JP2010066329A - 表示装置、電気泳動表示装置、表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置、電気泳動表示装置、表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 走査ラインと画素電極との間にリークが生じても表示品位が低下することを防止可能な電気泳動表示装置を提供する。
【解決手段】 画素電極106と共通電極L(j)との間に負に帯電された複数の粒子Pbと正に帯電された複数の粒子Pwとを配置し、前記画素電極106にスイッチング素子を介して表示信号Vdを印加する電気泳動表示装置であって、走査ラインG(j)を介して前記スイッチング素子にゲートオン電圧Vgh及びゲートオフ電圧Vglを時分割的に印加する走査ドライバ11と、走査ドライバ11により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧Vglが印加されているときに電圧レベルが前記ゲートオフ電圧Vglと等しいコモン信号Vcを前記共通電極L(j)に印加する共通電極駆動回路13と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、表示装置、電気泳動表示装置、表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置の駆動方法に関する。
近年、携帯性に優れた紙と、表示内容を書き換え可能ディスプレイの長所を兼ね備えた電子ペーパーが広く用いられるようになってきている。このような電子ペーパーには、例えばその表示部に電気泳動素子を使用した電気泳動表示装置が適用されている(特許文献1)。
電気泳動表示素子は、対向配置された2枚の基板間に、負の電荷に帯電された白色粒子と正の電荷に帯電された黒色粒子がマイクロカプセル内に収められて封入されている。そして、2枚の基板間に電界が印加されることにより、視認方向に白色粒子が引き寄せられると白色表示され、また、視認方向に黒色粒子が引き寄せられると黒色表示される。図11は、このような粒子の印加電圧Vrに対する挙動(配向または光学)特性であり、ヒステリシス特性を有している(特許文献2)。
電気泳動表示素子では、このような粒子に電界を印加するために、一方の基板(対向基板)の内面に各表示画素で共通の電圧レベルに設定される共通電極が形成され、他方の基板(アクティブ基板)には表示画素毎に画素電極及びn型のTFT(Thin Film Transistor)などのスイッチング素子が形成されている。そして、各画素電極は、TFTを介して当該画素電極に対応する走査ラインG(j)及びデータラインS(i)に接続されている。
各画素電極は、走査ラインを介して当該画素電極に対応するTFTに走査信号Vgとしてゲートオン電圧Vghが印加されると、データラインとの間で導通状態となり、このときにデータラインに供給されている表示信号が印加される。そして、粒子には、画素電極での電圧レベルVs’と共通電極での電圧レベルVcとの間の電圧レベル差からなる電圧Vrが印加される。その後、走査ラインを介してTFTに走査信号Vgとしてゲートオフ電圧Vglが印加されることにより、画素電極とデータラインとは非導通状態となり、粒子への電界の印加状態が保持される。このとき、表示信号Vdの電圧レベルは、図12(a)に示すように、TFTを正常にオン/オフ動作させるために、ゲートオン電圧Vghとゲートオフ電圧Vglとの間の電圧レベルになるように設定される。更に、表示信号Vdの電圧レベルは、視認方向を対向基板102側とし、この視認方向からの表示色を白色表示とする場合には、共通電極102に印加される電圧レベルを基準としてゲートオフ電圧Vgl側になる電圧レベルに設定され、黒色表示とする場合には、共通電極102に印加される電圧レベルを基準としてゲートオン電圧Vgh側になる電圧レベルに設定される。
特開2008−129599号公報 特開2007−79301号公報
ところで、電気泳動表示装置は、より軽量化するため、或いは、フレキシブルに折り曲げ可能なように、帯電させた粒子を封入するために対向配置させた2枚の基板をプラスチック化することが要望されている。しかし、プラスチック基板上にTFTなどのスイッチング素子を形成する際には、プラスチック基板の耐熱性等の問題から高温プロセスを用いることができず、TFTにおける絶縁膜の品質を向上させることが難しく、TFTのゲート電極とドレイン電極との間、即ち、ゲート電極に接続された走査ラインG(j)とドレイン電極に接続された画素電極との間に図13に示すように低抵抗Rgdが形成されリークが生じる。このため、黒色表示するために、共通電極に印加される電圧レベルを基準としてゲートオン電圧Vgh側になる電圧レベルを画素電極に印加した場合に、このリークが大きいと、図12(b)に示すように、TFTをオフ状態にしている間に、画素電極での電圧レベルVd’が、共通電極102に印加される電圧レベルVcよりもゲートオフ電圧Vgl側になり白色表示化し表示品位が低下するという問題が生じていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、走査ラインと画素電極との間にリークが生じても表示品位が低下することを防止可能な表示装置、電気泳動表示装置、表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の表示装置は、スイッチング素子を介してデータラインに接続される画素電極と、前記画素電極と対向するように配置される共通電極と、を有し、
前記画素電極と前記共通電極との間に光学媒体が配置され、前記光学媒体への印加電圧に対して光学特性がヒステリシスを有する表示装置であって、走査ラインを介して前記スイッチング素子にゲートオン電圧及びゲートオフ電圧を時分割的に印加する走査手段と、前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧が印加されているときに、前記ゲートオフ電圧との差分電圧が前記ヒステリシスの負極方向の立ち上がり電圧と前記ヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧との間になるコモン信号を前記共通電極に印加する共通電極駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の表示装置は、請求項1に記載の表示装置において、前記共通電極駆動手段は、前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧が印加されているときに、前記ゲートオフ電圧と等しい電圧レベルのコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする。
また、請求項3に記載の表示装置は、請求項1または2に記載の表示装置において、前記共通電極駆動手段は、前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオン電圧が印加されているときに、電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧との間になるコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする。
また、請求項4に記載の表示装置は、請求項1から3の何れかに記載の表示装置において、画素行毎に前記走査ラインが形成されるとともに、前記走査ラインに対応するように前記画素行毎に互いに電気的に分離された前記共通電極が形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の表示装置は、請求項4に記載の表示装置において、走査ライン毎にゲートオン電圧が印加されるタイミングが異なることを特徴とする。
また、請求項6に記載の表示装置は、請求項1から5の何れかに記載の表示装置において、前記スイッチング素子を介して前記データラインから前記画素電極に供給される表示信号の電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧との間に設定されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の表示装置は、請求項1から6の何れかに記載の表示装置において、前記光学媒体が電気泳動粒子を含むことを特徴とする。
また、請求項8に記載の表示装置は、請求項1から6の何れかに記載の表示装置において、前記光学媒体が強誘電性を有する液晶であることを特徴とする。
また、請求項9に記載の電気泳動表示装置は、画素電極と共通電極との間に負に帯電された複数の粒子と正に帯電された複数の粒子とを配置し、前記画素電極にスイッチング素子を介して表示信号を印加する電気泳動表示装置であって、走査ラインを介して前記スイッチング素子にゲートオン電圧及びゲートオフ電圧を時分割的に印加する走査手段と、前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧が印加されているときに、電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と等しいコモン信号を前記共通電極に印加する共通電極駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の電気泳動表示装置は、請求項9に記載の電気泳動表示装置であって、画素行毎に前記走査ラインが形成されるとともに、前記走査ラインに対応するように前記画素行毎に互いに電気的に分離された前記共通電極が形成されていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の表示装置の駆動方法は、スイッチング素子を介してデータラインに接続される画素電極と当該画素電極に対向するように配置される共通電極との間に光学媒体が配置され、前記光学媒体への印加電圧に対して光学特性がヒステリシスを有する表示装置の駆動方法であって、前記スイッチング素子にゲートオフ電圧が印加されているときに、前記ゲートオフ電圧との差分電圧が前記ヒステリシスの負極方向の立ち上がり電圧と前記ヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧との間になるコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする。
また、請求項12に記載の電気泳動表示装置の駆動方法は、画素電極と共通電極との間に負に帯電された複数の粒子と正に帯電された複数の粒子とを配置し、前記画素電極にスイッチング素子を介して表示信号を印加する電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記スイッチング素子にゲートオフ電圧が印加されているときに、電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と等しいコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする。
本発明によれば、走査ラインと画素電極との間にリークが生じても表示品位が低下することを防止できる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る表示装置として、例えば電気泳動表示装置1の概略全体構成は図1に示すように、所定の映像がその表示領域18に表示される電気泳動表示素子10と、電気泳動表示素子10の走査ラインG(j)を選択的に駆動するための走査ドライバ11と、電気泳動表示素子10のデータラインS(i)に表示信号Vdを供給するための信号ドライバ12と、電気泳動表示素子10の共通電極L(j)にコモン信号を出力する共通電極駆動回路13と、電気泳動表示素子10に所望の映像が表示されるように走査ドライバ11や信号ドライバ12、共通電極駆動回路13などを同期させて制御するタイミングコントローラ14と、供給される電源Vccを駆動に必要な電圧に調整して各部に供給する電源調整回路15等を有している。なお、映像メモリ20には、例えば外部から外部信号として入力されてくる映像データが記憶される。
電気泳動表示素子10は、図2及び図3に示すように、対向配置され、シール材16により接着された2枚の基板間101、102に、光学媒体として複数のマイクロカプセル104が封入されている。このマイクロカプセル104内には、電気泳動分散液として、電気泳動粒子とこれを分散させる液相分散媒体が収められている。
液相分散媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブ等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等の各種エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ぺンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロへキサン、メチルシクロへキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類等の単独、またはこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを用いることができる。
また、電気泳動粒子は、液相分散媒中で電位差による電気泳動により移動する性質を有する有機あるいは無機の粒子(高分子あるいはコロイド)であり、負の電荷に帯電された複数の白色粒子Pwと正の電荷に帯電された複数の黒色粒子Pbとが含まれている。白色粒子Pwには、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料を用いることができ、黒色粒子Pbには、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の黒色顔料を用いることができる。
また、マイクロカプセル104の壁膜を形成する材料としては、アラビアゴム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、尿素樹脂などの化合物を用いることができる。
そして、一方の基板101(アクティブ基板101)の内側表面上には、行方向に延伸配設された複数の走査ラインG(j)(例えばn本の走査信号線)と、列方向に延伸配設された複数のデータラインS(i)(例えばm本のデータ信号線)とが形成され、走査ラインG(j)とデータラインS(i)との各交点近傍に表示画素が形成されている。各表示画素には、ゲート電極が走査ラインG(j)に接続されるとともにソース電極がデータラインS(i)に接続されたスイッチング素子としてのn型のTFT105と、当該TFT105のドレイン電極に接続された画素電極106が形成されている。即ち、電気泳動表示素子10は、表示画素がマトリクス状に形成され、画素行毎に走査ラインG(j)が形成されるとともに、画素列毎にデータラインS(i)が形成されている。また、他方の基板102(対向基板102)の内側表面には、画素行毎に互いに電気的に分離された共通電極L(j)が、対応する画素電極106と対向するように形成されている。なお、i=1,2,・・・,m、j=1,2,・・・,n。
ここで、本実施形態においては、マイクロカプセル104への印加電圧Vrに対するマイクロカプセル104内の帯電されているそれぞれの粒子Pw、Pbの挙動は、互いの配向(泳動)状態によって示される表示色の変化(光学特性)が、図11に示すようなヒステリシス特性を持つように挙動するものとする。
即ち、マイクロカプセル104への印加電圧Vrが正極方向の立ち上がり電圧である0Vから正極方向の飽和電圧(例えば大凡30V)までの間では、正極方向の立ち上がり電圧側から正極方向の飽和電圧側へ印加電圧Vrが変化する際に白表示側から黒表示側への表示階調変化が可能になるとともに、正極方向の飽和電圧側から正極方向の立ち上がり電圧である0V側への印加電圧Vrの変化では表示階調変化が発生しない。
また、マイクロカプセル104への印加電圧Vrが負極方向の立ち上がり電圧である0Vから負極方向の飽和電圧(例えば大凡−30V)までの間では、負極方向の立ち上がり電圧側から負極方向の飽和電圧側へ印加電圧Vrが変化する際に黒表示側から白表示側への表示階調変化が可能になるとともに、負極方向の飽和電圧側から負極方向の立ち上がり電圧である0V側への印加電圧Vrの変化では表示階調変化が発生しない。
走査ドライバ11は、電気泳動表示素子10に設けられた各走査ラインG(j)に接続され、タイミングコントローラ14から出力される垂直制御信号Vsや、水平制御信号Hsとしての第1ゲートクロック信号Hs1及び第2ゲートクロック信号Hs2に基づいて、図4に示すように、各走査ラインG(j)に走査信号Vgを出力する。なお、第1ゲートクロック信号Hs1と第2ゲートクロック信号Hs2とは互いに逆位相の矩形信号である。
走査ドライバ11の主要部における概略構成は、図5に示すように、例えば走査ライン数分(n段)の保持回路201、202、203、204、・・・が直列に配置されて構成される。そして、それぞれの保持回路は、入力端子INと、出力端子OUTと、リセット端子RSTと、クロック信号入力端子CKと、高電位電源入力端子Thと、低電位電源入力端子Tlとを有している。そして、1段目の保持回路201の入力端子INには1段目の入力信号として垂直制御信号Vsが供給される。また、2段目以後の保持回路の入力端子INには前段の保持回路の出力信号が供給される。また、各保持回路のリセット端子RSTには次段の保持回路の出力信号が供給される。なお、最終段(例えばn段目)の保持回路(図示せず)のリセット端子RSTには、別途リセット信号ENDが供給される構成としてもよいし、1段目の保持回路201の出力信号が供給される構成としてもよい。
さらに、奇数段目の保持回路のクロック信号入力端子CKには、第1ゲートクロック信号Hs1が供給され、偶数段目の保持回路のクロック信号入力端子CKには、第1ゲートクロック信号Hs1に対して逆位相となっている第2ゲートクロック信号Hs2が供給される。また、各保持回路の高電位電源入力端子Thには所定の高電圧Vghとしてゲートオン電圧Vghが供給され、各保持回路の低電位電源入力端子Tlには所定の低電圧Vglとしてゲートオフ電圧Vglが供給される。
各保持回路201、202、203、204、・・・は、図6に示すように、それぞれ、6個のMOS型電界効果トランジスタ(以下、MOSトランジスタと記す)T11〜T16と、コンデンサCとを有している。
このような走査ドライバ11は、図4に示すように、垂直制御信号Vsに応じて当該フレームでの走査を開始するとともに、第1ゲートクロック信号Hs1及び第2ゲートクロック信号Hs2に応じて、所定の期間だけゲートオフ電圧Vglからゲートオン電圧Vghに切り換えるといった走査信号Vg出力を、最前段の走査ラインG(1)から順に最後段の走査ラインG(n)まで、走査ライン毎に行う。
つまり、走査ドライバ11は、走査ライン毎に、当該走査ラインに対応するTFTを順次オン状態にし、このときにデータラインに出力されている表示信号を対応する画素電極に印加する。
信号ドライバ12は、電気泳動表示素子10に設けられた各データラインS(i)に接続され、タイミングコントローラ14から出力される垂直制御信号Vs、水平制御信号Hs、映像データData、及び基準クロック信号CLKなどに基づいて、各データ信号線S(i)に対して、各データ信号線S(i)に対応する表示信号における電圧レベルを所定のタイミングで切り換えて出力するものである。
信号ドライバ12は、例えば奇数フレームの場合には、図7(a)に示すように、当該水平期間の前半T1において、マイクロカプセル104に負極性の最大電圧Vrmnが印加されるように表示信号Vdを対応するデータラインS(i)に供給した後に、当該水平期間の後半T2において、映像データDataが示す階調に対応する表示信号Vdを対応するデータラインS(i)に供給する。また、例えば偶数フレームの場合には、図7(b)に示すように、当該水平期間の前半T1において、マイクロカプセル104に正極性の最大電圧Vrmpが印加されるように表示信号Vdを対応するデータラインS(i)に供給した後に、当該水平期間の後半T2において、映像データDataが示す階調に対応する表示信号Vdを対応するデータラインS(i)に供給する。
共通電極駆動回路13は、電気泳動表示素子10に設けられた各共通電極L(i)に接続され、タイミングコントローラ14から出力される垂直制御信号Vsや、水平制御信号Hsとしての第1ゲートクロック信号Hs1及び第2ゲートクロック信号Hs2に基づいて、図4に示すように、各共通電極L(i)にコモン信号Vcを出力する。
共通電極駆動回路13の主要部における概略構成は、図5に示した走査ドライバ11の主要部における概略構成と大凡同様の構成とすることができる。そして、共通電極駆動回路13は、垂直制御信号Vsに応じて当該フレームでの走査を開始するとともに、第1ゲートクロック信号Hs1及び第2ゲートクロック信号Hs2に応じて、所定の期間だけ第一の電圧レベルVclから第一の電圧レベルよりも電圧レベルの高い第二の電圧レベルVchに切り換えるといったコモン信号Vc出力を、最前段の走査ラインG(1)に対応した共通電極L(1)から順に最後段の走査ラインG(n)に対応した共通電極L(n)まで、共通電極毎に行う。
ここで、コモン信号Vcにおける第一の電圧レベルVclは、図8に示すように、走査信号Vgにおけるゲートオフ電圧Vglと大凡等しい電圧レベルに設定されている。また、第二の電圧レベルVchは、走査信号Vgにおけるゲートオフ電圧Vglとゲートオン電圧Vghとの間の電圧レベルとなるように、かつ、マイクロカプセル104に負極性の最大電圧Vrmnが印加されるときに対応する表示信号Vdにおける電圧レベルVdmnとマイクロカプセル104に正極性の最大電圧Vrmpが印加されるときに対応する表示信号Vdにおける電圧レベルVdmpとの間の大凡中間の電圧レベルとなるように、設定されている。
上述したような電気泳動表示装置1では、各画素電極106での電圧レベルVd’は、理想的には例えば図9(a)、図9(b)のように変移する。ここで、図9(a)は、継続的に黒を表示する場合を示し、図9(b)は、継続的に白を表示する場合を示している。
しかし、図13に示したように、TFTのゲート電極とドレイン電極との間、即ち、ゲート電極に接続された走査ラインG(j)とドレイン電極に接続された画素電極106との間に低抵抗Rgdが形成されリークが生じたような場合には、各画素電極106での電圧レベルVd’は、例えば図10(a)、図10(b)のように変移する。ここで、図10(a)は、継続的に黒を表示する場合を示し、図10(b)は、継続的に白を表示する場合を示している。
即ち、本実施の形態では、走査ラインG(j)と当該走査ラインG(j)に対応する画素電極106との間にリークが生じ、表示画素のTFTがオフ状態にされている間に画素電極106での電圧レベルが走査信号Vgにおけるゲートオフ電圧Vglと等しい電圧レベルまで変化しきったとしても、表示画素のTFTがオフ状態にされている間は共通電極L(j)の電圧レベルがゲートオフ電圧Vglと等しい電圧レベルに設定されているため、画素電極106と共通電極L(j)との間に印加される電圧の極性が反転することはない(マイクロカプセル104への印加電圧Vrの極性が反転することはない)。従って、各表示画素では各マイクロカプセル104内の各粒子の配向状態をTFTがオフ状態にされている間、TFTがオン状態のときに書き込まれた配向状態に維持することができるため、走査ラインG(j)と当該走査ラインG(j)に対応する画素電極106との間に発生するリークにより表示画素での表示階調が変化してしまうことを防止することができる。
なお、上述の実施の形態では、マイクロカプセル104への印加電圧Vrに対するマイクロカプセル104内の帯電されているそれぞれの粒子Pw、Pbの挙動において、互いの配向(泳動)状態によって示される表示色の変化が、図11に示すようなヒステリシス特性を持つ場合、即ち、ヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧と負極方向の立ち上がり電圧とが、例えば0Vで等しい場合について説明したが、図14に示すように、ヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧Vpと負極方向の立ち上がり電圧Vmとは異なっていてもよい。
そして、このような場合には、TFT105にゲートオフ電圧Vglが印加されているときに、ゲートオフ電圧Vglとの差分電圧がヒステリシスの負極方向の立ち上がり電圧Vmとヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧Vpとの間になるコモン信号Vcを共通電極L(j)に印加する構成とすれば、走査ラインG(j)と当該走査ラインG(j)に対応する画素電極106との間にリークが生じ、表示画素のTFTがオフ状態にされている間に画素電極106での電圧レベルが走査信号Vgにおけるゲートオフ電圧Vglと等しい電圧レベルまで変化しきったとしても、表示画素のTFTがオフ状態にされている間は、マイクロカプセル104への印加電圧Vrをヒステリシスの立ち上がり電圧以下に維持することができる。従って、各表示画素では各マイクロカプセル104内の各粒子の配向状態をTFTがオフ状態にされている間、TFTがオン状態のときに書き込まれた配向状態に維持することができるため、走査ラインG(j)と当該走査ラインG(j)に対応する画素電極106との間に発生するリークにより表示画素での表示階調が変化してしまうことを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、各表示画素にスイッチング素子としてn型のTFTを形成した場合について説明したが、スイッチング素子はp型のTFTであってもよい。スイッチング素子にゲートオフ電圧が印加されているときに電圧レベルがゲートオフ電圧と等しいコモン信号を共通電極に印加する構成となっていればよい。
また、上述の実施の形態では、電気泳動粒子として白色粒子と黒色粒子とを用いた白黒表示の場合について説明したが、電気泳動粒子に有色粒子等を用いたカラー表示であってもよい。有色粒子としては、イソインドリノン、黄鉛、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、チタンイエロー、アンチモン等の黄色顔料、キナクリドンレッド、クロムバーミリオン等の赤色顔料、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、アントラキノン系染料、紺青、群青、コバルトブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等を用いることができる。
また、上述の実施の形態では、光学特性にヒステリシスを有する光学媒体として電気泳動粒子が含まれているものについて説明したが、光学特性にヒステリシスを有する光学媒体として強誘電性を有する液晶を用いてもよい。即ち、画素電極と共通電極との間に強誘電性を有する液晶を配置した表示装置にも適用可能である。
電気泳動表示装置の概略全体構成図。 電気泳動表示素子の断面図。 電気泳動表示素子における各表示画素の説明図。 電気泳動表示装置の動作を説明するためのタイミングチャート。 走査ドライバの概略構成図。 走査ドライバにおける保持回路の説明図。 表示信号の説明図であり、(a)は奇数フレーム、(b)は偶数フレーム。 走査信号の電圧レベルとコモン信号の電圧レベルの説明図。 画素電極の理想的な電圧レベル変化の説明図であり、(a)は黒表示を維持する場合、(b)は白表示を維持する場合。 走査ラインと画素電極との間にリークがあるときの画素電極の電圧レベル変化の説明図であり、(a)は黒表示を維持する場合、(b)は白表示を維持する場合。 電気泳動粒子の挙動特性。 従来技術における走査信号の電圧レベルとコモン信号の電圧レベルの説明図。 表示画素の等価回路。 電気泳動粒子の挙動特性。
符号の説明
1:電気泳動表示装置
10:電気泳動表示素子
11:走査ドライバ
12:信号ドライバ
13:共通電極駆動回路
14:タイミングコントローラ
15:電源調整回路
20:映像メモリ
101:アクティブ基板
102:対向基板
104:マイクロカプセル
106:画素電極
G(j):走査ライン
L(j):共通電極
S(i):データライン
Vc:コモン信号
Vd:表示信号
Vg:走査信号
Vgh:ゲートオン電圧
Vgl:ゲートオフ電圧

Claims (12)

  1. スイッチング素子を介してデータラインに接続される画素電極と、
    前記画素電極と対向するように配置される共通電極と、を有し、
    前記画素電極と前記共通電極との間に光学媒体が配置され、前記光学媒体への印加電圧に対して光学特性がヒステリシスを有する表示装置であって、
    走査ラインを介して前記スイッチング素子にゲートオン電圧及びゲートオフ電圧を時分割的に印加する走査手段と、
    前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧が印加されているときに、前記ゲートオフ電圧との差分電圧が前記ヒステリシスの負極方向の立ち上がり電圧と前記ヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧との間になるコモン信号を前記共通電極に印加する共通電極駆動手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記共通電極駆動手段は、前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧が印加されているときに、前記ゲートオフ電圧と等しい電圧レベルのコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記共通電極駆動手段は、前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオン電圧が印加されているときに、電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧との間になるコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 画素行毎に前記走査ラインが形成されるとともに、前記走査ラインに対応するように前記画素行毎に互いに電気的に分離された前記共通電極が形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の表示装置。
  5. 走査ライン毎にゲートオン電圧が印加されるタイミングが異なることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記スイッチング素子を介して前記データラインから前記画素電極に供給される表示信号の電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧との間に設定されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の表示装置。
  7. 前記光学媒体が電気泳動粒子を含むことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の表示装置。
  8. 前記光学媒体が強誘電性を有する液晶であることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の表示装置。
  9. 画素電極と共通電極との間に負に帯電された複数の粒子と正に帯電された複数の粒子とを配置し、前記画素電極にスイッチング素子を介して表示信号を印加する電気泳動表示装置であって、
    走査ラインを介して前記スイッチング素子にゲートオン電圧及びゲートオフ電圧を時分割的に印加する走査手段と、
    前記走査手段により前記スイッチング素子に前記ゲートオフ電圧が印加されているときに、電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と等しいコモン信号を前記共通電極に印加する共通電極駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする電気泳動表示装置。
  10. 画素行毎に前記走査ラインが形成されるとともに、前記走査ラインに対応するように前記画素行毎に互いに電気的に分離された前記共通電極が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の電気泳動表示装置。
  11. スイッチング素子を介してデータラインに接続される画素電極と当該画素電極に対向するように配置される共通電極との間に光学媒体が配置され、前記光学媒体への印加電圧に対して光学特性がヒステリシスを有する表示装置の駆動方法であって、
    前記スイッチング素子にゲートオフ電圧が印加されているときに、前記ゲートオフ電圧との差分電圧が前記ヒステリシスの負極方向の立ち上がり電圧と前記ヒステリシスの正極方向の立ち上がり電圧との間になるコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  12. 画素電極と共通電極との間に負に帯電された複数の粒子と正に帯電された複数の粒子とを配置し、前記画素電極にスイッチング素子を介して表示信号を印加する電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記スイッチング素子にゲートオフ電圧が印加されているときに、電圧レベルが前記ゲートオフ電圧と等しいコモン信号を前記共通電極に印加することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。

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CN110120203A (zh) * 2018-02-06 2019-08-13 三星显示有限公司 驱动液晶显示面板的方法

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