JP2010057823A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010057823A
JP2010057823A JP2008228731A JP2008228731A JP2010057823A JP 2010057823 A JP2010057823 A JP 2010057823A JP 2008228731 A JP2008228731 A JP 2008228731A JP 2008228731 A JP2008228731 A JP 2008228731A JP 2010057823 A JP2010057823 A JP 2010057823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
irradiation field
center
displacement
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008228731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010057823A5 (ja
Inventor
Masaya Katsumata
真弥 勝間田
Katsumi Suzuki
克己 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2008228731A priority Critical patent/JP2010057823A/ja
Publication of JP2010057823A publication Critical patent/JP2010057823A/ja
Publication of JP2010057823A5 publication Critical patent/JP2010057823A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】X線診断装置において、新たなハードウエアを追加することなく、照射野を特定する位置情報の精度を高める。
【解決手段】被検体無しで照射野ランプを用いて撮影した画像を基に照射野境界を抽出し、実際の照射野を決定するX線発生器のX線検出器7の検出面上の位置を算出する。得られた位置を修正情報として用いる。また、可動X線絞りを用いる場合は、さらに、同様に取得した画像を基に、可動X線絞りの実際の開口径を算出し、修正情報として用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検体へX線を照射し被検体を透過したX線を検出器によって検出し、その検出値に基き画像化するX線診断装置に関する。特に、X線の照射範囲である照射野を精度よく把握する技術に関する。
X線診断装置では、X線の照射領域を制限するためX線絞りを用いる。被検体への負担を最小限にし、かつ、得られた画像データに適切な処理を施して表示画像とするために、X線絞りにより制限された照射領域である照射野を正確に把握することが重要である。照射野は、X線発生器のX線検出器に対する相対位置、X線絞りの開口径などによって定まる。X線診断装置の撮影や画像処理実行時は、位置検出器等で検出したこれらの機器の位置情報を用いて照射野を特定する。
しかし、X線診断装置は可動部の多い複雑な構成であるため、位置検出器では精度の高い位置情報が得られない。このため、位置情報から算出された照射野と実際の照射野とに差異が生じている。位置情報の精度を高めるものとして、X線発生器側に光発生器を、X線検出側に光検出器を備え、光発生器が出力した光と、光検出器が検出した光信号とを用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−341244号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、光発生器と光検出器とを新たに追加しなくてはならず、その分のコストが掛かるとともに、構成も複雑化する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、X線診断装置において、新たなハードウエアを追加することなく、照射野を特定する位置情報の精度を高めることを目的とする。
本発明は、被検体無しで照射野ランプを用いて撮影した画像を基に照射野境界を抽出し、実際の照射野を決定するX線発生器によるX線検出器の検出面上のX線中心の位置を算出する。
具体的には、X線を被検体に照射するX線照射手段と、前記被検体の透過X線を検出するX線検出手段と、開口径が固定されている固定X線絞りと、を備えるX線診断装置であって、前記情報処理手段は、前記検出した透過X線から画像を生成する画像生成手段と、前記生成した画像から、前記固定X線絞りにより制限された照射野の中心の、前記X線検出手段の中心である検出器中心からの変位を中心変位として算出する変位算出手段と、を備えることを特徴とするX線診断装置を提供する。
本発明によれば、X線診断装置において、新たなハードウエアを追加することなく、照射野を特定する位置情報の精度を高めることができる。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用する第一の実施形態を図面を用いて説明する。以下、本明細書の全図において、同一機能を有するものは、同一の符号を付す。まず、本実施形態のX線診断装置を説明する。図1は、本実施形態のX線診断装置100の構成を説明するための模式図である。本図に示すように、本実施形態のX線診断装置100は、X線の照射野を撮影者に示す照射野ランプ1と、X線を照射するX線発生器2と、、X線発生器2の位置を検出するX線発生器位置検出器5と、X線を検出するX線検出器7と、X線検出器7の位置を検出するX線検出器位置検出器8と、X線発生器2とX線検出器7とのX線検出器7の検出面に垂直方向の距離であるSID(Source−Image Distance)を測るSID計測装置4と、照射するX線の領域を制限しX線検出器7の検出面上の照射野を決定する固定X線絞り9と、情報処理部10と、を備える。
情報処理部10は、各構成機器を制御して撮影を行うとともに、各位置検出器で検出または計測した結果を処理する。これらを実現するため、情報処理部10は、X線発生器位置検出器5とX線検出器位置検出器8とSID計測装置4とにより検出された信号から、対象機器の位置情報を算出する位置情報算出部110と、X線検出器7で検出したX線信号に画像処理を施し、画像を生成する画像生成部120と、を備える。
また、本実施形態のX線診断装置100は、最終的に、位置検出器で得た位置情報から算出した照射野(計算照射野)と、実際の照射野(実照射野)とを一致させるため、照射野を特定する機器の位置情報を定期的に補正する目的で、機器の位置情報の補正情報を取得する。本実施形態では、開口径が固定の固定X線絞り9を用いているため、計算照射野と実照射野との差異は、その位置のみとなる。照射野の位置は、X線発生器2からX線検出器7の検出面上に下ろした垂線が検出面と交わるX線中心の位置により特定される。本実施形態の情報処理装置10は、得られた画像から実際のX線中心(実X線中心)の位置を特定するため、実照射野の境界を特定する画像内照射野特定部130と、画像内照射野特定部130で特定された実照射野の境界を用い、実X線中心のX線検出器7の検出面上の位置を算出する位置算出部140とを備える。
なお、本実施形態の情報処理部10は、中央処理装置(CPU)と、メモリと、記憶装置とを備え、上記各機能は、記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし、CPUが実行することにより実現される。また、各部の処理結果は、記憶装置に格納される。なお、情報処理部10は、情報処理部10で処理した情報を表示する表示装置と、操作者からの入力を受け付ける入力装置とに接続されていてもよい。
次に、本実施形態の、画像内照射野特定部130および位置算出部140によるX線検出器7の検出面上の実照射野を特定する処理(実照射野特定処理)の流れについて説明する。図2は、本実施形態の実照射野特定処理の流れを説明するための図である。なお、以後、X線検出器7の検出面の中心を検出器中心と呼び、算出する各位置は、検出器中心からの変位で表す。
まず、固定X線絞り9により照射野を制限した状態で、照射野ランプ1を用いて被検体無しで撮影を行う。撮影にあたっては、照射野の境界が画像に入るようX線発生器2(この場合は、照射野ランプ1)の位置を調整し、このときの、X線発生器2およびX線検出器5の位置情報をX線発生器位置検出器5およびX線検出器位置検出器8で検出し、それぞれ位置情報として記憶する(ステップS201)。そして、撮影を実行する(ステップS202)。画像生成部120は、検出した信号から画像を生成し、記憶装置に記憶する(ステップS203)。そして、画像内照射野特定部130は、記憶した画像を用い実照射野の境界を特定する(ステップS204)。その後、位置算出部140は、実照射野を特定するX線中心(実X線中心)の位置を算出する(ステップS205)。以下、画像内照射野特定部130の処理の詳細および位置算出部140の処理の詳細について説明する。
本実施形態の画像内照射野特定部130は、上述のように得られた画像から、照射野境界を特定し、特定した境界の検出器中心からの変位を算出する画像内照射野特定処理を実行する。図3は、本実施形態の画像内照射野特定処理の流れを説明するための図である。また、図4は、各処理により、変化する画像の様子を説明するための図である。
図3に示すように、画像内照射野特定処理は、対数変換処理(ステップS301)、エッジ抽出処理(ステップS302)、直線検出処理(ステップS303)、濃度比較処理(ステップS304)、対応付処理(ステップS305)、境界変位算出処理(ステップS306)を備え、この順に実行される。
対数変換処理では、後述のエッジ検出処理部132によるエッジ検出処理の前処理として、記憶装置に記憶された画像(取得画像)401に対し、対数変換処理を行い、対数変換画像402を生成する。画像内照射野特定部130は、対数変換処理により、取得画像401が持つX線線量情報を、厚さ情報に変換する。照射野と絞り領域とを通る断面のプロファイルをそれぞれの画像の下に示す。X線画像では、減衰特性が対数的に変化するため、取得画像401のプロファイル411が対数変換によりプロファイル412のように変換され、後述のエッジ検出を行いやすくなる。
エッジ抽出処理では、公知のエッジ検出手法を用い、対数変換画像402に対してエッジ検出処理を行い、エッジを明確化したエッジ画像403を生成する。エッジ検出処理により、エッジ、すなわち、本実施形態では、実照射野の境界が特定される。なお、ここでは、公知のエッジ検出手法として、例えば、Sobelフィルタやラプラシアンフィルタを用いる。
直線検出処理では、公知の直線検出手法を用い、エッジ画像403に対し直線検出処理を行い、エッジを直線として明確化した直線検出画像404を生成する。直線検出処理により、エッジが直線として抽出される。ここでは、直線検出手法として公知のHough変換を用いる。また、Hough変換により抽出された直線を、X線検出器7の検出面上に構成された検出器中心を原点とするxy空間上で、原点から直線へおろした垂線の長さρと、垂線とx軸とのなす角θ(角度情報)とで表現し、垂線の長さρおよび角度情報θを抽出した直線を特定する情報として記憶する。
濃度比較処理では、直線検出後の直線検出画像404において、検出された直線毎に、当該直線が分けた2つの領域の濃度(検出値)を比較し、照射野領域を判別する(照射野領域判別画像405、406)。ここでは、検出値が大きい(高検出値)側を照射野領域と判別する。
対応付処理では、直線検出処理で得た角度情報θと、濃度比較処理で判別した照射野領域を特定する情報とを用い、固定X線絞り9の各辺と実照射野の境界とを対応付ける。
境界変位算出処理では、X線検出器位置検出器8により検出された位置情報から特定される検出器中心の位置情報を用い、実照射野の境界(実照射野境界)の、検出器中心からの変位RFCを、それぞれの境界に関して算出する。具体的には、X線検出器7の検出面は2次元であるため、直交する2方向を、例えば、x方向およびy方向とし、それぞれの境界に関し、x方向の実照射野境界の、検出器中心からの変位RFCxと、y方向の実照射野境界の、検出器中心からの変位RFCyとを算出する。なお、本実施形態では、それぞれ、変位量(距離)|RFCx|および|RFCy|を算出し、濃度比較処理における結果を用い、検出器中心が照射野領域にある場合、変位を正の値とし、照射野領域外にある場合、変位を負の値とする。
以上のように、画像内照射野特定部130により、画像から得られた実照射野の境界が特定されると、位置算出部140は、その結果を用い、実X線中心の位置を算出する位置算出処理を実行する。
以下、位置算出処理の詳細について説明する。図5は、位置算出処理を説明するための図である。本図に示すように、実X線中心の位置、すなわち、実X線中心の検出器中心からの変位XCは、固定X絞り9により決定する照射野幅FDと、実照射野境界の検出器中心からの変位RFCとにより式(1)のように求められる。
XC=FD−RFC (1)
ここで、照射野幅FDは、固定X線絞り9により決定する照射角θと、SID計測装置4により計測されたSIDとにより、以下の式(2)で求められる。
FD=SID×tan(θ) (2)
なお、照射角θは、本図に示すように、予め保持する固定X線絞り9の開口径Frと、実焦点と固定X線絞り9との間の距離Flとにより以下の式(3)で求められる。
tan(θ)=Fr/Fl (3)
以上の計算をそれぞれx方向およびy方向について行い、x方向の、実X線中心の検出器中心からの変位XCx、および、y方向の、実X線中心の検出器中心からの変位XCyをそれぞれ算出する。得られた変位(XCx、XCy)と固定X線絞り9による照射野幅とを用い、X線検出器7の検出面上の実照射野を特定することができる。
なお、実X線中心の、検出器で検出した位置情報から算出したX線中心(計算X線中心)からの変位を求め、計算X線中心を補正する位置修正情報を算出するよう構成してもよい。実照射野特定処理のステップS201で取得した位置情報から算出した、計算X線中心の位置、すなわち、計算X線中心の検出器中心からの変位をXC0とすると、実X線中心の、計算X線中心からの変位ΔXは、以下の式(4)で求められる。
ΔX=XC−XC0 (4)
以上の計算をそれぞれx方向およびy方向について行い、x方向の、実X線中心の、計算X線中心からの変位ΔXx、および、y方向の、実X線中心の、計算X線中心からの変位ΔXyをそれぞれ算出する。そして、得られた変位を、X線中心の位置修正情報として記憶装置に記憶する。
以後、X線診断装置100において、撮影を行う際、この位置修正情報を用い、計算X線中心の位置を実X線中心の位置に修正し、実照射野の位置を特定する。なお、得られた位置修正情報を用い、X線発生器2の位置を、位置修正情報が0となるよう移動させるよう構成してもよい。
なお、固定X線絞り9による照射野の境界が必ず画像に入ることが予めわかっている場合、位置検出器で検出した位置情報に従って、X線中心が検出器中心に来るよう位置合わせを行い、その状態で、照射野ランプ1による撮影を実行するよう構成してもよい。この場合、計算X線中心の位置は、検出器中心となり、上記式(1)で求めた変位XCを、そのままX線中心の位置修正情報として用いることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、実X線中心のX線検出器7の検出面上の位置を得ることができるため、この結果を基に、精度良く実照射野を特定することができる。また、本実施形態によれば、実X線中心の計算X線中心からの変位を位置修正情報として算出することができる。得られた位置修正情報を用いて、計算X線中心を修正することにより、計算照射野を実照射野に一致させることができる。本実施形態によれば、実X線中心の位置、位置修正情報を、画像生成部120で生成した画像から算出する。これは、情報処理装置10の機能として実現でき、新たなハードウエアを追加する必要はない。従って、本実施形態によれば、新たなハードウエアを追加することなく、精度よく実照射野を特定することができ、また、各機器の位置情報から算出される計算上の照射野を、容易に調整し実照射野に一致させることができる。
<<第二の実施形態>>
本発明を適用する第二の実施形態について説明する。第一の実施形態では、X線照射領域を制限するX線絞りに、その開口径が固定の固定X線絞りを用いる。一方、本実施形態では、その開口径を変更可能(可動)な可動X線絞りを用いる。このため、本実施形態では、照射野を特定する位置情報として、X線中心の位置に加え、可動X線絞りの開口径が用いられる。従って、本実施形態では、位置検出器により計測された開口径を定期的に補正するため、得られた画像から実際の開口径を算出し、位置検出器により計測された開口径との差を補正情報として取得する。以下、本実施形態のX線診断装置を説明する。
図6は、本実施形態のX線診断装置200の構成を説明するための模式図である。本図に示すように、本実施形態のX線診断装置200は、基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する(なお、固定X線絞り9は不図示)。ただし、本実施形態のX線診断装置200は、照射するX線が任意の領域に照射されるようX線を遮蔽する可動X線絞り3と、可動X線絞り3の開口径を検出する可動X線絞り開口径検出器6と、をさらに備える。また、本実施形態のX線診断装置200の情報処理装置10は、可動X線絞りの実際の開口径(実開口径)を算出する開口径算出部150をさらに備える。
本実施形態においても、情報処理部10は、中央処理装置(CPU)と、メモリと、記憶装置とを備え、開口径算出部150は、記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし、CPUが実行することにより実現される。また、第一の実施形態と同様に、情報処理部10は、表示装置と入力装置とに接続されていてもよい。
以下、本実施形態の、画像内照射野特定部130、位置算出部140および開口径算出部150による、X線検出器7の検出面上の実照射野を特定する第二の実照射野特定処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態の第二の実照射野特定処理の流れを説明するための図である。まず、情報処理装置10は、固定X線絞り9を用い、第一の実施形態と同様の手順で、実照射野特定処理を行い、固定X線絞り9を用いた場合の、実照射野の計算照射野からの変位、すなわち、X線中心の、検出器中心からの変位XCを算出する(ステップS701)。
次に、検出器により検出された情報に基づいて可動X線絞り3の開口径を所定の値にセットし、照射野を制限した状態で、照射野ランプ1を用いて被検体無しで撮影を行う(ステップS702)。このとき、可動X線絞り3の開口径は、その照射野が固定X線絞り9による照射野の内側に入るよう設定する。画像生成部120は、検出した信号から画像を生成し、記憶装置に記憶する(ステップS703)。画像内照射野特定部130は、記憶した画像を用い、可動X線絞り3による実照射野の境界を特定する(ステップS704)。そして、開口径算出部150は、可動X線絞り3の開口径の実際の値を算出する実開口径算出処理を行う(ステップS705)。
上記の可動X線絞り3を用いた際の画像内照射野特定処理は、第一の実施形態と基本的に同様である。以下、開口径算出部150による実開口径算出処理の詳細について説明する。
図8は、本実施形態の実開口径算出処理を説明するための図である。なお、ここでは、可動X線絞り3を用いた場合の実照射野の範囲として、画像内照射野特定部130が算出した実照射野境界の、検出器中心からの変位をRFC’とする。また、可動X線絞り開口径検出器6により検出した情報に基づいて撮影時に設定した開口径(計算開口径)をMAR0とする。
図6に示すように、可動X線絞り3による照射野幅FDmは、X線中心の検出器中心からの変位XCと、実照射野境界の検出器中心からの変位RFC’により、以下の式(5)のように求められる。
FDm=XC−RFC’ (5)
ここで、可動X線絞り3の開口径により決定する照射角φは、照射野幅FDmと、SID計測装置4により計測されたSIDと、以下の式(6)に示す関係を有する。
tanφ=FDm/SID (6)
可動X線絞り3の開口径により決定する照射角φと、予め保持する実焦点と可動X線絞り3との間の距離Flmと、実開口径MARとは、図6に示す関係であるため、実開口径MARは、照射角φと距離Flmとを用い、以下の式(7)で算出できる。
MAR=Flm×tan(φ) (7)
以上の計算により得られた実開口径MARから照射野幅を算出することができ、先に得られた実X線中心の検出器中心からの変位XCとにより、X線検出器7の検出面上の実照射野を特定することができる。
なお、実開口径MARの、計算開口径MAR0からの変位Δmは、以下の式(8)で算出される。
Δm=MAR−MAR0 (8)
得られた変位を、開口径修正情報として記憶装置に記憶する。以後、X線診断装置100において撮影を行う際、この開口径修正情報を用い、位置情報に基づいて設定した開口径(計算開口径)から、実際の開口径(実開口径)を得ることができる。そして、得られた実開口径に基づき、実際の照射野幅を算出し、実際の照射野の範囲を得ることができる。
なお、上記実施形態では、可動X線絞り3が1枚である場合を例にあげて説明した。しかし、可動X線絞り3の枚数はこれに限られない。独立で開口径を変更可能な可動X線絞りを複数枚備える場合は、それぞれの可動X線絞りについて、上記実開口径算出処理を行えばよい。このとき、X線中心の検出器中心からの変位XCは変わらないため、1回算出し、記憶装置に保持しておき、上記ステップS702からステップS705の処理のみを繰り返すよう構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、実X線中心のX線検出器7の検出面上の位置および実開口径を得ることができ、可動X線絞り3を用いる場合の実照射野を特定することができる。また、本実施形態によれば、実X線中心の計算X線中心からの変位および実開口径の計算開口径との差を位置修正情報および開口径修正情報として算出することができる。得られた位置修正情報および開口径修正情報を用いて、計算X線中心および計算開口径を修正することにより、計算照射野を実照射野に一致させることができる。本実施形態によれば、これらの情報を、画像生成部120で生成した画像から算出する。これは、情報処理装置10の機能として実現でき、新たなハードウェアを追加する必要はない。
従って、本実施形態によれば、新たなハードウエアを追加することなく、精度よく実照射野を特定することができ、また、各機器の位置情報から算出される計算上の照射野を、容易に調整し実照射野に一致させることができる。
なお、上記各実施形態では、1の画像から、上記位置修正情報および開口径修正情報を算出しているが、これに限られない。撮影を複数回行い、得られた結果の平均値を算出し、位置修正情報および開口径修正情報として用いるよう構成してもよい。これにより、より高い精度で計算上の照射野と実際の照射野とを調整することができる。
第一の実施形態のX線診断装置の構成を説明するための図である。 第一の実施形態の実照射野特定処理の処理の流れを説明するための図である。 第一の実施形態の画像内照射野特定処理の流れを説明するための図である。 第一の実施形態の画像内照射野特定処理中の画像の様子を説明するための図である。 第一の実施形態の位置算出処理を説明するための図である。 第二の実施形態のX線診断装置の構成を説明するための図である。 第二の実施形態の第二の実照射野特定処理の流れを説明するための図である。 第二の実施形態の実開口径算出処理を説明するための図である。
符号の説明
1:照射野ランプ、2:X線発生器、3:可動X線絞り、4:SID計測手段、5:X線発生器位置検出器、6:X線絞り位置検出器、7:X線検出器、8:X線検出器位置検出器、9:固定X線絞り、10:情報処理装置、100:X線診断装置、110:位置情報算出部、120:画像生成部、130:画像内照射野特定部、140:位置算出部、150:開口径算出部、200:X線診断装置

Claims (5)

  1. X線を被検体に照射するX線照射手段と、前記被検体の透過X線を検出するX線検出手段と、開口径が固定されている固定X線絞りと、を備えるX線診断装置であって、
    前記検出した透過X線から画像を生成する画像生成手段と、
    前記生成した画像から、前記固定X線絞りにより制限された照射野の中心の、前記X線検出手段の中心である検出器中心からの変位を中心変位として算出する変位算出手段と、を備えること
    を特徴とするX線診断装置。
  2. 請求項1記載のX線診断装置であって、
    前記変位算出手段は、前記画像生成手段が生成した画像から、前記照射野の端部を特定し、当該端部の前記検出器中心からの変位を端部変位として算出する照射野特定手段をさらに備えること
    を特徴とするX線診断装置。
  3. 請求項2記載のX線診断装置であって、
    前記X線照射手段と前記X線検出手段との前記X線検出手段の検出面に垂直な方向の距離を検出する距離検出手段をさらに備え、
    前記変位算出手段は、
    前記距離検出手段の検出した距離から算出した前記固定X線絞りによる照射野の照射野幅と前記端部変位とを用い、前記中心変位を算出すること
    を特徴とするX線診断装置。
  4. 請求項2または3記載のX線診断装置であって、
    前記照射野特定手段は、
    画像内の不連続部分であるエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段で検出したエッジを直線で特定する直線検出手段と、
    前記直線検出手段で特定した直線の両側の領域の濃淡から照射野領域を特定し、前記検出器中心が照射野領域内にあるか否かを特定する濃度比較手段と、
    前記直線検出手段で検出した直線と、前記濃度比較手段の特定結果を用い、前記端部変位を算出する対応付手段と、を備えること
    を特徴とするX線診断装置。
  5. 請求項1から4いずれか1項記載のX線診断装置であって、
    前記開口径が可変の可動X線絞りと、
    画像生成手段が生成した画像に基いて、前記可動X線絞りの開口径を算出する開口径算出手段と、をさらに備えること、
    を特徴とするX線診断装置。
JP2008228731A 2008-09-05 2008-09-05 X線診断装置 Pending JP2010057823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008228731A JP2010057823A (ja) 2008-09-05 2008-09-05 X線診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008228731A JP2010057823A (ja) 2008-09-05 2008-09-05 X線診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010057823A true JP2010057823A (ja) 2010-03-18
JP2010057823A5 JP2010057823A5 (ja) 2011-10-06

Family

ID=42185300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008228731A Pending JP2010057823A (ja) 2008-09-05 2008-09-05 X線診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010057823A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151198A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Dental Imaging Technologies Corp 自動的な視野サイズ計算制約

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248887A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放射線受像装置
JP2004305417A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線画像の黒化処理方法および装置並びにプログラム
JP2006122488A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Shimadzu Corp X線透視撮影装置
JP2007143982A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Hitachi Medical Corp X線撮影装置
JP2008136773A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Toshiba Corp X線撮影装置およびx線撮影方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248887A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放射線受像装置
JP2004305417A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線画像の黒化処理方法および装置並びにプログラム
JP2006122488A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Shimadzu Corp X線透視撮影装置
JP2007143982A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Hitachi Medical Corp X線撮影装置
JP2008136773A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Toshiba Corp X線撮影装置およびx線撮影方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151198A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Dental Imaging Technologies Corp 自動的な視野サイズ計算制約

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102560911B1 (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 저장 매체
KR101885774B1 (ko) 방사선 영상 처리 방법 및 그에 따른 방사선 영상 처리 장치
JP6598850B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2009268827A (ja) 放射線画像撮影装置及びその駆動方法
JP2007333588A (ja) タイヤ検査方法。
ES2954885T3 (es) Dispositivo de medición de cuerdas de alambre y dispositivo de medición de cuerdas de alambre
CN105748098A (zh) 限束器校正方法及装置、医学影像设备
TW201827014A (zh) 電腦斷層系統的造影方法
JP2018114274A (ja) コンピュータ断層撮像システムの造影方法
JP4557357B2 (ja) 撮影制御装置、撮影制御方法及び記憶媒体
JP2014144118A (ja) X線診断装置及び制御プログラム
US20210256729A1 (en) Methods and systems for determining calibration quality metrics for a multicamera imaging system
JP2011177396A5 (ja)
JP6184925B2 (ja) 放射線画像解析装置、方法、及びプログラム
JP2010057823A (ja) X線診断装置
JP2008151653A (ja) 検査装置、検査方法、検査プログラムおよび検査システム
JP2017169715A (ja) 画像処理装置、放射線画像撮影システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US20190243013A1 (en) Estimation of material loss from 2D digital radiographs using Double Wall Single Imaging (DWSI) Technique
EP3194886A1 (en) Positional shift amount calculation apparatus and imaging apparatus
JP5505284B2 (ja) 被曝線量演算装置
TW201814324A (zh) X光機輻射劑量攝影參數估測系統及其估測方法
JP5908817B2 (ja) 骨塩量計測装置および方法
JP2005161061A (ja) 放射線画像処理方法
KR102356430B1 (ko) 오염도 측정 장치 및 오염도 측정 방법
JP2013132507A (ja) 演算処理装置及び骨密度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110823

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130430