JP2010062122A - 光源装置、プロジェクタ、及び放電灯の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光管1を定格で動作させる定常的動作において、第1及び第2電極15,16間に供給する交流電流のデューティ比を1秒以上同一値に維持する区分期間P1,P2,P3,…を有する所定の変調パターンで変化させる。これにより、交流電流のデューティ比を変化させつつもデューティ比を一時的に固定することができるので、両電極15,16間に供給される交流電流が極性に関して非定常的なものになり、両電極15,16及びその周辺の熱的状態を比較的長いタイムスケールで大きく変動させることができる。よって、発光管1中に定常的な対流が形成されることを回避でき、両電極15,16が偏って消耗することや電極材料が偏って析出することを抑えることができる。
【選択図】図1
Description
作において、交流電流のデューティ比がそれぞれ互いに異なる値に一定期間以上維持され
る複数の区分期間を含む所定パターンでデューティ比を変化させる電流駆動装置とを備える。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態である光源装置等について説明する。
以下、第2実施形態の光源装置について説明する。なお、第2実施形態の光源装置は、第1実施形態の光源装置100を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の光源装置100と同様であるものとする。
以下、第3実施形態の光源装置について説明する。なお、第3実施形態の光源装置は、第1実施形態の光源装置100を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態の光源装置100と同様であるものとする。
図4、図9、および図13に示す変調パターンは、単なる例示であり、一対の電極15,16に供給する交流電流を様々な変調パターンで変化させることにより、発光管1内に対流AFが過度に局在することを防止することができる。また、図9および図13に示すように、デューティ比変化量を所定の値よりも大きくすることにより、電極形状の劣化を抑制することが可能である。例えば、交流電流を、以下の変調パターンで変化させるものとしてもよい。
図14は、変調パターンの第1の変形例を示す説明図である。第1の変形例の変調パターンは、変調周期Tmの前半においては第1電極15の陽極デューティ比が基準デューティ比(50%)を下回る期間(低デューティ比期間)が短縮され、変調周期Tmの後半においては陽極デューティ比が基準デューティ比を越える期間(高デューティ比期間)が短縮されている。他の点は、図9に示す第2実施形態における変調パターンと同様である。
図15は、変調パターンの第2の変形例を示す説明図である。第2の変形例の変調パターンでは、第1電極15の高デューティ比期間から当該高デューティ比期間に続く低デューティ比期間へのデューティ比の変化量を一定値(図15の例では、30%)とし、全体としてデューティ比が変調周期Tm(8秒)で緩やかに変化している。このように第2の変形例では、デューティ比変化量を十分大きくしているので、通電に伴って先端部15a,16aを成長させることができ、先端部15a,16aの平坦化などの電極形状の劣化が抑制される。また、両電極15,16及びその周辺の熱的状態を対流AFに影響を与える程度のロングスパンで緩やかに変動させることができるようになるので、発光管1の本体部分11内において定常的な対流AFが形成されることを回避できる。
Claims (15)
- 相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管と、
放電用の交流電流を前記第1及び前記第2電極に供給する定常的動作において、前記第1電極及び前記第2電極間に供給する交流電流のデューティ比を周期的なパターンで変化させる電流駆動装置と
を備え、
前記周期的なパターンには、前記デューティ比が所定時間同一値に維持される区分期間が複数含まれ、
前記複数の区分期間のうち少なくとも2つの区分期間のデューティ比が互いに異なる
光源装置。 - 前記電流駆動装置は、前記交流電流の一周期あたりの正と負の極性のうち,少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を変化させる、請求項1に記載の光源装置。
- 前記電流駆動装置は、前記少なくとも時間比率が50%以上となる極性の電流値を、前記時間比率が50%以上となる極性期間の末期に前記電流値が最大となるように変化させる、請求項2に記載の光源装置。
- 前記一方の電極の陽極期間中に供給される電流を時間とともに増加させる、請求項3に記載の光源装置。
- 相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管と、
放電用の交流電流を前記第1及び前記第2電極に供給する定常的動作において、前記交流電流のデューティ比がそれぞれ互いに異なる値に所定時間維持される複数の区分期間を含む所定パターンで前記デューティ比を変化させる電流駆動装置と
を備える光源装置。 - 請求項5に記載の光源装置であって、
前記複数の区分期間のうちの第1の区分期間における前記デューティ比と、前記第1の区分期間に続く第2の区分期間における前記デューティ比の差が、所定値よりも大きい
光源装置。 - 請求項6に記載の光源装置であって、
前記第1の区分期間における前記デューティ比と前記第2の区分期間における前記デューティ比とは、前記デューティ比の変化範囲の中央値に基づいて予め定められた基準デューティ比をまたぐように変化する
光源装置。 - 請求項7に記載の光源装置であって、
前記第1の区分期間の長さと前記第2の区分期間の長さは、互いに異なっている
光源装置。 - 請求項8に記載の光源装置であって、
前記所定のパターンは周期的に変化するパターンであり、
前記パターンの一周期内の所定の期間において、前記デューティ比が前記基準デューティ比よりも高い区分期間の長さを前記デューティ比が前記基準デューティ比よりも低い区分期間の長さよりも長くし、
前記パターンの一周期内の残りの期間において、前記デューティ比が前記基準デューティ比よりも高い区分期間の長さを前記デューティ比が前記基準デューティ比よりも低い区分期間の長さよりも短くした
光源装置。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載の光源装置であって、
前記所定時間は、1秒以上である
光源装置。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載の光源装置であって、
前記所定時間は、0.1秒以上で、かつ、1分以下である
光源装置。 - 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置からの照明光によって照明される光変調装置と、
前記光変調装置によって形成された像を投射する投射光学系と、
を備えるプロジェクタ。 - 相互間の放電により発光を行う第1電極及び第2電極を有する発光管を備える放電灯の駆動方法であって、
放電用の交流電流を前記第1及び前記第2電極に供給する定常的動作において、前記第1電極及び前記第2電極間に供給する交流電流のデューティ比を周期的なパターンで変化させ、
前記周期的なパターンには、前記デューティ比が所定時間同一値に維持される区分期間が複数含まれ、
前記複数の区分期間のうち少なくとも2つの区分期間のデューティ比が互いに異なる
放電灯の駆動方法。 - 前記所定時間は、1秒以上である、請求項13に記載の放電灯の駆動方法。
- 前記所定時間は、0.1秒以上で、かつ、1分以下である、請求項13に記載の放電灯の駆動方法。
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