JP2010062833A - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】不動作状態であっても撮像素子が焼き付く可能性を低減できる撮像装置及びこのような撮像装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】パワースイッチ223がオフされてカメラが不動作状態となるときに、第2レンズ群101bを最至近位置に移動させるとともに(ステップS14)、絞り羽103を最小絞りに設定する(ステップS15)。これによって、太陽の像が撮像素子205の受光面上で合焦せず、像の明るさも暗いので撮像素子205の受光面が焼き付きによって損傷する可能性を低減できる。
【選択図】 図3
【解決手段】パワースイッチ223がオフされてカメラが不動作状態となるときに、第2レンズ群101bを最至近位置に移動させるとともに(ステップS14)、絞り羽103を最小絞りに設定する(ステップS15)。これによって、太陽の像が撮像素子205の受光面上で合焦せず、像の明るさも暗いので撮像素子205の受光面が焼き付きによって損傷する可能性を低減できる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、撮像素子が焼き付く可能性を低減することができる撮像装置及びこのような撮像装置の制御方法に関する。
撮像素子を有する撮像装置(電子カメラ等)は、フィルムカメラのようなシャッタ機構が必ずしも必要ではなく、シャッタ機構を省略することが可能である。これは、電子カメラ等の撮像素子を有する撮像装置では、撮像素子における電荷の蓄積を制御することでフィルムカメラにおけるシャッタ機構と同様の機能を実現できるためである。
また、電子カメラ等の撮像装置の多くは、光学ファインダの代わりに表示モニタで被写体像を観察することができるライブビューファインダ表示機能(電子ファインダ表示機能、スルー画表示機能等ともいう)を有している。このようなライブビューファインダ表示機能を有する電子カメラの中には、特許文献1に記載されているようなノーマルオープンシャッタを有するものもある。ノーマルオープンシャッタとは、通常時(撮像装置が不作動状態のときやライブビューファインダ表示機能の動作時)は開放状態となって撮像素子を露光状態としており、撮像装置が静止画撮影状態となったときにのみ所望の露光量が得られるように撮像素子を一時的に遮光する機能を有するシャッタである。
ところで、電子カメラにおいては、絞り機構を開放とした状態で太陽等の高輝度被写体をフレーミングしたときに、撮像素子の受光面に焼き付きが発生する場合があることが知られている。このような撮像素子の焼き付きを防止するための提案として、例えば特許文献2の提案がなされている。この特許文献2の提案においては、ライブビューファインダ表示機能の動作中に撮像素子に強い光が入射したことが検出された場合に、絞り機構を小絞り側に設定するように制御している。
特開2007−312198号公報
特開2007−6358号公報
ここで、特許文献2の技術は、撮像素子に強い光が入射したか否かを検出する必要がある。即ち、特許文献2の技術は撮像装置が動作中のときに利用できる技術である。このため、特許文献2の技術を、ノーマルオープンシャッタを有する電子カメラのような、不動作状態のときであっても撮像素子に強い光が入射する可能性がある撮像装置に対して適用することは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、不動作状態であっても撮像素子が焼き付く可能性を低減できる撮像装置及びこのような撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の撮像装置は、撮影レンズを介して被写体像を撮像する撮像素子と、上記撮影レンズの焦点位置を調節するための焦点位置調節用レンズと、上記撮影レンズを介して上記撮像素子で撮像される被写体像の光量を調節するための絞り機構と、当該撮像装置を不作動状態に設定する際に、上記絞り機構を小絞り側に設定し、且つ上記焦点位置調節用レンズを近距離側の焦点位置に移動させる制御部とを具備することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様の撮像装置の制御方法は、撮像装置に設けられた撮像素子の焼き付きを防止するための撮像装置の制御方法であって、上記撮像装置を不作動状態に設定する際に、上記撮像素子で撮像される被写体像の光量を調節するための絞り機構を小絞り側に設定し、上記撮像素子で撮像される被写体像の焦点状態を調節するための焦点位置調節用レンズを近距離側の焦点位置に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、不動作状態であっても撮像素子が焼き付く可能性を低減できる撮像装置及びこのような撮像装置の制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としての電子カメラ(以降、カメラと称する)の構成を示した図である。本実施形態におけるカメラは、交換レンズ100とカメラボディ200とを有するレンズ交換可能なカメラを例示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としての電子カメラ(以降、カメラと称する)の構成を示した図である。本実施形態におけるカメラは、交換レンズ100とカメラボディ200とを有するレンズ交換可能なカメラを例示している。
交換レンズ100は、第1レンズ群101aと第2レンズ群101bとを有する撮影レンズと、光学系駆動機構102と、絞り羽103と、絞り駆動機構104と、レンズCPU105とを有している。
第1レンズ群101aは、交換レンズ100に固定的に設けられ、図示しない被写体の光束を集光してカメラボディ200内の撮像素子205上に被写体像を結像させるためのレンズ群である。第2レンズ群101bは、図示一点鎖線で示す光軸方向に可動に構成されており、撮影レンズの焦点位置を調節するための焦点位置調節用レンズ群である。
光学系駆動機構102は、ステッピングモータ等から構成され、第2レンズ群101bを光軸方向に移動させることで撮影レンズの焦点位置調節を行う。ここで、第2レンズ群101bを至近側(第1レンズ群101aと第2レンズ群101bとによって構成される撮影レンズの主点と撮像素子205の受光面との距離が長くなる側。図では左側)に移動させることによって近距離の被写体に合焦するようになる。一方、第2レンズ群101bを無限側(第1レンズ群101aと第2レンズ群101bとによって構成される撮影レンズの主点と撮像素子205の受光面との距離が短くなる側。図では右側)に移動させることによって遠距離の被写体に合焦するようになる。
絞り羽103は、開閉自在に構成され、撮影レンズを介して撮像素子205に入射する光束の光量を調整する。絞り駆動機構104は、絞り羽103の開閉駆動を行う。ここで、絞り羽103を大絞り側に設定することで、撮像素子205へ入射する光束の光量が大きくなり、絞り羽103を小絞り側に設定することで、撮像素子205へ入射する光束の光量が小さくなる。このような絞り羽103と絞り駆動機構104とによって絞り機構が構成されている。
レンズCPU105は、交換レンズ100がカメラボディ200に装着された際に、通信端子106を介してカメラボディ200内のシーケンスコントローラ(ボディCPU)219と通信可能に構成されている。このレンズCPU105は、ボディCPU219の制御に従って光学系駆動機構102の制御及び絞り駆動機構104の制御等を行う。また、レンズCPU105は、撮影レンズの焦点距離情報等のレンズ情報を保持しており、交換レンズ100がカメラボディ200に装着された際に、通信端子106を介してボディCPU219にレンズ情報を送信することも行う。
ここで、図2を参照して光学系駆動機構102、絞り駆動機構104についてさらに説明する。図2は、カメラボディ200に交換レンズ100を装着した状態のカメラの内部構成を示す断面図である。なお、図2においては図1に示すブロックの一部の図示を省略している。
図2に示すように、第1レンズ群101aは交換レンズ100に固定されており、この第1レンズ群101aの光軸上に絞り羽103、第2レンズ群101bが配置されている。
第2レンズ群101bは、レンズ保持枠102bによって保持されている。さらに、レンズ保持枠102bは送りネジ102aを介してレンズ駆動アクチュエータ102cに取り付けられている。レンズ駆動アクチュエータ102cはレンズCPU105の制御に従って駆動される。このレンズ駆動アクチュエータ102cの駆動によって送りネジ102aが回転し、この送りネジ102aの回転に伴って第2レンズ群101bが図示矢印Aで示す可動範囲内を移動する。図1に示す光学系駆動機構102は、図2に示す送りネジ102a、レンズ保持枠102b、レンズ駆動アクチュエータ102cを含んで構成されている。
また、絞り羽103は、絞り羽駆動腕部104aを介して絞り羽駆動アクチュエータ104bに取り付けられている。絞り羽駆動アクチュエータ104bは例えばステッピングモータから構成されている。この絞り羽駆動アクチュエータ104bを構成するステッピングモータを駆動させることにより絞り羽103が開閉する。図1に示す絞り駆動機構104は、図2に示す絞り羽駆動腕部104a、絞り羽駆動アクチュエータ104bを含んで構成されている。
カメラボディ200は、フォーカルプレーンシャッタ201と、シャッタ駆動機構202と、各種フィルタ204と、撮像素子205と、撮像素子駆動回路206と、前処理回路207と、データバス208と、SDRAM制御回路209と、SDRAM210と、画像処理回路211と、ビデオ信号出力回路212と、液晶モニタ駆動回路213と、ファインダ(F)内液晶モニタ214と、背面液晶モニタ215と、圧縮伸長回路216と、記録媒体制御回路217と、記録媒体218と、シーケンスコントローラ(ボディCPU)219と、フラッシュメモリ制御回路220と、フラッシュメモリ221と、各種スイッチ222と、パワースイッチ223と、スイッチ検知回路224と、入出力回路225と、通信回路226とを有している。
フォーカルプレーンシャッタ201は、撮像素子205の前方に配置され、撮像素子205の受光面を遮光する。ここで、本実施形態の例におけるフォーカルプレーンシャッタ201は、ノーマルオープン方式のフォーカルプレーンシャッタ(ノーマルオープンシャッタ)である。ノーマルオープンシャッタとは、通常状態では開状態となっており、静止画撮影の際に一時的に閉状態となるシャッタである。
シャッタ駆動機構202は、フォーカルプレーンシャッタ201の開閉を行う。静止画撮影時においては、交換レンズ100内の絞り羽103の開放量とフォーカルプレーンシャッタ201の開放時間とを制御することによって撮像素子205の露光量を制御することが可能である。
各種フィルタ204は、撮影レンズを介して撮像素子205に入射する光束の赤外光成分を除去する赤外カットフィルタや高周波ノイズ成分を除去するローパスフィルタ等の各種の光学フィルタである。
撮像素子205は、撮影レンズを介して結像された被写体像を光電変換によって電気信号(画像信号)に変換する。撮像素子駆動回路206は、入出力回路225を介したボディCPU219からの指示に従って撮像素子205を駆動制御するとともに、撮像素子205で得られる画像信号の読み出しを制御する。
前処理回路207は、撮像素子駆動回路206を介して撮像素子205から読み出される画像信号に対してノイズ除去や増幅等のアナログ処理を施し、さらにアナログ処理した画像信号をデジタル信号(画像データ)に変換する処理を行う。
データバス208は、前処理回路207において得られた画像データや画像処理回路211で処理される画像データ等の種々のデータを転送するための転送路である。
SDRAM制御回路209は、SDRAM210へのデータの書き込み及び読み出しを制御する。SDRAM210は、前処理回路207において得られたデータ等を一時格納しておくためのバッファメモリである。
画像処理回路211は、前処理回路207において得られ、SDRAM210に格納されている画像データを読み出して各種の画像処理を施す。この画像処理は、画像の色バランスを補正するホワイトバランス補正処理、画像の色を補正する色補正処理、画像の階調を補正する階調補正処理等が含まれる。
ビデオ信号出力回路212は、SDRAM210から画像処理後の画像データを読み出し、読み出した画像データをビデオ信号に変換して液晶モニタ駆動回路213に出力する。液晶モニタ駆動回路213は、ビデオ信号出力回路212から入力されたビデオ信号に従ってF内液晶モニタ214又は背面液晶モニタ215を駆動して、F内液晶モニタ214又は背面液晶モニタ215の画面上に画像表示を行う。F内液晶モニタ214は、カメラボディ200の背面に設けられるファインダ観察窓内に設けられており、ユーザが被写体像をファインダ上で観察するための画像表示を行う。背面液晶モニタ215は、カメラボディ200の背面に配置されており、撮影によって得られた画像等の各種の画像を表示する。ここで、本実施形態では、背面液晶モニタ215上に、F内液晶モニタ214に表示される画像と同じ画像を表示させることが可能である。以下、F内液晶モニタ214や背面液晶モニタ215を用いたファインダ用の画像表示をライブビュー動作と記す。なお、ライブビュー動作はF内液晶モニタ214と背面液晶モニタ215の何れか一方のみで行うようにしても良い。
圧縮伸長回路216は、SDRAM210から画像処理後の画像データを読み出し、読み出した画像データをJPEG方式等の所定の圧縮形式で圧縮する。また、圧縮伸長回路216は、画像の再生時には、SDRAM210から圧縮済みの画像データを読み出し、読み出した画像データを伸長することも行う。
記録媒体制御回路217は、記録媒体218へのデータの書き込み及び読み出しを制御する。記録媒体218は、例えばカメラボディ200に対して着脱自在に構成されたメモリカードであり、圧縮伸長回路216において圧縮された画像データを記録する。
制御部としての機能を有するボディCPU219は、フラッシュメモリ221に記憶されている制御プログラムに従って、シャッタ駆動機構202の制御等のカメラボディ200内の各部の制御を行う。
フラッシュメモリ制御回路220は、フラッシュメモリ221へのデータの書き込み及び読み出しを制御する。フラッシュメモリ221は、ボディCPU219によって読み出される制御プログラムやカメラボディ200の各種の設定値等を記憶する。
各種スイッチ222は、カメラボディ200を操作するための各種の操作部材に応答して状態が切り替わるスイッチである。この各種の操作部材としては、カメラに撮影実行の指示を与えるためのレリーズボタン、画像再生の指示を与えるための再生ボタン、メニュー画面表示の指示を与えるためのメニューボタン、カメラの各種設定を行うための入力キー等が挙げられる。パワースイッチ223は、カメラボディ200の電源をオン又はオフさせるための操作部材である。スイッチ検知回路224は、各種スイッチ222及びパワースイッチ223の操作状態を検知し、検知結果をボディCPU219に通知する回路である。スイッチ検知回路224を介して操作部材の操作が検知された場合に、ボディCPU219は、操作部材の操作内容に応じた制御を実行する。
入出力回路225は、ボディCPU219からの指示を受けて、シャッタ駆動機構202、撮像素子駆動回路206の制御を行うための信号を出力するインターフェース回路である。
通信回路226は、交換レンズ100のレンズCPU105とカメラボディ200のボディCPU219との通信を行うためのインターフェース回路である。
以下、本実施形態におけるカメラの動作について説明する。図3は、本実施形態におけるカメラの動作について示すフローチャートである。カメラボディ200に図示しない電池が装填されたときに図3の処理が開始される。ボディCPU219は、まず、スイッチ検知回路224の出力から、ユーザの操作によってパワースイッチ223がオンされて不動作状態であるスリープ状態が解除されたか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1の判定において、パワースイッチ223がオンされていない場合には本カメラの状態が不動作状態であるスリープ状態となる。また、ステップS1の判定において、パワースイッチ223がオンである場合、若しくはスリープ状態においてパワースイッチ223がオンされた場合に、ボディCPU219はカメラボディ200の各部及び交換レンズ100の各部への電源供給を開始する(ステップS2)。
次に、ボディCPU219は、レンズCPU105と通信を行い、レンズCPU105に対し絞り羽103の開放を指示する。これを受けて、レンズCPU105は、絞り駆動機構104を制御して絞り羽103を開放する(ステップS3)。詳細は後述するが、本実施形態においては、カメラが不動作状態に移行する際に絞り羽103の絞り込みが行われる。カメラの動作開始時にはライブビュー動作を行うため、このライブビュー動作の開始に先だって絞り103を開放する。
絞り羽103の開放を指示した後、ボディCPU219は、ライブビュー動作開始の指示を行う(ステップS4)。これにより、F内液晶モニタ214と背面液晶モニタ215の一方又は両方において観察像の表示が行われる。
ライブビュー動作を開始させた後、ボディCPU219は、ユーザの再生ボタンの操作によって再生スイッチがオンしたか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5の判定において、再生スイッチがオンした場合に、ボディCPU219は、画像データの再生動作を制御する(ステップS6)。画像データの再生動作においては、例えば、液晶モニタ駆動回路213を制御して背面液晶モニタ215に記録媒体218に記録されている画像データの一覧を表示させる。この一覧表示において、ユーザが所望の画像を選択すると、その選択された画像データが再生され、背面液晶モニタ215に画像表示がなされる。このような画像データの再生動作の後は次のステップに移行する。また、ステップS5の判定において、再生スイッチがオンしていない場合に、ボディCPU219は、ステップS6の処理をスキップする。
ステップS5又はS6の後、ボディCPU219は、ユーザのメニューボタンの操作によってメニュースイッチがオンしたか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7の判定において、メニュースイッチがオンした場合に、ボディCPU219は、メニュー設定動作を制御する(ステップS8)。メニュー設定動作においては、例えば、液晶モニタ駆動回路213を制御して背面液晶モニタ215にメニュー画面を表示させる。このメニュー画面において、ユーザが所望の項目を選択すると、その項目に対応したカメラの設定を行うことができる。このようなメニュー設定動作の後は次のステップに移行する。また、ステップS7の判定において、メニュースイッチがオンしていない場合に、ボディCPU219は、ステップS8の処理をスキップする。
ステップS7又はS8の後、ボディCPU219は、ユーザのレリーズボタンの操作によって1Rスイッチがオンしたか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9の判定において、1Rスイッチがオンした場合に、ボディCPU219は、撮影動作を制御する(ステップS10)。撮影動作においては、例えば、撮像素子205を介して得られる画像データのコントラストを評価しながら、撮影レンズ101を駆動させて撮影レンズ101のフォーカスを調整する。また、撮像素子205を介して得られる画像データの明るさを評価することにより、撮影時における露光量(絞り値、シャッタ速度)を演算する。この後、ユーザのレリーズボタンの操作によって2Rスイッチがオンした場合には、演算されていた露光量に従って絞り羽103、フォーカルプレーンシャッタ201を制御しつつ撮像素子205の露光を実行する。そして、この露光によって得られた画像データを、画像処理回路211において処理した後、圧縮伸長回路216において圧縮する。その後に圧縮した画像データを、記録媒体218に記録する。なお、ステップS9の判定において、1Rスイッチがオンしていない場合に、ボディCPU219は、ステップS10の処理をスキップする。
ステップS9又はS10の後、ボディCPU219は、交換レンズ100が取り外されたか否かを判定する(ステップS11)。交換レンズ100が取り外されたか否かは、例えばボディCPU219とレンズCPU105との間で通信を行うことで判定できる。即ち、レンズCPU105から返信がなかった場合には交換レンズ100が取り外されたと判定する。ステップS11の判定において、交換レンズ100が取り外されていない場合に、ボディCPU219は、パワースイッチ223がオンのままであるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12の判定において、パワースイッチ223がオンのままである場合に、ボディCPU219は、ステップS5以後の処理を実行する。
一方、ステップS12の判定において、パワースイッチ223がオフである場合に、ボディCPU219は、液晶モニタ駆動回路213に対してライブビュー動作停止の指示を行う(ステップS13)。次に、ボディCPU219は、レンズCPU105に対して、第2レンズ群101bを最至近位置(図2で示す第2レンズ群101bの可動範囲において至近側の端の位置)へ移動させるように指示を送る(ステップS14)。第2レンズ群101bを最至近位置へ移動させることにより、無限遠には合焦しなくなる。このため、ノーマルオープンシャッタを有するカメラボディ200が何らかの理由によって太陽に向いてしまった場合であっても、無限遠にある太陽の像が撮像素子205の受光面上で合焦することがない。これによって、撮像素子205の受光面が焼き付く可能性を低減することが可能である。
第2レンズ群101bを移動させた後、ボディCPU219は、レンズCPU105に対して、絞り羽103を最小絞りまで絞り込むように指示を送る(ステップS15)。これにより、撮像素子205に入射する光の量が低減されるため、撮像素子205の受光面が焼き付く可能性をさらに低減することが可能である。
絞り羽103を最小絞りに設定した後、ボディCPU219は、交換レンズ100への電源供給を停止した後(ステップS16)、本カメラの状態をスリープ状態に移行させる。
また、ステップS11の判定において、交換レンズ100が取り外された場合に、ボディCPU219は、液晶モニタ駆動回路213に対してライブビュー動作停止の指示を行う(ステップS17)。次に、ボディCPU219は、交換レンズ100への電源供給を停止する(ステップS18)。その後、ボディCPU219は、交換レンズ100が装着されたか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19の判定において、交換レンズ100が装着されていない場合に、ボディCPU219は、ステップS19の判定を行いつつ、待機する。ステップS19の判定において、交換レンズ100が装着された場合に、ボディCPU219は、ステップS2以後の処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、カメラが不動作状態に移行する際に、焦点位置調節用レンズ群である第2レンズ群101bを最至近位置に移動させるとともに、絞り羽103を最小絞りに設定するようにしている。これにより、不動作状態時に撮像素子205の受光面が露出されるようなノーマルオープンシャッタを有するカメラであっても撮像素子205の受光面が焼き付く可能性を低減することが可能である。
ここで、本実施形態では、不動作状態時に撮像素子205の受光面が露出されるような機構のカメラの一例としてノーマルオープンシャッタを有するカメラを挙げている。しかしながら、本実施形態の技術は、機械的なシャッタ機構を有さないカメラに対しても適用できる。また、図1に示したカメラはレンズ交換式のカメラであるが、本実施形態の技術はレンズ交換が不能のカメラ(所謂コンパクトタイプのカメラ)にも適用可能である。
また、本実施形態では、第2レンズ群101bを最至近位置に移動させているが、太陽の像が撮像素子205の受光面上で合焦しないのであれば第2レンズ群101bを必ずしも最至近位置に移動させる必要はない。同様に、絞り羽103についても必ずしも最小絞りとする必要はない。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
100…交換レンズ、101a…第1レンズ群、101b…第2レンズ群、101…撮影レンズ、102…光学系駆動機構、103…絞り羽、104…絞り駆動機構、105…レンズCPU、106…通信端子、200…カメラボディ、201…フォーカルプレーンシャッタ、202…シャッタ駆動機構、204…各種フィルタ、205…撮像素子、206…撮像素子駆動回路、207…前処理回路、208…データバス、209…SDRAM制御回路、210…SDRAM、211…画像処理回路、212…ビデオ信号出力回路、213…液晶モニタ駆動回路、214…ファインダ(F)内液晶モニタ、215…背面液晶モニタ、216…圧縮伸長回路、217…記録媒体制御回路、218…記録媒体、219…シーケンスコントローラ(ボディCPU)、220…フラッシュメモリ制御回路、221…フラッシュメモリ、222…各種スイッチ、223…パワースイッチ、224…スイッチ検知回路、225…入出力回路、226…通信回路
Claims (5)
- 撮影レンズを介して被写体像を撮像する撮像素子と、
上記撮影レンズの焦点位置を調節するための焦点位置調節用レンズと、
上記撮影レンズを介して上記撮像素子で撮像される被写体像の光量を調節するための絞り機構と、
当該撮像装置を不作動状態に設定する際に、上記絞り機構を小絞り側に設定し、且つ上記焦点位置調節用レンズを近距離側の焦点位置に移動させる制御部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 上記制御部は、上記撮像装置を不作動状態に設定する際に、上記焦点位置調節用レンズを最至近位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記制御部は、上記撮像装置を不作動状態に設定する際に、上記絞り機構の設定可能な最小の絞り値に上記絞り機構を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記撮像装置が不作動状態の時に開放されて上記撮像素子を露光状態とし、上記撮像素子を用いた静止画撮影時に一時的に上記撮像素子を遮光するノーマルオープンシャッタをさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
- 撮像装置に設けられた撮像素子の焼き付きを防止するための撮像装置の制御方法であって、
上記撮像装置を不作動状態に設定する際に、上記撮像素子で撮像される被写体像の光量を調節するための絞り機構を小絞り側に設定し、
上記撮像素子で撮像される被写体像の焦点状態を調節するための焦点位置調節用レンズを近距離側の焦点位置に移動させる、
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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-
2008
- 2008-09-03 JP JP2008226069A patent/JP2010062833A/ja not_active Withdrawn
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