JP2010063211A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池搭載の車両の燃料の残量が少なくなった場合に運転者に燃料補給を適切に促すことができるようにする。
【解決手段】ユニットコントローラ44は、電圧計42によって得られたキャパシタ電圧検出情報と、電流計43によって得られた電流検出情報とに基づいて、平均電力を算出する。ユニットコントローラ44は、算出した平均電力と、圧力計381によって得られた水素残圧検出情報とに基づいて、水素タンク38に残る水素によって今後フォークリフト11が稼働可能な残り時間を算出する。算出された残り時間が基準時間に満たない場合、且つフォークリフト11が無負荷状態である場合、ユニットコントローラ44は、非常発電制御を行なう。非常発電制御は、キャパシタ40の電圧維持レベルを低減して、燃料電池システム37を発電させる制御である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動駆動手段の駆動動作に制限を掛けることが可能な車両に関する。
電動モータに電気を供給して車両を走行させる車両では、電気供給源としてバッテリが用いられる(例えば、特許文献1参照)。バッテリは、車両の走行に伴って放電するので、バッテリの容量が次第に減少する。特許文献1に開示の電気自動車では、バッテリの端子電圧を検出し、バッテリの端子電圧が所定電圧以下になると、電動モータの出力を低下させる技術が開示されている。電動モータの出力を低下させると、通常運転時における車両の最大速度又は加速の度合いが低下する。運転者は、電動モータの出力低下に伴う最大速度の低下又は加速の度合いの低下に基づいて、バッテリの残存容量が少ないことを知ることができる。
燃料電池によって発電した電気をバッテリに蓄え、このバッテリの電気を電動モータに供する車両(例えば特許文献2参照)では、燃料電池の出力電圧(例えば100ボルト)は、バッテリの端子電圧よりも高く、充電は、燃料電池の出力電圧をDC/DCコンバータを介して降圧(例えば燃料電池の出力電圧100ボルトを48ボルトに降圧)させて行われる。空気と反応させる水素は、車両に搭載された水素貯留手段に蓄えられる。水素貯留手段に蓄えられている水素の残量が少なくなった場合には、水素貯留手段に水素を補給する必要がある。水素貯留手段に蓄えられている水素の残量が少なくなった場合に運転者に水素補給を促すため、水素の圧力が所定圧力以下になった場合に、DC/DCコンバータによる燃料電池の出力電圧の降圧を例えば48ボルトから40ボルトに強制的に降圧させ、この強制的降圧の検出に基づいて電動モータの出力を低下させる手法を用いることが考えられる。
特開平9−294302号公報 特開2003−70106号公報
しかし、通常作業状態ではバッテリの端子電圧は、作業状態に応じて短時間で変動しているため、短時間でのバッテリの端子電圧の変動からバッテリの残存容量を算出することはなく、長い時間でのバッテリの端子電圧の変動からバッテリの残存容量を算出することが行われる。そのため、強制的降圧によるバッテリの残存容量の低下を判定するのに非常に長い時間が掛かり、強制的降圧を開始した時から電動モータの出力を低下させるまでに非常に長い時間が掛かる。これは、水素の残量が少なくなった場合に運転者に水素補給を促す上で不都合である。
本発明は、燃料電池搭載の車両の燃料の残量が少なくなった場合に運転者に燃料補給を適切に促すことができるようにすることを目的とする。
本発明は、電動駆動手段と、前記電動駆動手段へ電力を供給する蓄電装置を含む電力供給手段と、前記蓄電装置の電圧を計測して蓄電容量を計測する容量計測手段と、前記容量計測手段によって計測された蓄電容量が予め設定された基準容量に満たない場合には、燃料補給を催促する燃料補給催促手段と、車両の負荷の状態を判断する負荷状態判断手段とを備えた車両を対象とし、請求項1の発明では、燃料電池と、前記燃料電池に燃料を供給する燃料貯留源とを備えた燃料電池システムを含む前記電力供給手段と、前記燃料貯留源における燃料の貯留量を計測又は推測して把握する貯留量把握手段と、前記貯留量把握手段によって把握された燃料貯留量の情報を用いて無負荷時の前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態か否かを判断する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態と判断し、且つ前記負荷状態判断手段が無負荷状態と判断した場合には、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる非常発電制御を行なう。
電動駆動手段は、車両を走行させるための電動モータや、産業車両では荷役用の駆動手段を含む。車両の負荷が無い無負荷状態は、電動駆動手段を作動しない状態(走行や荷役をしない状態)である。蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態にあって車両が無負荷状態にある間の非常発電制御では、この間の容量計測手段による蓄電容量計測は、蓄電容量の減少を計測したことになる。燃料電池の燃料の残量が少なくなったときの容量計測手段による蓄電容量計測は、燃料電池の燃料の残量が少なくなったことを精度良く反映しており、燃料電池の燃料の残量が少なくなった場合の燃料補給の催促が適切に行われる。
好適な例では、前記制御手段は、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げない状態と判断し、且つ前記負荷状態判断手段が無負荷状態と判断した場合には、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げない通常発電制御を行なう。
蓄電装置の電圧維持レベルを下げない状態は、燃料貯留量が燃料を消費してしまうまでに余裕があるときのことであり、このようなときには非常発電制御は行われない。
好適な例では、前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記通常発電制御は、前記電圧検出手段によって検出された電圧が予め設定された下限閾値以下の場合には、前記蓄電装置の電圧を上げる発電制御であり、前記非常発電制御は、前記下限閾値を低減して設定する制御である。
非常発電制御を行なうときには下限閾値が下げられるため、平均電圧が減少し、蓄電容量の減少が計測される。
好適な例では、前記電力供給手段の出力電力を検出する電力検出手段を備え、前記制御手段は、前記電力検出手段によって得られる電力検出情報と、前記貯留量把握手段によって把握された燃料貯留量の情報とに基づいて、車両の残り稼働可能時間を特定し、特定された前記残り稼働可能時間が予め設定された基準時間に達した場合には、前記制御手段は、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態と判断する。
蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態は、残存燃料によって車両を稼働可能な時間が基準時間以下となっているときのことである。
好適な例では、前記燃料補給催促手段は、前記電動駆動手段の駆動動作に制限を掛ける制限手段である。
電動駆動手段の駆動動作に制限を掛けると、車両の走行や荷役動作が通常よりも緩慢になる。このような制限状態への移行は、運転者に燃料補給を促す方法として好適である。
本発明は、燃料電池搭載の車両の燃料の残量が少なくなった場合に運転者に燃料補給を適切に促すことができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明をフォークリフトに具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、フォークリフト11の車体フレーム12の前部にはマスト13が立設されている。マスト13は、車体フレーム12に対して前後に傾動可能に支持された左右一対のアウタマスト131と、これにスライドして昇降するインナマスト132とからなる。各アウタマスト131の後部には油圧式のリフトシリンダ14が配設されている。リフトシリンダ14のピストンロッド141の先端は、インナマスト132の上部に連結されている。インナマスト132の上部に支承されたチェーンホイール15にはチェーン17が巻き掛けられている。チェーン17の一端は、リフトシリンダ14のボディ又はアウタマスト131の上部に固定されており、チェーン17の他端は、リフトブラケット16に連結されている。フォーク18は、リフトシリンダ14の伸縮によりチェーン17に吊り下げられたリフトブラケット16と共に昇降するようになっている。
マスト13は、油圧式の左右一対のチルトシリンダ19を介して車体フレーム12に対して傾動可能に連結支持されている。チルトシリンダ19は、その基端側が車体フレーム12に対して回動可能に連結されているとともに、ピストンロッド191の先端でアウタマスト131に回動可能に連結されている。マスト13は、チルトシリンダ19が伸縮駆動されることで前後に傾動する。リフトシリンダ14及びチルトシリンダ19は、電動駆動手段としての荷役用モータ30から駆動力を得る。
運転室20には運転座席201が設けられており、運転座席201の前方にはステアリングホイール21、リフトレバー22及びチルトレバー23が装備されている。運転座席201の前側且つ下方にはアクセルペダル28が設けられている。
ステアリングホイール21は、操舵輪24(後輪)の舵角を変更するためのものである。リフトレバー22は、フォーク18を昇降させるときに操作するものであり、チルトレバー23は、マスト13を傾動させるときに操作するものである。アクセルペダル28は、フォークリフト11を走行させるものである。
リフトレバー22の操作が行われると、この操作に応じた電気的操作情報が車両コントローラ27へ送られ、車両コントローラ27は、該電気的操作情報の入力に基づいて、フォーク18の昇降を制御する。チルトレバー23の操作が行われると、この操作に応じた電気的操作情報が車両コントローラ27へ送られ、車両コントローラ27は、該電気的操作情報の入力に基づいて、マスト13の傾動を制御する。
駆動輪25(前輪)は、電動駆動手段としての走行用モータ26によって回転駆動される。走行用モータ26は、車両コントローラ27の制御を受ける。アクセルペダル28の踏む込み操作が行われると、この操作に応じた電気的操作信号が車両コントローラ27へ送られる。車両コントローラ27は、該電気的操作信号の入力に基づいて、走行用モータ26の回転速度を制御する。
運転室20のフロアの下側には収納室31が備えられている。収納室31には電力供給手段としての燃料電池ユニットFUが搭載されている。収納室31にはコネクタK〔図1(b)に図示〕が設けられている。
図1(b)に示すように、コネクタKは、燃料電池ユニットFU側の配線32と、フォークリフト11側の電力回路を構成する配線33とを電気的に接続している。車両側の配線33には走行用インバータ34、荷役用インバータ35及び電圧計36が接続されている。走行用インバータ34は、コネクタKを介して燃料電池ユニットFUから供給される直流を交流に変換する。走行用モータ26及び荷役用モータ30は、走行用インバータ34により変換された交流により駆動される。
電圧計36、走行用インバータ34及び荷役用インバータ35は、車両コントローラ27に電気的に接続されている。車両コントローラ27は、走行用インバータ34の動作を制御して走行用モータ26に供給される交流の電圧を調節することによって走行用モータ26の回転数を制御する。同様に、車両コントローラ27は、荷役用インバータ35の動作を制御して荷役用モータ30に供給される交流の電圧を調節することによって荷役用モータ30の回転数を制御する。
車両コントローラ27には表示装置D、音声装置H及び車両キースイッチ29が電気的に接続されている。車両キースイッチ29がON操作されると、車両コントローラ27は、走行用インバータ34及び荷役用インバータ35の動作の制御を開始して走行用モータ26及び荷役用モータ30への電力供給の制御を開始する。
次に、収納室31に搭載された燃料電池ユニットFUについて説明する。
図1(b)に示すように、燃料電池ユニットFUは、燃料電池システム37を備えている。燃料電池システム37は、燃料電池FC、水素を貯蔵するとともに燃料電池FCに対して水素を供給する水素タンク38、及び燃料電池FCに対して空気を供給するコンプレッサ39を備えている。燃料貯留源としての水素タンク38内の圧力(水素残圧)は、圧力計381によって検出される。水素の貯留量を計測する貯留量把握手段としての圧力計381によって得られた圧力検出情報は、燃料電池ユニットコントローラ44へ送られる。
燃料電池システム37は、燃料電池ユニットFU側の配線32に電気的に接続されている。配線32には電気二重層キャパシタ40(以下、キャパシタ40と示す)が燃料電池FCに対して並列となるようにDC/DCコンバータ41を介して電気的に接続されている。キャパシタ40は、燃料電池システム37からDC/DCコンバータ41を介して電力供給を受けて充電する。DC/DCコンバータ41は、燃料電池システム37で発電された所定の電圧(例えば100ボルト)の電力を所定の電圧(例えば50ボルト)に変換する。
配線32には電圧計42(ユニット用電圧計)がキャパシタ40に対して並列となるように接続されている。電圧計42は、キャパシタ40の電圧(以下、「キャパシタ電圧」と示す)Vcを検出する電圧検出手段である。電圧計36もキャパシタ40のキャパシタ電圧Vcを検出する。
車両コントローラ27は、電圧計36によって得られたキャパシタ電圧Vcに基づいてキャパシタ40の蓄電容量を把握する。この場合、車両コントローラ27は、所定時間(例えば5分間)でのキャパシタ電圧Vcの平均値から蓄電容量を把握する。例えば、キャパシタ電圧Vcの平均値が48ボルトであれば、蓄電容量は100%、キャパシタ電圧Vcの平均値が46ボルトであれば、蓄電容量は50%というように把握する。電圧計36及び車両コントローラ27は、蓄電容量を計測する容量計測手段を構成する。
車両コントローラ27は、キャパシタ40における蓄電容量Xと予め設定された基準容量Xoとの大小比較を行なう。蓄電容量Xが基準容量Xoに満たない場合、車両コントローラ27は、水素残量が少なくなったことを表示装置Dに表示させると共に、水素残量が少なくなったことを音声装置Hに警告させる。表示装置D及び音声装置Hは、蓄電容量を知らせる容量報知手段である。又、車両コントローラ27は、走行用モータ26の回転速度を本来の回転速度よりも低下させると共に、荷役用モータ30の回転速度を本来の回転速度よりも低下させるという動作制限制御へ移行する。
車両コントローラ27は、容量計測手段によって計測された蓄電容量が予め設定された基準容量に満たない場合には、電動駆動手段の駆動動作に制限を掛ける制限手段である。車両コントローラ27、走行用モータ26及び荷役用モータ30は、燃料補給催促手段を構成する。
キャパシタ40とコネクタKとの間の配線32には電流計43が設けられている。電流計43は、コネクタKを経由してインバータ34,35へ流れる電流を検出する。
DC/DCコンバータ41、電圧計42、電流計43及び燃料電池システム37は、燃料電池ユニットコントローラ44に電気的に接続されている。燃料電池ユニットコントローラ44は、燃料電池システム37による発電の開始及び停止や、その発電量を制御する。燃料電池ユニットコントローラ44は、燃料電池システム37が発電する電力の電圧をキャパシタ40の充電に適した所定の電圧に変換するように、DC/DCコンバータ41を制御する。又、燃料電池ユニットコントローラ44は、電流計43によって検出された電流値からフォークリフト11の稼働の有無、つまりフォークリフト11が負荷有状態と無負荷状態とのいずれかであるかを判断する。燃料電池ユニットコントローラ44は、フォークリフト11の負荷の状態を判断する負荷状態判断手段である。
燃料電池ユニットコントローラ44は、車両コントローラ27と電気的に接続されている。車両キースイッチ29がON操作されると、車両コントローラ27は、燃料電池ユニットコントローラ44へユニット起動信号を出力する。燃料電池ユニットコントローラ44は、ユニット起動信号の入力に基づいて、燃料電池システム37における発電の制御を開始する。
図3は、水素補給催促制御プログラムを表すフローチャートである。以下、図3のフローチャートに従って水素補給催促制御を説明する。
ユニット起動信号が入力されると、燃料電池ユニットコントローラ44は、電圧計42によって得られたキャパシタ電圧検出情報と、電流計43によって得られた電流検出情報とを取り込む(ステップS1)。燃料電池ユニットコントローラ44は、取り込んだキャパシタ電圧検出情報と電流検出情報とに基づいて、予め設定された所定時間の平均電力を算出する(ステップS2)。又、燃料電池ユニットコントローラ44は、圧力計381によって得られた水素残圧検出情報を取り込む(ステップS3)。
燃料電池ユニットコントローラ44は、算出した平均電力と、取り込んだ水素残圧検出情報とに基づいて、水素タンク38に残る水素によって今後フォークリフト11が稼働可能な残り稼働可能時間Teを算出する(ステップS4)。燃料電池ユニットコントローラ44は、算出した残り稼働可能時間Teと、予め設定された基準時間Toとの大小比較を行なう(ステップS5)。
残り稼働可能時間Teが基準時間To以上である場合(ステップS5においてYES)、燃料電池ユニットコントローラ44は、燃料電池システム37に対して通常発電の制御を行なう(ステップS6)。
図2(a)のグラフは、通常発電制御を表す。横軸は、時刻を表し、縦軸は、キャパシタ40のキャパシタ電圧Vcを表す。フォークリフト11の稼働(フォークリフト11の走行あるいはフォーク18の荷役動作)に伴ってキャパシタ40の充電電気が消費(放電)されると共に、キャパシタ40の充電電気の消費に伴って燃料電池システム37の発電が制御され、キャパシタ40のキャパシタ電圧Vcが変動する。図2(a)のグラフにおける曲線Nは、キャパシタ電圧Vcの変動を表す。時刻t1から時刻t2にわたる期間は、フォークリフト11が無負荷状態(走行及び荷役のいずれも行われない状態)にあるときである。時刻t1から時刻t2にわたる期間における曲線Nの部分N1は、フォークリフト11が無負荷状態のときの通常発電制御によるキャパシタ電圧Vcの変動を表す。
燃料電池ユニットコントローラ44は、通常発電制御の開始時にはキャパシタ電圧Vcを下げる発電制御(発電停止)を行ない、キャパシタ電圧Vcが下限閾値Vc1になるとキャパシタ電圧Vcを上げる発電制御を行ない、キャパシタ電圧Vcが上限閾値Vc2(>Vc1)になるとキャパシタ電圧Vcを下げる発電制御(発電停止)を行なう。通常発電制御の間のキャパシタ電圧Vcの低下は、車両コントローラ27、燃料電池ユニットコントローラ44、冷却装置の作動のための電力消費によるものである。通常発電制御の間のキャパシタ電圧Vcの上昇は、燃料電池システム37の発電によるものである。
通常発電制御は、フォークリフト11が無負荷状態のときには電圧計42によって検出されたキャパシタ電圧Vcが予め設定された下限閾値Vc1以上且つ予め設定された上限閾値Vc2以下となるように、つまりキャパシタ電圧Vcを閾値Vc1,Vc2間に維持するように、燃料電池システム37を発電させる制御である。電圧範囲〔Vc1,Vc2〕で示す電圧維持レベルは、急な負荷に備えた高さに設定されている。
無負荷状態における通常発電制御は、燃料電池ユニットコントローラ44、車両コントローラ27、燃料電池システム37冷却用の冷却装置(図示略)等の作動を維持するために行われる。
ステップS5においてNOの場合(残り稼働可能時間Teが基準時間Toに満たない場合)、燃料電池ユニットコントローラ44は、電流計43によって得られる電流検出情報から把握されるフォークリフト11の負荷有無情報に基づいて、フォークリフト11が無負荷状態か否かを判断する(ステップS7)。フォークリフト11が無負荷状態でない場合(ステップS7においてNO)、燃料電池ユニットコントローラ44は、ステップS6へ移行する。
フォークリフト11が無負荷状態である場合(ステップS7においてYES)、燃料電池ユニットコントローラ44は、燃料電池システム37に対して非常発電の制御を行なう(ステップS8)。
図2(b)のグラフは、非常発電制御を表す。横軸は、時刻を表し、縦軸は、キャパシタ40のキャパシタ電圧Vcを表す。図2(b)のグラフにおける曲線Eは、キャパシタ電圧Vcの変動を表す。時刻t3から時刻t4にわたる期間は、フォークリフト11が無負荷状態(走行及び荷役のいずれも行われない状態)にあるときである。時刻t3から時刻t4にわたる期間における曲線Eの部分E1は、フォークリフト11が無負荷状態のときの非常発電制御によるキャパシタ電圧Vcの変動を表す。
燃料電池ユニットコントローラ44は、非常発電制御の開始時にはキャパシタ電圧Vcを下げる発電制御(発電停止)を行ない、キャパシタ電圧Vcが下限閾値Vc3(<Vc1)になるとキャパシタ電圧Vcを上げる発電制御を行ない、キャパシタ電圧Vcが上限閾値Vc4(>Vc3であって、本実施形態ではVc4−Vc3=Vc2−Vc1)になるとキャパシタ電圧Vcを下げる発電制御(例えば発電停止)を行なう。非常発電制御の間のキャパシタ電圧Vcの低下は、車両コントローラ27、燃料電池ユニットコントローラ44、冷却装置の作動のための電量消費によるものである。非常発電制御の間のキャパシタ電圧Vcの上昇は、燃料電池システム37の発電によるものである。この場合の燃料電池システム37の発電は、電圧範囲〔Vc4−Vc3〕を考慮しつつキャパシタ40の前記した所定時間における平均電圧に変化をもたらさないように制御される発電である。
非常発電制御は、フォークリフト11が無負荷状態のときにはキャパシタ電圧Vcが予め設定された下限閾値Vc3以上且つ予め設定された上限閾値Vc4(>Vc3)以下となるように、つまりキャパシタ電圧Vcを閾値Vc3,Vc4間に維持するように、燃料電池システム37を発電させる制御である。
下限閾値Vc3は、無負荷状態における燃料電池ユニットコントローラ44、車両コントローラ27、図示しない冷却装置等の作動を維持するために必要な最小限の値に設定されている。
ステップS6又はステップS8の処理後、燃料電池ユニットコントローラ44は、ステップS1へ移行する。
燃料電池ユニットコントローラ44は、燃料電池の出力電圧を下げる状態と判断し、且つ負荷状態判断手段が無負荷状態と判断した場合には、キャパシタ40の電圧維持レベルを下げる非常発電制御を行なう制御手段である。電圧計42、電流計43及び燃料電池ユニットコントローラ44は、電力供給手段の出力電力を検出する電力検出手段を構成する。
以上は、燃料電池ユニットコントローラ44による水素補給催促制御であり、ステップS6での通常発電制御では、車両コントローラ27は、無負荷状態でのキャパシタ電圧Vcの平均値が下限閾値Vc1以上と認識する。しかし、ステップS8での非常発電制御では、図2(b)に示すように、無負荷状態でのキャパシタ電圧Vcの低下が長く続くため、車両コントローラ27は、キャパシタ電圧Vcの平均値が低下したと認識する。図2(a),(b)に示すように、負荷有状態のときにはキャパシタ電圧Vcの上下の繰り返し変動が頻繁であるため、車両コントローラ27は、キャパシタ電圧Vcの平均値が低下したとは認識しない。
つまり、図3のステップS6のNOの判断以後の無負荷状態が長く続けば、車両コントローラ27は、キャパシタ電圧Vcの平均値の低下を認識する。そして、図3のステップS6のNOの判断以後の無負荷状態でのキャパシタ電圧Vcの平均値の低下によってキャパシタ電圧Vcの平均値が予め設定された基準容量Xoに対応する基準キャパシタ電圧以下になると、車両コントローラ27は、フォークリフト11の動作に制限を掛ける動作制限制御に移行する。さらに、燃料電池ユニットコントローラ44は、水素残量が少ない旨の表示を表示装置Dに行わせ、且つ水素残量が少ない旨の警報を音声装置Hに行わせる。
本実施形態では以下の効果が得られる。
(1)キャパシタ40の電圧維持レベルを下げる状態にあってフォークリフト11が無負荷状態にある間は、キャパシタ40の電圧維持レベルを〔Vc1,Vc2〕から〔Vc3,Vc4〕へ下げる非常発電制御が行われるため、この間の平均電圧が低下する。従って、非常発電制御の間の容量計測手段による蓄電容量計測は、蓄電容量の減少を計測したことになる。この減少によって蓄電容量が予め設定された基準容量Xoを下回ると、車両コントローラ27は、走行用モータ26及び荷役用モータ30の駆動動作に制限を掛ける。燃料電池FCの燃料(水素)の残量が少なくなったときの容量計測手段による蓄電容量計測は、燃料(水素)の残量が少なくなったことを精度良く反映しており、燃料電池FCの燃料の残量が少なくなった場合の燃料補給の催促が適切に行われる。
(2)キャパシタ40の電圧維持レベルを下げる状態は、水素タンク38の水素貯留量が水素を消費してしまうまでの時間にあまり余裕がないときのことであるが、負荷有状態のときには非常発電制御は行われない。従って、蓄電容量Xが基準容量Xo以下にならない限りは、フォークリフト11の駆動は、制限無く通常の通りに行われ、フォークリフト11の動作の緩慢化による作業の遅滞は生じない。
(3)非常発電制御におけるキャパシタ40の電圧降下の継続時間が長いほど、キャパシタ40の平均電圧の大きな低下の確実性が高まる。無負荷状態における燃料電池ユニットコントローラ44、車両コントローラ27、冷却装置等の作動を維持するために必要な最小限の値に下限閾値Vc3を設定した構成は、キャパシタ40の平均電圧の大きな低下をもたらす上で、特に好ましい。
(4)フォークリフト11では、無負荷状態の時間割合が大きい(負荷有状態:無負荷状態=55:45程度の状況が多い)。無負荷状態におけるキャパシタ40の平均電圧の低下を計測する本実施形態は、無負荷状態の時間割合が大きいフォークリフト11への適用に、特に好適である。
(5)鉛バッテリを電力供給手段として搭載するように構成されたフォークリフトでは、鉛バッテリの電圧を検出して鉛バッテリの蓄電容量を計測するための容量計測手段(電圧計36と車両コントローラ27との組み合わせ)が用いられる。本実施形態のフォークリフト11は、鉛バッテリと置き換えて燃料電池ユニットFUを搭載した構成となっており、鉛バッテリの搭載を前提として用いられる容量計測手段(電圧計36と車両コントローラ27との組み合わせ)をそのまま利用しても、残存水素が少なくなった場合に水素補給を運転者に適切に促すことができる。
本発明では、以下のような実施形態も可能である。
○第1の実施形態において、Vc2−Vc1≠Vc4−Vc3であってもよい。
○第1の実施形態において、キャパシタ40の電圧基準レベルを下げる場合、下限閾値Vc1のみを下限閾値Vc3に下げるようにしてもよい。
○負荷有状態における負荷が小さいような場合(例えば荷物を積まないで走行するような場合)には、図3のステップS5のNO以後における負荷有状態においても、非常発電制御を行なうようにしてもよい。この場合、電圧範囲〔Vc3,Vc4〕で示す電圧維持レベルを上げるようにしてもよいし、上げないようにしてもよい。電圧維持レベルを上げる場合には、下限閾値Vc3が閾値Vc1に達しないようにすればよい。
○水素残量のみからフォークリフト11の残り稼働可能時間を求めるようにしてもよい。
○フォークリフト11の時間平均の水素消費量を実験によって予め計測しておき、この実験によって得られる時間平均の水素消費量と、フォークリフト11の作動経過時間とに基づいて、水素タンク38における水素残量を算出(推測)するようにしてもよい。
○リフトレバー22の操作、チルトレバー23の操作あるいはアクセルペダル28の踏む込み操作に伴う電気的操作信号の入力の有無に基づいて、車両コントローラ27がフォークリフト11の稼働の有無、つまりフォークリフト11が負荷有状態と無負荷状態とのいずれかであるかを判断するようにしてもよい。この場合、負荷状態判断手段である車両コントローラ27によって行われた負荷有無判断の情報は、燃料電池ユニットコントローラ44へ送るようにすればよい。
○燃料電池システムとして、メタノールや天然ガスなど水素以外の燃料を用いて発電する燃料電池システムを採用してもよい。
○フォークリフト以外の他の車両に本発明を適用してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下にその効果と共に記載する。
〔1〕前記車両は、前記燃料電池システムと蓄電装置とを交換可能な収納室を備えている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両。
蓄電装置を搭載可能であって車両コントローラ27及び燃料電池ユニットコントローラ44を備えた車両を利用することができる。
〔2〕前記蓄電容量を知らせる容量報知手段が設けられている前記〔1〕項及び請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両。
〔3〕前記車両は、フォークリフトである前記〔1〕,〔2〕項及び請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両。
無負荷状態が多いフォークリフトは、本発明の適用対象として好適である。
第1の実施形態を示し、(a)は、フォークリフトを示す正面図。(b)は、電気ブロック図。 (a)は、通常発電制御を説明するためのグラフ。(b)は、非常発電制御を説明するためのグラフ。 水素補給催促制御プログラムを表すフローチャート。
符号の説明
11…車両としてのフォークリフト。26…電動駆動手段としての走行用モータ。27…燃料補給催促手段としての制限手段及び制御手段としての車両コントローラ。30…電動駆動手段としての荷役用モータ。37…燃料電池システム。38…燃料貯留源としての水素タンク。381…貯留量把握手段としての圧力計。36…容量計測手段を構成する電圧計。40…蓄電装置としてのキャパシタ。42…電圧検出手段であって、電力検出手段を構成する電圧計。43…電力検出手段を構成する電流計。44…負荷状態判断手段である燃料電池ユニットコントローラ。FC…燃料電池。FU…電力供給手段としての燃料電池ユニット。X…蓄電容量。Xo…基準容量。Te…残り稼働可能時間。To…基準時間。Vc1,Vc3…下限閾値。Vc…キャパシタ電圧。

Claims (5)

  1. 電動駆動手段と、前記電動駆動手段へ電力を供給する蓄電装置を含む電力供給手段と、前記蓄電装置の電圧を計測して蓄電容量を計測する容量計測手段と、前記容量計測手段によって計測された蓄電容量が予め設定された基準容量に満たない場合には、燃料補給を催促する燃料補給催促手段と、車両の負荷の状態を判断する負荷状態判断手段とを備えた車両において、
    燃料電池と、前記燃料電池に燃料を供給する燃料貯留源とを備えた燃料電池システムを含む前記電力供給手段と、
    前記燃料貯留源における燃料の貯留量を計測又は推測して把握する貯留量把握手段と、
    前記貯留量把握手段によって把握された燃料貯留量の情報を用いて無負荷時の前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態か否かを判断する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態と判断し、且つ前記負荷状態判断手段が無負荷状態と判断した場合には、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる非常発電制御を行なう車両。
  2. 前記制御手段は、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げない状態と判断し、且つ前記負荷状態判断手段が無負荷状態と判断した場合には、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げない通常発電制御を行なう請求項1に記載の車両。
  3. 前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記通常発電制御は、前記電圧検出手段によって検出された電圧が予め設定された下限閾値以下の場合には、前記蓄電装置の電圧を上げる発電制御であり、前記非常発電制御は、前記下限閾値を低減して設定する制御である請求項2に記載の車両。
  4. 前記電力供給手段の出力電力を検出する電力検出手段を備え、前記制御手段は、前記電力検出手段によって得られる電力検出情報と、前記貯留量把握手段によって把握された燃料貯留量の情報とに基づいて、車両の残り稼働可能時間を特定し、特定された前記残り稼働可能時間が予め設定された基準時間に達した場合には、前記制御手段は、前記蓄電装置の電圧維持レベルを下げる状態と判断する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両。
  5. 前記燃料補給催促手段は、前記電動駆動手段と、前記電動駆動手段の駆動動作に制限を掛ける制限手段とから構成されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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