JP2010058912A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降路や乗場での制御電源線の挟み込み等による制御電源の短絡や地絡により過電流が流れた際に、制御電源の電流を遮断して、制御電源の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させて、エレベータの通常運転を速やかに再開させることができにエレベータ装置を提供する。
【解決手段】エレベータ装置20は、制御電源21と、制御電源21から電源供給を受ける電源供給対象部9と、制御電源9と電源供給対象部21の間に配置されるヒューズ5とを備え、ヒューズ5と電源供給対象部9との間には、短絡もしくは地絡により過電流が流れた際に動作して制御電源21の電流を遮断して、短絡もしくは地絡が一時的であれば自動復帰してヒューズ5と電源供給対象部9とを電気的に接続するスイッチ手段6を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータ装置20は、制御電源21と、制御電源21から電源供給を受ける電源供給対象部9と、制御電源9と電源供給対象部21の間に配置されるヒューズ5とを備え、ヒューズ5と電源供給対象部9との間には、短絡もしくは地絡により過電流が流れた際に動作して制御電源21の電流を遮断して、短絡もしくは地絡が一時的であれば自動復帰してヒューズ5と電源供給対象部9とを電気的に接続するスイッチ手段6を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータ装置に関し、特に制御電源を遮断するスイッチ手段を備えるエレベータ装置に関する。
エレベータが工事中や調整中の段階では、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置(例えば警報回路等)への電源線の敷設方法や人為的ミスでの電源線の挟み込み等で、制御電源が短絡や地絡をすることがあり、制御盤のヒューズが溶断してエレベータの乗りかごが停止することがある。
また、エレベータが工事中や調整中の段階では、機能としては不要ということで、付加装置(例えば警報回路等)への電源線が未接続のために端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置等に入り込んで、制御電源のヒューズを溶断させることもある。
図6は、従来のエレベータ装置の構成を示すブロック図である。
図6において、エレベータ制御装置107では、制御電源は、三相電源101、電源ブレーカ102、三相トランス103、三相全波整流器104から構成されており、ヒューズ105は負荷の過電流保護を行っている。エレベータ制御装置107の制御電源は、ヒューズ105を介して電源ケーブル8により、昇降路・乗場110に設置している乗場呼び登録装置・付加装置109に電源を供給している。
このような制御電源を有するエレベータ制御装置は、特許文献1に開示されている。
特開2001―106452号公報
しかし、上述したように、エレベータが工事中や調整中の段階では、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置への電源線の敷設方法や人為的ミスでの電源線の挟み込みや付加装置への電源線が未接続のために、端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置等に入り込んで、制御電源のヒューズを溶断させてしまい、その度にヒューズを交換しなければならず、ヒューズの交換の間はエレベータのサービスが停止することになる。
また、制御電源の短絡や地絡が連続的なものであれば、ヒューズを交換しても、電源ブレーカをオフ/オンすると、再度制御電源のヒューズを溶断させることがあった。
このように、特許文献1に開示された制御装置でも、エレベータが工事中や調整中では、制御電源の短絡や地絡によりヒューズが溶断させる機会が生じるおそれがあり、エレベータは保護回路により故障停止し、復旧まで多くの時間がかかり、利用者にも迷惑がかかるために、エレベータの通常運転を速やかに再開させることができるような改善が要望されていた。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、昇降路や乗場での制御電源線の挟み込み等による制御電源の短絡や地絡により過電流が流れた際に、制御電源の電流を遮断して、制御電源の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させて、エレベータの通常運転を速やかに再開させることができるエレベータ装置を提供することができる。
本発明のエレベータ装置は、制御電源と、前記制御電源から電源供給を受ける電源供給対象部と、前記制御電源と前記電源供給対象部の間に配置されるヒューズとを備えるエレベータ装置であって、前記ヒューズと前記電源供給対象部との間には、短絡もしくは地絡により過電流が流れた際に動作して前記制御電源の電流を遮断して、前記短絡もしくは地絡が一時的であれば自動復帰して前記ヒューズと前記電源供給対象部とを電気的に接続するスイッチ手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、昇降路や乗場での制御電源線の挟み込み等による制御電源の短絡や地絡により過電流が流れた際に、制御電源の電流を遮断して、制御電源の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させて、エレベータの通常運転を速やかに再開させることができるエレベータ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のエレベータ装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明のエレベータ装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1において、エレベータ装置20は、エレベータ制御装置7と乗場呼び登録装置・付加装置9を備える。エレベータ制御装置7は、制御電源21を備えており、この制御電源21は、三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、三相全波整流器4から構成されている。三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、そして三相全波整流器4は、直列に電気的に接続されている。ヒューズ5は、三相全波整流器4に電気的に接続され、ポリスイッチ6はヒューズ5に対して直列に電気的に接続されており、ポリスイッチ6とヒューズ5は、負荷の過電流保護を行っている。
ポリスイッチ6は、スイッチ手段の一例であり、電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に電気的に接続されており、この乗場呼び登録装置・付加装置9は、昇降路・乗場10に設置されている。エレベータ制御装置7の制御電源21は電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に対して電源を供給している。
このポリスイッチ6は、既知のポリマー系のPTCサーミスタ(PTC:Positive Temperature Coefficient=正の温度係数を持つサーミスタ)であり、素子温度がある温度よりも上昇すると、急激に抵抗値が変化するデバイスである。このポリスイッチ6は、過電流が通って熱せられて素子内部の温度がある温度よりも上昇すると、急激に抵抗値が増大して、回路電流を微少に制限する過電流・加熱保護素子である。
ポリスイッチ6における抵抗変化値は可逆性があり、電流が所定値以下になるか、電源を一旦オフにすることにより、ポリスイッチ6の素子温度が下がり、元の抵抗値に戻るために自動復帰するので、ポリスイッチ6はヒューズのように交換する必要がない。また、ポリスイッチ6の動作速度は、適度に遅いために、ヒューズのように突入電流で誤動作することもない。
なお、ポリスイッチ6の電流定格は、ヒューズ5に対してポリスイッチ6が先に動作するようなものを選定し、ヒューズ5は、大電流が流れた時に、三相トランス3や電源ケーブル8や乗場呼び登録装置・付加装置9の保護するために残しておいて、ヒューズ5はポリスイッチ6と併用することが望ましい。
図1に示すように、ポリスイッチ6が制御電源21と乗場呼び登録装置・付加装置9の間に配置されていることにより、次のような効果がある。
エレベータが工事中や調整中の段階では、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置(警報装置等)9への電源線が未接続であるために、端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置9等に入り込んで、制御電源21が短絡や地絡して、ポリスイッチ6が動作して制御電源21を遮断するが、短絡や地絡が一時的なものであればポリスイッチ6は自動復帰する。このため、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
また、制御電源21のヒューズ5を溶断させる機会を極力減らすことができ、エレベータのサービス停止を回避できる。
なお、制御電源21の短絡や地絡が連続的なのものであれば、ポリスイッチ6は制御電源21の電流の遮断状態を保持して、電源ブレーカ2をオフ/オンしたとしても、再度ポリスイッチ6が動作して制御電源21の電流を遮断するので、従来のようにヒューズ5を何度も遮断させることが無くなる。
本発明のエレベータ装置の第1の実施の形態では、ポリスイッチ6は制御電源21のヒューズ5に対して直列に電気的に接続されており、昇降路や乗場での制御電源線の挟み込み等の制御電源の短絡や地絡で過電流が流れた際に、制御電源の電流を遮断して、制御電源の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させてエレベータの通常運転を速やかに再開させることができる。
次に、本発明におけるエレベータ装置の別の実施の形態を説明する。なお、いかに説明する各実施の形態では、上述の第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明のエレベータ装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図2は、本発明のエレベータ装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図2に示すエレベータ装置20Aは、エレベータ制御装置7と乗場呼び登録装置・付加装置9を備える。エレベータ制御装置7は、制御電源21を備えており、この制御電源21は、三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、三相全波整流器4から構成されている。三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、そして三相全波整流器4は、直列に電気的に接続されている。ヒューズ5は、三相全波整流器4に電気的に接続され、PTCスイッチ6aはヒューズ5に対して直列に電気的に接続されており、PTCスイッチ6aとヒューズ5は、負荷の過電流保護を行っている。
PTCスイッチ6aは、スイッチ手段の一例であり、電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に電気的に接続されており、この乗場呼び登録装置・付加装置9は、昇降路・乗場10に設置されている。エレベータ制御装置7の制御電源21は電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に対して電源を供給している。
PTCスイッチ6aには、チタン酸バリウム(BaTiO3)を主成分とした酸化物半導体のセラミックス系のものもあり、特性については前述したポリスイッチと同等である。すなわち、図2に示すPTCスイッチ6aの作用は、図1に示すポリスイッチ6の作用と同様であり、素子温度がある温度よりも上昇すると、急激に抵抗値が変化するデバイスである。このPTCスイッチ6aは、過電流が通って熱せられると、素子内部の温度がある温度よりも上昇すると、急激に抵抗値が増大して、回路電流を微少に制限する過電流・加熱保護素子である。PTCスイッチ6aにおける抵抗変化値は可逆性があり、電流が所定値以下になるか、電源を一旦オフにすることにより、素子温度が下がり、元の抵抗値に戻るために、自動復帰するので、PTCスイッチ6aはヒューズのように交換する必要がない。また、ポリスイッチ6の動作温度は、適度に遅いために、ヒューズのように突入電流で誤動作することもない。
なお、PTCスイッチ6aの電流定格は、ヒューズ5に対してPTCスイッチ6aが先に動作するようなものを選定し、ヒューズ5は、大電流が流れた時に、三相トランス3や電源ケーブル8や乗場呼び登録装置・付加装置9の保護するために残しておいて、PTCスイッチ6aと併用することが望ましい。
図2に示すように、PTCスイッチ6aが制御電源21と乗場呼び登録装置・付加装置9の間に配置されていることにより、次のような効果がある。
エレベータが工事中や調整中の段階では、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置(警報装置等)9への電源線が未接続であるために、端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置等9に入り込んで、制御電源21が短絡や地絡して、PTCスイッチ6aが動作して制御電源21を遮断するが、制御電源21の短絡や地絡が一時的なものであればPTCスイッチ6aは自動復帰する。このため、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
また、制御電源21のヒューズ5を溶断させる機会を極力減らすことができ、エレベータのサービス停止を回避できる。
なお、制御電源21の短絡や地絡が連続的なのものであれば、PTCスイッチ6aは制御電源21の電流の遮断状態を保持して、電源ブレーカ2をオフ/オンしたとしても、再度PTCスイッチ6aが動作して制御電源21を遮断するので、従来のようにヒューズ5を何度も遮断させることが無くなる。
本発明のエレベータ装置の第2の実施の形態では、昇降路や乗場での制御電源線の挟み込み等の制御電源の短絡や地絡で過電流が流れた際に、制御電源21の電流を遮断して、制御電源21の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させてエレベータの通常運転を速やかに再開させることができる。
(第3の実施の形態)
図3は、本発明のエレベータ装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図3は、本発明のエレベータ装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図3に示すエレベータ装置20Bは、エレベータ制御装置7と乗場呼び登録装置・付加装置9と乗りかご呼び登録装置・付加装置9aを備える。エレベータ制御装置7は、制御電源21を備えており、この制御電源21は、三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、三相全波整流器4から構成されている。三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、そして三相全波整流器4は、直列に電気的に接続されている。
2つのヒューズ5は、三相全波整流器4に対して並列に電気的に接続され、2つのポリスイッチ6は、スイッチ手段の一例であり、それぞれ対応するヒューズ5に対して直列に電気的に接続されている。第1組のポリスイッチ6とヒューズ5と、第2組のポリスイッチ6とヒューズ5とは、三相全波整流器4に対して並列接続されている。第1組のポリスイッチ6とヒューズ5と、第2組のポリスイッチ6とヒューズ5は、負荷の過電流保護を行っている。
図3に示す第1組のポリスイッチ6は、電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に接続されており、この乗場呼び登録装置・付加装置9は、昇降路・乗場10に設置されている。エレベータ制御装置7の制御電源21は電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に対して電源を供給している。
同様にして、第2組のポリスイッチ6は、電源ケーブル8aを用いて乗りかご呼び登録装置・付加装置9aに接続されており、この乗場かご呼び登録装置・付加装置9aは、昇降路・乗りかご10aに設置されている。エレベータ制御装置7の制御電源21は電源ケーブル8aを用いて乗場呼び登録装置・付加装置9aに対して電源を供給している。このように、制御電源21は、乗場呼び登録装置・付加装置9だけでなく、乗りかご呼び登録装置・付加装置9aである乗りかごの電源系統や付加装置の電源系統にも接続されている
各ポリスイッチ6における抵抗変化値は可逆性があり、電流が所定値以下になるか、電源を一旦オフにすることにより、素子温度が下がり、元の抵抗値に戻るために、自動復帰するので、ヒューズのように交換する必要がない。また、ポリスイッチ6の動作温度は、適度に遅いために、ヒューズのように突入電流で誤動作することもない。
各ポリスイッチ6における抵抗変化値は可逆性があり、電流が所定値以下になるか、電源を一旦オフにすることにより、素子温度が下がり、元の抵抗値に戻るために、自動復帰するので、ヒューズのように交換する必要がない。また、ポリスイッチ6の動作温度は、適度に遅いために、ヒューズのように突入電流で誤動作することもない。
なお、ポリスイッチ6の電流定格は、ヒューズ5に対してポリスイッチ6が先に動作するようなものを選定し、ヒューズ5は、大電流が流れた時に、三相トランス3や電源ケーブル8、8aや乗場呼び登録装置・付加装置9と乗りかご呼び登録装置・付加装置9aの保護するために残しておいて、ポリスイッチ6と併用することが望ましい。
図3に示すように、2つのポリスイッチ6、6が、制御電源21と乗場呼び登録装置・付加装置9と乗りかご呼び登録装置・付加装置9aの間に配置されていることにより、次のような効果がある。
エレベータが工事中や調整中の段階では、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置(警報装置等)9や乗りかごに設置している乗りかご呼び登録装置や付加装置(警報装置等)9aの電源線が未接続であるために、端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置等あるいは乗りかごに設置している乗りかご呼び登録装置や付加装置に入り込んで、制御電源21が短絡や地絡して、ポリスイッチ6が動作して制御電源21の電流を遮断するが、短絡や地絡が一時的なものであればポリスイッチ6は自動復帰する。このため、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
また、制御電源21のヒューズ5を溶断させる機会を極力減らすことができ、エレベータのサービス停止を回避できる。
なお、短絡や地絡が連続的なのものであれば、ポリスイッチ6は制御電源21の電流の遮断状態を保持して、電源ブレーカをオフ/オンしたとしても、再度ポリスイッチ6が動作して制御電源21の電流を遮断するので、従来のようにヒューズ5を何度も遮断させることが無くなる。
本発明のエレベータ装置の第3の実施の形態では、昇降路や乗場あるいは乗りかごでの制御電源線の挟み込み等の制御電源の短絡や地絡で過電流が流れた際に、制御電源の電流を遮断して、制御電源の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させてエレベータの通常運転を速やかに再開させることができる。
(第4の実施の形態)
図4は、本発明のエレベータ装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図4は、本発明のエレベータ装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図4において、エレベータ装置20Cは、エレベータ制御装置7と乗場呼び登録装置・付加装置9を備える。エレベータ制御装置7は、制御電源21を備えており、この制御電源21は。三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、三相全波整流器4から構成されている。三相電源1、電源ブレーカ2、三相トランス3、そして三相全波整流器4は、直列に電気的に接続されている。
ヒューズ5は、三相全波整流器4に電気的に接続され、ポリスイッチユニット12はヒューズ5に対して直列に電気的に接続されており、ポリスイッチユニット12とヒューズ5は、負荷の過電流保護を行っている。
ポリスイッチユニット12は、スイッチ手段の一例であり、電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に電気的に接続されており、この乗場呼び登録装置・付加装置9は、昇降路・乗場10に設置されている。エレベータ制御装置7の制御電源21は電源ケーブル8を用いて乗場呼び登録装置・付加装置9に対して電源を供給している。
図4に示す例では、図5に示すように複数のポリスイッチ6が、ポリスイッチユニット12として、エレベータ制御装置7と乗場呼び登録装置・付加装置9とは別体になるように、ユニット化されている。図5は、ポリスイッチユニット12の構成を示すブロック図である。
ポリスイッチユニット12は、複数のポリスイッチ6を並列に数系統並べてユニット化されており、接続装置11,13が各ポリスイッチ6の一端部と他端部に配置されている。接続装置11、13は、コネクタや丸端子等である。接続端子11は、ポリスイッチ6の一端部をヒューズ5に対して電気的に接続することができる。また、接続端子13は、ポリスイッチ6の他端部を乗場呼び登録装置・付加装置9に対して電気的に接続することができる。なお、ポリスイッチ6は、同等機能を有するPTCサーミスタであっても良い。
このように、ポリスイッチやPTCサーミスタをユニット化しているので、ヒューズ5や乗場呼び登録装置・付加装置9に対して簡単に脱着することができ、工事・調整中のみに取り付けたり接続するようにして、他の現場でも使い廻すこともでき、実用上得られる効果が大きい。
エレベータが工事中や調整中の段階では、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置(警報装置等)への電源線が未接続であるために、端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置等に入り込んで、制御電源が短絡や地絡して、ポリスイッチユニット12が動作して制御電源21の電流を遮断するが、短絡や地絡が一時的なものであればポリスイッチユニット12は自動復帰する。このため、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
また、制御電源21のヒューズ5を溶断させる機会を極力減らすことができ、エレベータのサービス停止を回避できる。
なお、短絡や地絡が連続的なのものであれば、ポリスイッチユニット12は制御電源21の遮断状態を保持して、電源ブレーカをオフ/オンしたとしても、再度ポリスイッチユニット12が動作して制御電源21の電流を遮断するので、従来のようにヒューズ5を何度も遮断させることが無くなる。
本発明のエレベータ装置の第4の実施の形態では、昇降路や乗場での制御電源線の挟み込み等の制御電源の短絡や地絡で過電流が流れた際に、制御電源の電流を遮断して、制御電源の短絡や地絡が一時的なものであれば自動復帰させてエレベータの通常運転を速やかに再開させることができる。
本発明のエレベータ装置は、制御電源と、前記制御電源から電源供給を受ける電源供給対象部と、前記制御電源と前記電源供給対象部の間に配置されるヒューズとを備えるエレベータ装置であって、前記ヒューズと前記電源供給対象部との間には、短絡もしくは地絡により過電流が流れた際に動作して前記制御電源の電流を遮断して、前記短絡もしくは地絡が一時的であれば自動復帰して前記ヒューズと前記電源供給対象部とを電気的に接続するスイッチ手段を備えていることを特徴とする。
これにより、エレベータが工事中や調整中に、昇降路や乗場に設置している乗場呼び登録装置や付加装置(警報回路等)や、乗りかごに設置している乗りかご呼び登録装置や付加装置(警報回路等)への電源線の敷設方法や人為的ミスでの電源線の挟み込みや付加装置への電源線が未接続のために端子間短絡をさせてしまったり、建物の環境が悪く、雨水が昇降路や乗場や乗りかごに設置している乗場呼び登録装置や付加装置等に入り込んで、制御電源が短絡や地絡しても、スイッチ手段が動作して制御電源の電流を遮断することができる。しかも、この短絡や地絡が一時的なものであればスイッチ手段は自動復帰させることにより、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
ヒューズ交換の手間が省けるので、エレベータ保守員が復帰作業に費やす負担を軽減することができるとともに、復帰時間も早くすることができるので、エレベータの運行効率を向上でき、利用者へのサービス向上を図って利用者の不快感を無くすことができる。
また、本発明では、制御電源の短絡や地絡が連続的なものであれば、スイッチ手段は制御電源の電流の遮断状態を保持し、電源ブレーカをオフ/オンしたとしても、再度ポリスイッチ等が動作して制御電源の電流を遮断する。このため、従来のように制御電源のヒューズを何度も溶断させることが無くなる。
本発明では、スイッチ手段として、ヒューズに直列に接続されたポリスイッチあるいはPTCサーミスタを用いる。これにより、昇降路や乗場あるいは乗りかごでの制御電源線の挟み込み等の短絡、地絡により過電流が流れた際にはポリスイッチあるいはPTCサーミスタが動作して制御電源の電流を遮断して、昇降路や乗場あるいは乗りかごでの制御電源線の挟み込み等の短絡、地絡が一時的なものであれば自動復帰することができる。
また、本発明では、電源供給対象部は、エレベータの昇降路あるいは乗場に設置されている乗場呼び登録装置および付加装置である。これにより、制御電源が短絡や地絡しても、スイッチ手段が動作して制御電源の電流を遮断することができる。しかも、この短絡や地絡が一時的なものであればスイッチ手段は自動復帰させることにより、乗場呼び登録装置および付加装置への電源供給が行え、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
本発明では、電源供給対象部は、さらに乗りかごに設置されている乗りかご呼び登録装置および付加装置である。これにより、制御電源が短絡や地絡しても、スイッチ手段が動作して制御電源の電流を遮断することができる。しかも、この短絡や地絡が一時的なものであればスイッチ手段は自動復帰させることにより、乗りかご呼び登録装置および付加装置への電源供給が行え、エレベータの通常運転の早期再開が可能となる。
本発明では、スイッチ手段は、ヒューズに対して直列に着脱自在に接続可能なスイッチユニットとして構成されている。これにより、スイッチ手段をユニット化しているので、ヒューズ5や乗場呼び登録装置・付加装置9に対して簡単に脱着することができ、工事・調整中のみに取り付けたり接続するようにして、他の現場でも使い廻すこともでき、実用上得られる効果が大きい。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
さらに、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 三相電源
2 電源ブレーカ
3 三相トランス
4 三相全波整流器
5 ヒューズ
6 ポリスイッチ(スイッチ手段)
6a PTCサーミスタ(スイッチ手段)
7 エレベータ制御装置
8 電源ケーブル
9 乗場呼び登録装置・付加装置(電源供給対象部の一例)
9a 乗りかご呼び登録装置・付加装置(電源供給対象部の一例)
10 昇降路・乗場
10a 昇降路・乗りかご
12 ポリスイッチユニット(スイッチ手段)
11,13 接続装置
20,20A,20C エレベータ装置
21 制御電源
2 電源ブレーカ
3 三相トランス
4 三相全波整流器
5 ヒューズ
6 ポリスイッチ(スイッチ手段)
6a PTCサーミスタ(スイッチ手段)
7 エレベータ制御装置
8 電源ケーブル
9 乗場呼び登録装置・付加装置(電源供給対象部の一例)
9a 乗りかご呼び登録装置・付加装置(電源供給対象部の一例)
10 昇降路・乗場
10a 昇降路・乗りかご
12 ポリスイッチユニット(スイッチ手段)
11,13 接続装置
20,20A,20C エレベータ装置
21 制御電源
Claims (6)
- 制御電源と、前記制御電源から電源供給を受ける電源供給対象部と、前記制御電源と前記電源供給対象部の間に配置されるヒューズとを備えるエレベータ装置であって、
前記ヒューズと前記電源供給対象部との間には、短絡もしくは地絡により過電流が流れた際に動作して前記制御電源の電流を遮断して、前記短絡もしくは地絡が一時的であれば自動復帰して前記ヒューズと前記電源供給対象部とを電気的に接続するスイッチ手段を備えていることを特徴とするエレベータ装置。 - 前記スイッチは、前記ヒューズに直列に接続されたポリスイッチであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 前記スイッチは、前記ヒューズに直列に接続されたPTCサーミスタであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 前記電源供給対象部は、エレベータの昇降路あるいは乗場に設置されている乗場呼び登録装置および付加装置であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のエレベータ装置。
- 前記電源供給対象部は、乗りかごに設置されている乗りかご呼び登録装置および付加装置であることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ装置。
- 前記スイッチ手段は、前記ヒューズに対して直列に着脱自在に接続可能なスイッチユニットとして構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載のエレベータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008226936A JP2010058912A (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | エレベータ装置 |
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JP2010279229A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 電流分配装置 |
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- 2008-09-04 JP JP2008226936A patent/JP2010058912A/ja active Pending
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