JP2010061228A - 医療情報管理システム及び医療情報管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子カルテ51に記述された診療依頼に対する診療結果(すなわち、操作者に対して確認を要求する医療情報)を検出すると、その診療結果に関する情報を表示内容とした付箋状の表示体56を、電子カルテ51上におけるその診療依頼の記述部分52に対応する画面位置A(53a)に表示する。また、電子カルテ51における表示体56以外の部分を透明又は半透明のレイヤー(操作禁止マスク)55で覆い、操作禁止マスク55に対する操作の入力を無効化(例えば、入力内容を破棄)することで、表示体56の表示内容に対する確認操作以外の電子カルテ51に対する次の医療行為に関する操作の入力を禁止する。
【選択図】 図2
Description
例えば特許文献1の発明では、操作者が、患者一覧画面部、人生マップ画面部、カルテ画面部を起動すると、電子カルテデータ部中にある該当データが未読であるか既読であるかが未読データ部を参照して確認する。患者のデータが未読の場合には、各結果マークが点滅して表示する。また、患者を選択してカルテ画面部を起動したときに、患者のデータが未読の場合には、人生マップ画面を自動的に起動する。
なお、本例の医療情報管理システムでは、操作者がシステムを利用するに先立って認証処理を行っており、この認証処理により操作者の識別情報(IDや名称など)を取得して以後の処理に利用しているが、他の手法により操作者の識別情報を取得してもよく、例えば、操作者毎に操作端末が割り当てられている環境では、システムの利用に用いられた操作端末の情報に基づいて操作者の識別情報を取得してもよい。
本例の医療情報管理システムでは、図2に例示するような、患者の診療録(本例では2号紙)を模した電子文書(以下、電子カルテという)51を、操作者(本例では担当医)の操作端末に設けられたディスプレイに表示する。この電子カルテ51には、例えば、担当医による問診や所見の内容、看護師や他の医師(例えば読影医)等に依頼する処置や検査等の診療依頼の内容といった種々の情報が記録される。
具体的には、診療依頼の記述部分52の座標(X1,Y1)にオフセット値(dh1,dv1)を加算した座標(X1+dh1,Y1+dv1)により示される画面位置A(53a)に表示する。すなわち、オフセット値の設定内容に応じて、診療依頼の記述部分52の一部又は全部に表示体56が重ねて表示され、或いは依頼内容の記述部分52の近傍に表示体56が表示される。
また、複数の診療依頼のそれぞれに対する複数の診療結果がある場合には、本例では代表となる診療依頼(例えば最も左上に記述された診療依頼)を選出し、当該選出された診療依頼の記述部分に対応する画面位置に、それぞれの診療結果に関する情報を表示内容とした一の表示体56を表示しているが、各診療依頼の記述部分に対応するそれぞれの画面位置に、その診療結果に関する情報を表示内容とした表示体56をそれぞれ表示するようにしてもよい。
具体的には、次なる書き込み位置(または、次なる操作入力に係る画面位置)の座標(X2,Y2)にオフセット値(dh2,dv2)を加算した座標(X2+dh2,Y2+dv2)に表示する。すなわち、オフセット値の設定内容に応じて、次なる書き込み位置(次なる操作入力に係る画面位置)の一部又は全部に表示体56が重ねて表示され、或いは次なる書き込み位置(次なる操作入力に係る画面位置)の近傍に表示体56が表示される。なお、次なる書き込み位置(次なる操作入力に係る画面位置)は、例えば、暗黙的に定められた書き込み順(上から下、左から右など)に基づいて特定でき、或いは予め明示的に定められた操作順に基づいて特定できる。
また、上記のように表示体56により要約表示を行う態様でなくともよく、例えば、診療結果の実体である電子文書の内容そのものを表示体56による表示内容とし、表示体56に設けられた確認ボタンの押下を以って、該当する診療結果に対する確認操作がなされたと判定してもよい。
ディスプレイマネージャ部20は、ターゲット選択部21、マスク生成部22、関連情報要約表示部23、閲覧履歴管理部24、ウィンドウ管理部25、ドキュメント取得部26、ドキュメント表示部27を有し、イベントマネージャ部は、関連情報格納部31、イベント管理部32、イベントデータベース33、イベント取得部34を有している。
本例では、図3に例示するように、ルート、ウィンドウリスト、ウィンドウ、ペインリスト、ペイン等の管理データを記憶している。ルートの管理データには、1以上のウィンドウ(画面オブジェクト)を管理するウィンドウリストの管理データを指し示す情報が格納される。ウィンドウリストの管理データには、その管理対象である1以上のウィンドウの管理データをそれぞれ指し示す情報が格納される。ウィンドウの管理データには、そのウィンドウが有する1以上のペイン(画面要素オブジェクト)を管理するペインリストの管理データを指し示す情報が格納される。ペインリストの管理データには、その管理対象である1以上のペインの管理データをそれぞれ指し示す情報が格納される。
なお、図2における電子カルテ51は本例のデータ構造におけるウィンドウに対応し、その電子カルテ51における診療依頼の記述部分52は本例のデータ構造におけるペインに対応している。
本例では、電子カルテ51に対する記述を公知の日本語解析技術により解析し、その解析結果に基づいて、記述内容が診療依頼であるか否かの判定、診療依頼の種類の判別、診療依頼の情報の送信先となる外部のシステムの特定などの処理を行っているが、他の手法によりこれら処理を行うようにしてもよく、例えば、診療依頼の種類毎に記述の雛形(テンプレート)を用意しておき、使用された雛形に応じて診療依頼の種類を判別し、対応する外部のシステムを特定すればよい。
図4(a)は、イベントデータベース33により管理されるイベントデータを例示している。同図のイベントデータは、「イベントタイプ」、「関連情報」、「データソース1」、「ペインID」、「文書実体」の項目を有している。
「イベントタイプ」は、検出対象のイベントの種類を示す情報である。なお、本例では、診療結果(関連情報)の登録を表すイベントを検出対象としており、検出対象のイベントの種類としては、検査レポート登録や処置レポート登録といったように、診療依頼の種類に応じて決定される。
「関連情報」は、表示体56による表示用の関連情報(例えば、検査レポートの要約)を生成するための雛形(テンプレート)を示す情報であり、診療依頼の種類に応じて決定される。
「データソース1」は、外部のシステム(病院内サブシステム)に対するイベント(関連情報の登録)の問い合わせ先を示すURL(Uniform Resource Locator)であり、診療依頼の情報の送信先となるシステムに応じて決定される。
「ペインID」は、診療依頼に対応するペインの識別情報である。本例では、診療依頼の内容が更新されると新たに別のペインを生成するようにしており、その更新に伴って新たなペインの識別情報が割り当てられる。
「文書実体」は、関連情報の実体(例えば、検査レポート)の格納先を示すURLであり、診療対象の患者、依頼日時、依頼を行った担当医などの情報に基づいて決定される。
イベント取得部34による処理の一例を、図5の処理フローに基づいて説明する。
処理の経過時間を示す変数TIMERに初期値“0”をセットし、処理の開始時間を示す変数TIMEに現在時刻をセットする(ステップS11)。
変数TIMERの値が定数N以上であるか否かを判定し、定数N以上と判定されるまで変数TIMERの値を更新しながら判定を繰り返す(ステップS12)。
変数TIMERの値が定数N以上と判定された場合には、変数TIMEよりも新しいイベントがあるかを「データソース1」に示されたURLに問い合わせ(ステップS13)、新しいイベントがあるか否かの判定を行い(ステップS14)、新しいイベントがあると判定された場合には、そのイベントの情報をイベント管理部32に通知する(ステップS15)。
その後、変数TIMERの値を初期値“0”にリセットし、ステップS12〜ステップS15の処理を繰り返す。
すなわち、新しいイベントの発生(診療結果の登録)の検出処理が一定時間(定数N)毎に行われる。
イベント取得部32による処理の一例を、図6の処理フローに基づいて説明する。
イベント取得部34から新たなイベントに関する通知を受け取ると(ステップS21)、イベント発生日時・イベント種類・文書URLを組にしたデータを作成して管理する(ステップS22)。
本例では、図4(b)に例示するようなデータを作成している。同図のデータは、「日時」、「関連情報」、「データソース1」、「データソース2」、「文書実体」の項目を有している。
「日時」は、イベントの発生日時である。
「関連情報」は、通知されたイベントに関する情報をイベントデータの「関連情報」に示された雛形に埋め込んで形成された、表示体56による表示用の関連情報(本例では要約)である。
「データソース1」は、イベントデータの「データソース1」と同じである。
「データソース2」は、イベント種類の他、イベントの処理状態などのイベントに関する種々の情報の格納先を示すURLである。
「文書実体」は、イベントデータの「文書実体」と同じである。
また、本例のイベント管理部32は、上記のようなデータを生成してイベントの処理状態等の管理を行うほか、イベントとペインとの対応付けも行っている。
関連情報格納部31による処理の一例を、図7の処理フローに基づいて説明する。
関連情報の格納処理を行っていないイベントの情報を一つずつ変数EVTに格納し(ステップS31)、変数EVTが空(NULL)か否かを判定して(ステップS32)、変数EVTが空(NULL)と判定された場合には処理を終了し、変数EVTが空(NULL)でないと判定された場合には、変数EVTのイベントに対して以下の処理を行う。
変数EVTに対応するイベントデータの「ペインID」を取得し(ステップS33)、その「ペインID」に該当するペインの管理データに設けられた関連情報の格納領域に、イベント管理部32にて生成された表示用の関連情報(本例では要約)を格納し(ステップS34)、当該管理データに設けられた文書URLの格納領域に、要約の基となる関連情報(電子文書)の所在を示すURLを格納する(ステップS35,S36)。
ターゲット選択部21による処理の一例を、図8の処理フローに基づいて説明する。
電子カルテ51に対する操作が操作検出部11により検出されると、その操作の情報を変数OPに格納し(ステップS41)、ウィンドウ管理部25にて管理されている提示対象のペイン(関連情報が対応付けられたペインであって、操作者による確認操作がなされていないもの)群における最初のペインの情報を変数PANEに格納するとともに、変数PANELISTを空リストで初期化する(ステップS42)。なお、ウィンドウ管理部25において、各ペインは電子カルテ51毎に管理され、その電子カルテ51における配置位置の順(本例では配置位置が左上から右下の順)に管理されているものとする。
変数PANEが空(NULL)か否かを判定する(ステップS43)。
変数PANEが空(NULL)でないと判定された場合には、変数OPの操作がなされた場所と変数PANEのペインの場所とが一致するか否か(例えば、対象の電子カルテ51が一致するか、更には電子カルテ51中のページも一致するか等)を判定し(ステップS44)、両者が一致する場合には、変数PANELISTに変数PANEのペインを追加する(ステップS45)。その後、提示対象のペイン群における次のペインを変数PANEに格納し(ステップS46)、ステップS43の判定を再度行う。
ステップS43の判定において、変数PANEが空(NULL)と判定された場合には、変数PANELISTに含まれる先頭のペインを変数TARGETに格納する(ステップS47)。
マスク生成部22による処理の一例を、図9の処理フローに基づいて説明する。
ターゲット選択部21により得られた変数TARGETのペインの座標値(本例では、ペインを構成する領域の左上の座標値)を変数POINTに格納し(ステップS51)、変数POINTの座標値に予め定められたオフセット値(dh,dv)を加算し(ステップS52)、当該加算後の変数POINTの座標値を基準にして領域サイズ(Xm,Ym)の操作禁止マスク55を生成する(ステップS53)。なお、dh、dvはそれぞれ横方向と縦方向のオフセットであり、Xm、Ymはそれぞれ表示体56(操作禁止マスク55の穴あき部分)の幅と高さである。
このようにして生成された操作禁止マスク55は、表示制御部12により、対象の電子カルテ51上に重ねて配置され、その穴あき部分には後述の関連情報要約表示部24にて作成される表示体56が表示される。これにより、操作禁止マスク55及び表示体56の背面側の電子カルテ51に対する操作の入力が無効化される。
関連情報要約表示部23による処理の一例を、図10の処理フローに基づいて説明する。
ターゲット選択部21により得られた変数PANELISTの最初の要素(ペイン)を変数PANEに格納する(ステップS61)。
変数PANEが空(NULL)か否かを判定し(ステップS62)、変数PANEが空(NULL)と判定された場合には処理を終了する。
一方、変数PANEが空(NULL)でないと判定された場合には、変数PANEのペインに対応付けられた最初のイベントを変数EVTに格納し(ステップS63)、変数EVTが空(NULL)か否かを判定する(ステップS64)。変数EVTが空(NULL)でないと判定された場合には、変数EVTのイベントについての関連情報(本例では、関連情報の要約及び関連情報の実体たる電子文書の文書URL)を表示体56の表示内容として書き出し(ステップS65)、前記ペインに対応付けられた次のイベントを変数EVTに格納して(ステップS66)、ステップS64の判定を再度行う。
ステップS64の判定において、変数EVTが空(NULL)と判定された場合には、変数PANELISTに含まれる次のペインを変数PANEに格納し(ステップS67)、ステップS62の判定を再度行う。
これにより表示体56が生成され、表示制御部12により対象の電子カルテ51上(操作禁止マスク55における穴あき部分)に重ねて表示される。
ドキュメント表示部27は、ドキュメント取得部26により取得された電子文書を表示制御部12により画面表示させる。
本例における履歴データは、図4(c)に示すように、「日時」、「ペインID」、「閲覧」、「閲覧ユーザID」の項目を有しており、図12に例示する処理フローに従って生成される。
「日時」は、確認操作(閲覧)が行われた日時である。
「ペインID」は、確認操作(閲覧)された関連情報に対応するペインの識別情報である。このペインIDにより、閲覧対象である関連情報の実体たる電子文書が特定される。
「閲覧」は、確認操作(閲覧)されたか否か(TRUE/FALSE)を示す。
「閲覧ユーザID」は、確認操作(閲覧)を行った操作者の識別情報である。
ある項目について新たな関連情報がある場合には、表示W1に示すように、該当する項目61が強調表示される。操作者がその項目を選択すると(或いは予め定められた時間の経過後自動的に)表示W2に遷移する。表示W2では、対象の項目61が強調表示(若しくは他の項目をぼかして表示)されるとともに、関連情報の要約及び実体へのリンク等を表示内容とした付箋状の表示体62が重ねて(前面側に)表示される。このとき、表示体62に対する操作以外は禁止される。表示体62におけるリンクについて選択操作(例えばクリック)がなされると、その実体である関連情報63が更に重ねて表示される(このとき、背後の各画面は保持される)。全ての関連情報63が操作者により確認されて閉じられる(或いは、表示W2において表示体62を剥がす操作(確認完了)が行われる)と、表示W4に遷移して前の画面表示に戻り、通常通りの操作が可能な状態となる(確認したという履歴が残る)。
なお、表示W2において、表示体62を一時的にどかして書き込みを許すように制限を緩和してもよく、この場合には、確認操作が行われるまで表示体62を継続して表示させることで、特に、次回、次々回、・・・の書き込み位置(または、次回、次々回、・・・の操作入力に係る画面位置)に対応する画面位置に表示体62を随時移動させて表示させることで、関連情報を確実に操作者に確認させることができる。
本例では、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)71、CPU71の作業領域となるRAM(Random Access Memory)72、基本的な制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)73、本発明の一実施形態に係る機能を実現するためのプログラムや各種データを記憶するHDD(Hard Disc Drive)74、利用者に対する情報を表示出力するディスプレイ画面や利用者からの情報の入力を受け付けるマウス・キーボード等の機器とのインターフェースである入出力I/F75、他の装置との間で通信を行うインターフェースである通信I/F76、等のハードウェア資源を有するコンピュータにより構成されている。
そして、本発明の一実施形態に係る機能を実現するためのプログラムをHDD74から読み出してRAM72に展開し、これをCPU71により実行させることで、本発明の一実施形態に係る各機能をコンピュータにより実現している。
また、本発明に係る各機能手段は、本例のようにソフトウェア構成により実現する態様に限られず、それぞれ専用のハードウエアモジュールで構成してもよい。
Claims (8)
- 操作者の確認を要求する医療情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された医療情報に関する表示を行う第1の表示手段と、
前記第1の表示手段による表示内容に対する確認操作の入力がない状態では、当該操作者による次の医療行為に関する操作の入力を禁止する制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする医療情報管理システム。 - 前記検出手段は、操作者の確認を要求する医療情報として、当該操作者により入力された診療依頼の情報の送信先である外部のシステムにより生成される診療結果の情報を検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療情報管理システム。 - 前記第1の表示手段は、前記検出手段により検出される医療情報に関する依頼の入力を受け付けた画面位置に対応する画面位置に前記表示を行う、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療情報管理システム。 - 前記第1の表示手段は、次の医療行為に関する操作の入力を受け付ける画面位置に対応する画面位置に前記表示を行う、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療情報管理システム。 - 前記第1の表示手段は、既に情報が書き込まれている最終の書き込み位置の次の書き込み位置に対応する画面位置に前記表示を行う、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療情報管理システム。 - 前記第1の表示手段による表示内容に対する確認操作の入力に関する履歴の情報を記憶する記憶手段を備えた、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の医療情報管理システム。 - 前記記憶手段に記憶された履歴の情報に基づいて、前記第1の表示手段による表示内容に対する確認操作の入力が既になされたことを示す表示を行う第2の表示手段を備えた、
ことを特徴とする請求項6に記載の医療情報管理システム。 - コンピュータに、
操作者の確認を要求する医療情報を検出する検出機能と、
前記検出機能により検出された医療情報に関する表示を行う第1の表示機能と、
前記第1の表示機能による表示内容に対する確認操作の入力がない状態では、当該操作者による次の医療行為に関する操作の入力を禁止する制御を行う制御機能と、
を実現させるための医療情報管理プログラム。
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