JP2010058035A - パターン膜形成部材の製造方法、パターン膜形成部材、電気光学装置、電子機器、液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基材に対する液滴吐出のサイクルタイムを短くする。
【解決手段】基材にパターン膜が形成されたパターン膜形成部材の製造方法であって、
前記基材をテーブルに載置する基材載置工程と、前記基材に向けて前記パターン膜の材料となる液状体を液滴として吐出する吐出ヘッドと前記基材が載置された前記テーブルとを相対的に移動させながら、前記吐出ヘッドから前記基材に向けて前記液滴を吐出して、前記基材に前記液状体を塗布する塗布工程と、前記基材に塗布された前記液状体を固化する固化工程と、を有し、前記基材載置工程では、平面視において、前記基材の端部が前記吐出ヘッドに近接するように、前記基材を前記テーブルに載置する。
【選択図】図5
【解決手段】基材にパターン膜が形成されたパターン膜形成部材の製造方法であって、
前記基材をテーブルに載置する基材載置工程と、前記基材に向けて前記パターン膜の材料となる液状体を液滴として吐出する吐出ヘッドと前記基材が載置された前記テーブルとを相対的に移動させながら、前記吐出ヘッドから前記基材に向けて前記液滴を吐出して、前記基材に前記液状体を塗布する塗布工程と、前記基材に塗布された前記液状体を固化する固化工程と、を有し、前記基材載置工程では、平面視において、前記基材の端部が前記吐出ヘッドに近接するように、前記基材を前記テーブルに載置する。
【選択図】図5
Description
本発明は、パターン膜形成部材の製造方法、パターン膜形成部材、電気光学装置、電子機器、液滴吐出装置に関する。
例えば、パターン膜形成部材としてのカラーフィルタとなる基材等に向けて液状体を液滴として吐出する液滴吐出装置は、基材を載置するテーブルと、吐出ヘッドと、テーブルと吐出ヘッドとを相対的に移動させる移動手段等を備えている。そして、基材をテーブルの中央部に載置した後に、吐出ヘッドと基材が載置されたテーブルとを相対移動させながら、吐出ヘッドから液状体を液滴として吐出して、液滴を基材に付着させる構成を採用している(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、例えば、基材の大きさや形状、或いは基材のテーブルへの載置方向等、基材の態様によっては、テーブルに載置された基材と吐出ヘッドとの初期的な距離が長くなり、吐出ヘッドから基材に液滴を吐出するまでの移動時間が延長され、サイクルタイムが長くなってしまう、という課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるパターン膜形成部材の製造方法は、基材にパターン膜が形成されたパターン膜形成部材の製造方法であって、前記基材をテーブルに載置する基材載置工程と、前記パターン膜の材料となる液状体を液滴として吐出する吐出ヘッドと前記基材が載置された前記テーブルとを相対的に移動させながら、前記吐出ヘッドから前記基材に向けて前記液滴を吐出して、前記基材に前記液状体を塗布する塗布工程と、前記基材に塗布された前記液状体を固化する固化工程と、を有し、前記基材載置工程では、平面視において、前記基材の端部が前記吐出ヘッドに近接するように、前記基材を前記テーブルに載置することを特徴とする。
この構成によれば、平面視において、基材の端部と吐出ヘッドとが近接するように、基材をテーブルに載置することにより、基材と吐出ヘッドとの初期的な距離が短くなる。従って、基材に対して吐出ヘッドから液滴を吐出するまでの移動時間が短縮され、サイクルタイムを短くすることができる。
[適用例2]上記適用例にかかるパターン膜形成部材の製造方法の前記基材載置工程では、前記吐出ヘッドが配置された方向の前記テーブルの端部を基準として、前記基準に合わせて前記基材を前記テーブルに載置することを特徴とする。
この構成によれば、基材を吐出ヘッド側のテーブルの端部を基準として載置することにより、基材と吐出ヘッドとの初期的な距離が短くなる。従って、基材に対して吐出ヘッドから液滴を吐出するまでの移動時間が短縮され、サイクルタイムを短くすることができる。
[適用例3]上記適用例にかかるパターン膜形成部材の製造方法の前記基材載置工程では、前記基材の態様に応じて、前記テーブルに対する前記基材の載置方向を選択することを特徴とする。
この構成によれば、基材の態様に応じて、テーブルへの載置方向を選択することにより、更に、作業性が向上し、サイクルタイムを短くすることができる。基材の態様としては、例えば、基材の大きさや形状等の他、基材に形成するパターン膜の大きさや形状等が考えられる。
[適用例4]本適用例にかかるパターン膜形成部材は、上記のパターン膜形成部材の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする。
この場合、パターン膜形成部材は、例えば、カラーフィルタ、有機EL、FED(電界放出ディスプレイ)の部材等がこれに該当する。
[適用例5]本適用例にかかる電気光学装置は、上記のパターン膜形成部材を備えたことを特徴とする。
この場合、電気光学装置は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等がこれに該当する。
[適用例6]本適用例にかかる電子機器は、上記の電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
この場合、電子機器は、例えば、カラーフィルタや有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)を搭載したテレビ受像機、パーソナルコンピュータの他、各種の電子製品がこれに該当する。
[適用例7]本適用例にかかる液滴吐出装置は、基材を載置するテーブルと、液状体を液滴として吐出する吐出ヘッドと、前記基材に向けて前記吐出ヘッドから前記液滴を吐出する開始時点において、前記液状体が最初に塗布される前記基材の被塗布領域と前記吐出ヘッドとの平面視における距離を制御する制御部と、前記テーブルと前記吐出ヘッドとを相対的に移動させる移動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、液滴を吐出する開始時点において、基材の被塗布領域と吐出ヘッドとの距離が最短となるように位置制御が可能となる。従って、基材の被塗布領域と吐出ヘッドとの距離が短くなれば、基材に対して吐出ヘッドから液滴を吐出するまでの移動時間が短縮されるので、サイクルタイムを短くすることができる。
以下、本発明を具体化した実施態様について図面に従って説明する。なお、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材ごとに縮小を異ならせて図示している。
(パターン膜形成部材の構成)
まず、パターン膜形成部材の構成について説明する。なお、本実施形態では、パターン膜形成部材としてのカラーフィルタの構成について説明する。図1は、カラーフィルタの構成を示し、図1(a)は、平面図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A断面図である。
まず、パターン膜形成部材の構成について説明する。なお、本実施形態では、パターン膜形成部材としてのカラーフィルタの構成について説明する。図1は、カラーフィルタの構成を示し、図1(a)は、平面図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A断面図である。
図1(a),(b)において、カラーフィルタ1は、基材10と、基材10の上に形成された区画部11と、区画部11によって区画されたパターン膜領域としての色素膜領域16と、色素膜領域16に形成されたパターン膜としての色素膜14と、区画部11と色素膜14の上に形成された保護膜18等で構成されている。
基材10は、透明性を有し、一般にガラス基材が用いられるが、他にプラスチック等も使用可能であり、カラーフィルタとしての透過率、強度等の必要特性を有するものであれば特に限定されるものではない。また、基材10は、その大きさや形状等様々な態様を有し、特に限定されない。なお、本実施形態では、図1(a)に示すように、長方形の形状を有する基材10を例に挙げて説明することとする。
区画部11は、遮光性を有し、金属、樹脂等を用いることができる。また、区画部11によって区画された色素膜領域16は、その大きさや形状等様々な態様を有し、特に限定されない。なお、本実施形態では、図1(a)に示すように、長方形の形状を有し、その長辺が基材10の長辺と平行するように区画された色素膜領域16を例に挙げて説明することとする。
(液滴吐出装置の構成)
次に、カラーフィルタ1の製造に用いられる液滴吐出装置の構成について説明する。図2は、液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。
次に、カラーフィルタ1の製造に用いられる液滴吐出装置の構成について説明する。図2は、液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。
図2において、液滴吐出装置30は、色素膜14の材料となる液状体を液滴として吐出するヘッド部50を有するヘッド機構部32と、ヘッド部50から吐出された液滴の吐出対象である基材10等を載置するワーク機構部33と、ヘッド部50に液状体を供給する材料供給部34と、ヘッド部50の保守を行うメンテナンス機構部35と、基材10等をワーク機構部33に供給する基材供給装置36と、これら各機構部および供給部を統括的に制御する制御部37等を備えている。
液滴吐出装置30は、床上に設置された複数の支持脚41と、支持脚41の上側に設置された定盤42を備えている。定盤42の上側には、ワーク機構部33が定盤42の長手方向(X軸方向)に延在するように配置されている。ワーク機構部33の上方には、定盤42に固定された2本の支持柱52で支持されているヘッド機構部32が、ワーク機構部33と直交する方向(Y軸方向)に延在して配置されている。また、定盤42の一方の端部には、ヘッド機構部32のヘッド部50から連通して液状体を供給する材料供給部34が配置されている。そして、ヘッド機構部32の一方の支持柱52近傍には、メンテナンス機構部35がワーク機構部33と並んでX軸方向に延在するように配置されている。さらに、定盤42の下側には、制御部37が備えられている。また、定盤42の側方に基材供給装置36が配置されている。
ヘッド機構部32は、液状体を吐出するヘッド部50と、ヘッド部50を懸架したヘッドキャリッジ51と、ヘッドキャリッジ51のY軸方向への移動をガイドするY軸ガイド53と、Y軸ガイド53の側方にY軸ガイド53と平行に設置されたY軸リニアモータ54等を備えている。
ワーク機構部33は、ヘッド機構部32の下方に位置し、ヘッド機構部32とほぼ同様の構成でX軸方向に延在するように配置されており、基材10を載置しているテーブル61と、テーブル61の移動をガイドするX軸ガイド63と、X軸ガイド63の側方にX軸ガイド63と平行に設置されたX軸リニアモータ64等を備えている。これらの構成により、ヘッド部50と基材10とは、それぞれY軸方向およびX軸方向に往復自在に移動することができる。
ヘッド部50に液状体を供給する材料供給部34は、タンク75と、ポンプ74と、タンク75からポンプ74を経てヘッド部50までを接続する流路チューブ79とを備えている。
次に、ヘッド部50に備えられた吐出ヘッドの構造について説明する。図3は、吐出ヘッドの構造を示し、図3(a)は一部破断した斜視図であり、同図(b)は断面図である。
図3(a)において、吐出ヘッド110は、振動板114と、ノズルプレート115を備えている。振動板114とノズルプレート115との間には、液溜まり116が配置され、孔118を介して供給される液状体が常に充填されるようになっている。また、振動板114と、ノズルプレート115との間には、複数の隔壁112が位置している。そして、振動板114と、ノズルプレート115と、一対の隔壁112とによって囲まれた部分がキャビティ111である。キャビティ111は、ノズル120に対応して設けられているため、キャビティ111の数とノズル120の数とは同じである。キャビティ111には、一対の隔壁112間に位置する供給口117を介して、液溜まり116から液状体が供給される。
図3(b)に示すように、振動板114上には、それぞれのキャビティ111に対応して振動子113が取り付けられている。振動子113は、ピエゾ素子113cと、ピエゾ素子113cを挟む一対の電極113a,113bを有する。この一対の電極113a,113bに駆動電圧を与えることで、対応するノズル120から液状体が液滴121となって吐出される。なお、液状体を吐出させるために、振動子113の代わりに電気熱変換素子を用いてもよく、電気熱変換素子による液状体の熱膨張を利用して、液滴として吐出することができる。このように構成された吐出ヘッド110が、ヘッド部50に単数或いは複数個配置されている。
図2に戻り、次に、メンテナンス機構部35について説明する。メンテナンス機構部35は、キャッピングユニット86、ワイピングユニット87、およびフラッシングユニット88のメンテナンスユニットを備えている。さらに、メンテナンスユニットを載置するメンテキャリッジ81と、メンテキャリッジ81の移動をガイドするメンテキャリッジガイド82と、メンテキャリッジ81と一体の螺合部85と、螺合部85が螺合するボールねじ84と、ボールねじ84を回転させるメンテモータ83とを備えている。これにより、メンテモータ83が正逆回転すると、ボールねじ84が回転し、螺合部85を介してメンテキャリッジ81が、X軸方向に移動する。メンテキャリッジ81がヘッド部50のメンテナンスのために移動するときには、Y軸ガイド53に沿ってヘッド部50が移動して、メンテナンスユニットの直上部に臨んでいる。これらのメンテナンスユニットにより、液滴吐出装置30の非稼動時や基材10を交換載置している加工待ち時などに、吐出ヘッド110の状態を保全して良好な吐出状態を保つことができる。
次に、基材供給装置36について説明する。基材供給装置36は、床等の設置面に置かれる基台91と、基台91に対して昇降移動する第1昇降モータ92を備えた昇降軸93と、昇降軸93を中心として回転する第1回転モータ94を備えた第1アーム95と、第1アーム95に対して回転する第2回転モータ96を備えた第2アーム97と、第2アーム97の先端に設けられた基材保持部98等で構成されている。そして、基材10を収容する基材収容部等から基材10を取り出し、これを保持し、上記の移動機構を用いて、テーブル61の載置面の所定の位置に基材10を載置することができる。なお、基材供給装置36の構成は、上記の構成に限定されず、基材10を保持しながら、テーブル61の載置面に移送可能な構成であればよい。
次に、以上述べた構成を制御する制御部37の構成について説明する。図4は、制御部37の構成を示すブロック図である。制御部37は、指令部130と駆動部140とを備え、指令部130は、CPU132、記憶手段としてのROM133、RAM134および入出力インターフェース131からなり、CPU132が入出力インターフェース131を介して入力される各種信号を、ROM133、RAM134のデータに基づき処理し、入出力インターフェース131を介して駆動部140へ制御信号を出力する。
駆動部140は、ヘッドドライバ141、モータドライバ142、ポンプドライバ143及びメンテドライバ145から構成されている。モータドライバ142は、指令部130の制御信号により、X軸リニアモータ64、Y軸リニアモータ54を制御し、基材10やヘッド部50の移動を制御する。また、メンテモータ83を制御してメンテナンス機構部35の必要なユニットをメンテナンス位置へ移動させる。さらに、基材供給装置36の第1昇降モータ92と第1及び第2回転モータ94,96を制御して基材10をテーブル61の所定の位置に載置させる。ヘッドドライバ141は、吐出ヘッド110からの液状体の吐出を制御し、モータドライバ142の制御と同調して、基材10上の所定位置に吐出などが行えるようにする。また、ポンプドライバ143は、液状体の吐出状態に対応してポンプ74を制御し、吐出ヘッド110への供給を最適に制御する。そして、メンテドライバ145は、メンテナンス機構部35のキャッピングユニット86、ワイピングユニット87およびフラッシングユニット88を制御する。
(パターン膜形成部材の製造方法)
次に、パターン膜形成部材の製造方法について説明する。なお、本実施形態では、パターン膜形成部材としてのカラーフィルタの製造方法について説明する。図5は、本実施形態にかかるカラーフィルタの製造方法を示す工程図である。
次に、パターン膜形成部材の製造方法について説明する。なお、本実施形態では、パターン膜形成部材としてのカラーフィルタの製造方法について説明する。図5は、本実施形態にかかるカラーフィルタの製造方法を示す工程図である。
図5(a)の基材載置工程では、基材10をテーブル61の載置面に載置する。具体的には、区画部11が形成された基材10を基材供給装置36によってテーブル61に載置する。なお、区画部11は、例えば、フォトリソグラフィー法等によって形成することができる。そして、区画部11の形成によって区画された領域はパターン膜領域としての色素膜領域16となる。
基材10のテーブル61における載置位置は、制御部37の指令部130から制御信号により制御される。具体的には、指令部130からの制御信号に従って基材供給装置36の第1昇降モータ92、第1及び第2回転モータ94,96を制御することにより、所望する所定の位置に基材10を載置する。本実施形態では、吐出ヘッド110が配置された方向のテーブル61の端部を基準Tmとして、当該基準Tmに基材10の端部を合わせ込み、基材10をテーブル61に載置する。すなわち、本実施形態では、基材10をテーブル61の中心Toから吐出ヘッド110(ヘッド部50)が配置された側にずれた位置に載置する。このように、平面視において、基材10をテーブル61の中心部ではなく、基材10を吐出ヘッド110側に寄せて載置することにより、例えば、基材10’をテーブル61の中心部に載置した場合(図の破線部分)における基材10’と吐出ヘッド110との距離D0よりも、図に示したように、基材10をテーブル61の端部に合わせて載置した場合の基材10と吐出ヘッド110との距離D1の方が短くなる。
さらに、基材10の態様に応じて、テーブル61に対する基材10の載置方向を選択することもできる。ここで、基材10の態様とは、例えば、基材10の大きさや形状等のことをいう。本実施形態では、図5(a)に示すように、長方形の形状を有する基材10を用いた場合には、基材10の長辺側が吐出ヘッド110(ヘッド部50)と対向するように(基材10の長辺側と吐出ヘッド110の長辺側とが平行に配列するように)載置する。
また、別の載置方向の選択としては、基材10に形成された色素膜領域16の形状に合わせてテーブル61に対する載置方向を選択することもできる。例えば、図1(a)に示したように、本実施形態の色素膜領域16は長方形の形状を有している。この場合、吐出ヘッド110(ヘッド部50)に対して、色素膜領域16の長辺側が吐出ヘッド110(ヘッド部50)と対向するように(色素膜領域16の長辺側と吐出ヘッド110の長辺側とが平行に配列するように)載置することも可能である。このようにすれば、色素膜領域16内への液滴の吐出処理が容易となる。
図5(b)の塗布工程では、基材10に向けて液状体を液滴121として吐出する吐出ヘッド110と基材10が載置されたテーブル61とを相対的に移動させながら、吐出ヘッド110から基材10に向けて液滴121を吐出して、基材10に液状体を塗布する。本実施形態では、基材10が載置されたテーブル61を移動させながら、吐出ヘッド110から色素膜領域16に向けて液状体を液滴121として吐出して、基材10の面に液状体14aを付着させる。
図5(c)の固化工程では、基材10に塗布された液状体14aを固化する。固化する方法としては、例えば、加熱乾燥等を行う。そして、液状体14aを固化することによって色素膜14が形成される。
その後、必要に応じて、区画部11と色素膜14の上に保護膜18を形成する。保護膜18の形成方法としては、スピンコート法等が用いられ、材料としては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは光熱併用タイプの樹脂材料、蒸着、スパッタ等によって形成された無機膜等を用いることができる。
以上、上記の製造方法によって、カラーフィルタ1が形成される。
(電気光学装置)
次に、本実施形態にかかる電気光学装置について説明する。図6は、電気光学装置としての液晶ディスプレイの構成を示す断面図である。
次に、本実施形態にかかる電気光学装置について説明する。図6は、電気光学装置としての液晶ディスプレイの構成を示す断面図である。
図6において、液晶ディスプレイ150は、カラーフィルタ1と、カラーフィルタ1に対向して配置された素子基材151と、シール材152によって接着されたカラーフィルタ1と素子基材151の隙間に充填された液晶153等で構成されている。
カラーフィルタ1の保護膜18の上には共通電極161が形成され、共通電極161の上には配向膜162が形成されている。また、基材10の色素膜14が形成された面の反対面には偏光板175が備えられている。
素子基材151は、透明性を有する基材170と、基材170の上に形成されたTFT(Thin Film Transistor)素子171と、基材170とTFT素子171の上に形成された配向膜172等で構成されている。また、基材170のTFT素子171が形成された面の反対面には偏光板176が備えられている。
(電子機器)
次に、本実施形態にかかる電子機器について説明する。図7は、電子機器としてのテレビ受像機の構成を示す斜視図である。図7において、テレビ受像機180の表示部に液晶ディスプレイ150が搭載されている。
次に、本実施形態にかかる電子機器について説明する。図7は、電子機器としてのテレビ受像機の構成を示す斜視図である。図7において、テレビ受像機180の表示部に液晶ディスプレイ150が搭載されている。
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
(1)テーブル61の端部に基準Tmを設け、当該基準Tmに合わせて基材10をテーブル61に載置することにより、平面視において、基材10と吐出ヘッド110との初期的な距離を短くした。従って、吐出ヘッド110から基材10に向けて液滴121を吐出するまでの移動時間が短くなるので、サイクルタイムを短縮させることができる。
(2)基材10の形状が長方形である場合に、基材10の長辺側が吐出ヘッド110と対向する載置方向とするとともに、テーブル61の端部に設けられた基準Tmに合わせて基材10をテーブル61に載置したので、さらに、作業効率を高めることができる。
なお、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
(変形例1)本実施形態では、テーブル61に対する基材10の載置位置を制御したが、これに限定されない。例えば、テーブル61の中央部等に基材10を載置して、吐出ヘッド110(ヘッド部50)が基材10の端部に近接するように、吐出ヘッド110(ヘッド部50)の初期的な位置を制御してもよい。このようにしても、基材10と吐出ヘッド110(ヘッド部50)との距離を短くすることができる。
(変形例2)本実施形態では、基材供給装置36に対して制御信号を発信させ、テーブル61に対する基材10の載置位置を制御したが、この構成に限定されない。例えば、基材10をテーブル61に載置した後に、載置された基材10を吐出ヘッド110側に移動させるスライド部を設け、スライド部に対して制御信号を発信させ、基材10の載置位置を制御してもよい。このようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
(変形例3)本実施形態では、テーブル61の端部に基準Tmを設け、当該基準Tmに合わせて基材10をテーブル61に載置することにより、基材10と吐出ヘッド110との距離を短くしたが、この構成に限定されない。例えば、基材10の端部と吐出ヘッド110との平面視における距離をカメラ等で検出し、当該検出されたデータに基づいて、基材10をテーブル61に載置する構成であってもよい。このようにすれば、さらに、基材10と吐出ヘッド110との距離を短くすることができる。また、テーブル61の大きさと基材10の大きさとの関係に関わらず、例えば、基材10がテーブル61よりも大きい場合であっても、基材10と吐出ヘッド110との初期的な距離を制御することができる。
(変形例4)本実施形態では、基材載置工程において、基材10の長辺側が吐出ヘッド110に対向する向きとし、かつ、テーブル61の端部に合わせて基材10を載置したが、これに限定されない。例えば、基材10の短辺側を吐出ヘッド110に対向する向きとし、かつ、テーブル61の端部に合わせて基材10を載置するようにしてもよい。このようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。さらに、基材10の態様において、例えば、正方形等であってもよく、基材10の大きさにあっては特に限定されない。
(変形例5)上記の実施形態では、パターン膜形成部材としてカラーフィルタ1を例として説明したが、これに限定されることなく、例えば、EL(Electro−Luminescence)発光部材、シリカガラス前駆体、金属化合物等の導電部材、誘電体部材等についても適用することができる。
1…パターン膜形成部材としてのカラーフィルタ、10…基材、11…区画部、14…パターン膜としての色素膜、14a…液状体、16…パターン膜領域としての色素膜領域、30…液滴吐出装置、32…ヘッド機構部、33…ワーク機構部、34…材料供給部、35…メンテナンス機構部、36…基材供給装置、37…制御部、50…ヘッド部、53…Y軸ガイド、54…Y軸リニアモータ、61…テーブル、63…X軸ガイド、64…X軸リニアモータ、110…吐出ヘッド、120…ノズル、121…液滴、130…指令部、131…入出力インターフェース、132…CPU、133…ROM、134…RAM、140…駆動部、142…モータドライバ、150…電気光学装置としての液晶ディスプレイ、180…電子機器としてのテレビ受像機。
Claims (7)
- 基材にパターン膜が形成されたパターン膜形成部材の製造方法であって、
前記基材をテーブルに載置する基材載置工程と、
前記パターン膜の材料となる液状体を液滴として吐出する吐出ヘッドと前記基材が載置された前記テーブルとを相対的に移動させながら、前記吐出ヘッドから前記基材に向けて前記液滴を吐出して、前記基材に前記液状体を塗布する塗布工程と、
前記基材に塗布された前記液状体を固化する固化工程と、を有し、
前記基材載置工程では、
平面視において、前記基材の端部が前記吐出ヘッドに近接するように、前記基材を前記テーブルに載置することを特徴とするパターン膜形成部材の製造方法。 - 請求項1に記載のパターン膜形成部材の製造方法において、
前記基材載置工程では、
前記吐出ヘッドが配置された方向の前記テーブルの端部を基準として、前記基準に合わせて前記基材を前記テーブルに載置することを特徴とするパターン膜形成部材の製造方法。 - 請求項1または2に記載のパターン膜形成部材の製造方法において、
前記基材載置工程では、
前記基材の態様に応じて、前記テーブルに対する前記基材の載置方向を選択することを特徴とするパターン膜形成部材の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のパターン膜形成部材の製造方法を用いて製造されたパターン膜形成部材。
- 請求項4に記載のパターン膜形成部材を備えた電気光学装置。
- 請求項5に記載の電気光学装置を搭載した電子機器。
- 基材を載置するテーブルと、
液状体を液滴として吐出する吐出ヘッドと、
前記基材に向けて前記吐出ヘッドから前記液滴を吐出する開始時点において、前記液状体が最初に塗布される前記基材の被塗布領域と前記吐出ヘッドとの平面視における距離を制御する制御部と、
前記テーブルと前記吐出ヘッドとを相対的に移動させる移動部と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
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JP2008225636A JP2010058035A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | パターン膜形成部材の製造方法、パターン膜形成部材、電気光学装置、電子機器、液滴吐出装置 |
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-
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