JP2010065771A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】位置検出機構をシャフトに連動させ、小型化を図る。
【解決手段】雄ねじ部17を有するシャフト16と、シャフト16にモータ40の回転を伝達する減速装置と、雄ねじ部17に螺合してシャフト16の正逆回転で進退するナット19と、ナット19に固定されてハウジング11に対して進退する移動筒12と、移動筒12の位置を検出する位置検出機構71とを備えたリニアアクチュエータ10において、位置検出機構71にはシャフト16の回転が減速されて伝達されシャフト16よりも全長の短い位置検出シャフト73を設け、位置検出シャフト73にはストライカ75を進退自在に螺合し、位置検出シャフト73の両端部近傍にストライカ75の両端部の位置を検出する一対の位置検出スイッチ76、77を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動送りねじ式のリニアアクチュエータに関する。
例えば、医療・介護用ベッドの寝床を上下させたり、背部や膝部の寝床を傾斜させたりするのに利用して有効なものに関する。
医療・介護用ベッドにおいては患者の寝食の負担を軽減するために、電動送りねじ式リニアアクチュエータによってベッドの寝床を上下させたり、背部や膝部の寝床を傾斜させたりすることが実施されている。
従来のこの種のリニアアクチュエータとして、送りねじ軸と、送りねじ軸にモータの回転を減速して伝達するウオーム歯車減速装置と、送りねじ軸に螺合して送りねじ軸の回転によって進退するナットと、ナットに固定されて固定筒に対して進退する移動筒とからなるアクチュエータ本体に、送りねじ軸と平行に敷設されたロッドと、ナットの外周に突設されてロッドを駆動する突出部と、ロッドに突設された作動片と、作動片に係合して作動するリミットスイッチとからなる位置検出機構を備えており、移動筒をリミットスイッチにより上限位置および下限位置に自動的に停止させるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、この種のリニアアクチュエータの位置検出機構として、移動筒の上限位置および下限位置を検出するリミットスイッチに加えて、移動途中の位置を検出するポテンショセンサも用いたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−304120号公報 国際公開2007/037214号公報
前記した位置検出機構としてリミットスイッチを用いたリニアアクチュエータにおいては、リミットスイッチの一方を他方側に寄せることができるので、位置検出機構を簡素化することができる。
しかしながら、前記したリニアアクチュエータにおいては、送りねじ軸と平行に位置検出機構のロッドが敷設されるために、リニアアクチュエータの送りねじ軸周りのさらなる小型化が困難であった。
また、前記した位置検出機構としてリミットスイッチとポテンショセンサとを用いたリニアアクチュエータにおいても、その位置検出機構自体が大きくなるために、リニアアクチュエータの小型化が困難であった。
本発明の目的は、移動筒を上限位置および下限位置に自動的かつ確実に停止させることができるとともに、小型化が可能なリニアアクチュエータを提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)ハウジングに連結されたモータと、前記ハウジングに回転自在に支承された第一送りねじ軸と、前記モータの出力軸と前記第一送りねじ軸との間に介設されて前記モータの出力軸の回転を減速して前記第一送りねじ軸に伝達する減速装置と、前記第一送りねじ軸に進退自在に螺合されたナットと、該ナットと一体的に移動するように連結された移動筒と、該移動筒を検出する位置検出機構とを備えたリニアアクチュエータにおいて、
前記位置検出機構は、前記第一送りねじ軸の回転が減速されて伝達されるとともに、前記第一送りねじ軸よりも全長の短い第二送りねじ軸と、該第二送りねじ軸に進退自在に螺合されたストライカと、該ストライカの移動各端部の位置を検出する一対の位置検出スイッチとから構成されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
(2)ハウジングに連結されたモータと、前記ハウジングに回転自在に支承された第一送りねじ軸と、前記モータの出力軸と前記第一送りねじ軸との間に介設されて前記モータの出力軸の回転を減速して前記第一送りねじ軸に伝達する減速装置と、前記第一送りねじ軸に進退自在に螺合されたナットと、該ナットと一体的に移動するように連結された移動筒と、該移動筒を検出する位置検出機構とを備えたリニアアクチュエータにおいて、
前記位置検出機構は、前記第一送りねじ軸の回転が伝達されるとともに、前記第一送りねじ軸のねじピッチよりもピッチが小さく前記第一送りねじ軸よりも全長の短い第二送りねじ軸と、該第二送りねじ軸に進退自在に螺合されたストライカと、該ストライカの移動各端部の位置を検出する一対の位置検出スイッチとから構成されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
(3)前記位置検出機構には、前記第一送りねじ軸の回転数に基づいて前記移動筒の位置を検出するポテンショセンサが設けられ、
前記ポテンショセンサは前記第一送りねじ軸の回転を減速するための減速機構と、該減速機構の回転を出力する出力軸と、該出力軸の回転に追従して抵抗値を可変させるポテンショメータと、備えていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載のリニアアクチュエータ。
(4)前記ポテンショセンサは、前記第二送りねじ軸と並列的に配されていることを特徴とする前記(3)に記載のリニアアクチュエータ。
前記したリニアアクチュエータによれば、移動筒を上限位置および下限位置に自動的かつ確実に停止させることができるとともに、リニアアクチュエータを小型化することができる。
また、位置検出機構としてリミットスイッチとポテンショセンサとを用いたリニアアクチュエータであっても、位置検出機構を小さく構成することができるので、リニアアクチュエータを小型化することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
図1に示されているように、本実施の形態に係るリニアアクチュエータは医療・介護用ベッド(以下、ベッドという。)の背部の寝床を起伏させるためのものとして構成されている。
すなわち、図2および図3に示されているように、リニアアクチュエータ7はハウジング11と、ハウジング11に対して進退する移動筒12とからなるアクチュエータ本体10を備えており、リニアアクチュエータ7の固定端側であるハウジング11がベッド1のフレーム2に枢軸3によって回転自在に枢支され、リニアアクチュエータ7の自由端側である移動筒12の先端が背部の寝床(以下、寝床という。)4を起伏させるためのリンク5に枢軸6によって回転自在に連結されている。
図1(a)に示されているように、リニアアクチュエータ7の移動筒12が短縮した状態で、寝床4は水平に倒伏されており、リニアアクチュエータ7の移動筒12が伸長すると、寝床4は図1(b)に示されているように起立されるようになっている。
図3に示されているように、リニアアクチュエータ7(アクチュエータ本体10)のハウジング11は樹脂が使用されて略円筒形状に形成されており、ハウジング11の一端部(以下、先端部とする。)には、支持筒13の一端部が嵌入されて支持されている。支持筒13は外径がハウジング11の内径と等しい断面円筒形の丸パイプ形状に形成されている。
支持筒13の内周面には雌ねじ部材を回り止めするための回り止め部14が一対、略全長にわたってそれぞれ敷設されており、両回り止め部14、14は軸方向に一定幅一定高さに延在する細長いキー形状にそれぞれ形成されている。
図2に示されているように、支持筒13の先端開口部には外周に鍔部を有する円筒形状に形成されたプラグ部15が嵌入されている。
支持筒13の筒心上には第一送りねじ軸としてのシャフト16が軸架されている。シャフト16の支持筒13に対応する領域の外周には送り用の雄ねじ部17が形成されており、雄ねじ部17には雌ねじ部18が螺合された雌ねじ部材としてのナット19が進退自在に装着されている。
ナット19の基端部の外周部には、キー溝形状に形成された回り止め部20が一対それぞれ形成されており、両回り止め部20、20は支持筒13の内周面の一対の回り止め部14、14に軸方向に摺動自在にそれぞれ嵌合されている。したがって、ナット19は支持筒13に回り止め部14、20によって回り止めされた状態で、軸方向に摺動するようになっている。
ナット19の先端部外周には移動筒12の基端部が嵌入されており、移動筒12はナット19に固定部23によって固定されている。移動筒12は支持筒13よりも長い丸パイプ形状に形成されている。
図2に示されているように、移動筒12の先端部は、支持筒13に嵌着されたプラグ部15から先方に突き出されており、移動筒12の中間部はプラグ部15によって摺動自在に支承されている。
移動筒12の先端部には移動筒12をベッド1のリンク5に連結するための連結具25の基端部26が嵌入されており、連結具25は移動筒12の先端開口部に固定されている。連結具25の先端部には取付孔27が開設されており、枢軸6が取付孔27に挿入されることにより、移動筒12がリンク5に連結されるようになっている。
図3に示されているように、ハウジング11の基端面にはサブハウジング30が当接されている。サブハウジング30は外径がハウジング11の外径と同一でハウジング11と反対側の端面が開口した筒形状に形成されており、その開口部にはハウジング11をベッド1のフレーム2に連結するための連結具32の閉塞部33が被せられている。サブハウジング30および連結具32の閉塞部33はハウジング11に、複数本のビスによって一緒に締結されている。
連結具32の外側端面にはブラケット34が突設されており、ブラケット34には取付孔35が開設されている。枢軸3が取付孔35に挿入されることにより、リニアアクチュエータ7の基端部がフレーム2に連結されるようになっている。
図3に示されているように、サブハウジング30における開口部31と直角の位置にはモータ装着部36が開設されており、モータ装着部36にはモータ40が、回転軸がサブハウジング30の中心線方向と直交するように配されて装着されている。
モータ40の回転軸の一端部はサブハウジング30の内部に挿入されており、回転軸の中間部はモータ装着部36に回転自在に支承されている。
回転軸のサブハウジング30内の挿入部分の外周には、互いに反対向きの捩れを有する一対のウオーム(以下、右捩れウオームおよび左捩れウオームということがある。)42、43がそれぞれ一体的に形成されている。サブハウジング30の両ウオーム42、43にそれぞれ対向する位置であって回転軸の互いに反対側の位置には、一対の支持軸44、45がサブハウジング30の中心線方向と平行にそれぞれ植設されている。
両支持軸44、45には一対のウオームホイール46、47がそれぞれ嵌合されて回転自在に支承されており、両ウオームホイール46、47は両ウオーム42、43にそれぞれ噛合されている。両ウオームホイール46、47には中間ギヤ48、49が軸芯合わせされて一体的にそれぞれ連設されており、両中間ギヤ48、49は同一の駆動ギヤ50にそれぞれ噛合されている。
図3に示されているように、駆動ギヤ50はサブハウジング30からハウジング11にわたって軸架されたサブシャフト52に滑りキー結合されることにより、軸方向に摺動自在で一体的に回転するように結合されている。
このように駆動ギヤ50をサブシャフト52に軸方向に摺動自在で一体的に回転するように結合することにより、サブシャフト52に加わる軸方向(スラスト方向)の荷重(力)が駆動ギヤ50に伝達されるのを防止することができる。
但し、駆動ギヤ50はサブシャフト52に一体成形してもよい。
図3に示されているように、ハウジング11のサブハウジング30に隣接する部分には軸受設置部53が形成されており、軸受設置部53には深溝玉軸受54が設置されている。深溝玉軸受54のインナレースはシャフト16の基端部の外周にカラー55を介して嵌合されており、シャフト16の基端部は深溝玉軸受54によって回転自在に支承されている。
深溝玉軸受54はシャフト16のラジアル荷重だけでなくシャフト16のスラスト荷重も支承し得るようにサイズが大きめに設定されており、軸受設置部53は深溝玉軸受54のアウタレースの外周面を摺動させる構造に構成されている。
このようにシャフト16を回転自在に支承するラジアル転がり軸受をサイズが大きめの深溝玉軸受54によって構成し、外周面で摺動し得るように設定することにより、シャフト16のスラスト荷重を支承するスラスト軸受を省略することができる。
ハウジング11における軸受設置部53に隣接する部位には、ワンウエイクラッチ設置部56が軸受設置部53と連続して形成されており、ワンウエイクラッチ設置部56にはワンウエイ機構としてのワンウエイクラッチ57が設置されている。
ワンウエイクラッチ57は、互いに対になるアウタレース58およびインナレース59と、アウタレース58とカラー55の一端部に形成されたインナレース59との間に転動自在に挟設された複数本のローラ60とを備えており、ローラ60がアウタレース58の内周面とインナレース59の外周面とに楔状に噛合することにより、シャフト16の一方向の回転時にアウタレース58とシャフト16とを連結するように構成されている。
ワンウエイクラッチ57のアウタレース58は深溝玉軸受54のアウタレースのみに接している。
ハウジング11におけるサブハウジング30と隣接する部位には、ブレーキプレート設置部61が形成されており、ブレーキプレート設置部61にはベースプレート62が設置されている。
ベースプレート62は略円形リング形状に形成されており、サブシャフト52の外周に嵌合されている。ベースプレート62はサブハウジング30側の端面に突設された一対の係合部がサブハウジング30の対向面の係合穴にそれぞれ係合されることにより、回り止めされている。
ブレーキプレート63はベースプレート62よりも小径の略円形リング形状に形成されている。ブレーキプレート63はワンウエイクラッチ57のアウタレース58に回り止めされて嵌合されており、ブレーキプレート63とベースプレート62との合わせ面によって制動面が構成されている。
図3に示されているように、ハウジング11のシャフト16基端部脇には位置検出機構設置部70が構成されており、位置検出機構設置部70内には位置検出機構71が設置されている。
位置検出機構71はハウジング11の内側に固定された一対のブラケット72A、72Aとブラケット72A、72A間に固定された基板72Bとを備えており、基板72Bは位置検出機構設置部70内に第一送りねじ軸であるシャフト16と平行に固定されている。ブラケット72A、72Aの間には第二送りねじ軸としての位置検出シャフト73が、シャフト16と平行に軸架された状態でその両端が回転自在に支持されている。位置検出シャフト73は全長がシャフト16よりも短く、雄ねじ部74が略全長にわたって形成されており、雄ねじ部74にはストライカ75が進退自在に螺合されている。すなわち、ストライカ75はハウジング11またはブラケット72に回り止めされた状態で摺動自在に案内されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、雄ねじ部74のピッチはシャフト16の雄ネジ部17のピッチと同じに設定されている。
基板72Bのブラケット72A、72A寄りのそれぞれの位置には一対の位置検出スイッチ76、77が、位置検出シャフト73に対向するように固定されており、図4に示されているように、一対の位置検出スイッチ76、77はストライカ75の移動両端部の位置をそれぞれ検出するようになっている。すなわち、位置検出シャフト73の基端側端部に配置された位置検出スイッチ(以下、下限スイッチという)76は、位置検出シャフト73の基端側端部に位置するストライカ75を検出し、位置検出シャフト73の先端側端部に配置された位置検出スイッチ(以下、上限スイッチという)77は、位置検出シャフト73の先端側端部に位置するストライカ75を検出するようになっている。
なお、図示しないが、基板72B上にはストライカ75の位置検出に必要なその他の電気素子が配されている。
図3および図4に示されているように、位置検出機構71は歯車減速装置80を備えており、歯車減速装置80の原動ギヤ81はシャフト16の基端部に固定されている。原動ギヤ81には原動ギヤ81よりも大径すなわち歯数の大きい従動ギヤ82が噛合されており、従動ギヤ82はハウジング11に回転自在に支持されている。従動ギヤ82には第二段原動ギヤ83が一体回転するように固定されており、第二段原動ギヤ83には第二段原動ギヤ83よりも大径すなわち歯数の大きい第二段従動ギヤ84が噛合されている。第二段従動ギヤ84は位置検出シャフト73の基端側端部に固定されている。
シャフト16の回転は、原動ギヤ81→従動ギヤ82→第二段原動ギヤ83→第二段従動ギヤ84を経由して減速され、位置検出シャフト73に伝達される。
次に、作用および効果を説明する。
予め、リニアアクチュエータ7(アクチュエータ本体10)はベッド1に図1に示されているように組み付けられる。すなわち、枢軸3がベッド1のフレーム2に挿通されてリニアアクチュエータ7の連結具32に挿通されることにより、リニアアクチュエータ7は枢軸3によってベッド1のフレーム2に回転自在に枢支され、寝床4側の枢軸6がリニアアクチュエータ7の移動筒12側の連結具25に挿通されることにより、リニアアクチュエータ7は寝床4に枢軸6によって回転自在に連結される。
リニアアクチュエータ7がベッド1に組み付けられた後に、操作者が寝床4を起立させるべく正回転側の操作ボタンを押すことにより、図1(a)の状態から、モータ40が正方向に回転運転されると、回転軸の駆動力が一対のウオーム42、43、ウオームホイール46、47、中間ギヤ48、49および駆動ギヤ50を介してサブシャフト52に伝達される。サブシャフト52の正回転はインナレース59を介してシャフト16に伝達される。
このシャフト16の正回転時にはワンウエイ機構が働かず、ワンウエイクラッチ57とシャフト16との連結が解除されるために、シャフト16のみが正回転する。この際には、ワンウエイクラッチ57のアウタレース58に嵌合されたブレーキプレート63とベースプレート62との間の制動力は、起こらない。
シャフト16がモータ40によって正回転されると、ナット19は支持筒13に沿って前進される状態になるために、ナット19に連結された移動筒12は支持筒13から押し出されて行く。この際、ナット19は支持筒13の回り止め部14に沿って摺動する。
なお、回り止め機構はリニアアクチュエータ7がベッド1に取り付けられていない時に移動筒12が回ってしまい、位置検出機構71と移動筒12との位置関係に狂いが出てしまうのを防止するためのものであり、リニアアクチュエータ7がベッド1に取り付いてしまうと、移動筒12がベッド1に固定された状態になるので、不要になる。
移動筒12の前進によって移動筒12の連結具25に連結されたベッド1の寝床4が、図1(b)に示されているように起立されて行く。
他方、シャフト16の正回転は、原動ギヤ81→従動ギヤ82→第二段原動ギヤ83→第二段従動ギヤ84を経由して、位置検出シャフト73に減速されて伝達される。位置検出シャフト73の正回転に伴って、ストライカ75は先端側に向かって前進する。
ストライカ75が上限位置まで前進すると、上限スイッチ77がストライカ75を検出するので、モータ40は自動的に停止される。
モータ40の運転が停止されると、ベッド1の寝床4の荷重(患者の体重等)がナット19へ、ナット19を後退させる方向の力として移動筒12を介して作用する状態になるために、シャフト16には移動筒12すなわち負荷側から逆回転させようとする負荷側逆回転作用力が、ナット19の雌ねじ部18およびシャフト16の送り用雄ねじ部17の作用によって加わる。
この負荷側逆回転作用力はアウタレース58とシャフト16とを連結させるように作用するために、ワンウエイクラッチ57のアウタレース58に嵌合されたブレーキプレート63とベースプレート62との合わせ面によって制動面が形成され、シャフト16は逆回転を阻止される。したがって、リニアアクチュエータ7は寝床4の荷重を持ち上げたままの状態で支持することができる。
その後に、操作者が寝床4を倒伏させるべく逆回転側の操作ボタンを押すことにより、モータ40が逆方向に回転運転されると、回転軸の逆回転駆動力は一対のウオーム42、43、ウオームホイール46、47、中間ギヤ48、49および駆動ギヤ50を介してサブシャフト52に伝達される。サブシャフト52の逆回転はインナレース59を介してシャフト16に伝達される。
シャフト16がモータ40によって逆回転されると、ナット19は支持筒13に沿って後退される状態になるために、ナット19に連結された移動筒12は支持筒13に引き込まれて行く。移動筒12の後退によって移動筒12の連結具25に連結されたベッド1の寝床4が倒されて行く。
この際にはシャフト16が逆回転するために、ワンウエイクラッチ57のアウタレース58とインナレース59とはローラ60によって連結した状態になるが、ブレーキプレート63とベースプレート62との間の制動力は、シャフト16の逆回転力よりも僅かに大きく設定されているため、モータ40はこの制動力と逆回転力との差の分だけ駆動すればよく、クラッチケース58はカラー55に対してワンウエイ機構で連結されていても、モータ40は小さな駆動力でシャフト16のハウジング11に対する逆回転を許容する。
つまり、シャフト16がハウジング11に対して逆回転することにより、ナット19を支持筒13に沿って後退させるので、ナット19に連結された移動筒12を支持筒13に引き込み、移動筒12の連結具25に連結されたベッド1の寝床4を倒して行く。
他方、シャフト16の逆回転は、原動ギヤ81→従動ギヤ82→第二段原動ギヤ83→第二段従動ギヤ84を経由して、位置検出シャフト73に減速されて伝達される。位置検出シャフト73の逆回転に伴って、ストライカ75は基端側に向かって後退する。
ストライカ75が下限位置まで前進すると、下限スイッチ76がストライカ75を検出するので、モータ40は自動的に停止される。
モータ40の運転が停止されると、寝床4の荷重(患者の体重等)はベッド1のフレーム2によって機械的に支持されることにより、移動筒12にはナット19に後退させる方向の力が作用する状態にならないために、負荷側逆回転作用力がシャフト16に作用することはない。
但し、寝床4が倒伏した状態で、負荷側逆回転力がシャフト16に常に加わったとしても、シャフト16の逆回転は前述した作用によって防止されることになる。
本実施の形態によれば、次のような効果を得ることができる。
1) 位置検出機構を、シャフトの回転が減速されて伝達されるとともに、シャフトよりも全長の短い位置検出シャフトと、シャフトに進退自在に螺合されたストライカと、該ストライカの移動各端部の位置を検出する上限スイッチおよび下限スイッチとから構成することにより、位置検出機構を小型化することができるので、アクチュエータ本体(リニアアクチュエータ)を小型化することができる。
2) 支持筒を略円筒形に形成することにより、アクチュエータ本体(リニアアクチュエータ)全体を細くすることができるので、リニアアクチュエータのベッド取り付けの際のレイアウト性を向上させることができる。また、ハウジングや支持筒等の製造を容易化することができる。
3) ストライカの長さを変更することにより、ストロークを変更することができるので、歯車減速装置やプリント配線基板、固定用のブラケット等を共通化することができる。その結果、ストロークのバリエーションを増やす際に、部品点数を最少限に抑えることができ、コストを抑えることができる。
図5は本発明の第二実施形態であるリニアアクチュエータを示す一部切断正面図であり、図6はその位置検出機構を示す模式図である。
本実施形態が前記実施形態と異なる点は、シャフト16の回転数に基づいて移動筒12の位置を検出するポテンショセンサ90が位置検出機構71に設けられている点である。
位置検出機構71の位置検出シャフト73は位置検出機構設置部70内のモータ40寄りに配置されているとともに、歯車減速装置80はモータ40と反対側に配置されており、ポテンショセンサ90は歯車減速装置80の位置検出シャフト73と反対側において位置検出シャフト73と並列に配置されている。
ポテンショセンサ90はシャフト16の回転を減速するための減速機構としての第三段原動ギヤ85および第三段従動ギヤ86を備えており、第三段原動ギヤ85は従動ギヤ82に一体回転するように固定されている。第三段従動ギヤ86には減速機構の回転を出力する出力軸としてのセンサ軸91が一体回転するように固定されており、センサ軸91にはセンサ軸91の回転に追従して抵抗値を可変させるポテンショメータ92が接続されている。
本実施形態によれば、前記実施形態に係るリニアアクチュエータの効果に加えて、シャフト16に歯車減速装置80を介して連動されたポテンショセンサ90により、シャフト16の回転数に基づいて移動筒12の位置を検出することができるという効果が得られる。
図7は本発明の第三実施形態であるリニアアクチュエータの位置検出機構を示す模式図である。
本実施形態が前記第二実施形態と異なる点は、位置検出シャフト73とポテンショセンサ90とが同じ側において並列に配置されている点である。
本実施形態によれば、前記第二実施形態と同様に、シャフト16に歯車減速装置80を介して連動されたポテンショセンサ90により、シャフト16の回転数に基づいて移動筒12の位置を検出することができるという効果が得られる。
図8は本発明の第四実施形態であるリニアアクチュエータの位置検出機構を示す模式図である。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、位置検出機構71Aがシャフト16の雄ねじ部17のピッチよりもピッチが小さい雄ねじ部74Aを有し、かつ、シャフト16よりも全長の短い位置検出シャフト73Aを備えており、歯車減速装置80Aが減速比が「1」の原動ギヤ81Aおよび従動ギヤ82Aを備えており、位置検出シャフト73Aが従動ギヤ82Aに一体回転するように固定されている点、である。
位置検出シャフト73Aにはストライカ75が進退自在に螺合されており、位置検出シャフト73Aの両端部近傍にストライカ75の移動両端部の位置を検出する一対の位置検出スイッチ76、77が配置されている。
本実施形態においては、シャフト16の回転は、原動ギヤ81A→従動ギヤ82A→を経由して、位置検出シャフト73Aに減速されずに伝達されるが、位置検出シャフト73Aの雄ねじ部74Aのピッチがシャフト16のピッチよりも小さく設けられていることにより、ストライカ75の移動量は移動筒12の移動量よりも小さくなるので、前記第一実施形態と同様の作用および効果が得られる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、位置検出スイッチには、リミットスイッチを使用するに限らず、近接スイッチ(磁気センサ)または光センサ等の非接触式スイッチを使用してもよい。
また、前記実施形態においては、寝床の荷重(患者の体重等)をベッドのフレームによって機械的に支持する構造に適用したものを説明したが、本発明に係るブレーキ機構は、寝床の荷重をリニアアクチュエータ側で支持する構造に適用することもできる。
また、前記第一実施形態では、位置検出シャフトの雄ねじ部のピッチをシャフトの雄ネジ部のピッチと同じに設定したものを示したが、これに限らず、位置検出シャフトの雄ねじ部のピッチは、歯車減速装置の減速比とともに任意に設定することができる。
さらに、ポテンショセンサは位置検出シャフトと並列的に配するに限らず、直列的に配するようにしてもよい。
ストライカにフリクションを与え、動作方向切換え時のギヤバックラッシを防ぎ、停止位置精度向上を図ってもよい。
前記実施形態では、ベッドの背部の寝床を起伏させる場合について説明したが、本発明に係るリニアアクチュエータは、ベッドの床面を上下させるように構成してもよい。
また、前記実施の形態においては、リニアアクチュエータが医療・介護用ベッドに使用される場合について説明したが、本発明に係るアクチュエータはこれに限らず、自動車電装品等の用途にも適用することができる。
本発明の一実施の形態であるリニアアクチュエータが使用された医療・介護用ベッドの要部を示す正面図であり、(a)は倒伏状態を、(b)は起立状態を示している。 本発明の一実施の形態であるリニアアクチュエータを示す一部切断正面図である。 位置検出機構設置部を示す正面断面図である。 位置検出機構を示す模式図である。 本発明の第二実施形態であるリニアアクチュエータを示す一部切断正面図である。 位置検出機構を示す模式図である。 本発明の第三実施形態であるリニアアクチュエータの位置検出機構を示す模式図である。 本発明の第四実施形態であるリニアアクチュエータの位置検出機構を示す模式図である。
符号の説明
1…ベッド(医療・介護用ベッド)、2…フレーム、3…枢軸、4…寝床、5…リンク、6…枢軸、7…リニアアクチュエータ、
10…アクチュエータ本体、11…ハウジング、12…移動筒、13…支持筒、14…回り止め部、15…プラグ部、16…シャフト、17…雄ねじ部、18…雌ねじ部、19…ナット、20…回り止め部、23…固定部、25…連結具、26…基端部、27…取付孔、
30…サブハウジング、31…開口部、32…連結具、33…閉塞部、34…ブラケット、35…取付孔、36…モータ装着部、40…モータ、
42、43…ウオーム、44、45…支持軸、46、47…ウオームホイール、48、49…中間ギヤ、50…駆動ギヤ、
52…サブシャフト、53…軸受設置部、54…深溝玉軸受、55…カラー、56…ワンウエイクラッチ設置部、57…ワンウエイクラッチ、58…アウタレース、59…インナレース、60…ローラ、
61…ブレーキプレート設置部、62…ベースプレート、63…ブレーキプレート、
70…位置検出機構設置部、71…位置検出機構、72A…ブラケット、72B…基板、73…位置検出シャフト、74…雄ねじ部、75…ストライカ、76、77…位置検出スイッチ、
80…歯車減速装置、81…原動ギヤ、82…従動ギヤ、83…第二段原動ギヤ、84…第二段従動ギヤ、85…第三段原動ギヤ、86…第三段従動ギヤ、
90…ポテンショセンサ、91…センサ軸、92…ポテンショメータ、
71A…位置検出機構、73A…位置検出シャフト、74A…小ピッチの雄ねじ部、80A…歯車減速装置、81A…原動ギヤ、82A…従動ギヤ。

Claims (4)

  1. ハウジングに連結されたモータと、前記ハウジングに回転自在に支承された第一送りねじ軸と、前記モータの出力軸と前記第一送りねじ軸との間に介設されて前記モータの出力軸の回転を減速して前記第一送りねじ軸に伝達する減速装置と、前記第一送りねじ軸に進退自在に螺合されたナットと、該ナットと一体的に移動するように連結された移動筒と、該移動筒を検出する位置検出機構とを備えたリニアアクチュエータにおいて、
    前記位置検出機構は、前記第一送りねじ軸の回転が減速されて伝達されるとともに、前記第一送りねじ軸よりも全長の短い第二送りねじ軸と、該第二送りねじ軸に進退自在に螺合されたストライカと、該ストライカの移動各端部の位置を検出する一対の位置検出スイッチとから構成されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. ハウジングに連結されたモータと、前記ハウジングに回転自在に支承された第一送りねじ軸と、前記モータの出力軸と前記第一送りねじ軸との間に介設されて前記モータの出力軸の回転を減速して前記第一送りねじ軸に伝達する減速装置と、前記第一送りねじ軸に進退自在に螺合されたナットと、該ナットと一体的に移動するように連結された移動筒と、該移動筒を検出する位置検出機構とを備えたリニアアクチュエータにおいて、
    前記位置検出機構は、前記第一送りねじ軸の回転が伝達されるとともに、前記第一送りねじ軸のねじピッチよりもピッチが小さく前記第一送りねじ軸よりも全長の短い第二送りねじ軸と、該第二送りねじ軸に進退自在に螺合されたストライカと、該ストライカの移動各端部の位置を検出する一対の位置検出スイッチとから構成されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 前記位置検出機構には、前記第一送りねじ軸の回転数に基づいて前記移動筒の位置を検出するポテンショセンサが設けられ、
    前記ポテンショセンサは前記第一送りねじ軸の回転を減速するための減速機構と、該減速機構の回転を出力する出力軸と、該出力軸の回転に追従して抵抗値を可変させるポテンショメータと、備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記ポテンショセンサは、前記第二送りねじ軸と並列的に配されていることを特徴とする請求項3に記載のリニアアクチュエータ。
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