JP2010064229A - 仮受台を備える工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作物を変更したとしても仮受台の段取り換えを行うことなく、多種の工作物に容易に対応できる仮受台を備える工作機械を提供する。
【解決手段】台座10と、台座10の上に設けられ工作物Wの一端側を回転可能に支持する主軸台20と、台座10の上であって主軸台20に対向する位置に設けられ、工作物Wの他端側を回転可能に支持する心押台30と、主軸台20と心押台30との間に設けられ、台座10に移動不能に固定され、工作物Wを主軸台20および心押台30に支持する前後に一時的に工作物Wを支持する第一の仮受台52と、主軸台20と心押台30との間に設けられ、台座10に対して移動可能に設けられ、工作物Wを主軸台20および心押台30に支持する前後に一時的に工作物Wを支持する第二の仮受台53を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作物を主軸台および心押台に支持する前後に一時的に工作物を支持する仮受台を備える工作機械に関するものである。
従来、仮受台を備える工作機械は、例えば、特開平9−123039号公報に記載されたものがある。特許文献1に記載の仮受台は、工作物のウエイト部を支持するウエイト受部と、工作物のジャーナル部を支持するジャーナル受部とを備える。
特開平9−123039号公報(図1、[0013])
しかし、特許文献1に記載の仮受台を適用した場合には、工作物が異なるたびに仮受台を取り換えなければならない。つまり、工作物を変更するたびに、仮受台の段取り換えを手動で行う必要がある。これでは、多種の工作物を加工する場合に、多大な工数を要するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、工作物を変更したとしても仮受台の段取り換えを行うことなく、多種の工作物に容易に対応できる仮受台を備える工作機械を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る仮受台を備える工作機械の発明の特徴は、
台座と、
前記台座の上に設けられ工作物の一端側を回転可能に支持する主軸台と、
前記台座の上であって前記主軸台に対向する位置に設けられ、前記工作物の他端側を回転可能に支持する心押台と、
前記主軸台と前記心押台との間に設けられ、前記台座に移動不能に固定され、前記工作物を前記主軸台および前記心押台に支持する前後に一時的に前記工作物を支持する第一の仮受台と、
前記主軸台と前記心押台との間に設けられ、前記台座に対して移動可能に設けられ、前記工作物を前記主軸台および前記心押台に支持する前後に一時的に前記工作物を支持する第二の仮受台と、
を備えることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、
前記主軸台および前記心押台は、前記台座に対して移動可能に設けられることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または2において、
前記第二の仮受台は、
前記台座に固定される仮受台座部と、
シリンダ機構により、前記仮受台座部に対して前記主軸台と前記心押台との離間方向の2か所に位置決め可能な可動部と、
前記可動部に固定され一時的に前記工作物を支持する仮受部と、
を備えることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1または2において、
前記第一の仮受台および前記第一の仮受台は、
前記台座に設けられる仮受台本体と、
前記仮受台本体に設けられ、可動端部が前記仮受台本体に対して前記工作物の軸方向に交差せず且つ平行でない方向に移動可能な第二のシリンダ部材と、
前記仮受台本体に揺動可能に支持され、前記第二のシリンダ部材の前記可動端部に揺動可能に支持される揺動部材と、
前記揺動部材に設けられ、一時的に前記工作物を支持し、前記第二のシリンダ部材の動作に伴って前記工作物の中心軸からの距離が変化する仮受部と、
を備えることである。
上記のように構成した請求項1に係る仮受台を備える工作機械の発明によれば、第一の仮受台と第二の仮受台とを備える。そして、第一の仮受台は、台座に対して移動不能に固定しており、第二の仮受台は、台座に対して移動可能に設けている。このように、第二の仮受台を台座に対して移動可能とすることで、第一の仮受台と第二の仮受台との離間距離を変更することができる。つまり、第二の仮受台を移動させることで、仮受台の取り付け、取り外しの段取り換えを行うことなく、多種の工作物に容易に対応できる。
ここで、本発明においては、第一の仮受台は、台座に固定されているため、第一の仮受台を基準に工作物の位置決めを行うことになる。さらに、第一の仮受台を台座に対して移動不能に固定することで、第一の仮受台による工作物の支持剛性を高くすることができる。このように、固定された第一の仮受台により工作物を一時的に支持することにより、工作物を安定して一時的に支持できる。
ところで、工作物を支持する主軸台および心押台が、ベッド上に直接設けられる場合には、本発明の台座はベッドとなる。この場合、第一の仮受台は、ベッドに固定され、第二の仮受台は、ベッドに対して移動可能となる。また、主軸台および心押台がテーブル上に設けられる場合には、台座はテーブルとなる。つまり、ベッドに対して移動可能なテーブルを備える場合に、台座がテーブルとなる。この場合、第一の仮受台は、テーブルに固定され、第二の仮受台は、テーブルに対して移動可能となる。
請求項2に係る発明によれば、第一の仮受台と主軸台との離間距離、および、第一の仮受台と心押台との離間距離を変更したい工作物に対しても適用可能となる。これにより、さらにフレキシビリティを備えることができる。
請求項3に係る発明によれば、第二の仮受台の動作機構が、シリンダ機構を用いる簡易な構成であるため、安価にできる。
請求項4に係る発明によれば、第二のシリンダ部材を動作させることにより、仮受台による工作物の径方向位置を変更することができる。つまり、外径が異なる多種の工作物に容易に対応することができる。
以下、本発明の仮受台を備える工作機械を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の工作機械として、本実施形態においては、研削盤を例に挙げて説明する。なお、本発明の工作機械は、仮受台を備える工作機械であれば、研削盤の他、例えば、仮受台を備える旋盤にも適用できる。
本実施形態の研削盤1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、研削盤1の平面図である。図1に示すように、研削盤1は、ベッド10と、主軸台20と、心押台30と、砥石支持装置40と、仮受台装置50と、制御装置(図示せず)から構成される。
ベッド10は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。このベッド10の上面には、一対の砥石台用ガイドレール11が、図1の左右方向(Z軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。一対の砥石台用ガイドレール11は、砥石支持装置40を構成する砥石台トラバースベース41が摺動可能なレールである。さらに、ベッド10の上面のうち、一対の砥石台用ガイドレール11より図1の下側(機械の手前側)には、主軸台20が摺動可能な一対の第一ガイドレール12が、図1の左右方向(Z軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。また、ベッド10の上面のうち、一対の第一ガイドレール12より図1の右側には、心押台30が摺動可能な一対の第二ガイドレール13が、図1の左右方向(Z軸方向)の延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。
また、ベッド10には、一対の砥石台用ガイドレール11の間に、砥石台トラバースベース41を図1の左右方向に駆動するための、砥石台用Z軸ボールねじ14が配置され、この砥石台用Z軸ボールねじ14を回転駆動する砥石台用Z軸モータ15が配置されている。さらに、ベッド10には、一対の第一ガイドレール12の間に、主軸台20を図1の左右方向に駆動するための、第一Z軸ボールねじ16が配置され、この第一Z軸ボールねじ16を回転駆動する第一Z軸モータ17が配置されている。ベッド10には、一対の第二ガイドレール13の間に、心押台30を図1の左右方向に駆動するための、第二Z軸ボールねじ18が配置され、この第二Z軸ボールねじ18を回転駆動する第二Z軸モータ19が配置されている。
主軸台20は、主軸台本体21と、主軸22と、主軸チャック23とを備えている。主軸台本体21は、ベッド10の上面のうち、一対の第一ガイドレール12上を摺動可能に配置されている。そして、主軸台本体21は、第一Z軸ボールねじ16のナット部材に連結されており、第一Z軸モータ17の駆動により一対の第一ガイドレール12に沿って移動する。この主軸台本体21の内部には、主軸22が軸周り(図1のZ軸周り)に回転可能に挿通支持されている。この主軸22は、図示しないモータにより回転駆動される。また、主軸22の右端に、長尺の工作物Wの軸方向一端を把持する主軸チャック23が取り付けられている。
心押台30は、心押台本体31と、心押センタ32とを備えている。心押台本体31は、ベッド10の上面のうち、一対の第二ガイドレール13上を摺動可能に配置されている。そして、心押台本体31は、第二Z軸ボールねじ18のナット部材に連結されており、第二Z軸モータ19の駆動により一対の第二ガイドレール13に沿って移動する。この心押台本体31は、図1の左右方向に貫通する穴が形成されている。この心押台本体31の貫通孔に、心押センタ32が回転可能に挿通支持されている。この心押センタ32の回転軸は、主軸22の回転軸と同軸上に位置している。そして、この心押センタ32は、工作物Wの軸方向他端を支持する。つまり、心押センタ32は、主軸チャック23に対向するように配置されている。そして、主軸チャック23と心押センタ32とにより、工作物Wの両端を支持している。このように、工作物Wは、主軸チャック23および心押センタ32により、主軸軸周り(Z軸周り)に回転可能に保持されている。
砥石支持装置40は、砥石台トラバースベース41と、砥石台42と、砥石車43と、砥石回転用モータ44とを備えている。砥石台トラバースベース41は、矩形の平板状に形成されており、ベッド10の上面のうち、一対の砥石台用ガイドレール11上を摺動可能に配置されている。砥石台トラバースベース41は、砥石台用Z軸ボールねじ14のナット部材に連結されており、砥石台用Z軸モータ15の駆動により一対の砥石台用ガイドレール11に沿って移動する。この砥石台トラバースベース41の上面には、砥石台42が摺動可能な一対のX軸ガイドレール41aが、図1の上下方向(X軸方向)に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。さらに、砥石台トラバースベース41には、一対のX軸ガイドレール41aの間に、砥石台42を図1の上下方向に駆動するための、X軸ボールねじ41bが配置され、このX軸ボールねじ41bを回転駆動するX軸モータ41cが配置されている。
砥石台42は、砥石台トラバースベース41の上面のうち、一対のX軸ガイドレール41a上を摺動可能に配置されている。そして、砥石台42は、X軸ボールねじ41bのナット部材に連結されており、X軸モータ41cの駆動により一対のX軸ガイドレール41aに沿って移動する。つまり、砥石台42は、ベッド10、主軸台20および心押台30に対して、X軸方向およびZ軸方向(トラバース送り方向)に相対移動可能となる。
そして、この砥石台42のうち図1の下側部分には、図1の左右方向に貫通する穴が形成されている。この砥石台42の貫通孔に、砥石車回転軸部材(図示せず)が、砥石中心軸周り(Z軸周り)に回転可能に支持されている。この砥石車回転軸部材の一端(図1の左端)に、砥石車43が同軸的に取り付けられている。また、砥石台42の上面には、砥石回転用モータ44が固定されている。そして、砥石車回転軸部材の他端(図1の右端)と砥石回転用モータ44の回転軸とにプーリが懸架されることで、砥石回転用モータ44の駆動により、砥石車43が砥石軸周りに回転する。
仮受台装置50は、座板51と、第一の仮受台52と、第二の仮受台53とを備えている。座板51は、ベッド10上のうち、第一ガイドレール12と第二ガイドレール13との間に固定されている。この座板51は、矩形状からなり、長手方向が図1の左右方向に一致するように設けられている。つまり、座板51は、主軸台20と心押台30との対向領域であって、工作物Wの取付位置より下方(床面側)に設けられている。さらに、座板51は、主軸22および心押センタ32の回転軸よりも、図1の下側に設けられている。つまり、座板51は、工作物Wを基準とした場合に、砥石車43と反対側に位置している。ここで、本発明の台座は、本実施形態におけるベッドおよび座板51に相当する。
第一、第二の仮受台52、53は、座板51上に設けられている。つまり、第一、第二の仮受台52、53は、主軸台20と心押台30との間に設けられている。この座板51の上面には、ガイド凸部が形成されている。そして、第一、第二の仮受台52、53は、工作物Wを主軸台20および心押台30に支持する前後に、一時的に工作物Wを支持する。つまり、第一、第二の仮受台52、53は、ロボットやローダーなどにより搬送された加工前の工作物Wを主軸台20および心押台30に支持される前に、当該工作物Wを一時的に支持する。さらに、第一、第二の仮受台52、53は、主軸台20および心押台30により支持された状態の加工後の工作物Wを、ロボットやローダーなどにより搬出するために、当該工作物Wを一時的に支持する。
第一の仮受台52は、座板51上に移動不能に固定されている。一方、第二の仮受台53は、座板51上にZ軸方向に移動可能に設けられている。そして、第一の仮受台52は、第二の仮受台53と心押台30との間に設けられている。換言すると、第一の仮受台52は、第二の仮受台53よりも主軸台20から遠い側に設けられている。第一、第二の仮受台52、53の詳細な構成については、後述する。
制御装置は、主軸22の回転、砥石台42のX軸位置およびZ軸位置をNC制御している。つまり、制御装置により、砥石車43を回転させながら、砥石車43の工作物Wに対するX軸位置およびZ軸位置を制御することで、工作物Wの外周面を研削加工する。
次に、第二の仮受台53の詳細な構成について図2〜図9を参照して説明する。なお、第一の仮受台52の詳細な構成については、第二の仮受台53の説明の後に説明する。図2は、第二の仮受台53の平面図である。図3は、図2のA方向矢視図である。図4は、図2のB方向矢視図である。図5は、図2のC方向矢視図である。図6は、図4のD−D断面図である。図7は、図4のE−E断面図である。図8は、図4のF−F断面図である。図9は、図4のG−G断面図である。
第二の仮受台53は、第二の仮受台本体60と、径調整用シリンダ部材70と、揺動部材80と、仮受部90とを備える。第二の仮受台本体60は、座板51上に設けられている。この第二の仮受台本体60は、第二の仮受台台座部61と、ガイド部62と、可動部63と、シリンダ部材64とを備える。第二の仮受台台座部61は、可動部63を第二の仮受台台座部61に対してZ軸方向(主軸台20と心押台30との離間方向)に移動可能な構成である。
第二の仮受台台座部61は、ほぼ矩形状をなしており、座板51のガイド凸部に固定されている。この第二の仮受台台座部61は、2本の貫通孔61a、61bを備えている。これらの貫通孔61a、61bは、Z軸方向に延びるように、且つ、相互に平行に形成されている。
ガイド部62は、円柱状をなし、第二の仮受台台座部61の一方の貫通孔61aに挿通され、第二の仮受台台座部61に対して貫通孔61aの軸方向に移動可能となるように支持されている。可動部63は、ガイド部62の一端に固定されている。この可動部63は、ガイド部62と一体的に動作する。つまり、可動部63は、ガイド部62の動作に伴って、第二の仮受台台座部61に対してZ軸方向に移動可能に設けられている。この可動部63の上面には、揺動部材80の揺動中心となる支点支持部63aが設けられている。
シリンダ部材64は、全体としてほぼ円柱状をなし、第二の仮受台台座部61の貫通孔61bを摺動可能な摺動部64aを有している。そして、シリンダ部材64の一端側が、可動部63に固定されている。このシリンダ部材64の軸方向は、ガイド部材62の軸方向に一致するように設けられている。ここで、第二の仮受台台座部61の貫通穴61bの内部は、駆動用油により密封されており、且つ、摺動部64aにより二室に区画されている。つまり、シリンダ部材64と第二の仮受台台座部61の貫通穴61bとにより、シリンダ機構を形成している。
摺動部64aの図7、図9の右側領域(以下、「心押台側領域」と称する)の油圧が、摺動部64aの図7、図9の左側領域(以下、「主軸台側領域」と称する)の油圧より大きくなると、摺動部64aの心押台側領域の体積が大きくなるように、摺動部64aが第二の仮受台台座部61に対して移動する。つまり、可動部63が、第二の仮受台台座部61に対して主軸台20側に移動する。このとき、第二の仮受台台座部61に対する可動部63の位置決め箇所は、摺動部64aと貫通孔61bの一方を閉塞する蓋部との当接により決定される。この貫通孔61bの一方を閉塞する蓋部は、貫通孔61bのうち主軸台20側の開口部に設けられ、可動部63の主軸台20側の位置決め箇所を調整可能な部材である。つまり、当該蓋部は、可動部63の第二の仮受台台座部61に対する主軸台20側のストッパの役割を有する。
逆に、摺動部64aの心押台側領域の油圧が、摺動部64aの主軸台側領域の油圧より小さくなると、摺動部64aの心押台側領域の体積が小さくなるように、摺動部64aが第二の仮受台台座部61に対して移動する。つまり、可動部63が、第二の仮受台台座部61に対して心押台30側に移動する。このとき、第二の仮受台台座部61に対する可動部63の位置決め箇所は、摺動部64aと貫通孔61bの他方を閉塞する蓋部との当接により決定される。この貫通孔61bの他方を閉塞する蓋部は、貫通孔61bのうち心押台30側の開口部に設けられ、可動部63の心押台30側の位置決め箇所を調整可能な部材である。つまり、当該蓋部は、可動部63の第二の仮受台台座部61に対する心押台30側のストッパの役割を有する。
径調整用シリンダ部材70(本発明の「第二のシリンダ部材」に相当する)は、第二の仮受台本体60の可動部63に設けられ、油圧や空気圧などにより駆動する。この径調整用シリンダ部材70の可動端部は、仮受台本体60に対して図8の上下方向に移動可能である。さらに、この径調整用シリンダ部材70は、図4、5に示すように、水平方向において、工作物Wの軸心からずれた位置に設けられている。つまり、径調整用シリンダ部材70は、工作物Wの軸方向に交差せず且つ平行でない方向に移動可能となる。
揺動部材80は、第二の仮受台本体60の可動部63の支点支持部63aに揺動可能に支持されている。詳細には、揺動部材80は、工作物Wと径調整用シリンダ部材70との中間にて、支点支持部63aに揺動可能に支持されている。さらに、揺動部材80の一端は、径調整用シリンダ部材70の可動端部に揺動可能に支持されている。つまり、揺動部材80は、径調整用シリンダ部材70が可動部63に対して移動することに伴って、支点支持部63aを中心に図4の紙面法線軸周りに揺動する。
仮受部90は、揺動部材80の他端に固定され、その上面側にV字溝が形成されている。この仮受部90のV字溝が、工作物Wを一時的に支持する部位である。また、仮受部90は、揺動部材80の他端に固定されているため、径調整用シリンダ部材70が可動部63に対して移動することに伴って、仮受部90のV字溝の位置における、工作物Wの中心軸から距離が変化する。
次に、第一の仮受台52の詳細な構成について図10および図11を参照して説明する。図10は、第一の仮受台52の平面図である。図11は、図10のH方向矢視図である。第一の仮受台52は、第二の仮受台53における座板51に対してZ軸方向に可動する機構を除き、他の構成はほぼ同一の構成からなる。つまり、第一の仮受台52は、第二の仮受台53の仮受台本体60の可動部63が座板51に固定されている構成に相当する。
図10および図11に示すように、第一の仮受台52は、第一の仮受台本体100と、径調整用シリンダ部材70と、揺動部材80と、仮受部90とを備える。第一の仮受台本体100は、座板51上に移動不能に固定されている。この第一の仮受台本体100は、第二の仮受台台座部61と可動部63とを一体的に形成したものに相当する。また、第一の仮受台52における径調整用シリンダ部材70、揺動部材80および仮受部90は、第二の仮受台52における径調整用シリンダ部材70、揺動部材80および仮受部90と同一構成であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明した構成からなる研削盤1によれば、以下の効果を奏する。本実施形態の研削盤1は、第一の仮受台52と第二の仮受台53とを備える。そして、第一の仮受台52は、ベッド10に対して移動不能に固定しており、第二の仮受台53は、ベッド10に対して移動可能に設けている。このように、第二の仮受台53をベッド10に対して移動可能とすることで、第一の仮受台52と第二の仮受台53との離間距離を変更することができる。つまり、第二の仮受台53を移動させることで、仮受台の取り付け、取り外しの段取り換えを行うことなく、多種の工作物Wに容易に対応できる。
また、第一の仮受台52をベッド10に対して移動不能に固定することで、第一の仮受台52による工作物Wの支持剛性を高くすることができる。このように、固定された第一の仮受台52により工作物Wを一時的に支持することにより、工作物Wを安定して一時的に支持できる。
さらに、研削盤1は、主軸台20および心押台30をベッド10に対して移動可能な構成としている。これにより、第一の仮受台52と主軸台20との離間距離、および、第一の仮受台52と心押台30との離間距離を変更したい工作物Wに対して適用可能となる。つまり、第一の仮受台52を基準として、第二の仮受台53、主軸台20および心押台30を移動させる。これにより、さらにフレキシビリティを備えることができる。
また、第二の仮受台53の座板51に対する動作機構が、シリンダ機構を用いる簡易な構成であるため、安価にできる。さらに、径調整用シリンダ部材70を動作させることにより、第一、第二の仮受台52、53による工作物Wの径方向位置を変更することができる。つまり、外径が異なる多種の工作物Wに容易に対応することができる。
<その他>
上記実施形態においては、主軸チャック23を備える構成としたが、主軸センタに置換することもできる。また、仮受台を二個としたが、三個以上備えるようにしてもよい。この場合、第一の仮受台52を複数としてもよいし、第二の仮受台53を複数としてもよいし、両者を複数としてもよい。
研削盤1の平面図である。 第二の仮受台53の平面図である。 図2のA方向矢視図である。 図2のB方向矢視図である。 図2のC方向矢視図である。 図4のD−D断面図である。 図4のE−E断面図である。 図4のF−F断面図である。 図4のG−G断面図である。 第一の仮受台52の平面図である。 図10のH方向矢視図である。
符号の説明
1:研削盤
10:ベッド
20:主軸台、 21:主軸台本体、 22:主軸、 23:主軸チャック
30:心押台、 31:心押台本体、 32:心押センタ
41:砥石台トラバースベース、 42:砥石台
43:砥石車、 44:砥石回転用モータ
50:仮受台装置、 51:座板、 52:第一の仮受台、 53:第二の仮受台
61:第二の仮受台台座部、 61a、61b:貫通孔
62:ガイド部、 63:可動部、 63a:支点支持部
64:シリンダ部材、 64a:摺動部
100:第一の仮受台本体
W:工作物

Claims (4)

  1. 台座と、
    前記台座の上に設けられ工作物の一端側を回転可能に支持する主軸台と、
    前記台座の上であって前記主軸台に対向する位置に設けられ、前記工作物の他端側を回転可能に支持する心押台と、
    前記主軸台と前記心押台との間に設けられ、前記台座に移動不能に固定され、前記工作物を前記主軸台および前記心押台に支持する前後に一時的に前記工作物を支持する第一の仮受台と、
    前記主軸台と前記心押台との間に設けられ、前記台座に対して移動可能に設けられ、前記工作物を前記主軸台および前記心押台に支持する前後に一時的に前記工作物を支持する第二の仮受台と、
    を備えることを特徴とする仮受台を備える工作機械。
  2. 請求項1において、
    前記主軸台および前記心押台は、前記台座に対して移動可能に設けられることを特徴とする仮受台を備える工作機械。
  3. 請求項1または2において、
    前記第二の仮受台は、
    前記台座に固定される仮受台座部と、
    シリンダ機構により、前記仮受台座部に対して前記主軸台と前記心押台との離間方向の2か所に位置決め可能な可動部と、
    前記可動部に固定され一時的に前記工作物を支持する仮受部と、
    を備えることを特徴とする仮受台を備える工作機械。
  4. 請求項1または2において、
    前記第一の仮受台および前記第一の仮受台は、
    前記台座に設けられる仮受台本体と、
    前記仮受台本体に設けられ、可動端部が前記仮受台本体に対して前記工作物の軸方向に交差せず且つ平行でない方向に移動可能な第二のシリンダ部材と、
    前記仮受台本体に揺動可能に支持され、前記第二のシリンダ部材の前記可動端部に揺動可能に支持される揺動部材と、
    前記揺動部材に設けられ、一時的に前記工作物を支持し、前記第二のシリンダ部材の動作に伴って前記工作物の中心軸からの距離が変化する仮受部と、
    を備えることを特徴とする仮受台を備える工作機械。
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