JP2010059770A - 輪止めブロックの施工方法とその駐車場 - Google Patents

輪止めブロックの施工方法とその駐車場 Download PDF

Info

Publication number
JP2010059770A
JP2010059770A JP2009010424A JP2009010424A JP2010059770A JP 2010059770 A JP2010059770 A JP 2010059770A JP 2009010424 A JP2009010424 A JP 2009010424A JP 2009010424 A JP2009010424 A JP 2009010424A JP 2010059770 A JP2010059770 A JP 2010059770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
ring
stop block
parking lot
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009010424A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Sakugi
政美 柵木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GODO KOGYO KK
Original Assignee
GODO KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GODO KOGYO KK filed Critical GODO KOGYO KK
Priority to JP2009010424A priority Critical patent/JP2010059770A/ja
Publication of JP2010059770A publication Critical patent/JP2010059770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

【課題】強固に地面へ固定し、車両のタイヤが繰り返し接触しても、位置ズレすることなく、耐衝撃性に優れ、設置のコストが軽減される輪止めの施工方法とその駐車場を提供する。
【解決手段】長尺体で、長手方向に沿って外側に上段部10と中段部11と下段部12の3つの段部を形成する輪止めブロック8で、地面に輪止めブロック8の底面が収まる広さと下段部12と同じ高さを持つ窪み15を設け、窪み15に輪止めブロック8の下段部12を配置し、輪止めブロック8の中段部11の上面と同一面になるように地面を舗装することで輪止めブロック8の埋設とその駐車場1の施工を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は,駐車場に設置される輪止めブロックの施工方法とその駐車場に関するものである。
多くの駐車場では、各駐車スペースの後端区域に輪止めブロックが設けられ、車両のタイヤが輪止めブロックに当たることにより、車両のオーバーランによる壁面や他車への衝突を防止している。
一般に輪止めブロックの施工は、アスファルト地面やコンクリート床面などに接着剤を介して接着された後、輪止めを通してアスファルト地面やコンクリート床面などにアンカーを縦方向に打ち込んで、輪止めを固定する方法が採られている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、上記は地面の上に輪止めを設置する場合であるのに対し、特許文献3、4のように一部を地面に埋設する埋設輪止めブロックを用いて地面に固定する方法も考えられている。
特開2003−34568号公報 特開2002−227148号公報 特開2003−97081号公報 特開平10−205160号公報
しかし、アスファルト、またはコンクリート舗装された地面における輪止めブロックの施工を考えると、前記に挙げられるように接着剤とアンカーを用いて地面に固定する場合、輪止めブロックの施工の順番は舗装した後であり、舗装の工程とは別工程のため工期を要する。
次に輪止めブロックの固定の強度を考えると、輪止めブロックを地面に固定するのに接着剤とアンカーを用いられるが、接着剤による地面と輪止めブロックの接着は、気候や周囲に水や油がある場合による接触や時間による劣化から接着面の付着強度は十分とはいえない。
アンカーについては、輪止めブロックに頻繁にタイヤが接触することで、輪止めブロックを通して地面に打ち込んだアンカーに水平方向の力が集中してかかり、タイヤの接触が繰り返されることでアンカーは次第に曲がって劣化し、最終的には地面に対するアンカーの保持力は低下し、アンカーは地面から抜けて、輪止めブロックは接着面(地面)から離れてしまい、輪止めブロックの機能を果たさなくなってしまう。特に大型車両の場合は、タイヤが接触することで輪止めブロックにかかる荷重は大きいため、このような事態が頻繁に起き、その度に修復するためコストがかかってしまう。
また、特許文献3、4に記載されているように、接着剤とアンカーを使用しないで埋設することで地面に固定する埋設輪止めブロックの施工について、アスファルト舗装する場合での、輪止めブロックの埋設について記載されているが、どちらの文献も詳細は記載されていない。
そこで本発明は上記の問題を鑑みて、舗装材を用いて舗装される地面への輪止めの設置で、敷設の作業コストを軽減し、地面との固定をより強固にすることで車両を止める機能を長期にわたって果たすことができる、輪止めブロックの施工方法とその駐車場を提供することを課題とする。
ところで、アスファルト舗装での埋設輪止めブロックの埋設方法の比較例として、路盤の上に埋設輪止めブロックを所定の位置に設置して、その周囲をアスファルト舗装することで埋設輪止めブロックを埋設し、固定する方法が考えられる。しかし、図19に示すように、この方法ではアスファルト舗装の転圧の過程で、舗装材として使用されるアスファルト合材30は流動性が高く、よって転圧ローラー31で埋設輪止めブロック32付近へと転圧する時、転圧ローラー31と共にアスファルト合材30が埋設輪止めブロック32に押し寄せる。その結果、アスファルト合材30と共に埋設輪止めブロック32は移動してしまい、所定の位置からずれてしまう。
上述した課題を解決するため、本発明の単層構造の舗装における輪止めブロックの施工方法は、長尺体で長手方向に沿って外側に上段部と中段部と下段部の3つの段部を形成する輪止めブロックを、路盤に前記輪止めブロックの底面が収まる広さと下段部と同じ高さを持つ窪みを設けるステップ、前記窪みに前記輪止めブロックの下段部を配置するステップ、前記輪止めブロックの中段部の上面と同一面になるように舗装するステップの順番に施工していくことで、駐車場の舗装とこの駐車場に輪止めブロックを埋設する。なお、この施工方法は主に普通車両の駐車場で用いることが好ましいが限定されるものではない。
また、本発明の2層構造の舗装における輪止めブロックの施工方法は、長尺体で長手方向に沿って外側に上段部と中段部と下段部の3つの段部を形成する輪止めブロックを、路盤の上に施工する1層目の舗装に前記輪止めブロックの底面が収まる広さと下段部と同じ高さを持つ窪みを設けるステップ、前記窪みに前記輪止めブロックの下段部を配置するステップ、前記輪止めブロックの中段部の上面と同一面になるように2層目を舗装するステップの順番に施工していくことで、駐車場の舗装とこの駐車場に輪止めブロックを埋設する。なお、普通車両だけでなく大型車両も駐車する場合は、舗装面の強度において、この施工方法を用いて駐車場を施工することが好ましい。
上記のそれぞれの施工方法で使用される本発明の輪止めブロックについて、上段部、中段部、下段部が一体になっている一体成形のもの、または輪止めブロックの上段部を輪止め部、上段部より下の段部をインプラント・アンカー部として分離することが可能であり、輪止め部の複数箇所にこれを上下に貫通するボルト孔を備え、インプラント・アンカー部に前記輪止め部のボルト孔に一致する位置に雌ネジを備え、輪止め部の各ボルト孔にボルトを挿通し、底面から突出しているボルトの下端部をインプラント・アンカー部の雌ネジに螺合し、輪止め部をインプラント・アンカー部に固定して一体化できるものを用いて駐車場の舗装と輪止めブロックの埋設の施工をする。なお、輪止め部とインプラント・アンカー部に分離可能な輪止めブロックを用いた場合の駐車場の舗装と輪止めブロックの埋設は、上記それぞれの施工方法で一体成形の輪止めブロックをインプラント・アンカー部に置き換えて、上記それぞれの施工方法を行っていき、インプラント・アンカー部上面と同一面になるように舗装を行った後に輪止め部をボルトによってインプラント・アンカー部に固定することが好ましい。
本発明の輪止めブロックの上段部、中段部、下段部について、下段部と中段部の高さ、また輪止めブロックの短手方向における下段部上面の長さは同じであり、上段部上面での短手方向の長さと上段部の高さは下段部の高さに対して2〜4倍であることが好ましい。
さらに別の発明によれば、底板と、底板の上に立設されたナットと、を備えたインプラント・アンカーを利用する輪止めブロックの施工方法であって、路盤にインプラント・アンカーの底板を設置するステップと、前記ナットの上面と同一面になるようにインプラント・アンカーを埋設し舗装するステップと、前記輪止めブロックの縦方向に形成された貫通穴に挿通したボルトを、前記ナットと螺合させるステップと、を備えたことを特徴とする、輪止めブロックの施工方法である。なお、この施工方法は主に普通車両の駐車場で用いることが好ましいが限定されるものではない。普通車両だけでなく大型車両も駐車する場合は、舗装面の強度において、この施工方法を用いて駐車場を施工することが好ましい。また、駐車場には立体駐車場も含むことは無論である。
また別の発明は、前記施工方法で使用される輪止めブロック体であって、前記輪止めブロックと、インプラント・アンカーとを備え、該輪止めブロックの複数箇所にこれを上下に貫通する貫通孔を備え、前記インプラント・アンカーに前記貫通孔に一致する位置に前記ナットを備え、前記底板に複数個の小穴を備えたことを特徴とする輪止めブロックである。
さらに別の発明は、前記輪止めブロックの施工方法により施工されたことを特徴とする駐車場である。
また、当事者に自明な範囲で上記の本発明の構成要件を適宜調整しても構わない。
本発明(請求項1〜4)は駐車場の舗装と輪止めの設置を並行して施工することを可能にする。窪みに輪止めを配置した後に舗装の転圧を行うことにより、転圧において舗装材が輪止めブロックに押し寄せてきても、輪止めブロックの下段部は窪みに入っているので、舗装材と一緒に流されることなく、地面に固定することで、タイヤが繰り返し接触することによって発生する輪止めブロックの地面からの剥がれや位置ズレに対して強い耐久性を持ち、長期にわたって輪止めの機能を果たすことができる。
本発明(請求項5〜7)は、駐車場の舗装と輪止めの設置を並行して施工することを可能にする。路盤に底板を配置した後に舗装を行った上で、ボルトとナットを結合させることにより、輪止めブロックを地面に固定することで、タイヤが繰り返し接触することによって発生する輪止めブロックの地面からの剥がれや位置ズレに対して強い耐久性を持ち、長期にわたって輪止めの機能を果たすことができる。
さらに本発明によれば、舗装などの表層の施工時において輪止めブロックを同時に施工できるので、工期の短縮、コストの削減を実現することができる。
本発明実施形態の施工方法による施工後の駐車場の平面図である。 本発明実施形態の施工方法による施工後の駐車場の使用状態を示す正面図である。 本発明の実施例1、2に係る輪止めブロックの斜視図である。 本発明に係る実施例1の施工手順(ステップ1−1)を示す概略断面図である。 同実施例1の施工手順(ステップ1−2)を示す概略断面図である。 同実施例1の施工手順(ステップ1−3)を示す概略断面図である。 同実施例1の施工手順(ステップ1−4)を示す概略断面図である。 同実施例1の施工手順(ステップ1−5)を示す概略断面図である。 本発明実施形態の施工方法による施工後の使用状態を示す概略断面図である。 同実施例2の施工手順(ステップ2−1)を示す概略断面図である。 同実施例2の施工手順(ステップ2−2)を示す概略断面図である。 同実施例2の施工手順(ステップ2−3)を示す概略断面図である。 同実施例2の施工手順(ステップ2−4)を示す概略断面図である。 同実施例3に係る輪止めブロックの斜視図である。 同実施例3の施工手順(ステップ3−1)を示す概略断面図である。 同実施例3の施工手順(ステップ3−2)を示す概略断面図である。 同実施例4に係る輪止めブロックの斜視図である。 同実施例4の施工状態を示す概略断面図である。 比較例で輪止めブロックの埋設を示す概略断面図である。
1・・・駐車場 2・・・道路 3・・・歩車道境界ブロック 4・・・歩道
5・・・出入口 6・・・境界フェンス 7・・・駐車場区画
8・・・実施例1、2、4の輪止めブロック 9・・・車両 10・・・上段部
11・・・中段部 12・・・下段部 13・・・型枠 14・・・基層
15・・・窪み 16・・・表層 17・・・タイヤ 18・・・輪止め部
19・・・インプラント・アンカー部 20・・・ボルト 21・・・ボルト孔
22・・・雌ネジ 23・・・実施例3の輪止めブロック 24・・・軸部
25・・・頭部 26・・・アスファルト層 27・・・底板 27a・・・小穴
28・・・ナット 29・・・インプラント・アンカー
30・・・アスファルト合材 31・・・転圧ローラー
32・・・従来の輪止めブロック
W・・・路盤 F・・・衝突荷重 M・・・モーメント T・・・剥離力
以下、本発明における好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。
図1は後述する本発明の施工法によってできた駐車場1の平面図であり、駐車場1は、道路2と、歩車道境界ブロック3及び歩道4を隔てて区画形成され、道路2への出入口5と、駐車場1の周囲には境界フェンス6などの駐車場1内外の境界を示すものが備えられている。駐車場1内は舗装され駐車場区画7が形成され、各駐車場区画7には輪止めブロック8が設置されている。図1中、丸付き数字は駐車場区画7の区画番号である。
駐車場区画7について、幅(横の長さ)は2500〜3500mm、長さ(縦の長さ)は5000〜7000mmであるものが例示されるが、適宜設定できる。また、2つの区画列(図1中の上下の区画)の間隔について、6000mmであるものが例示されるが、適宜設定できる。
また、駐車場区画7への輪止めブロック8の設置について、駐車場区画7の幅の方向に輪止めブロック8の長手方向が平行になるように、また図2に示すように、車両9が駐車場区画7内での駐車(ハンドル位置は中立位置にあるとする)で、車両9の停車位置が前向き、後ろ向きの場合のオーバーハング分OV1、OV2(車両9の種類別の車輪径も考慮)とマージンを考慮した輪止めブロック8の設置をする。オーバーハング分OV2がオーバーハング分OV1よりも長い場合には、これも考慮する。例えば、大型車両を駐車する場合であると、ボディの後ろのオーバーハング分OV2が大きいので、その場合は、この停車位置を後方に下げるように輪止めブロック8を設置する。
次に、図3〜図8を参照して駐車場区画7への輪止めブロック8の設置の詳細を説明する。図3は本発明の輪止めブロック8の斜視図であり、輪止めブロック8は長尺体であり、長手方向に沿って外側に上段部10と中段部11と下段部12の3つの段部を一体となって形成している。なお、輪止めブロック8の各部の高さと幅(輪止めブロック8の短手方向の長さ)と長さ(輪止めブロック8の長手方向の長さ)について、下段部12と中段部11の高さ、また下段部12上面の幅は同じであり、上段部10の高さとその上面の幅はそれぞれ下段部12の高さに対して2〜4倍であることが好ましい。また、輪止めブロック8は底面の長さは50cm〜100cm、幅は35cm程度であるものが例示される。
上段部10の長手方向の面について、上から下にかけて外方向に傾斜し、その上縁の角部分は弧状の縁取りがされていることが好ましい。輪止めブロック8の主たる材料は、その利用が一般的に多用されているコンクリート製ブロックを想定できるため、コンクリート製品であることが好ましいが、鋼材や昨今景観やリサイクル等に対応するためにプラスチック製のものでもよい。
本実施例における輪止めブロック8はコンクリート製の一体成形されたものであり、下段部12の高さと上面の幅は共に5cm、中段部11の高さと上面の幅は共に5cm、上段部10の高さと上面の幅はそれぞれ18cmと15cm、底面の長さと幅はそれぞれ100cmと35cm、底面から上段部10上面までの高さは28cmであるものが例示される。
この輪止めブロック8を以下の手順(ステップ)で施工していく。図4に示すように駐車場1の舗装において路盤Wを形成し、駐車場1の各駐車場区画7に輪止めブロック8を設置する予定地に、型枠13を路盤Wの面の上に置く(ステップ1−1)。なお、型枠13の面積は輪止めブロック8の底面の寸法より2〜3mmの余裕を持ち、型枠13の高さは下段部12と同じであり、型枠13を置いた後に、その周囲を舗装材を用いて舗装することに際して、舗装材と接する型枠13の面には舗装材の接着を防止するために剥離テープや薄い木板等を型枠13に貼り付けてあることが好ましい。また、舗装中に型枠13が路盤Wに置いた位置から移動しないように、型枠13を路盤Wに置いた後に適宜鉄ピンなどで型枠13を路盤Wに固定しておくことが好ましい。
図5に示すように路盤Wに設置した型枠13の上面と同一面になるように型枠13の高さと同じ厚さを持つ層であるようにアスファルト合材を用いて1層目のアスファルト舗装を施工し、基層14を形成する(ステップ1−2)。
なお、本実施例のアスファルト舗装は、路盤の上に2層のアスファルト層で構成されるアスファルト舗装を用いており、前記はその1層目にあたる。なお、この方法によって形成される路盤と基層(1層目のアスファルト層)と表層(2層目のアスファルト層)について、路盤と基層の間には路盤とアスファルト舗装の付着を良くし、路盤への雨水の浸透を防止し、路盤中の水分蒸発を遮断するためにプライムコート、基層と表層のアスファルト舗装の間には各層の付着をよくする為にタックコートと呼ばれるアスファルト乳剤が散布されている。基本的には通常の2層のアスファルト層が形成されるアスファルト舗装と同様の作業の手順、装置、条件を適用すればよい。
図6に示すように1層目のアスファルト舗装を施工で、転圧ローラー等による舗装面の締め固めで形成された基層14から型枠13を一緒に貼り付けておいた剥離テープや木板、また鉄ピンなどと共に抜き取って窪み15を形成する(ステップ1−3)。次に図7のように、型枠13を抜き取ることできた窪み15に輪止めブロック8を人力または車載式クレーン等で吊り上げ、窪み15に据え置く(ステップ1−4)。このとき、輪止めブロック8の下段部12までが窪み15に入っている。つまり、下段部12の上面と基層14の上面は同一面になっている。
窪み15に輪止めブロック8の下段部12を入れた後、図8に示すように輪止めブロック8の中段部11の上面と同一面になるように基層14の上に2層目のアスファルト舗装を施工し、表層16を形成する(ステップ1−5)。以上のようにして、輪止めブロック8を埋設した駐車場1を形成することができる。
本実施例により、輪止めブロック8の下段部12が窪み15に入っていることで、その後の舗装において転圧ローラーによる表層16の締め固めで、転圧ローラーが輪止めブロック8の近くまで転圧を行うと共に押し寄せてくる舗装材によって輪止めブロック8が設置予定位置からずれるのを防止することができる。
また、駐車場の舗装と輪止めブロックの設置を並行して行うことで工期の短縮及び、輪止めブロックの設置においてアンカーや接着剤を使用しないことから作業コストの軽減を図ることができる。
図9に示すように車両のタイヤ17が輪止めブロック8の上段部10に接触することで衝突荷重Fが加わると共に、これに伴ってモーメントMが発生し、モーメントMは輪止めブロック8でタイヤ17が接触する側の下段部12を起き上がらせる力、つまり輪止めブロック8を地面から剥離させる剥離力Tとして作用するが、輪止めブロック8の下段部12の上面は舗装し、固定されていることで剥離力Tに対する抗力が働いているので、輪止めブロック8は長期間の地面への固定が維持され、輪止めとしての機能を果たすことができる。さらに舗装など表層の形成時に同時に施工できるので、工期の短縮、コストの削減が可能である。
次に、別の方法における駐車場1の舗装と輪止めブロック8の埋設を図10〜図13を参照して説明する。
図10、11に示すように駐車場1の舗装において、路盤Wを形成し、駐車場1の各駐車場区画7に輪止めブロック8を設置する予定地に、型枠13を路盤Wの面の上に置き、その範囲を掘り下げて、掘り下げた部分に型枠13を置いて、型枠13と路盤Wのそれぞれの上面が同一面になるまで転圧し(ステップ2−1)、路盤Wから型枠13を抜き取って窪み15を設ける(ステップ2−2)。
図12に示すように路盤Wに設けた窪み15に、輪止めブロック8を人力または車載式クレーン等で吊り上げ、窪み15に据え置く(ステップ2−3)。このとき、輪止めブロック8の下段部12までが窪み15に入っている。つまり、下段部12と路盤Wそれぞれの上面は同一面になっている。
なお、本実施例における輪止めブロック8はコンクリート製の一体成形されたものであり、下段部12の高さと上面の幅は5cm、中段部11の高さと上面の幅はそれぞれ5cmと6.5cm、上段部10の高さと上面の幅は共に10cm、底面の長さと幅はそれぞれ50cmと35cm、底面から上段部10上面までの高さは20cmであるものが例示される。
窪み15に輪止めブロック8の下段部12を入れた後、図13に示すように輪止めブロック8の中段部11の上面と同一面になるように路盤Wの上に1層のアスファルト層を形成するアスファルト舗装を行い、表層16を形成する(ステップ2−4)。以上のようにして輪止めブロック8を埋設した駐車場1を形成することができる。
なお、本実施例のアスファルト舗装は路盤と1層のアスファルト層(表層)で構成されたものであり、路盤と表層の間にはプライムコートが散布されている。基本的には通常の1層のアスファルト層が形成されるアスファルト舗装と同様の作業の手順、装置、条件を適用すればよい。
また、前記実施例1及び本実施例において駐車場1の舗装と輪止めブロック8の埋設で、舗装についてはアスファルト舗装を用いたが、アスファルト合材ではなくコンクリートを打ち込んで行う駐車場1のコンクリート舗装と輪止めブロック8の埋設も施工することができる。
コンクリートでの駐車場1の舗装と輪止めブロック8の埋設について図示は略すが、形成した路盤Wに輪止めブロック8を置き、輪止めブロック8の中段部11の上面と同一面になるように路盤Wの上にコンクリートを打ち込んで舗装していく方法が挙げられる。この場合におけるコンクリート舗装は路盤Wと1層のコンクリート層(表層)で構成され、路盤Wと表層の間にはコンクリートの混合水が路盤Wに侵入するのを防止し、路盤Wと表層が絶縁になるようにプライムコートを散布されている。基本的には通常の1層のコンクリート層が形成されるコンクリート舗装と同様の作業の手順、装置、条件を適用すればよい。
本実施例により、前記実施例1と同様にアスファルト舗装の転圧時における輪止めブロック8の位置ずれの防止、工期の短縮、作業コストの軽減及び、下段部12上面の舗装によって輪止めブロック8は強固に地面に固定され、長期間にわたる輪止めとしての機能維持といった効果を得る。
本実施例では輪止めブロック8で上段部10とその下の段部が分離可能な輪止めブロックにおける駐車場1の舗装と輪止めブロックの埋設について図14〜図16を参照して説明する。
図14は、輪止めブロック8の上段部10を輪止め部18、上段部10より下の段部をインプラント・アンカー部19として分離でき、輪止め部18の上面から底面にボルト20を挿通するボルト孔21を2箇所に設け、また輪止め部18の各ボルト孔21に挿通して底面から出てきたボルト20の位置に一致するようにインプラント・アンカー部19上面に雌ネジ22を設け、各ボルト孔21と雌ネジ22の位置が一致するようにインプラント・アンカー部19の上に輪止め部18を置いて、輪止め部18の上からボルト20を各ボルト孔21に挿通し、インプラント・アンカー部19の雌ネジ22と螺合することで輪止め部18をインプラント・アンカー部19に固定して一体化することができる輪止めブロック23を示している。
なお、本実施例の輪止めブロック23の材質について、インプラント・アンカー部19はコンクリートまたは鋼材で構成されたものが好ましく、輪止め部18はインプラント・アンカー部19と同じ材質でなく、景観やリサイクル等に対応して木製やプラスチック製といった異なる材質のものでもよい。また、各部の高さ、長さ、幅については輪止め部18とインプラント・アンカー部19が一体となったときに、前記実施例1、2の一体成形されている輪止めブロック8で挙げた比率関係と同様になっているのが好ましい。
インプラント・アンカー部19の雌ネジ22について、深さはインプラント・アンカー部19の2段目の高さと同じであることが好ましい。輪止め部18のボルト孔21について、輪止め部18を挿通するボルト20の軸部24のみを通す小径貫通孔、または輪止め部18の上面から底面の途中までボルト20の頭部25が通る径を持つ大径孔とその下から底面までは軸部24のみが通る径を持つ小径孔が連なった貫通孔のどちらかの貫通孔を適宜形成すればよい。
また、ボルト20について、市販のものを使用すればよく、軸部24の長さはボルト孔21のボルト20の軸部24のみが通る孔の深さとインプラント・アンカー部19の雌ネジ22の深さをあわせたもので、軸部24の径はインプラント・アンカー部19の雌ネジ22と螺合するものが好ましい。なお、ボルト孔21が大径孔と小径孔が連なって形成された貫通孔であるとき、ボルト20の長さにあわせて大径孔と小径孔の深さの比を適宜設定できる。
次に、輪止めブロック23の施工手順について説明する。まず、輪止めブロック23を輪止め部18とインプラント・アンカー部19に分離した状態で、インプラント・アンカー部19の埋設を行う。なお、インプラント・アンカー部19の埋設は実施例1、または実施例2の施工方法において一体成形された輪止めブロック8をインプラント・アンカー部19に置き換えて、インプラント・アンカー部19の上面と同一面になるようにアスファルト舗装を行うものであるので、詳細な説明については、上記の実施例1、2の説明を援用する。
図15に示すように、インプラント・アンカー部19を設置し、インプラント・アンカー部19の上面とアスファルト層26の表面が同一面になるようにアスファルト舗装し、埋設されたインプラント・アンカー部19の上に輪止め部18をインプラント・アンカー部19の雌ネジ22と輪止め部18のボルト孔21が一致するように人力または車載式クレーン等によって据え置き(ステップ3−1)、図16に示すようにボルト20を輪止め部18のボルト孔21に挿通し、インプラント・アンカー部19の雌ネジ22と螺合することで輪止め部18をインプラント・アンカー部19に固定する(ステップ3−2)。以上のようにして輪止めブロック23を埋設した駐車場1を形成することができる。
なお、本実施例において、輪止め部18をインプラント・アンカー部19に固定するボルト20は軸部24の長さと径はそれぞれ15cm、3.6cmであり、輪止め部18のボルト孔21はボルト20の軸部24を挿通し、頭部25を通さない範囲で4cmの径を持つ貫通孔であり、その深さは輪止め部18の高さと同じ10cmであり、ボルト孔21を挿通して輪止め部18の底面から出てきたボルト20を螺合するインプラント・アンカー部19の雌ネジ22の深さは5cmであるものが例示される。また、本実施例ではボルト20にて輪止め部18をインプラント・アンカー部19に2点で止めているが、3点以上で止めてもよく、ボルト20で輪止め部18をインプラント・アンカー部19に固定後、ボルト20の頭部25をキャップなどで被覆して、雨や埃等がボルト孔21に侵入してボルト20の軸部24の劣化を防止するのが好ましい。
本実施例は輪止めブロック23の埋設で、インプラント・アンカー部19の上面と同一面になるように舗装する方法としてアスファルト舗装を用いたが、コンクリート舗装でも行うことができる。説明については、前記の一体成形の輪止めブロック8の埋設でコンクリート舗装を用いたときの手順で、輪止めブロック8をインプラント・アンカー部19に置き換えて行い、インプラント・アンカー部19の上面と同一面になるようにコンクリート舗装をした後、インプラント・アンカー部19の上に輪止め部18を置いてボルト20で固定する。コンクリート舗装におけるインプラント・アンカー部19の埋設の詳細な説明については、前記のコンクリート舗装における輪止めブロック8の埋設の説明を援用する。
本実施例により、前記実施例1と同様の効果と、さらに輪止めブロック23は輪止め部18とインプラント・アンカー部19に分離可能であることから、インプラント・アンカー部19の上面とアスファルト層26の表面が同一面になるようにアスファルト舗装をした後に輪止め部18をインプラント・アンカー部19に設置することから、アスファルト舗装においてアスファルト合材を転圧ローラーによって転圧するとき、インプラント・アンカー部19の上は輪止め部18がなく平坦であり、転圧ローラーはインプラント・アンカー部19の上を通過可能であることから、インプラント・アンカー部19上面とアスファルト層26表面の境界付近も転圧ローラーで転圧してアスファルト合材の締め固めを十分に行えることから、アスファルト舗装における締め固めの作業効率の向上を図ることができる。
また、輪止めブロック23で地面から突出し、車両のタイヤに接触して車両のオーバーランの防止機能を果たす輪止め部18は、周囲の環境や時間及び機能を果たすうちに劣化していくが、容易にインプラント・アンカー部19から取り外して交換することが可能であることから、メンテナンスの作業コストの軽減を図ることができる。また、輪止め部18は市販のブロックでボルトを挿通できる貫通孔をドリルで穿設したものに代替することが可能であり、様々な形状、材質のブロックを輪止め部18としてインプラント・アンカー部19と組み合わせることが可能である。
次に、別の方法における駐車場1の舗装と輪止めブロック8の固定について図17〜図18を参照して説明する。輪止めブロック8は、実施例3のインプラント・アンカー部19をインプラント・アンカー29で置換した発展形態であり、インプラント・アンカー部19のような段部をなくし、施工工程を簡素化し、金属製に材質の変更し、形状も変更したものであるので、実施例3の説明を適宜援用する。
図17に示す通り、実施例4は、底板27と、底板27の上に立設されたナット28と、を備えたインプラント・アンカー29を利用する輪止めブロック8の施工方法である。すなわち、路盤Wにインプラント・アンカー29の底板27を設置するステップと、ナット28の上面と同一面になるように舗装するステップと、輪止めブロック8の縦方向に形成された貫通穴21に挿通したボルト20を、ナット28と螺合させるステップと、を備えたことを特徴とする、輪止めブロック8の施工方法である。舗装の厚みに適合させるためナット28は長ナットが好ましい。
次に、図17〜図18を参照して駐車場区画7への輪止めブロック8の設置の詳細を説明する。輪止めブロック8の説明は実施例1、2の説明を援用する。ボルト20は実施例3と同様である。輪止めブロック8の各部の高さと幅(輪止めブロック8の短手方向の長さ)と長さ(輪止めブロック8の長手方向の長さ)について、適宜採用できるが、たとえば、底面の長さは50cm〜100cm、幅は30〜40cm程度、底面から上面までの高さは20〜30cmであるものが例示される。
輪止めブロック8の長手方向の面について、上から下にかけて外方向に傾斜し、その上縁の角部分は弧状の縁取りがされていることが好ましい。輪止めブロック8の主たる材料は、その利用が一般的に多用されているコンクリート製ブロックを想定できるため、コンクリート製品であることが好ましいが、昨今景観やリサイクル等に対応するために木製やプラスチック製のものでもよい。
底板27は複数の小穴27aが長手方向に形成されていることが好ましい。インプラント・アンカー29を路盤Wに止着するためである。小穴27aはナット28に隣接して配置されることが好ましい。さらに底板27の中央部にも小穴27aを形成することも好ましい。
ナット28は、底板27の両端部に一対を少なくとも立設したものが好ましい。ナット28の高さは表層16の厚みに対応させたものであるので、その厚みの変化に容易に対応できる。表層はアスファルト、土砂、砂利、コンクリートなどが好ましい。ナット28は底板27に溶接することが好ましい。ナット28は一般的な構造のナットを厚さ方向に延長させたものである。
この輪止めブロック8を以下の手順(ステップ)で施工していく。図18に示すように駐車場1の舗装において路盤Wを形成し、或いは既存の路盤Wを利用して、駐車場1の各駐車場区画7に輪止めブロック8を設置する予定地に、インプラント・アンカー29を路盤Wの面の上に置く(ステップ4−1)。このとき、次ステップの舗装中にインプラント・アンカー29が路盤Wに置いた位置から移動しないように、小穴27aに、くぎ、ビス等(所定長さ、例えば、5〜15cm)の固定具を打ち込んで路盤Wに止着する。つぎに、路盤Wを舗装し、表層16を形成する(ステップ4−2)。
アスファルト合材を用いてアスファルト舗装を施工する。このとき、ナット28の上面よりも盛り上げてアスファルト合材を敷設するが、ナット28の直上部はアスファルト合材を敷き詰めないようにしておく。また、舗装材と接するナット28の穴には舗装材の侵入を防止するために剥離テープ、薄い木板、盲蓋、ねじ、粘着シート、ボルト等の詰め物を設け、さらに、色付きひもなどの目印を引き出して設けることが好ましい。これは舗装によりナット28が埋没しても容易にその場所を発見できるようにするためである。つぎに図18に示すように路盤Wに設置したインプラント・アンカー29のナット28の上面と同一面になるようにインプラント・アンカー29の高さと同じ厚さを持つ層であるようにローラなどで転圧する。
なお、本実施例のアスファルト舗装は、路盤の上に1層のアスファルト層で構成されるアスファルト舗装を用いている。なお、この方法によって形成される路盤と表層16について、路盤と基層の間には路盤とアスファルト舗装の付着を良くし、路盤への雨水の浸透を防止し、路盤中の水分蒸発を遮断するためにプライムコート、基層と表層のアスファルト舗装の間には各層の付着をよくする為にタックコートと呼ばれるアスファルト乳剤が散布されている。基本的には通常の1層のアスファルト層が形成されるアスファルト舗装と同様の作業の手順、装置、条件を適用すればよい。
つぎに、インプラント・アンカー29と一緒に貼り付けておいた剥離テープや木板、また鉄ピン、目印などを除去し、輪止めブロック8を人力または車載式クレーン等で吊り上げ、インプラント・アンカー29に対して長手方向が一致するよう、また、輪止めブロック8のボルト穴21(図14のボルト穴21,22と同様に縦方向に形成されている)とナット28の穴とが合致するように設置し、ボルト20をボルト穴21に挿入し、ナット28と螺合させ、インプラント・アンカー29と、輪止めブロック8とを結合させる(ステップ4−3)。
本実施例により、インプラント・アンカー29の小穴27aにビスなどが打ち込まれることにより路盤Wに固定されていることで、その後の舗装において転圧ローラーによる表層16の締め固めで、転圧ローラーによる転圧を行うと共に押し寄せてくる舗装材によってインプラント・アンカー29が設置予定位置からずれるのを防止することができる。
なお、本実施例のインプラント・アンカー29はコンクリートまたは鋼材で構成されたものが好ましい。輪止めブロック8は、その材質は、コンクリートが好ましいが、景観やリサイクル等に対応して木製やプラスチック製といった異なる材質のものでもよい。また、各部の高さ、長さ、幅については、適宜、設定できる。
ボルト孔21について、上部には段部が形成され、輪止めブロック8を挿通するボルト20の軸部のみを通す小径貫通孔、段部より上に形成され、ボルト20の頭部を止める大径孔が連なった貫通孔を適宜形成すればよい。
また、ボルト20について、市販のものを使用すればよいが、雄ねじの部分の長さをナット28の雌ねじの長さに対応させたものでもよい。ボルト20の下端部の雄ねじがナット28の雌ねじと螺合することとなる。
なお、本実施例において、ボルト20にて輪止めブロック8をインプラント・アンカー29に2点で止めているが、3点以上で止めてもよく、ボルト20で固定後、ボルト20の頭部をキャップなどで被覆して、雨や埃等がボルト孔21に侵入してボルト20の軸部の劣化を防止するのが好ましい。
図9において、上段部10と下段部12を分割し、下段部12をインプラント・アンカー29に置き換え一層の舗装とする状態で説明すると、車両のタイヤ17が輪止めブロック8に接触することで衝突荷重Fが加わると共に、これに伴ってモーメントMが発生し、モーメントMは輪止めブロック8でタイヤ17がインプラント・アンカー29を起き上がらせる力、つまり輪止めブロック8を地面から剥離させる剥離力Tとして作用するが、インプラント・アンカー29が表層16に埋設されていることで剥離力Tに対する抗力が働いているので、輪止めブロック8は長期間の地面への固定が維持され、輪止めとしての機能を果たすことができる。
本実施例により、前記実施例と同様にアスファルト舗装の転圧時における輪止めブロック8の位置ずれの防止、工期の短縮、作業コストの軽減及び、インプラント・アンカー29によって輪止めブロック8は強固に表層16に固定され、長期間にわたる輪止めとしての機能維持といった効果を得る。実施例1〜2のように舗装面に窪みを設ける必要がなく、工期のさらなる短縮が可能である。さらにナット28を溶接により接続する簡素な構造であるので、ナット28の高さを変更することにより、インプラント・アンカー29の高さが簡単に調整でき舗装の厚みに対応させることができる。
本実施例により、インプラント・アンカー29の上面とアスファルト層16の表面が同一面になるようにアスファルト舗装をした後に輪止めブロック8を設置することから、アスファルト舗装においてアスファルト合材を転圧ローラーによって転圧するとき、インプラント・アンカー29が埋設されることから、舗装面は平坦であり、転圧ローラーはインプラント・アンカー29の上を通過可能であることから、インプラント・アンカー29上面とアスファルト層16表面の境界付近も転圧ローラーで転圧してアスファルト合材の締め固めを十分に行えることから、アスファルト舗装における締め固めの作業効率の向上を図ることができる。
また、車両のタイヤに接触して車両のオーバーランの防止機能を果たす輪止めブロック8は、周囲の環境や時間及び機能を果たすうちに劣化していくが、容易にインプラント・アンカー29から取り外して交換することが可能であることから、メンテナンスの作業コストの軽減を図ることができる。また、輪止めブロック8は市販のブロックでボルトを挿通できる貫通孔をドリルで穿設したものに代替することが可能であり、様々な形状、材質のブロックを輪止めブロック8としてインプラント・アンカー29と組み合わせることが可能である。さらに立体駐車場での施工において、架台の設置など特殊性に起因する従来の施工の困難さを解消できる。また、溶接により底板27を金属製路盤に固定してもよい。小穴27aをなくしてもよい。コンクリートの流動性に鑑み、工事が極めて容易となる。
また、実施例4で、舗装についてはアスファルト舗装を用いたが、アスファルト合材ではなくコンクリートを打ち込んで行う駐車場1、例えば立体駐車場のコンクリート舗装と輪止めブロック8の固定も施工することができる。また、一層の舗装のみならず、2層など複層の舗装にも適用できることは無論である。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。

Claims (7)

  1. 長尺体で、長手方向に沿って外側に上段部と中段部と下段部の3つの段部を備える輪止めブロックの施工方法であって、
    路盤に前記輪止めブロックの底面が収まる広さと前記下段部と同じ高さを持つ窪みを設けるステップと、
    前記窪みに前記下段部を配置するステップと、
    前記中段部の上面と同一面になるように舗装するステップと、
    で施工することを特徴とする、輪止めブロックの施工方法。
  2. 長尺体で、長手方向に沿って外側に上段部と中段部と下段部の3つの段部を備える輪止めブロックの施工方法であって、
    路盤の上に施工する1層目の舗装に前記輪止めブロックの底面が収まる広さと前記下段部と同じ高さを持つ窪みを設けるステップと、
    前記窪みに前記下段部を配置するステップと、
    前記中段部の上面と同一面になるように2層目を舗装するステップと、
    で施工することを特徴とする、輪止めブロックの施工方法。
  3. 前記請求項1又は2の施工方法で使用される輪止めブロックであって、
    上段部を輪止め部、上段部より下の段部をインプラント・アンカー部として分割し、
    前記輪止め部の複数箇所にこれを上下に貫通するボルト孔を備え、
    前記インプラント・アンカー部に前記ボルト孔に一致する位置に雌ネジを備え、
    前記各ボルト孔にボルトを挿通し、
    前記輪止め部の底面から突出しているボルトの下端部を前記雌ネジに螺合することにより、
    前記輪止め部をインプラント・アンカー部に固定すること、
    を特徴とする輪止めブロック。
  4. 前記請求項1又は2の輪止めブロックの施工方法により施工されたこと、
    を特徴とする駐車場。
  5. 底板と、底板の上に立設されたナットと、を備えたインプラント・アンカーを利用する輪止めブロックの施工方法であって、
    路盤にインプラント・アンカーの底板を設置するステップと、
    前記ナットの上面と同一面になるように前記インプラント・アンカーを埋設し舗装するステップと、
    前記輪止めブロックの縦方向に形成された貫通穴に挿通したボルトを、前記ナットと螺合させるステップと、
    を備えたことを特徴とする、輪止めブロックの施工方法。
  6. 前記請求項5の施工方法で使用される輪止めブロック体であって、
    前記輪止めブロックと、インプラントアンカーとを備え、
    該輪止めブロックの複数箇所にこれを上下に貫通する貫通孔を備え、
    前記インプラント・アンカーに前記貫通孔に一致する位置に前記ナットを備え、
    前記底板に複数個の小穴を備えたことを特徴とする輪止めブロック。
  7. 前記請求項5の輪止めブロックの施工方法により施工されたこと、
    を特徴とする駐車場。
JP2009010424A 2008-08-08 2009-01-20 輪止めブロックの施工方法とその駐車場 Pending JP2010059770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009010424A JP2010059770A (ja) 2008-08-08 2009-01-20 輪止めブロックの施工方法とその駐車場

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008205328 2008-08-08
JP2009010424A JP2010059770A (ja) 2008-08-08 2009-01-20 輪止めブロックの施工方法とその駐車場

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012000148U Continuation JP3174576U (ja) 2008-08-08 2012-01-15 輪止めブロックの固定構造と輪止めブロック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010059770A true JP2010059770A (ja) 2010-03-18

Family

ID=42186856

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009010424A Pending JP2010059770A (ja) 2008-08-08 2009-01-20 輪止めブロックの施工方法とその駐車場
JP2012000148U Expired - Fee Related JP3174576U (ja) 2008-08-08 2012-01-15 輪止めブロックの固定構造と輪止めブロック

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012000148U Expired - Fee Related JP3174576U (ja) 2008-08-08 2012-01-15 輪止めブロックの固定構造と輪止めブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2010059770A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016204935A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 大成ロテック株式会社 道路の施工方法、道路付帯物および挿入装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7025857B2 (ja) * 2017-05-10 2022-02-25 トヨタT&S建設株式会社 コンクリート部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016204935A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 大成ロテック株式会社 道路の施工方法、道路付帯物および挿入装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3174576U (ja) 2012-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7690862B2 (en) Quick connect transit boarding platform panel
CN102071813B (zh) 一种在旧建筑物下建造地下车库的方法
CN105862900B (zh) 基于预制桩的装配式车库结构体系及方法
US9103075B2 (en) Methods and apparatus for sidewalk tiles
WO2014015739A1 (zh) 抗差异沉降的窨井装置及其施工方法
CA2968109A1 (en) Modular platform deck for traffic
CN104213514A (zh) 一种覆土波纹钢板-混凝土组合拱桥的加强方法
US6939078B1 (en) Tactile detectable warning ramps for pedestrian pathways
JP3174576U (ja) 輪止めブロックの固定構造と輪止めブロック
US9683384B2 (en) Surface mount post and post retaining system
US6688805B1 (en) Pre-cast curbside access ramp and methods of making and installing the same
JP2006132219A (ja) 地下構造物の構築方法及び地下構造物、並びにそのためのプレキャストコンクリート側壁又は中間壁/柱
US20100272509A1 (en) Traffic barrier section
KR101097995B1 (ko) 강성포장용 콘크리트 모듈러 패널 및 이를 이용한 급속시공방법
KR101021137B1 (ko) 마이크로 파일을 이용한 확장 보도용 프리캐스트 블록, 이를 이용한 확장 보도 및 그 시공 방법
CN216712852U (zh) 一种山区公路用中央分隔带钢筒混凝土护栏
JP5773755B2 (ja) 外構構造物の杭基礎構造、及び外構構造物の杭基礎構造の施工方法
JPH10280305A (ja) 張り出し歩道構造
CN214302989U (zh) 加建地上装配式停车库
JP3930954B2 (ja) 構造物の構築方法
JP6263334B2 (ja) 床版ユニット及びそれを用いた舗装構造と舗装方法
KR101137449B1 (ko) 도로 경계용 측구 시공방법
KR101530601B1 (ko) 무늬 콘크리트패널 제작방법 및 그 제작방법을 포함하는 옹벽 시공방법 및 그 무늬 콘크리트패널
EP2948601B1 (de) Fertigbauteilelement und verfahren zum errichten eines bauwerks
JP3073271U (ja) 土砂崩落防止付複合コンクリート側溝