JP2010062866A - 通信装置及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビーコン期間を効率的にマージすることができる通信装置及び通信制御方法を提供することを課題とする。
【解決手段】自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信部と、他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信部と、前記受信部により受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、前記自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理部とを有することを特徴とする通信装置が提供される。
【選択図】図9

Description

本発明は、通信装置及び通信制御方法に関する。
WiMedia規格に基づいたUWB(Ultra Wide Band)通信のWPAN(Wireless Personal Area Network)では、同一周波数で通信を行う異なるスーパーフレームに属するWPAN同士のビーコン期間のマージ処理を行う。
特開2006−313976号公報には、制御局を有さずに通信可能なネットワークに構成される無線通信装置であって、自装置が有する記憶領域には、自局の属するグループのビーコン情報を格納する自グループ格納領域と、該自グループとは異なる他のグループのビーコン情報を格納する他グループ格納領域とが割当てられており、前記自グループ格納領域及び前記他グループ格納領域に、前記自局の属するグループのビーコン情報と前記他のグループのビーコン情報とを、同じ構造で格納する格納手段を備えることを特徴とする無線通信装置が記載されている。
また、特開2006−121561号公報には、複数の無線通信装置がアドホックネットワークを構成する無線通信システムにおいて、各無線通信装置が、隣接する無線通信装置が設定した通信領域と重ならないように、優先順競合アクセス制御を行う通信領域を設定しておき、一の無線通信装置において送信データがバッファリングされた場合に、該送信データの受信先となる1又は2以上の他の無線通信装置に対して前記優先順競合アクセス制御を行う通信領域における受信を要求し、前記優先順競合アクセス制御を行う通信領域の到来時に優先順競合アクセス制御による無線通信を行うことを特徴とする無線通信システムが記載されている。
また、特開2007−37150号公報には、少なくとも一つ以上のデバイスを含む分散型無線個人領域ネットワークのデータスロット予約システムにおいて、複数のホップ距離内に位置する少なくとも一つの周辺デバイスのデータスロット予約情報が記録された拡張型DRP有効性情報要素をブロードキャストする第1デバイスと、前記第1デバイスから前記拡張型DRP有効性情報要素を受信すると、前記拡張型DRP有効性情報要素を利用し前記第1デバイスの周辺デバイスの予約状態を確認した後、この確認結果に応じてデータスロット予約の交渉作業を行う第2デバイスと、を含むことを特徴とするデータスロット予約システムが記載されている。
また、特表2007−531374号公報には、デバイスのアドホックネットワーク内のデバイス用の分散ビーコン期間プロトコルに対する方法において、前記デバイスが、媒体アクセス時間をビーコン期間開始時間に開始する少なくとも1つの隣接したスーパーフレームのシーケンスに分割するステップと、前記スーパーフレームを、複数の隣接したビーコンスロットを持つスロット化ビーコン期間及び後に続くデータ転送期間に区分化するステップと、存在するアドホックネットワークビーコン期間の少なくとも1つと関連付けるステップ、又は前記デバイスの前記ビーコン期間として新しいアドホックネットワークビーコン期間を作成するステップと、を実行することを有する方法が記載されている。
特開2006−313976号公報 特開2006−121561号公報 特開2007−37150号公報 特表2007−531374号公報
本発明の目的は、ビーコン期間を効率的にマージすることができる通信装置及び通信制御方法を提供することである。
本発明の通信装置は、自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信部と、他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信部と、前記受信部により受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、前記自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理部とを有することを特徴とする。
移動フラグを参照することにより、他の通信装置のビーコン期間の移動完了後に、自己の通信装置のビーコン期間の移動を行うことができる。これにより、自己の通信装置のビーコン期間の移動処理後に、他の通信装置のビーコン期間が移動したことにより、その後に再び自己の通信装置がビーコン期間の移動処理を行わなければならない状態を回避し、ビーコン期間を効率的にマージすることができる。
(参考技術)
UWB通信は3.1〜10.6GHzの広い周波数帯域を使用して行う通信である。この周波数帯域において、他の無線システムに影響を与えないように出力電力を制限し、半径数mの狭い範囲で100Mbps以上の超高速な無線通信を行うのがUWBのWPANである。
図1は、UWB通信のスーパーフレームを示す図である。ある周波数チャネルで通信を行うWPANデバイスは、その周波数チャネルに未だ他のWPANデバイスが存在していないとき、スーパーフレーム101と呼ばれる通信周期を開設する。WiMedia規格のスーパーフレーム101は、65.536ms周期の通信期間であり、その先頭に最大8.160msのビーコン期間(Beacon Period:以下、BPという)102と、BP102に続くデータ期間103により構成されている。BP102では、WPANデバイスはビーコン(制御情報)の送受信のみを行う。データ期間103では、WPANデバイスは他のWPANデバイスとデータの送受信を行う。
ある周波数チャネルで通信を行うWPANデバイスは、周波数チャネル上に既に開設されたスーパーフレーム101を発見したとき、そのWPANデバイスはWiMedia規格に定められた手順に従い、開設済みの既存のスーパーフレーム101に参加し通信を行う。
このため、同一周波数で互いに通信可能な範囲内に存在するWPANデバイスは、同一のスーパーフレーム101を用いて通信を行う。
図2(A)及び(B)は、ビーコン期間開始時間が異なるスーパーフレーム101の重複を示す図である。UWB1はWPANデバイスDEV1のUWB通信であり、UWB2はWPANデバイスDEV2のUWB通信である。
WPANデバイスDEV1及びDEV2は、それぞれ半径数mの範囲での通信を行うため、同じ周波数チャネルに存在しているWPANデバイスDEV1及びDEV2であっても、図2(A)に示すようにWPANデバイスDEV1及びDEV2が互いに相手の通信範囲の外に存在している場合、それぞれが異なるタイミングのスーパーフレーム101を開設する。WPANデバイスDEV1及びDEV2は、相互に通信不可である。
WPANデバイスDEV1及び/又はDEV2がノート型パーソナルコンピュータや携帯音楽プレイヤーのような可搬機器である場合、図2(B)に示すように、WPANデバイスDEV1及び/又はDEV2の移動によりこれまで通信不可であった2つの同一周波数チャネルのWPANデバイスDEV1及びDEV2が通信可能な範囲に接近し、その結果、ビーコン期間102の開始時間(Beacon Period Start Time:以下、BPSTという)が異なるスーパーフレーム101の重複が発生する事がある。
図3は、ビーコン期間開始時間が異なるスーパーフレーム重複状態を示す図である。スーパーフレーム301はWPANデバイスDEV1のUWB通信UWB1のスーパーフレーム、スーパーフレーム302はWPANデバイスDEV2のUWB通信UWB2のスーパーフレームである。無線媒体303は、無線媒体の状態を示す。各スーパーフレームは、BP及びデータ期間を有する。
BPSTの異なる2つのスーパーフレーム301と302が重複した場合、無線媒体303においてお互いのBPにはデータ通信が実施できなくなり、その結果、通信効率の低下を招いてしまう。
このようなBPSTの異なるスーパーフレーム重複に起因する通信効率の低下を回避するため、WiMedia規格では、BPSTが重複したスーパーフレームの間で、BPのマージ処理の方法が規定されている。
図4は、ビーコン期間同士が重なっている場合のビーコン期間のマージ処理を示す図である。通信UWB1のスーパーフレーム401のBP402のBPSTが、通信UWB2のスーパーフレーム403のBP404の中に存在しているとき、WiMedia規格では、通信UWB1のスーパーフレーム401のBPSTを通信UWB2のスーパーフレーム403のBPSTに揃えるように、BP402の移動を行う。
図5は、互いに他のUWB通信のデータ期間と自己のUWB通信のビーコン期間が重なっている場合のビーコン期間のマージ処理を示す図である。通信UWB1のスーパーフレーム501はBP502を有し、通信UWB2のスーパーフレーム503はBP504を有する。通信UWB1のスーパーフレーム501と通信UWB2のスーパーフレーム503のBPSTが互いに相手のデータ期間中に存在する時、お互いのBPSTを揃えるようにBPを遅延するように移動を行う。例えば、通信UWB1が先にBP502の移動を宣言したとき、通信UWB1のBPSTを通信UWB2のBP504のBPSTに合わせるように、BP502を移動する。このとき、BP502の移動を行う通信UWB1は、BP移動の実施を予めビーコン中の情報要素であるBP_Switch_IEを用いて他の通信UWB2に対し通知する。また、他の通信UWB1からBP_Swich_IEを受け取った通信UWB2は、他の通信UWB1のBP移動が終了するまで自己の通信UWB2のBP移動を行わない。
このように、WiMedia規格では、BPSTが異なるスーパーフレームの重複が発生しても、BPのマージ処理を行う事により、通信効率の低下から回復することができる。
WiMedia規格では上述したビーコン期間のマージ処理において、BPの移動有無の判断方法とBPの移動方法が定められている。しかし、この規格の中において、各スーパーフレーム間のBPの移動順番は定められていない。
1つのUWB通信のWPANデバイスは先に述べたように半径数mの狭い範囲で通信を行う。そのため、WPANデバイスの数が少なければ、異なるBPSTを持ったスーパーフレームの重複の発生も少なく、また重複が発生しても、重複するスーパーフレームの数が数個であれば、スーパーフレーム間のBPの移動順番が定められていなくても、WiMeida規格の範囲で伝送容量を損なうことなくビーコン期間のマージ処理が行えると考えられる。
また、3.1〜10.6GHzの周波数帯域内の全てのチャネルが使用可能であるならば、WPANデバイスの数が多い場合であっても、互いに異なるチャネルでネットワークを築くことができるので、同一チャネルで通信を行うWPANのネットワークの数を少なくすることができ、その結果、異なるBPSTを持ったスーパーフレームの重複の発生も少なくなり、先に述べた場合と同様、WiMeida規格の範囲で伝送容量を損なうことなくビーコン期間のマージ処理が行えると考えられる。
ここで、UWB通信の周波数帯域は、米国を除く地域において、規制により3.1〜10.6GHzの中に使用できないチャネルがある。
また、WiMedia規格のWPANデバイスの用途は、WirelessUSB、Bluetooth3.0、Wireless1394といった、パーソナルコンピュータ周辺機器や各種携帯機器に非常に多く使用されている既存のインターフェースの置き換えとなる機能を与える。特にパーソナルコンピュータ周辺機器用途のWPANデバイスにおいて、オフィスのような、狭い空間に多数のパーソナルコンピュータが存在するような環境での使用を想定した場合、同一チャネルに多数のWPANデバイスが存在することが考えられる。
このため、UWB周波数帯域に使用できないチャネルがある地域において、オフィス環境のような狭い空間でのWPANデバイス使用を考えたとき、同一チャネルに多数のWPANデバイスが存在する状況が発生する。
図6は、同一チャネルに異なるスーパーフレームを持つ3つのUWBネットワークが存在する場合を示す図である。上記の状況において、WPANデバイスDEV1のUWB通信UWB1の通信範囲、WPANデバイスDEV2のUWB通信UWB2の通信範囲及びWPANデバイスDEV3のUWB通信UWB3の通信範囲が、相互に重複しない場合を考える。WPANデバイスDEV1、DEV2及びDEV3は、相互に通信不可である。同一チャネルに、互いに独立した通信UWB1、UWB2、UWB3が形成される。また、通信UWB1のデバイスDEV1と通信UWB2のデバイスDEV2は固定機器、通信UWB3のデバイスDEV3は移動機器とする。また、各UWBネットワークは互いに異なるBPSTを持ったスーパーフレームを構成している。
ここで、WPANデバイスDEV3が移動し、図7に示すように、通信UWB3の通信範囲が通信UWB1とUWB2の通信範囲と重なったとする。
図7は、同一チャネル中の異なるスーパーフレームを持つ3つのUWBネットワークの重複を示す図である。通信UWB1の通信範囲は、通信UWB2の通信範囲と重複せず、通信UWB3の通信範囲と重複する。通信UWB2の通信範囲は、通信UWB1の通信範囲と重複せず、通信UWB3の通信範囲と重複する。通信UWB3の通信範囲は、通信UWB1及びUWB2の通信範囲と重複する。このとき、通信UWB1とUWB2は、互いに直接的な通信はできない関係にあるが、通信UWB3が通信UWB1とUWB2の両方と通信可能であるため、通信UWB3を介することで、WiMedia規格に基づき、通信UWB1とUWB2は互いの存在を検知できる。このため、このような状況下では、通信UWB1、UWB2及びUWB3の3つのUWBネットワーク間でBPのマージ処理を行う事となる。
図8は、同一チャネル中の異なる3つのUWBのスーパーフレームの重複を示す図であり、通信UWB1、UWB2及びUWB3の3つのUWBネットワークのスーパーフレーム801、802及び803の関係の例を示す。この例において、WiMedia規格に従うと、通信UWB1のスーパーフレーム801のBPは、通信UWB3のスーパーフレーム803のBPに合わせようとして、矢印804のように移動する。通信UWB2のスーパーフレーム802のBPは、通信UWB1のスーパーフレーム801のBPに合わせようとして、矢印805のように移動する。通信UWB3のスーパーフレーム803のBPは、通信UWB2のスーパーフレーム802のBPに合わせようとして、矢印806のように移動する。
しかし、先に述べたとおり、BPのマージ処理において、通信UWB1、UBW2、UBW3の各スーパーフレーム801、802、803間のBPの移動順番は定められていない。このため、次のような状況が発生する。
例えば、通信UWB1のスーパーフレーム801のBP移動が最初に行われるとする(矢印804の移動)。これにより、通信UWB3のBPは、通信UWB1とマージされたBPになる。そして、次に、通信UWB1とマージされた通信UWB3のBP移動が行われるとする(矢印806の移動)。この結果、図7の関係にある通信UWB1、UWB2、UWB3は、通信UWB2のスーパーフレーム802のBPに揃えられることとなる。
ここで、このBP移動の過程において、通信UWB1のBPは、最初に通信UWB3のBPに移動し、その後、通信UWB3のBP移動に伴い、再び通信UWB1のBP移動が行われることとなる。BP移動期間はWPANデバイス間の通信ができなくなるため、通信UWB1に属するWPANデバイスDEV1は、2回のBP移動期間の間、通信機会を喪失することとなり、その結果、通信UWB1に属するWPANデバイスDEV1の伝送容量低下を招くこととなる。
オフィス環境のような狭い空間では、図7で例示した状況よりも、さらに多くの異なるスーパーフレームを持つUWBネットワークの重複が発生することが考えられる。その場合、各スーパーフレーム間のBPの移動順番は定められていない事により、先に挙げた例のようにBPマージが収束するまで複数回の移動が発生するUWBネットワークの発生や、また、BP移動機会の多発により、BPマージの収束に時間がかかり、その結果、BPマージに伴う伝送容量低下が長時間続くことがある。
(実施形態)
本発明の実施形態によるWPANデバイス(通信装置)は、重複したUWBネットワークのスーパーフレーム間のBPマージ処理において、スーパーフレームのBP移動順番を制御する。UWBネットワークは、ネットワーク全体を集中管理する機構を持たない自営ネットワークを組むため、各UWBネットワークが情報を交換しながら自律的に移動順番を制御する。
本実施形態によるBP移動順番の制御方法は、UWBネットワークに属する各WPANデバイスのビーコンの中にBP移動を完了したかどうかを示すフラグを設定し、このフラグを参照することで移動順番の制御を行う。BP移動を行うUWBネットワークのWPANデバイスは、移動先のUWBネットワークのWPANデバイスのビーコンの中のフラグを確認し、そのフラグが移動完了を示しているとき、自らのBP移動を開始する。
図9は、ビーコン期間移動の調停フラグ901を示す図である。各WPANデバイスは、調停フラグ901をビーコンの中に持ち、これを互いに参照することでBP移動順番の制御を行う。調停フラグ901は、BP移動調停機能フラグ902、BP overlap時の移動フラグ903、BP non−overlap時の移動フラグ904及び基準BP検出フラグ905を有する。
BP移動調停機能フラグ902は、WPANデバイスが本実施形態のBP移動調停機能に対応しているかどうかを示すフラグである。このフラグ902により、本実施形態による調停対象のWPANデバイスかどうかを見分けることができる。例えば、BP移動調停機能フラグ902は、0がBP移動調停機能未実装を示し、1がBP移動調停機能実装を示す。
図10は、ビーコン期間が重複した2つのスーパーフレームを示す図である。通信UWB1のスーパーフレーム1001はBP1003を有し、通信UWB2のスーパーフレーム1002はBP1004を有する。
BP overlap時の移動フラグ(BP_OL_Move)903は、スーパーフレームの重複のうち、図10に示すように互いのBP1003及び1004同士が重複している場合の移動順番を調停するためのフラグである。以下、図10に示す状態をBP overlapという。この場合のBP移動手順はWiMedia規格が定める手順に従うが、移動順番の決定において、BP overlapに対しWiMedia規格が定める移動手順で自UWBネットワークのBPは移動すべきと判断した場合、このフラグ903を1に設定することで、BP移動の必要があり且つ移動未完了である事を報知する。BP overlapに対しWiMedia規格が定める移動手順で自UWBネットワークのBPは移動する必要が無いと判断した場合、このフラグ903を0に設定することで、BPの移動必要なしを示す。また、後述する本実施形態の処理手順に従いBPの移動を完了させたUWBネットワークのWANデバイスは、このフラグ903を1から0に変更することで、BP移動完了を報知する。
図11は、ビーコン期間が互いに相手のデータ期間に存在するように重複したスーパーフレームを示す図である。通信UWB1のスーパーフレーム1101はBP1103を有し、通信UWB2のスーパーフレーム1102はBP1104を有する。
BP non−overlap時の移動フラグ(BP_NOL_Move)904は、スーパーフレームの重複のうち、図11に示すようにBP1103及び1104が互いに他の通信UWB1及びUWB2のデータ期間に存在するように重複したスーパーフレーム1101及び1102の場合の移動順番を調停するためのフラグである。以下、図11に示す状態をBP Non−overlapという。この場合のBP移動手順もWiMedia規格が定める手順に従うが、移動順番の決定において、BP Non−overlapに対しWiMedia規格が定める移動手順で自UWBネットワークのBPは移動すべきと判断した場合、このフラグ904を1に設定することで、BP移動の必要があり且つ移動未完了である事を報知する。後述する本実施形態の処理手順に従い、自UWBネットワークのBPは移動する必要が無いと判断した場合、このフラグ904を0に設定することで、BPの移動必要なしを示す。また、後述する本実施形態の処理手順に従いBPの移動を完了させたUWBネットワークのWPANデバイスは、このフラグ904を1から0に変更することで、BP移動完了を報知する。
基準BP検出フラグ(BP_HD_Det)905は、BP移動の基準となるスーパーフレームのBPが決まった事を示すフラグである。BP移動調停機能フラグ901が1の下、フラグ(BP_OL_Move)903又はフラグ(BP_NOL_Move)904が0である調停フラグを検出したとき、このフラグ905を1にすることで基準BPの決定を報知する。これは、図7の通信UWB1とUWB2の関係にあるような、直接ビーコンのやり取りができないUWBネットワーク間について、本フラグ905を用い、通信UWB3が間接的に基準BPの検出を通知することが可能となり、その結果、通信UWB1とUWB2が個別に基準BPを持ってBP移動処理を行う事態を回避できる。
次に、本実施形態の調停フラグ901を用いた、BPマージ処理の手順を示す。WPANデバイスは、WiMedia規格に基づいて、図1のスーパーフレーム101を形成し、このスーパーフレーム101を用いて通信を行う。各WPANデバイスは、WiMedia規格に基づき、自UWBネットワークのスーパーフレーム101中のBP102でビーコン(図9の調停フラグ901を含む)を送信し、自UWBネットワークのスーパーフレーム101中のデータ期間103にWPANデバイス同士でデータの送受信を行う。また、スーパーフレーム101の期間を通し、ビーコン送信やデータ送受信を行っていないWPANデバイスは、同じ周波数の他のWPANデバイスが発するビーコンを受信できる状態にあり、他のUWBネットワークの状況をモニターする。
自UWBネットワークのスーパーフレームのBPと異なる時間にビーコンを受信したとき、WPANデバイスは自UWBネットワークのスーパーフレームとは異なるスーパーフレームの存在を検知する。以下、このBPSTの異なるスーパーフレームのBPをAlienBPと呼ぶ。
AlienBPを検知したWPANデバイスは、WiMedia規格に基づき、ビーコン中の情報要素DRP_IEにAlienBPの位置を記録し、他のWPANデバイスにAlienBPの存在を報知する。AlienBPの存在を検知したWPANデバイスは、BPのマージ処理の実行に入る。
WPANデバイスは、自UWBネットワークのスーパーフレームのBPとAlienBPの重複を検出した時、もし自UWBネットワークのスーパーフレームのBPSTがAlienBPの中にある場合、WiMedia規格に従い自UWBネットワークのスーパーフレームのBPSTをAlienBPに合わせるように移動する。また、WPANデバイスは、もし自UWBネットワークのスーパーフレームのBPの中にAlienBPのBPSTがある場合、WiMedia規格に従い自UWBネットワークのスーパーフレームのBPの移動は行わない。WPANデバイスは、WiMedia規格に従い、BPの移動有無を決定したとき、図9の調停フラグ901のうちフラグ(BP_OL_Move)903の設定を行う。WPANデバイスは、自UWBネットワークのスーパーフレームのBPの移動を行うとき、フラグ(BP_OL_Move)903を1に設定する。また、WPANデバイスは、自UWBネットワークのスーパーフレームのBPの移動を行わないとき、フラグ(BP_OL_Move)903を0に設定する。フラグの値が設定された図9の調停フラグ901は、ビーコンの中に格納され、自UWBネットワーク内の他のWPANデバイスや他UWBネットワーク内のWPANデバイスに報知される。
フラグ(BP_OL_Move)903が0に設定されたBPは、BPマージの基準となる。よって、自BPのフラグ(BP_OL_Move)903が0の場合、又は自WUBネットワーク及び他UWBネットワークのWPANデバイスから受信したビーコン中のフラグ(BP_OL_Move)903に0が設定されていることを検出した場合、フラグ(BP_HD_Det)905を1に設定し、BPマージの基準となるBPが検出されたことを調停フラグ901により他のWPANデバイスに報知する。他のWPANデバイスの調停フラグ901中にフラグ(BP_OL_Move)903が0に設定された調停フラグ901を検出できなかったWANデバイスにおいて、フラグ(BP_HD_Det)905が1に設定された調停フラグ901を受信したとき、BPマージの基準が決定されたことを認識し、自ビーコン中の調停フラグ901内のフラグ(BP_HD_Det)905に1を設定する。これは、図7の通信UWB1とUWB2のような直接ビーコンを受信できない関係にあるUWBネットワーク間において、通信UWB3を通じて間接的に基準BPの検出を知りえる機能を与える。よって、通信UWB1とUWB2が個別に基準BPを持つ事を回避できる。
調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903を1に設定し、且つフラグ(BP_HD_Det)905を1に設定したWPANデバイスは、BPマージ処理のためのBP移動処理を行う。このとき、移動先のAlienBPの調停フラグ901を参照し、もし移動先のフラグ(BP_OL_Move)903が0であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了したと認識し、自BPの移動を実行する。もし移動先のフラグ(BP_OL_Move)903が1であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了していないと認識し、自BPの移動を待機する。このように、移動先の調停フラグ901の状態を参照することで移動の順番を決定することができ、1回の移動で基準BPへの移動を完了することが可能となる。
WPANデバイスは、自UWBネットワークのスーパーフレームのBPとAlienBPの重複を検出した時、自BPのBPSTとAlienBPのBPSTが互いのデータ期間の中にある場合、WiMedia規格に従い、移動先のAlienBPを決定する。また、WPANデバイスは、WiMedia規格に従い、BPの移動有無を決定したとき、調停フラグ901のうちフラグ(BP_NOL_Move)904の設定を行う。重複したスーパーフレームのBPが互いのデータ期間の中にある場合、WiMedia規格に従いBPの移動有りを決定したWPANデバイスは、フラグ(BP_NOL_Move)904を1に設定する。このとき、自BPとAlienBPのBP重複が無い場合、フラグ(BP_HD_Det)905を0に設定し、BPマージの基準となるBPが検出されていないことを調停フラグ901により他のWPANデバイスに報知する。
WPANデバイスは、自WPANデバイス及び他WPANデバイスの調停フラグ901内のフラグ(BP_NOL_Move)904がすべて1であり、且つフラグ(BP_HD_Det)905が全て0で基準BPが決定されていない時、WiMedia規格に基づいたBPマージ処理のためのBP移動処理を行う。規格に基づいたBPの移動により、最初にBPマージの移動を行ったWPANデバイス及び最初にBPマージによりAlienBPが移動してきたWPANデバイスの調停フラグ901内のフラグ(BP_HD_Det)905を1とし、これらの最初にBPマージが行われたBPを基準BPとする。最初の移動を行っていない他のWPANデバイスは、フラグ(BP_HD_Det)905が1に設定された調停フラグ901を受信することで、BPマージの基準が決定されたことを認識し、自ビーコン中の調停フラグ901内のフラグ(BP_HD_Det)905に1を設定する。
フラグ(BP_NOL_Move)904が1であり、且つフラグ(BP_HD_Det)905が1となったWPANデバイスは、WiMedia規格と本実施形態によるBPマージの移動を行う。このとき、WPANデバイスは、移動先のAlienBPの調停フラグ901を参照し、もし移動先のフラグ(BP_NOL_Move)904が0であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了したと認識し、自BPの移動を実行する。また、もし移動先のフラグ(BP_NOL_Move)904が1であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了していないと認識し、自BPの移動を待機する。このように、移動先の調停フラグ901の状態を参照することで移動の順番を決定することができ、1回の移動で基準BPへの移動を完了することが可能となる。
自UWBネットワークのスーパーフレームのBPとAlienBPの重複を検出した時、BP同士の重複と、BPが互いのデータ期間に重複の、両方の重複が同時に発生した場合、BP同士の重複を検出したWPANデバイスは、先に示したBP同士の重複の場合の手順に従う。自BPが移動する必要があるWPANデバイスはフラグ(BP_OL_Move)903に1を、自BPが移動する必要が無いWPANデバイスはフラグ(BP_OL_Move)903に0のフラグ設定を行う。また、BPが互いに相手のデータ期間に重複している状態を検出したWPANデバイスは、先に示したBPが互いに相手のデータ期間に重複している場合の手順に従い、全てのWPANデバイスがフラグ(BP_NOL_Move)904に1のフラグ設定を行う。
フラグ(BP_HD_Det)905の設定について、BP同士の重複を検出したWPANデバイスは、先に示したBP同士の重複の場合の手順に従い、フラグ(BP_OL_Move)903が0に設定されたWPANデバイスはフラグ(BP_HD_Det)905を1に設定した調停フラグ901をビーコンで報知し、フラグ(BP_HD_Det)905が1に設定された調停フラグを受信したWPANデバイスは、自らのフラグ(BP_HD_Det)905を0から1に変更することで、基準BPの検出を認識する。BPが互いに相手のデータ期間に重複している状態を検出したWPANデバイスは、BP同士の重複を検出したWPANデバイスの発する調停フラグ901内のフラグ(BP_HD_Det)905が1に設定されている事を検出する事で、自らのフラグ(BP_HD_Det)905を1に設定する。この結果、WPANデバイスは、BP同士の重複とBPが互いに相手のデータ期間に重複との両方の重複が同時に発生した場合、いずれの重複についても、BP同士の重複によって検出された基準BPに合わせてBPのマージ処理を行う。
調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903とフラグ(BP_NOL_Move)904の設定を行い、且つフラグ(BP_HD_Det)905を1に設定したWPANデバイスは、BPマージ処理のためのBP移動を行う。BP同士の重複を検出したWPANデバイスは、移動先のAlienBPの調停フラグ901を参照し、もし移動先のフラグ(BP_OL_Move)903が0であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了したと認識し、自BPの移動を実行する。また、もし移動先のフラグ(BP_OL_Move)903が1であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了していないと認識し、自BPの移動を待機する。BPが互いに相手のデータ期間に重複したWPANデバイスにおいて、もし移動先のフラグ(BP_NOL_Move)904が0であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了したと認識し、自BPの移動を実行する。また、もし移動先のフラグ(BP_NOL_Move)904が1であれば、そのAlienBPはマージのための移動を完了していないと認識し、自BPの移動を待機する。
WPANデバイスは、上記のBPマージ処理において、AlienBPを検出しBP移動を行うとき、BP移動を実行する前に一定期間のバックオフ期間を設定し、AlienBPの状態を監視する。また、バックオフ期間経過後にAlienBPが存在している場合、BP移動を実行する。この処理により、一時的に自WPANの通信エリア内に移動して来たが直ちに自WPANの通信エリアから出て行くようなAlienBPに対するBPマージ処理を避けることができる。
図12は、本実施形態によるWPANデバイス(通信装置)の構成例を示すブロック図である。1201はWiMedia規格に基づいた物理層であり、無線の送受信を行う。1202はWiMedia規格に基づいたMAC層のハードウェア部であり、物理層1201の無線媒体へのアクセスの制御を行う。1203はUWBネットワークを用いるアプリケーション層のハードウェア部であり、例えば、WirelessUSBやBluetoothなどの機能が実装される。
1204は、本WPANデバイスが送信するデータや本WPANデバイスが受信したデータが格納されるRAMである。1205は、WiMedia規格のMAC層1202やアプリケーション層1203のファームウェアのプログラムが格納される不揮発性メモリである。CPU1206は、不揮発性メモリ1205に格納されるファームウェアのプログラムの実行を行う。1207はホスト・インターフェースであり、例えば、パラレルポートやSDIOなどで構成される。WPANデバイスは、このホスト・インターフェース1207を介して、例えばパーソナルコンピュータなどの機器と接続される。
ここで、本実施形態は不揮発性メモリ1205に実装されるプログラムをCPU1206が実行することにより実現され、CPU1206の実行によりWiMedia規格のMAC層1202の制御を行う。
図13は、本実施形態の調停フラグ901をビーコン中に実装する情報要素(Information Element)の例を示す図である。本実施形態の調停制御を行う図9に示した調停フラグ901は、WiMedia規格におけるビーコンの中で送信される。この時、調停フラグ901のビーコン中への格納は、既存のビーコンの中の空いているビットを使用しても良い。又は、図13に示す新たな情報要素(Information Element:以下、IEとする)を作り、これをビーコンの中に格納して送信しても良い。調停IE1301のうち、エレメント(Element)ID1302は、このIE1301を識別するIDが格納される領域である。WiMedia規格において、エレメントID1302の値は、0〜22及び255が決められている。よって、23〜254の予約領域からある値を割り当てる。レングス(Length)1303は、この調停IE1301のオクテット数を定義する領域であり、この調停IE1301では常に1が設定される。1オクテットは8ビットである。アービタフラグ(arbiter flags)1304は、調停フラグ901の内容を格納する領域であり、例えば、アービタフラグ1304のビット7〜4は予約領域(0固定)、ビット3にBP移動調停機能フラグ902、ビット2にフラグ(BP_OL_Move)903、ビット1にフラグ(BP_NOL_Move)904、ビット0にフラグ(BP_HD_Det)905を格納する。
図14は、本実施形態による調停フラグ901を用いたBPマージ処理(通信制御方法)のフローチャートである。この処理は、図12の各WPANデバイスが行う。
WiMedia規格に基づいた通常の通信を行うとき、ステップ1401において、WPANデバイスはスーパーフレーム内でのビーコンの発行とデータの送受信を行う。
次に、ステップ1402において、WPANデバイスは、AlienBPの検出を行う。WPANデバイスは、スーパーフレームのデータ期間に受信したデータに対して、ビーコンかどうかをチェックする。もし通常のデータであるならば、ステップ1401に戻り、送受信処理を続行する。もしビーコンであるならば、AlienBPの存在を検出する。AlienBPを検出したとき、BPのマージ処理に移行する。
BPマージ処理実行に先立ち、本実施形態では、ステップ1403において、あるバックオフ期間を設け、ステップ1402で検出したAlienBPの存在の観測を行う。この処理により、一時的に移動してきたAlieenBPを対象にしたBPマージを回避することができ、不要なBPマージ処理の発生を抑えることができる。ただし、WiMedia規格によればBPマージ処理はmBPMergeWaitTime=8.388608secまでに終了させねばならないため、バックオフ期間はmBPMergeWaitTimeを考慮した適切な時間を決める必要がある。例えばWirelessUSBの場合、接続の切断を認識するTrustTimeout時間(4秒)をバックオフ期間に設定する。この時、TrustTimeout時間以内にAlienBPが他に移動した場合、BPマージ処理を行う必要は無い。また、TrustTimeout時間を経過すると、WPANデバイスがWirelessUSBであれば接続の切断を認識し、通信を終了するため、AlienBPの存在も消失し、BPマージ処理を行う必要が無くなる。
次に、ステップ1404において、WPANデバイスは、適切に定めたバックオフ期間経過後、AlienBPの存在を確認する。この時、もしすでにAlienBPが存在していなければ、ステップ1401に戻り、通常の通信を実行する。もしまだAlienBPが存在しているならば、このAlienBPをBPマージの対象とし、ステップ1405に移行しBPマージ処理を開始する。
BPマージ処理はWiMedia規格に従い、BPがオーバーラップしている場合(図10)とBPがオーバーラップしていない場合(図11)について処理を行う。
そこで先ず、WPANデバイスは、BPオーバーラップが発生しているかどうかのチェックを行う。WPANデバイスは、WiMedia規格によりAlienBPの位置をDRP IEという情報因子に記録し、ビーコンで報知する。また、他のWPANデバイスが検知したAlienBPの位置も、他のWPANデバイスのビーコン中のDRP IEを解析することで知ることができる。
次に、ステップ1406において、WPANデバイスは、BPオーバーラップ検出のうち、自WPANデバイスのBP開始位置(BPST)がAlieBPの中に存在しているかどうかのチェックを行う。これは、DRP IE中に示されるAlienBPの位置と自WPANデバイスのBPSTを比較することで検出できる。
自BPSTがAlienBPの中に存在するとき、ステップ1407において、WPANデバイスは、WiMedia規格に定めるように自BPSTをAlienBPのBPSTにあわせるように移動させる。そのときの本実施形態の調停方法によるBPマージ処理は図15で述べる。この処理は、図4の通信USB1のWPANデバイスDEV1の処理に対応する。
自BPSTがAlienBPの中に存在していないとき、ステップ1408において、WPANデバイスは、自WPANデバイスのBP中にAlienBPのBPSTが存在しているかどうかのチェックを行う。これも同様に、DRP IE中に示されるAlienBPの位置と自WPANデバイスのBPSTを比較することで検出できる。
自BP中にAlienBPのBPSTが存在しないとき、BPオーバーラップが発生してない。そのとき、ステップ1409のBP Non−overlap時のBPマージ処理に移行する。そのときの本実施形態の調停方法によるBPマージ処理は図16で述べる。この処理は、図5のWPANデバイスDEV1及びDEV2の処理に対応する。
自BP中にAlienBPのBPSTが存在するとき、WiMedia規格に基づき、AlienBPが自BPSTに移動してくる。本実施形態では、この状態にあるBPをBPマージ処理の基準BPと定める。自BPがBPマージの基準BPとなるとき、ステップ1410において、WPANデバイスは、図9に示した調停フラグ901において、フラグ(BP_OL_Move)903及びフラグ(BP_NOL_Move)904について0と設定し、BP移動完了を示し、フラグ(BP_HD_Det)905を1と設定し、基準BP検出を示す。そしてこのフラグの状態を、例えば図13の調停IE1301を用いて、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。この処理は、図4の通信UWB2のWPANデバイスDEV2の処理に対応する。
ステップ1410で自BPがBPマージの基準となる、又はステップ1407でBP OverlapのBPマージ処理により自BPの移動を完了させる、又はステップ1409でBP Non−overlapのBPマージ処理により自BPの移動を完了させた後、ステップ1411において、WPANデバイスは、他のWPANデバイスのBPマージ処理の完了を待つ。すべてのBPマージ処理の完了の検出は、ビーコン中のDRP IEからAlienBPの情報が無くなる事、及び図13の調停IE1301中に格納された調停フラグ901のうちフラグ(BP_OL_Move)903及びフラグ(BP_NOL_Move)904が0に設定され、BP移動完了を示すことが検知されることにより、BPマージの終了を検出する。
BPマージ終了を検出することにより、ステップ1412において、WPANデバイスは、調停IE1301中に格納された調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903及びフラグ(BP_NOL_Move)904及びフラグ(BP_HD_Det)905を0に初期化する。
この処理フローに示す本実施形態の調停フラグ901を用いた方法により、自WPANデバイスがBPマージの基準となるならば、BPマージ処理における移動を行う必要が無くなり、通信機会の喪失期間が発生しない。
図14の処理フロー中のステップ1407における、BP Overlap時の自BPの移動処理フローを図15に示す。
図15は、本実施形態の調停フラグ901を用いたBPマージ処理のうち、BP Overlap検出時のBPマージ処理(通信制御方法)のフローチャートである。この処理は、図12の各WPANデバイスが行う。
先の図14の処理フローにおいて、自WPANデバイスのBPSTがAlienBPの中に存在することを検出したとき、自WPANデバイスはWiMedia規格に基づき、AlienBPのBPSTにそろえるようにBPの移動を行わねばならない。
この時、自WPANデバイスは、調停フラグ901のうちフラグ(BP_OL_Move)903を1に設定し、BP OverlapによるBPSTの移動を行うことを示す。また、BP Overlap発生時は、移動先のAlienBPが基準となるため、WPANデバイスは、BPマージの基準となるBP検出を示すフラグ(BP_HD_Det)905を1に設定する。このように設定した調停フラグ901は、調停IE1301の中のアービタフラグ1304に格納され、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知される。
次に、ステップ1502において、WPANデバイスは、自WPANデバイスの生成したDRP IE及び他WPANのビーコンより得たDRP IEからAlienBPのBPSTを検出し、WiMedia規格に基づき自BPの移動先となるAlienBPを決定する。
次に、ステップ1503において、WPANデバイスは、移動先のAlienBPに属するWPANデバイスのビーコンを受信する。
次に、ステップ1504において、WPANデバイスは、受信したビーコンから、移動先のAlienBPに属するWPANデバイスの調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1505において、WPANデバイスは、取得した調停IE1301のフラグ(BP_OL_Move)903を確認する。この時、フラグ(BP_OL_Move)903が0であれば、自WPANデバイスが移動先としているAlienBPは、BPマージの移動を完了していると判断し、自WPANデバイスのBPST移動処理に入る。フラグ(BP_OL_Move)903が1であれば、自WPANデバイスが移動先としているAlienBPは未だBPマージの移動を完了していないと判断し、このAlienBPに属するWPANデバイスがBPマージ移動を完了するまで、自WPANはBP移動を待つ。
自WPANデバイスのBPST移動が可能と判断したとき、ステップ1506において、WPANデバイスは、WiMedia規格のBP Overlap時の移動手続きに従い、BPのマージ処理(移動処理)を実行する。
次に、ステップ1507において、BPマージ処理によるBPST移動を終えた自WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903を1から0に変更し、調停IE1301のアービタフラグ1304の値を更新してビーコン中で他のWPANデバイスに対して移動が完了したことを報知し、ステップ1508でBPマージの移動を完了する。
この処理フローに示す本実施形態の調停フラグ901を用いた方法により、自WPANデバイスがBP Overlapが発生した場合のBPマージ処理の移動を行う時、1回のBPST移動でBPマージ処理を完了させることができ、その結果、通信機会の喪失を最小限に抑えることが可能となる。
図14の処理フロー中のステップ1409における、BP Non−Overlap時の自BPの移動処理フローを図16に示す。
図16は、本実施形態の調停フラグ901を用いたBPマージ処理のうち、BP Non−Overlap検出時のBPマージ処理(通信制御方法)のフローチャートである。この処理は、図12の各WPANデバイスが行う。
先の図14の処理フローにおいて、自WPANデバイスのBPとAlienBPが重複していない事を検出したとき、自WPANデバイスはWiMedia規格に基づき、AlienBPのBPSTに揃えるよう自BPSTを遅延させなければならない。
自WPANデバイスのBPとAlienBPがBP Non−Overlap状態(図11)にある時、下記の4通りの場合について本実施形態の調停方法を説明する。
(1)他のAlienBPの間でBP OverlapのBPマージがある。
(2)他のAlienBPの間でBP Overlapが無く、自WPANが最初にBP移動を行う。
(3)他のAlienBPの間でBP Overlapが無く、最初にBP移動を行うAlienBPが自BP宛に移動してくる。
(4)他のAlienBPの間でBP Overlapが無く、最初のBP移動が自WPAN以外の他のAlienBP同士で行われる。
まず、図16の処理フローにおいて、他のAlienBPの間でBP OverlapのBPマージがあり、自WPANデバイスのBPはAlienBPとのOverlapが無い場合の処理について示す。
図14の処理において、自WPANのBPとAlienBPがOverlapしていないことを検出したとき、ステップ1601において、WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903を0に、フラグ(BP_NOL_Move)904を1に設定することで、Non OverlapにおけるBP移動が完了していないことを示す。また、自WPANデバイスのBPがAlienBPとOverlapしていない時、フラグ(PB_HD_Det)905を0に設定し、BPマージの基準BPが検出されてない状態とする。WPANデバイスは、これらの設定がなされた調停フラグ901を調停IE1301に格納し、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1602において、自WPANデバイスは他のWPANデバイスが発行するビーコンを受信する。
次に、ステップ1603において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコンから調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1604において、WPANデバイスは、取得した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905のチェックを行う。ここで、他のAlienBP同士でBP Overlapが発生している場合、図14又は図15に示したように、BPマージの基準となるBPがすでに決定されている。したがって、受信した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905に1が設定されているフラグを検出する。
BPマージの基準となるBPがすでに決定されている事を検出した自WPANデバイスは、ステップ1612において、自ビーコン中の調停IE1301内のフラグ(BP_HD_Det)905を1に変更し、変更した調停IE1301をビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1613において、WPANデバイスは、自WPANデバイスの生成したDRP_IE及び他WPANのビーコンより得たDRP IEからAlienBPの位置を検出し、WiMedia規格に基づき自BPの移動先となるAlienBPを決定する。
次に、ステップ1614において、自WPANデバイスは、WiMedia規格に基づき、自BP移動を他のWPANデバイスに通知するBP_Switch_IEの発行の準備を行う。
次に、ステップ1615において、WPANデバイスは、移動先のAlienBPに属するWPANデバイスのビーコンを受信する。
次に、ステップ1616において、WPANデバイスは、受信したビーコンから、移動先のAlienBPに属するWPANデバイスの調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1617において、WPANデバイスは、取得した調停IE1301内のフラグ(BP_NOL_Move)904を確認する。この時、フラグ(BP_NOL_Move)904が0であれば、自WPANデバイスが移動先としているAlienBPは、BPマージの移動を完了していると判断し、自WPANデバイスのBPST移動処理に入る。WPANデバイスは、フラグ(BP_NOL_Move)904が1であれば、自WPANデバイスが移動先としているAlienBPは未だBPマージの移動を完了していないと判断し、ステップ1615へ戻り、このAlienBPに属するWPANデバイスがBPマージ移動を完了するまで、自WPANはBP移動を待つ。
WPANデバイスは、自WPANデバイスのBP移動が可能と判断したとき、ステップ1608において、WiMedia規格に基づき、BP_Switch_IEをビーコン中で発行し、BP移動を実行する。
次に、ステップ1609において、BPマージ処理によるBPST移動を終えた自WPANデバイスは、調停フラグ901のフラグ(BP_NOL_Move)904を1から0に変更し、調停IE1301のアービタフラグ1304の値を更新してビーコン中で他のWPANデバイスに対して移動が完了したことを報知し、ステップ1610でBPマージの移動を完了する。
この処理フローに示す本実施形態の調停フラグ901を用いた方法により、自WPANデバイスは1回のBPST移動でBPマージ処理を完了させることができ、その結果、通信機会の喪失を最小限に抑えることが可能となる。
次に、図16の処理フローにおいて、BP Overlap状態が無く、全てのWPANデバイスのBPがNon−Overlap状態にある時、自WPANが最初にBP移動を行う場合の処理について示す。
図14の処理において、自WPANのBPとAlienBPがOverlapしていないことを検出したとき、ステップ1601において、WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903を0に、フラグ(BP_NOL_Move)904を1に設定することで、Non OverlapにおけるBP移動が完了していないことを示す。また、自WPANデバイスのBPがAlienBPとOverlapしていない時、フラグ(PB_HD_Det)905を0に設定し、BPマージの基準BPが検出されてない状態とする。WPANデバイスは、これらの設定がなされた調停フラグ901を調停IE1301に格納し、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1602において、自WPANデバイスは、他のWPANデバイスが発行するビーコンを受信する。
次に、ステップ1603において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコンから調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1604において、WPANデバイスは、取得した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905のチェックを行う。ここで、BP Overlapが発生していない場合、BPマージの基準となるBPがまだ決定されていない。したがって、受信した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905は全て0が設定されている。受信した全てのフラグ(BP_HD_Det)905が0であることにより、自WPANデバイスは、他のAlienBPもBP Non−Overlap状態であることを検出する。
全てのWPANデバイスがBP Non−Overlap状態で、且つまだどのWPANデバイスもBP移動を開始していないとき、BPマージの基準となるBPはまだ決定されていない為、自WPANデバイスは、ステップ1605において、自ビーコン中の調停IE1301内のフラグ(BP_HD_Det)905を0のままとし、調停IEをビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1606において、WPANデバイスは、自WPANデバイスの生成したDRP_IE及び他WPANのビーコンより得たDRP IEからAlienBPの位置を検出し、WiMedia規格に基づき自BPの移動先となるAlienBPを決定する。
次に、ステップ1607において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコン中に、WiMedia規格に基づいたBP移動を報知する情報要素BP_Switch_IEがあるかどうかをチェックする。BP Non−Overlap状態において、まだどのWPANデバイスもBP移動を開始していないとき、受信したビーコン中にBP_Switch_IEは検出されない。
未だ他のAlienBPのBPマージ移動が発生していないとき、ステップ1608において、自WPANデバイスはビーコン中にBP_Switch_IEを発行し、ステップ1606で定めた移動先BPに対してWiMedia規格に定められた手順に従ったBPマージ移動を行う。
次に、ステップ1609において、BPマージ処理によるBPST移動を終えた自WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_NOL_Move)904を1から0に変更しBPマージ移動が完了したことを示す。また、全てのWPANデバイスのフラグ(BP_HD_Det)905が0の状態で最初にBPマージ移動を行ったので、フラグ(BP_HD_Det)905を1に設定し、自WPANデバイスのBPがBPマージ移動の基準BPとなったことを示す。WPANデバイスは、これらのフラグを調停IE1301内のアービタフラグ1304に格納し、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知し、ステップ1610でBPマージの移動を完了する。
次に、図16の処理フローにおいて、BP Overlap状態が無く、全てのWPANデバイスのBPがNon−Overlap状態にある時、最初にBP移動を行うAlienBPが自BP宛に移動してくる場合の処理について示す。
図14の処理において、自WPANのBPとAlienBPがOverlapしていないことを検出したとき、ステップ1601において、WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903を0に、フラグ(BP_NOL_Move)904を1に設定することで、Non OverlapにおけるBP移動が完了していないことを示す。また、自WPANデバイスのBPがAlienBPとOverlapしていない時、フラグ(PB_HD_Det)905を0に設定し、BPマージの基準BPが検出されてない状態とする。また、これらの設定がなされた調停フラグ901を調停IE1301に格納し、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1602において、自WPANデバイスは他のWPANデバイスが発行するビーコンを受信する。
次に、ステップ1603において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコンから調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1604において、WPANデバイスは、取得した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905のチェックを行う。ここで、BP Overlapが発生していない場合、BPマージの基準となるBPがまだ決定されていない。したがって、受信した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905は全て0が設定されている。受信した全てのフラグ(BP_HD_Det)905が0であることにより、自WPANデバイスは、他のAlienBPもBP Non−Overlap状態であることを検出する。
全てのWPANデバイスがBP Non−Overlap状態で、且つまだどのWPANデバイスもBP移動を開始していないとき、BPマージの基準となるBPはまだ決定されていない為、自WPANデバイスは、ステップ1605において、自ビーコン中の調停IE1301内のフラグ(BP_HD_Det)905を0のままとし、調停IEをビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1606において、WPANデバイスは、自WPANデバイスの生成したDRP_IE及び他WPANのビーコンより得たDRP IEからAlienBPの位置を検出し、WiMedia規格に基づき自BPの移動先となるAlienBPを決定する。
次に、ステップ1607において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコン中に、WiMedia規格に基づいたBP移動を報知する情報要素BP_Switch_IEがあるかどうかをチェックする。このとき、BP Non−Overlap状態において、最初に移動を行うAlienBPのWPANデバイスが自BPに対して移動を行うときとき、受信したビーコン中にBP_Switch_IEが検出される。
次に、ステップ1611において、WPANデバイスは、受信したAlienBPのビーコン中のBP_Switch_IEを解析することにより、これからBP移動を行うAlienBPの移動先が自BPであることを検知する。
次に、ステップ1609において、AlienBPのビーコン中にBP_Switch_IEを検出し、自WPANデバイスのBPに対してWiMedia規格に定められた手順によるBPマージの要求があったとき、自WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_NOL_Move)904を1から0に変更しBPマージ移動が完了したことを示す。また、全てのWPANデバイスのフラグ(BP_HD_Det)905が0の状態で最初にAlienBPが自BPに対してBPマージ移動を行ったので、フラグ(BP_HD_Det)905を1に設定し、自WPANデバイスのBPがBPマージ移動の基準BPとなったことを示す。また、これらのフラグを調停IE1301のアービタフラグ1304に格納し、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知し、ステップ1610でBPマージの移動を完了する。
次に、図16の処理フローにおいて、BP Overlap状態が無く、全てのWPANデバイスのBPがNon−Overlap状態にある時、最初のBP移動が自WPAN以外の他のAlienBP同士で行われる場合の処理について示す。
図14の処理において、自WPANのBPとAlienBPがOverlapしていないことを検出したとき、ステップ1601において、WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_OL_Move)903を0に、フラグ(BP_NOL_Move)904を1に設定することで、Non OverlapにおけるBP移動が完了していないことを示す。また、自WPANデバイスのBPがAlienBPとOverlapしていない時、フラグ(PB_HD_Det)905を0に設定し、BPマージの基準BPが検出されてない状態とする。WPANデバイスは、これらの設定がなされた調停フラグ901を調停IE1301に格納し、ビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1602において、自WPANデバイスは他のWPANデバイスが発行するビーコンを受信する。
次に、ステップ1603において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコンから調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1604において、WPANデバイスは、取得した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905のチェックを行う。ここで、BP Overlapが発生していない場合、BPマージの基準となるBPがまだ決定されていない。したがって、受信した他のWPANデバイスの調停IE中のフラグ(BP_HD_Det)905は全て0が設定されている。受信した全てのフラグ(BP_HD_Det)905が0であることにより、自WPANデバイスは、他のAlienBPもBP Non−Overlap状態であることを検出する。
全てのWPANデバイスがBP Non−Overlap状態で、且つまだどのWPANデバイスもBP移動を開始していないとき、BPマージの基準となるBPはまだ決定されていない為、自WPANデバイスは、ステップ1605において、自ビーコン中の調停IE1301のフラグ(BP_HD_Det)905を0のままとし、調停IEをビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1606において、WPANデバイスは、自WPANデバイスの生成したDRP_IE及び他WPANのビーコンより得たDRP IEからAlienBPの位置を検出し、WiMedia規格に基づき自BPの移動先となるAlienBPを決定する。
次に、ステップ1607において、WPANデバイスは、受信した他WPANデバイスのビーコン中に、WiMedia規格に基づいたBP移動を報知する情報要素BP_Switch_IEがあるかどうかをチェックする。また、BP Non−Overlap状態において、他のAlienBP同士のBPマージ処理が開始されたとき、受信したビーコン中にBP_Switch_IEを検知する。
次に、ステップ1611において、WPANデバイスは、受信したAlienBPのビーコン中のBP_Switch_IEを解析することにより、これからBP移動を行うAlienBPの移動先が他BPであることを検知する。
他AlienBP同士のBPマージがある場合、このBPマージを行ったAlienBPがBPマージの基準となる。よって、BPマージの基準BPが決定されている事を検出した自WPANデバイスは、ステップ1612において、自ビーコン中の調停IE1301内のフラグ(BP_HD_Det)905を1に変更し、変更した調停IEをビーコン中で他のWPANデバイスに報知する。
次に、ステップ1613において、WPANデバイスは、自WPANデバイスの生成したDRP_IE及び他WPANのビーコンより得たDRP IEからAlienBPの位置を検出し、WiMedia規格に基づき自BPの移動先となるAlienBPを決定する。
次に、ステップ1614において、WPANデバイスは、自WPANデバイスはWiMedia規格に基づき、自BP移動を他のWPANデバイスに通知するBP_Switch_IEの発行の準備を行う。
次に、ステップ1615において、WPANデバイスは、移動先のAlienBPに属するWPANデバイスのビーコンを受信する。
次に、ステップ1616において、WPANデバイスは、受信したビーコンから、移動先のAlienBPに属するWPANデバイスの調停IE1301を取得する。
次に、ステップ1617において、WPANデバイスは、取得した調停IE1301内のフラグ(BP_NOL_Move)904を確認する。この時、フラグ(BP_NOL_Move)904が0であれば、自WPANデバイスが移動先としているAlienBPは、BPマージの移動を完了していると判断し、自WPANデバイスのBPST移動処理に入る。フラグ(BP_NOL_Move)904が1であれば、自WPANデバイスが移動先としているAlienBPは未だBPマージの移動を完了していないと判断し、ステップ1615の処理に戻り、このAlienBPに属するWPANデバイスがBPマージ移動を完了するまで、自WPANはBP移動を待つ。
自WPANデバイスのBP移動が可能と判断したとき、ステップ1608において、WPANデバイスは、WiMedia規格に基づき、BP_Switch_IEをビーコン中で発行し、BP移動を実行する。
次に、ステップ1609において、BPマージ処理によるBPST移動を終えた自WPANデバイスは、調停フラグ901内のフラグ(BP_NOL_Move)904を1から0に変更し、調停IE1301のアービタフラグ1304の値を更新してビーコン中で他のWPANデバイスに対して移動が完了したことを報知し、ステップ1610でBPマージの移動を完了する。
以上のように、自WPANデバイスのBPがNon−Overlap状態にある時、図16の処理フローに示す本実施形態の調停フラグ901を用いた方法により、自WPANデバイスは1回のBPST移動でBPマージ処理を完了させることができ、その結果、通信機会の喪失を最小限に抑えることが可能となる。
本実施形態は、オフィス環境のような狭い空間に多数のUWBネットワークが形成されている状況下でのBPマージが発生した場合、1回のBP移動によりマージ処理を完了することができる。このため、BP移動に伴う通信機会の喪失を最小限に抑えることが可能となる。
また、ビーコン中に設定したフラグを互いに参照しあいながら移動順番を調停する事により、ネットワーク全体を制御する為のコントローラーが不要であり、また既存のビーコン領域を使用するため、調停のための余計な帯域の損失が無い。この結果、BPマージ処理における伝送容量の低下を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態のWPANデバイスは、WiMedia規格に基づいたUWB通信を行うアプリケーションへの応用が考えられ、例えばワイヤレスUSBやワイヤレス1394などのインターフェースを持つハードディスクドライブ、CD−RやDVDドライブなどの光学ドライブ、デジタルオーディオプレーヤー、スピーカー、Webカメラ、テレビ受像機、セットトップボックス、スキャナ、プリンタ、デジタルカメラ、ゲーム機、デジタルチューナー、またBluetoothのインターフェースを持つハンズフリーフォン、ワイヤレスヘッドホンなどへの利用が考えられる。
本実施形態の通信装置(WPANデバイス)は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なるときに自己の通信装置のビーコン期間開始時間を他の通信装置のビーコン期間開始時間に合わせるように自己の通信装置のビーコン期間を移動することによってビーコン期間のマージを行う。
通信装置は、自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信部(ステップ1501、1601等)と、前記他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信部(ステップ1401、1503、1602等)と、前記受信部により受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理部(ステップ1506、1608等)とを有する。
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間とは異なるビーコン期間開始時間を持つ他の通信装置のビーコン期間を検出すると、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信する。前記移動処理部は、前記送信部が前記移動未完了状態の移動フラグを送信した後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動する。前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信する。
図15では、前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間が前記他の通信装置のビーコン期間中にあることを検出すると、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信する。前記移動処理部は、前記送信部が前記移動未完了状態の移動フラグを送信した後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動する。前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信する。
図14のステップ1410では、前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間が前記他の通信装置のビーコン期間中になく、前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が自己の通信装置のビーコン期間中にあるとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信する。
図16では、前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信する。前記移動処理部は、前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動する。前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信する。
また、図16では、前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが未検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを未検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信する。前記移動処理部は、前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、自己の通信装置のビーコン期間を移動する。前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信する。
また、図16では、前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが未検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを未検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信する。前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、前記他の通信装置のビーコン期間移動処理によりビーコン期間がマージされたときには、前記送信部は、前記移動フラグを移動完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信する。
図14のステップ1403では、前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間とは異なるビーコン期間開始時間を持つ他の通信装置のビーコン期間を検出後、一定期間、前記検出の状態が維持されたときのみ、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信する。
以上のように、本実施形態によれば、移動フラグを参照することにより、他の通信装置のビーコン期間の移動完了後に、自己の通信装置のビーコン期間の移動を行うことができる。これにより、自己の通信装置のビーコン期間の移動処理後に、他の通信装置のビーコン期間が移動したことにより、その後に再び自己の通信装置がビーコン期間の移動処理を行わなければならない状態を回避し、ビーコン期間を効率的にマージすることができる。
本実施形態は、CPUのコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びコンピュータプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態は、例えば以下のように種々の適用が可能である。
(付記1)
自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信部と、
他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信部と、
前記受信部により受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、前記自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理部と
を有することを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間とは異なるビーコン期間開始時間を持つ他の通信装置のビーコン期間を検出すると、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信し、
前記移動処理部は、前記送信部が前記移動未完了状態の移動フラグを送信した後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間が前記他の通信装置のビーコン期間中にあることを検出すると、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信し、
前記移動処理部は、前記送信部が前記移動未完了状態の移動フラグを送信した後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする付記1又は2記載の通信装置。
(付記4)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間が前記他の通信装置のビーコン期間中になく、前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が自己の通信装置のビーコン期間中にあるとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信することを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記5)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信し、
前記移動処理部は、前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記6)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが未検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを未検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信し、
前記移動処理部は、前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信することを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記7)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが未検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを未検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信し、
前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、前記他の通信装置のビーコン期間移動処理によりビーコン期間がマージされたときには、前記送信部は、前記移動フラグを移動完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信することを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記8)
前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間とは異なるビーコン期間開始時間を持つ他の通信装置のビーコン期間を検出後、一定期間、前記検出の状態が維持されたときのみ、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする付記1〜7のいずれか1項に記載の通信装置。
(付記9)
自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信ステップと、
他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信ステップと、
前記受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、前記自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理ステップと
を有することを特徴とする通信制御方法。
UWB通信のスーパーフレームを示す図である。 図2(A)及び(B)はビーコン期間開始時間が異なるスーパーフレームの重複を示す図である。 ビーコン期間開始時間が異なるスーパーフレーム重複状態を示す図である。 ビーコン期間同士が重なっている場合のビーコン期間のマージ処理を示す図である。 互いに他のUWB通信のデータ期間と自己のUWB通信のビーコン期間が重なっている場合のビーコン期間のマージ処理を示す図である。 同一チャネルに異なるスーパーフレームを持つ3つのUWBネットワークが存在する場合を示す図である。 同一チャネル中の異なるスーパーフレームを持つ3つのUWBネットワークの重複を示す図である。 同一チャネル中の異なる3つのUWBのスーパーフレームの重複を示す図である。 ビーコン期間移動の調停フラグを示す図である。 ビーコン期間が重複した2つのスーパーフレームを示す図である。 ビーコン期間が互いに相手のデータ期間に存在するように重複したスーパーフレームを示す図である。 本実施形態によるWPANデバイス(通信装置)の構成例を示すブロック図である。 本実施形態の調停フラグをビーコン中に実装する情報要素の例を示す図である。 本実施形態による調停フラグを用いたBPマージ処理のフローチャートである。 本実施形態の調停フラグを用いたBPマージ処理のうちBP Overlap検出時のBPマージ処理のフローチャートである。 本実施形態の調停フラグを用いたBPマージ処理のうちBP Non−Overlap検出時のBPマージ処理のフローチャートである。
符号の説明
901 調停フラグ
902 BP移動調停機能フラグ
903 BP overlap時の移動フラグ
904 BP non−overlap時の移動フラグ
905 基準BP検出フラグ
1201 物理層
1202 MAC層
1203 アプリケーション層
1204 RAM
1205 不揮発性メモリ
1206 CPU
1207 ホスト・インターフェース

Claims (5)

  1. 自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信部と、
    他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信部と、
    前記受信部により受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、前記自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間とは異なるビーコン期間開始時間を持つ他の通信装置のビーコン期間を検出すると、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信し、
    前記移動処理部は、前記送信部が前記移動未完了状態の移動フラグを送信した後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
    前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間が前記他の通信装置のビーコン期間中にあることを検出すると、前記移動フラグを移動未完了状態に設定して前記ビーコンを送信し、
    前記移動処理部は、前記送信部が前記移動未完了状態の移動フラグを送信した後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
    前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする請求項1又は2記載の通信装置。
  4. 前記送信部は、自己の通信装置のビーコン期間開始時間と前記他の通信装置のビーコン期間開始時間が異なり、かつ自己の通信装置のビーコン期間と前記他の通信装置のビーコン期間とがオーバーラップしていない状態において、前記他の通信装置のビーコン内の基準ビーコン期間検出フラグが検出状態を示すとき、前記移動フラグを移動未完了状態に設定し、かつ前記基準ビーコン期間検出フラグを検出状態に設定し、前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信し、
    前記移動処理部は、前記送信部が前記移動フラグ及び前記基準ビーコン期間検出フラグを前記ビーコン内に含ませて送信後、前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示したときに自己の通信装置のビーコン期間を移動し、
    前記送信部は、前記ビーコン期間の移動完了後に、前記移動フラグを移動完了状態に設定して前記ビーコンを送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 自己の通信装置のビーコン期間の移動が完了したか否かを示す移動フラグをビーコン内に含ませて送信する送信ステップと、
    他の通信装置の移動フラグを含むビーコンを受信する受信ステップと、
    前記受信した前記他の通信装置のビーコン内の移動フラグが移動完了状態を示しているときに、前記自己の通信装置のビーコン期間の移動を行う移動処理ステップと
    を有することを特徴とする通信制御方法。
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