JP2010058817A - 輸送コンテナを利用した荷物の輸送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】輸送コンテナによる輸送効率を向上させる。
【解決手段】荷台2による荷物の輸送方法であって、荷台2の内面に剥離可能な剥離シート3を配置し、第1の荷物を輸送する際に当該荷台2の内面を第1の内面とし、第2の荷物を輸送する際に剥離シート3を剥離することによって当該荷台2の内面を第2の内面として輸送する。
【選択図】図1
【解決手段】荷台2による荷物の輸送方法であって、荷台2の内面に剥離可能な剥離シート3を配置し、第1の荷物を輸送する際に当該荷台2の内面を第1の内面とし、第2の荷物を輸送する際に剥離シート3を剥離することによって当該荷台2の内面を第2の内面として輸送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車、鉄道、船、飛行機などの輸送手段によって荷物を輸送するための輸送コンテナの技術分野に関する。
例えば、トラックに代表される陸上の輸送手段においては、荷台(輸送コンテナ)に荷物を積載した状態でトラックを移動させることによりある地点からある地点までの輸送が行われる。
輸送を効率的に行うためには、全ての移動の際に積荷が満載された状態であることが好ましい。例えば、往路にてある積荷を積載した場合には、復路においては他の積荷を積載することが効率的である。
しかしながら、積荷の種類によってはこのような効率の良い輸送を行うことができない場合がある。例えば、往路で生肉(牛、豚、とり等)を輸送した場合、復路で生果を積むと衛生面で問題が生じる恐れがある(図5参照)。一方、積荷の種類が変わる都度、荷台(輸送コンテナ)の清掃作業や消毒作業を行っていたのでは、人的コストが余分にかかる上、消毒等の作業の時間がトラックの非稼働時間となり、輸送効率を低下させることにもなる。更に、荷台(輸送コンテナ)自体を積荷の種類毎に専用品とすることで対応することも理論的には可能であるが、荷台(輸送コンテナ)の取換え作業が大掛かりとなる点、および、多数の荷台(輸送コンテナ)を予め用意しておく必要があり、設備投資、不使用時の保管場所等の問題点が残る。
そこで本発明は、このような問題点を解決するべくなされたものである。
本発明は、輸送コンテナによる荷物の輸送方法であって、第1の荷物を輸送する際に当該輸送コンテナの内面を第1の内面とし、第2の荷物を輸送する際に当該輸送コンテナの内面を第2の内面とすることにより上記課題を解決するものである。
発明者は、輸送コンテナ内を清掃・消毒したり、輸送コンテナ自体を取り替えるといった従来の発想を根本的に転換している。即ち、問題となるのは積荷が接触する可能性のある輸送コンテナの「内面」のみであることに着目し、第1の荷物を輸送する時点と第2の荷物を輸送する時点とで輸送コンテナの「内面」のみを取り替えることで上記の問題点を一挙に解決するに至ったのである。
より具体的には、例えば、前記輸送コンテナの内面を剥離可能な剥離シート(剥離フィルム)で覆った上で、第1の積荷から第2の積荷へと積み替える際に剥離シートを剥離することにより、第1の内面から第2の内面への切り替えを実現することができる。この手法によれば、第1の積荷から第2の積荷へと積み替える際には、単に剥離シートを剥離するだけで新たな(衛生的な)内面が現れるため、清掃作業や消毒作業に比べて僅かの時間で内面の切り替えを完了できる。
また、エアを充填することにより一定の形状を維持可能なエア充填部材を準備した上で、当該エア充填部材により前記第1の内面または前記第2の内面のうち少なくとも一方の内面を形成しても同様の効果を発揮させることが可能である。更に、エアによる衝撃緩衝作用を同時に発揮させることができるため、輸送の際の振動等による積荷の損傷等を未然に防止することが可能となっている。
このエア充填部材を、例えば、エアを充填することにより輸送コンテナの内面に沿う形状となるように構成すれば、エアを充填するのみで内面切り替えの殆どの作業が完了するため、内面の切り替え作業をより短時間で完了させることができる。
また、エア充填部材を、エアを充填することによりパネル状となる複数のエア充填パネル部材を連結して構成すれば、様々な大きさ(種類)の輸送コンテナに対応させることが可能となる。
本発明を適用することにより、輸送コンテナによる輸送効率を向上させることが可能となる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本発明の輸送方法に用いる荷台(輸送コンテナ)の第1の実施例を示した斜視図である。図2は、本発明の輸送方法を概略的に示した図である。図3は、本発明の輸送方法に用いる荷台(輸送コンテナ)の第2の実施例を示した斜視図である。図4は、エア充填部材の構成例を示した図である。
この荷台(輸送コンテナ)2は、例えば、トラック1に載置されている。なお、図1における荷台2の手前方向には図示していないが開閉扉が備わっており、荷台2の内部の空間と外部の空間とを仕切ることが可能とされている。また、荷台2の内面(開閉扉の内面も含む)には漏れなく複数枚積層された剥離シート3が備わっており、必要に応じてこの剥離シートを剥がすことが可能とされている。
この剥離シート3の存在により以下の輸送方法が実現できる。例えば、図2に示しているように、搬送先Aに向かう往路においてトラック1の荷台2に衛生面が課題となる積荷Aを積載していた場合でも、その復路においては別の積荷Bを積載することが可能となっている。搬送先Aにおいて積荷Aを降ろした後に、荷台2の内面に備わる剥離シート3を剥離することで往路内壁面4(第1の内面)を復路内壁面5(第2の内面)へと簡単且つ素早く切り替えることができるため、衛生的な新たな内面を提供することができる。その結果、往路において輸送した積荷の種類や性質に関らず、復路において他の積荷を積載することが可能となっている。よって、荷台2の非稼働時間が長時間となることも無い。
また、新たな内面への切り替えは、上記剥離シート3以外にも、図3および図4にて示すエア充填部材6によって実現することも可能である。このエア充填部材6は、例えばボムボートのように、エアを充填することにより一定の形状を維持することが可能となっている。往路ではこのエア充填部材6を使用せずに荷台2自体の内面(第1の内面)を使用し、復路においてエア充填部材6にエアを充填することによりこのエア充填部材6の内面を新たな荷台2の内面(第2の内面)として提供する。勿論、往路においてエア充填部部材6を使用してもよいし、往路と復路で別々のエア充填部材6を使用しても同様の効果を発揮させることができる。このエア充填部材6は、エアが充填されていない状態ではコンパクトに折り畳むことができるため、未使用時の収納スペースは僅かで足りるという特徴的な利点がある。
図3においては、エア充填部材6が、エアを充填することにより荷台2の内面に沿う形状となるように構成されているため、エアを充填するのみで荷台2の内面切り替え作業の殆どが完了する。また、エアが充填されていることによって衝撃緩衝作用を発揮させることができるため、輸送の際の振動等による積荷の損傷等を未然に防止することが可能となっている。
また、エアを充填した際の形状が、必ずしも荷台2の形状と同じ形状のエア充填部材6でなくともよく、図4に示しているように、エア充填部材6を複数のエア充填パネル部材6A〜6Eで構成してもよい。この場合、各パネル部材間は十分な密閉性能が確保できるファスナ機構7によって連結することが可能とされている。このような構成とすれば、様々な大きさ(種類)の輸送コンテナに対応させることが可能となる。
なお、これらのエア充填部材6は、トラックに備わるエアコンプレッサーにて簡単にエアを充填することができるため、別途エアを充填する設備を備える必要もない。
陸輸、海輸、空輸を問わず、広く荷物の輸送に利用することが可能である。
1…トラック
2…荷台(輸送コンテナ)
3…剥離シート
4…往路内壁面
5…復路内壁面
6…エア充填部材
6A…天井面用エア充填パネル部材
6B…底面用エア充填パネル部材
6C、6D…側面用エア充填パネル部材
6E…奥面用エア充填パネル部材
7…ファスナ機構(連結機構)
8…エア注入口
2…荷台(輸送コンテナ)
3…剥離シート
4…往路内壁面
5…復路内壁面
6…エア充填部材
6A…天井面用エア充填パネル部材
6B…底面用エア充填パネル部材
6C、6D…側面用エア充填パネル部材
6E…奥面用エア充填パネル部材
7…ファスナ機構(連結機構)
8…エア注入口
Claims (5)
- 輸送コンテナによる荷物の輸送方法であって、
第1の荷物を輸送する際に当該輸送コンテナの内面を第1の内面とし、第2の荷物を輸送する際に当該輸送コンテナの内面を第2の内面とする
ことを特徴とする輸送コンテナによる荷物の輸送方法。 - 請求項1において、
前記輸送コンテナの内面が剥離可能な剥離シートで覆われており、
当該剥離シートを剥離することにより前記第1の内面から前記第2の内面へと切り替える
ことを特徴とする輸送コンテナによる荷物の輸送方法。 - 請求項1において、
エアを充填することにより一定の形状を維持可能なエア充填部材を準備した上で、
当該エア充填部材により前記第1の内面または前記第2の内面のうち少なくとも一方の内面を形成する
ことを特徴とする輸送コンテナによる荷物の輸送方法。 - 請求項3において、
前記エア充填部材が、エアを充填することにより前記輸送コンテナの内面に沿う形状となる
ことを特徴とする輸送コンテナによる荷物の輸送方法。 - 請求項3において、
前記エア充填部材が、エアを充填することによりパネル状となる複数のエア充填パネル部材が連結されて構成されている
ことを特徴とする輸送コンテナによる荷物の輸送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008227804A JP2010058817A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 輸送コンテナを利用した荷物の輸送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008227804A JP2010058817A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 輸送コンテナを利用した荷物の輸送方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013079793A Division JP5608779B2 (ja) | 2013-04-05 | 2013-04-05 | 輸送コンテナを利用した荷物の輸送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010058817A true JP2010058817A (ja) | 2010-03-18 |
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Family Applications (1)
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JP2008227804A Pending JP2010058817A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 輸送コンテナを利用した荷物の輸送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010058817A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03111952U (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-15 | ||
JP2005239169A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Kokusai Shigen Katsuyo Kyokai | 複合容器 |
-
2008
- 2008-09-05 JP JP2008227804A patent/JP2010058817A/ja active Pending
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JPH03111952U (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-15 | ||
JP2005239169A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Kokusai Shigen Katsuyo Kyokai | 複合容器 |
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