JP2010064712A - ケーブル式駆動力伝達機構 - Google Patents

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智康 酒井
Hiroyuki Kawazu
裕之 河津
Yasuto Hayashi
靖人 林
Keiichi Shino
圭一 篠
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Abstract

【課題】ハウジング内の駆動部材がワイヤ脱着位置にあるとき、インナーワイヤの一端部に固着されたケーブルエンドピンの駆動部材に対する脱着が許容される構成として、ケーブルエンドピンを駆動部材にハウジング外から装着可能とし、生産性を改善すること。
【解決手段】イコライザ50(駆動部材)には、ケーブルエンドピン13をハウジング30外からの操作によって脱着可能なエンドピン取付孔51b,52bが形成されているとともに、ケーブルエンドピン13のエンドピン取付孔51b,52bへの脱着を規制または許容する板ばね81が固着されている。板ばね81は、ワイヤ脱着位置にあるとき、ハウジング30に設けた押動部31e,31fに係合していて弾性変形した状態に保持され、ケーブルエンドピン13のエンドピン取付孔51b,52bへの脱着を許容している。
【選択図】 図20

Description

本発明は、ケーブル式駆動力伝達機構に関し、特に、電動アクチュエータと作動部材との間にケーブルが装着されていて、前記電動アクチュエータの駆動力が前記ケーブルを介して前記作動部材に伝達されるように構成されているケーブル式駆動力伝達機構に関する。
この種のケーブル式駆動力伝達機構は、例えば、下記特許文献1に記載されている自動車用電動パーキングブレーキ装置において採用されていて、前記電動アクチュエータが、支持体(車体)に組付けられるハウジングと、このハウジングに組付けられる電気モータと、前記ハウジング内に組付けられて前記電気モータの回転駆動力を直線的な駆動力に変換する変換機構と、この変換機構により変換された駆動力によって直線的に駆動される駆動部材(イコライザ)を備えている。
また、前記ケーブルが、前記駆動部材(イコライザ)に一端部にて脱着可能に連結されるとともに他端部にて前記作動部材(車輪支持部材に組付けられるパーキングブレーキ装置の作動部材)に連結されるインナーワイヤと、このインナーワイヤの両端部以外の外周を被覆し一端部にて前記ハウジングに設けたアウターチューブ取付部に脱着可能かつ移動不能に組付けられるとともに他端部にて前記作動部材を保持する保持部材に移動不能に組付けられるアウターチューブを備えている。
特開2008−19973号公報
上記した特許文献1に記載されているケーブル式駆動力伝達機構においては、前記インナーワイヤの一端部に、ワイヤ長手方向に対して直交する方向に所定量突出する一対のアーム部を有するケーブルエンドピンが固着され、前記駆動部材(イコライザ)に、前記ケーブルエンドピンを脱着可能なエンドピン取付孔が形成されているとともに、前記ケーブルエンドピンの前記エンドピン取付孔からの離脱を規制する板ばね(クリップ)が脱着可能に組付けられている。このため、インナーワイヤが緩んで、インナーワイヤに引張力が作用しなくなった状態においても、ケーブルエンドピンが駆動部材(イコライザ)のエンドピン取付孔から容易に離脱しないようにすることができる。
しかし、上記した特許文献1に記載されているケーブル式駆動力伝達機構では、前記駆動部材(イコライザ)に板ばね(クリップ)が組付けられている状態で、ケーブルエンドピンを駆動部材(イコライザ)のエンドピン取付孔に組付けること(或いは、ケーブルエンドピンを駆動部材のエンドピン取付孔から取り外すこと)はできない。このため、ケーブルエンドピンを駆動部材(イコライザ)のエンドピン取付孔に組付けるとき(或いは、ケーブルエンドピンを駆動部材(イコライザ)のエンドピン取付孔から取り外すとき)には、前記駆動部材(イコライザ)から板ばね(クリップ)を外しておく必要がある。
したがって、当該ケーブル式駆動力伝達機構の組立に際しては、ケーブルエンドピンを駆動部材(イコライザ)のエンドピン取付孔に組付けた後に、板ばね(クリップ)を駆動部材(イコライザ)に組付け、これらの組付けが完了した後に、ハウジングを閉じて電動アクチュエータの組立を完了する必要がある。また、電動アクチュエータの組立後では、ハウジングとケーブルを一体で取り扱う必要があり、当該機構の生産ラインにおける途中の工程にて、長くて取り扱いが不便なケーブルをハウジングとともに扱う必要があって、生産性が悪い。
一方、当該ケーブル式駆動力伝達機構のケーブル交換に際しては、組立時とは逆の作業を行って、ハウジングを開いた後に、板ばね(クリップ)を駆動部材(イコライザ)から取り外し、その後にケーブルエンドピンを駆動部材(イコライザ)のエンドピン取付孔から取り外して、インナーワイヤとアウターチューブを交換する必要がある。また、インナーワイヤとアウターチューブの交換後には、板ばね(クリップ)を駆動部材(イコライザ)に組付け、これらの完了後に、ハウジングを閉じる必要がある。したがって、ケーブル交換の作業は極めて繁雑である。
本発明は、上記した課題に対処すべくなされたものであり、電動アクチュエータと作動部材との間にケーブルが装着されていて、前記電動アクチュエータの駆動力が前記ケーブルを介して前記作動部材に伝達されるように構成され、前記電動アクチュエータが、支持体に組付けられるハウジングと、このハウジングに組付けられる電気モータと、前記ハウジング内に組付けられて前記電気モータの回転駆動力を直線的な駆動力に変換する変換機構と、この変換機構により変換された駆動力によって直線的に駆動される駆動部材を備え、前記ケーブルが、前記駆動部材に一端部にて脱着可能に連結されるとともに他端部にて前記作動部材に連結されるインナーワイヤと、このインナーワイヤの両端部以外の外周を被覆し一端部にて前記ハウジングに設けたアウターチューブ取付部に脱着可能かつ移動不能に組付けられるとともに他端部にて前記作動部材を保持する保持部材に移動不能に組付けられるアウターチューブを備えているケーブル式駆動力伝達機構において、
前記アウターチューブの一端部は前記アウターチューブ取付部に対して前記ハウジング外からの操作によって脱着可能に構成され、前記インナーワイヤの一端部には、ワイヤ長手方向に対して直交する方向に所定量突出する一対のアーム部を有するケーブルエンドピンが固着され、前記駆動部材には、前記ケーブルエンドピンを前記ハウジング外からの操作によって脱着可能なエンドピン取付孔が形成されているとともに、前記ケーブルエンドピンの前記エンドピン取付孔への脱着を規制または許容する板ばねが固着されていて、前記板ばねは、前記駆動部材が原位置(非作動位置)から作動位置の間にあるとき、前記ハウジングに設けた押動部と係合せず規制状態にあって、前記ケーブルエンドピンの前記エンドピン取付孔への脱着を規制し、前記駆動部材が原位置からワイヤ脱着位置に移動されるとき、前記押動部と係合して同押動部によって規制状態から許容状態に弾性変形され、前記駆動部材がワイヤ脱着位置にあるとき、前記押動部によって許容状態に保持されて、前記ケーブルエンドピンの前記エンドピン取付孔への脱着を許容することに特徴がある。
本発明によるケーブル式駆動力伝達機構においては、駆動部材が原位置から作動位置の間にあるとき、板ばねがハウジングに設けた押動部と係合せず規制状態にあってケーブルエンドピンのエンドピン取付孔への脱着を規制する。このため、インナーワイヤが緩んで、インナーワイヤに引張力が作用しなくなった状態においても、ケーブルエンドピンが駆動部材のエンドピン取付孔から容易に離脱しないようにすることができる。
また、駆動部材が原位置からワイヤ脱着位置に移動されるとき、ハウジングに設けた押動部によって板ばねは規制状態から許容状態に弾性変形され、駆動部材がワイヤ脱着位置にあるとき、板ばねが押動部によって許容状態に保持されて、ケーブルエンドピンのエンドピン取付孔への脱着を許容する。このため、駆動部材がワイヤ脱着位置にあるときには、インナーワイヤの一端部に固着されたケーブルエンドピンを、ハウジング外からの操作によって、駆動部材のエンドピン取付孔へ脱着可能である。また、アウターチューブの一端部は、アウターチューブ取付部に対してハウジング外からの操作によって脱着可能である。
したがって、ハウジング内への各種部品(変換機構、駆動部材等)の組付後において、駆動部材をワイヤ脱着位置に移動させれば、ケーブルにおけるハウジング側端部の組付を該当部分の構成部品のみの組付で行うことが可能であり、当該機構の生産ラインにおいてケーブルは途中工程でハウジングに組付けた状態で取り扱う必要がないため、生産性が極めてよい。
また、本発明の実施に際して、前記ハウジングには、前記駆動部材のワイヤ脱着位置への移動を規制する規制部材が組付けられていて、この規制部材は前記ハウジング外からの操作によって脱着可能であってもよい。この場合において、前記規制部材は前記アウターチューブの一端部に一体的に設けられていることも可能である。
この場合には、インナーワイヤの一端部がケーブルエンドピンにて駆動部材に連結され、かつ、アウターチューブの一端部がハウジングのアウターチューブ取付部に組付けられている状態(組付後の状態)で、駆動部材を原位置からワイヤ脱着位置へ移動しようとしても、規制部材が駆動部材のワイヤ脱着位置への移動を規制する。したがって、上記した組付後の状態で、駆動部材を原位置からワイヤ脱着位置へ移動させるという誤動作・誤操作を、規制部材にて機械的に防止することができる。
(第1実施形態)
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図19は本発明によるケーブル式駆動力伝達機構を車両用電動パーキングブレーキ装置に適用した第1実施形態を示していて、この第1実施形態では、図1に示したように、車体に組付けられる電動アクチュエータEA1と一対のパーキングブレーキ装置PBa,PBbとの間にそれぞれケーブル10,20が装着されていて、電動アクチュエータEA1の駆動力が各ケーブル10,20を介して各パーキングブレーキ装置PBa,PBbに伝達されるように構成されている。
電動アクチュエータEA1は、車体に組付けられるハウジング30と、このハウジング30のハウジング本体31にハウジングサイドメンバ32を介して組付けられる電気モータEMと、ハウジング本体31とハウジングサイドメンバ32によって形成される収容部内に設けられて電気モータEMの出力である回転駆動力を減速して伝達する減速機構A1と、ハウジング本体31とハウジングアッパメンバ(図示省略)によって形成される収容部内(ハウジング30内)に組付けられて減速機構A1を介して伝達される電気モータEMの回転駆動力を直線的な駆動力(直線駆動力)に変換する変換機構B1と、この変換機構B1により変換された直線駆動力によって駆動されるとともに直線駆動力を二つの出力部50A,50Bに分配するイコライザ50を備えている。
また、電動アクチュエータEA1は、両ケーブル10,20におけるインナーワイヤ11,21に作用する引張力を検出可能で電気信号を電気制御装置ECUに出力する張力センサTSを備えるとともに、制動スイッチSW1、解除スイッチSW2、脱着スイッチSW3、復帰スイッチSW4等の操作スイッチと、原位置リミットスイッチLS1、脱着位置リミットスイッチLS2等の位置検出スイッチを備えている。なお、張力センサTSは、後述するねじ軸61に作用する軸力を検出してインナーワイヤ11,21に作用する引張力を検出可能に構成される場合や、インナーワイヤ11,21に組み込まれてインナーワイヤ11,21に作用する引張力を検出可能に構成される場合がある。
電気モータEMは、ハウジング本体31の一側に組付けたハウジングサイドメンバ32に組付けられていて、電気制御装置ECUによって作動を制御されるようになっている。この電気モータEMは、例えば、運転者が制動スイッチSW1を操作することにより正方向に回転駆動され、運転者が解除スイッチSW2を操作することにより逆方向に回転駆動されるようになっている。また、電気モータEMは、脱着位置リミットスイッチLS2がOFFのときに運転者が脱着スイッチSW3を操作することにより逆方向に回転駆動され、原位置リミットスイッチLS1がOFFのときに運転者が復帰スイッチSW4を操作することにより正方向に回転駆動されるようになっている。
原位置リミットスイッチLS1は、図1に示したように、ハウジング本体31内に組付けられていて、イコライザ50がパーキングブレーキ解除位置(図1の実線位置であり、以下においては単に原位置という)にあるときにイコライザ50と接触してONの電気信号を電気制御装置ECUに出力し、イコライザ50が原位置からワイヤ脱着位置(図1の実線位置より設定量左方に移動した位置)に向けて所定量移動したときにイコライザ50と非接触となってOFFの電気信号を電気制御装置ECU2に出力する。
脱着位置リミットスイッチLS2は、図1に示したように、ハウジング本体31内に組付けられていて、イコライザ50がワイヤ脱着位置にあるときにイコライザ50と接触してONの電気信号を電気制御装置ECUに出力し、イコライザ50がワイヤ脱着位置から原位置に向けて所定量移動したときにイコライザ50と非接触となってOFFの電気信号を電気制御装置ECU2に出力する。
図1に示したハウジング30では、そのハウジング本体31の上方に開口31aが設けられていて、この開口31aを通してハウジング30内に変換機構B1やイコライザ50等の各種部品を組付けること或いは各種部品を脱着交換することが可能である。なお、ハウジング30は、ハウジング本体31と、このハウジング本体31に対して密封状態で脱着可能なハウジングサイドメンバ32およびハウジングアッパメンバ(図示省略)によって構成されていて、ハウジング本体31の開口31aはハウジングアッパメンバ(図示省略)によって密封可能である。
ハウジング本体31は、図1に示したように、各パーキングブレーキ装置PBa,PBb側に設けられた縦壁31bと、この縦壁31bからハウジング外へ延出している一対の筒状のアウターチューブ取付部31c,31dを有している。また、ハウジング本体31は、一方のアウターチューブ取付部31c側にて縦壁31bからハウジング内へ突出している一対の押動部31e,31fと、他方のアウターチューブ取付部31d側にて縦壁31bからハウジング内へ突出している一対の押動部31g,31hを有している(図2参照)。
縦壁31bは、一対の挿通孔31i,31jを有していて、各挿通孔31i,31jには各ケーブル10,20におけるインナーワイヤ11,21のケーブルエンドピン13,23を挿通可能である。各挿通孔31i,31jは、図1および図2に示したように、内端にてハウジング30内に連通し、外端にてアウターチューブ取付部31c,31dに形成した円形形状の挿通孔31c1,31d1に連通している。また、各挿通孔31i,31jは、ハウジング30内に連通する横長の孔部と、この横長の孔部に内端にて連通し外端にてアウターチューブ取付部31c,31dの挿通孔31c1,31d1に連通して内端部分の上下に内端に向けて先細となる傾斜面を有する孔部(内端部分がテーパー形状の孔部)によって構成されている。
これにより、ケーブルエンドピン13,23が、ハウジング30外からアウターチューブ取付部31c,31dの挿通孔31c1,31d1と縦壁31bの挿通孔31i,31jを通してハウジング30内へ挿入されるとき、ケーブルエンドピン13,23の各アーム部13b,13c、23b,23cは、図13〜図16に示したように、縦壁31bの挿通孔31i,31jにおいて水平状態(イコライザ50の上面部51と下面部52間に挿入される状態)に向きを変更可能である。
各アウターチューブ取付部31c,31dは、上記した円形形状の挿通孔31c1,31d1を有していて、挿通孔31c1,31d1には各ケーブル10,20におけるアウターチューブ12,22のケーシングキャップ14,24を脱着可能である。なお、各アウターチューブ取付部31c,31dには、ケーシングキャップ14,24を抜け止めするためのクリップ(一部がケーシングキャップ14,24の筒部14a,24aに形成したスリット14a1,24a1に係合可能な図示省略のクリップ)を組付けるためのスリット(図示省略)が形成されている。
一方の押動部31e,31fは、イコライザ50の出力部50Aに組付けた後述する外側板ばね81の各係合片81a,81b(図1〜図5参照)をイコライザ50の各回動許容孔部分51b1,52b1から離脱させるための傾斜面を有していて、爪状に形成されており、挿通孔31iの中心に対して点対称に配置されている。他方の押動部31g,31hは、イコライザ50の出力部50Bに組付けた後述する外側板ばね82の各係合片82a,82b(図1〜図4および図6参照)をイコライザ50の各回動許容孔部分51c1,52c1から離脱させるための傾斜面を有していて、爪状に形成されており、挿通孔31jの中心に対して点対称に配置されている。
減速機構A1は、ハウジング本体31とハウジングサイドメンバ32間の収容部内に組み込まれていて、電気モータEMの出力軸(図示省略)に組付けられて一体的に回転する入力小歯車41と、ねじ軸61の端部に組付けられてねじ軸61と一体的に回転する出力大歯車44を備えている。また、減速機構A1は、ハウジング本体31とハウジングサイドメンバ32に支持軸45を介して回転可能に組付けられて入力小歯車41と常時噛合する中間大歯車42と、この中間大歯車42と一体的に回転可能であり出力大歯車44と常時噛合する中間小歯車43を備えている。このため、電気モータEMの出力は、入力小歯車41、中間大歯車42、中間小歯車43を経て出力大歯車44に減速されて伝達される。
変換機構B1は、ねじ軸61を入力要素とし、このねじ軸61に螺合して組付けたナット62を出力要素とする構成である。この変換機構B1では、ナット62が図1左方の原位置(図示実線位置)にあって、ねじ軸61が正方向に回転駆動されると、ナット62が図1左方の原位置(図示実線位置)から図1右方のパーキングブレーキ作動位置(図示仮想線位置であり、以下においては単に作動位置という)に向けてねじ軸61の軸線方向に移動される。また、変換機構B1では、ナット62が図1右方の作動位置(図示仮想線位置)にあって、ねじ軸61が逆方向に回転駆動されると、ナット62が図1左方の原位置に向けてねじ軸61の軸線方向に移動される。
また、この変換機構B1では、ナット62が図1の原位置(図示実線位置)にあって、ねじ軸61が逆方向に回転駆動されると、ナット62が図1の原位置(図示実線位置)からワイヤ脱着位置(図13〜図18参照)に向けてねじ軸61の軸線方向に移動される。また、ナット62がワイヤ脱着位置にあって、ねじ軸61が正方向に回転駆動されると、ナット62がワイヤ脱着位置から原位置(図示実線位置)に向けてねじ軸61の軸線方向に移動される。
ねじ軸61は、各ケーブル10,20におけるインナーワイヤ11,21の移動方向を軸方向として配置されていて、雄ねじ(雄ねじの条数や形状は適宜変更可能である)を有しており、ハウジング本体31に対してスラスト軸受Br1と一対のラジアル軸受Br2,Br3を介して軸方向に移動不能かつ回転可能に組付けられている。ナット62は、その上下(図1の紙面上下)に一対の連結ピン62a,62bを一体的に有していて、両連結ピン62a,62bにてイコライザ50と連結されており、イコライザ50を揺動可能(連結ピン62a,62b周りに回動可能)に支持している。
イコライザ50は、ナット62に作用する直線駆動力を二つの出力部50A,50Bに等分に分配するものであり、その中央部にてナット62に設定量揺動可能に組付けられている。また、イコライザ50は、一方の出力部50Aにて、一方のケーブル10におけるインナーワイヤ11の一端部11aとケーブルエンドピン13を介して連結され、他方の出力部50Bにて、他方のケーブル20におけるインナーワイヤ21の一端部21aとケーブルエンドピン23を介して連結されている。
このイコライザ50は、図1〜図6に示したように、一枚の平板をU字状に折り曲げて形成されていて、略矩形の上面部51と、略矩形の下面部52を備えるとともに、上面部51と下面部52を連結する連結部53(図5参照)を備えている。また、イコライザ50には、一対の内側板ばね71,72および一対の外側板ばね81,82が、一対の結合ピン91,92を介して組付けられている。
上面部51は、図3に示したように、中央に連結ピン挿通孔51aを有し、長手方向の両端部(図3の左右両端部)に一対のエンドピン取付孔51b,51cおよび一対の結合ピン取付孔51d,51e(図5および図6参照)を有している。
一方のエンドピン取付孔51bは、非円形に形成されていて、ケーブルエンドピン13の軸部13aを軸とする正回転時にケーブルエンドピン13の一方のアーム部13bの回動を許容する回動許容孔部分51b1と、ケーブルエンドピン13の軸部13aを軸とする正回転時に内側板ばね71の他方の係合片71bの上方への弾性変形を許容する変形許容孔部分51b2と、ケーブルエンドピン13がイコライザ50の一方の出力部50Aに連結されたときにアーム部13bの一部分を収容保持する収容保持部分(凹部)51b3を有している。
他方のエンドピン取付孔51cは、非円形に形成されていて、ケーブルエンドピン23の軸部23aを軸とする正回転時にケーブルエンドピン23の一方のアーム部23bの回動を許容する回動許容孔部分51c1と、ケーブルエンドピン23の軸部23aを軸とする正回転時に内側板ばね72の他方の係合片72bの上方への弾性変形を許容する変形許容孔部分51c2と、ケーブルエンドピン23がイコライザ50の他方の出力部50Bに連結されたときにアーム部23bの一部分を収容保持する収容保持部分(凹部)51c3を有している。
一方の結合ピン取付孔51dは、円形に形成されていて、結合ピン91の小径軸部が嵌合されてカシメ止めされるように構成されている(図5参照)。他方の結合ピン取付孔51eは、円形に形成されていて、結合ピン92の小径軸部が嵌合されてカシメ止めされるように構成されている(図6参照)。
下面部52は、図4に示したように、中央に連結ピン挿通孔52aを有し、長手方向の両端部(図4の左右両端部)に一対のエンドピン取付孔52b,52cおよび一対の結合ピン取付孔52d,52e(図5および図6参照)を有している。
一方のエンドピン取付孔52bは、非円形に形成されていて、ケーブルエンドピン13の軸部13aを軸とする正回転時にケーブルエンドピン13の他方のアーム部13cの回動を許容する回動許容孔部分52b1と、ケーブルエンドピン13の軸部13aを軸とする正回転時に内側板ばね71の一方の係合片71aの下方への弾性変形を許容する変形許容孔部分52b2と、ケーブルエンドピン13がイコライザ50の一方の出力部50Aに連結されたときにアーム部13cの一部分を収容保持する収容保持部分(凹部)52b3を有している。
他方のエンドピン取付孔52cは、非円形に形成されていて、ケーブルエンドピン23の軸部23aを軸とする正回転時にケーブルエンドピン23の他方のアーム部23cの回動を許容する回動許容孔部分52c1と、ケーブルエンドピン23の軸部23aを軸とする正回転時に内側板ばね72の一方の係合片72aの下方への弾性変形を許容する変形許容孔部分52c2と、ケーブルエンドピン23がイコライザ50の他方の出力部50Bに連結されたときにアーム部23cの一部分を収容保持する収容保持部分(凹部)52c3を有している。
一方の結合ピン取付孔52dは、円形に形成されていて、結合ピン91の大径軸部が嵌合されてカシメ止めされるように構成されている(図5参照)。他方の結合ピン取付孔52eは、円形に形成されていて、結合ピン92の大径軸部が嵌合されてカシメ止めされるように構成されている(図6参照)。
各内側板ばね71,72は、同一形状に形成されていて、図7〜図10にて詳細に示したように、一対の係合片71a,71b(72a,72b)が形成されるとともに、一対の取付片71c,71d(72c,72d)が形成されている。
一方の係合片71a(72a)は、図7に示したように、基部71e(72e)の上方から延び出していて、各ケーブルエンドピン13(23)がイコライザ50の各出力部50A(50B)に形成されている一対のエンドピン取付孔51b,52b(51c,52c)間に一対のアーム部13b,13c(23b,23c)側から挿入されて組付けられるときに、一方のアーム部13b(23b)の下側に係合すべく、先端部が先端に向けて上方から下方に傾斜している(図17参照)。
他方の係合片71b(72b)は、基部71e(72e)の下方から一方の係合片71a(72a)と同方向に延び出していて、各ケーブルエンドピン13(23)がイコライザ50の各出力部50A(50B)に形成されている一対のエンドピン取付孔51b,52b(51c,52c)間に一対のアーム部13b,13c(23b,23c)側から挿入されて組付けられるときに、他方のアーム部13c(23c)の上側に係合すべく、先端部が先端に向けて下方から上方に傾斜している(図17参照)。
このため、一対の係合片71a,71b(72a,72b)は、各ケーブルエンドピン13(23)がイコライザ50の各出力部50A(50B)に形成されている一対のエンドピン取付孔51b,52b(51c,52c)間に一対のアーム部13b,13c(23b,23c)側から挿入されて組付けられるときに、各アーム部13b,13c(23b,23c)の互に異なる側面に係合し弾性変形しながらケーブルエンドピン13(23)をその軸部13a(23a)を軸として略90度正回転させ、かつ、ケーブルエンドピン13(23)の正回転後に、図18に示したように、初期位置に復帰してケーブルエンドピン13(23)の逆回転を弾撥的に規制することが可能である。
一方の取付片71c(72c)は、基部71e(72e)の上方から一方の係合片71a(72a)と同方向に延び出していて、結合ピン91(92)の小径軸部が嵌合する取付孔71c1(72c1)を有している。他方の取付片71d(72d)は、基部71e(72e)の下方から一方の係合片71a(72a)と同方向に延び出していて、結合ピン91(92)の大径軸部が嵌合する取付孔71d1(72d1)を有している。
外側板ばね81,82は、同一形状に形成されていて、図3〜図6に示したように、一対の係合片81a,81b(82a,82b)が形成されるとともに、一対の取付片81c,81d(82c,82d)が形成されている。
一方の係合片81a(82a)は、図3、図5および図6に示したように、基部81e(82e)の上方から延び出していて、回動許容孔部分51b1(51c1)に係合離脱可能かつハウジング30に設けられた押動部31e(31g)と係合可能であり、押動部31e(31g)と良好に係合すべく先端部が湾曲している。
この係合片81a(82a)は、図2に示したように、初期状態(イコライザ50に組付けた状態)にて回動許容孔部分51b1(51c1)に係合(嵌合)していて、ケーブルエンドピン13(23)における一方のアーム部13b(23b)の回動許容孔部分51b1(51c1)への回動を規制する規制状態にある。また、係合片81a(82a)は、イコライザ50が原位置から作動位置の間にあるとき、ハウジング30に設けられた押動部31e(31g)に係合せず、押動部31e(31g)によって押動されることはなくて、規制状態に保持される(図2および図19参照)。
また、係合片81a(82a)は、イコライザ50が原位置からワイヤ脱着位置に移動されるとき、ハウジング30に設けられた押動部31e(31g)と係合して押動され、規制状態から許容状態に弾性変形する。係合片81a(82a)が許容状態にあるときには、係合片81a(82a)が回動許容孔部分51b1(51c1)との係合を解かれて、ケーブルエンドピン13(23)における一方のアーム部13bの回動許容孔部分51b1(51c1)への回動を許容する。
また、係合片81a(82a)は、イコライザ50がワイヤ脱着位置にあるとき、押動部31e(31g)によって許容状態に保持され(図13〜図18参照)、イコライザ50がワイヤ脱着位置から原位置へ移動されるとき、押動部31e(31g)との係合を解かれて、許容状態から規制状態に弾性復帰する(図2参照)。
他方の係合片81b(82b)は、図4〜図6に示したように、基部81e(82e)の下方から延び出していて、回動許容孔部分52b1(52c1)に係合離脱可能かつハウジング30に設けられた押動部31f(31h)と係合可能であり、押動部31f(31h)と良好に係合すべく先端部が湾曲している。
この係合片81b(82b)は、初期状態(イコライザ50に組付けた状態)にて回動許容孔部分52b1(52c1)に係合(嵌合)していて、ケーブルエンドピン13(23)における他方のアーム部13c(23c)の回動許容孔部分52b1(52c1)への回動を規制する規制状態にある。また、係合片81b(82b)は、イコライザ50が原位置から作動位置の間にあるとき、ハウジング30に設けられた押動部31f(31h)に係合せず、押動部31f(31h)によって押動されることはなくて、規制状態に保持される。
また、係合片81b(82b)は、イコライザ50が原位置からワイヤ脱着位置に移動されるとき、ハウジング30に設けられた押動部31f(31h)と係合して押動され、規制状態から許容状態に弾性変形する。係合片81b(82b)が許容状態にあるときには、係合片81b(82b)が回動許容孔部分52b1(52c1)との係合を解かれて、ケーブルエンドピン13(23)における他方のアーム部13c(23c)の回動許容孔部分52b1(52c1)への回動を許容する。
また、係合片81b(82b)は、イコライザ50がワイヤ脱着位置にあるとき、押動部31f(31h)によって許容状態に保持され、イコライザ50がワイヤ脱着位置から原位置へ移動されるとき、押動部31f(31h)との係合を解かれて、許容状態から規制状態に弾性復帰する。
一方の取付片81c(82c)は、基部81e(82e)の上方から一方の係合片81a(82a)と同方向に延び出していて、結合ピン91(92)の小径軸部が嵌合する取付孔を有している。他方の取付片81d(82d)は、基部81e(82e)の下方から他方の係合片81b(82b)と同方向に延び出していて、結合ピン91(92)の大径軸部が嵌合する取付孔を有している。
一方のケーブル10は、図1に示したように、インナーワイヤ11と、アウターチューブ12を備えている。インナーワイヤ11は、一端部11aにてイコライザ50の一方の出力部50Aにケーブルエンドピン13を介して脱着可能に連結されるとともに、他端部11bにて一方のパーキングブレーキ装置PBaの作動部材PBa1に脱着可能に連結されている。
他方のケーブル20は、図1に示したように、インナーワイヤ21と、アウターチューブ22を備えている。インナーワイヤ21は、一端部21aにてイコライザ50の他方の出力部50Bにケーブルエンドピン23を介して脱着可能に連結されるとともに、他端部21bにて他方のパーキングブレーキ装置PBbの作動部材PBb1に脱着可能に連結されている。
一方のアウターチューブ12と、他方のアウターチューブ22は、図1に示したように、インナーワイヤ11(21)の両端部以外の外周を被覆していて、一端部12a(22a)にてケーシングキャップ14(24)を介してハウジング30の各アウターチューブ取付部31c(31d)に脱着可能かつ移動不能に組付けられるとともに、他端部にて作動部材PBa1(PBb1)を保持する保持部材(図示省略)に脱着可能かつ移動不能に組付けられている。
一方のケーブルエンドピン13と、他方のケーブルエンドピン23は、同一形状に形成されていて、図11に示したように、T字状に形成されていて、ワイヤ長手方向に延びる円筒状の軸部13a(23a)と、この軸部13a(23a)の先端部分から径外方に所定量突出する断面円形で一対のアーム部13b,13c(23b,23c)を一体的に備えている。
各ケーブルエンドピン13(23)では、図11および図12に示したように、軸部13a(23a)に同軸的に形成した取付孔13a1(23a1)にインナーワイヤ11(21)の一端部11a(21a)が嵌合された状態で溶接(またはカシメ止め)等の固着手段にて固着されていて、インナーワイヤ11(21)の一端部11a(21a)にケーブルエンドピン13(23)が固着されている。また、各ケーブルエンドピン13(23)は、インナーワイヤ11(21)の一端部11a(21a)に固着された状態で、ハウジング本体31のアウターチューブ取付部チューブ取付部31c(31d)の挿通孔31c1(31d1)と縦壁31bの挿通孔31i(31j)を通してハウジング本体31に対して抜き差し可能に構成されている。
また、各ケーブルエンドピン13(23)は、各ケーシングキャップ14(24)に対して相対的に軸方向に移動可能であり、軸部13a(23a)端にてケーシングキャップ14(24)の先端部分と当接可能である。ケーブルエンドピン13(23)の軸部13a(23a)は、イコライザ50がワイヤ脱着位置にあるとき、その一部がハウジング30外へ延出可能であり、ハウジング30外へ延出する部分には、図11および図12に示したように、専用工具等により保持可能な一対の凹部13a2(23a2)が設けられている。
各ケーシングキャップ14(24)は、アウターチューブ12(22)の一端部12a(22a)に分離不能に組付けられていて、アウターチューブ取付部31c(31d)にクリップ(図示省略)を介して脱着可能かつ移動不能に組付けられている。なお、ケーシングキャップ14(24)の筒部14a(24a)には、図1および図11に示したように、クリップ(図示省略)を挿通可能なスリット14a1(24a1)と、Oリング15(25)を組付けるための環状溝14a2(24a2)を有している。
クリップ(図示省略)は、アウターチューブ取付部31c(31d)に脱着可能であり、その一部はアウターチューブ取付部31c(31d)に設けたスリット(図示省略)を通してケーシングキャップ14(24)に設けたスリット14a1(24a1)に係合可能である。このため、クリップ(図示省略)がハウジング30外からの操作によってアウターチューブ取付部31c(31d)から取り外された状態では、ケーシングキャップ14(24)がアウターチューブ12(22)とともにアウターチューブ取付け部31c(31d)に対して脱着可能である。
各ケーシングキャップ14(24)がアウターチューブ取付部31c(31d)に組付けられている状態では、図2に示したように、各ケーブルエンドピン13(23)がケーシングキャップ14(24)の筒部14a(24a)と当接することにより、イコライザ50の原位置からワイヤ脱着位置への移動が規制されている。一方、ケーシングキャップ14(24)がアウターチューブ取付部31c(13d)から取り外されている状態では、図13〜図18に示したように、各ケーブルエンドピン13(23)の移動がケーシングキャップ14(24)により規制されることはないため、イコライザ50の原位置からワイヤ脱着位置への移動が許容される。
上記のように構成した第1実施形態においては、両パーキングブレーキ装置PBa,PBbの解除状態にて、制動スイッチSW1が操作されると、イコライザ50が図1の原位置(実線位置)から図1の作動位置(仮想線位置)へ移動して、両パーキングブレーキ装置PBa,PBbが解除状態から作動状態(制動状態)となる。また、両パーキングブレーキ装置PBa,PBbの作動状態にて、解除スイッチSW2が操作されると、イコライザ50が図1の作動位置から図1の原位置へ移動して、両パーキングブレーキ装置PBa,PBbが作動状態から解除状態となる。
ところで、この第1実施形態においては、イコライザ50が図1の原位置(実線位置)にあって組立が完了している電動アクチュエータEA1に、ケーブル10,20が組付けられていない状態にて、脱着スイッチSW3が操作されると、電気モータEMが逆回転駆動されて、変換機構B1のねじ軸61が逆回転され、ナット62とイコライザ50が原位置からワイヤ脱着位置に向けて移動する。かくして、ナット62とイコライザ50がワイヤ脱着位置に移動すると、脱着位置リミットスイッチLS2がイコライザ50によってON操作されて、ONの電気信号を電気制御装置ECUに出力する。このため、電気制御装置ECUからの制御信号に基づいて、電気モータEMの逆回転駆動が停止される。なお、上記した脱着位置リミットスイッチLS2を無くして、ナット62とイコライザ50がワイヤ脱着位置に移動したときハウジング30によりその移動を停止されるように構成すると、ナット62とイコライザ50がワイヤ脱着位置に移動したとき、電気モータEMへの通電電流が設定値以上に大きくなる。このため、電気モータEMへの通電電流が設定値以上となることに基づいて(設定値以上の電流値を読み取って)、電気モータEMの逆回転駆動を停止させるように構成して実施することも可能である。
また、イコライザ50がワイヤ脱着位置に移動すると、図13〜図18に示したように、外側板ばね81(82)の係合片81a,81b(82a,82b)が、ハウジング本体31に設けられた押動部31e,31f(31g,31h)によって押動されて弾性変形し、回動許容孔部分51b1,52b1(51c1,52c1)から離脱する。このため、この状態では、図17および図18に示したように、ケーブルエンドピン13(23)における各アーム部13b,13c(23b,23c)の回動が外側板ばね81(82)の係合片81a,81b(82a,82b)により規制されない状態(各アーム部の回動を許容する状態)となる。
このため、イコライザ50がワイヤ脱着位置にある状態において、ハウジング30外から、各インナーワイヤ11(21)に固着されたT字状のケーブルエンドピン13(23)の各アーム部13b,13c(23b,23c)を、図13〜図16に示したように、アウターチューブ取付部31c(31d)に設けられた挿通孔31c1(31d1)と、ハウジング本体31に設けられた挿通孔31i(31j)を通してハウジング30内に挿通した後に、ケーブルエンドピン13(23)を内側板ばね71(72)の一対の係合片71a,71b(72a,72b)の付勢力に抗して押し込みながらその軸部13a(23a)を軸として略90度正回転させることで、ケーブルエンドピン13(23)をイコライザ50に連結することが可能である(図17および図18参照)。
なお、ケーブルエンドピン13(23)の各アーム部13b,13c(23b,23c)をハウジング30内に挿通する際には、図14〜図16に示したように、ケーシングキャップ14(15)を図示左方へ押動することにより、ケーブルエンドピン13(23)を回動させながら図示左方へ押動して、各アーム部13b,13c(23b,23c)を水平とすることも可能である。
また、この第1実施形態においては、上述したようにして、ケーブルエンドピン13(23)がイコライザ50に連結された状態にて、復帰スイッチSW4が操作されると、電気モータEMが正回転駆動されて、変換機構B1のねじ軸61が正回転され、ナット62とイコライザ50が原位置に向けて移動する。かくして、ナット62とイコライザ50が原位置に移動すると、解除位置リミットスイッチLS1がイコライザ50によってON操作されて、ONの電気信号を電気制御装置ECUに出力する。このため、電気制御装置ECUからの制御信号に基づいて、電気モータEMの正回転駆動が停止される。
このとき(イコライザ50がワイヤ脱着位置から原位置に移動するとき)には、図18および図19に示したように、外側板ばね81(82)の係合片81a,81b(82a,82b)が許容状態から規制状態へ弾性復帰して、各アーム部13b,23c(23b,23c)の回動が規制されるようになる。このため、その後に、ケーシングキャップ14(24)をアウターチューブ取付部31c(31d)の挿通孔31c1(31d1)に挿入し、クリップをアウターチューブ取付部31c,31dのスリットとケーシングキャップ14(24)のスリット14a1,(24a1)に組付けることにより、電動アクチュエータEA1へのケーブル10(20)の組付が完了する。
なお、イコライザ50が復帰スイッチSW4の操作によりワイヤ脱着位置から原位置に移動するとき、インナーワイヤ11(21)の他端部11b(21b)がパーキングブレーキ装置PBa(PBb)の作動部材PBa1(PBb1)に連結され、アウターチューブ12(22)の他端部が作動部材PBa1,PBb1を保持する保持部材に保持されていれば、インナーワイヤ11(21)に作用する引張力の反力がアウターチューブ12(22)に作用する。このため、このときには、アウターチューブ12(22)と一体のケーシングキャップ14(24)が、アウターチューブ取付部31c(31d)の挿通孔31c1(31d1)に引き込まれて自動的に組付けられる。
また、この第1実施形態においては、図1に示したように、ケーブル10,20が電動アクチュエータEA1と一対のパーキングブレーキ装置PBa,PBb間に装着されている状態にて、イコライザ50が作動位置と原位置の間を移動するときには、外側板ばね81(82)の係合片81a,81b(82a,82b)が規制状態にあり、各アーム部13b,13c(23b,23c)の回動が規制される。このため、このときには、内側板ばね71(72)の一対の係合片71a,71b(72a,72b)がケーブルエンドピン13(23)の逆回転を弾撥的に規制することに加えて、外側板ばね81(82)の係合片81a,81b(82a,82b)がケーブルエンドピン13(23)の逆回転を規制することにより、ケーブルエンドピン13(23)とイコライザ50との連結を確実に保持することが可能である。
また、この第1実施形態において、ケーブル10,20を電動アクチュエータEA1から取り外す際には、上述した組付け時の手順とは逆の手順を行う。すなわち、まず、ケーシングキャップ14(24)をアウターチューブ取付部31c(31d)から取り外すとともに、インナーワイヤ11(21)の他端部11b(21B)とパーキングブレーキ装置PBa(PBb)の作動部材PBa1(PBb1)との連結を解除し、アウターチューブ12(22)の他端部と作動部材PBa1(PBb1)を保持する保持部材との組付けを解除する。
そして、脱着スイッチSW3の操作によってイコライザ50を図18に示したワイヤ脱着位置へ移動させ、外側板ばね81(82)の係合片81a,81b(82a,82b)を許容状態として、ケーブルエンドピン13(23)を内側板ばね71(72)の一対の係合片71a,71b(72a,72b)の付勢力に抗して略90度逆回転させ、その後に、ケーブルエンドピン13,23をハウジング30外へ引っ張り出す。これにより、各インナーワイヤ11,21とイコライザ50の連結を解除させることが可能である。
したがって、この第1実施形態においては、ハウジング30内への各種部品(減速機構A1、変換機構B1、イコライザ50等)の組付後において、各ケーブル10,20におけるハウジング側端部の組付を該当部分の構成部品のみの組付で行うことが可能であり、当該装置の生産ラインにおいて各ケーブル10,20は途中工程でハウジング30に組付けた状態で取り扱う必要がないため、生産性が極めてよい。また、各ケーブルエンドピン13,23がイコライザ50の各出力部50A,50Bに組付けられた状態(図1および図2参照)では、各内側板ばね71,72の一対の係合片71a,71bが初期位置に弾性復帰して各ケーブルエンドピン13,23の逆回転を弾撥的に規制するため、各ケーブルエンドピン13,23がイコライザ50の各出力部50A,50Bから外れる可能性を減ずることができ、各ケーブルエンドピン13,23とイコライザ50の各出力部50A,50Bとの連結部位での信頼性を向上させることが可能である。
また、この第1実施形態においては、イコライザ50の各出力部50A,50Bに形成されている各エンドピン取付孔51b,51c、52b,52cに、各ケーブルエンドピン13,23の正回転後に、各アーム部13b,13c、23b,23cの一部分を収容保持する収容保持部分51b3,52b3、51c3,52c3が形成されている。このため、各ケーブルエンドピン13,23がイコライザ50の各出力部50A,50Bに組付けられることで、各アーム部13b,13c、23b,23cの一部分が各エンドピン取付孔51b,51c、52b,52cに形成した収容保持部分51b3,52b3、51c3,52c3に収容保持される。したがって、各インナーワイヤ11,21の引張り力が低下したときにも、各ケーブルエンドピン13,23がイコライザ50の各出力部50A,50Bに設けた各エンドピン取付孔51b,52b、51c,52cの収容保持部分51b3,52b3、51c3,52c3に対して回転し難く、各ケーブルエンドピン13,23とイコライザ50の連結部位での信頼性を極めて高いものとすることが可能である。
また、この第1実施形態においては、外側板ばね81(82)をイコライザ50に設けることにより、ケーブルエンドピン13(23)とイコライザ50との脱着性を阻害することなく、ケーブルエンドピン13(23)がイコライザ50から外れる可能性を効果的に減ずることができ、各ケーブルエンドピン13(23)とイコライザ50との連結部位での信頼性を更に向上させることが可能である。
また、この第1実施形態においては、ケーブル10,20が電動アクチュエータEA1に組付けられている状態で、仮に誤作動・誤操作等により、イコライザ50が電気モータEMの回転駆動力により原位置からワイヤ脱着位置へ移動しようとしても、そのときには、ケーブルエンドピン13(23)の軸部13a(23a)端がケーシングキャップ14(24)の筒部14a(24a)に当接して、イコライザ50のワイヤ脱着位置へ移動を規制する。したがって、上記した組付後の状態で、イコライザ50を原位置からワイヤ脱着位置へ移動させるという誤動作・誤操作を、ケーブルエンドピン13(23)の軸部13a(23a)端とケーシングキャップ14(24)の筒部14a(24a)との当接にて機械的に防止することができる。
また、この第1実施形態においては、イコライザ50がワイヤ脱着位置にあるとき、イコライザ50に連結されたケーブルエンドピン13(23)の軸部13a(23a)が、ハウジング30外へ所要量延出するように設定されている。このため、各インナーワイヤ11(21)のイコライザ50への着脱に際して、ハウジング30外へ延出しているケーブルエンドピン13(23)の軸部13a(23a)に設けられた凹部13a2(23a2)(図11、図12参照)を専用工具等によりハウジング30外からの操作にて保持することが可能である。したがって、各インナーワイヤ11(21)のイコライザ50への着脱に際して、各ケーブルエンドピン13(23)をハウジング30外からの操作にて容易に回転(正回転または逆回転)させることができて、ケーブルエンドピン13(23)のイコライザ50への着脱性を良好とすることが可能である。
上記した第1実施形態においては、イコライザ50に内側板ばね71,72と外側板ばね81,82を組付けて実施したが、本発明の実施に際しては、図20〜図24に示した変形実施形態のように、上記した内側板ばね71,72を省略して実施することも可能である。この変形実施形態では、内側板ばね71,72が省略されているため、図24にて示したように、イコライザ50に形成するエンドピン取付孔51b,51cに変形許容孔部分(51b2,51c2)を設ける必要がない。
なお、図20〜図22はイコライザ50と外側板ばね81,82がワイヤ脱着位置にある状態を示していて、この状態では、上記した第1実施形態と同様に、各ケーブルエンドピン13(23)をハウジング30外からの操作にて容易にイコライザ50へ着脱可能である。また、図23はイコライザ50と外側板ばね81,82が原位置にある状態を示していて、この状態では、ケーブルエンドピン13(23)のイコライザ50に対する回転が外側板ばね81,82によって規制されている。
(第2実施形態)
図25〜図29は本発明によるケーブル式駆動力伝達機構を車両用電動パーキングブレーキ装置に適用した第2実施形態の要部を概略的に示していて、この第2実施形態の電動アクチュエータEA2では、上記した第1実施形態のエンドピン取付孔51c,52cに代えてエンドピン取付孔151c,152cがイコライザ150の出力部150Bに形成されるとともに、上記した第1実施形態の外側板ばね82に代えて板ばね182がイコライザ150の出力部150Bに組付けられている。なお、イコライザ150の図示省略した左方の出力部(上記した第1実施形態の出力部50Aに相当するもの)にも、上記したエンドピン取付孔151c,152cに相当するものと、上記した板ばね182に相当するものが対称的に設けられている。
また、この第2実施形態では、上記した第1実施形態の押動部31g,31hに代えて押動段部131gがハウジング130に形成されるとともに、イコライザ150が原位置(図25の位置)からワイヤ脱着位置(図27の位置)に向けて移動するときにインナーワイヤ121の一端部に固着したケーブルエンドピン123の各アーム部123b,123cと係合する一対のガイド突起G1,G2(図29参照)がハウジング130に形成されている。なお、ハウジング130の図示省略した左方部分にも、上記した押動段部131gに相当するものと、上記したガイド突起G1,G2に相当するものが対称的に形成されている。
イコライザ150は、上記した第1実施形態のイコライザ50と同様に、一枚の平板をU字状に折り曲げて形成されていて、略矩形の上面部151と、略矩形の下面部152を備えるとともに、上面部151と下面部152を連結する連結部153を備えていて(図29参照)、ナット162を介してねじ軸161に組付けられている。エンドピン取付孔151c,152cは、L字状に形成されていて、ケーブルエンドピン123がイコライザ150における他方の出力部150Bに連結されたときに各アーム部123b,123cの一部分を収容保持する収容保持部分(凹部)151c1,152c1を有するとともに、ケーブルエンドピン123の出力部150Bへの脱着を可能とする切欠部分151c2,152c2を有している。
板ばね182は、基端部182aにてビス192を用いてイコライザ150に固着されていて、先端部182bにて押動段部131gに係合・離脱可能であり、先端部182bにて押動段部131gに係合するときには、図27および図28に示したように弾性変形可能である。また、板ばね182は、中間部分にL字状の屈曲部182cを有していて、この屈曲部182cはイコライザ150の連結部153に形成した切欠153a(図29参照)を通して上面部151と下面部152間に介在している。
この板ばね182においては、弾性変形していないとき(図25および図26に示した状態のとき)、屈曲部182cが規制状態にあって、屈曲部182cにてケーブルエンドピン123の出力部150Bに対する脱着を規制し、所定量弾性変形しているとき(図27および図28に示した状態のとき)、屈曲部182cがイコライザ150に対して所定量変形移動していて許容状態にあり、ケーブルエンドピン123の出力部150Bに対する脱着を許容している。
ガイド突起G1,G2は、イコライザ150の移動方向に対して傾斜して形成されていて、イコライザ150が原位置からワイヤ脱着位置に向けて移動するとき、ケーブルエンドピン123をエンドピン取付孔151c,152cの収容保持部分(凹部)151c1,152c1内からエンドピン取付孔151c,152cの切欠部分151c2,152c2に臨む位置(図27および図28参照)へ移動させることが可能である。
また、この第2実施形態においては、ケーブル120におけるアウターチューブ122の一端部122aが、ハウジング130に設けた挿通孔131jを通してハウジング130に脱着可能に組付けられていて、ハウジング130内に所定量嵌入するように設定されている。このため、イコライザ150の原位置からワイヤ脱着位置への移動が、イコライザ150とアウターチューブ122の一端部122aとの当接によって規制されるように構成されている(図26参照)。また、イコライザ150がワイヤ脱着位置へ移動した状態では、ケーブルエンドピン123の軸部123aの一部がハウジング130外へ延出可能である(図27参照)。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記した第1実施形態のその他の構成と同じであるため、その説明は省略する。
上記のように構成した第2実施形態においては、ケーブル120のインナーワイヤ121がケーブルエンドピン123を介してイコライザ150の出力部150Bに連結されるとともに、ケーブル120のアウターチューブ122がハウジング130に組付けられていて、板ばね182が弾性変形していない状態(例えば、図25に示したように、イコライザ150が原位置にある状態)では、板ばね182の屈曲部182cがケーブルエンドピン123の出力部150Bに対する脱着を規制している。このため、ケーブルエンドピン123とイコライザ150との連結を確実に保持することが可能である。
また、この第2実施形態においては、図27に示したように、ケーブル120のアウターチューブ122がハウジング130から取り外されておれば、上記した第1実施形態と同様に、ねじ軸161を逆回転させることで、イコライザ150を原位置(図25の位置)からワイヤ脱着位置(図27の位置)へ移動させることが可能である。
ところで、イコライザ150が原位置からワイヤ脱着位置に移動するときには、板ばね182の先端部182bが押動段部131gに係合して押動される。このため、板ばね182が図27のごとく所定量弾性変形して、板ばね182の屈曲部182cがイコライザ150に対して所定量変形移動し、ケーブルエンドピン123の出力部150Bに対する脱着を許容する。また、このときには、ガイド突起G1,G2が、ケーブルエンドピン123をエンドピン取付孔151c,152cの収容保持部分(凹部)151c1,152c1内からエンドピン取付孔151c,152cの切欠部分151c2,152c2に臨む位置へ移動させる。
このため、イコライザ150がワイヤ脱着位置にある状態では、ハウジング130外でケーブルエンドピン123の軸部123aを持って、図27の矢印で示したように、エンドピン取付孔151c,152cの切欠部分151c2,152c2を通してケーブルエンドピン123の先端部分をイコライザ150から外した後に、ケーブルエンドピン123の先端部分をハウジング130の挿通孔131jを通してハウジング130外に引き出すことで、ケーブルエンドピン123をイコライザ150から取り外すことが可能である。
また、ハウジング130外でケーブルエンドピン123の軸部123aを持って、図28の矢印で示したように、ケーブルエンドピン123の先端部分をハウジング130の挿通孔131jを通してハウジング130内に挿通した後に、エンドピン取付孔151c,152cの切欠部分151c2,152c2を通してケーブルエンドピン123のアーム部123b,123cをイコライザ150のエンドピン取付孔151c,152cに挿入することで、ケーブルエンドピン123をイコライザ150に組付けることが可能である。
したがって、この第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様に、ハウジング130内への各種部品(減速機構、変換機構、イコライザ150等)の組付後において、各ケーブル(120)におけるハウジング側端部の組付を該当部分の構成部品のみの組付で行うことが可能であり、当該装置の生産ラインにおいて各ケーブル(120)は途中工程でハウジング130に組付けた状態で取り扱う必要がないため、生産性が極めてよい。
また、この第2実施形態においては、イコライザ150に組付けた板ばね(182)によって、ケーブルエンドピン(123)とイコライザ150との脱着性を阻害することなく、ケーブルエンドピン(123)がイコライザ150から外れる可能性を効果的に減ずることができ、各ケーブルエンドピン(123)とイコライザ150との連結部位での信頼性を向上させることが可能である。
また、この第2実施形態においては、ケーブル(120)が電動アクチュエータEA2に組付けられている状態で、仮に誤作動・誤操作等により、イコライザ150が電気モータの回転駆動力により原位置からワイヤ脱着位置へ移動しようとしても、そのときには、図26に示したように、イコライザ150がアウターチューブ(122)の一端部(122a)に当接して、イコライザ150のワイヤ脱着位置へ移動を規制する。したがって、当該装置の組付後の状態で、イコライザ150を原位置からワイヤ脱着位置へ移動させるという誤動作・誤操作を、イコライザ150とアウターチューブ(122)の一端部(122a)との当接にて機械的に防止することができる。
上記した第2実施形態においては、ハウジング130に押動段部131gを形成して、イコライザ150が原位置からワイヤ脱着位置に移動するとき、板ばね182の先端部182bが押動段部131gに係合して押動されるように構成して実施したが、図30(インナーワイヤを取り外す状態の図)および図31(インナーワイヤを取り付ける状態の図)に示したように、ハウジング130から押動段部131gを無くして、イコライザ150が原位置からワイヤ脱着位置に移動するとき、板ばね182の先端部182bがハウジング130の内壁に係合して押動されるように構成して実施することも可能である。
上記した各実施形態においては、作動部材(PBa1,PBb1)が車両用パーキングブレーキ装置(PBa,PBb)の作動部材(PBa1,PBb1)であり、電動アクチュエータ(EA1,EA2)がハウジング(30,230)にて車体に組付けられているように構成して実施、すなわち、本発明のケーブル式駆動力伝達機構を車両用電動パーキングブレーキ装置に適用して実施したが、本発明のケーブル式駆動力伝達機構は、車両用電動パーキングブレーキ装置以外にも上記実施形態と同様にまたは適宜変更して実施することも可能である。
また、上記した各実施形態においては、駆動部材(イコライザ)に一対のインナーワイヤが連結されるように構成したケーブル式駆動力伝達機構に本発明を実施したが、本発明は駆動部材に単一のインナーワイヤが連結されるように構成したケーブル式駆動力伝達機構にも上記実施形態と同様にまたは適宜変更して実施することも可能である。
本発明によるケーブル式駆動力伝達機構を車両用電動パーキングブレーキ装置に適用した第1実施形態を概略的に示した横断平面図である。 図1に示したケーブルとハウジングとケーブルエンドピンとケーシングキャップと内側板ばねと外側板ばねとイコライザ等の関係を示す斜視図である。 図1に示したイコライザと内側板ばねと外側板ばねと結合ピンの関係を示した正面図である。 図1に示したイコライザと内側板ばねと外側板ばねと結合ピンの関係を示したに背面図である。 図3の左側面図である。 図3の右側面図である。 図1〜図6に示した内側板ばね単体の正面図である。 図7に示した内側板ばね単体の左側面図である。 図7に示した内側板ばね単体の右側面図である。 図7に示した内側板ばね単体の底面図である。 図1に示したインナーワイヤとアウターチューブとケーブルエンドピンとケーシングキャップの関係を示した斜視図である。 図11のZ−Z線に沿った拡大縦断断面図である。 図2に示したインナーワイヤがイコライザに取付けられる際の初期の工程を示す図2相当の斜視図である。 図13に示したケーシングキャップがケーブルエンドピンに当接する工程を示す図2相当の斜視図である。 図14に示したケーブルエンドピンがハウジング本体の縦壁に設けた挿通孔のテーパー形状孔部に挿通される工程を示す図2相当の斜視図である。 図15に示したケーブルエンドピンがハウジング本体の縦壁に設けた挿通孔の横長孔部に挿通される工程を示す図2相当の斜視図である。 図16に示したケーブルエンドピンがイコライザに取付けられる工程を示す図2相当の斜視図である。 図17に示したケーブルエンドピンがイコライザに取付けられた状態を示す図2相当の斜視図である。 図18に示したケーシングキャップがアウターチューブ取付部に組付けられる工程を示す図2相当の斜視図である。 第1実施形態の変形実施形態を示す要部斜視図である。 図20に示したケーブルエンドピンがイコライザに取付けられる工程を示す図20相当の斜視図である。 図21に示したケーブルエンドピンがイコライザに取付けられた状態を示す図20相当の斜視図である。 図22に示したイコライザが原位置に移動した状態を示す図20相当の斜視図である。 図20〜図23に示した変形実施形態にて採用されているイコライザ単体の平面図である。 本発明の第2実施形態を概略的に示す要部横断平面図である。 図25に示したイコライザが原位置からワイヤ脱着位置に向けて移動する途中の状態を示す図25相当の要部横断平面図である。 図26に示したアウターチューブがハウジングから取り外された状態でイコライザが原位置からワイヤ脱着位置に移動した状態(インナーワイヤを取り外す状態)を示す図25相当の要部横断平面図である。 第2実施形態にてイコライザがワイヤ脱着位置に移動している状態(インナーワイヤを取り付ける状態)を示す図25相当の要部横断平面図である。 図27および図28に示したガイド突起とケーブルエンドピンの関係を示す 第2実施形態の変形実施形態にてイコライザがワイヤ脱着位置に移動している状態(インナーワイヤを取り外す状態)を示す図27相当の要部横断平面図である。 第2実施形態の変形実施形態にてイコライザがワイヤ脱着位置に移動している状態(インナーワイヤを取り付ける状態)を示す図28相当の要部横断平面図である。
符号の説明
10,20…ケーブル、11,21…インナーワイヤ、11a,21a…インナーワイヤの一端部、11b,21b…インナーワイヤの他端部、12,22…アウターチューブ、12a,22a…アウターチューブの一端部、13,23…ケーブルエンドピン、13a,23a…ケーブルエンドピンの軸部、13b、13c,23b、23c…ケーブルエンドピンにおける一対のアーム部、14,24…ケーシングキャップ(規制部材)、30…ハウジング、31…ハウジング本体、31c,31d…アウターチューブ取付部、31e,31f,31g,31h…押動部、32…ハウジングサイドメンバ、41…入力小歯車、42…中間大歯車、43…中間小歯車、44…出力大歯車、50…イコライザ、50A,50B…出力部、51b、51c,52b、52c…エンドピン取付孔、51b1、51c1,52b1、52c1…エンドピン取付孔の回動許容孔部分、51b2、51c2,52b2、52c2…エンドピン取付孔の変形許容孔部分、51b3、51c3,52b3、52c3…エンドピン取付孔の収容保持部分、61…ねじ軸、62…ナット、71,72…内側板ばね、71a、71b,72a、72b…内側板ばねの係合片、81,82…外側板ばね、81a,82a…外側板ばねの係合片、EM…電気モータ、A1…減速機構、B1…変換機構、EA1…電動アクチュエータ、PBa,PBb…パーキングブレーキ装置、PBa1,PBb1…パーキングブレーキ装置の作動部材

Claims (3)

  1. 電動アクチュエータ(EA1)と作動部材(パーキングブレーキ装置の作動部材PBa1,PBb1)との間にケーブル(10,20)が装着されていて、前記電動アクチュエータ(EA1)の駆動力が前記ケーブル(10,20)を介して前記作動部材(PBa1,PBb1)に伝達されるように構成され、
    前記電動アクチュエータ(EA1)が、支持体に組付けられるハウジング(30)と、このハウジング(30)に組付けられる電気モータ(EM)と、前記ハウジング(30)内に組付けられて前記電気モータ(EM)の回転駆動力を直線的な駆動力に変換する変換機構(B1)と、この変換機構(B1)により変換された駆動力によって直線的に駆動される駆動部材(イコライザ50)を備え、
    前記ケーブル(10,20)が、前記駆動部材(イコライザ50)に一端部(11a,21a)にて脱着可能に連結されるとともに他端部(11b,21b)にて前記作動部材(PBa1,PBb1)に連結されるインナーワイヤ(11,21)と、このインナーワイヤ(11,21)の両端部以外の外周を被覆し一端部(12a,22a)にて前記ハウジング(30)に設けたアウターチューブ取付部(31c,31d)に脱着可能かつ移動不能に組付けられるとともに他端部にて前記作動部材(PBa1,PBb1)を保持する保持部材に移動不能に組付けられるアウターチューブ(12,22)を備えているケーブル式駆動力伝達機構において、
    前記アウターチューブ(12,22)の一端部(12a,22a)は前記アウターチューブ取付部(31c,31d)に対して前記ハウジング外からの操作によって脱着可能に構成され、
    前記インナーワイヤ(11,21)の一端部(11a,21a)には、ワイヤ長手方向に対して直交する方向に所定量突出する一対のアーム部(13b、13c,23b、23c)を有するケーブルエンドピン(13,23)が固着され、
    前記駆動部材(イコライザ50)には、前記ケーブルエンドピン(13,23)を前記ハウジング外からの操作によって脱着可能なエンドピン取付孔(51b、51c,52b、52c)が形成されているとともに、前記ケーブルエンドピン(13,23)の前記エンドピン取付孔(51b、51c,52b、52c)への脱着を規制または許容する板ばね(81,82)が固着されていて、
    前記板ばね(81,82)は、前記駆動部材(イコライザ50)が原位置から作動位置の間にあるとき、前記ハウジング(30)に設けた押動部(31e、31f,31g、31h)と係合せず規制状態にあって、前記ケーブルエンドピン(13,23)の前記エンドピン取付孔(51b、51c,52b、52c)への脱着を規制し、前記駆動部材(イコライザ50)が原位置からワイヤ脱着位置に移動されるとき、前記押動部(31e、31f,31g、31h)と係合して同押動部によって規制状態から許容状態に弾性変形され、前記駆動部材(イコライザ50)がワイヤ脱着位置にあるとき、前記押動部(31e、31f,31g、31h)によって許容状態に保持されて、前記ケーブルエンドピン(13,23)の前記エンドピン取付孔(51b、51c,52b、52c)への脱着を許容することを特徴とするケーブル式駆動力伝達機構。
  2. 請求項1に記載のケーブル式駆動力伝達機構において、前記ハウジング(30)には、前記駆動部材(イコライザ50)のワイヤ脱着位置への移動を規制する規制部材(14,24)が組付けられていて、この規制部材(14,24)は前記ハウジング外からの操作によって脱着可能であることを特徴とするケーブル式駆動力伝達機構。
  3. 請求項2に記載のケーブル式駆動力伝達機構において、前記規制部材(14,24)は前記アウターチューブ(12,22)の一端部(12a,22a)に一体的に設けられていることを特徴とするケーブル式駆動力伝達機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102529924A (zh) * 2010-11-02 2012-07-04 丰田铁工株式会社 用于驻车制动器的平衡器装置
DE102012102450A1 (de) * 2012-03-22 2013-09-26 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Klipsvorrichtung und Betätigungseinrichtung

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