JP2010060382A - 姿勢測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体の測定光軸回りの回転角度と測定光軸に対する傾斜角度を、共に高精度に測定することが可能な小型で軽量の姿勢測定装置を得る。
【解決手段】反射素子40は、光軸Lと垂直となるように配された第1反射平面41と、互いに直交するように配された1対の第2反射平面42,43とを備え、第1反射平面41からは第1の光が反射され、1対の第2反射平面42,43からは第2の光が反射されるように構成されている。第1反射平面41から反射された第1の光により形成された標線像の位置変化量に基づき、カメラ2の光軸Lに対する傾斜角度が測定され、1対の第2反射平面42,43から反射された第2の光により形成された標線像の回転角度変化量に基づき、カメラ2の光軸L回りの回転角度が測定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、オートコリメーションの原理を利用して被検体の姿勢を測定する姿勢測定装置に関し、特に、被検体の、測定光軸に対する傾斜角度と測定光軸回りの回転角度とを、共に測定する場合に好適な姿勢測定装置に関する。
従来、オートコリメーションの原理を利用して被検体の姿勢を測定する装置としては、オートコリメータが知られている。このオートコリメータは、対物レンズの焦点面に配置した標線を照明して対物レンズから出た光を、被検体の表面または被検体に設置した平面反射鏡(以下「被検反射面」と称する)により反射して対物レンズに戻し、対物レンズを介して焦点面に形成された標線の像の位置に基づき、測定光軸(対物レンズの光軸)に対する被検反射面の傾きを測定するように構成されている。
このようなオートコリメータは、被検反射面が測定光軸に対して傾いた場合は、標線像の位置が変化するためこれを検出し得るものの、被検反射面が測定光軸回りに回転しただけの場合は、標線像の位置が変化しないためこれを検出することができない。
このため、被検反射面の測定光軸回りの回転角度を測定したい場合には、被検反射面と垂直な位置関係にある他の被検反射面を設定し、1つのオートコリメータからの測定光を分岐したり2つのオートコリメータを用いたりして、被検反射面および他の被検反射面にそれぞれ測定光を照射し、被検反射面および他の被検反射面の各測定光軸に対する傾斜角度を求め、他の被検反射面の傾斜角度から被検反射面の回転角度を測定する手法が採られている(下記特許文献1参照)。
特許第2847932号公報
しかしながら、このような手法を用いた測定には、次のような問題がある。
すなわち、1つのオートコリメータからの測定光を分岐するためには、分岐位置にビームスプリッタを配置したり、分岐された一方の測定光の光路上に光路を折り曲げるための反射鏡を配置したりする必要があり、また、これらの光学素子を所定位置に保持するための保持手段も必要となる。このため、装置構成が複雑となる上に、装置全体の大きさや重量が増大し使い勝手が悪くなるという問題がある。2つのオートコリメータを用いるものにおいても、装置全体の大きさや重量が増大し使い勝手が悪くなるという問題があり、また装置の製造コストが大幅に増大するという問題も生じる。
さらに、被検反射面および他の被検反射面のアライメント調整や、これらに照射される2つの測定光の軸調整を高精度に行う必要があり、測定精度を確保することが難しいという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、構成簡易でアライメント調整が容易であり、被検体の測定光軸回りの回転角度と測定光軸に対する傾斜角度を、共に高精度に測定することが可能な小型で軽量の姿勢測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る姿勢測定装置は、対物レンズと、該対物レンズの光源側焦点面に配置された標線と、光源から出射された光により前記標線を照明する照明系と、該照明系により照明された前記標線から前記対物レンズを経て出射した光を反射する反射素子と、該反射素子から反射されて前記対物レンズを透過した光を該対物レンズの観察系側焦点面に導く分岐手段と、該観察系側焦点面に形成された前記標線の像を観察する観察系とを備え、該観察結果に基づき、前記反射素子が設置された被検体の姿勢を測定する姿勢測定装置であって、
前記反射素子は、前記被検体が基準姿勢にあるときに、前記対物レンズの光軸と垂直となるように配された第1反射平面と、互いに直交するようにかつ前記対物レンズ側に凹となるように配された1対の第2反射平面とを備え、
前記照明系から出力された照明光のうち、前記第1反射平面からは所定の波長帯域に属する第1の光が反射され、前記1対の第2反射平面からは該第1の光とは異なる波長帯域に属する第2の光が該1対の第2反射平面の各々を順次経由して反射されるように構成し、
前記第1反射平面から反射された前記第1の光により形成された前記標線の像の、前記観察系側焦点面上における基準位置からの位置変化量に基づき、前記被検体の前記光軸に対する傾斜角度を測定し、
前記1対の第2反射平面から反射された前記第2の光により形成された前記標線の像の、前記観察系側焦点面上における基準回転角度からの回転角度変化量に基づき、前記被検体の前記光軸回りの回転角度を測定する、ことを特徴とする。
本発明の姿勢測定装置において、前記第1反射平面および前記1対の第2反射平面は、前記光軸と垂直な方向に互いに並設されている、とすることができる。
一方、前記第1反射平面および前記1対の第2反射平面は、前記光軸に沿って前記対物レンズ側からこの順に配置されており、
前記第1反射平面には、前記第1の光は反射し前記第2の光は透過する波長選択膜が形成されている、とすることもできる。
また、前記1対の第2反射平面は、前記第1反射平面に対して、該1対の第2反射平面のうちの一方が45度傾斜し、他方が135度傾斜して配置されている、とすることが好ましい。
なお、本発明においては、被検体の任意の姿勢を「基準姿勢」として設定することが可能であるが、被検体の姿勢を把握し易くするという観点からは、対物レンズの光軸に対する被検体の傾斜角度および光軸回りの被検体の傾斜角度が共に零となるときの被検体の姿勢を「基準姿勢」として設定することが好ましい。
また、本発明において「基準位置」とは、被検体が基準姿勢にあるときに、第1反射平面から反射された第1の光により、観察系側焦点面上に形成される標線の像の位置を意味するものであり、「基準回転角度」とは、同様に被検体が基準姿勢にあるときに、1対の第2反射平面から反射された第2の光により観察系側焦点面上に形成される標線の像の回転角度を意味するものである。
また、本発明において「標線」とは、一般的なオートコリメータで用いられる十字線状のものに態様が限定されるものではなく、観察系側焦点面上における位置の変化および回転角度の変化を検出可能な任意の形状(L型や卍型、多角形状等を含む)の図形を意味するものである。
本発明に係る姿勢測定装置によれば、上述の構成を備えたことにより、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、本発明の姿勢測定装置においては、被検体に設置された反射素子が有する第1反射平面から反射された第1の光により形成される標線像の位置変化量に基づき、測定光軸に対する被検体の傾斜角度が測定され、反射素子が有する1対の第2反射平面から反射された第2の光により形成された標線像の回転角度変化量に基づき、測定光軸回りの被検体の回転角度が測定される。
このように、第1反射平面と1対の第2反射平面とを備えた反射素子を用いることにより、従来技術のように1つのオートコリメータからの測定光を分岐したり、2つのオートコリメータを用いたりして、別々の反射素子に測定光を照射する必要がなく、1つの反射素子に測定光を照射するだけで、測定光軸に対する被検体の傾斜角度および測定光軸回りの被検体の回転角度を、共に測定することが可能となる。
したがって、本発明の姿勢測定装置は、従来装置に比較して構成簡易であり、かつ小型軽量に構成することが可能となる。また、アライメント調整が容易であり、被検体の測定光軸回りの回転角度と測定光軸に対する傾斜角度を、共に高精度に測定することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る姿勢測定装置(以下「第1の姿勢測定装置」と称することがある)の構成図であり、図2はその反射素子の構成を示す斜視図である。また、図3は図1に示す指標板の正面図であり、図4は図1に示すスクリーンの正面図である。なお、各図は概略的な説明図であり、詳細な形状や構造を示すものではない。特に、図1では、各部材の大きさや部材間の距離等を適宜変更して示してある。
図1に示す第1の姿勢測定装置は、人工衛星1に搭載された地球観測用のカメラ2(実施形態における被検体)の姿勢を測定するものであり、大気圏外の宇宙空間において使用されるように構成されたオートコリメータ10と、該オートコリメータ10により得られた画像に基づきカメラ2の姿勢を解析する姿勢解析部30と、カメラ2にブラケット3等を介して設置された反射素子40とを備えてなる。
上記オートコリメータ10は、ハロゲンランプ等の白色光源からなる光源11と、フィルタ保持用のターレット12と、該ターレット12に保持された第1フィルタ13および第2フィルタ14と、標線15(図3参照)が形成されてなる指標板16と、分岐手段としてのビームスプリッタ17と、対物レンズ18とを備えている。
上記ターレット12は、回転軸C回りに回転可能に構成されており、第1フィルタ13および第2フィルタ14を選択的に、光源11から出力された光の光路上に配置するように構成されている。このターレット12に保持された第1フィルタ13は、光源11から出力された光のうち、所定の波長帯域(例えば、赤色光域)に属する第1の光を透過させる特性を有するものであり、第2フィルタ14は、第1の光とは異なる波長帯域(例えば、青色光域)に属する第2の光を透過させる特性を有するものである。なお、この第1実施形態では、光源11とターレット12と第1および第2フィルタ13,14とによって照明系が構成されており、以下、これらを纏めて第1の照明系と称する。
この第1実施形態における上記第1の照明系は、上記第1の光と上記第2の光とを選択的に照明光として出力するように構成されている。すなわち、ターレット12に保持された第1フィルタ13が光路上に配置された場合には、該第1フィルタ13を透過する第1の光が照明光として出力され、第2フィルタ14が光路上に配置された場合には、該第2フィルタ14を透過する第2の光が照明光として出力されるようになっている。
上記指標板16は、図3に示す十字線状の標線15が形成されてなるものであり、該標線15の中心が上記対物レンズ18の光軸L上に位置するように、該対物レンズ18の光源側焦点面に位置するように配置されている。指標板16の構成としては、標線15の領域が光を透過し、標線15の領域以外の他の領域は光を遮断するように構成した方が、後述する第1および第2の標線像81,82を観察し易くなるので好ましいが、標線15の領域は光を遮断し、標線15の領域以外の他の領域が光を透過するように構成してもよい。なお、ここでいう標線15の領域とは、図3において標線15の形状を示す縁取り線の領域と該縁取り線で囲まれた内側の領域とを併せた領域を指すが、縁取り線の領域のみを標線15の領域とすることもできる。
上記ビームスプリッタ17は、上記第1の照明系により照明された標線15からの第1の光または第2の光を、ハーフミラー面17aにおいて対物レンズ18に向けて反射せしめるように構成されており、反射された光は対物レンズ18において平行光に変換され、該対物レンズ18の光軸Lに沿って上記反射素子40に向けて出射されるようになっている。
また、このオートコリメータ10は、目盛付レチクル19(図4参照)が形成されてなるスクリーン20と、結像レンズ21と、CCDやCMOS等からなる撮像素子22とを備えている。なお、この撮像素子22としては、現状においてはモノクロ用のものを用いた方が解像度やコスト面から好ましいが、第1の光および第2の光に対する受光感度を有するカラー用のものを用いることも可能である。また、この第1実施形態では、目盛付レチクル19を有するスクリーン20と、結像レンズ21と、撮像素子22とによって観察系が構成されており、以下、これらを纏めて第1の観察系と称する。
上記スクリーン20は、図4に示す目盛付レチクル19が形成されてなるものであり、該目盛付レチクル19の中心が上記光軸L上に位置するように、上記対物レンズ18の観察系側焦点面に配置されている。このスクリーン20上には、上記反射素子40から反射されてオートコリメータ10に戻り、対物レンズ18およびビームスプリッタ17を透過した第1の光により形成される標線15の像(以下「第1の標線像」と称する)と第2の光により形成される標線15の像(以下「第2の標線像」と称する)とが選択的に結像されるようになっており、スクリーン20上に形成された第1の標線像または第2の標線像は、結像レンズ21により撮像素子22上に再結像されて撮像されるようになっている。なお、この第1実施形態では、上記カメラ2が後述の基準姿勢にあるときにスクリーン20上に選択的に形成される第1の標線像および第2の標線像が、共に上記目盛付レチクル19と重なるようにアライメント調整されている。
上記姿勢解析部30は、オートコリメータ10または人工衛星1に搭載された不図示のコンピュータ装置が備えるCPUやメモリ、該メモリに格納されたプログラム等により構成されており、上記第1の観察系により撮像された、上記スクリーン20上における上記第1の標線像の位置および上記第2の標線像の回転角度に基づき、上記カメラ2の姿勢を解析するように構成されている(詳しくは後述する)。
上記反射素子40は、上記カメラ2が図1に示す基準姿勢にあるときに、対物レンズ18の光軸Lと垂直となるように配された第1反射平面41,42と、互いに直交するようにかつ対物レンズ18側に凹となるように配された1対の第2反射平面43,44とを備えている。なお、この第1実施形態において、上記カメラ2の基準姿勢とは、カメラ2の光軸Pが対物レンズ18の光軸Lと平行となり、かつ上記1対の第2反射平面43,44の境界線45が図1における紙面と垂直になるときのカメラ2の姿勢をいう。カメラ2がこの基準姿勢にあるとき、対物レンズ18の光軸Lに対するカメラ2の傾斜角度および該光軸L回りのカメラ2の傾斜角度は共に零と規定する。
上記第1反射平面41,42には、上記オートコリメータ10から選択的に出射される上記第1および第2の光のうち、第1の光を反射するような特性を有する反射膜(例えば、第2の光が属する波長帯域の光は透過または吸収し、第1の光が属する波長帯域の光は反射する反射膜)が形成されており、上記1対の第2反射平面43,44には、上記第1および第2の光のうち、第2の光を反射するような特性を有する反射膜(例えば、第1の光が属する波長帯域の光は透過または吸収し、第2の光が属する波長帯域の光は反射する反射膜)が形成されている。これにより、上記第1および第2の光のうち、第1反射平面41,42からは第1の光が反射され、1対の第2反射平面43,44からは第2の光が該1対の第2反射平面43,44の各々を順次経由して反射されるようになっている。
なお、この第1実施形態において、上記第1反射平面41,42と上記1対の第2反射平面43,44とは、上記光軸Lと垂直な方向(図1の上下方向)に並設されている。また、図2に示すように、1対の第2反射平面43,44のうち、一方の第2反射平面43は第1反射平面41に対する傾斜角度θが45度に設定され、他方の第2反射平面44は第1反射平面42に対する傾斜角度θが135度に設定されている。なお、θを45度以外の角度に設定し、傾斜角度θを135度以外の角度(180度−θ)に設定してもよい。
次に、上述した第1の姿勢測定装置の作用について説明する。図5〜図10は、反射素子40の姿勢とスクリーン20上に形成される標線15の像との対応関係を示す図である。各図における(A)は反射素子40の姿勢の状態例を示しており、(B)は反射素子40が(A)の姿勢状態のときに、第1の光によってスクリーン20上に形成される標線15の像(第1の標線像81)を結像レンズ21側から見たときの状態例を示し、(C)は反射素子40が(A)の姿勢状態のときに、第2の光によってスクリーン20上に形成される標線15の像(第2の標線像82)を結像レンズ21側から見たときの状態例を示している。なお、便宜上、第1の標線像81と第2の標線像82とを区別し易くするため、第2の標線像82の縁取り線を第1の標線像81よりも細い線で表現している。また、各図における(D)は(B)の状態例の第1の標線像81と(C)の状態例の第2の標線像82とを重ねて示すものである。この第1実施形態では、スクリーン20上に第1の標線像81と第2の標線像82とが同時に形成されることはないが、後述する第2実施形態では、クリーン20上に第1の標線像81と第2の標線像82とが同時に形成されるので、その参考例として掲載する。
なお、各図の(A)に示すX,Y,Zは、空間固定の互いに直交する3つの方向を示す軸であり、Z方向が上記光軸Lの方向と一致する(平行となる)ように設定されている。また、各図の(B)〜(D)に示すU,Vは、スクリーン20上の目盛付レチクル19の横軸と縦軸の方向を示すものであり、U方向およびV方向は、X方向およびY方向とそれぞれ一致する(平行となる)ように設定されている。
また、図5(A)は、図1に示すカメラ2が上述の基準姿勢にあるときの反射素子40の姿勢状態を示している。このとき、反射素子40は、第1反射平面41,42がZ方向と垂直となるように、また、1対の第2反射平面43,44の境界線45(図5では見えない。図8参照)の延びる方向がY方向と一致する(平行となる)ように設定されている。
図1に示すように第1の姿勢測定装置は、人工衛星1に搭載されたカメラ2の姿勢を測定するものであり、カメラ2に設置された反射素子40に向けてオートコリメータ10から、第1および第2の光が選択的に出射されるようになっている。
すなわち、第1の光が出射される場合には、ターレット12に保持された第1フィルタ13が光路上に配置される。このとき、光源11から出力された光のうち、第1の光が第1フィルタ13を透過し、指標板16の標線15に照明光として照射される。標線15に照射された第1の光は、該標線15から、ビームスプリッタ17のハーフミラー面17aおよび対物レンズ18を経て、反射素子40に平行光として照射される。
反射素子40に照射された第1の光は、1対の第2反射平面43,44からは反射されずに第1反射平面41,42から反射されてオートコリメータ10に戻り、対物レンズ18およびビームスプリッタ17のハーフミラー面17aを透過してスクリーン20に照射され、図5〜図10に示すように該スクリーン20上に第1の標線像81を形成する。この第1の標線像81は、結像レンズ21により撮像素子22上に再結像され、該撮像素子22により、その画像情報が取得される。
取得された第1の標線像81の画像情報は姿勢解析部30に送られ、該姿勢解析部30において上記カメラ2の姿勢が測定される。具体的には、第1の標線像81の、スクリーン20上における基準位置(この第1実施形態では、第1の標線像81の中心が目盛付レチクル19の中心と重なるときの該第1の標線像81の位置をいう(図5(B)参照))からの位置変化量に基づき、上記光軸Lに対するカメラ2の傾斜角度が測定される。
一方、第2の光が出射される場合には、ターレット12に保持された第2フィルタ14が光路上に配置される。このとき、光源11から出力された光のうち、第2の光が第2フィルタ14を透過し、指標板16の標線15に照明光として照射される。標線15に照射された第2の光は、該標線15から、ビームスプリッタ17のハーフミラー面17aおよび対物レンズ18を経て、反射素子40に平行光として照射される。
反射素子40に照射された第2の光は、第1反射平面41,42からは反射されずに1対の第2反射平面43,44から反射されて、具体的には1対の第2反射平面43,44の一方で1回反射された後に他方でもう1回反射(計2回反射)されてオートコリメータ10に戻り、対物レンズ18およびビームスプリッタ17のハーフミラー面17aを透過してスクリーン20に照射され、該スクリーン20上に第2の標線像82を形成する。この第2の標線像82は、結像レンズ21により撮像素子22上に再結像され、該撮像素子22により、その画像情報が取得される。
取得された第2の標線像82の画像情報は姿勢解析部30に送られ、該姿勢解析部30において上記カメラ2の姿勢が測定される。具体的には、第2の標線像82の、スクリーン20上における基準回転角度(この第1実施形態では、第2の標線像82が目盛付レチクル19と重なるときの該第2の標線像82の回転角度を零とし、これを第2の標線像82の基準回転角度とする(図5(C)参照))からの回転角度変化量に基づき、上記光軸L回りのカメラ2の回転角度が測定される。
ここで、図5〜図10を参照しながら、姿勢解析部30における姿勢測定の具体例について説明する。
図5(B)に示すように、第1の標線像81の、スクリーン20上における上記基準位置からの位置変化量が零であり、かつ図5(C)に示すように、第2の標線像82の、スクリーン20上における上記基準回転角度からの回転角度変化量が零であるときは、カメラ2の上記光軸Lに対する傾斜角度およびカメラ2の上記光軸L回りの回転角度は共に零である、すなわち、カメラ2は上記基準姿勢にあると判定される。
図6(B)に示すように、第1の標線像81の、スクリーン20上における上記基準位置からの位置変化量がU方向正の向きにUであり、かつ図6(C)に示すように、第2の標線像82の、スクリーン20上における上記基準回転角度からの回転角度変化量が零であるときは、カメラ2の上記光軸Lに対する傾斜角度が、位置変化量Uに応じたY方向右回り(Y軸の正の向きを向いたときのY軸回りの右回転)の所定角度(角度の算定方法は通常のオートコリメータと同様である。以下同じ)であり、かつカメラ2の上記光軸L回りの回転角度は零であると判定される。
図7(B)に示すように、第1の標線像81の、スクリーン20上における上記基準位置からの位置変化量がV方向負の向きにVであり、かつ図7(C)に示すように、第2の標線像82の、スクリーン20上における上記基準回転角度からの回転角度変化量が零であるときは、カメラ2の上記光軸Lに対する傾斜角度が、位置変化量Vに応じたX方向右回り(X軸の正の向きを向いたときのX軸回りの右回転)の所定角度であり、かつカメラ2の上記光軸L回りの回転角度は零であると判定される。
図8(B)に示すように、第1の標線像81の、スクリーン20上における上記基準位置からの位置変化量がU方向負の向きにUおよびV方向負の向きにVであり、かつ図8(C)に示すように、第2の標線像82の、スクリーン20上における上記基準回転角度からの回転角度変化量が零であるときは、カメラ2の上記光軸Lに対する傾斜角度が、位置変化量Uに応じたY方向左回りの所定角度および位置変化量Vに応じたX方向右回りの所定角度であり、かつカメラ2の上記光軸L回りの回転角度は零であると判定される。
図9(B)に示すように、第1の標線像81の、スクリーン20上における上記基準位置からの位置変化量が零であり、かつ図9(C)に示すように、第2の標線像82の、スクリーン20上における上記基準回転角度からの回転角度変化量が反時計方向にαであるときは、カメラ2の上記光軸Lに対する傾斜角度は零であり、かつカメラ2の上記光軸L回りの回転角度が、回転角度変化量αに応じたZ方向右回り(Z軸の正の向きを向いたときのZ軸回りの右回転)の所定角度(αの1/2倍の角度に相当する)であると判定される。
図10(B)に示すように、第1の標線像81の、スクリーン20上における上記基準位置からの位置変化量がU方向負の向きにUおよびV方向負の向きにVであり、かつ図10(C)に示すように、第2の標線像82の、スクリーン20上における上記基準回転角度からの回転角度変化量が時計方向にαであるときは、カメラ2の上記光軸Lに対する傾斜角度が、位置変化量Uに応じたY方向左回り(Y軸の正の向きを向いたときのY軸回りの左回転)の所定角度および位置変化量Vに応じたX方向右回りの所定角度であり、かつカメラ2の上記光軸L回りの回転角度が、回転角度変化量αに応じたZ方向左回り(Z軸の正の向きを向いたときのZ軸回りの左回転)の所定角度(αの1/2倍の角度に相当する)であると判定される。
次に、本発明の第2実施形態について図面を用いて説明する。図11は本発明の第2実施形態に係る姿勢測定装置(以下「第2の姿勢測定装置」と称することがある)の構成図であり、図12はその反射素子の構成を示す斜視図である。なお、各図は概略的な説明図であり、詳細な形状や構造を示すものではない。特に、図11では、各部材の大きさや部材間の距離等を適宜変更して示してある。また、図11に示す各部材において、上記第1実施形態のものと概念的に共通するものの一部については、図1で用いた記号と同一または類似(同一の数字の後に英字のAまたはBを付けたもの)の記号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示す第2の姿勢測定装置は、上述の第1の姿勢測定装置と同様、人工衛星1に搭載された地球観測用のカメラ2の姿勢を測定するものであり、大気圏外の宇宙空間において使用されるように構成されたオートコリメータ10Aと、該オートコリメータ10Aにより得られた画像に基づきカメラ2の姿勢を解析する姿勢解析部30Aと、カメラ2にブラケット3A等を介して設置された反射素子50とを備えてなる。
上記オートコリメータ10Aは、所定の波長帯域(例えば、赤色光域)に属する第1の光を出力するLED等からなる第1光源11Aと、第1の光とは異なる波長帯域(例えば、青色光域)に属する第2の光を出力するLED等からなる第2光源11Bと、第1の光は透過し第2の光は反射する特性を有するダイクロイックミラー23(波長選択性の無いハーフミラーとすることも可能)と、標線15(図3参照)が形成されてなる指標板16と、分岐手段としてのビームスプリッタ17と、対物レンズ18とを備えている。なお、この第2実施形態では、第1光源11Aと第2光源11Bとダイクロイックミラー23とによって照明系が構成されており、以下、これらを纏めて第2の照明系と称する。
この第2実施形態における上記第2の照明系は、上記第1の光と上記第2の光とを同時に照明光として出力するように構成されている。すなわち、第1光源11Aから出力された第1の光は、ダイクロイックミラー23を透過して指標板16の標線15に照射され、第2光源11Bから出力された第2の光は、ダイクロイックミラー23において図中下方に向けて反射され、第1の光と共に指標板16の標線15に照射されるようになっている。
上記指標板16は、第1実施形態と同様に、図3に示す十字線状の標線15が形成されてなるものであり、該標線15の中心が上記対物レンズ18の光軸L上に位置するように、該対物レンズ18の光源側焦点面に配置されている。上記ビームスプリッタ17は、上記第2の照明系により照明された標線15からの第1の光および第2の光を、ハーフミラー面17aにおいて対物レンズ18に向けて反射せしめるように構成されており、反射された光は対物レンズ18において平行光に変換され、該対物レンズ18の光軸Lに沿って上記反射素子50に向けて出射されるようになっている。
また、このオートコリメータ10Aは、目盛付レチクル19(図4参照)が形成されてなるスクリーン20と、結像レンズ21と、第1の光は透過し第2の光は反射する特性を有するダイクロイックミラー24と、第1の光に対する受光感度を有する第1撮像素子22Aと、第2の光に対する受光感度を有する第2撮像素子22Bとを備えている。なお、この第2実施形態では、目盛付レチクル19を有するスクリーン20と、結像レンズ21と、ダイクロイックミラー24と、第1撮像素子22Aと、第2撮像素子22Bとによって観察系が構成されており、以下、これらを纏めて第2の観察系と称する。
上記スクリーン20は、第1実施形態と同様に、図4に示す目盛付レチクル19が形成されてなるものであり、該目盛付レチクル19の中心が上記光軸L上に位置するように、上記対物レンズ18の観察系側焦点面に配置されている。このスクリーン20上には、上記反射素子50から反射されてオートコリメータ10Aに戻り、対物レンズ18およびビームスプリッタ17を透過した第1の光により形成される標線15の像(以下「第1の標線像」と称する)と第2の光により形成される標線15の像(以下「第2の標線像」と称する)とが同時に結像されるようになっており、スクリーン20上に形成された第1の標線像および第2の標線像は、結像レンズ21およびダイクロイックミラー24を介して第1撮像素子22A上および第2撮像素子22B上にそれぞれ別々に再結像されて撮像されるようになっている。なお、この第2実施形態では、上記カメラ2が基準姿勢(第1実施形態と同様)にあるときにスクリーン20上に同時に形成される第1の標線像および第2の標線像が、共に上記目盛付レチクル19と重なるようにアライメント調整されている。
上記姿勢解析部30Aは、オートコリメータ10Aまたは人工衛星1に搭載された不図示のコンピュータ装置が備えるCPUやメモリ、該メモリに格納されたプログラム等により構成されており、上記第2の観察系により撮像された、上記スクリーン20上における上記第1の標線像の位置および上記第2の標線像の回転角度に基づき、上記カメラ2の姿勢を解析するように構成されている。
上記反射素子50は、上記カメラ2が図11に示す基準姿勢にあるときに、対物レンズ18の光軸Lと垂直となるように配された第1反射平面51と、互いに直交するようにかつ対物レンズ18側に凹となるように配された1対の第2反射平面52,53とが、光軸に沿って前記対物レンズ側からこの順に配置されている。なお、この第2実施形態において、上記カメラ2の基準姿勢とは、カメラ2の光軸Pが対物レンズ18の光軸Lと平行となり、かつ上記1対の第2反射平面52,53の境界線54が図11における紙面と垂直になるときのカメラ2の姿勢をいう。カメラ2がこの基準姿勢にあるとき、対物レンズ18の光軸Lに対するカメラ2の傾斜角度および該光軸L回りのカメラ2の傾斜角度は共に零と規定する。
上記第1反射平面51には、上記オートコリメータ10Aから同時に出射される上記第1および第2の光のうち、第1の光は反射し第2の光は透過するような特性を有するダイクロイック膜等の波長選択膜が形成されており、上記1対の第2反射平面52,53には、第1反射平面51を透過した第2の光を反射するような特性を有する反射膜(ダイクロイック膜等の波長選択膜や全反射膜を用いることが可能)が形成されている。これにより、上記第1および第2の光のうち、第1反射平面51からは第1の光が反射され、1対の第2反射平面52,53からは第2の光が該1対の第2反射平面52,53の各々を順次経由して反射されるようになっている。
なお、図12に示すように、1対の第2反射平面52,53のうち、一方の第2反射平面52は第1反射平面51に対する傾斜角度θ´が45度に設定され、他方の第2反射平面53は第1反射平面51に対する傾斜角度θ´が135度に設定されているが、θ´を45度以外の角度に設定し、傾斜角度θ´を135度以外の角度(180度−θ´)に設定してもよい。
次に、上述した第2の姿勢測定装置の作用について説明する。
図11に示すように第2の姿勢測定装置は、人工衛星1に搭載されたカメラ2の姿勢を測定するものであり、カメラ2に設置された反射素子50に向けてオートコリメータ10Aから、上記第1および第2の光が同時に出射されるようになっている。
すなわち、第1光源11Aからは第1の光が出射され、同時に、第2光源11Bからは第2の光が出射される。第1光源11Aから出力された第1の光はダイクロイックミラー23を透過して指標板16の標線15に照明光として照射され、第2光源11Bから出力された第2の光はダイクロイックミラー23で反射されて指標板16の標線15に照明光として照射される。標線15に照射された第1および第2の光は、該標線15から、ビームスプリッタ17のハーフミラー面17aおよび対物レンズ18を経て、反射素子50に平行光として照射される。
反射素子50に照射された第1および第2の光のうち、第1の光は、第1反射平面51から反射されてオートコリメータ10Aに戻り、第2の光は、第1反射平面51を透過し、1対の第2反射平面52,53の一方で1回反射された後に他方でもう1回反射(計2回反射)され、再び第1反射平面51を透過してオートコリメータ10Aに戻る。
オートコリメータ10Aに戻された第1および第2の光は、対物レンズ18およびビームスプリッタ17のハーフミラー面17aを透過してスクリーン20に照射され、該スクリーン20上に標線15の像(第1の光により形成される第1の標線像81および第2の光により形成される第2の標線像82(図5(D)参照))を形成する。なお、厳密には図5(D)は、この第2実施形態に対応したものではないが、図5(A)に示す反射素子40を反射素子50に置き換えれば第2実施形態に対応したものとなるので、以下では、この図5(D)を第2実施形態に対応したものとして参照しながら説明する。
第1の標線像81は、結像レンズ21およびダイクロイックミラー24を介して第1撮像素子22A上に再結像され、該撮像素子22Aにより、その画像情報が取得される。一方、第2の標線像82は、結像レンズ21およびダイクロイックミラー24を介して第2撮像素子22B上に再結像され、該撮像素子22Bにより、その画像情報が取得される。
撮像素子22Aにより取得された第1の標線像81および撮像素子22Bにより第2の標線像82の画像情報は、姿勢解析部30Aにそれぞれ送られ、該姿勢解析部30Aにおいて上記カメラ2の姿勢が測定される。具体的には、第1の標線像81の、スクリーン20上における基準位置(第1実施形態と同様に設定される)からの位置変化量に基づき、上記光軸Lに対するカメラ2の傾斜角度が測定され、第2の標線像82の、スクリーン20上における基準回転角度(第1実施形態と同様に設定される)からの回転角度変化量に基づき、上記光軸L回りのカメラ2の回転角度が測定される。
なお、第1の標線像81および第2の標線像82に基づく、カメラ2の姿勢測定の具体的手法については、上述の第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様のものを実施形態とすることができる。
例えば、反射素子の形態は、上述の第1実施形態の反射素子40や第2実施形態の反射素子50の形態に限定されるものではなく、種々の形態のものを用いることができる。図13および図14にその一例を示す。図13は他の形態の反射素子の斜視図であり、図14はその他の形態の反射素子の斜視図である。
図13に示す反射素子60は、1つの第1反射平面61と1対の第2反射平面62,63とが光軸Lと直交する方向に並設されている点において、2つの第1反射平面41,42の間に1対の第2反射平面43,44が配設されてなる、図2示す反射素子40とは異なっている。第1反射平面61の構成(形状や大きさを除く)および作用は、反射素子40の第1反射平面41,42と同様であり、1対の第2反射平面62,63の構成(形状や大きさを除く)および作用は、反射素子40の1対の第2反射平面43,44と同様である。なお、図13では、1対の第2反射平面62,63の境界線64が鉛直方向(図中上下方向)に延びるような状態で反射素子60が配置されているが、この境界線64が水平方向(光軸L回りに90度回転した方向)に延びるような状態となるように反射素子60を配置してもよい。
図14に示す反射素子70は、2つの第1反射平面71,72と2組の1対の第2反射平面73,74および76,77とを備えている。2組の1対の第2反射平面73,74および76,77は、一方の1対の第2反射平面73,74の境界線75の延びる方向と、他方の1対の第2反射平面76,77の境界線78の延びる方向とが、互いに直交するように配置されている。2つの第1反射平面71,72の構成(形状や大きさを除く)および作用は、反射素子40の2つの第1反射平面41,42と同様であり、2組の1対の第2反射平面73,74および76,77の構成(形状や大きさを除く)および作用は、反射素子40の1対の第2反射平面43,44と同様である。
図13に示す反射素子60および図14に示す反射素子70は、第1の姿勢測定装置の反射素子40や第2の姿勢測定装置の反射素子50に替えて用いることが可能である。また、第1の姿勢測定装置において反射素子50を用いることや、第2の姿勢測定装置において反射素子40を用いることも可能である。
また、上記第2実施形態では、2つの光源(第1光源11Aおよび第2光源11B)を用いて、波長帯域が互いに異なる2つの光(第1の光および第2の光)を同時に出力するようにしているが、1つの光源を用いて、波長帯域が互いに異なる2つの光を同時に出力するように構成することも可能である。このような構成は、具体的には例えば、1つの光源(例えば、白色光源)から出力された照明光の光路上に、所定の波長帯域(例えば、赤色光域)に属する第1の光と、第1の光とは異なる別の波長帯域(例えば、青色光域)に属する第2の光を透過させ、その他の波長帯域の光は遮断する特性を有するフィルタ(例えば、赤色光域および青色光域の光を透過するマゼンタフィルタ)を配置することで実現される。
また、上記各実施形態では、照明系において、波長帯域が互いに異なる2つの光(第1の光および第2の光)を形成して出力するようにしているが、照明系ではこのような2つの光を形成せずに、より広い波長帯域の光(例えば、白色光)を出力するように構成することも可能である。このような構成を上記第1実施形態に採用する場合には、照明系から出力された照明光のうち、第1反射平面41,42からは所定の波長帯域(例えば、赤色光域)に属する第1の光が反射され、1対の第2反射平面43,44からは該第1の光とは異なる別の波長帯域(例えば、青色光域)に属する第2の光が反射されるように、反射素子40を構成すればよい。一方、このような構成を上記第2実施形態に採用する場合には、反射素子50の第1反射平面51を、照明光のうちの所定の波長帯域(例えば、赤色光域)に属する第1の光は反射し、該第1の光とは異なる別の波長帯域(例えば、青色光域)に属する第2の光は透過し、その余の波長帯域(例えば、緑色光域)に属するその余の光は透過または吸収するように構成するとともに、反射素子50の1対の第2反射平面52,53を、上記第2の光は反射し、上記その余の光が入射する場合には該その余の光を透過または吸収するように構成すればよい。
なお、上述した各態様において、第1反射平面からは第2の光が全く反射されず、また1対の第2反射平面からは第1の光が全く反射されないようにする必要はない。第1反射平面から反射される第2の光の強度が、1対の第2反射平面から反射される第2の光の強度より弱く、かつ1対の第2反射平面から反射される第1の光の強度が、第1反射平面から反射される第1の光の強度より弱い範囲であれば、一部反射されるようにしてもよい。このような構成を上記第1実施形態に採用する場合、上記撮像素子22上には、次のように2つの標線像が同時に結像されることになる。すなわち、上記第1の照明系から第1の光が出力された場合には、第1反射平面41,42から反射された第1の光による第1の標線像81の他に、1対の第2反射平面43,44から反射された第1の光による、第1の標線像81よりも低強度の標線像(図示略)も一緒に結像される。同様に上記第1の照明系から第2の光が出力された場合には、1対の第2反射平面43,44から反射された第2の光による第2の標線像82の他に、第1反射平面41,42から反射された第2の光による、第2の標線像82よりも低強度の標線像(図示略)も一緒に結像されことになる。このような同時に結像される2つの標線像のうち強度の強い方を、姿勢解析部30において正規像として認識するように構成すれば、上述したのと同様にカメラ2の姿勢を測定することが可能となる。一方、このような構成を上記第2実施形態に採用する場合にも同様に、第1撮像素子22A上および第2撮像素子22B上には、2つの標線像が同時に結像されることになるので、このような同時に結像される2つの標線像のうち強度の強い方を、姿勢解析部30Aにおいて正規像として認識するように構成すればよい。
また、上記各実施形態では、標線15の形状を90度回転対称の十字線状としているため、カメラ2の光軸Lに対する傾斜角度が45度以上となった場合には、第2の標線像82が90度以上回転してしまうため回転角度の判定が困難となる。このような場合を考慮して、標線の形状を回転非対称なものとすることも可能である。
また、上記各実施形態のものは、微小重力環境下となる大気圏外の宇宙空間において使用されるものとされているが、本発明の姿勢測定装置は、このような特殊な環境下において用いられるものに限定されるものではなく、通常の重力環境下を含む様々な環境下において、種々の被検体の姿勢測定に用いることが可能である。
第1の姿勢測定装置の構成図 図1に示す反射素子の構成を示す斜視図 図1に示す指標板の正面図 図1に示すスクリーンの正面図 反射素子の姿勢とスクリーン上に形成される標線像との対応関係を示す図 反射素子の姿勢とスクリーン上に形成される標線像との対応関係を示す図 反射素子の姿勢とスクリーン上に形成される標線像との対応関係を示す図 反射素子の姿勢とスクリーン上に形成される標線像との対応関係を示す図 反射素子の姿勢とスクリーン上に形成される標線像との対応関係を示す図 反射素子の姿勢とスクリーン上に形成される標線像との対応関係を示す図 第2の姿勢測定装置の構成図 図11に示す反射素子の構成を示す斜視図 他の形態の反射素子の斜視図 その他の形態の反射素子の斜視図
符号の説明
1 人工衛星
2 カメラ
3,3A ブラケット
10,10A オートコリメータ
11 光源
11A 第1光源
11B 第2光源
12 ターレット
13 第1フィルタ
14 第2フィルタ
15 標線
16 指標板
17 ビームスプリッタ
17a ハーフミラー面
18 対物レンズ
19 目盛付レチクル
20 スクリーン
21 結像レンズ
22 撮像素子
22A 第1撮像素子
22B 第2撮像素子
23,24 ダイクロイックミラー
30,30A 姿勢解析部
40,50,60,70 反射素子
41,42,51,61,71,72 第1反射平面
43,44、52,53、62,63、73,74、76,77 1対の第2反射平面
45,54,64,75,78 境界線
81 第1の標線像
82 第2の標線像
L 光軸
θ,θ,θ´,θ´ 傾斜角度
〜U,V〜V 位置変化量
α,α 回転角度変化量

Claims (4)

  1. 対物レンズと、該対物レンズの光源側焦点面に配置された標線と、光源から出射された光により前記標線を照明する照明系と、該照明系により照明された前記標線から前記対物レンズを経て出射した光を反射する反射素子と、該反射素子から反射されて前記対物レンズを透過した光を該対物レンズの観察系側焦点面に導く分岐手段と、該観察系側焦点面に形成された前記標線の像を観察する観察系とを備え、該観察結果に基づき、前記反射素子が設置された被検体の姿勢を測定する姿勢測定装置であって、
    前記反射素子は、前記被検体が基準姿勢にあるときに、前記対物レンズの光軸と垂直となるように配された第1反射平面と、互いに直交するようにかつ前記対物レンズ側に凹となるように配された1対の第2反射平面とを備え、
    前記照明系から出力された照明光のうち、前記第1反射平面からは所定の波長帯域に属する第1の光が反射され、前記1対の第2反射平面からは該第1の光とは異なる波長帯域に属する第2の光が該1対の第2反射平面の各々を順次経由して反射されるように構成し、
    前記第1反射平面から反射された前記第1の光により形成された前記標線の像の、前記観察系側焦点面上における基準位置からの位置変化量に基づき、前記被検体の前記光軸に対する傾斜角度を測定し、
    前記1対の第2反射平面から反射された前記第2の光により形成された前記標線の像の、前記観察系側焦点面上における基準回転角度からの回転角度変化量に基づき、前記被検体の前記光軸回りの回転角度を測定する、ことを特徴とする姿勢測定装置。
  2. 前記第1反射平面および前記1対の第2反射平面は、前記光軸と垂直な方向に互いに並設されている、ことを特徴とする請求項1記載の姿勢測定装置。
  3. 前記第1反射平面および前記1対の第2反射平面は、前記光軸に沿って前記対物レンズ側からこの順に配置されており、
    前記第1反射平面には、前記第1の光は反射し前記第2の光は透過する波長選択膜が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の姿勢測定装置。
  4. 前記1対の第2反射平面は、前記第1反射平面に対して、該1対の第2反射平面のうちの一方が45度傾斜し、他方が135度傾斜して配置されている、ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の姿勢測定装置。
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