JP2010057881A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外箱1内に水受槽2が弾性支持され、この水受槽2内にドラムが配設されており、このドラムを駆動する駆動モータ5が水受槽2の背面部4に取付けられている。
電源ケーブル8は防炎板7に取付けられている。電源ケーブル8と水受槽2との間には防炎板7があり、電源ケーブル8が断線によるアークで発火しても、その炎が防炎板7により水受槽2への延焼を防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
しかし、上記ブレーカ若しくは上記電流ヒューズが万が一劣化故障していた場合は、上記アークが持続的に発生し、その周辺部から発火して上記水受槽に延焼するという想定外の事故の発生の可能性は否定できない。
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1ないし図4を参照して説明する。
図2に示すように、外箱1内には、前面が開放する横軸形の水受槽2が複数の弾性支持機構3を介して弾性支持されており、この水受槽2内には、前面に洗濯物の出入口を有する横軸形のドラム(図示せず)が回転可能に配設されている。なお、図示はしないが、外箱1の上部1aには、水受槽2内に給水する給水装置が配設され、外箱1の底部1bには、水受槽2内から排水する排水装置が配設されている。
外箱1内の上部1aには、図示していないが、操作部(各種操作スイッチ)、表示部(各種表示器)を備えた操作パネルが配置されている。外箱1の底部1bには、図示はしないが、マイクロコンピュータを主体に構成された制御装置と、この制御装置により制御されるインバータ及び各種駆動部(例えば給水弁、排水弁、コンプレッサ等用)とが設けられている。そして、外箱1の底部1bには、図示はしないが、商用単相交流電源から高電圧(例えば282V)の直流駆動電源を得てインバータに与える駆動電源回路、及び、上記商用単相交流電源から低電圧(例えば5V、15V)の直流制御電源を得る制御電源回路が設けられている。そして、当該制御電源回路の出力端子に接続されて制御電源を前記操作パネルに供給するための制御電源線及び前記操作パネルと前記制御装置とを接続する信号線は、外箱1内の隅角部に沿って配置されている。
防炎板7は、難燃性ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)からなり、略扇型の基板部23、その基板部23の左側辺部に前方に向かって一体に成型された円弧状側板部25、及び基板部23の上端部に後方に伸びる一体に成型された庇たる長方形状板部27を有する。
延設部19は位置決め孔34と貫通孔35とを有する。この位置決め孔34は、水受槽2の背面部4に設けられた突起部36(図1参照)が挿入するためのものであり、これにより水受槽2の背面部4への防炎板7の取り付け位置を定める。貫通孔35には防炎板7を水受槽2の背面部4にねじ止めするために用いるねじ37(図1参照)が挿通する。
長方形状板部27は矩形状の切り欠き部38を有し、この切り欠き部38は筒状体16が嵌挿する(図1参照)。
なお、防炎板7はねじ31、37により水受槽2の背面部4に取り付けられているが、ねじ31、37は水受槽2の背面部4のリブに一体的に形成されている螺着用ボス(図示せず)に螺着されている。
本実施形態に係る洗濯乾燥機においては、前述のようなアークが発生して過電流が流れると、内蔵のブレーカのトリップ若しくは電流ヒューズの溶断により電源遮断状態となる安全対策が施されている。
本発明の第2の実施形態につき、図5ないし図7を参照して説明する。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7は後述する防炎板40が取り付けられた水受槽2の部分拡大斜視図である。図7に示すように、水受槽2の背面部4には駆動モータ5が固定されており、この駆動モータ5の重量により水受層2の背面側に偏った重心を水受槽2の中心に位置させるように水受槽2の周壁底面前部の左右両側に2個ずつの計4個のバランサ41が取り付けられている。このバランサ41は、金属で構成されており、本発明でいう不燃部材に相当する。このような状態で水受槽2が外箱1内で複数の弾性支持機構3を介して弾性支持されている。
図5及び図6に示すように、水受槽2の周壁底部43に防炎板40がねじ止めされ、この防炎板40の下端面には、クランプ9(電源ケーブルの固定部に相当)がねじ止めされている。電源ケーブル42は、外箱1の底部1bから導出され、電源ケーブル42の一部を巻回する難燃性のクッション付粘着テープ44とともにクランプ9に挟支され防炎板40に固定されている。従って、クランプ9が防炎板40に電源ケーブル42を固定する固定部に相当する。電源ケーブル42は、10本の電線の束であり、クランプ9の先で二股に分けられている。
防炎板40は、略台形板状の基板部47とこの基板部47の周縁部に下方に向けて一体的に突設されている壁48を備えている。壁48は、バランサ41に臨む部分に切り欠き部49を有している。さらに、防炎板40は、その基板部47に二つの貫通孔50、51を有する。防炎板40は、ねじ52、53を貫通孔50、51に挿入し水受槽2の周壁底部43のリブ21に設けられたねじ孔(図示せず)に螺着させることにより、水受槽2の周壁底部43に固定される。
しかし、上記ブレーカ若しくは上記電流ヒューズが万が一劣化故障していた場合は、上記アークが持続的に発生し、その周辺部から発火する可能性は否定できない。その発火部分はクッション付粘着テープ44に被覆されているので容易には発火しないが、繰り返し屈曲によりクッション付粘着テープ44が破損していた場合にはその防炎効果は見込めない。このような状況下でも電源ケーブル42は防炎板40に取付けられているため、電源ケーブル42と水受槽2との間には防炎板40があり、電源ケーブル42から発生した炎が防炎板40により水受槽2への延焼を防ぐことができる。
本発明の第3の実施形態につき、図8を参照して説明する。図8は後述する防炎板60を前方下側から見た斜視図である。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態に係る構成は、防炎板60を除いて第2の実施形態と同様である。
このため、万が一電源ケーブル42から発火したとしても、電源ケーブル42と水受槽2との間には防炎板60があり、電源ケーブル42から発生した炎が防炎板60により水受槽2への延焼を防ぐことができる。
本発明の第4の実施形態につき、図9を参照して説明する。図9は後述する防炎板70を前方下側から見た斜視図である。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態に係る構成は、防炎板70を除いて第2の実施形態と同様である。
このため、万が一電源ケーブル42から発火したとしても、電源ケーブル42と水受槽2との間には防炎板70があり、電源ケーブル42から発生した炎が防炎板70により水受槽2への延焼を防ぐことができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
駆動モータ5は回転位置センサを有するが、この種のモータに限らず回転センサを有しないものであってもよい。例えば、ベクトル制御により駆動される位置センサレスモータであってもよい。
また、第1の実施形態に係る洗濯乾燥機はヒートポンプ(冷凍サイクル)により洗濯物から湿気を奪っているが、これに限らずヒータにより洗濯物から湿気を奪う方式のものであってもよい。第2ないし第4の実施形態に係る洗濯乾燥機はヒータにより洗濯物から湿気を奪っているが、これに限らずヒートポンプ(冷凍サイクル)により洗濯物から湿気を奪う方式のものであってもよい。
また、第4の実施形態に係る防炎板70にその周縁部に下向きの壁を2重に設ける例を示したが、2重に限ることはなく防炎板の周縁部に下向きの壁を3重以上に設けてもよい。
Claims (8)
- 外箱と、
この外箱の内部に弾性的に支持され、洗濯水を貯水する水受槽と、
この水受槽内に設けられ、洗濯物を収容して回転駆動されるドラムと、
前記外箱の底部と前記水受槽に固定された電源ケーブルとを具備し、
前記水受槽の前記電源ケーブルを固定する部分に、前記水受槽と前記電源ケーブルとの間に位置して難燃素材を使用した防炎板を設けたことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 前記防炎板は、前記電源ケーブルの固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
- 前記防炎板は、前記水受槽の背面に取付けられ、前記電源ケーブルの発火した時の炎の伸びを阻止する庇を有することを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯乾燥機。
- 前記水受槽には信号ケーブルが配置され、この信号ケーブルと前記電源ケーブルから分離された信号ケーブルとがコネクタで連結され、このコネクタを収納する収納部を防炎板が前記水受槽側に押さえるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の洗濯乾燥機。
- 前記防炎板は、前記水受槽の周壁底部に取り付けられ、前記電源ケーブルを固定する部分を囲う下向きの壁を設けたことを特徴とする請求項2に記載の洗濯乾燥機。
- 前記下向きの壁を2重以上に設けたことを特徴とする請求項5に記載の洗濯乾燥機。
- 前記防炎板は、前記水受槽に備えられた不燃部材に臨む前記壁の部分に切り欠き部を有することを特徴とする請求項5に記載の洗濯乾燥機。
- 前記防炎板の前記電源ケーブルの固定部の周囲に上方に凹となる溝を設けたことを特徴とする請求項5または6に記載の洗濯乾燥機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-10-15 JP JP2008266387A patent/JP5053975B2/ja active Active
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