JP2010064903A - 高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法 - Google Patents

高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原料の組成、粒径ごとにそれぞれ対応して焼成条件や焼成手段を変えることなく、しかも収率の低下なしにシラスバルーンを容易に得ることができるシラスバルーンの製造方法を提供する。
【解決手段】高温含水量3.0質量%以上のシラス原鉱粉末を350〜500℃において、高温含水量1.46〜2.90質量%まで高温乾燥し、次いで内燃式媒体流動床炉を用いて980〜1090℃の温度範囲内で焼成することにより、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50%以上に相当する耐圧強度及び0.80以上の真球度を有する高強度、高真球度シラスバルーンを製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シラスを原料として、高強度、高真球度の微細ガラス質中空球、すなわちガラスバルーンを製造する方法に関するものである。
軽量フィラーの中で、ガラス質微小中空球、例えばシラスバルーンは、軽量で耐熱性である上、等方性を示すため、マトリックス材料に異方性を与えず、耐衝撃性を付与することができ、流動性やハンドリング性にも優れているため、セメント系建築材料、紙粘土、プラスチックのフィラーとして多用されている(非特許文献1参照)。
このガラス質微小中空球の代表的なものであるシラスバルーンは、ガラス質火山噴出堆積物のシラスを焼成発泡させたものであるが、原料が容易に入手でき、比較的簡単に発泡できるため、開発されて以来、その製造方法が多数提案されている。
このシラスバルーンの製造方法としては、最初、電気炉やロータリーキルンを用いて焼成する方法が行われ、例えばシラスを分級して微粒区分を分離し、これを電気炉や外熱式ロータリーキルンにより800〜1200℃で10秒〜10分間熱処理したのち、水中における比重分離(以下、浮水分離と称す)又は空気分級することによる微細中空ガラス球状体の製造方法(特許文献1参照)が知られている。
その後、高温流動層を用いて発泡物質を製造する方法が開発され(特許文献2参照)、これを利用した内燃式熱媒体流動床炉を用いたガラス質微小中空球の製造方法が主流を占めるようになり、これまでに、火山ガラス質堆積物の微粒子と、この微粒子の親水性を減少させる親水性減少剤との混合物を流動層式加熱炉を用いて900〜1200℃で熱処理する微粒中空ガラス球状体の製造方法(特許文献3参照)、平均粒径20μm以下であって、40μm以上の粒分を25%以上48%以下含む火山ガラス原料を内燃式流動床炉で発泡させて得られる中空ガラス球状体を含む気流を、直列に連結した複数のサイクロンに供給してタッピングかさ密度0.25g/cm3以下、平均粒径20μm以下の中空ガラス球状体及び平均粒径の異なる2種類以上の中空ガラス球状体を連続的に製造する方法(特許文献4参照)、内燃式流動床炉内のセラミックスボールを用い、このセラミックスボールに燃料ガスと空気との混合ガスを供給し、この燃料ガスの燃焼熱でセラミックスボールを900℃以上まで昇温し、設定温度±3℃以内で温度制御を行うと同時に微粒中空ガラス球状体の原料粉体を前記混合ガスに随伴させて供給することにより微粒中空ガラス球状体を製造する方法(特許文献5参照)、天然軽石を内燃式熱媒体流動床炉の排気側から流動床に供給し、900〜1100℃で焼成し、ゆるみ見掛比重0.18〜0.31の焼成発泡軽石の連続的製造方法(特許文献6参照)などがこれまでに提案されている。
「工業材料」、日刊工業新聞社発行、第42巻、1994年、p.102−111 特公昭48−17645号公報(特許請求の範囲その他) 特公昭51−22922号公報(特許請求の範囲その他) 特公平7−24299号公報(特許請求の範囲その他) 特開2002−338280号公報(特許請求の範囲その他) 特開平11−11960号公報(特許請求の範囲その他) 特開2004−91283号公報(特許請求の範囲その他)
従来のシラスバルーンは、真球度が0.8未満と低く、等方性を欠く上、耐圧強度すなわち8MPaで1分間の静水圧浮揚度が41%以下と低いため、化粧料添加物や紙粘土、プラスチックのフィラーとして用いる場合、流動性や耐圧性が不十分で、その利用分野が制限されるのを免れなかった。
そして、シラス原鉱からシラスバルーンを製造する場合に、高強度、高真球度の製品を得ようとすれば、原料の粒径ごとに焼成条件を厳格に制御しなければならないという煩わしさがある上に、収率が著しく低下するという不利を免れなかった。
本発明は、原料の組成、粒径ごとにそれぞれ対応して焼成条件や焼成手段を変えることなく、しかも収率の低下なしにシラスバルーンを容易に得ることができるシラスバルーンの製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
本発明方法においては、原料として、シラスとして知られている火山噴出物堆積物が用いられるが、このシラスの主成分は火山ガラスであり、さらに微量の水分が含まれている。そして、このシラス粒子を急速に加熱すると、軟らかくなったガラス粒子内でその水分がガス化して発泡し、微細中空球すなわちガラスバルーンを形成する。したがって、シラス中の水分の量がシラスバルーンの品質を左右する大きなファクターとなってくる。
ところで、シラスの水分は、低温含水量と高温含水量の和とした水分は通常4.5〜15.0質量%の範囲内である。高温含水量で比較すると、その産出地や噴出年代により高温含水量が3.0質量%未満の比較的少ない水分のものと、3.0質量%以上の比較的多い水分のものに大別される。
本発明者らは、耐圧強度が大きく、真球度の良好なシラスバルーンを収率よく製造する方法を開発するために種々研究を重ねた結果、上記の比較的水分の多いシラスについては、350〜500℃において高温含水量1.46〜2.90質量%まで高温乾燥したのち、980〜1090℃において焼成することにより、また上記の比較的水分の少ないシラスについては、350〜500℃において、高温含水量0.90〜2.45質量%まで高温乾燥したのち、980〜1130℃において焼成することにより、高耐圧強度で良好な真球度のシラスバルーンを収率よく得られることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
ここで、高温含水量とは、低温含水量に対応する含水量であり、熱重量分析において昇温速度10℃/分で、室温から200℃までに蒸散する脱水量を低温含水量とし、同じく200℃から800℃までに蒸散する脱水量を高温含水量としたものである。そして、シラスバルーンの発泡に際しては、低温含水量はほとんど寄与せず、高温含水量が大きく寄与することを見出した。
すなわち、本発明は、高温含水量3.0質量%以上のシラス原鉱粉末を350〜500℃において、高温含水量1.46〜2.90質量%まで高温乾燥し、次いで内燃式媒体流動床炉を用いて980〜1090℃の温度範囲内で焼成することを特徴とする、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50%以上に相当する耐圧強度及び0.80以上の真球度を有する高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法、及び高温含水量3.0質量%未満のシラス原鉱粉末を350〜500℃において、高温含水量0.90〜2.45質量%まで高温乾燥し、次いで内燃式媒体流動床炉を用いて980〜1130℃の温度範囲内で焼成することを特徴とする、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50%以上に相当する耐圧強度及び0.80以上の真球度を有する高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法を提供するものである。
ここで、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率(%)とは、VSI研究会発行「新時代を築く火山噴出物」のVSI研究会規格に記載されているシラスバルーンの耐圧強度を示すファクターであって、シラスバルーンの耐圧強度を表わす実用化されている規格として唯一のものである。以下の方法により測定されるものである。
内径20.0±0.5mm、高さ70.0±0.5mm、透明プラスチックパイプの上下に、JIS Z 8801の呼び寸法32μm網ふるいを当接して形成された試料容器に、所定量の試料を装入し、これを試料容器の1.2倍以上の有効高さを有する水を満たした耐圧容器中に沈める。
次いで、耐圧容器を密閉し、1分間以上かけて、その内部圧力を8MPaまで昇圧し、そのまま1分間以上保持したのち、耐圧容器を開放し、試料容器を取り出す。次に試料容器の内容物すべてを浮沈分離器に移し、浮揚物と沈降物が完全に分離した後、浮揚物を、るつぼ形ガラスろ過器に流し入れ、吸引ろ過する。次いで、このるつぼ形ガラスろ過器を105±2℃で8時間以上乾燥する。この操作を2回繰り返す。それぞれについて次の式に従って、静水圧浮揚率H(質量%)を求め、2回の測定値を平均して8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率とする。
H=[(m1−m0)/S]×100
ただし、m1は、ガラスろ過器及び水中浮揚試料の全質量(g)、m0は空のガラスろ過器の質量(g)、Sは試料の質量である。
本発明方法においては、シラス原鉱粉末を、例えばジェットミルを用いて粉砕して粉末とし、そのまま原料として用いる。従来の方法においては、前述したように、目的とする製品の品質に応じて粒度調整を行い、それぞれに対応した処理条件で処理する必要があったが、本発明方法においては、そのような粒度調整は必ずしも行う必要はない。
しかし、所望ならば、ふるい分け、空気分級などによって粒度調整してもよい。
本発明方法においては、上記のシラス原鉱粉末を、先ず350〜500℃という比較的高温に加熱することによって乾燥する。この際の乾燥条件は、シラス原鉱粉末中に含まれる水分の割合によって変える必要がある。すなわち、シラス原鉱粉末中の高温含水量が3.0質量%以上の場合には、高温含水量が1.46〜2.90質量%になるまで行い、シラス原鉱粉末中の高温含水量が3.0質量%未満の場合には、高温含水量が0.90〜2.45質量%になるまで行う。高温含水量がこの範囲よりも低くなってもまた高くなっても焼成後に得られるシラスバルーンの耐圧強度は著しく低下する。
乾燥後の好ましい高温含水量は、シラス原鉱の高温含水量が3.0質量%以上の場合、1.6〜2.7質量%、特に1.95〜2.15質量%であり、シラス原鉱の高温含水量が3.0質量%未満の場合、1.3〜2.4質量%、特に1.80〜2.38質量%である。
この高温乾燥に要する時間は、乾燥温度が高いほど、また原料鉱物粉末の粒径が小さいほど短くなるので、できるたけ細かく粉砕したものを、できるだけ高温で乾燥するのが有利である。
したがって、シラス原鉱粉末を平均粒径20〜100μmまで粉砕し、400〜500℃の温度で乾燥する。このような条件における乾燥時間は、だいたい20分間〜1時間の範囲である。
上記の高温乾燥は、電気炉、熱風乾燥炉などを用いて行われる。
このようにして高温乾燥したシラス原鉱粉末は、そのまま若しくは所望に応じ、ふるい分け、空気分級により粒径7〜210μm、好ましくは10〜150μmの画分として捕集し、後続の焼成工程に送る。
本発明方法においては、シラス原鉱の高温含水量が3.0質量%以上の場合には高温乾燥により高温含水量1.46〜2.90質量%に調整したシラス原鉱粉末を980〜1090℃の温度範囲で、また、シラス原鉱の高温含水量が3.0質量%未満の場合には高温含水量0.90〜2.45質量%に調整したシラス原鉱粉末を980〜1130℃の温度範囲でそれぞれ焼成する。
980℃よりも低い温度では発泡が十分に行われないため収率が低下するし、また、前述2者における温度範囲を超える高い温度では、過発泡により耐圧強度の低いシラスバルーンが生成し易くなり,所望の高強度シラスバルーンを得ることができない。1130℃より高温にすると、シラス原料鉱物粉末を大量に供給した場合、炉内で融着し易くなり反応装置内での閉塞の原因となるので、大量生産を行うことができない。
次に、添付図面により本発明方法における焼成工程の1例を説明する。
図1は、内燃式媒体流動床炉を用いて焼成を行う場合の略解説明図であり、高温乾燥された原料鉱物粉末は、導入口1より供給され、流動床炉2より排出管3を通って排出される排ガスと混合され、管路4、逆サイクロン5及び大容量サイクロン6を経由してスクリューフィーダ7に送られる。次いで、スクリューフィーダ7により原料供給管8に供給された原料鉱物粉末は、コンプレッサ9から送られる空気と原料供給管8に設けられた燃料ガス導入口10から導入される燃料ガスと混合され、流動床炉2の下部に圧入される。この際、大容量サイクロン6で分離された細粒画分は、排ガスと共に吸引ブロア11により吸引され、管路12を経て小容量サイクロン13により分離回収される。
上記の内燃式媒体流動床炉2は、縦長円筒体14とその内部を上部の流動層形成部と下部の風箱部に区画する分散板15と上部の区画に装填された熱媒体から構成されている。縦長円筒体14は、ステンレス鋼のような耐食性、耐熱性材料で作られ、そのサイズは、通常、内径50〜1000mm、高さ1〜10mの範囲内で選ばれるが、特に制限はない。
分散板としては、耐食、耐熱性の金属、例えばステンレス鋼の厚さ2〜8mmの板に、直径1.5〜5mmの孔を開孔比2〜5%の割合で穿孔した多孔板が用いられている。熱媒体としては、直径1.5〜3.5mmの耐熱性セラミックボール例えばムライト製ボールが用いられる。また、シラスに含まれる粒径1mm以上の重鉱物も熱媒体として用いることができる。
この流動床炉の温度は、上記のコンプレッサ9から圧送される空気と燃料ガスの混合物の供給量及び燃料ガスと空気との混合割合を調節することにより950〜1130℃の範囲内に制御する。内燃式媒体流動床炉2で生成したシラスバルーンは排出管3を通って中空球分離用サイクロン16に送られ回収される。
また、本発明方法においては、流動床の静止層高を50〜300mm、ガス流量30〜80Nm3/時の条件下で、かつ原料鉱物粉末の供給量5〜40kg/hrで操作するのが好ましい。
本発明によると、上記のようにして、平均粒径10〜300μmの90質量%以上すなわちほとんどが単泡構造を有する高強度、高真球度のシラスバルーンが得られる。
一般に多泡構造のシラスバルーンは、強度が低いと考えられているが、本発明方法により得られるシラスバルーンは、多泡構造であっても、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50%以上に相当する高い耐圧強度を示す。
また、シラスバルーンの製造に際しては、高強度、高真球度の製品を得ようとすれば、収率が著しく低下するのを免れないが、本発明方法によると8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率が50%以上、真球度が0.80以上という高強度、高真球度の製品を原料鉱物粉末の質量に基づき、28%以上、場合によっては50%以上という高い収率で得ることができる。
次に、実施例により本発明を実施するための最良の形態を説明するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。
参考例1
宮崎県えびの市加久藤産シラス粉末(高温含水量4.16質量%、平均粒径62.2μm)を、電気炉により350〜450℃の温度で高温乾燥したのち、ジェットミルで粉砕することにより、1.25質量%ないし3.19質量%の範囲の異なった高温含水量をもつシラス粉末サンプルを調製した。
次に、これらのサンプルを図1に示すシステムにおいて粒径1.7〜2.8mmのムライト破砕物3.2kgを熱媒体として用い、熱媒体の静止層高164mm、原料供給量8.3kg/時、ガス流量50Nm3/時の条件下で焼成温度を1050℃において30分間連続焼成し、シラスバルーンを製造した。
得られたシラスバルーンの8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率(%)を測定し、シラス乾燥粉末の高温含水量(質量%)と静水圧浮揚率(%)との関係をグラフとして図2(△印)に示す。
この図より分かるように、高温含水量1.46質量%と2.90質量%の範囲内で静水圧浮揚率50%以上の高強度シラスバルーンが得られる。
参考例2
鹿児島県曽於郡大崎町産シラス粉末(高温含水量2.65質量%、平均粒径290.0μm)を、400℃において高温熱風乾燥したのち、サイクロンにより気流分級して高温含水量0.75質量%ないし2.50質量%のシラス乾燥粉末を調製した。
次に、これらのシラス乾燥粉末を参考例1と同様に処理してシラスバルーンを製造し、
得られたシラスバルーンについて8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率(%)を測定し、シラス乾燥粉末の高温含水量(質量%)と静水圧浮揚率(%)との関係をグラフとして図2(○印)に示す。
この図より分かるように、高温含水量0.90質量%と2.45質量%との範囲内で静水圧浮揚率50%以上の高強度シラスバルーンが得られる。
参考例3
参考例1で得た高温含水量1.96質量%のシラス乾燥粉末を用い、焼成温度を950〜1150℃までの範囲で変える以外は、参考例1と同じ条件で焼成し、シラスバルーンを製造した。
得られたシラスバルーンの8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率(%)を測定し、焼成温度と静水圧浮揚率(%)との関係をグラフとして図3(△印)に示す。
この図より分かるように、高温含水量3.0重量%以上のシラス原料粉末(高温含水量4.16質量%)を用いた場合、焼成温度985〜1086℃の範囲内で静水圧浮揚率50%以上の高強度シラスバルーンが得られる。
参考例4
参考例2で得た高温含水量1.79質量%のシラス乾燥粉末を用い、参考例3と同様にして焼成温度を変えてシラスバルーンを製造した。
得られたシラスバルーンの8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率(%)を測定し、焼成温度と静水圧浮揚率(%)との関係をグラフとして図3(○印)に示す。
この図より分かるように、高温含水量3.0重量%未満のシラス原料粉末(高温含水量2.65質量%)を用いた場合、焼成温度985〜1127℃の範囲内で静水圧浮揚率50%以上の高強度シラスバルーンが得られる。
装置としては、図1に示す装置を用い、シラス原料としては、宮崎県えびの市加久藤産シラス(高温含水量4.16質量%、平均粒径62.2μm)を用いてシラスバルーンを製造した。
すなわち、シラス原料鉱物粉末を、電気炉で350℃にて1時間加熱したのち、乾燥物をジェットミルで粉砕して、平均粒径26.4μm、高温含水量2.64質量%のシラス原料を調製した。
このシラス原料は、図1の導入口1から原料供給部に送入した。この原料供給部は、後出の内燃式媒体流動床炉2から排出された排ガスが送られる排出管3と導入口1と、中空球分離用サイクロン16によりガラス質中空球と分離された排ガスとシラス原料との混合物を原料分画帯域へ供給する管路4から構成されている。
この原料供給部を通過したシラス原料と排ガス(中空球分離用サイクロン16から排出)との混合物は、逆サイクロン5で粗粒画分が除去され、原料分画帯域に送られ、気流中で乾燥されながら分級され、粒径7〜210μmの範囲の中粒画分のみが、大容量サイクロン6により回収される。その原料がスクリューフィーダ7及び原料供給管8を介して流動床炉の下部へ送られ、コンプレッサ9により供給される空気と燃料ガスとの混合ガスで圧送された。
内燃式媒体流動床炉2は、耐熱ステンレス鋼製の縦長円筒体14(内径129mm、高さ1.8m)とその内部を上部の流動層形成部と下部の風箱部に区画する分散板15と上部の区画に装填された熱媒体から構成されている。
分散板15としては、厚さ4mmのステンレス鋼板に、直径1.7mmの孔を開孔比2.9%の割合で穿孔した多孔板を用いた。熱媒体としては、伊藤忠セラテック製の粒径1.7〜2.8mmのムライト破砕物3.2kgを用いた。
この流動床炉の温度は、上記のコンプレッサ9から圧送される空気と燃料ガスの混合物の供給量及び燃料ガスと空気との混合割合を調節することにより1025℃±5℃で温度制御した。流動床の静止層高を164mmで、スクリューフィーダ7のシラス原料供給量9.3kg/hrで操作した。
シラス原料粉末は、内燃式媒体流動床炉2を経て発泡しシラスバルーンとなり、排気ガスに搬送されてシラスバルーン分離用サイクロン16で排気ガスと分離した。回収したシラスバルーンを浮水分離して得られた高強度シラスバルーンの収率は37.8%であり、平均粒径50.2μm、ゆるみ見掛比重0.60、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率は63.0%であった。ゆるみ見掛比重は、ホソカワミクロン製パウダーテスタPT−E型を用いて、専用の金属製カップ(内容積100ml)に専用の振動ふるいを通して20〜30秒で試験粉体を堆積させて、比重を測定した。
このようにして得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真(日本電子製JSM−840使用、加速電圧15kV、二次電子像)を図4に示す。その真球度は0.87であった。真球度は、電子顕微鏡倍率150倍の写真を撮影し、最大径MDと、これに直行する径BDの比(BD/MD)で表され、真球度が1に近いほど真球に近くなる。本実施例では測定数20個の平均値を真球度の数値とした。
また、このものの粒子断面の電子顕微鏡写真を図5に示す。粒子断面から、高強度シラスバルーンのほとんどが単泡状バルーンからなることが分かる。断面観察は、シラスバルーンを冷間埋込エポキシ系樹脂に分散して24時間室温で硬化させ、320番の耐水研磨紙で粗研磨後、2400番の耐水研磨紙で精密研磨して、乾燥後、金蒸着したものを電子顕微鏡で観察した。
図1に示すシステムに従い、シラスバルーンを製造した。シラス原料粉末としては、実施例1と同じものを用いた。シラス原料を導入口1から原料供給部に送った。この原料供給部は、後出の内燃式媒体流動床炉2から排出された排ガスが送られる排出管3と導入口1と、シラスバルーン分離用サイクロン16によりシラスバルーンと分離された排ガスとシラス原料との混合物を原料分画帯域へ供給する管路4から構成されている。
この原料供給部を通過したシラス原料と排ガス(シラスバルーン分離用サイクロン16から排出)との混合物は、逆サイクロン5で粗粒画分が除去され、原料分画帯域に送られ、気流中で乾燥されながら分級され、粒径7〜210μmの範囲の中粒画分のみが、大容量サイクロン6により回収される。その原料がスクリューフィーダ7及び原料供給管8を介して流動床炉の下部へ、コンプレッサ9により供給される空気と燃料ガスとの混合ガスによって圧送された。他の焼成条件は、実施例1と同様にして行った。ただし、スクリューフィーダ7の原料供給量を9.1kg/時に変えて、内燃式媒体流動床炉2の温度を1050℃±5℃で温度制御した。図1のシラスバルーン分離用サイクロン16で回収したシラスバルーンを浮水分離して得られた単泡中空球構造を有する高強度シラスバルーンの収率は54.3%であり、平均粒径は50.0μm、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率は55.3%であった。このようにして得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真を図6に示す。このものの真球度は0.90であった。また、このものの粒子断面の電子顕微鏡写真を図7に示す。粒子断面から、高強度シラスバルーンのほとんどが単泡状バルーンからなることが分かる。
実施例1で用いたのと同じシラス原料粉末を、400℃の電気炉で1時間高温乾燥したのち、ジェットミルで粉砕し、平均粒径27.9μm、高温含水量2.05質量%の原料シラスを調製した。
次いで、このシラスを用い、原料供給量を9.2kg/時に変えた以外は、実施例1と同じ条件下で30分間連続焼成することにより、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率62.2%、真球度0.91、平均粒径48.0μmの単泡及び多泡構造を有するシラスバルーンを28.8%の収率で得た。このようにして得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真を図8に、また粒子断面の電子顕微鏡写真を図9に示す。
実施例1で用いたのと同じシラス原料粉末を、450℃の電気炉で1時間高温乾燥したのち、ジェットミルで粉砕し、平均粒径28.4μm、高温含水量1.96質量%の原料シラスを調製した。
次いで、このシラスを用い、原料供給量を20.0kg/時に変えた以外は、実施例1と同じ条件下で30分間連続焼成することにより、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率62.0%、真球度0.90、平均粒径51.3μmのほとんど単泡構造からなるシラスバルーンを32.7%の収率で得た。このようにして得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真を図10に、また粒子断面の電子顕微鏡写真を図11に示す。
実施例1で用いたのと同じシラス原料粉末を、ジェットミルで粉砕したのち、350℃の電気炉で1時間高温乾燥し、平均粒径32.2μm、高温含水量1.72質量%の原料シラスを調製した。
次いで、このシラスを用い、原料供給量を6.1kg/時、焼成温度を1100℃±5℃に変えた以外は、実施例1と同じ条件下で焼成することにより、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50.0%、真球度0.96、平均粒径64.1μmのほとんど単泡構造からなるシラスバルーンを36.8%の収率で得た。このようにして得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真を図12に、また粒子断面の電子顕微鏡写真を図13に示す。
参考例2で用いたのと同じシラス原料粉末を、400℃の高温熱風で乾燥したのち、サイクロンによる空気分級で分級することにより、平均粒径56.9μm、高温含水量1.79質量%の原料シラスを調製した。
次いで、このシラスを用い、原料供給量を9.0kg/時、熱媒体量を3.1kg、熱媒体の静止層高を160mm、焼成温度を1000℃±5℃に変えた以外は、実施例1と同じ条件下で焼成することにより、ほとんどが多泡構造を有する、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率54.0%、真球度0.81、平均粒径101.8μmの高強度、高真球度シラスバルーンを33.2%の収率で得た。このものの電子顕微鏡写真を図14に、また粒子断面の電子顕微鏡写真を図15に示す。
比較例
実施例1で用いたのと同じシラス原料粉末を高温乾燥せず、単に振動ミルで粉砕後、粒径30μm以上のものを除いて原料として用いた。このものの平均粒径は17.0μm、高温含水量は4.16質量%であった。
このものを、原料供給量7.3kg/時、熱媒体量2.8kg、熱媒体の静止層高143mm、焼成温度900℃±5℃の条件下で焼成した。このようにして得られたシラスバルーンは、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率25.3%、真球度0.78、平均粒径55.7μmをもち、ほとんど多泡構造からなっていた。このようにして得たシラスバルーンの電子顕微鏡写真を図16に、また粒子断面の電子顕微鏡写真を図17に示す。
本発明方法は、軽量フィラー材料として好適な高強度、高真球度のシラスバルーンの製造方法として利用することができる。
内燃式媒体流動床炉を用いて焼成を行う場合の略解説明図。 参考例1及び参考例2で得たシラス乾燥粉末の高温含水量(質量%)と静水圧浮揚率(%)との関係を示すグラフ。 参考例3及び参考例4で得たシラスバルーンの焼成温度(℃)と静水圧浮揚率(%)との関係を示すグラフ。 実施例1で得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 実施例1で得た高強度、高真球度シラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。 実施例2で得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 実施例2で得た高強度、高真球度シラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。 実施例3で得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 実施例3で得た高強度、高真球度シラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。 実施例4で得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 実施例4で得た高強度、高真球度シラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。 実施例5で得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 実施例5で得た高強度、高真球度シラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。 実施例6で得た高強度、高真球度シラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 実施例6で得た高強度、高真球度シラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。 比較例で得たシラスバルーンの電子顕微鏡写真図。 比較例で得たシラスバルーンの粒子断面の電子顕微鏡写真図。
符号の説明
1 導入口
2 流動床炉
3 排出管
4,12 管路
5 逆サイクロン
6 大容量サイクロン
7 スクリューフィーダ
8 原料供給管
9 コンプレッサ
10 燃料ガス導入口
11 吸引ブロア
13 小容量サイクロン
14 縦長円筒体
15 分散板
16 中空球分離用サイクロン

Claims (4)

  1. 高温含水量3.0質量%以上のシラス原鉱粉末を350〜500℃において、高温含水量1.46〜2.90質量%まで高温乾燥し、次いで内燃式媒体流動床炉を用いて980〜1090℃の温度範囲内で焼成することを特徴とする、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50%以上に相当する耐圧強度及び0.80以上の真球度を有する高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法。
  2. 高温含水量3.0質量%未満のシラス原鉱粉末を350〜500℃において、高温含水量0.90〜2.45質量%まで高温乾燥し、次いで内燃式媒体流動床炉を用いて980〜1130℃の温度範囲内で焼成することを特徴とする、8MPaで1分間の静水加圧後の静水圧浮揚率50%以上に相当する耐圧強度及び0.80以上の真球度を有する高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法。
  3. 得られる高強度シラスバルーンの90質量%以上が単泡状バルーンである請求項1記載の高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法。
  4. 真球度0.85以上の高強度シラスバルーンを得る請求項1又は2記載の高強度、高真球度シラスバルーンの製造方法。
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