JP2010058564A - スタビライザ支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタビライザブッシュの滑りを防止してスタビライザ支持装置の耐久性を向上させると共に、スタビライザブッシュ等の形状を簡素化して、加工コストを節減する。
【解決手段】半円筒形に形成され向い合わせに配置されて中心にスタビライザバーSの保持孔12を形成する一対のゴム弾性体からなる弾性ブッシュ20と、該ゴム弾性体を夫々内嵌する凹部32aを備えた一対のブラケット30とを備え、保持孔12にスタビライザバーSを挿通させた状態で車体fに固定するスタビライザ支持装置において、ゴム弾性体の軸直角方向断面の中間部に、剛性の中間板22を保持孔12を取り巻くように軸方向に埋設した弾性ブッシュ20を備えると共に、ゴム弾性体のばね定数が車体前後方向より車体上下方向で大となるように、中間板22の内側ゴム弾性体24及び外側ゴム弾性体26の硬度と、内側ゴム弾性体24及び外側ゴム弾性体26の径方向断面厚さとを設定してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のスタビライザバーを車体に弾性支持させるスタビライザ支持装置に関し、スタビライザ支持装置を構成する弾性ブッシュの抜けを防止すると共に、車体のローリングに対するスタビライザバー反力の分布に則したばね定数の設定を容易にしたものである。
スタビライザは、車体の左右の傾きを減らすために取り付けられている捩じり剛ばね(トーションバー)で、その両端を左右のサスペンションに取り付け、左右の車輪が上下に異なる動きをするとき、これを抑制するように作用する。スタビライザは、平面視で略コの字状をなし、車体のローリング角を抑制し、車体の操縦安定性を向上させる役目を有する。
特許文献2(特開2006―123818号公報)の図6に従来のスタビライザを弾性支持する構造の一例が開示されている。この構成を図5で説明する。
図5において、金属棒からなるスタビライザバー100は、全体として平面形状が概略コの字形状をなしており、車幅方向に略直線状に延びる中央部100Aが一対の支持装置102で車体104に固定されている。また、両端の腕部100Bの各端部が車輪106を支持するサスペンションアーム108に固定されている。
支持装置102は、保持孔を有するゴム弾性体からなるスタビライザブッシュ110を有していて、その保持孔にスタビライザバー100が挿通され、その状態で外筒部112を有するブラケット114により、ゴム弾性体110が外筒部112の内側の凹部に内嵌した状態で固定されている。スタビライザバーは、スタビライザブッシュ110によって車体104に弾性支持される。
特許文献1(特開2005−212779号公報)には、スタビライザブッシュにゴム弾性体を用いたスタビライザブッシュ支持装置の一例が開示されている。この構造を図6により説明する。
図6において、この支持装置120は、厚肉筒状の防振ゴム体を用いたスタビライザブッシュ122よりなり、その内部にスタビライザバーの保持孔124を形成している。スタビライザブッシュ122は頂面126を平面とした略U字断面に成形されており、両端部には、外周縁を径方向に張り出したフランジ部128が形成されている。これらフランジ部128間の外周面を、車体フレームの取付面fにボルト固定される略U字状のブラケット130で保持すると共に、頂面126を取付面fに当接している。
スタビライザブッシュ122の頂部には、保持孔124より外周面に至る切り割り132が軸方向の全長に亘って形成されている。この切り割り132を開いてスタビライザバーを保持孔124に挿入し、スタビライザバーを相対回動可能に保持するようにしている。
スタビライザブッシュ122には、略筒状の樹脂製補強部材134を埋設している。補強部材134の両端部は径方向外方に屈曲してスタビライザブッシュ122のフランジ部128内に延出し、補強リブ136を形成している。補強リブ136の先端はフランジ部128の外周縁より突出している。なお、図6中の矢印は、車体左右方向、車体前後方向又は車体上下方向を示す。
かかる構成により、スタビライザブッシュの車体左右方向の剛性を高め、切り割り132のずれやスタビライザブッシュ(防振ゴム体)122に亀裂が生じるのを防止して耐久性を向上し、スタビライザブッシュ122がブラケット130からずれるのを防止している。即ち、補強部材134の内側の防振ゴム体122aを高摺動性ゴムで構成し、外側の防振ゴム体122bを摩擦係数の大きな天然ゴム材料で構成したことにより、スタビライザバーの摺動性を保持すると共に、スタビライザブッシュ122のブラケット130からのずれを防止している。
このタイプのスタビライザ支持装置は、主として、スタビライザバーに加わる捩じれ力が小さい乗用車等の小型車両に用いられる。
特許文献2には、防振ゴム体を2つ割り型にしたスタビライザ支持構造が開示されている。この構成を図7により説明する。図7において、このスタビライザ支持装置140は、金属製で剛性のあるブラケット142と、ゴム弾性体を用いたスタビライザブッシュ144と、ゴム弾性体の内部に埋設された金属製で剛性のある中間板146とから構成されている。ゴム弾性体の中心部に、円形断面の保持孔148が設けられており、そこにスタビライザバー100が挿通されている。保持孔148内面とスタビライザバー外周面とは接着剤で接着されている。
ブラケット142、中間板146、内ゴム層144a及び外ゴム層144bは、スタビライザブッシュ144の加硫成形の際に、一体に加硫接着されている。ブラケット142は、スタビライザブッシュ144を包み込む外筒部150と、外筒部150から左右に延出した一対の固定部152とからなり、固定部152には、貫通した固定孔154が設けられており、固定孔154で固定部152が車体に固定される。
スタビライザブッシュ144は外筒部150内に内嵌されて、ブラケット142で外周面から縮径方向の加圧力を受けて、全体が縮径方向に圧縮変形させられている。
中間板146はスタビライザブッシュ144の全長に亘る長さを有している。中間板146には、周方向の複数箇所に軸方向に向いた貫通した連結孔156が穿設されており、連結孔156において内ゴム層144aと外ゴム層144bとが連結されている。
外ゴム層144bは内ゴム層144aと比べて厚肉であり、かつ軸方向長さが短い。これによって、内ゴム層144aのばね定数が大きく、外ゴム層144bのばね定数が小さくなっており、内ゴム層144aと外ゴム層144bとのばね定数の比は、約2対1以上とされている。
この支持装置140では、スタビライザブッシュ144が保持孔148と通る分割面Pで軸直角方向に2分割されており、分割体158A、158Aがスタビライザバー100を挟み込み、かつゴム弾性体144を圧縮変形させた状態で互いに組み付けられている。
かかる構成により、ゴム弾性体144とスタビライザバー100との接触界面、及びゴム弾性体144とブラケット142との接触界面で異音の原因となる滑りを生じることなく、しかもこれら部材間を高強度に接触することにより、耐久寿命に優れたスタビライザ支持装置を実現している。
また、内ゴム層144aのばね定数を大きくして、内ゴム層144aの変形を抑えたことにより、保持孔148内面(接着界面)での応力集中を抑制できるため、スタビライザブッシュ144の耐久性を向上できる。
大型トラックやバス等の大型車では、スタビライザバーに大きな捩じり力が加わるため、スタビライザバーに大きな捩じり反力を発生させる必要がある。そのため、スタビライザバーも大径化し、スタビライザブッシュの硬度を大とする必要がある。
従って、特許文献1に開示された、切り割り132を有するスタビライザブッシュでは、スタビライザバーを保持孔に挿入できないため、特許文献2に開示されたような2つ割り構造の支持構造とする必要がある。
特開2005−212779号公報 特開2006―123818号公報
従来、大径化されたスタビライザバーを支持する2つ割り式のスタビライザ支持装置は、大径スタビライザバーの捩じり反力が大きいため、大きな荷重に応じた構造とする必要がある。そのため、ゴム弾性体を用いたスタビライザブッシュでは、例えば、図8に示すように、2つ割り構造のインナプレート162とアウタープレート164間にゴム166を加硫接着した構成からなるスタビライザブッシュ160を採用している。Pは分割線である。
図8に示すように、スタビライザブッシュには、車体の前後方向入力時には、前後方向のラジアル方向aの力が加わり、車体のローリング時には、左右のサスペンションストロークの違いにより、スタビライザバーの反力による上下方向のラジアル方向a’の力が加わる。車体の上下方向入力時には、左右のサスペンションストロークの違いにより、捩じり方向bの力が加わる。また、アクスルからの横入力により、軸方向cの力が加わる。
これらの力を受けて、スタビライザブッシュがずれると、即ちスタビライザブッシュに滑りが発生すると、スタビライザブッシュの耐久性が低下する。さらに、ずれの程度が大きいと、スタビライザブッシュの抜け落ちに至る場合もある。捩じり方向b及び軸方向cの作用力に対する対策として、アウタープレート164のブラケットとの当接面に、突起168を設けているが、長期間の使用でゴム166にへたりが生じると、突起168の押付力が低下し、ブッシュ160にずれ(滑り)が生じるという問題がある。
また、アウタープレート164の外周面にブラケットの内周面を密着させるために、突起168に当接するブラケット内面に突起の受皿としての凹部溝を形成させる必要がある。そのため、ブラケットの加工が複雑となり、加工費用が高コストとなる問題が生じる。
本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、スタビライザブッシュのずれ(滑り)を防止してスタビライザ支持装置の耐久性を向上させると共に、スタビライザブッシュ及びスタビライザブッシュを固定するブラケット等の形状を簡素化して、スタビライザ支持装置の加工コストを節減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスタビライザ支持装置は、
半円筒形に形成され向い合わせに配置されて中心にスタビライザバーの保持孔を形成する一対のゴム弾性体からなる弾性ブッシュと、該ゴム弾性体を夫々内嵌する凹部を備えた一対のブラケットとを備え、該保持孔にスタビライザバーを挿通させた状態で車体に固定するスタビライザ支持装置において、
前記ゴム弾性体の軸直角方向断面の中間部に、中間板を前記保持孔を取り巻くように軸方向に埋設した弾性ブッシュを備えると共に、
ゴム弾性体のばね定数が車体前後方向より車体上下方向で大となるように、中間板の内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の硬度と、中間板の軸直角方向断面形状により決まる内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の径方向断面厚さとを設定してなるものである。
なお、本発明装置の前記一対のブラケットにおいて、ゴム弾性体を夫々内嵌する凹部とは、スタビライザバーをゴム弾性体を介して内包する湾曲部を指す。
車体のローリング時に弾性ブッシュに付加されるスタビライザバーの反力は、方向により荷重の大きさが異なり、車体前後方向より車体上下方向に大きな力が加わる。
本発明では、前記構成により、スタビライザバーのローリング反力の分布に則して、弾性ブッシュのばね定数を車体前後方向より車体上下方向のばね定数を大とすることにより、弾性ブッシュの強度を向上することができる。
本発明では、内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の材質で決まる硬度と、中間板の軸直角方向断面形状により決まる内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の径方向断面厚さとを適宜設定することにより、弾性ブッシュのばね定数を容易に設定できる。
本発明装置において、外側ゴム弾性体の硬度を内側ゴム弾性体の硬度より大とすると共に、中間板の軸直角方向断面形状を車体前後方向を長軸とし車体上下方向を短軸とした半楕円形とし、外側ゴム弾性体の車体上下方向厚さを内側ゴム弾性体より大とし、外側ゴム弾性体の車体前後方向厚さを内側ゴム弾性体より小とすることにより、弾性ブッシュ全体のばね定数を車体前後方向より車体上下方向で大となるように構成するとよい。
これによって、簡易な手段でスタビライザのローリング反力に則したばね定数を有する弾性ブッシュを得ることができる。
本発明装置において、弾性ブッシュの内周面及び外周面はゴム弾性体であるため、弾性ブッシュを固定するブラケット及びスタビライザバーは、高精度な表面加工を施す必要がなく、粗い表面粗さのままで弾性ブッシュとの当接面と馴染ませることができる。従って、加工コストを低減できる。粗い表面粗さのままで、ゴム弾性体と馴染み、ゴム弾性体との当接面の摩擦係数が大となり、弾性ブッシュのずれ(滑り)を防止できる。
従って、ブラケット等が鋳物製品のときは、そのままの表面粗さでよく、ブラケット等の加工コストを節減できる。
本発明装置において、外側ゴム弾性体の軸方向両端部に拡径したフランジ部を設け、前記ブラケットで該フランジ部間の外側ゴム弾性体外周面を把持させることにより、前記ブラケットを該フランジ部に係止させて弾性ブッシュの軸方向ずれを防止するように構成するとよい。
これによって、従来のように、ずれ防止用の突起と該突起の受皿としての凹部溝を設ける必要がなくなるので、加工コストを低減できる。
特に、外側ゴム弾性体の硬度を内側ゴム弾性体の硬度より大とした場合、外側ゴム弾性体と同一の材質で大きな硬度の突起を形成でき、これによって、弾性ブッシュの耐ずれ強度を向上できる。
本発明装置において、スタビライザバーの捩じれ角に対してスタビライザバーに付加される弾性ブッシュのトルク値が、該捩じれ角に対して線形特性(比例線形)よりも急勾配の非線形特性となるように、内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の硬度と、内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の径方向断面厚さとを設定するとよい。
例えば、弾性ブッシュのトルク値とスタビライザバーの捩じれ角とが2次曲線の関係となれば、弾性ブッシュの定常位置での安定性が高まり、連れ回りによる捩じりずれを防止できる。
本発明装置によれば、半円筒形に形成され向い合わせに配置されて中心にスタビライザバーの保持孔を形成する一対のゴム弾性体からなる弾性ブッシュと、該ゴム弾性体を夫々内嵌する凹部を備えた一対のブラケットとを備え、該保持孔にスタビライザバーを挿通させた状態で車体に固定するスタビライザ支持装置において、前記ゴム弾性体の軸直角方向断面の中間部に、中間板を前記保持孔を取り巻くように軸方向に埋設した弾性ブッシュを備えると共に、ゴム弾性体のばね定数が車体前後方向より車体上下方向で大となるように、中間板の内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の硬度と、中間板の軸直角方向断面形状により決まる内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の径方向断面厚さとを設定してなることにより、車体のローリング時に弾性ブッシュに付加されるスタビライザバーのローリング反力に対して、簡単な手段により、該ローリング反力に則したばね定数の設定が可能になり、これにより、弾性ブッシュの抜けを防止できると共に、弾性ブッシュ及び弾性ブッシュを固定するブラケット等の形状を簡素化して、加工コストを低減できる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明装置の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る2つ割り構造のスタビライザ支持装置を示す正面図である。図1において、スタビライザ支持装置10は、半円筒形に形成され向い合わせに配置されて中心にスタビライザバーSの保持孔12を形成する一対の弾性ブッシュ20と、スタビライザバーSを該弾性ブッシュ20を介して支持する一対のブラケット30とから構成されている。Pが分割線である。
図2は、本実施形態の弾性ブッシュ20を示す。図2において、弾性ブッシュ20の内部には、軸直角方向断面形状が楕円形に近い中間板22が埋設されている。中間板22は、弾性ブッシュ20の全長に亘り軸方向に配設され、金属製で構成され、剛性を有する。
中間板22の内側に内側ゴム弾性体24が配置されると共に、中間板22の外側に外側ゴム弾性体26が配置されている。中間板22及び内外ゴム弾性体24,26は、互いに一体に加硫接着されている。
外側ゴム弾性体26は、内側ゴム弾性体24より硬度の大きな材質で構成されている。また、図2(a)に示すように、車体上下方向で外側ゴム弾性体26の肉厚が内側ゴム弾性体24より大きく、車体前後方向で内側ゴム弾性体24の肉厚が外側ゴム弾性体26より大きくなるように構成されている。これによって、車体上下方向のばね定数が大きく、車体前後方向のばね定数が小さくなるように構成されている。
図2(b)に示すように、弾性ブッシュ20の軸方向両端部には、外方に円筒状に拡径したフランジ部28が一体に形成されている。フランジ部28の間にブラケット30の外筒部32を配置し、外筒部32で弾性ブッシュ20を外方から把持する。
ブラケット30は、金属製で構成され、剛性をなす。ブラケット30は、スタビライザバーSを弾性ブッシュ20を介して夫々内嵌する凹部32aを備えた外筒部32と、外筒部32の両側に一体成形された固定部34とからなる。固定部34には貫通した固定孔36が穿設されている。
一対の弾性ブッシュ20を向かい合わせに配置し、中心に形成された保持孔12にスタビライザバーSを挿通した状態で、一対のブラケット30で弾性ブッシュ20を挟み、固定孔36に固定ボルト40を通し、固定ボルト40及びナット42で図示しない車体のフレームに固定する。
車体のローリング時にスタビライザバーSが弾性ブッシュ20に付加するローリング反力は、方向により大きさが異なる。即ち、車体上下方向で大となり、車体前後方向で小となる。本実施形態の弾性ブッシュ20は、このローリング反力の分布に則して、車体上下方向で大きくなり、車体前後方向で小さくなるばね定数としている。即ち、変位Xと荷重の関係が、図3に示すようになるので、スタビライザバーSから加わるローリング反力に対して強度を向上することができる。
このように、中間板22の形状や、内外ゴム弾性体24,26の材質又は肉厚を適宜に設定するという簡易な手段により、弾性ブッシュ20の周方向のばね定数の調整が可能である。
また、ブラケット30の内周面やスタビライザバーSと弾性ブッシュ20の外側ゴム弾性体26や内側ゴム弾性体24とを当接するようにしているので、ブラケット30の内周面やスタビライザバーSの表面に高精度の機械加工をする必要がなく、弾性ブッシュ20の当接面と馴染ませることができる。従って、ブラケット30の内周面やスタビライザバーSの表面を鋳物膚等の粗い表面のままで使用できるので、加工コストが低コストとなる。
さらに、外側ゴム弾性体26の両端部にフランジ部28を設け、フランジ部28間にブラケット30の外筒部32を装着しているので、弾性ブッシュ20の抜け落ちを防止できると共に、硬度の大きな外側ゴム層26と同一材質でフランジ部28を構成しているので、フランジ部28の強度を高めることができる。
これによって、従来の構成と異なり、ずれ防止用突起及び該突起の受け皿としての凹部の加工が不要になり、加工コストを低減できる。
(実施形態2)
次に、本発明装置の第2実施形態を図4により説明する。内外ゴム弾性体24及び26の材質、及び中間板22の軸直角方向断面形状によって決まる内外ゴム弾性体24及び26の肉厚を調整することによって、図4に示すように、スタビライザバーSの捩じれ角θに対する弾性ブッシュ20のトルク値Tを非線形特性曲線yとすることができる。非線形特性曲線yを2次曲線に近似させることにより、線形特性曲線xと比べて、弾性ブッシュ20の定常位置での安定性が高まり、連れ回りによる捩じりずれの不具合がなくなる。
本発明によれば、特に、大型車両において、スタビライザバーを弾性支持する弾性ブッシュの抜けを防止すると共に、車体のローリングに対するスタビライザバーの反力の分布に則したばね定数の設定が可能な支持装置を実現できる。
本発明のスタビライザ支持装置の一実施形態を示す正面図である。 前記実施形態の弾性ブッシュに係り、(a)は横断面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。 前記実施形態の弾性ブッシュの弾性特性を示す線図である。 本発明装置の第2実施形態に係る弾性ブッシュの捩じり特性を示す線図である。 従来のスタビライザ支持装置の斜視図である。 従来のスタビライザ支持装置の弾性ブッシュの一例を示し、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。 従来のスタビライザ支持装置の別の例を示す横断面図である。 従来のスタビライザ支持装置の弾性ブッシュのさらに別な例を示す斜視図である。
符号の説明
10 スタビライザ支持装置
12 保持孔
20 弾性ブッシュ
22 中間板
24 内側ゴム弾性体
26 外側ゴム弾性体
28 フランジ部
30 ブラケット
32 外筒部
32a 凹部
34 固定部
36 固定孔
100、S スタビライザバー
f 車体
P 分割線

Claims (4)

  1. 半円筒形に形成され向い合わせに配置されて中心にスタビライザバーの保持孔を形成する一対のゴム弾性体からなる弾性ブッシュと、該ゴム弾性体を夫々内嵌する凹部を備えた一対のブラケットとを備え、該保持孔にスタビライザバーを挿通させた状態で車体に固定するスタビライザ支持装置において、
    前記ゴム弾性体の軸直角方向断面の中間部に、中間板を前記保持孔を取り巻くように軸方向に埋設した弾性ブッシュを備えると共に、
    ゴム弾性体のばね定数が車体前後方向より車体上下方向で大となるように、中間板の内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の硬度と、中間板の軸直角方向断面形状により決まる内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の径方向断面厚さとを設定してなることを特徴とするスタビライザ支持装置。
  2. 外側ゴム弾性体の硬度を内側ゴム弾性体の硬度より大とすると共に、前記中間板の軸直角方向断面形状を車体前後方向を長軸とし車体上下方向を短軸とした半楕円形とし、外側ゴム弾性体の車体上下方向厚さを内側ゴム弾性体より大とし、外側ゴム弾性体の車体前後方向厚さを内側ゴム弾性体より小とすることにより、弾性ブッシュ全体のばね定数を車体前後方向より車体上下方向で大となるように構成したことを特徴とする請求項1記載のスタビライザ支持装置。
  3. 外側ゴム弾性体の軸方向両端部に拡径したフランジ部を設け、前記ブラケットで該フランジ部間の外側ゴム弾性体外周面を把持させることにより、前記ブラケットを該フランジ部に係止させて弾性ブッシュの軸方向ずれを防止するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスタビライザ支持装置。
  4. スタビライザバーの捩じれ角に対してスタビライザバーに付加される弾性ブッシュのトルク値が、該捩じれ角に対して線形特性よりも急勾配の非線形特性となるように、内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の硬度と、内側ゴム弾性体及び外側ゴム弾性体の径方向断面厚さとを設定してなることを特徴とする請求項1に記載のスタビライザ支持装置。
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