JPH0867445A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

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JPH0867445A
JPH0867445A JP6203260A JP20326094A JPH0867445A JP H0867445 A JPH0867445 A JP H0867445A JP 6203260 A JP6203260 A JP 6203260A JP 20326094 A JP20326094 A JP 20326094A JP H0867445 A JPH0867445 A JP H0867445A
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voltage
power supply
common power
car
registration device
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JP6203260A
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Inventor
Masao Fujita
政雄 藤田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターの走行中に呼び登録用電源の電
圧低下が発生した場合でも、かごを安全に最寄り階に停
止できるようにする。 【構成】 共通電源(21)の電圧低下を第1電圧低下検出
回路(25)が検出すると、切放し信号(25a)(25b)を出力し
て、それぞれ切放し回路(29)(31)を動作させ、かご呼び
及び乗場呼び登録装置(9)(5)を共通電源(21)から切り放
す。これで、共通電源(21)の電圧が回復すれば、かごは
最寄り階に停止できる。また、共通電源(21)の電圧が更
に低下したことを第2電圧低下検出回路(26)が検出する
と、CPUリセット発生回路(28)はCPU(23)をリセッ
トし、かごは急停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベーターの制御
装置、特に制御電源の異常検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のエレベーターの制御装置では、エ
レベーターの運行管理制御、電動機の駆動制御等に多数
のマイクロコンピュータ(以下マイコンという)が使用
されており、乗場呼び及びかご呼びの登録制御について
も、上記同様マイコンで処理している。図6及び図7
は、例えば特開平1−226685号公報に示された従
来のエレベーターの制御装置を示す図で、図6は概略構
成図、図7は乗場呼び登録装置のインタフェース(以下
I/Fという)部分の回路図で、信号配線数の削減及び
呼び登録装置の高機能化が必要なエレベーターに適する
ものである。
【0003】図6において、(1)は制御装置で、メイン
CPU(2)、マイコン等で構成された乗場の親局(3)及び
マイコン等で構成されたかごの親局(4)を有している。
(5)は各階の乗場に設けられた乗場呼び登録装置で、マ
イコン等で構成された乗場の子局(6)が設けられ、これ
に乗場ボタン(7)及び呼び登録灯(8)の外に位置表示器等
の乗場機器が接続されている。(9)はかご内に設けられ
たかご呼び登録装置で、マイコン等で構成されたかごの
子局(10)が設けられ、これに位置表示器(11)、かご内操
作盤(12)等のかご機器が接続されている。
【0004】そして、制御装置(1)の乗場の親局(3)と乗
場呼び登録装置(5)の乗場の子局(6)、及びかごの親局
(4)とかご呼び登録装置(9)のかごの子局(10)は、それぞ
れ呼び登録装置用電源線(13)、呼び登録装置用GND
(接地)線(14)及び呼び登録装置用信号母線(15)で接続
されている。
【0005】図7において、(16)(17)は乗場の子局(6)
からの送信時に使用する送信用トランジスタで、かご呼
び登録装置(9)のI/F部分も同様の構成になってい
る。電源線(13)及びGND線(14)は、制御装置(1)内の
制御回路(図示しない)の制御電源及びGND線と共用
され、制御装置(1)側から乗場呼び登録装置(5)及びかご
呼び登録装置(9)にそれぞれ供給されており、電圧値は
例えば+12Vを使用している。
【0006】従来のエレベーターの制御装置は上記のよ
うに構成され、乗場の親局(3)が乗場の子局(6)に送信す
る場合は、送信したい乗場の子局(6)に対応するアドレ
スを信号母線(15)へ送信した後、送信すべきデータを送
出する。これで、乗場の子局(6)は自局のアドレスと一
致したときだけデータを受信し、受信端子RxDを介し
て受信する。
【0007】乗場の子局(6)がデータを送信する場合
は、同様にアドレスを送出した後、データを送信端子T
xDを介して送信する。すなわち、送信端子TxDが
「L」レベルのとき、トランジスタ(17)はオフのため、
トランジスタ(16)はオンとなり、信号母線(15)へ「L」
レベルが送出され、送信端子TxDが「H」レベルのと
き、トランジスタ(17)はオンのため、トランジスタ(16)
はオフとなり、信号母線(15)へ「H」レベルが送出され
る。このようにして、データは信号母線(15)を通じて送
受信される。かご呼び登録装置(9)についても同様であ
る。
【0008】一方、例えば特開平1−256480号公
報では、エレベーターの呼び登録、安全回路等の各種制
御を行うCPUに信号を伝送するための電源が電圧降下
すると、これを検出してCPUをリセットすることが提
案されている。これを、図6のエレベーターの制御装置
に適用すれば、制御装置(1)内で使用される電源が不安
定であったり、何らかの要因で電源電圧が低下したりし
ても、エレベーターの誤動作を防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの制御装置では、呼び登録装置用電源線(13)
及び呼び登録装置用GND線(14)と、制御装置(1)内の
制御回路の制御電源及びGND線とは共用されているた
め、制御電源が何らかの原因で電圧降下した場合だけで
なく、エレベーターの昇降路内での電源線(13)の地絡や
呼び登録装置(9)(5)側での負荷短絡等で呼び登録装置用
電源の電圧降下が発生しても、制御回路の電源を電圧低
下させることになり、CPUはリセットされる。
【0010】そのため、エレベーターの誤動作は防ぐこ
とができても、CPUは動作不能となる。その結果、エ
レベーターが走行中であれば、かご位置に関係なく急停
止した後、電源電圧が正常に回復しない場合は、そのま
ま再起動不能となり、乗客はかご内に閉じ込められてし
まう最悪の事態になるという問題点がある。
【0011】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、エレベーターの走行中に呼び登録用電源
の電圧低下が発生した場合でも、かごを安全に最寄り階
に停止させることができるようにしたエレベーターの制
御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るエレベーターの制御装置は、制御回路と呼び登録装置
に共通な電源の電圧降下を検出する電圧降下検出手段
と、この電圧低下検出手段が動作すると呼び登録装置を
共通電源から切り放す電源切換し手段とを備えたもので
ある。
【0013】また、第2発明に係るエレベーターの制御
装置は、制御回路と呼び登録装置に共通な電源の電圧を
入力してこれをディジタル値に変換するA/D変換器
と、このA/D変換器の出力が基準値以下になったこと
を検出する電圧低下検出手段と、この電圧低下検出手段
が動作すると呼び登録装置を共通電源から切り放す電源
切放し手段とを備えたものである。
【0014】また、第3発明に係るエレベーターの制御
装置は、第2発明のものにおいて、電気的に書込み可能
な不揮発性メモリを設け、この不揮発性メモリに基準値
を書き込む書込み手段を備えたものである。
【0015】また、第4発明に係るエレベーターの制御
装置は、第2発明のものにおいて、基準値を記憶する不
揮発性メモリを設け、制御回路と呼び登録装置に共通な
電源の電圧の履歴を記憶する電圧履歴記憶手段と、この
電圧履歴記憶手段の出力に応じて不揮発性メモリに記憶
された基準値を変更する基準値補正手段とを備えたもの
である。
【0016】また、第5発明に係るエレベーターの制御
装置は、制御回路と呼び登録装置に共通な電源の電圧が
第1の基準値以下になったことを検出する第1電圧低下
検出手段と、共通電源の電圧が第2の基準値以下になっ
たことを検出する第2電圧低下検出手段と、第1電圧低
下検出手段が動作すると呼び登録装置を共通電源から切
り放す電源切放し手段と、第2電圧低下検出手段が動作
するとかごの制御演算をリセットするリセット手段とを
備えたものである。
【0017】また、第6発明に係るエレベーターの制御
装置は、制御回路と呼び登録装置に共通な電源の電圧が
基準値以下になったことを検出する電圧低下検出手段
と、この電圧低下検出手段が動作すると呼び登録装置を
共通電源から切り放す電源切放し手段と、この電源切放
し手段の動作後かごが停止したことを検出する停止検出
手段と、この停止検出手段が動作したとき電圧低下検出
手段が動作していないと呼び登録装置を共通電源に再接
続する電源再接続手段とを備えたものである。
【0018】また、第7発明に係るエレベーターの制御
装置は、第6発明のものにおいて、電圧低下検出手段の
動作回数が所定回数未満のとき電源再接続手段の動作後
かごを通常運転に復帰させる運転復帰手段を備えたもの
である。
【0019】また、第8発明に係るエレベーターの制御
装置は、第6発明のものにおいて、電圧低下検出手段の
動作回数が所定回数以上のとき電源再接続手段の動作を
阻止する電源再接続阻止手段を備えたものである。
【0020】
【作用】この発明の第1発明においては、共通電源の電
圧が低下すると、呼び登録装置を共通電源から切り放す
ようにしたため、電圧低下の要因が呼び登録装置に起因
するものであれば、上記切放しにより電源電圧は回復す
る。
【0021】また、第2発明においては、共通電源の電
圧をディジタル値に変換し、これが基準値以下になる
と、呼び登録装置を共通電源から切り放すようにしたた
め、ディジタル値の電圧データによって共通電源の電圧
低下が判断される。
【0022】また、第3発明においては、不揮発性メモ
リに基準値を電気的に書き込むようにしたため、電圧検
出レベルを書き換えることが可能となる。
【0023】また、第4発明においては、共通電源の電
圧履歴から、不揮発性メモリに記憶された基準値を変更
するようにしたため、過去の電圧履歴から電圧検出レベ
ルを修正可能となる。
【0024】また、第5発明においては、共通電源の電
圧が第1の基準値以下になると呼び登録装置を共通電源
から切り放し、第2の基準値以下になると制御演算をリ
セットするようにしたため、共通電源の電圧低下に対
し、2段階に対応する。
【0025】また、第6発明においては、呼び登録装置
を共通電源から切り放した後かごが停止すると、そのと
き共通電源の電圧が基準値よりも高いと、呼び登録装置
を共通電源に再接続するようにしたため、呼び登録装置
は再度動作可能となる。
【0026】また、第7発明においては、呼び登録装置
を共通電源から切り放した後かごが停止すると、そのと
き共通電源の電圧が基準値よりも高いと、呼び登録装置
を共通電源に再接続し、共通電源の電圧が基準値以下に
なった回数が所定回数未満であれば、呼び登録装置の再
接続後、通常運転に復帰するようにしたため、電圧低下
回数が少なければ通常運転に復帰する。
【0027】また、第8発明においては、呼び登録装置
を共通電源から切り放した後かごが停止すると、そのと
き共通電源の電圧が基準値よりも高いと、呼び登録装置
を共通電源に再接続し、共通電源の電圧が基準値以下に
なった回数が所定回数以上であれば、呼び登録装置の再
接続を阻止するようにしたため、電圧低下回数が多くな
れば、呼び登録装置は動作不能となる。
【0028】
【実施例】
実施例1.図1及び図2はこの発明の第1及び第5発明
の一実施例を示す図で、図1はブロック図、図2は動作
説明用タイムチャートであり、従来装置と同様の部分は
同一符号で示す(以下の実施例も同じ)。
【0029】図1において、(21)は共通電源、(22)は共
通電源(21)に接続されエレベーターの運行を管理し、巻
上用電動機(図示しない)を駆動制御する制御回路、(2
3)はエレベーターの制御に必要な演算を実行するCPU
で、バスライン(24)を介して制御回路(22)に接続されて
いる。(25)は電源線(27)により共通電源(21)に接続され
かご呼び登録装置用電源切放し信号(25a)及び乗場呼び
登録装置用電源切放し信号(25b)を出力する第1電圧低
下検出回路、(26)は同じく共通電源(21)に接続された第
2電圧低下検出回路である。
【0030】(28)は第2電圧低下検出回路(26)に接続さ
れCPUリセット信号(28a)をCPU(23)へ出力するC
PUリセット発生回路、(29)は共通電源(21)に電源線(2
7)で接続され切放し信号(25a)により動作するかご呼び
登録装置用電源切放し回路で、電源線(30)によりかご呼
び登録装置(9)が接続されている。(31)は同じく共通電
源(21)に接続され切放し信号(25b)により動作する乗場
呼び登録装置用電源切放し回路で、電源線(32)により乗
場呼び登録装置(5)が接続されている。
【0031】次に、実施例1の動作を図2を参照して説
明する。なお、図2(A)は電源線(30)又は電源線(32)の
地絡、かご呼び登録装置(9)又は乗場呼び登録装置(5)の
負荷異常等の理由で、共通電源(21)の電圧が低下した場
合を示し、図2(B)は共通電源(21)の故障、制御回路(2
2)の負荷異常等の理由で、共通電源(21)の電圧が低下し
た場合を示す。図2(A)(B)において、V1は第1電圧低
下検出回路(25)に設定された第1の基準電圧、V2は第
2電圧低下検出回路(26)に設定された第2の基準電圧、
VLは制御回路(22)の最低動作可能電圧である。
【0032】今、制御装置(1)、かご呼び登録装置(9)及
び乗場呼び登録装置(5)が正常に動作しており、共通電
源(21)の電圧が正常であるとすると、制御回路(22)には
電源線(27)により正常な電圧が供給されている。また、
かご呼び登録装置(9)及び乗場呼び登録装置(5)には、そ
れぞれ電源切放し回路(29)(31)を通じて、電源線(30)(3
2)により正常な電圧が供給されている。
【0033】もし、図2(A)(B)の時刻Aで、何らかの要
因で電源線(27)の電圧が除々に低下した場合、時刻Bで
第1電圧低下検出回路(25)の第1の基準電圧V1に達す
る。ここで、第1電圧低下検出回路(25)は切放し信号(2
5a)を出力して電源切放し回路(29)を動作させ、電源線
(27)と電源線(30)を切り放す。同様に、切放し信号(25
b)を出力して電源切放し回路(31)を動作させ、電源線(2
7)と電源線(32)を切り放す。
【0034】これにより、かご呼び登録装置(9)及び乗
場呼び登録装置(5)には、この時点で共通電源(21)が供
給されなくなり、かごが走行中であれば、かごは最寄り
階停止運転を開始する。この動作は、呼び登録装置(9)
(5)の異常時に実施されるもので公知であるため、ここ
では詳細な説明は省略する。
【0035】もし、電源線(27)の電圧低下の要因が、電
源線(30)又は電源線(32)の地絡、かご呼び登録装置(9)
又は乗場呼び登録装置(5)の負荷異常等、呼び登録装置
(9)(5)に起因するものであれば、図2(A)に示されるよ
うに、電源線(27)の電圧は時刻Bから除々に回復する。
これで、制御回路(22)には定常的に正常動作可能な電圧
が供給され、時刻Cで最寄り階停止運転を正常に完了す
る。
【0036】もし、電源線(27)の電圧低下の要因が、共
通電源(21)の故障、制御回路(22)の負荷異常等、制御装
置(1)内に起因するものであれば、上述のようにかご呼
び登録装置(9)及び乗場呼び登録装置(5)への電源供給を
遮断しても、図2(B)に示されるように、電源線(27)の
電圧は時刻B以降も更に低下する。そして、時刻Dで第
2電圧低下検出回路(26)の第2の基準電圧V2に達す
る。
【0037】ここで、第2電圧低下検出回路(26)はCP
Uリセット発生回路(28)を動作させ、CPUリセット発
生回路(28)はリセット信号(28a)を発生し、電源線(27)
の電圧が制御回路(22)の動作可能電圧VL以下になる前
にCPU(23)をリセットし、制御回路(22)の誤動作を防
止する。また、CPU(23)はリセットされ動作不能状態
になっているため、最寄り階停止運転は中止され、かご
は時刻Eで急停止する。
【0038】実施例2.図3及び図4はこの発明の第1
発明の他の実施例並びに第2、第5〜第8発明の一実施
例を示す図で、図3はブロック線図、図4は動作フロー
チャートである。なお、図2は実施例2にも共用する。
図3において、(41)は制御プログラムが格納されたRO
M、(42)は演算結果を一時的に格納するRAM、(43)は
ビル固有データを格納し、電気的に再書込み可能なEE
PROMである。
【0039】(44)は電源線(27)の電圧を降圧する分圧回
路、(45)は分圧回路(44)に接続されアナログ値の入力を
ディジタル値の出力に変換するA/D変換器、(46)は出
力ポート、(47)は出力ポート(46)に接続されたかご呼び
登録装置用電源切放しリレーで、(47a)はその常閉接
点、(48)は同じく乗場呼び登録装置用電源切放しリレー
で、(48a)はその常閉接点であり、接点(47a)は電源線(2
7)(30)間に挿入され、接点(48a)は電源線(27)(32)間に
挿入されている。(49)は人為的に操作される携帯用入出
力装置であり、上記各機器(22)(41)〜(43)(45)(46)(49)
はバスライン(24)によりCPU(23)と接続されている。
【0040】次に、実施例2の動作を図4を参照して説
明する。まず、ステップS1でCPU(23)を初期設定す
る。ステップS2で電源線(27)の電圧のディジタル値を入
力する。ステップS3では、上記入力した電圧があらかじ
め設定されている第1の基準電圧V1以下であるかを判
断し、第1の基準電圧V1を超えている、すなわち正常
であれば、ステップS4へ進む。ステップS4では最寄り階
停止運転中であるかを判断し、通常運転中であれば、ス
テップS5へ進み、リレー動作フラグが「1」であるかを
判断する。
【0041】ここで、リレー動作フラグとは、電源切放
しリレー(47)(48)が両方共消勢されているときは「0」
となり、両方共付勢されているときは「1」となるフラ
グであり、初期は「0」に設定しているため、ステップ
S2へ戻る。この状態では、電源切放しリレー(47)(48)は
共に消勢されており、接点(47a)(48a)は共に閉成してい
る。したがって、電源線(27)と電源線(30)及び電源線(2
7)と電源線(32)は互いに接続され、共通電源(21)から呼
び登録装置(9)(5)にそれぞれ正常な電圧が供給されてい
る。
【0042】もし、何らかの異常が発生し、共通電源(2
1)の電圧が低下することによって、ステップS3で入力電
圧が第1の基準電圧V1以下になると、ステップS6へ進
み、リレー動作フラグが「0」であるかを判断する。初
期は「0」に設定しているため、ステップS7へ進む。既
に電源切放しリレー(47)(48)が付勢されている場合に
は、リレー動作フラグは「1」のため、ステップS9へ飛
ぶ。
【0043】ステップS7では、電源切放しリレー(47)(4
8)にオン指令を出力して、これを付勢し、接点(47a)(48
a)を開放する。これで、呼び登録装置(9)(5)は電源線(2
7)から切り放される。ステップS8では、電源切放しリレ
ー(47)(48)の付勢回数を計数するため、カウンタ値を+
1とするとともに、リレー動作フラグを「1」に設定す
る。ステップS9で入力電圧があらかじめ設定されている
第2の基準電圧V2以下であるかを判断する。
【0044】もし、共通電源(21)の電圧が低下した要因
が、電源線(30)又は電源線(32)の地絡、呼び登録装置
(9)(5)の負荷異常等、呼び登録装置(9)(5)に起因するも
のであれば、電源線(27)と呼び登録装置(9)(5)を切り放
した時点から電源電圧は除々に回復するため、入力電圧
は第2の基準電圧V2よりも高くなり、ステップS10へ
進む。ステップS10では、かごが走行中であるかを判断
し、走行中であればステップS11へ進み、最寄り階停止
用運転パターンを制御回路(22)へ出力してステップS2へ
戻る。これで、かごは最寄り階停止運転を開始する。
【0045】かごが停止中又は最寄り階停止運転を終了
した場合は、ステップS10からステップS12へ進み、異常
状態が継続しているかを判定するため、電源切放しリレ
ー(47)(48)を付勢させた回数が所定値以上かを判断す
る。所定値未満であればステップS2へ戻り、所定値以上
であればステップS13へ進む。ステップS13では、電源電
圧が継続的に異常であることを検出し、保守センタに通
報する等、呼び登録装置(9)(5)の異常検出時に必要、か
つ適切な処理をする。
【0046】さて、電源線(27)と電源線(30)(32)を切り
放したことにより、電源電圧が回復し、第1の基準電圧
V1よりも高くなると、最寄り階停止運転中であれば、
ステップS2→S3→S4→S11と進み、最寄り階停止運転を
継続する。かごが停止中又は最寄り階運転終了時であれ
ば、ステップS2→S3→S4→S5と進み、リレー動作フラグ
が「1」のため、ステップS14へ進む。ステップS14で電
源切放しリレー(47)(48)にオフ指令を出力してこれを消
勢し、接点(47a)(48a)を閉成する。
【0047】これで、呼び登録装置(9)(5)は電源線(27)
に再接続される。ステップS15でリレー動作フラグを
「0」に設定してステップS2へ戻る。もし、異常が一時
的なもので、共通電源(21)の電圧が正常に回復すれば、
入力電圧は第1の基準電圧V1よりも高くなり、ステッ
プS2→S3→S4→S5と進み、ステップS2へ戻り、通常運転
に復帰する。
【0048】次に、電源線(27)の電圧低下の要因が、共
通電源(21)の故障、制御回路(22)の負荷異常等、制御装
置(1)内に起因するものであり、入力電圧が第2の基準
電圧V2以下になると、ステップS9からステップS16へ
進む。ステップS16では、安全回路(図示しない)の異
常処理、例えばかごが走行中であれば急停止させる等、
図1のCPU(23)のリセットと同様の処理をソフトウエ
アで実行する。これで、制御回路(22)の誤動作が防止さ
れる。
【0049】ここで、ステップS3は電圧低下又は第1電
圧低下検出手段を、S4は停止検出手段を、ステップS7は
電源切放し手段を、ステップS9は電圧低下又は第2電圧
低下検出手段を、ステップS8、S12、S2〜S5は運転復帰
手段を、ステップS8、S12、S13は電源再接続阻止手段
を、ステップS14は電源再接続手段を、ステップS16はリ
セット手段をそれぞれ構成している。
【0050】実施例3.図5はこの発明の第3及び第4
発明の一実施例を示す動作フローチャートである。な
お、図2及び図3は実施例3にも共用する。既述の実施
例では、第1及び第2の基準電圧V1、V2は固定デー
タとしてROM(41)に格納するものとしたが、実施例3
はこれをEEPROM(43)に格納して、電気的に再書込
み可能としたものである。
【0051】ステップS2〜S5は電源正常時に処理される
手順で、図4で説明したとおりである。ステップS20で
演算周期ごとにA/D変換器(45)に入力した回数をカウ
ントするため、入力回数Nの値を+1としてRAM(42)
に記憶し、ステップS21で入力回数Nが所定値に達した
かを判断する。所定値に達していなければステップS2へ
戻り、所定値に達していたらステップS22へ進み、N回
分の電圧値の平均値Mを演算する。ステップS23で第1
の基準電圧V1を(M−α)に補正し、第2の基準電圧
V2を(M−β)に補正する。ただし、α、βはそれぞ
れ修正値である。
【0052】ステップS24では、補正した第1及び第2
の基準電圧V1、V2をEEPROM(43)に書き込み、
ステップS25で入力回数Nの値を零にリセットしてステ
ップS2へ戻る。ここでは、実際の電源電圧を入力して基
準電圧を補正する動作を説明したが、据付保守時に使用
する携帯用入出力装置(49)からEEPROM(43)内のデ
ータを書き変えることにより、基準電圧を任意に変更す
ることも可能である。
【0053】共通電源(21)の電圧は製品ごとにばらつき
があるため、電源正常時の電圧平均値Mを演算し、その
値に応じて自動的に第1及び第2の基準電圧V1、V2
を補正すれば、製品ごとの電圧のばらつきを吸収するこ
とが可能である。ここで、S20は電圧履歴記憶手段を、S
23は基準値補正手段を、S24は書込み手段をそれぞれ構
成している。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、共通電源の電圧が低下すると、呼び登録装置を共
通電源から切り放すようにしたので、電圧低下の要因が
呼び登録装置に起因するものであれば、上記切放しによ
り電源電圧は回復し、走行中のかごは最寄り階まで正常
に走行させることができる効果がある。
【0055】また、第2発明では、共通電源の電圧をデ
ィジタル値に変換し、これが基準値以下になると、呼び
登録装置を共通電源から切り放すようにしたので、ディ
ジタル値の電圧データによって共通電源の電圧低下が判
断され、設定値をソフトウエア処理で変更が容易にでき
る。また、複数の基準電圧の検出が容易にできる効果が
ある。
【0056】また、第3発明では、不揮発性メモリに基
準値を電気的に書き込むようにしたので、電圧検出レベ
ルを書き換えることが可能となり、現地の状況に合わせ
て基準値を変更できる効果がある。
【0057】また、第4発明では、共通電源の電圧履歴
から、不揮発性メモリに記憶された基準値を変更するよ
うにしたので、過去の電圧履歴から電圧検出レベルの修
正が可能となり、運転状況に適合する精度の高い基準値
を設定できる効果がある。
【0058】また、第5発明では、共通電源の電圧が第
1の基準値以下になると呼び登録装置を共通電源から切
り放し、第2の基準値以下になると制御演算をリセット
するようにしたので、共通電源の電圧降下に対し、2段
階に対応し、電源電圧が低下しても一律にCPUをリセ
ットすることなく、最寄り階停止運転を達成できるとと
もに、危険な状態ではかごを非常停止させることができ
る効果がある。
【0059】また、第6発明では、呼び登録装置を共通
電源から切り放した後かごが停止すると、そのとき共通
電源の電圧が基準値よりも高いと、呼び登録装置を共通
電源に再接続するようにしたので、呼び登録装置は再度
動作可能となり、一時的な電圧低下であれば運転を継続
できる効果がある。
【0060】また、第7発明では、呼び登録装置を共通
電源から切り放した後、かごが停止すると、そのとき共
通電源の電圧が基準値よりも高いと、呼び登録装置を共
通電源に再接続し、共通電源の電圧が基準値以下になっ
た回数が所定回数未満であれば、呼び登録装置の再接続
後、通常運転に復帰するようにしたので、電圧低下回数
が少なければ通常運転に復帰し、一時的な電圧低下時に
無用な停止をしないようにすることができる。
【0061】また、第8発明では、呼び登録装置を共通
電源から切り放した後、かごが停止すると、そのとき共
通電源の電圧が基準値よりも高いと、呼び登録装置を共
通電源に再接続し、共通電源の電圧が基準値以下になっ
た回数が所定回数以上であれば、呼び登録装置の再接続
を阻止するようにしたので、電圧低下回数が多くなれ
ば、呼び登録装置は動作不能となり、電源異常を繰り返
す虞れが内在する状態での運転の危険性を未然に防止で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック線図。
【図2】図1の動作説明用タイムチャート。
【図3】この発明の実施例2を示すブロック線図。
【図4】図1の動作フローチャート。
【図5】この発明の実施例3を示す動作フローチャー
ト。
【図6】従来のエレベーターの制御装置を示す概略構成
図。
【図7】図6の乗場呼び登録装置のインタフェース部分
の回路図。
【符号の説明】
1 制御装置、5 乗場呼び登録装置、9 かご呼び登
録装置、21 共通電源、22 制御回路、23 CP
U、25 第1電圧低下検出回路、26 第2電圧低下
検出回路、27 電源線、28 CPUリセット発生回
路、29 かご呼び登録装置用電源切放し回路、31
乗場呼び登録装置用電源切放し回路、43 不揮発性メ
モリ(EEPROM)、45 A/D変換器、47 かご
呼び登録装置用電源切放しリレー、48 乗場呼び登録
装置用電源切放しリレー、S3電圧低下又は第1電圧低
下検出手段(ステップ)、S4 停止検出手段(ステッ
プ)、S7 電源切放し手段(ステップ)、S9 電圧低
下又は第2電圧低下検出手段(ステップ)、S8,S1
2,S2〜S5 運転復帰手段(ステップ)、S8,S1
2〜S13 電源再接続阻止手段(ステップ)、S14
電源再接続手段(ステップ)、S16 リセット手段(ス
テップ)、S20 電圧履歴記憶手段(ステップ)、S2
3 基準値補正手段(ステップ)、S24 書込み手段
(ステップ)、V1第1の基準値(第1の基準電圧)、V2
第2の基準値(第2の基準電圧)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごの運行、巻上用電動機の駆動等を制
    御する制御回路と、乗場呼び及びかご呼びを登録する呼
    び登録装置とが同一の共通電源に接続された装置におい
    て、上記共通電源の電圧低下を検出する電圧低下検出手
    段と、この電圧低下検出手段が動作すると上記呼び登録
    装置を上記共通電源から切り放す電源切放し手段とを備
    えたことを特徴とするエレベーターの制御装置。
  2. 【請求項2】 かごの運行、巻上用電動機の駆動等を制
    御する制御回路と、乗場呼び及びかご呼びを登録する呼
    び登録装置とが同一の共通電源に接続された装置におい
    て、上記共通電源の電圧を入力してこれをディジタル値
    に変換するA/D変換器と、このA/D変換器の出力が
    基準値以下になったことを検出する電圧低下検出手段
    と、この電圧低下検出手段が動作すると上記呼び登録装
    置を上記共通電源から切り放す電源切放し手段とを備え
    たことを特徴とするエレベーターの制御装置。
  3. 【請求項3】 電気的に書込み可能な不揮発性メモリを
    設け、この不揮発性メモリに基準値を書き込む書込み手
    段を備えたことを特徴とする請求項2記載のエレベータ
    ーの制御装置。
  4. 【請求項4】 基準値を記憶する不揮発性メモリを設
    け、共通電源の電圧の履歴を記憶する電圧履歴記憶手段
    と、この電圧履歴記憶手段の出力に応じて上記不揮発性
    メモリに記憶された基準値を変更する基準値補正手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のエレベーター
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 かごの運行、巻上用電動機の駆動等を制
    御する制御回路と、乗場呼び及びかご呼びを登録する呼
    び登録装置とが同一の共通電源に接続された装置におい
    て、上記共通電源の電圧が第1の基準値以下になったこ
    とを検出する第1電圧低下検出手段と、上記共通電源の
    電圧が第2の基準値以下になったことを検出する第2電
    圧低下検出手段と、上記第1電圧低下検出手段が動作す
    ると上記呼び登録装置を上記共通電源から切り放す電源
    切放し手段と、上記第2電圧低下検出手段が動作すると
    上記かごの制御演算をリセットするリセット手段とを備
    えたことを特徴とするエレベーターの制御装置。
  6. 【請求項6】 かごの運行、巻上用電動機の駆動等を制
    御する制御回路と、乗場呼び及びかご呼びを登録する呼
    び登録装置とが同一の共通電源に接続された装置におい
    て、上記共通電源の電圧が基準値以下になったことを検
    出する電圧低下検出手段と、この電圧低下検出手段が動
    作すると上記呼び登録装置を上記共通電源から切り放す
    電源切放し手段と、この電源切放し手段の動作後上記か
    ごが停止したことを検出する停止検出手段と、この停止
    検出手段が作動したとき上記電圧低下検出手段が動作し
    ていないと上記呼び登録装置を上記共通電源に再接続す
    る電源再接続手段とを備えたことを特徴とするエレベー
    ターの制御装置。
  7. 【請求項7】 電圧低下検出手段の動作回数が所定回数
    未満のとき電源再接続手段の動作後かごを通常運転に復
    帰させる運転復帰手段を備えたことを特徴とする請求項
    6記載のエレベーターの制御装置。
  8. 【請求項8】 電圧低下検出手段の動作回数が所定回数
    以上のとき電源再接続手段の動作を阻止する電源再接続
    阻止手段を備えたことを特徴とする請求項6記載のエレ
    ベーターの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168989A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp エレベータのドア安全装置
JP2010058912A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置

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