路は、前記基準の搬送波信号の位相を反転させる反転回路により構成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  5. 2個のスイッチング電源回路から構成され、各スイッチング電源回路の搬送波出力回路は、互いにコンデンサの充電動作と放電動作を相補的に実行することにより、逆相の関係にある搬送波信号を生成するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記搬送波信号は、三角波、台形波、鋸波、サイン波の何れかの波形を有していることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記出力トランジスタは、第1主端子、第2主端子および制御端子を備え、第1主端子同士および第2主端子同士が共通に接続された複数の分割トランジスタから構成されており、
    前記駆動回路は、前記複数の分割トランジスタを互いに異なる遅延を持たせてオン駆動することを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記スイッチング電源回路は、前記出力トランジスタと同じ構成のダミートランジスタを備え、
    前記駆動回路は、前記出力トランジスタの駆動信号とは逆位相の駆動信号により前記ダミートランジスタを駆動することを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のスイッチング電源装置。
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